情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
隣村から聞こえてきた噂。
人狼と言う名の人の姿をした獣が、夜な夜な村人の血肉を啜ると言う。
村人達は顔を合わせ、それぞれの身を案じ始めた。
1人目、 崩壊都市 □□□□ がやってきました。
崩壊都市 □□□□は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
…この世に暗雲立ち込める。
争いは常に尽きず、善人は悪人に食い尽くされる。
海が荒れ、雷鳴が轟いている。
遠く遠く見える港街はこうこうと明かりを灯すのに、
神の怒りはそれをも勝る稲光でこの世の悪を照りつける。
2人目、 国枷警察 ウィレム がやってきました。
国枷警察 ウィレムは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[ トループ島 アンダーテ特別罪人収監所 ]
[たくさんの部下を連れた男は、ニンマリとした笑顔のまま、
嵐の中の 暗い暗い港に 立っていた。
否、待っていた。]
[ トループ島 アンダーテ特別罪人収監所 ]
[無数の部下を連れた男は、ニンマリとした笑顔のまま、
嵐の中の 暗い暗い港に 立っていた。
否、待っていた。]
国枷警察 ウィレムは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
大嵐の中、それは来る。
大きくて、ひどく無骨な輸送船。
油の汚れや船体の軋みは酷く、
近づけばひどい臭いがする。
ゴゴゴゴッド、大きな音を立てて、
渡しの橋が開かれれば。
向こうから聞こえてくるのは鎖の音と怒号と悲鳴。
のぞき込んだならそこは 檻、檻、檻、檻だらけ。
すし詰めされた、光に当たることすらできない
社会の底辺 この世のゴミ虫たち
やあやあ!諸君、ここまで長旅ご苦労だったなあ!
少しは疲れは取れたか?ん?
最高だったろう?
糞まみれの仲間の死体のベッドで寝るのは
これからはもっといい生活が待っている!!!!
お前らのような社会を穢すことしかできないゴミどもでも
この世の中のためになれるようなことができるさ。
世に普通に生きてる市民様やこの俺達にご奉仕したり、
自分のあまりの愚かさに目を向けて、反省して心を入れ替えたり、
同じような経験をした仲間たちとともに、罪を償ったり…
ここで罪を償えば、俺達の言うとおりにしていれば
お前らは報われる。魂ごと浄化されるさ!!!
さあこちらに来るといい。ここが新たなお前らのホーム…
楽しげな演説の中で、船の中から悲鳴が響いた。
『…ああああ!!!!こ、こんなところで、
こんなところで一生なんて、いられるかあああああああ!!!』
それは鎖に繋がれた筋肉まみれの男だった。
力が強かったのだろう。その男は檻の中で語っていた。
生意気なやつを19人は殺した、
女は特にかわいがってやった、
金も薬も全部思うとおりになっていた、
船がついたら、馬鹿な警官共は皆殺しにすると
『うおおおおお!!!!しねえええええ!!!』
そのような怒号が響いて……笑う男に駆けていき…
”バンッッッ!!!プチュン!!!!"
あ、すまんな。みんな。
”蚊"が飛んでてうるさかったんだ。
これじゃ、俺の言葉も聞きづらかったろ?
[頭のない肉の塊を、
羽虫を潰すかのように踏みつけながら、
周りの部下たちにそれを片付けさせながら、
男はにこやかにこういった]
…ようこそ!アンダーテ特別罪人収監所へ!
さぁさあ、お前ら連れて行け。このゴミどもを屑どもを!
たくさんたくさん 命尽きるまで!
ひゃーーーっはっはっはっはっは!!!!**
3人目、 縫合修善 ハリコ がやってきました。
縫合修善 ハリコは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
ー現在・独房ー
[この女は独房に収監されている。
多数の囚人を抱え、今日も輸送船にすし詰めにされた数多の新入りたちを迎え入れるこのトループ島・アンダーテ特別罪人収監所。重罪犯であれば男女関係なく同じ区画に置かれることすらあるこの監獄にあって、この女囚がわざわざ個室に収監されたのにはそれなりの経緯がある。
ーーといっても単に、カネとある種の権威の力が働いた、というだけのことだ。]
4人目、 贖務執問 バレンス がやってきました。
贖務執問 バレンスは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
ー回想・その事件が起こる前ー
こんな時代でもーーこんな時代だからこそ、
“Harriko”の服には、夢の世界をたくさん
詰め込んでいるんですよ!
着てくださるかたにもその周りのかたにも、
ツラい現実も少しだけ乗り越えられるようなーー
[この女、ハリコは、ファッションデザイナーだった。
自身の名と同じ“Harriko”のブランドを掲げていた彼女はこの通り、表向きは至って“普通に生きてる市民様”の側に立って社会に出ていたーー“普通の市民”ではあっても“無名の市民”ではなく、デザイナーとしての知名度と地位、それなりの財を有してはいたのだが。
そして表向きならぬ裏側においても、特段裏社会とつながりがあったわけではなく、個人としても何かしらの違法行為に手を染めていたわけではなかったのだ。]
[そんなハリコの“普通”かつ“恵まれた”華やかな生活は、ある事件を機に一転した。
とある施設で発生した火災。
現場検証と目撃者の証言により放火と断定されたこの事件に、当時現場に居合わせていたハリコも巻き込まれ、右眼を失うほどの重傷を負ったのだがーー。
被害者である彼女が、何の因果か、放火の容疑者として逮捕されたのである。]
刑事さんは全然話を聞いてくれなかったけれど、
今はあなたがいてくれて心強いです。
どうか、よろしくお願いします、先生!
[担当の弁護士であるこの人なら、自分の身の潔白を証明して無罪を勝ち取ってくれるーー。
この時のハリコは、そう信じ切っていたのだ。]
[こうして“今をときめくデザイナー”から“放火犯”へと転落したハリコだったが、収監所への輸送が決まった際に、役人のひとりからとある取引を持ちかけられた。]
『稼いだカネはまだたんまりあるんだろ?
こっちにこれだけ渡してくれれば、
ゴロツキ共のいない独房に入れてやるよ。
有名デザイナー様を下手に他のヤツらと相部屋にすると、
囚人共が何か良からぬことを
考え出すかもしれないしなァ』
[この役人の真意は知れない。囚人共に「は」甚振らせない、という理由でしかなかったのかもしれない。
ともあれ、この一見甘い取引に、まだ世間知らずだったハリコは乗った。そして賄賂に基づいた取引はきちんと守られたわけである。]
[とはいえ、”他のゴロツキ共“からの暴行を逃れられることは、看守たちからの仕打ちまで逃れられることとは別だったわけでーー。
こうして世間知らずだったデザイナーのハリコは、この監獄行きで知ることになった。
すなわち、暴力を受け虐げられる側の痛みを。
賄賂としての“カネ”の力を。
ーーそして、自由を希求する心を。**]
[いつ洗われたかもわからない、薄汚れたシーツ。
辛うじて横になれる程度のベッド。
備え付けのトイレと洗面台に溜まった黒ずみ。
換気の悪い室内は、気分を鬱々とさせる。]
なにも、変わりません。
いつもの職場です。
ここが、住居と兼用になるだけです。
私がやることは、何も変わりません。
誰にも、代わりません。
[バレンス・アパタイトは、アンダーテ特別罪人収監所の刑務官であった。
ウィレム所長直々に、この独房へと送られた。
看守から囚人へと、立場が代わった。
バレンスのやることは変らない。
これまで通り、
厳しく取り締まり、激しく罰を与え、等しく地獄へ導く。
手を汚し、歪みながら、倫理的に、悪と断じた者へ罰を与える。
全ては正義のため。人々を守るため。
相手を、手段を、場所を選ぶことなく、只々己の責務を果たす。]
/*
ウィレム様、村建てお疲れ様です!
情報欄を確認したところ、更新間隔が48hではなく24hになっています、とこちらでこっそりお知らせいたしますね!
村の設定が変更されました。
更新間隔: 48時間
/*
ご指摘ありがとうございます!修正しました!
他にも何か気づいたらいつでも報告してくれよな子猫ちゃん♪
/*
ウィレム使う気でいたのであわわってなってた。
そらそうだ。刑務所なんだから!
ってことで、バレンスにしました。
基本的なところは変わってないと思う。
もっとヒャッハー!系で行くつもりだったけど、だいぶ大人しくなってしまった。
どうやって動こうかな〜〜。
5人目、 『パイロープ』 ミランダ がやってきました。
『パイロープ』 ミランダは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
子猫……ちゃん………だと………
(思わず秘話のほうで直接返しそうになったのですが自重しまし た)
というわけで、さかのかです。よろしくお願いいたします。
プロ中の参加状況についてOKくださった村建て様、ありがとうございます!
/*
入村する際、送られたパスワードの入力をする場所がなかったのですが、1dが始まる前に改めて入力するようなことはありますか?
こちらで入力したものは、IDと星狩りの国のパスだけです。
/*
そしてウィレムさんすげー悪い所長だーとわくわくいたところで
バレンスさんめっちゃ相当やばそうなひとでたいへん楽しみですね!!!!
6人目、 片愛 ルミ がやってきました。
片愛 ルミは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[お隣の家に住んでいた、同い年の幼馴染。
彼女は木登りが得意だったから、自然とわたしも木登りが好きになった。
一緒になって庭を駆け回って、転んで膝をすりむいても、日が暮れても、ずっと遊んでいた。]
[スクールの同級生。
よく、わたしの隣の席に座って微笑んでくれた、おさげの女の子。
ノートを見せ合って、一緒に勉強をした。
図書館の椅子に並んで座って、ひそひそ声で色んなお喋りをした。]
[背が高くて水泳の得意な、ショートカットが良く似合う、ボーイッシュな先輩。
今から思えば、幼馴染のあの子と似ていたのかもしれない。
日に焼けた肌はわたしと正反対で、ずっとずっと憧れだった。]
[わたしの事、大事な先輩って、
そう言って猫みたいに懐いてくれた、ソバカスがかわいい赤毛の子。
バイト先が一緒だったから、帰り道はいつも一緒で。
いつかの帰り道、ずっと一緒に居てくださいねって言われたから、私はたまらなくなって、夕焼けの中で彼女の頬にキスをした。]
[わたしの家のご近所さん。
バイト先のパン屋のおかみさんは、いつ会っても焼き立てパンの香ばしい香りがする。
いつかおかみさんみたいなパン屋さんになれたらって、小さい頃からずっと夢見てた。
彼女に旦那さんは居なかったけれど、妊娠した大きなお腹には赤ちゃんが居て、いつか生まれてくる女の子を楽しみにしながら、焼き立てのパンとケーキを、みんなで店頭に並べてた。]
[小説家のおばあさんは、ずっと独りで暮らしていた。
彼女は、やわらかな銀髪を一つにまとめて、窓辺のロッキングチェアで、いつも猫を撫でていた。
足の悪いお客様の為に、わたしはふわふわのパンと甘いケーキを持って、何度も家へと足を運んだ。
彼女が、私の為と内緒で紡いでくれた物語が大好きだったから、何度も続きを強請ったっけ。]
[暖かに、柔らかに微笑みかけてくれるお母さん。
そしてこの世で一番大切な、とっても可愛い、わたしの妹。
何ものにも代えがたい、わたしの家族、宝物なのよ。
三人で過ごした家には沢山の思い出が詰まっている。平凡な暮しだったけれど、父親が居なくとも、それでも十分に幸せだった。
本当に、本当に大好き。
それは今もずっと、変わらずに。
だからそう、わたし、嘘をついた事なんて一度も無いわ。
彼女ら全員が、大切な人。]
[同い年の幼馴染は、川へ突き落した。
仲の良かった同級生は、図書館で首を絞めた。
ボーイッシュな先輩は、頭を掴んで乱暴にプールに沈めた。
猫みたいな後輩は、人気の無い裏路地でお腹を刺した。
パン屋のおかみさんは、赤ちゃんが生まれる前に毒で殺した。
小説家のおばあさんは、毒で殺した。
だいすきなお母さんは、毒で殺した。
たからものだった妹は、毒で殺した。
パン屋の常連さんを、沢山沢山、毒で殺した。
だってみんな、大好きだったから。
私に笑いかけてくれるあの子が、あの子が!あの人が!あの人も!
――全員大好きだから。
だからわたし、お店のケーキに毒を混ぜて、みんなみんな、殺してあげた。
あの時沢山の人が疑われた、パン屋のおかみさんは特に。
だからわたし憔悴しきった彼女に、はちみつ入りのホットミルクをやさしく飲ませてあげた。
彼女が自ら命を絶ってしまう前に、わたしがきちんと愛してあげたの!]
わたし、何か悪い事をしたの?
わたしは唯、
みんなを愛してあげただけなのに
[♪彼女は紐でくくられ宙ぶらりん、
すこし高い所で、コロコロ笑ってる。
おひとつどうぞと、毒入りケーキを差し出して。
ルミ・ビリヴァーは歌ってる。
愛してるわと歌ってる!]
[過去は身近な女性を。
成長後は、無差別に。
数多を殺めた毒婦の名はメディアに大きく取り上げられ、一時的と収容された彼女の独房には、何通もの取材の手紙やラブレターが届けられた。
その後女には絞首刑が言い渡され、今は此処、アンダーテ特別罪人収監所に移される。
細い手足に枷を付けられ、喚き声や断末魔を聞きながら。
並ぶ檻を前にして、この場に似合わぬ笑みと共に、鼻歌を歌っていた。]
ねえ、あなたも
誰かを愛してあげたの?
[あなたも沢山を
光の無い、暗い目をした女は、微笑みかける。
かつてはよく手入れされていたであろう、今は少し傷んだ長い黒髪を二つに結って、目を、細める。
収容予定場所は性別ごとの区画等設けられていなかったものの、ネジが飛んだ女は何も気にしない。
性別や下心のある無し問わず、近寄る者へ平等に微笑んで。
他者を拒む理由は何もない。
だってこの世の全てが愛おしいから。
わたしはただ、皆を愛してあげたいだけ。**]
7人目、 屍揮者・キラキラちゃん アレッキーノ がやってきました。
屍揮者・キラキラちゃん アレッキーノは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[どんぶらこっと船にゆらゆら檻にぎゅうぎゅうされ。
辿り着いた地獄で「オトモダチ」が速攻で本物の地獄へダイブしていった。>>3ボッシュートである]
嗚呼、なんと哀れなお姿!
先程までの威勢はどこへ行ってしまわれたのです?>>#2
さあさあ!頭をもがれてもご自慢の筋肉で立ち上がってくださいませ!
でないと我輩……、我輩……、
[ふるふると蒼褪めた顔に涙を浮かべ。
感極まったように震えながら──]
先を越されてしまったではありませんか。
[しゅんとしおらしく項垂れながらも、その目には殺意と狂気が星屑のように瞬いていた。
そう、この男もまさしく屑。
星屑のように幾星霜ものゴミを重ねて光る昏い闇だった]
屍揮者・キラキラちゃん アレッキーノは、 屍揮者☆キラキラちゃん アレッキーノ に肩書きを変更しました。
── とある噂 ──
[それは数年前に遡る。
ネットに広まるある噂。
依頼をすればどんな凶悪犯でも殺してくれる復讐代理人。
『屍揮者☆キラキラちゃん』
正体不明・神出鬼没、年齢も性別も。
単独犯か複数犯かすらも謎のネット配信者だ。
『キラキラちゃんにお願いすれば悪人を殺してくれる』
『復讐してくれる!』『私・俺・僕達の代わりに!』
数多の人々の願い通り、キラキラちゃんの配信動画には依頼された凶悪犯を死よりも恐ろしい拷問にかけた後、惨めな命乞いや懺悔をさせて殺すまでの一部始終が録画され、復讐の代行を人々に高らかに宣言するのだ]
[彗星のごとく現れたキラキラちゃん。
当時は大きな衝撃を善人にも悪人にも等しく与え。
ファン アンチ
支持派と否定派に分かれた視聴者達の論争は今も絶える事はない
過激な崇拝者達は讃え祈る
『この腐った世界で法で裁けぬ悪を裁く復讐代理人!』
『弱者の味方、悪のヒーロー!』
懐疑的なアンチや否定派は警鐘を鳴らす
『例え復讐であっても人殺しは人殺しだ!』
『正義に酔った快楽殺人鬼!社会の屑!』
相反する様々な世論はあれど、
そんな屑が人々の目を惹き離さないのは共通の認識。
数多の殺意と怒号と願いを層にして星屑は輝く]
── 現在に戻る ──
[さて、そんな噂は一旦脇に置き、目の前の男の説明をば。
彼の名はアレッキーノ。しがない道化師だ。
そんな彼がなぜここにいるのかと言うと。
『帰り道で暴漢に乱暴されそうな女性を助けたらここに……』
と、しおらしく答えてくれるだろう。
【アレッキーノ:罪状、男性4名の殺人】
男性たちはみなナイフで急所を抉られ即死。
逮捕時のアレッキーノは抵抗する事無く警官に連行された。
その後の裁判でも取り乱す事無く平穏そのもの。
ただ一つ異常だったのは『我輩は屍揮者・キラキラちゃんです!』『私は私の中の神の啓示に従い正義を遂行したのデス!』などと、一貫して自分を某有名配信者だと言って譲らなかった点であろう。
精神鑑定の結果、アレッキーノは重度の虚言癖と妄想癖により「現実と妄想の区別がつかないイカレ男」で情状酌量の余地あり、としてその殺人数にしては軽い25年の禁固刑でこの刑務所へと送られてきたのである]
── 島の船着き場 → 牢獄 ──
(我輩、「嘘つき」でも「イカレ男」でもありませんのに……しゅん)
[どこかしゅんとした(まあ大抵の囚人は悲壮な表情を浮かべているが)男は看守に連れられ自らに割り当てられた牢屋に連れていかれる。>>#3
無数の檻から注がれる視線たちに彼は礼儀正しく礼をする。
声をかける者がいたなら挨拶をしただろう]
やあやあ!囚人の皆さまがた!
我輩の名はアレッキーノ!
どうぞよろしくお願いいたします。
[牢獄に似合わぬ朗らかで礼儀正しい態度。
分厚いピエロの化粧の下に色濃い狂気と殺意を星屑のようにキラキラと瞬かせて。*]
────地下:“思想犯の階層”
[あどけなさを残した顔立ちの看守に女は言った。
華奢な指先に挟まれたシガーは本来持ち込めぬ嗜好品。
それどころか、この独房には。混凝土打ちっぱなしの壁には似つかわしくないドレッサーに、化粧品一式までもが揃う。
鉄格子に外側から鍵は掛かっておらず、代わりに女が今しがた押し退けた分厚いカーテンが独房と見張り廊下を隔てている。]
[この階層に集められるのは、
混乱の時代に国家とは思想を違えた政治犯の数々。
数年前淘汰されたカルト宗教の首魁、治安組織を裏切った天才ハッカー、かつて顔も名も捨て政界に潜り込んでいた他国のスパイ……
肉体労働の代わりに、その頭脳を。
囚われていると呼ぶには不釣り合いな待遇。
他の階層と比較すれば異常とも言える状況を作ったのは
例外なく終身刑以上の罰を受けた罪人たち。
この場所において肩書きは容易く形骸化し得る。
未だ現実を知らぬ若き新人看守が迷い込んだのは、
一瞬にして自らが狗と化す可能性のあるルールの渦中。
故に、実力主義の牢獄。]
[紫煙を看守のかんばせへと一筋吐きつけて、
階層の女王は艶やかに笑った。
宛ら、巣に掛かった蝶を絡め取る毒蜘蛛。
貢ぎ物のコロンを薫らせて、獲物に印を付ける。]
あまり詮索をするものではないわよ。
此処での“失言”は命取りなのだから……
仲良くしましょうね、お兄さん。**
/*
殺人ピエロで復讐代行人ヴィランで一人称「我輩」。
中の人の癖の塊みたいな男がやってきました。
よろしくね!キラっ☆(古い)(元ネタ知らない人へ「星間飛行」って歌でニコ動で流行った歌のキメ台詞です)
/*
元刑務官って、脱獄に対してのアドバンテージかなりあるんじゃないか!?(気づいた顔)
問題は、バレンスに脱獄する理由がないところですね。
ハリコさんにうまく縁繋げたらいいなあ……。
規律違反だ。
[足下で呻いている男を、無理やりにでも立たせる。なにやら文句を言っているようだが、恐喝は犯罪である。
正義を執行する側がこのような行いをするなど、許せるものではない。]
[一度、彼女を振り返る。]
巡回の担当を変更するよう、言っておく。
[常に人手不足のこの場所ではあまり融通は効かないだろうが、少なくともこの男が再び彼女の前に現れることはないだろう。]*
8人目、 渇仰光舞 スルガ がやってきました。
渇仰光舞 スルガは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
今日も我が光が舞いますぞー!
[華麗なるヲタ芸。その動きは千手観音のごとく。舞いながら、絵を描く。ピンクのちょっと小悪魔チックな女の子の絵だ。]
この完璧な擬態術。
[誰も私がガチで落書きで捕まった潜入中で仕事中の殺し屋だなんて思うまい。監獄の部屋でご満悦な表情の直後、駆けつけた刑務官により、縛り上げられ、逆海老反り状態で見せしめ場で吊るし上げられている。]
消さないでぇーー!私のピンクちゃん!
[ジタバタすると、くるくる回る。]
こんなとこいられるかーー!!
[もはや、名物かもしれないが、その吊るし上げられた彼を3回見ると良いことが起こるらしい。*]
── ルミの牢獄の前 ──
[自身の牢獄へ行く道中、ふと声をかけられた。>>26
あどけない少女のように結われたツインテール。
しかし、傷んだ毛先と暗い目がアンバランスな危うさと不健康な魅力を感じさせる不思議な女性だった。
愛してあげたの?
そう聞かれれば、ふぅむと顎に手を当て考え込み]
殺
我輩、たくさん愛しておりますよ。
それはもうたくさん!
素敵な貴女もそうですか?
クフフッ、お揃いですなァ。
[狂気的な愛に、狂気的な殺意を返そう。
狂った者同士朗らかに笑いながら恭しく一礼]
[はっと思いついたように顔を上げ]
おっと、自己紹介がまだでしたね。
我輩の名はアレッキーノ。
どうぞ以後よろしくお願いします。
お近づきの印にお花はいかがですか?
[手短に自己紹介をした後、彼女の牢に手品で華麗に手元に出した花を手向けよう。
毒林檎のように真っ赤な薔薇一輪。
愛する貴女へ、道化師も愛をふりまこう。*]
/*
>>40
おもしれー男が来たwwwwwwww
絡みたい、めっちゃ絡みたいwwwwww
掃除屋界隈ならキラキラちゃん繋がり縁故もアリかな?
んーもうちょい考えよう!!
/*
バレンスは正しいことを正しく行うことが、世の中を良くし人々を守るとこになると考えている。
そのためならば、正しくない事も躊躇せずに行う。
端から見れば矛盾しているけど、バレンスの頭の中では至って公正で論理的で間違いのない行いで全ての辻褄が合っているので何も問題ないね!
── 見上げた先のスルガ吊し上げショー ──
[ふと、牢獄の頭上から聞こえる声にそちらを見る]
あれは……、
[見上げた先の吊し上げショーの男。>>40
もしや、もしやもしや?
かつて屍揮者☆キラキラちゃんの配信の時に一緒に依頼された凶悪犯を始末し、なおかつキラキラちゃんのファンアートを描いてくれた神絵師であり掃除屋の……?
遠目なので本人かは判別できないが、もしそうなら知り合いがこの監獄にいるという事実に喜んで手を振っただろう]
クフフ、あの体を張った芸の数々。
我輩も道化師として見習わなくては……。
[道化師としてロープ吊りで負けたくない!
謎のプライドに火が付き一人闘志を燃やした]
[潜入、という名目ならば自身も同じものだった。
金と権力にモノを言わせて監獄に逃げ込んだ凶悪犯への復讐代行。
それが本来の自分の目的、なのだが。
潜入など初めてで粗が目立つ部分もあっただろう。>>31
それでもこうして監獄に入り込めたのは自身を崇拝する信者たちの陰に日向にの献身的な援助のお陰でもあるわけだが──。
キラキラちゃんことアレッキーノはあまり信者を信じていない。
なぜって──?
ファンなんてものは勝手に憧れを押し付けてきて、少しでも期待通りの動きをしないと「がっかりした!」と勝手に憤慨して去っていくものだから。
だからアレッキーノは基本フリーダムに行動をする。
愛することは簡単だが、愛されるのはとてもとても難しい。
その事実を身をもって知っているが故に──……。**]
― アレッキーノと ―
[ピエロさんからの返事が嬉しくて、檻の内側、わたしは満面の笑みを浮かべる。>>41>>42
お化粧の下の顔色はしっかりと窺う事は出来なかったけれど、返された言葉だけで、わたしは十分だった。]
嬉しい!
お揃いだなんて、とっても素敵
[ここには人を殺した人は沢山居るけれど、自分に共感してくれる人はあまり居ない。
気味の悪い女だと距離を置かれ、誰かを愛そうにも愛せない。そんな事がずっと続いている。
だから本当に嬉かった。わたし、絶対に嘘はつかないわ。本当よ。]
よろしくね、アレッキーノさん
わたしは、ルミ・ビリヴァー
好きなように呼んでくださいな
[礼と手向けられた花と、それと自己紹介を受け取れば、うっとりとした顔で薔薇を見つめた。
赤い花を手に、彼に似合う愛を考える。]
出会えたお祝いに、
今すぐお菓子を焼かなくちゃ
とびきり大きなケーキがいいわ
[ジャムをたっぷり入れて、上にお祝いの文字を書きましょう。
それから、バタークリームで作った真っ赤な薔薇を沢山飾るの。
勿論、愛をたっぷり入れて!
夢見るように語るものの、独房には道具も材料も無いし、そもそも自分にはそんな許可は下りないのだけれど。]
いつか食べてね?アレッキーノさん
[わたしの未来は縛り首。だから彼にお菓子を振舞う事なんて出来やしない。
それでもお礼の気持ちを伝えたくて、わたしは「いつか」なんて言葉を選び、幸せそうに笑ったわ。]
[♪赤い花を飾りましょう、
あなたの胸に1つ、私の胸に1つ。
それでも足りない、まだまだ足りない。
足りないならば沢山摘んで、砂糖漬けにして贈りましょう。
道行く人に1つずつ。
甘い花びらハラハラ散って、夢心地のままエピローグ。*]
― いつかの ―
……理由?
[当時、長く同室であった女性囚人の指の骨を折った際、女はきょとんとした顔でこう言った。]
だって、可愛い人だったから
[その人の事、可愛くて、好きだと思ったの。
だから殺したかった。けれども、こんな檻の中ではそれは叶わないから。だから、せめてもと指を折ってあげた。鋭いフォークの1本ぐらいあれば良かったのだけれどね。]
皆だって
愛おしい人を抱きしめてあげたいと
そう思うでしょう?
同じだわ
[ふざけて居るのかと、看守から怒鳴られ殴られても、罪の意識は欠片も無い。
与えられる罰の理由も分からぬまま、長い体罰を大人しく耐え、髪を掴まれ別室へと引きずられて行く。
整った顔は腫れ、あちこちから血を流していたものの、わたしは辛うじて自分の足で歩いていた。]
― 地下:とある特殊な階層 ―
[そんな最中、通りがかった独房の前、不意にわたしは歩みを止めた。
急について来なくなった囚人へ声を荒げる男性看守を無視し、その場に佇む。
こんな場所で立ち止まるなと彼は焦っていたけれど、態々遠い区画を選び、見せしめ目的と引きずりまわしたのはソッチでしょう?
だから全部、迷い込んだ貴方のせいだわ。
わたしは、収監所に似合わないシガーの香りに気付くと顔を上げ、乱れた黒髪の隙間から周りをぐるりと見渡す。
普段自分が押し込まれている区画とは全く雰囲気の異なる其処に、小さく首をかしげて。
そうして分厚いカーテンの向こう側、
美しい人が見えたものだから。]
……あは
ね、そこの綺麗な人
一緒にお茶をしませんか
[だからわたし、彼女が何者かなんて気にしないまま、歌うようにそう誘ったわ。
罰であると、殴られ、蹴られ、血塗れの顔で。
けれど自分がどれほどボロボロかなんて気にせずに、にっこり笑った。
彼女から返事は在ったか無かったか。
何方にせよ自分は引きずられて行く真っ最中。その場に長く居座る事も出来ず、冷や汗を滲ませる看守と共に、早々とその場を後にせざるを得なかっただろう。]
♪〜、
[硬く冷たい廊下を歩きながら、手枷の音と、途切れ途切れの鼻歌だけをその場に残して。**]
/*
どうミランダさんをナンパした物かとこねくり回していたらこんな時間である。
入って良い場所なのかどうか悩んで結局入った。
この頭のネジバイバイガールは、女性が、好き!
男性も好きだけれどもどちらかと言うと女性が好き。
(なので無差別以外のターゲットは全員女性)
性別も問わん!ぜ!
/*
ご質問ありがとうございます!
いま確認したんすけど、入村パスワードは入村時に求められます。
ですので、1d開始前にパスワードを求められることはありません。
村建て管理用の別IDで入村画面を確認しましたが、パスワード入力欄はありましたので、ご安心ください。
/*
(ちなみに、参加パスワード欄は
入村時の『この村に入る』ボタンの真下にあります。
この村に入れているということは、そこにパスワードを入れている…はずです!
別枠でパスワードを要求されるわけではないので、
印象に残らなかったのかも?)
もし気になるようならこの秘話にでも
パスワード言ってくれれば、俺様が目視でウンウンダイジョブだぜ!ってするのでよろしくな、コーハイ?
────十五年前:女が灼星だった頃
[そのテロリズムが絶頂期にあったのは一昔前の噺。
日々新たな犯罪の手口や事件で上書きされていくこの世界では、世間様が既に忘れつつある時代のこと。
凄惨な世の中になればなるほど人々は宗教や大それた思想というものに縋る様になり、前ならえで安寧を生き長らえる手段を求める。
そうして生まれた教団がいつしか各地で千人単位の根城を構え、あらゆる国において政治に対抗した。
その頂点にかつて存在したひとりのテロリストを誰もが熱愛し、狂信していた。
“我らの星が御座す限り総ては大義と共にあり”──
そんな、傲慢極まりない旗標を掲げながら。]
[獄中でこそ思想犯と呼ばれても。
彼等の信じるものなどどうでも良かった。
自身に何を重ねているかも興味がなかった。
為政者への怒り、日々の鬱憤、世間に対する絶望、
それらの代弁者と化そうが特段構いやしなかった。
元よりこの世は無意味で無価値だから。
何かの為に戦う女は嘸かし強く美しく見える事だろう。
然してその対象が“自分自身”であってはならないと
誰が決めたのだろうか?]
[今しがた粉微塵と化した巨大なビルを遠くに眺めながら、
お気に入りの銘柄に火を灯す。
この瞬間が一番美味しく感じられるのだ。
メディアのヘリコプターが慌ただしく飛来するのも、
人々が逃げる事も忘れてその場に立ち尽くすのも。
ましてやあのビルに全財産を置いてきた富豪の絶望するさまなんて、無価値への感覚を共有出来た心地さえして大変快かった。
テレビの電源を付ける。
塵まみれの通行人への街頭インタビューはただただ嗚咽に満ちている。
この命は元より、侮蔑と嘲笑で出来ていた。]
[この都市の全ての送電塔を同時に爆破したら
インフラは絶え、略奪が始まり、混乱が埋め尽くす
歴史上最高の夜になるでしょうね、って。
それを「革命への大いなる一歩」だとか
大層な言葉で飾り立てる信者の前で微笑んでみせて。
この狂った教団は恐ろしいまでに的確に、
X-Dayまでを筋書き通りに進んでいた。それなのに。
────どうして。
どうして
────回想:果実より青き頬
[この階層の看守達は誰もが長らく“従順”だ。
獄中でなおカルト的人気を誇る思想犯達の期限を損ねれば
彼等の狂信者達が何を仕出かすか分かったものではない。
切っ掛けさえあったのなら
命さえ容易く棄てる信仰心はさながら働き蜂。
そうして保たれている仮初の平穏がにわかに破られる時、
要因には大抵、他階層よりのゲストが関わっている。]
[もう日数を刻む事にも飽きてしまって、
あの船>>#1が新たな囚人と外界のニュースを運んで来た回数もとっくに分からなくなった。
探し人の話題が新聞に載る事はなく、退屈を凌ぐ為の次なる遊びを探す事で凌ぐ様な日々。
簡単に考えつく“騒動”は全て試してみたけれど、懲罰房のスリルを体験できる切符は終ぞ手に入らず……
いつしかこの檻を鳥籠に近いと思う様になった。
その頃にはもう、身の振り方も心得ている。
他階層の看守が囚人を引き回して現れるのは甚振る為の手段であり、比較的煌びやかでさえあるこの一帯を見せ付ける事で何かを焚き付けるのだと。>>49
我々は変わらず紅茶や煙草でも楽しんでいれば良い。
それが最も効果的な“懲罰”への足掛かりだろうから。
今しがた差し入れを寄越した馴染みの看守の去る姿を一瞥もせず、カーテンもそのままに煙を喫んでいた時のこと。]
[たった一瞬の邂逅の筈だった。
無垢を見抜くには充分過ぎるだけの時間があった。
交わった視線の先で瞬いた、炎症に散々腫らした顔。
本来なら清い程に澄んでいるのであろう肌は薄暗い廊下においても生白く浮かび上がっていて、割れた唇が紡いだ甘い言葉がいやに凛と響いて聞こえた。>>50]
綺麗な子。
[血で張り付いた髪の向こう側にある瞳へ笑いかけたのは、皮肉ではなく。
次のひと口を喫んでいる間にも看守が歩みを早めてしまったから、招待への返答はその場ではお預けとなった。
廊下に暫く揺蕩った鼻歌を妨げる音がないのは、若い女に目の色を変えて追い縋る様な暴漢もこの階層には居ないからだ。]
[──翌朝の点呼。
貢ぎ物のメイク用品の数々から、まだ新しく使う機会のない品を幾つか見繕って。だけど、嵩張る品ではかえってあの綺麗な顔を再び腫らしてしまうだろうから。]
ねえ貴男、これをあの子にそっと届けて下さる?
昨日この階を引き回されてた黒い髪の女の子よ。
[そう言って看守に握らせたリップスティック。
薄い桃色に色付く一本は自分の趣味でこそなかったが、ひと回りは若く見えるその子が扱ったのなら大層愛くるしく唇を飾るのだろうと。
此処では立ち振る舞い次第で女としての尊厳も保たれるか、若しくは徹底的に破壊されるかだ。
故に彼女が“成功者”の側に辿り着くのかどうかには淡い興味があった。
……それに。
お茶会をするのなら、
一番美しい日の自分を持ち寄りたいでしょう?**]
/*
やばい、このままだとこの子、脱獄計画してる人達をころしかねない。
どうしよう!?なんとか脱獄する側に持っていかなければ。
[医務室には、顔を腫らし包帯とギプスで固定された女がひとり増えた。
所長室に呼びだされたバレンスは、不服を隠すことなく叱責されていた。]*
なあ、バレンス。
お前が社会のために尽くしてくれてること、
おれはよぉ〜く知っているよ。
お前の生真面目さのおかげで、たくさんの馬鹿どもが
就寝時間を守ってくれるようになった。俺達もぐっすりだ。
[そういって、話を切り出すのが彼の流儀だ。
素晴らしい部下の働きには相応の賞賛がいる]
ルールを守って、罪人たちに罰を与えて。
おかげさまでクズがクズであるほど、
お前を恐れて、黙って死ぬって善行を
果たしてくれるようになるわけだ
………けどさあ
[笑った笑顔が、細い目を開く。
気に食わないよ、お前と、伝えている。]
可哀想に。
キャシーは鼻筋通ったキレイな顔が自慢だったんだ。
ルールを言い訳に仲間を虐めるなんて、そんなひでえことねえ
キャシーは"ゴミ掃除"をしてたんだ、真面目にな。
"ちょっと"やり方がわからなかっただけだってのに、
お前はそんな可愛い仲間を、虐めて保健室送りにしたと
知ってる?それ、パワハラモラハラっていうんだぜ?
ルール、ルール、ルール、ルール。
そうやって雁字搦めして、柔軟な対応をできなくなれば
本来救うべき、真に善良なる市民を取りこぼすことになる
ー回る回る吊るし上げメリーゴランドー
[一度回転が加わってしまうと、くるくる回りとまらない。]
ぬおおおお、止まらんですぞぉお!
[止まらないと上の方で絡まり、吊るしてる部分に余裕がなくなり、さらにきつくなってしまう!それは、さながら、まるで空中メリーゴランド。これぞ縄芸への新たな扉]
む?
[そんな最中、回る視界に映ったのは、なんとあれは…我が同胞<ruby>ソウルメイト</ruby>ではないか!
凶悪犯を手をかける美しさはもちろん、視聴者を楽しませようとする工夫!まさに道化!その姿に我は非常に感銘し、ぜひファンアートを書かせて欲しい、献上させて欲しいと、人生で最も美しく完璧な土下座をしたのを昨日のことのように覚えている!]
[あちらが手を振っているのなら、こちらも返したいところ!だが、]
ぬおおお、手が振れぬ!!
[この状態では挨拶ができないではないか!
なんなら、今、背中におもしが乗っけられ、全身がぎしぎしと言うではないか!痛いぞ!これは!
我、愛を描いただけぞ、なぜ!
さては、これはヤバい、危険だ!知らせなければ!]
同胞よ!気をつけろ!
ここには、同担拒否の看守が!
いる!!
[と、叫んだのだった*]
…というわけでよろしく。
あ、お前はとりあえず一週間は停職。
しっかり自分の部屋で頭を冷やして、
自分の行いの意味を理解したら、
ちゃあんと、キャシーに謝ってこいよな?
[男は寛容そうな表情で、説教はそこで終わらせる。
何かあるたび停職処分の期間は伸びていく。
…そして、そして最後まで、
お前はわかってくれなかったな
9人目、 運び屋? ケンチク がやってきました。
運び屋? ケンチクは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
運び屋? ケンチクは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
── ルミの牢前にて ──
[満面の笑みで『とっても素敵』と笑う姿>>45
あどけない少女のまま時が止まったような素敵な貴女。
──もし檻越しでない自由な場所であったなら、
貴女は嬉しさのあまり我輩を”愛”してくれただろうか?
その愛は果たしてどんな味がするのだろう?
とりとめなくそんな事を考えながら名を交わす。
檻越しの水面下にたゆたう狂気と、束の間の平穏。
──まるでピエロの化粧のように分厚いくせにすぐ落ちる]
ルミ! 嗚呼、なんと可憐な響きでしょう!
素敵な貴女にぴったりなお名前ですね。
[にこりと微笑み名を褒めよう]
ビリヴァーという姓も素晴らしい!
『Believer(信奉者)』に響きが近く敬虔そのもの!
さながら愛に生きる殉教者のようですなァ。
好きなように呼んでいいというのなら……、
ふぅーーーーむ。[大げさに腕を組んで悩む素振り]
ならば我輩、貴女を『愛の信奉者ルミ嬢』と……、
……いや、毎回呼ぶには長いので普通にルミ嬢とお呼びしましょう。
以後お見知りおきを。ルミ嬢。
[ステージの上でもないのに再び恭しく一礼をする]
[ルミは会った記念にケーキを焼いてくれるらしい。>>46
夢見るように語られる甘い甘い”愛”
手作りのケーキ。
たっぷりのジャムとバターとお祝いの言葉──。
ああ、それは、それは──……、
『あなた、お誕生日おめでとう!娘と一緒にケーキを作ったのよ。
たっぷりのジャムとバターを作った美味しいケーキ。
もちろん愛情もたーっぷり入れたわ、ふふっ』
かつて食べたケーキによく似ていたものだから。
思わず懐かしさと寂寥に柔らかく微笑む]
[いつか食べてね、と言われればにこりと頷こう]
ええ、素敵なルミ嬢の手作りケーキとあらば喜んで。
……ふふっ。
実は我輩、過去に死別した妻と娘がおりまして。
誰かの手作りケーキを頂く機会など最近はとんと縁がありませんでしたな。
いやはや! 実に嬉しいお誘いだ!
[数多の人々を殺めた毒婦。>>25
果たしてその”愛”はどんな味がするのだろう?
きっと甘くてあまくて、甘いのだろう。
永遠に目を覚まさないほどに──……。>>47]
ルミ嬢の”愛”はどんな味がするのでしょうなァ……。
我輩、今から心が躍る心地がいたしますよ。
……おっと少々話過ぎたようだ、我輩はこれにて失礼。
ではルミ嬢、またお会いする日を楽しみにしております。
[うきうき話している間に看守に移動を急かされる。
どうやら少し長話をしすぎたようだ。
急かされるままルミに一礼をして歩き出す]
甘い花びら愛の味。
真っ赤な色もいずれは黒く、別れのビター。
ならば砂糖で固めましょう。
これでずーっと一緒だね。るるるるるん♪
[ルミの歌に合わせて上機嫌に歌を口ずさむ。
引き留められなければそのまま陰鬱な監獄に不釣り合いな歌声は遠ざかっていくだろう。*]
[バレンスは、ごく普通の一般的な家庭に生まれた。
優しく時に厳しく諭す母と、のんびりとしていても周囲から信頼されている父の元で育った。
4人姉妹の2番目として、家族仲良く暮らしていた。
反抗期はあれど、家族仲は良好。周囲からも評判の良い家族であった。
自身の出自に不満を持ったことはない。たくさんの愛情と充分な教育を受けてきた。
バレンスは善良な市民であった。
警官になり、家族を、町を、国を、ここに住む善き人々を守りたいと考えるようになったのは、自然なことであった。
警察学校を卒業したあと、配属先で次々と成果を上げていった。
バレンスが善き人々を守るたび、ボスの顔色は悪くなっていった。
ボスのボスの……ここで一番上のボスは、バレンスのことが気に入らないようであった。いつか、己の罪を暴かれるのでないかと恐れていた。
そしてついにバレンスは、一番上のボスを罰したのだ。]
「我々は、君の素晴らしい活躍に感謝しているのだ。
おかげで不正を行っていた人間はいなくなったからね。」
[バレンスの直属のボスは、少しだけ顔色が良くなったようだった。]
「『アンダーテ特別罪人収監所』は知っているね。君をそこへ推薦しておいた。あそこは、看守の目などものともしない悪人共が山ほどいる。
君にはそこで、良き人々のために働いて欲しいんだ。並の人間では務まらない、君のような強い人間に任せたいのだよ。」
[そうしてバレンスは、本国から遠く離れた島に行くことになった。]*
/*
上司の顔色が悪かったのは、バレンスが何かする度に上から睨まれていたから。
顔色が良くなったのは、嫌いな上司と厄介な部下がいなくなるから。
── 吊し上げスルガショータイムにて ──
[天井のスルガはくるくると華麗に(アレッキーノ視点)回転している。>>66
なんと素晴らしい!!
貴方はこの陰鬱な監獄に笑顔という尊いものを届けるために自らの身を犠牲にしてでも限界に挑戦するのか!!
ええ、ええ、我輩には分かっていましたとも!
ファンアートを描きたいと涙が出るほど美しいダ・ヴィンチもびっくりな芸術的な土下座を>>67目にしたあの日から、『この男はヤル男だ!(超漠然とした勢いだけの感想)』と!!
それ以来、彼と我輩は同胞でありソウルメイト!!
(ちなみに我輩の推しはプルモたんである)]
ブラヴォー!!
[手を振りながら最高のショーに歓声を送る。
パチパチと拍手すれば、近くの牢の囚人も口笛を吹いてやんややんやと囃し立てたであろう]
[賞賛を送っていると叫ばれる警告!>>68
な、な、なんと!同担拒否!?
確かに各々に地雷はあれど住み分ければ平和に暮らせるというのに!
ここの看守たちはなんて過激派なんだ!!
アレッキーノはこの監獄に来て初めて絶望を感じた。
思わず牢獄に引率する看守に縋り、問いただす]
も、もし、そこの貴方! 貴女の推しは誰ですか!?
プルモたんではありませんか!?
そうでないならここは穏便に住みわ……、へぶしっ!?
[言い終わる前に看守の拳が一発頬に入る。
『ワケわかんねー事言ってんじゃねぇイカレ野郎!』
そう言われ、頬を押さえて愕然と──……]
[『この看守はプルモたん推しの同担拒否過激派!!』
そう悟り、その場に力なく崩れ落ちる。
嗚呼、我輩は無力な籠の鳥……。
そうこうしてる間に看守の一人が縄を持ってくる。
どうやら見せしめと新人教育に自分もスルガの隣に吊るされるらしい。
そう言われ──……]
はい、喜んで!! 我輩、縄は大好きゆえ!!
最高のショーを見せて差し上げましょう!!
[そう言えば看守たちは『この変態野郎が』と言いながら。
くるくるくると縄で体を厳重に縛っていき──……]
[スルガの隣にもう一つの宙吊りショーが爆誕したのである。
一人でもめでたいのに>>40、二人揃ってなおめでたい!
うきうきとスルガの隣で華麗な逆さ宙吊り回転をしつつ]
はっはっは! こんな所で出会うとは奇遇ですなァ!
[などと世間話を始める。
なお、看守は厳重に縄で縛ったようだが本職のピエロであればこの程度の縄抜けなど朝飯前だ。
が、ここでは自分は囚人。
今は大人しく宙吊りショーで囚人たちに笑顔を届けていようか。
目が遭った者にはもれなくウィンクをプレゼントしつつ。**]
/*
Q、えっ!?ルミ嬢の毒入りケーキ食べるんですか!?
(By中の人)
A、分かりません。ノリと勢いだけで書いてます。
(By中の人)
誰か中の人を止めろーーーー!!!!あっ!私か!!←
[真っ直ぐ部屋へ戻り、帽子と上着を脱いで、備え付けの椅子にもたれ掛かって息を吐く。
そこで初めて、自分が緊張していた事を知る。]
[ウィレム所長は、ここのボスだ。つまり、模範となる存在である。
悪に対して一切の慈悲を許さない、絶対の存在。
それがバレンスの、ウィレムへの認識だった。]*
ー回想・離れの独房ー
[ハリコがこの監獄に収監されたのは1年程前のこと。
かの“灼星”を崇め奉る教団が世を震撼させていたこと>>52>>54も、もはや世間様の記憶からは遠ざかっていた頃。
一方でこの荒廃した時代の常の如く、また新たな事件や不穏の噂は世間を賑わせていた。数年前から広まっていた、かの復讐代理人たるネット配信者の噂>>29>>30もそのひとつ。文字通りの“毒婦”とメディアで騒がれ持ち上げられたうら若き無差別殺人犯の話題もまた、この頃にも賑わっていただろうか。
ともあれ、そんな頃のことだ。
独房に収監されてからまだ間もない日に、ハリコの檻を、自身の担当ではない男の看守が訪れたことがあった。]
あの……あなたも、あたしの担当の看守さん、ですか?
[この女囚の罪状は放火罪、それも死傷者を伴う第一級放火(ハリコもその負傷者のひとりだ)。これは当然重罪であり、事実、彼女にも懲役40年の判決が下されている。
この監獄の事情を未だ理解できていなかった当時のハリコは、自分が凶悪犯扱いされているが故に人員を増やされたのか、程度に考えていたのだがーー]
え、……
[そうだ、お前の担当だ、と嘘を嘯く看守は続けるーー顔が焼け爛れても下半身はまだ使えるんだろう、と。
看守からのその言葉に、真っ先にハリコの脳裏にぶり返したのは、2年程前のあの火災の記憶。
ーー焼けた瓦礫が右眼を潰した時、傍にいたのはーー
身が竦んだ女囚を前に、男の看守は鉄格子の鍵穴に鍵を差し込みながら、ここで語るのが憚られる文言を下卑た笑いと共に囁く。
ハリコの思考は身体と同じく凍りついていて、拒絶どころか、意味のない声ひとつすら上げること叶わずにいたのだがーー]
[男の看守は鍵穴をカチャカチャと弄り回しながら、別の要求を口ずさむ。]
『ああでも、カネでもいいんだよ?
セレブやらアイドルやらバンドマンやら、
それに頭お花畑なガキ連中からも
散々搾り取ってきてる女なんだろう?』
…………………、
[ハリコのデザイナーとしての手腕を認めてくれた業界の人々を、“Harriko”の服に救われてきた市井の子たちをバカにするなーーここでそう言えていたなら、今のハリコは違っていただろうか。
けれども実際にこの場でハリコの口から出てきた言葉はーー]
カネなら、ある。
カネならあるわ。
だから、お願い。何もしないで。
[演技ではなく本当にか細く震えた声でそう告げ、まだ真新しかったワンピースのポケットから取り出した札束を鉄格子越しに看守に差し出すことしか、できなかった。
女囚の怯えた様相を嘲笑う男の看守は、女の手から毟り取った札束を数え、それなりに満足そうにまた笑う。笑いながら、“Harriko信者”をまた嘲るようなお喋りを続ける。卑猥な言葉を引っ込めていたのは、一応は「何もしないで」の懇願に応える形ではあったのかもしれないがーー]
[ハリコの目の前で、その男の看守の身体が不意に揺らぎ、床に転がり落ちるーー何者か>>37に鳩尾を打たれ、足を払われたのだ。
そしてその何者かは看守から札束を奪い取り、女囚へと渡してきた。
カネをこちらに差し出すその手は見えていたものの、それでもハリコは手を伸ばせなかった。それは、今この場で何が起きたのかをすぐには理解できなかったからでもあったのだがーー]
…………おね、が、い、何も、
[看守から札束を奪い取ったその何者かの体躯も出で立ちも、ハリコには男性のそれに思えていた。そのことが、今まさに辱められるところだったハリコに反射的な恐怖を齎していたのだ。
そんな恐れから身動ぎもできずにいたハリコの札束は、結局、手近なテーブルの上に返されていたのだった。]
[さて、その“男”が着ていたのが刑務官の制服であれそれ以外であれ、この場で放ったその一言>>38を聞いた女囚の左眼には、その“男”が現役の看守に見えていた(そしてこの時の声の調子も、その声の高さがどうであれ、ハリコには男性のものに聞こえていた)。
転がりながらも何かの文句を呟き呻く男の看守を無理やりにでも立たせた“男の看守”が去り際に振り向いて告げたこと>>39を、女囚は呆然と聞きーーかなり遅れてのタイミングで、こくりと一度だけ頷いていた。]
…………、ありがと、ござい、ます、
看守、さん。
[なんとか返せた頷きも、漸く状況を把握して(どこまで正しく把握できたかはともかく)絞り出せた感謝も、巡回の担当を変更すると伝えてくれた相手には、果たして伝わったかどうか。
いずれにせよ、結果として、この時の「規律違反」の輩がハリコの檻の前に現れることはなくなった。……他の連中はともかくとして、だ。]
[それでも、件の男に言葉の上だけでも辱められた経験は女の身に怖気を植え付け。
デザイナーが支え、デザイナー自身も支えられているーー“信者”と言ってしまえば、そうだったのだろうーー人々への嘲りに何も抗議できなかった惨めさが胸を絞め。
そして、「カネならある」なんていう、フィクションの中の卑小な悪人の台詞が自分の口から漏れ出てしまった事実は、“普通の市民”を生きていたハリコの脳裏に厭でも焼き付いてしまっているのだ。**]
『ち、ちょっと待ってくれ!誤解だ!
これはうちのボスが運べって…!!!』
[なんとか弁明しようとしたが、その弁明は聞かれなかった。
なぜなら、麻薬が積まれていたのは、何もその時のトラックだけではなかったのだ。
男が普段運送に使っているトラック。
その大型車の荷台以外の、男が思いもよらないようなところにひしめくように詰め込まれた薬の袋を見て、正直男はドン引きしていた。
…俺のトラック、ときどき整備がどうこうで持ってかれてたけど…!密輸に体良く使われてやがる!!!
あとなぜか、男のオフィスのデスクやロッカーの人目につかない奥底の方にも
おいあれ乾燥剤だから触んなっていったのだれだよ!!!!ジャンパー乾くの早くなるとか、ぜってーへんだとおもったら!!!
そういうわけで、男は知らず知らずのうちに犯罪に加担させられ…
そして懲役10年という長い長い戦いに身を置かざるを得なくなったのであった…]
けれど男の人の事も、
嫌いじゃあないのよ
[大丈夫、みんなみんな愛おしいから。]
だから看守さんの事も大好き
[手枷を付けたままの両手で檻を掴み、精一杯顔と身体を近づける。
檻から手を放せと言われても、絶対放さなかった。
重たい金属を強く揺らせば、ガチャガチャと耳障りな音を立てただろう。]
安心して、誰も仲間外れになんてしないから!
[ガチャガチャ、ガチャガチャ、わたしは何度も檻を揺さぶる。
こんな物、壊れてしまえばいいのに!
そうして声を荒げれば、男性看守は眉を顰め一歩後ずさる。
興奮状態にあると判断されたようだが、結局相手は薬を投与する訳でもなく、黙ってその場を後にした。]
[♪嗚呼、此処に一本のナイフがあったならば、
今すぐ貴方を愛してあげられたのに!]
[彼の背を見送りながら、わたしはカーテンの向こうに消えた綺麗な人の事を思い出す。
返事を聞く前にあの場を後にしてしまった事を悔しく思い、せめて名乗れば良かったと、床に座り込みながら酷く後悔した。]
覚えてて貰えるかしら
[わたしの顔を、わたしの事を。
此処には沢山の人が居るから、もしかしたら忘れられてしまうかもね。
……それでもいいわ。
一方的であったとしても、わたしは覚えているのだから。
殴られた顔は未だ熱を持って腫れている。元に戻るまで時間はかかるだろうけれど、痕が残る程ではない筈よ。
だから、寝る前にきちんと長い髪をとかして、その日は幸せな気持ちで眠ったわ。*]
そう、あの綺麗な人からなのね!
[胸の前、贈り物を両の掌で優しく包み込みながら目を閉じる。
そうして踊り出したい気持ちをなんとか抑えて、立ち去ろうとする看守さんを呼び止めた。]
看守さん、あの人にお礼を伝えて下さる?
とても、とても喜んでいたって
[誰かからの贈り物を受け取る事は初めてじゃあないけれど、こんなに幸せに感じたのは久しぶりだったから。]
それと、
わたしの事を覚えていて下さって、
ありがとうって
[ほんの一瞬の邂逅だったというのに、夢みたい。
わたしったら、本当に幸せ者だわ。]
名前も一緒に伝えてね
絶対、絶対、お願いよ
[一時期、紙面を鮮やかに飾った自身の名前を添え>>25次に会える機会を心待ちに。
それまでに顔の腫れがきちんと引いて居ればいいのだけれどと考えながら、今しがた贈られた桃色で唇をなぞる。
鏡の無い部屋では自分の顔なんて見えやしない。
けれどあの人が選んでくれたのなら、きっと私に似合うはず。
先の看守に感想を聞けばよかったなと、ちょっぴりの後悔を浮かべて。
それからのわたしは、贈り物が誰にも捕られないよう、肌身離さず持ち歩く事にした。**]
『お、おいお前…!
この包みを、持っていけ!
そして、カーテンのかかった独房近くに
おいておけ!!!これは奉仕活動だ!!!』
え?あ、はい…はい?
…わかり、ました???
[なんか、やたらと緊張した看守だった。
もしかして新人なのか?と思いつつ…
消耗品?にしてはきれいに包まれてるし、
備品?にしては奉仕活動中の
囚人に運ばせるの変じゃね…?とおもったが、
まあ何も言わず運ぶことにした…の、だが]
…………なに、ここ…?
[たどり着いた階層は、他の階層とはまるで違いすぎた。
まず一つは静かすぎること。
その次にはそれぞれの牢獄の中に入れられた設えが、やたらといいものが揃ってること。
そしてま囚人を見張る看守も、清掃奉仕をしている他の囚人たちも、一部を除き獄中ににいるものとは一切目を合わせたがらないことも…]
……VIP対応…???
…えーと、すんませぇん。ここ置いときますよぉっと…
[謎が尽きない中、おとこはそぉっとカーテンのかかった牢獄の近くに包みをおいた。>>34
…その中身は、入ったばかりで毒牙にかかってしまった、哀れな新入り看守の貢ぎ物…女性が好む菓子類や化粧類の詰まったそれを男が持ってきた現状は、なんか、色々勘違いされるかもしれない。されないかもしれない。ともあれ男の顔は引きつっているのであった。
ここ、なんか、こわい*]
[ブラヴォー!!
男のショーに拍手と喝采があがる。なんということだ!見せ物場で、このような盛り上がりをすることがあっただろうか!君はあまりにも素晴らしい道化だ同胞ソウルメイト!]
ぬぉお!!同胞よ!
なんという危険を!
[同担拒否のものが、すぐそばにいるかもしれないのに、ソウルメイトは近くの看守に縋り付く。そして、その頬を殴られてしまう!
なんと、本当にこんな近くに!]
もしや、この監獄は同担拒否過激派の魔の手に既に!!
[なんという、絶望!]
もし!!そこのあなた!ロディたん推しではないか!その身につけた色はまさに!!
「うるせぇ!なんだこいつ!」
うぶぉお!!
[同担過激派による、背中に追加される重し!!]
なななななんのぉお!我は負けませんぞーー!!まだ回れる!!
/*
スルガニキあまりに勢いありすぎて笑う
全員まじで頭のネジ外れてていいね〜〜〜
バレンスちゃんも頭のネジの外れ方がたまんねぇ〜〜〜
女の子ってぱっとわからなかったの女好きの名折れだ…!
[男の背中に重しが追加されている最中、ソウルメイトは宙へと舞う準備を進めていた。
宙吊りショー、ダブル!!
空中で顔を突き合わせ感動の再会を果たしたのだった]
まっこと!これは我らがソウルメイトの証!
引き合う運命!
[宙吊り逆海老反りに背中には重しが追加されるという状態のまま、にこやかに我は我が同胞と久しぶりの言葉を交わすのだ!]
はっはっは、あのコラボ配信以来ですなぁ。
また、やりたいものですなぁ。はっはっは!
[今が、とんでもない画が撮れる状態ではありますが!*]
── ツッコミ上手な運び屋さん ──
[自分の牢屋に移動中の挨拶中、入るツッコミ。>>96
はて?と首を傾げさも不思議そうに]
? はい、我輩も囚人ですよ?
囚人でないとは一言も言っていないじゃないですか。
もう、お茶目さん☆
なにはともあれ囚人生活は初めての身。
ふつつか者ですが何卒よろしくお願いいたします。
よろしければ素敵な貴方のお名前をお聞きしても?
[と、彼の名を聞ければ聞いたかもしれない。
キラキララメ入りアイシャドウの瞳を瞬かせて]
[そういえば、島に来る前に信奉者の一人に聞いたな。
『必要な物資の大抵は”運び屋”に任せている』と。
復讐代行や脱獄に必要な物資はなおのこと、
ピエロ用のメイクや手品のタネなどなど。
懐に忍ばせた囚人を数名監獄で確保している、と。
教えられたはいいものの、その運び屋が誰か分からない。
まあいいだろう。
"その時"になれば向こうから接触してくるだろうし。
まあ、「懐で急に手品のタネが暴発!」なんて珍事でも起きなければこちらから気付く事もないだろう]
[──そんなこんなで(?)
今は天井から逆さ宙吊りショーの開催中だ。
先程の素敵な彼の視線を感じればそちらへウィンクを送り]
どうです? とっても面白いでしょう?
よろしければ素敵な貴方もご一緒にいかがかな?
[と、キラキラと星屑のような笑みを送り──……待つ。
彼から感じる今この場で必要不可欠な才能。
そう!極上のボケへのツッコミを!!*]
ー 疑問:ここはサーカスかなにか??? ー
いや、やんねえよ???やんねえからな????
[つ い ツ ッ コ ミ を 入 れ て し ま っ た!!
なんつー輝かしい笑顔だよ!!!
こんなところでシャイニングするんじゃねえよ!!!
シャイニングするならこんな暗い牢屋じゃなくてサーカスの舞台とかそういうとこじゃねーの???
てかやわらか!!!ガッチリ固められてんのに、よく平気だな!?脊髄とかだいじょぶそ???
……そして隣のヲタ芸男は、その拷問耐えれてるの、どんな腰と背骨してんの????>>110。その身体能力、落書きとヲタ芸以外のところで活かしませんか???役に立ちますよ???
まずい、ここ、人外しかいない疑惑すらあるぞ???
俺なら絶対関節とか抜けてる。なんなら骨折してる。全治一生とかになる。
無限のツッコミが脳によぎって追突して対消滅を起こして口からは出なかった…もし出てたらその怒鳴り声で絶対俺も吊るし上げられてたわ。あぶねえ。]
[そしてぐぐぐぐ…!!!と喉まででたツッコミを、
ブハアアアッ!!!と深呼吸に変えてゼーハーと息しつつ]
お、ま、え、ら、なあ??
そうやって騒いでっと、懲罰房にいれられるぞ?
ただでさえ出た杭は打たれるんだからさあ。
ぷるもたん?とロディアたん???が誰か知らねえけど
彼女かなんかですかね…????そういうのもここじゃ言わないほうが……
あんまり騒がしくしねえでくれや。
俺も目えつけられたくねえんだってぇの
[と呆れ顔で二人に目を向けて忠告していたのだった…
……男はこのように、素っ頓狂なことをしでかす近くの牢屋の隣人たちに、振り回されまくる。
ツッコミがてら手元にあったくしゃくしゃの包みをぶんっっっ!!!とぶん投げてピエロの顔に見事当てたとか当ててないとか!!!]
[そのクシャクシャの包みが頭にあたると、小さくかつん!という音がしたことに道化師はすぐ気づくだろう。
包みの下にあるのは、化粧用の白粉やパフ、コンパクトなマスカラだ。
男は非常に事なかれ主義なやつだった。
看守や他の囚人たちに体良く使われることも多いが、何かを知らん顔して渡すのは得意な部類。この化粧道具も、何回か持ち主の手を入れ替えて、最後に男のもとに辿り着いたものだった。
入り口近くにずっといるのが都合がいいのだろう。
やたらとそういう頼まれごとをされる。
…看守たちの見ていないところで、
秘密裏にできた囚人間の流通と情報網。
妙な動きをしたら潰されるが、密やかにするぶんには…時折看守たちにも利益をもたらすこの物々交換のネットワークは、小さく糸を張っている**]
なんと、そこの殿方はソウルメイトの友人!
なれば、我が友人と同等!
[ソウルメイトの星屑のような眩い笑みを受けしもの、
うちに秘めるは、ツッコミの才能!]
貴方が必要です!
その言葉が!
[しかし、続いた彼の言葉には]
ロディたんは、彼女ではなぁああい!!
[そう、叫ぶと、ジタバタと暴れる。]
いいか!!ロディたんは、みんなのロディたんである!!
我が彼女などという言葉を使うことは許さない!!
[ヲタクに彼女という言葉は禁句だ!
そして、暴れたせいでもはや、海老どころか、魚が跳ねる瞬間のごとき姿勢。そして重しは追加された!*]
『おい!なんの騒ぎだ!!!』
ほっ…良かった…人きたわ…これで少しは冷静に…
『またお前か、スルガ!!!いい加減にしないと次は海老反り吊りではすまさんと言っただろう!おい拷問用の重し追加しろ!!!』
(…いやこれだめだーーー!?
もはやブリッジを超える何かになりつつあるよ!?
なに!?ロディたんってそんなに拷問受けるほどのものだった!?
今の俺が悪いの??!)
[ツッコミが追いつかねえ!!!
……ヲタ芸男のことは、ここに打ち込まれてからもいくらか知っていたが…なんというか、才能はある人なのだと思うが…おっさんにはどうしても、ふれあい方がわからないたぐいなのであった
ツッコミはとまらねえ…*]
── スルガとの宙吊りショー ──
[なんという絶望!!>>109
この監獄は既に同担拒否過激派の巣窟になっていたのだ!
そんな敵だらけのただ中で同胞は文字通り宙を舞う!
ああ、なんと気高く崇高な魂かッ……!]
嗚呼……、美しい。
まるで地獄に舞い降りた天使……。
[感激に肩を震わせている間に、
はいっ!アレッキーノの宙吊り完成!
宙吊りショーダブルである]
[空中で顔を突き合わせ感動の再会!>>110
縄が無ければハグしていたが、今は縛られて出来ないのでキラキラ満面の笑みを送ろう]
くふふっ! 然り!然り!
悪ある所に我ら在り! ソウルメイトの宿命ですな!
[同胞の彼がここにいるという事は自身と目的は同じであろう。
人目もある事だ、その話はみんなには内緒☆
今は再会の喜びを語り合うだけにしよう]
あのコラボ配信は大好評でしたな!
普段はソロ活動ばかりでしたのでコラボは新鮮でした。
あっ、頂き物の神絵はキラキラちゃん公式アイコンにさせてもらっておりますよ。
是非ぜひ!またコラボをやりたいですなァ!
[などと話すこの二人。
今の自分たちが最高におもしれー絵面になっている事に気付いていない!*]
[などと話していると下から見事なツッコミが!>>114
そうそう!そういうの欲しかったの!!
星屑のような笑みをキラキラさせて喜ぶ。
実は縄が喰い込んで痛いが、
どうしても耐えれない時は関節を外せばいい。
まあ道化のプライドとしてこういう時は痛くても痛くないフリをするものだが。
……と、ここで素敵な彼から素敵な忠告が。>>115
ほぅ、と息を吐いて彼を見つめ]
ご忠告、痛み入ります。
ですが……、ですがっ……!!
[彼の優しさに応えて大人しくする手もあった、が。
一つだけ彼の言葉に解釈違いがあった]
プルモたんは彼女ではありません……!!
確かに推しを「嫁」と称する界隈も存在します、が!
我輩はプルモたんをただ愛でて尊く慈しんでいたい。
プルモたんはみんなの天使なのです!!
それだけはご理解くださ……いたっ!
[同胞と共に反論>>118
すると途中で彼から投げられた包みが顔に当たる!
そこには──……]
嗚呼……、貴方が……。
[包みから聞こえたかつんという音。>>116
縛られていて手に取れないが、宙吊り地点から落ちていく化粧道具の数々に、彼が噂の運び屋の一人と悟る。
地面に落ちた包みは”偶然”通りかかった囚人の一人が拾い上げさりげなく自身の懐に入れていく。
──去り際に軽くこちらに会釈をして。
彼もまた運び屋の一人だろう、顔は覚えた。
そうして再び運び屋の彼を見て]
貴方もまた、我輩のソウルメイト……。
[と、彼からすれば謎のソウルメイト認定をされるはめになる]
[ちなみにその横で同胞の重しがどんどん増えていく、が。
彼なら大丈夫だ!
そう、謎の安心感から見守るアレッキーノである。*]
[部屋には複数台のPCと、ディスプレイ、自分ではよくわからない機器が所狭しと並べられている。
後から着いてきた部下が慌てて部屋に入ってくる。
「何も触らないでください!」
そんなに声を荒げなくとも聞こえている。
転がしたままの男に視線を合わせるために、屈みこむ。]
ー回想・何時かの刑務時間ー
[ハリコがぶち込まれた檻が独房であるのと同様に、彼女の懲役刑執行のための労役もまた、通常は個室の作業所で行われている。
その日の刑務は、縫製作業。
これはこの囚人がデザイナーだったからというわけではなく(型紙作成や縫製の技術は確かに持っているが)たまたま刑務に組み込まれていた作業のひとつでしかなかったのだが]
(…………、痛い)
[もともとは両眼で捉えていたミシン針と糸、生地と押さえ金を、今や左眼だけで捉えなければならない。その負荷から来る痛みを紛らすように、手を休めて瞼を閉じるーー]
[監督役の刑務官の鞭が飛ぶ!
してもいない居眠りを咎められながら、背中に走る激痛。]
っあ、 ご、めんなさーー
『謝るくらいなら手を動かそ?』
[更に鞭が飛んでくる!]
あ゛っ!
『ほら、いちいち鳴かない!』
[また更に鞭が飛んでくる!
こう言われてしまった囚人には、幾度も打ち付けられた疼きに苦悶しながらも声を押し殺し、努めて手早くミシンを動かし続けるしかできない。
音を極力立てないように息を漏らしながら、また縫製作業を続けるーー]
ーーーーーーーっ!!
[ミシン針が指の端に!
幸いにも皮を薄く破った程度で済んだが(少しでも指や針の位置がズレていたら、ここでは些か語り難い程の惨事になっていただろう)縫製の実務に長けたこれまでのハリコであればまずやらないミスだった。
左眼の疲労と鞭に打たれた痛みに加え、右眼を失ったことで距離感を掴みづらくなっていたことが、このミスに繋がっていたのだろう。
そしてこの危機のために再び作業を止めたことで、またもや刑務官の鞭が飛んでくる!]
っ、………っ、
[ハリコが押し殺した声の代わりのように、ワンピースの背の生地が裂ける音が伝う。その下に更に囚人用のタイトな服を着せられていたから素肌が露わになることはなかったが、それでも惨めな出で立ちに変わりはない。]
[ハリコが左眼に涙を滲ませながらもなんとか黙々と縫製を続ける中、その監督役の看守は彼女の耳元で囁いた。]
『そんな下手な縫製じゃ、
もう“Harriko”の服なんて縫えないね?』
…………、
『これでアナタも、一握りの
雲の上の人じゃなくて
この腐り切った世の中を這いつくばってる
みぃんなの仲間入り。良かったねえ!』
………………、
『あ、でも、雲の上のセカイも
それなりに地獄なんだっけ? だって、
“Harriko”様も、ライバル蹴落としたさに
ファッションショー後のパーティで
厨房からの失火に見せかけて
火を点けたくらいだもんね?』
……………………………、
[看守からのこの話を聞いて「何かおかしい」ともし感じたならば、その感性は間違っていないだろう。ハリコ自身も、明らかにおかしいと感じてはいる。
だがこの「おかしさ」が法廷ですらまかり通ったくらいには、この事件には裏があるようでーーけれども事の真相なんて、いじめがいのある囚人をこの場で独占できたこの看守には、どうでも良かったのだろう。]
『そうしても結局ライバル様は無事で、
寧ろ悲劇のデザイナーとして同情されて、
アナタは自分の右眼を顔のお肌ごと失くしちゃった』
……………………………………、
縫製、終わりました。
[何を否定したって、抗議したって、この監獄の大多数の看守たちの前では意味がないのだと、この1年程の間にハリコは諦観するようになっていた。
それどころか、反抗が更なる暴力を惹き寄せすらするのだとーー。
だからハリコは、何も言わなかった。何も訴えなかった。ただ、受ける仕打ちを耐え忍びながらーー耐えられない要求にはカネの力を頼りながらーーその日の刑務を全うする、それだけだった。]
[次に彼女と会ったのは、囚人用の図書室だった。
その時の自分は、すでに制服を着ていなかった。
伸ばした髪はかつてより少し傷み、アイロンがかけられていたシャツには皺が残っている。
深いグリーンの後姿を見つけて、声をかける。]
こんにちは。良い天気ですね。
[窓から見える天気は少し雲がかかっている。これぐらいが、過ごしやすい。
もしも彼女が逃げるなら、追いかけることはしない。
もしも返事がもらえたなら、少しだけ話をしよう。
今はもう、看守の立場ではないこと。
男性を怖がっているようならば、自分は女であると伝えよう。
そして、家族(主に母と姉妹)がHarrikoのファンであることを、話せただろうか。]
/*
ちなみに、地下の男はバレンスが息の根を止めました。
わざとじゃないんです!罰を与えていたら動かなくなっちゃったんです!
でもどうせ死刑に変更されてたと思うので。だぶんおそらく。
── 楽しい運び屋さんと愉快な仲間たち ──
[推しの尊さを理解できないという彼。>>137
非常に残念。
楽しむ
だが、彼の比類なきツッコミ力は今後、監獄を生きる為に必要な才能だ。
じっくり育てて沼に沈めなくては……。
どこかニチャァ、とした笑みを湛えつつ]
おやおや、もう既に入団済みかと思っておりましたよ。
楽しいですよ、サーカス。
我輩はいつでもウェルカムですとも!
大丈夫、コワクナイヨー?
[キャッキャと話しながら、アレッキーノは面白い玩具を見つけた子供のようにキラキラと笑っていた。**]
/*
落としたいロルあるけど時間が……、
実はプルモ推しなのは生前の娘が推してた影響、とか。
Harrikoブランドを妻と娘が愛用してた穏やかな日常、とか。
目の下の隈は妻と娘が殺された時の悪夢を眠るたびに見るから安眠できた日がないから、とか。
うん、時間はまだあるし体調だいじにで寝よう。
[どうして彼女をいじめるの?
きっと、彼女の事が妬ましいのだろう。
きっと、きちんと涙を流す人が面白いのだろう。
きっと、転げ落ちた人はいたぶりがいがあるのだろう。
傷ついた人を傷つける、特別な味。
皆でそれを、余す事無く味わいたいのだろう。
でも、そんなのって無いわ。]
[第一印象は普通の人。
看守さん同士の会話を盗み聞きして、彼女は放火をしたんだって、後から知った。
他は職業と、付いて来るブランド名。いつか聞いた事のある名前で、思わずびっくりしちゃった。
嫌な事があったのかしら、悲しい事があったのかしら。
誰かを強く妬んだり、恨んだのかしら。
自分には分からない事ばかりで、困惑した事を覚えている。
――わたしと言う人間は、後の事の先の事も考えない。
今が楽しければそれでいいの。
ずっと、そう言う在り方をしているの。
けれど彼女は、
ハリコさんは違うでしょう?]
― いつかの、交流スペース ―
傷、痛む?
[それは、いつだったか。少なくとも刑務中では無かったことは確かだ。
心配そうに顔の火傷を指さして。わたしは音も無く彼女の隣に顔を出す。
体罰の音、漏れるうめき声、罵り、傷つけ、怯え、諦め。
そう言う物が耳に入って来たから、声をかけた。]
医務棟まで付き添いましょうか
痛み止めとか、軽い抗生剤ぐらいなら
出してくれるかも
[火傷だけではなく、体罰による新しい傷もあるだろうから。せめてそれだけでも顔を覗き込んだ。
残念ながら自分には、包帯やガーゼ、救急絆創膏と言った治療道具の持ち合わせは無い。
自分は、看守に握らせるような金を所持していない。だから本当は彼女に何もしてあげられない。
出来るのは、気遣う声をかけてあげる事だけで。]
辛いよね
でも我慢しないで、一人で堪えないで
だって貴女、きっと何かの間違いで此処に居る
違う?
[少なくとも、彼女は自分とは違う。
他者と異なる在り方だからこそ感じた「何となく」だったが、看守らが罵るプロフィールと彼女の印象は、大きなズレがあるように思えた。
……彼女が、余程の嘘をついて居ない限り。]
わたし、ルミ
部屋は多分遠いけれど、何時でも頼って
やれる範囲で力になるから
仲良くしてね
[そう、安心させる様に微笑んで。
貴女の代わりに鞭打ちを引き受けたっていいわ。
わたし、嘘はつかないの。ホントよ?]
[♪可愛いあの子の名前はなあに?
知らない、知らない。何にも知らない。
可愛いあの子は何してる?
知らない、知らない。何にも知らない。
恋は盲目、くびったけ。
何にも知らなくたって、それでいい!**]
ぐぉおおああああ!!!
あああ、すんません、ごめんなさい、重しの追加はやめてぇええ!!
だが、我をとめることはできぬ!!
また第2、第3の我が!!
[なんと、さらに重しが追加された!もはや芸術!いかん、これではバレてしまう。ミッシミッシと音を立てることで、密使密使!と主張しているようなもものではないか!だが、これは言わせて欲しい]
ソウルメイトよ!コラボ配信、前向きに検討しようぞ!
もし、ここに機材があれば、
「ただいま拷問中です!」と惹きつけはばっちりでは!
[拷問される側の視点から始まる配信などなんて斬新!
あぁ、ここにメイク道具に機材がないのが残念でならない!
彼らが道具の受け渡しを行っていることなどは気づきもせず!]
― 宙吊りショー開催場 ―
[同胞がロディたんへの愛を語ってくれる。>>153
自分も時折相槌を打ちながら加熱していく推し愛に拷問を添えた地獄のステージ。
そうしているうちに同胞の重しが増えていく!>>155
いつもより多く回る姿に感嘆の眼差しを向ける。>>156
そうしてコラボを前向きに検討しようか。>>157]
くふふっ! コラボ検討感謝いたしますよ。
題して『キラキラちゃん&愉快な仲間たちin地獄の監獄編』
嗚呼、機材があればこの光景もウケがよかったでしょうに……!
[がっくりと大げさに肩を竦めてため息一つ。
撮影機材の入手は本格的な仕事時に運び屋から入手する手筈。
それまでは色々と我慢だキラキラちゃん!]
[それにしても同胞の重しが多すぎる。
最初は安心して見守っていたが、やはり常人には耐え切れぬほどの重しをものともしない神業は身バレの可能性もある。
何とかしてこれ以上の負荷を回避するには……と。
考えていれば同胞の言葉>>158にひらめいた!]
ええ、ええ。我輩のNo1ソウルメイトはいつだって貴方ですよ。
No2の素敵なお方も捨てがたいですが……、
我輩、博愛であれど一途である故!!
これからも仲良くしてくださいね! ダーリン☆
[などと、キラッ☆とウィンク一つ。
宙吊りピエロが海老反りオタクに愛を囁くショーを開催。
はたから見れば地獄絵図だがそれも一興]
[それを見た看守たちがニヤニヤと笑いながら近付いてくる。
『随分と仲良しじゃねえか。よし!ひらめいた。
今後、重しはお前にだけ乗せてやろう。
よかったなァ、ソウルメイトの痛みを引き受けられて!』
そう言うが早いか今度はこちらの背に重しが乗せられていく。
拷問の基本だ。
痛みを与えたい相手が苦痛に屈しなければ親しい者に痛みを与えて精神的苦痛を与える手法。我輩もその道のプロ故、看守様の考えも掌の上!
重しが乗せられればそのたびに大げさに痛がろう]
痛いたたたたあっ!? 痛いっ! 痛いですよ!?
ちょっ! ちぎっ! ちぎれるうううぅ!!
も”う”や”だ ごんなトコぉぉぉ!!!!!
[リアクション芸人さながらの悲鳴に看守たちが爆笑している。
うむ、同胞の重しを引き受けれるなら軽いコト!
同胞にはこっそり大丈夫だと伝えておこう]
[悲鳴に叫ぶ一瞬、こっそりウィンク]
どうです? 面白い”ショー”でしょう?
[クスクスと貴方にしか聞こえない声で嗤う]
[看守たちが満足するまで重しを背に乗せたなら。
先程までの快活さはどこへやら、
しゅんと項垂れ宙吊りショーが終わるのを待つだろう。
けっこう痛いが常人とは鍛え方が違う。
実はまだ余力を残しているのは道化の秘密!
ぶらーんぶらーんと揺られ揺られて。
頃合いになれば地面に下ろされロクな手当もされないまま自分の牢屋へと連行されていくだろう。**]
[しかし、そこはさすがソウルメイト。宙吊りピエロが海老反りオタクに愛を囁くショーを開催したのだ。なんということだ、これは観客おろか看守の目も釘付けではないか!
我も乗ろう!そのビッグウェーブに!]
あぁ、あぁ。その言葉、我のハートにしかと刻まれた!No2よ、申し訳ないが、No1はやはり我のようだったようだ!
これからも共に高め合おうぞ、ハニー♪
[とんでもない地獄絵図。だが、これがエンターテイメント!]
[あぁ、なんと、しかし看守はそれは嬉しそうに我らの仲の良さに嫉妬し、ソウルメイトに重しを乗せ始めたのだ!それを受けてソウルメイトは悲鳴をあげる。]
!うぉおおあっぁ!ソウルメイトよ!!なぜ!!我が痛みを!
[しかし、このスルガ、ソウルメイトの囁きを聞き、稲妻走る!]
なんと!ソウルメイト!
あなたは、まさにエンターテナー!!
我も全力でショーに応えよう!
[我は神エンターテナーの真髄を知る。崩れ落ちる膝が宙に頭上より高くなければ崩れ落ちていただろう。
楽しませるのは”看守”も含まれるということか!(スルガ視点)
ならば、このスルガ、全力で答えよう。]
あああああ、やめてくれえええ!!
我がソウルメイトを苦しめるのは!
我が!我が全部うける故!!
やめてくれええ!ソウルメイトがぁああちぎれてしまううう!!
こんな重しなんとも!
うっ!!急に突然痛く!!ああああああ!
ちぎれるううああああ!
[こちらも負けじとリアクション王決定戦のごとく声を!リアクションを!]
[さてさて、宴もたけなわではございますが、楽しいショーも頃合いありまして、引き際も感じん、観客がいなくなりましたら、しばらく放置されら後、我らは降ろされ、牢獄へと連行されてゆくのであった。連行される最中、我は同胞へ耳打ちしよう]
また会おうぞ同胞よ。
同じ監獄のもと、最高のショーを楽しもうではないか。
人間様のためのルールを
わざわざ"ゴミ"にもかけてやるなんて
あいつは本当に優しいなあ
ああそれとも、
あいつにとっては"ルール"以外は全部ゴミなのかな?
なんともおかしな話だねえ。ははは。
[模範たる男はひとり所長室で笑っていた。
"人間様"に逆らう悪を、決して許さない"正義"は嗤った。**]
[バレンスは制服を脱いでからも、巡回を行っている。
正式に許可された行為だ。
不正を働く看守が居れば、報告を。
度の過ぎた悪戯をする囚人を見つければ、警告を。
逆らえば、制裁を。
バレンス自身が罰を与えることは許可されていない。勝手をする度刑期は延びていく。今更数年延びたところで、些細なこと。
バレンスは、正義の人である。
正しいことを成すためであれば、手段を選ばない。]
[破綻した行動、矛盾した倫理観。
イカレたこいつの頭の中は至って正常。
螺子をしっかり締めすぎて、罅割れていることにも気が付かない。]**
10人目、 欠落 フィア がやってきました。
欠落 フィアは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
『……それでは、次のニュースです。
先日、××市で起きた一家惨殺事件の裁判について続報です。
裁判所は被告人であるフィア・アニマに35年の懲役を言い渡しました』
[──それは、どこかに設置された看守用のテレビか新聞か、はたまた何処か風の噂で聞けるような。
なんて事のない誰かが誰かを殺したという、 この場所では余りにも些細なニュースだったかも知れない。]
『この事件は、△月〇日にフィア被告が血まみれの姿で歩いている所を発見した住民からの通報で発覚しました。
フィア被告はうわ言の様に「フィアが居ない」と呟いており、事件当時の様子は未だに詳しい事が分かっていません。勿論、フィア被告に同名の姉妹は存在せず、何らかの精神疾患の疑いが持たれています。
被害宅であるアニマ邸では、事件の数か月前から怒号のようなものが聞こえているとして度々苦情が寄せられており、検察は当時の状況証拠……遺体に対する過度な暴力等から、家庭内暴力に対する逆恨みだと判断し、フィア被告を起訴。
被告は有罪判決を言い渡され、××日に"アンダーテ特別罪人収監所"に収監される事となりました。』
/*
SZNOさんの「21g」を聞きながらログを読んでたらRP欲が爆発したのでお邪魔します。
とりあえず罪のエグさで暴漢を回避したいけど野良RP村ほぼほぼお初なので塩梅分からない侍エブリナイ
ま、まあまあまあまあ…!!!
お、おちつきましょぉや、おまわりさん…!!!
ほら、もうすぐ、刑務時間も終わるでしょ?
こんなとこで無駄に体力使わんでも、
俺達ササ〜っといい子で作業終わらせて帰りますからさあ…っだぁ!!!
[もうすぐ規定の時間もすぎることだし!
と間に割ったのが運のつき、男も見事に一度ムチで打たれ、その場に蹲る。
痛い。すごく、めっちゃ。なに、痛え、涙出てきた。
なんでこんなのに打たれてこいつ平気な顔してんの…?
…と、顔を上げた先に見えた光景は……
その男を拘束し、縛り上げる、そいつの姿だった]
…え、あ、あ!?おまバカ!なにしてんだあんた!?
そんなことしたら、他の看守共が…!!!
わーー!!待て待て待て!!!そいつ降ろせ!!!な!!!逆らったらまずいのはこっちなんだって!!!
ここじゃ、こいつらに逆らったら酷い目に合うんだよ!!
騒ぎ起こせば起こすほど、こっちが悪者なの!!!
こいつらがムチ振るう言い訳作っちまうんだから!!!
[そう言って、女かどうかなんか知ったことか!と
そいつを羽交い締めにして、口汚く罵る看守と、
規定やルールにこだわりまくるそいつを
引き剥がす役を何故かさせられる…
そんなこともあったかもしれない。
今では、やつは清掃作業のときに見かけるようになった。
てか他の作業は禁止されてんだろうなと思う。たまに徘徊してる理由はわからんが、あいつが行く方向はやたら静かで…あいつが居なくなったらまたムチの音や悲鳴が聞こえてくる気がする。
そしてそんな場面があったなら、男は騒ぎを起こす方を止めに行っただろう。
これ以上、こいつが大暴れに暴れて看守たちの怒りを買って、他の囚人たち(具体的には俺)への八つ当たりが少なくなるように*]
― 宙吊りショー開催場 ―
[>>165>>166>>167
最悪の地獄に極上のエンターテイメント!!
そこに同胞も加わり楽しい拷問ショーは白熱していく。
だが、どんな楽しいショーにも終わりはつきもの。
徐々に飽きて去っていく囚人や看守たち。
しばらくぶらーんと放置されればやがて地面に下ろされ各自の牢獄に連行されていくことになる。
連行中に同胞から耳打ちされたなら。>>168
くふふと笑いながら]
ええ、ええ、そうですね。
”我輩、新月より満月が好きですよ。”
[と、掃除仲間にしか伝わらぬ暗号を送ろう。
その意味は――……]
[完璧な”仕事”の遂行を鼓舞する言葉。
悪を根絶やしに!
そして人々に最高のショーを!
また会う日まで、お互い楽しくやりましょう。と]
― 自分の牢獄 ―
[自分の牢獄に連行されればしばらくベッドに横になろう。
劣悪な船に乗り監獄に来て早々、宙吊りの拷問。
ここは力なくベッドに沈み込むのが”普通”だろう。
そうしていると檻の前を通る囚人が一人。
先程の宙吊りショー>>125で見た顔だ。
その囚人が檻の中にゴミでも捨てるように包みを投げてくる。
そして何食わぬ顔で立ち去っていった。
包みの中にはピエロ用のメイク道具一式があった]
……そういえば、ヘアオイルなどは……ありませんね。
あればルミ嬢に差し上げられたというのに。
[ふぅと溜息一つ。
思い浮かぶのは傷んだ毛先のあのレディの事]
― 回想・ルミの牢獄 ―
[死別した妻と子供の話をした時のルミの顔。>>132
そして紡がれる言葉。
正直、自分は驚いて困惑した。
「愛する人と死別する悲しみ」という常人が持つ感性を、愛する者を殺し続けた彼女が持っている事に。
そうして純粋に興味が湧いて問いかける]
……貴女は愛する人が死んで、一人になって……。
寂しくはありませんか? 私は、さみしい……
[返事はあっただろうか、なくても構わない。
それほどに、その問いかけは道化としてではないアレッキーノ本人の心に湧いたとても、とても小さな聞き取りにくい呟きだったのだから]
[問いかけの後はまた道化に戻ろう。
そうして再びのお喋りの約束をしよう。>>133]
ええ、またどこかでお会いできる日を楽しみにしております。
それまでお元気で、ルミ嬢。
[そうして互いに甘い歌をハミングしながら歩き出す。
デュエットからソロへ、
遠ざかっても耳に残る歌声。
ねえ貴女、一人で寂しくありませんか?
それだけが我輩、気がかりなのです]
― 現在・自分の牢獄 ―
[あれこれ考えているうちにアレッキーノは眠りに落ちていた。
妻と娘が――殺されてから!
悪夢にうなされ安眠できた日などないというのに!
厚化粧の下、刻まれた目の下の隈は深く、消えない。
静かな寝息がやがて苦悶に満ちた呻き声に変わる]
う、うぅっ……!
どう、してっ……どうして……!
ゆるせない、ユルセナイ……!
[うっすらと額に冷や汗を浮かべて悪夢に溺れる。**]
― 回想・宙吊りショーの可愛い観客へ ―
[逆さ宙吊りに背中に重しを乗せられ。
リアクション芸人ばりの演技をしていると、
可愛らしい少女がこちらを見ている!!>>181
若干慌てた様子で少女に声をかける]
だ、ダメです! 見ちゃいけません!!
子供には刺激が強すぎて教育に悪いたたたたぁ!
これが人間のやる事かよおおぉぉお!!
[追加される重しと、少女への体罰。
その両方に異議を申し立てるように大げさに叫んでは痛がってみせる。びたんびたん!**]
[それに対して囃し立てたり笑ったりする看守たち。
心なしか囚人たちもこの騒ぎに注目しており…
……あれ???俺もなんか注目、されてる???]
……え〜〜〜と???
『なんだよ、お前もはやく、なんかいい
ナレーションしろよ!盛り上がんねえだろ!!!
しばかれてえのか!!』
待ってください!!?俺ナレーション扱いされてる!?
い、いや俺はナレーションとかできな…ぎゃああ!?
[ナレーションしねえのかよ!!!と足に重りを乗せられた!!!痛い!!!
な、な、なんで俺がこんな目に…!!!!
男は蹲り、楽しげなショーが続くのを眺めるしかなかった…
…通りすがりの少女と目があった>>181
こんなところに来ちまって、お前何やらかしたんだよ…見ろよ、ここは人を平気で拷問するやつと頭のおかしいやつしか…]
『こんな所で言うのもなんだけど……
友達は選んだ方がいいと思うのよ。』>>181
ま、ま、待ってくれ!!!誤解だ!!!
俺はこいつらの友達なわけじゃああああ!!!!
[そして憐れみの心は一瞬にして途切れた!!!
くそ!!!牢屋の中にいるから弁明する為に
追いかけることさえできない!!!!!!!
すまねえ、シャバにいる俺の友人たちよ…
ここで出会った色物集団のおかげで……
俺やお前らまで、宙吊り集団の仲間にされちまったぜ…
ショーが終わればオタク男やピエロもまた自身の牢屋へ戻される…
取り残された男は…ナレーション役兼ソウルメイトというなんか誤解を招きそうな称号だけをその手に残されたのであった…**]
怪我の具合はどうだ。
[あの時の男――ケンチクへと声をかけ、持っていた荷物を渡す。]
支給品だ。
確認してくれ。
[ここでは囚人でも買い物ができる。
リストに無いものでも、許可が下りれば支給される。
囚人同士での物品の受け渡しも、ある程度は認められている。
この支給品は、彼宛の差し入れであった。
本来の担当者が急病で休んだため、自分が渡すように言われたものだ。丁度、今日の巡回ルートであった。]
規定値を越えた薬物反応が出た化粧品は、こちらで除外した。
他に問題はないな。
[まだこんな粗悪な品が出回っているのかと、溜息を吐く。
彼への健康被害が少し気になるところではあるが、なにかあれば医務室へ連れて行けばいいだろう。
一人納得して、その日は巡回へと戻っていった。]*
お前、この仕事に興味があるのか?
[可能性のひとつ。
『彼は正義を行う意志がある』のではないだろうか。
彼は確かに罪人である。
彼はここでは珍しい模範囚である。
己の罪を悔い改め、正義への気持ちがある者を、無下にするわけにはいかない。]
そうか。
……そういうことであれば、所長にも相談しよう。
[男は何かを言っていたかもしれないが……バレンスの耳には入っていなかった。]*
で、
完璧な
大嫌いな
[その顔面に、思い切り拳を叩き込んだ。]
[そして”我輩、新月より満月が好きですよ。”
その言葉に、我は口角を片方あげ、こう返した]
……
えぇ、”美しい満月を見たいものですな”
[暗号には暗号を返し、我らは別れた。
男は彼の心の内の苦しみを知らぬ。
彼の化粧で隠されたクマを知らぬ。それが何を語っているのかもしらぬ。
だが、我らは仕事をするのだ。]
[そうして、男は牢獄へと戻されたのだったが]
ぬおおおお!!
まさか、同胞と会えるなどとはーーー!
これは、運命!!我は描かねばならぬーー!!
[早々叫びまくり、またお仕置きを受けたとかなんとか**]
[小さな体が宙に跳ねる瞬間に、
その足をがっっ!!!とつかんで逆さ吊りにする。
ここではそう。罪を犯したものはみな等しく。
どんな理由があろうとも、ここに来た時点で
人権なんてものは剥奪される。奪われる。]
"フィア"ってお前のことだろ?
ここには"加害者のフィア"しかいねえよ?
そうやって言い訳し続けちまうのも、心が弱い犯罪者のそれだなあ
ああけど安心しな?
ここではちゃあんと"先生"や"教育係"のいるからさあ
まともにお勉強もできてないお前でも分かりやす〜く、
この世を生きていくために大切なことを教えてやれるからな
先生たちを頼るんだぜ?
[そう言って、逆さ吊りの足をぽいっと捨てて、
足で蹴り起こして小突く。ニマニマと笑ったまま。これからたくさん楽しみな、と言わんばかりに**]
"馬鹿なやつ。
もっともっと、上手く殺せばよかったのになあ"
[教えてやるよオチビさん。
お前の罪は"殺しを見つかったこと"。
それ以上でも以下でもなく。
たったそれだけで、世界は正義と悪にわかれるのだ**]
贖務執問 バレンスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[朝起きて、家族におはようと言って、朝食を食べ家を出る。
大学に行き講義を受けて、お昼ご飯は友人と。
終わったらパン屋さんで働いて、それから家に帰る。
お母さんと妹へのお土産に、毎回パンとケーキを持ち帰って。
そう言う日の繰り返し。平凡だけど満ち足りた日々、それがわたしの日常だった。
日々を過ごす、沢山の思い出が詰まった小さなリビング。
何時も通りの朝、身だしなみを整えたわたしは、おはようと微笑みながら其処に足を踏み入れる。
けれど返事が返って来る事は二度と無い。
昨晩苦しみながら息絶えた家族の死体を横目、わたしは朝食のトーストを焼き、たっぷりの林檎ジャムを縫って。そうして暖かな紅茶を飲みながら、玄関のドアがこじ開けられる乱暴な音を聞いて居たわ。
かくして日常は終わりを告げ、
わたしの全てが露わにされた。*]
― 回想:アレッキーノさんと ―
[彼の問いは小さな呟きだった。>>184
愛する人を全員殺して、一人になったわたしと言う物。
わたしは、わたしにとっての悲しみについて、少し考える。
けれど、そうして考えている内に彼の表情は道化と戻ってしまって、そのまま返事を返す機会を逃してしまった。>>185
歌と共に彼を見送りながら、わたしは続きを考えた。
自分にとっての悲しみについて。
誰かを愛した後、独り残った自分について。
愛した人を永遠に失う事は、悲しい事で、辛い事。
その人の存在が大きければ大きい程に傷は深く、癒える事は無いのだと。
わたしはそれを知っている。
残された傷は時に腐り、自身や他者を蝕み、別な悲劇を生む事もよく知っている。]
[自分は沢山の大切な人を失った。
けれども悲しくない、独りぼっちでも平気だわ。
愛しい人の最後を自分が飾った事。そんな幸福が、胸を埋めるのだから。
わたしはそうして満たされる。
その人を殺めたという、自分だけの特別な記憶が残るから。
空いてしまった心の椅子にそれらを座らせ、愛した証に満足する。
ルミ・ビリヴァーはそう言う風に出来ている。]
[嗚呼、あなたの人生の最後に居るのがわたしと言う人間で、本当に良かった。*]
/*ウオ〜〜〜ヴィランムーブ大丈夫ですかああああの気持ちと戦いながらヴィランする〜〜〜〜!!!
楽しいが、だいじょぶ???いじめすぎてない???になるなかのひと
/*
多分こう言う事だと思います(ふわ〜)
なんも考えてなかったけどこういう感じ
これでずっと一緒だね♥って言うヤンデレとはまた違うと思うよ(ろくろ)
11人目、 苔蟲磐永 ガァド がやってきました。
苔蟲磐永 ガァドは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
“最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き残るのでもない。
唯一生き残るのは、変化する者である――”
――チャールズ・ダーウィン
[そして逃げ遅れた一部の招待客の中に、ハリコ・モーガンズと、とあるギタリストがいたわけである。
(このギタリスト――「バンドマン」の死因を例の看守の言葉通り「焼殺」と呼ぶべきか否かはここでは置いておく。ここで重要なのはあくまで、このギタリストがこの放火事件の犠牲者であるということだ)
やがて警察は複数の証拠(そういうことになっている)からハリコを放火の容疑で逮捕。
そしてハリコが一貫して容疑を否認するにも関わらず、様々な動機が
[そして逃げ遅れた一部の招待客の中に、ハリコ・モーガンズと、とあるギタリストがいたわけである。
(このギタリスト――「バンドマン」の死因を例の看守の言葉通り「焼死」と呼ぶべきか否かはここでは置いておく。ここで重要なのはあくまで、このギタリストがこの放火事件の犠牲者であるということだ)
やがて警察は複数の証拠(そういうことになっている)からハリコを放火の容疑で逮捕。
そしてハリコが一貫して容疑を否認するにも関わらず、様々な動機が
『自社ブランドの業績悪化から』
(確かに落ち込みは見えた。でも、だからって)
『競合するデザイナーとブランドへ損害を』
(ライバルって言ったって、切磋琢磨する間柄。
……少なくともあたしは、そう思ってる)
『――否、謀殺を試みていた』
(なんでそうなるの!?
そんなこと、するわけないじゃない!)
『独立してからの華々しい活躍の一方、
今年に入ってからは精神的に――』
(キツくなって余裕がなくなっていたら、
みんな放火に走るって言うの?)
『 『__________』のMV衣装提供から
熱愛に発展した____との関係も――』
(……これ以上、あの人のことを言わないで)
(なぜ、自分はここにいるのだろう)
[いくら考えても答えは出ない。
……人権などというものからは、はじめから縁遠かった]
[節のある、りゅうとした触覚を打ち振り、
それからのろのろと体を起こす。
炙られ剥がされた外骨格の継ぎ目が軋む、
それらは薄闇の中でも分かる薄黄緑色の体液を滲ませている。
鼻をかむと、同じ色をした液体が噴き出した。
今日はピレスロイド系殺虫剤をぶちまけられなかった分、
看守の機嫌はマシな方なのだろうと考えた。]
[首元でカチャリと音を立てるプラスチックの首輪。
これがなければ、蟲ケラ一匹いたることもできない連中。
(馬鹿げてるな)
表面上は模範的な囚人である、異形の男はひとりごちた]
[このうち、パーティーの主催者側であった“ライバル”デザイナー殺害未遂説については、取り調べ当初から捜査機関側で有力視されていたらしく裁判の際にも争われたのだが、結局これについては最終的に否定された。この荒んだ国の法廷の弁護側も、ここはきちんと被告の為に仕事を果たしたということらしい。
こうしてハリコの罪状は、殺人罪及び殺人未遂罪を伴わない、ただの放火罪(ただし、人命を失わせた第一級放火)となったのだが……]
[このうち、パーティーの主催者側であった“ライバル”デザイナー殺害未遂説については捜査の過程で有力視されていたらしく裁判の際にも争われたのだが、結局これについては最終的に否定された。この荒んだ国の法廷の弁護側も、ここはきちんと被告の為に仕事を果たしたということらしい。
こうしてハリコの罪状は、殺人罪及び殺人未遂罪を伴わない、ただの放火罪(ただし、人命を失わせた第一級放火)となったのだが……]
[このうち、パーティーの主催者側であった“ライバル”デザイナー殺害未遂説については捜査の過程で有力視されていたらしく裁判の際にも争われたのだが、結局これについては最終的に否定された。この荒んだ国の法廷の弁護側も、ここはきちんと被告の為に仕事を果たしたということらしい。
こうしてハリコの罪状は、殺人罪及び殺人未遂罪を伴わない、ただの放火罪(ただし、人命を失わせた第一級放火)となったのだが……]
[あの“Harriko”がライバルの晴れ舞台を惨劇に変えた――という認識のみならず。
その惨劇の犠牲になったギタリストが公の人だったこと、しかも多数のファンを抱えていたバンドのメンバーだったということが、余計にハリコへの風当たりを強めることとなった。
ただでさえ「熱愛報道」が出た時には、主にバンド側のファンの一部(あくまで一部だ、ということはここで強調しておこう)からバッシングが飛んできたこともあっただけに、その果てに待っていた報道がこうした形の訃報だったことは、控えめに言って、世間に衝撃を与えた。]
『____くんを殺したあの女が、
なんで死刑にならないんですか』
『ちょっとキラキラちゃんの動画コメントに
復讐のお願い書き込んでくる』
[流石にここまでの言葉はハリコの元には届かないようにされていたが(あれだけ甚振りたい虐めたい放題の看守たちを抱えるこの監獄でも、刑を受けるべき囚人の自殺は避けたいのだろう)、塀の外側に残してきた彼女の家族や、今でも現金の差し入れを続けている社員のひとりの元には、この手の言葉が届いてしまうこともあったようで……]
(なぜ、自分はここにいるのだろう)
[いくら考えても答えなど出はしない。
……人権などというものからは、はじめから縁遠かった]
[まず、ぴりぴりと震える触角が辺りを探る。
節のある、
それからのろのろと体を起こす。
炙られ剥がされた、ヒトの肌と外骨格の継ぎ目が軋む、
それらは薄闇の中でも分かる薄黄緑色の体液を滲ませている。
鼻をかむと、同じ色をした液体が噴き出した。
狭い独房でピレスロイド系殺虫剤をぶちまけられなかった分、
看守の機嫌はマシな方なのだろうと考えた。]
[首元でカチャリと音を立てるプラスチックの首輪。
これがなければ、蟲ケラ一匹いたることもできない連中。
(ああ、馬鹿げてるな)
表面上は模範的な囚人である、異形の男はそうひとりごちた] *
というわけでやってきました。化物です。
顔が気に入ったため彼の姿をお借りします。
おっかなびっくりではありますが、
周りの人々とどうにか交流を持つことを目標にやっていこうと思います。
看守の皆様におかれましては、
このゴキブリ野郎!と好きに罵っていただいて構いません。
もっとも、因子としてはカミキリムシの方が強めに発現しているのですが……。
設定などは追々、メモなども使って落としていきます。
/*
ようこそ!ガァド!
これからよろしくな!
こちらからも色々構わせて頂いちゃうぜ!
他の人たちも、人と絡むのが好きなやつが多いから、
気兼ねなくいろいろこえかけてみな〜。
メモ欄にかいてる設定を参考に触れていくと、触りやすいかも!
レッツエンジョイ投獄&脱獄生活!
/*
あ、それから。
絡みが難しいなとか、今はソロルの気分だ〜ってときは遠慮なくメモとかで伝えるといいぜ。(相談系の秘話は、俺だけにな!しーっ)
自分のペースで、楽しんでくれ〜
ご親切にありがとうございます。
手探りですが少しずつ慣れていこうと思います。
ぎょっとされてると思うので……何かこう、タイミング見て話しかけてみるとか……
色々試してみますね。
渇仰光舞 スルガは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― そうして、今日と言う日 ―
[看守に連れられ、わたしは寂しい独房を後にする。
どうやら、今日から共同室に戻れるらしい。
手枷に繋げられた鎖を乱暴に引かれながらも、わたしは背筋をしゃんと伸ばし、微笑みを浮かべ通路を歩く。
とは言え、移されるのは夕方の話。
今は刑務作業に移り、その後は自由時間が待って居る。
ああ、今度はどんな人と同室になるのかしら。
女の人?男の人?わたしを拒絶する?それとも受け入れてくれる?
期待に胸膨らませる姿に苛立ちを覚えたのだろう。のろのろ歩くなと、何度も難癖を付けられ、警棒で腕や胴を殴られるも、わたしは何も気にしない。
こちらを罵り踏みつけんとする言葉を聞き流しながら、心の内、目の前の存在を哀れと思う。
哀れな人、愛の与え方を知らないのね。
でもね、いつか私が愛を教えてあげるから。それまで待っててちょうだいな。
――目が気に入らないと、
そう言われ、勢いよく頬を張られた。]
[スルガ・カツゴウ、落書きによる器物破損、累犯での刑期延長。
ここでは随分と軽い刑、それを何度も繰り返している。
規律違反で刑期が延びる者は沢山いるが、彼はどこか、他の者とは異なっていた。
何が、どう、違うのか。
わからない。
本国で見てきた者達とも、ここにいる数多の囚人達も、違う気配。
知っているようで知らない、初めて会うようでずっと前に会っている、そんな曖昧としたもの。]
[一応、医務室には行っておこうと立ち上がった。
看守に声を掛けると、形ばかりの監視がつく。
いざとなれば首の“オモチャ”で吹き飛ばせば、
それでカタがつく、極力関わりたくない……
そういう態度であった。]
[この奇怪な実験体を、どこの研究機関が引き取るか。
落とし所が未だ見つかっていない為、
それまではひとまず預かっておく、そんな状況だった。]
屍揮者☆キラキラちゃん アレッキーノは、 良き夫でありパパ アレッキーノ に肩書きを変更しました。
── とある幸せな悪夢 ──
[『屍揮者☆キラキラちゃん』になる前のアレッキーノは善良な道化師であった。
愛しい妻と可愛い娘、穏やかで幸せな日々。
休日はピエロの化粧を落としたただの一般市民。
『あなたは人々に笑顔を与えられる人。
大好きよ、私の愛しいピエロさん』
『ねえねえパパ!Harrikoのワンピースを買ってよ!
ママとお揃いのワンピースでパパとデートするの』
『まあ!Harrikoの良さが分かるなんてさすが私の娘ね!
Harrikoの服はね、いい夢を見せてくれる素敵な服!>>8
私、ファンなのよ。ふふっ』
”私”は困ったように頭を掻きながらも可愛い妻と娘のおねだりに負けてお揃いのHarrikoのワンピースを買ってあげることにする]
ははっ、可愛いお姫様二人の頼みじゃ断れないな。
じゃあ週末は仕事が休みだから三人で買い物に行こうか。
お揃いのHarrikoのワンピースを買ってお着換えをしたら、遊園地にでも行かないか?
夜はちょっと良いお店で外食しよう。
[そう言えば妻と娘は『大好き!』と抱き着いてくれる。
まったく調子がいいんだから、と苦笑しつつ。
パパのほうが大好きだからな?と二人を抱き締める
ああ、幸せだ。本当に幸せだ。
この幸せがこれからもずっと続くと──……]
[────…………。
抱き締めた二人の感触が腕から無くなる。
残されたのは血まみれのワンピースが二枚]
あ、ああ……、やめろ、やめろやめろ!
[次のニュースです。
某日、●●街の住宅に強盗が押し入り在宅中の母子が殺害された事件の犯人が逮捕されました。
犯人は以前からこの近辺の住宅を物色していたらしく『金持ちで幸せそうな人間が憎かった』『なるべく幸せそうな人間を狙った』などと供述しており──……]
なんでだよ!なんで殺したんだよ!!
残された私の気持ちは!怒りは!!どこにやればいいんだ!?
あああああああ許せないゆるせないユルセナイィィ!!
[どろぉと腕の中のワンピースが燃え上がり腕を、体を焼いていき──……]
良き夫でありパパ アレッキーノは、 屍揮者☆キラキラちゃん アレッキーノ に肩書きを変更しました。
[体を焼く尽くす炎の中からいつもの道化の厚化粧を施し、華麗にサーカスの舞台に降り立つ。
スポットライトをその身に受け、
大勢の顔の見えない観客に向け朗々と演説を始める]
そうして我輩、殺したのです。
妻子を殺した憎き仇を。
そうして我輩、気付いたのです。
幸せを理不尽に奪われる弱者が世界中にいると。
それでも皆、復讐をしない。何故か?
「復讐は何も生まない」から?
「すべて忘れて幸せになるのが最高の復讐」だから?
[観客は何も言わず影のように佇むだけ]
[そんな観客にダンと片足を踏み鳴らし全身で否を唱える]
違う、違うでしょう?
本当はみんな心の底では復讐したがっているくせに!
復讐はいいものです。
完膚なきまでの復讐は踏み躙られた心と尊厳を最高に回復させてくれる!
現に我輩は復讐して気分スッキリ爽快そのもの!
それでも復讐しない理由はただ一つ!
『覚悟』が足りない! 悪に堕ちる覚悟が足りないからダ!
みな、どうしようもなくか弱く善良でイカレていないからだ!
ああ、なんていじましく惨めで愛らしいのでしょう……!
私はそんなか弱く善良な人々を愛している。
だから、だから──……
[ばっと両手を広げて空に向かい、叫ぶ]
我輩が悪になりましょう! 星屑になりましょう!
闇夜を照らす一等狂ったイカレ星。
我輩は、我輩こそは復讐代行者!
キラキラ輝く悪の星屑!
屍揮者☆キラキラちゃんここに推参!!
[スポットライトを浴びて高らかにそう叫ぶと観客たちは立ち上がり歓声をあげて褒め称えたり、嫌悪と共に罵倒を浴びせたりする。
そんな観客たちには目もくれず。
悪の星屑は優雅に一礼し、次の瞬間ふわりと消えた。
後に残るはキラキラの星屑の粒子のみ。*]
──なんで
[その日。突然現実に呼び出され、頬に走る鋭い痛みに呻くと同時に視界に映ったのは、あの子が貯めていたお金の封筒を握りしめて嗤う両親の姿。
直前まであの子が抱いていた恐怖、悲しみ、痛みが胸の中でどす黒く変色したのを今でも覚えている。
18歳……成人として扱われる歳に備えて、あの子は親から離れる為の準備をしていた。
仕方のない事だと、両親から愛されなかったとしても、お互いが幸せに暮らせるならとあの子は笑っていた。
両親の事は話したくなかったのか詳しい事は教えて貰えなかったけど、少しずつ貯金をしているのは手伝いを通じて知っていたから。
私の役目も、そろそろ終わりなのかな。なんて、呑気に考えていたのが良くなかったのだろうか。
あの悪魔達は平気であの子を踏みにじり、縛り付けようとした。
だから、あの子は私に頼んだのだ。
ならば、あなたが望む私になろう、あなたが抱いた感情、気持ち、魂は私と同じ筈なのだから。
その後の事はよく覚えていない。ただ、視界を埋め尽くす赫に嗤っていた気がする。
……そうして全てが終わった後、あの子は何処にも居なくなってしまった。
毎日のように振るわれる暴力や叱責に、削られ続けたあの子は耐えて耐えてそれでも耐え続けて……削られ切って消えてしまった。
あの子が欲しがっていたのは……*]
── 回想・ハリコ殺害依頼 ──
[それはまだこの監獄に来る前の事。
いつものように動画配信の”準備”や送られてくるファン・アンチのダイレクトメールを閲覧していると、流し見していた動画のコメント欄に『放火魔ハリコを殺して!』と殺害依頼めいたコメントが目立つようになる。>>212
またか、とアレッキーノは溜息をつく。
動画コメントはSNSの呟きのように他愛のないもの。
そんなところに気軽に依頼を出して「分かりました(ザクー!」とイケると思われていると思うと草を通り越して大草原不可避であった。
『動画コメントに殺害依頼をなさる方々。
我輩そんな生半可な『覚悟』では復讐依頼は受け付けませぬ。
もっと貴方の復讐にかける執念を見せてくださいませ!
ただし、依頼には相応の”対価”をいただきます。
本物の復讐代行メールはこちら。──……。』
そう動画の紹介コメントに掲げれば大抵のメディアに浮かれた一般人や覚悟のないものはふるい落とせる]
[「それでも!」と頼み込む者の話のみキラキラちゃんは耳を貸す。
ハリコの殺害依頼もそんな一握りの人物からあった。
どうやら大切な人を殺されたらしい。>>212
大好きなバンドマンも殺され怒りのやり場がないらしい。
ふぅむ。と唸り、殺害依頼に返信を返そうか。
『では、あなたの住所と身分を控えさせていただきます。
──逃げられては困りますからね。
さて、肝心の復讐ですが我輩にも美学があります。
まず、実際に復讐相手を徹底的に調べ上げ、この目で見て、話して、それで我輩が『正真正銘の凶悪犯』と断じた場合のみ復讐代行させていただきます。
ただ、もし『冤罪だな』と感じた場合は手を下しません。
その点をご了承いただきたく存じます』
そう送れば「それでもいい!」と返事が返り、依頼成立だ。
成功報酬は右目の眼球を頂く事にした]
[>>208>>209>>210>>211
それからはキリコの身辺や事件の概要、法廷記録や警察の捜査記録などを徹底的に調べ上げた。
調べれば調べるほどに感じる違和感。>>139
何かがおかしい。
人気絶頂のデザイナーが何故放火を?
しかも、自身の顔の右半分を火傷で失うヘマをして?
熱愛(?)中のバンドマンまで殺して?
アレッキーノの視点から見ればハリコは限りなく白に近いグレーだった]
……さて、後は直接見て話して判断しましょう。
ちょうど例の監獄に別の依頼も入っていますしね。
[そうしてアレッキーノことキラキラちゃんはハリコに接触して復讐代行に値する悪人かどうか確かめる仕事も兼ねてこの監獄にやって来る事になったのだ]
[監獄に向かう直前、Harrikoのワンピースの切れ端で作った二匹のクマのマスコットを懐に忍ばせつつ]
……それにしても、
妻のファンだった方にこんな形で出会うとは。>>223
なんとも複雑な気分ですな。
では、行きましょうか。『二人とも』
[ぎゅっと握ったクマのマスコットは最初はHarriko独自の刺繍が施された白い生地だった。
それが、長年妻子のように持ち歩いていたせいで今はセピアに所々ほつれてシミもできて汚れてしまった。
本人に見せる機会もあるか、と。
見苦しくない程度の修繕と洗濯をして綺麗にしよう。
──はてさて、どうやって彼女に接触しよう。
復讐代理人は様々な思いを秘めながらハリコに近付く機会を虎視眈々と伺っていた。**]
[答えのない自問自答を心の中で繰り返していれば、やがて牢獄へと辿り着く。
同室の受刑者には目もくれずに、私はベッドへと向かった。
そもそも同室者が居るのかも定かでは無い。
いくら見た目が少女であろうと、精神異常者の殺人鬼との同室は忌避されがちだろう。
どちらにせよ、顔を手酷く腫らしている囚人に声をかけるのは、憚られるだろうと私は見ない振り。
鬱々とした気持ちのまま、思考を断ち切るようにベッドへと倒れ込む。
薄汚れたシーツは、最低な寝具だったけど、今だけは涙を隠す隠れ蓑として都合が良かった。
あの子がいない世界で、私を未だここに結ぶ未練があるとすればそれは。]
……フィアに会いたいのよ……っ
[小さく零れた嗚咽は、誰にも聞こえないようにシーツをきつく被って隠した。
もしかしたら、なんて甘い期待に縋る事しか出来ない自分が恨めしくて、惨めだった。
諦め切れず、捨て切れず。
只々、私は欠落した片割れを追い求めている。**]
── 回想・宙吊りショー中に見た不思議な方。 ──
[宙吊りショーの最中、視線のするほうに顔を向ける。>>222
何か呟いているようだったが遠すぎて聞こえなかった。
もし、問いかけが聞こえていたのなら。
『この監獄に笑顔を届けるためですよ!』
と、キラキラの笑顔で答えていただろうに!
今は挨拶代わりにキラッ☆とウィンクを送ろうか。
遠目からなのでガァドの触覚やら外骨格やら。>>214
よく見えずに『なんだか不思議な雰囲気のお方だ』としか思っていないだろう。**]
────回想:鼻歌と贈り物
[静謐な階層には午睡の時間さえある。
自室へ運ばせた昼餉を摂り終えた頃、眠気覚ましに紅茶と茶菓子を用意している最中だった。
後片付けから間もない内にカーテンの向こう側ではよく知った看守の顔が覗く。聞けば、伝言を伝え忘れたので舞い戻ったのだと云う。
甘さ控えめのサブレを茶会用バスケットの隅に並べつつ、先日のあの子よりのメッセージ>>103>>104を聞き届ける。
それから口元を隠して笑った。
なんて素直で愛らしい子なのかしら、って。]
あの子、名前まで愛らしいのね。
時代が変わっても興味深いニュースは絶えないわ。
[世間話とまでもいかぬ、看守による事務連絡に過ぎなかった。
しかしその際零された彼女の名と、風の噂で耳にした“後輩”達の罪状>>25を繋ぎ合わせれば得心がいく。
“純心なる”狂気の連続殺人。
そんな、ありそうでない新聞の見出しを脳裏に画いた。
画いていればアイデアが浮かぶ。
まるで爆発物の回路を組む様に、或いは巨大建造物のどの柱を崩せば崩壊に至るのかを図に起す様に。]
( お茶会にはあと何が必要かしら。
素敵なゲストといつもの嗜好品の数々。
傷の癒えた愛くるしい貌があればなお好い。 )
[この女でさえ、普通の少女でしかなかった時期を持つ。
表舞台を離れて久しければ悪巧みをする表情を包み隠すこともなくなり、それを読み取った看守がわざと聞こえる様に溜息をついた。
阻止するでも、干渉する訳でもない。
言わば“巻き込まないで勝手にやってくれ”と言いたげな。
時代の転機を彩った知能犯達を実力行使で
どうにかしようという者は疾うにいない。
少なくとも、この階層の担当者に限っては。
子供が親を喜ばせる時の様な純粋な感情で、“面白いこと”を実行し続けるのがこの女の性。
愛ゆえに他者を害する件の少女とは案外近しい所に在るのかも知れない。]
[────看守がその場を辞した後。
茶菓子を詰めたバスケットを手に赴いたのは隣人の独房。
鉄扉は閉じているもののやはり施錠はされておらず、格子を叩いて訪問を告げる。
部屋の主は戦時に尽くした元スパイで、戦争の終結と共に諜報機関が解体されたことで彼の捨てた身分を知る者も庇う者もなくなり、祖国にすら帰れなくなった。
曰く、監獄の方が政府よりも自分の身を守ってくれるらしい。
その証か、今では年齢を重ねグレーのスーツの似合う初老の紳士となっていた。
彼の部屋の一角には多様な花が芽吹くプランターが所狭しと置かれている。シェルフ上の小ぶりな水槽には、何故だか尖った貝ばかりが棲む。
いずれも彼の長年付き合ってきた仕事の相棒だ。]
[監獄の内側とは思えぬ優雅な茶会の中、喜劇のシナリオはつつがなく編まれていく。盤上遊戯の様な気軽さで、大した価値のない駒の去り際を決定する。]
ええ。名前は知らないけど、その看守で間違いないわ。
明日以降の担当箇所は分かる?
[あの日彼女を連れて来た看守>>49の勤務情報でさえ、この元スパイは華麗に抜き去ってみせるから。
真意は告げぬまま、決行日時のスケジュールを組んで。彼の仕事道具の幾つかを拝借する。
それが済んでしまえば、至って普通の茶会でしかない。]
[自分がやりたいと思ったから、そうする。
物語を綴る様にして人を殺める。
それを誰かが喜んでくれるなら、お互いが得をする。
それ以上の理由なんて必要ない。]
────回想:あるシナリオの決行当日
[例の看守はこの日、差し入れ品の監査担当に駆り出されているようだった。
比較的自由に歩き回れる身分を逆手に取り、偽装した手紙を隠し持って独房を出る。
進んで女性に手を上げ、陰険な罰を加える様な男>>48の趣味など知れている。
だからなるべく可愛らしい装飾を施した。テーマは“加害者家族の小さな妹”。あの男が隅々まで舐め回す様にして検閲したくなるのを誘うデザインだ。
その封筒を、すれ違いざまに彼が運ぶワゴンにそっと忍ばせる。見慣れぬ品があればチェック漏れを疑い、すぐさま中身を確認するだろうから。
……
甚振る為の材料に使おうと考えるのかも知れない。]
[愛情に偽装した死を運ぶ贈り物とは。]
[迂闊に封筒を開封すれば最後。
中に仕込まれた二種類の剃刀が手袋越しであってもその指先を傷付ける。]
(彼女を痛め付けた手に忌まわしい程の痛みを受け)
[剃刀に塗られた毒は、自然界よりの贈り物。
痛烈な痛みを伴う葉の毒と、獲物の動きを奪う貝の毒。]
(自由も、安寧も、呼吸すらも奪われ)
[上手くいったのなら、数日間は
華麗なる暗殺のニュースで持ち切りになる筈だ。]
(後悔の中、もがき苦しみながら死になさい!)
( そうしたらあの子は、
生傷を重ねることもなくなった顔を上げて
私の用意した紅茶に一口くちづけて、
桃色の唇で微笑みかけてくれるかしら? )
[今更、獄中で罪を重ねる事に躊躇などない。
意趣返しの様な殺害方法に看守達への憎しみや、あの子に対する執着、ましてや本物の殺意などなく。
ただ、思い付いたからそうするだけ。
面白そうだから遂行するだけ。
退屈で無価値な世の中で、刹那の娯楽を追い求める為だけの行為にどんな手段も厭わない。
そう言った方向性で、女の良心のネジは完全に外れている。]
♪〜、
[元来た道を鼻歌混じりに帰る女の足取りは、週末を迎え入れる陽気な女学生の様ですらある。
心の中では無邪気に死のカウントダウンをしながら、明日の風が獄中殺人の噂を運んで来るのを願ったのだった。*]
村の設定が変更されました。
定員: 12人 (ダミーキャラを含む)
最低開始人数: 12人
越境秘話: あり
役職配分(自由設定時)
[そしてその後、いろんなところで彼女と出会うことは多くなった。
その中で彼女が『元看守』の『バレンス』という名前であることは人伝に聞くことができたことだろう。ルール違反者をしばき倒すなかなかの"有名人"だ。
例えば支給品の配布の際。>>194]
お、おー。あんたが担当か。あんがとな。
怪我は気にすんなよ、いつものことだよ……
むしろ俺はあんたがトラブル起こしてなんかしてねえか心配…げふんげふん。
とりあえず確認と………げっっ
[お見事。目的のものだけものの見事に弾かれている。
既定値を超えてるのは当然"そういう用途"でわざと作った"不良品"なのだが、さすが生真面目。こりゃ今回の受け渡し依頼は叶いそうにないなあ…とカモフラージュの支給品だけちゃっかり頂戴することにした。貰い物はいいものだ。うんうん!]
ま、まあ問題ねえよ。サンキューな
バレンスさん、あんた真面目だねえ…
もしかして、むかしからこう?やりづらくない?
おいちゃんは心配ですよ若人が……
[と、彼女(とその周りの被害者たち)の心配をしつつ、
彼女の生真面目さには色々振り回される(というか止めようとして巻き込まれる)ことも多かったとか…*]
どうですかな!
ところで、刑務官殿!!!
ロディたんに興味はありませぬか!!
ああああ!!!
[それはそれとして、普及活動は忘れない。
引きずられていきながら**]
あ、あのさあ!おれは!平和に!
刑期を終えたいだけで!!!
お前が暴れると怪我人が増えるから止めてるだけで!!!
正義とか、ルールとか、看守様とかそういうのはちょっと!
ねえ聞いてる!?聞いてますか!?ねえ〜〜〜!?
[…その後、男のもとに所長様がわざわざやってきて、
鼻でせせら笑われたのは別の話だが。
なんか、あっちこっちで目をつけられた気がする。
どうして…!こんなことに〜〜〜〜!!!!?**]
────回想:その階層、不便につき
[世間一般的に想像される刑務作業といえば木工、清掃、縫製等……どれをとっても“作業”と呼んで差し支えないものばかりだろう。
然してこの階層の囚人が提供するのは肉体労働ではなく。
例えば、専門知識とも言えるサイバー防衛。外部から監獄にアクセスしようとする者は絶えない為重宝される。
或いは、毒の調合。時に死なない程度の猛毒が拷問や懲罰に用いられるケースが存在する。
……その提供ですらちょろまかしては煙を喫むだけの者も居るということは、皆様からしても想像に易い事だろう。]
[さて、この階層が騒がしくなる瞬間といえば
看守もしくは囚人の新入りが足を踏み入れた時だろう。
遠くの廊下から他階層の囚人がぞろぞろと流れ込んで来ては各所で清掃を始め、時折鞭を打つ音が響くのにも慣れたものだ。>>105
子羊の多くは、ここら一帯の独房が施錠すらされていない事を知らない。
大抵の住民が盛んに外出する訳でもない故、殆ど自由に出歩く思想犯達を目の当たりにするケースも稀だ。
此処に不自由はない。
ただ、外界へ届かぬ不便だけが存在する。
地下深いため配達物を自分で取りに行くのは特に億劫である
それこそが檻ではなく鳥籠に喩えられる所以。
司法は彼等を死ぬまで此処に閉じ込める事で、一体誰を護っているのだろうか?]
[この日も変わらず喫煙に耽っていた。
変えたばかりの銘柄はやたら苦く口に馴染むまでもう暫くかかるだろうと考えていた時の事だ。
カーテンの向こうで遠慮がちに落とされた声>>107に重い腰を上げ、無機質な床をかつかつと鳴らしながら鉄格子へ歩み寄った。
当然鍵などないから、隔てるのは布一枚でしかない。
それは片手で容易く取り払われ、]
鍵なら開いてるわよ?
……あら、定期便かと思ったら違うのね。
うふふ、御機嫌よう。何処かの囚人さん。
[心当たりのない包みと、配達人の顔を交互に一瞥して。
声を掛けるなり、独房の内側から鉄格子の扉を引いていとも容易く半身を外へと出した。
そうして置かれた包みを問題なく拾い上げる。
VIP対応。ある意味間違いでもない表現だ。]
[贈り物だけでなく眼前の男にも心当たりがなかった為に、大方看守にいいように使われたのだろうと考えが至るまでは早かった。
差出人名やカードの類が外側にないかどうか、包みを裏返して確かめる。包装には記載されていないので一先ずそれを胸に抱えた。]
ご苦労様。
此処じゃ流血沙汰や“汚れる”事案なんて
滅多に起きないから……
少しくらい楽して行ったって良いのよ?
[口元に手をやって艶やかに笑えば、彼は自身が思いっきりパシられた理由を何となく察せられるだろうか?
言いながら、概ね差出人の見当はついた。
ほぼ自由の身分を活かして直接礼を言えばいいものを、此処では敢えてそうしない事に決めた。
その方が面白そ……いや。
彼の肉体的負担は減るかも知れないと思ったからだ。
決して面白がってなどいない。]
彼にお礼を伝えておいて。
まだ毎朝の髭剃りを欠かせない、
几帳面で素敵な若いあの彼にね。
貴男も。どうもありがとう。
[カーテンの向こう側へと身体を一度引く。
不用心にも鍵は開いたまま。
少しの物音の後で、今度は腕だけが感謝の言葉と共にカーテンの切れ間から差し出される。
その手が握っていたのは個包装の醤油煎餅。
甘くないとは言えど、十分に嗜好品である。
どうやら
12人目、 堕涙残夜 レイル がやってきました。
堕涙残夜 レイルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[毎夜の夢に見るのは愛しいお嬢様の姿。
私をレイルと名付けられた、愛しい方。
眠れぬ夜は子守唄をと強請られて、
そうして手を繋いで寝入りを見守るのは幼子の頃の事。]
[私は孤児だった。
お嬢様に出会う奇跡が起こったのは、
寄付をしている貴族が使用人が欲しいと
幼子だった私を使用人の卵として引き取ってくれたから。
初めて乗る自動車。
見えてくる景色は変わり、
田園風景から都会へと変わっていった。
その変わっていく風景に気を取られて、
屋敷に着くのが一瞬のようだったと記憶している。
旦那様のお迎えにいらしたお嬢様と、
私は其処で出会ったのだ。]
[兄弟姉妹のいらっしゃらないお嬢様は、
まさに玉のように大事に育てられた慎ましい少女……
ではなく、否、玉のようではあったが、
元気な姿を見せてくださる、
温かな陽だまりのような、
そのような、私にとっては尊いお方だった。
私はお嬢様付きの使用人として、
一生懸命に努めようと誓ったのは、
お嬢様が名前のない私に名前を与えてくださったから。
それは旦那様の指示だったかもしれないし、
お嬢様の気まぐれだったかもしれない。
ただ単に名前がないのは不便だからかもしれない。
それでもいい。
私にとって、"レイル"という名は
それだけ大切なものなのだ。]
[お嬢様のことならなんだって知っていた。
長らく連れ添った私のことを、
心から愛してくださっていることも。
でも、それは気づかなくていい。
私とお嬢様では、住む世界が違いすぎるから。
どうか、婚約者の方とお幸せに。
本当に、そう思っていたのに────どこで違えたのか。]
[言葉にされると、私は弱い。
真っ直ぐに受け入れた言葉達。
お嬢様の本心。
私は、その晩。
お嬢様の手を引き────
それが間違えだったのだ。]
[ふたりの逃避行は、長くはなかった。
お互い生きる術を身に付けていなかったのだから。
仕事をして金銭を稼いで。
それでお嬢様に少しでも良い暮らしを。
どこにでもある普通の暮らしだっただろうけれど、
お嬢様はそれを楽しいと、笑ってくださった。
時折淹れた、お屋敷から持ち出した
お嬢様のお気に入りの紅茶を飲んでいるときが、
一番悲しげだった。
あの頃が、恋しいのだろうか。
それを問うてもお嬢様は
「私、レイルの傍に居れて幸せ。」
そう笑われるのでした。]
[それはいつかの看守(当時は確かに看守の制服を纏っているようだった>>143)だった“男”の顔!
ハリコは決して“彼”からは、これまで何一つ暴力を振るわれてこなかった。件の男の看守の魔の手から助けてくれさえした人だ。それにも関わらず、“男の看守”という認識がハリコの身に怯えを蘇らせた。
それでも、今いるこの場所が場所だったお陰か、咄嗟に逃げるまではしなかった。……逃げ出す背中に興奮して文字通りの追い打ちをかけてきた看守に出くわした経験の所為もあったが。]
こん、にちは。良い天気ですね。
[窓越しの光は薄雲のかかった鈍い色。日焼けの(暑い季節だったならば熱中症も)リスクを鑑みれば確かに「良い天気」とは言えたが……。
この時のハリコの震えた声での同意はあくまで、看守に逆らわない意思を示しただけに過ぎなかった。]
看守さんも、あたしに、御用ですか?
他の、男の人、みたいに―――…
[つい自分の方から口に出した問いを最後まで言い切れなかったのは、脳裏に浮かんだ言葉への拒否反応から。
強張った笑みのまま目を逸らし、自分の腕をそっと抱きしめる仕草から、看守という役職のみならず男性自体に対しての恐怖をハリコが抱いていることは容易に読み取れるだろう。]
[お嬢様は、暫くして病気になられた。
それは私の知識にはない難病で、
死に至ることもあるのだという。
なんてことだろう。
私がお嬢様に時折淹れていた紅茶に、
毒の成分が含まれていると
仕事場の同僚から話を聞いた。
私が、お嬢様を病に貶めてしまったのだ。
償わねば。
けれど、そんな難病を治すための治療費を捻出できない。
抗わねば。
けれど、想いだけで切り開くことなどできはしなかった。
日に日に苦しむお嬢様を
そのままになんてできるはずもなく。]
[どんな叱責を受けるとしても、
私は旦那様を頼ることにした。
お嬢様は、最後までそれを拒んだけれど。
どうかわかって、愛しい方。
これが貴女の生き得る最大の選択だから──
────罪状、誘拐、殺人未遂。]
[旦那様は、決して私をお赦しにならなかった。
私も、赦しを乞うことはしなかった。
罪に問われても、
私は全てのことに恙無く答えた。
「誘拐の事実は本当か」
──はい。
「あの紅茶を定期的に飲ませていたのは本当か」
──はい。
お嬢様は病床の中、
私の為に証言台に立ち駆け落ちだったと
私に非がないことを証言しようとしてくれたが、
そんな体力、お嬢様には残されていなかった。]
[旦那様は、お嬢様が疵物になったとお怒りだ。
育ててやった恩を忘れて娘に手を出すなんて、と。
御尤もだ。
アンダーテ特別罪人収監所行になったのは、
旦那様の私への最後の報復。]
[お嬢様を想って、1年。
このアンダーテ特別罪人収監所の刑期を
終わらせることで私の罪が洗われるなら喜んで。
その時に、お嬢様が生きていると信じて、
私は看守の心無い言葉を毎日、浴び続けている。]*
[……が、その“男”>>144は、今はもう看守の立場ではないのだと告げた。そしてそもそも自分は女であるのだとも。
(以前より相手の髪が伸びて傷んでいたことにも気づいてはいたが、このデザイナーの周辺では(主にファッションとして)髪の長い男はありふれた存在だった。染め過ぎで傷んだ髪の男も)
その話を聞かされた直後こそ、ハリコは意外さから左目を見開いたのだが――]
確かに、そう、ですね。
全然看守さんの格好じゃないし、
よく見ればちゃんと、女の人ですし――
[デザイナーとして数多の人間の(主に女性の)肉体を間近に目にし、採寸等の形で触れてきた職業柄、余程体型をまるで解らなくさせる装具でもない限りは、相手が着衣であっても外形上の性をある程度見抜くことはできた、筈だ。
そんなハリコがこの人と初めて出会った時に男性だと思い込んだのは、当時の自分の恐怖や動揺、それに相手の背丈や装い、立ち振る舞いの“男の看守”っぽさが組み合わさった結果だろう。]
[とはいえいきなり「よく見れば」なんて相手に言い出したのは失礼だった気もしたが、囚人の就いていた職業が看守側に周知されているならば「見れば相手の性別が判る」所以も察して貰えただろうか。
事実、目の前の女の元看守からは、彼女の家族――主に母と姉妹たちが“Harriko”のファンだという話も聞くことができた。]
本当ですか? あ、ありがとうございます。
……って、ご家族の方に、お伝えください。
[ついこう口にはしたが、元看守、つまり囚人の身分で、他の囚人からの話をきちんと塀の外に伝えることが叶うか否か。というより看守にせよ囚人にせよ“監獄の中のもの”である時点で、収監所外部への手紙は全て検閲の対象となる>>97。
それでもこの程度の(おそらく)他愛ない言伝くらいは、“Harriko”のファンだという彼女たちに届いてくれれば、とささやかに願ったのだ。]
/*
執事だ!執事がいる!!やったね☆
(古今東西の執事キャラ大好き人間)
突発村だけどすごーく人が増えてびっくり!!
祭りじゃワッショイ!!
[しかし、それを良く思わないのが看守だ。
私は看守から女を犯した上毒殺しようとした男だと
どこかねじ曲がったながらもそう捉えられても
可笑しくないことをしているのだから、何も言えない。
旦那様から握らされているのか、
私への折檻も多かった。
どうにかお嬢様の安否を確認したい。
けれど、屋敷へ送った手紙に返事はないこの1年。
痺れを切らしていた。
どうにか、どうにかお嬢様の安否が知りたい。
お嬢様が無事ではなければ、
私は何のためにこの地獄に堕ちたのだろう。
あと、9年……
お嬢様の無事を、確認できないのか。]
/*
ちなみにパスワードのトビオリは
✗飛び降り
◎トビ出せ!脱獄のオリ の略だぜ♡
とび森風味にしたらなんか物騒になったのでそのままにしたぜ♡
[お嬢様は優しかった。
荒廃したこの世界で、天使のような方。
その一方で、此処はどうだろう。
まるで地獄の窯の底、出ることは不可能。
それでも、手渡されたお嬢様の万年筆の語る意味は……
お嬢様が、筆を取れないということ。
それなら、その容体は芳しくないということ。
早く、早くお嬢様に会いたい。
会うことが許される立場ではないことは分かっている。
だから、元気なお姿を遠くから一目見ることが出来れば満足だ。
この1年で懇意にしている運び屋に、
どうにか出来ないかと聞きに行こうとして、絡まれる。]
「貴族のお嬢様を疵物にしたゴミが」
「ちょっと話を聞かせてくれよ、
お嬢様を疵物にした感想ってやつをさ」
[そう言って、鞭が振るわれて顔に蚯蚓腫れが出来た。
「貴方の顔は綺麗ね。」
そう仰ったお嬢様の言葉を思い出す。
ここでは、その顔もボロボロにされてしまう。
痛みに顔を覆えば、今度は背に鞭を受ける。
衣服があるだけまだましだ。
こんなことに時間を取られているわけにはいかない。
早く、お嬢様の安否を確認したいのに。]
手紙は……届いていませんか。
[看守達はその言葉に大ウケだ。]
「お前みたいなゴミに手紙なんて届いているわけないだろう」
[嗚呼、わかり切った答えだ。
この1年聞き続けた言葉だ。
このままここに居れば、更に玩具にされてしまう。]
かしこまりました。
ご確認ありがとうございます。
[そういって、その場を後にする。
運び屋に脱出の糸口を聞き出すのも、一苦労だ。
清潔感の欠片もないシーツの敷かれたベッドに埋もれ、
大切に隠し持っているロケットペンダントの中の
まだ元気だった頃のお嬢様を見つめて思う。
────愛しています。]*
/*
昼間一度メモ落としたの、村人希望確認済み!ってお知らせする意図もあったのに
その肝心の確認コメントが抜けていたポンコツです
>あなたは村人を希望しています。ただし、希望した通りの能力者になれるとは限りません。
だいじょうぶ だいじょうぶだもんだいない
と とりあえずルミちゃんにおへんじかいてから改めてメモ貼ろう
[とはいえその黒髪の女囚が示した心配の色をハリコは疑わなかったから、彼女の心配や気遣いを無下にすることだけはすまい、と。
相手に顔を覗き込まれた時には僅かに頬を背けるも、それでも後ずさることまではしなかった。]
そうね、付き添ってくれるかしら。
顔は大丈夫だけれど……背中と左手が痛むの。
あたしの手持ちには薬なんてないし……。
[医務棟までなら辛うじて一人でも行けなくはなかったが、それでも同行を求めたのは、相手の気遣いに報いるため(その言葉を鑑みるに、彼女にも薬の持ち合わせはないのだろう)。
この場の監視役の看守たちの様子を左目と両耳だけで窺いながら、看守たちの嗜虐をこの場で煽らないように言葉を選ぶ。
同じ囚人の立場なら、痛みの具体的な経緯を告げずとも体罰によるものだと察せるだろうと。
……ついさっき廊下で受けた鞭打ちの音も(この看守は「満足いく呻き声を上げるまでぶち続ける」性質だった)この囚人に聞こえていたかもしれない、とも。]
[そんな折に掛けられた言葉>>150に、ハリコの左目は瞬いた。
この監獄で誰かに平穏に接されたのはこれが初めてではなかったが(これより前か後か、囚人としてのバレンスとの邂逅>>144>>145もあった)それでも己を虐げたり嘲ったりする(主に看守の)者たちとの邂逅の方が目立ったから、己の“側に立つ”と思しき言葉はそれだけで特異に感じられた。]
……、うん。
[看守たちの耳目を意識する手前、ハリコ自身が「何かの間違いだ」とはっきり声に出すことはしなかった。
それでも、同意の頷きだけは返した。この頷きは「辛いよね」「一人で堪えないで」に対してのものでもある――「我慢しないで」には頷けなかったけれども。この時は、まだ。
端的な首肯でどれだけの意思が相手に伝わるかは知れなかったが、ともあれ、この場でハリコは彼女の言葉を受け入れていた。]
あなたまで巻き込みたくは……なんて言うのは、
あなたの厚意に対して失礼ね。
これからも、何かの折には頼らせて。
あたしはハリコ。ハリコ・モーガンズ。
あたしからも、叶う範囲であなたの力になりたい。
よろしくね、ルミ。
[確かな安堵が滲んだ笑みと声色でそう告げてから――ほんの少しだけ勇気を出して、微笑むルミの耳元で囁く。]
“あたし、お金だけはいっぱいあるの。
何かあれば、嫌なヤツはそれで黙らせてあげる”
[看守たちにこの声は聞かれずとも、耳打ちの仕草は見えてしまっているだろう。
看守に何か問い詰められた際には、如何にもそれらしい作り話を用意しないと――なんて詐欺師めいた思考が過って、少しだけ苦笑を浮かべてしまってもいた。]
[さて、当のルミ自身に己の資産状況を打ち明けて良かったのか――という問題についてだが。
ルミに“ハリコ・モーガンズ”の名に聞き覚えがあるならば、打ち明けずとも想像に難くないだろう、と。
とはいえこの時に限っていえば、単にルミに気を許しすぎていただけ、とはいえた。
それから程なくして、ハリコはルミに支えられる形で医務棟に向かっていた。
こんな非人道の極みといえる監獄でも、裂傷用の抗生剤と痛み止めはちゃんと処方して貰えたのだった。
……命に直接関わらないからなのか、右眼と顔の皮膚を元通りにする先進医療までは用意されていなかったが。*]
/*
こそこそ。子猫ちゃんです!
お伺いしたいことができたため、再びの秘話失礼いたします。
村内の時間経過についてですが、
システム上の更新が行われた際には、村内時間も翌日に移行するのでしょうか?
具体的には、プロローグから1dに移行した際に村内時間で次の日に移るのか、それとも1dもプロローグと同じ日のこととして扱うのか教えていただけると助かります……!
/*
ハリコ
>>260 会いに行けそう
フィア的には可愛い服を着ている子が居たのを覚えていて、それがHarrikoブランドだとは知らない感じになりそう
ミランダ
>>247 >>248ルミを虐めた看守の暗殺報が出回ったら、後付けでその看守を使わせてもらって、ミランダの事を知れそう。
テロリストと知っても、フィアは特に何も思わなさそうだなあ この子は害意を感じなければ警戒してくれなさそう(
>>57の甚振り目的で会っても良さそう、参考ルミ>>49
ルミ
>>215 同じ部屋になってもいいかなぁ…?
可愛がって……貰うか……
>>26 絡みに行くならこっちから
[どの人物か、顔を見たことはないけれど、
もしかしたらこのアンダーテ特別罪人収監所の
抜け道を知っているかもしれないと、
清掃作業の際は探し回ったものだが、
未だそれらしき人物に出逢うことは出来ていなかった。
独房に収監されているだろうか。
共同収監室にそれらしい人物はいなかったものだから、
清掃を理由に独房の清掃を希望し、
罷り通ることがあるのなら
他の囚人が居ようが居まいが関係なく、
その独房の周辺及び独房の清掃をしただろう。
そういう時に、よく噂を耳にするものだ。
新しく連れてこられた囚人の話。
今囚人達の間で何が話題になっているのか。
看守達がなにを欲しているのかなど、様々。]
[そもそも“女性ばかりを狙う”“毒婦”のシリアルキラーの報道やゴシップ自体、ハリコ自身が逮捕される以前から耳にした覚えはなかった。
ニュースの社会面に載るような事件については、ブランドのマーケティングに関わる事柄であれば把握に努めたものの(それすらも、ある敏腕の社員に頼る節があった)それ以外についてはろくに意識してこなかった――正確に言えば、意識する暇がなかった。そのくらいには、この“有名デザイナー”は多忙だった。
この世間知らずのデザイナーが「精神的に余裕がなかった」という風聞>>210は、あながち間違いでもなかったのだ。
そしてハリコの意識の外にあったのは、動画閲覧者が他愛なく軽々しく「殺害依頼」をコメントしてくるようになっていた>>234、あの復讐代行人の噂についてもそうだった。
だからハリコは、自分が“彼”――あのギタリストやバンドのファンから殺意を抱かれる程に強く怨まれていることを想像はできても(繰り返すが、バッシングを行っているファンはあくまで一部のファンだ)、本物の殺人を行うあのネット配信者に“本気の”復讐依頼メールが届いている>>235こと、そして実際に己の身辺や例の事件の詳細を徹底的に調べられていること>>236までは想像していなかったのだ。]
[そもそも“女性ばかりを狙う”“毒婦”のシリアルキラーの報道やゴシップ自体、ハリコ自身が逮捕される以前から耳にした覚えはなかった。
ニュースの社会面に載るような事件については、ブランドのマーケティングに関わる事柄であれば把握に努めたものの(それすらも、ある敏腕の社員に頼る節があった)それ以外についてはろくに意識してこなかった――正確に言えば、意識する暇がなかった。そのくらいには、この“有名デザイナー”は多忙だった。
この世間知らずのデザイナーが「精神的に余裕がなかった」という風聞>>210は、あながち間違いでもなかったのだ。
そしてハリコの意識の外にあったのは、動画閲覧者が他愛なく軽々しく「殺害依頼」をコメントしてくるようになっていた>>234、あの復讐代行人の噂についてもそうだった。
だからハリコは、自分が“彼”――あのギタリストやバンドのファンから殺意を抱かれる程に強く怨まれていることを想像はできても(繰り返すが、バッシングを行っているファンはあくまで一部のファンだ)、本物の殺人を行うあのネット配信者に“本気の”復讐依頼メールが届いていたこと>>235、そして実際に己の身辺や例の事件の詳細を徹底的に調べられていること>>236までは想像していなかったのだ。]
── 自分の牢獄 ──
[……──夢を、見ていた気がする。
長い長い悪夢を。
幸いにもここは狭い一人用の牢獄。
悪夢に呻く声で誰かの睡眠を妨害する事はない。
だが──……]
あの小さなレディは大丈夫でしょうか?
一人で泣いていなければいいのですが……。
[思い出すのは監獄到着時に看守に盛大に甚振られていた壊れそうなほど小さな姿。>>231
小さな子供(彼女が言うには立派なレディだが。>>229)が虐げられたり悲しむ姿は亡き娘を思い出して心が痛む]
[自分に何か出来ることはないか、と。
ごそごそと懐を探れば奥のほうに一つだけ入っていたミルクキャンディー。
うむ、と。
先程の運び屋が使っていた包みの中に飴をくるむ。
包む際に飴の包み紙に牢獄の備品の鉛筆でメモを書こう。
『ピエロからのプレゼントだよ☆
これを食べれば元気がみるみるわいてくる!』
メモを書き終えれば再び飴を包み紙にくるもう。
そうして、ふらりと現れた運び屋の囚人にミルクキャンディーの入った包みを『新入りの少女へ』と託す]
[やがてフィアの牢屋前に運び屋の囚人は現れる。
ゴミを投げ入れる素振りで投げる包み。
それは見事なコントロールでフィアのベッド脇にぽすっと着地するだろう。>>238
フィアが包みをどうするかは分からない、が。
アレッキーノからすれば路上で一人泣いている少女に手を差し伸べるような道化の彼らしい自然なパフォーマンスの一環なので届かなくても構わない。
なんにせよ運び屋の囚人は何も言わずクールに去っていく**]
/*
やあ子猫ちゃん、質問ありがとうな♪
質問の回答だが、『村更新時に時間経過は発生する(1日とは言わない)』になるぜ。
というのも、今の進行の想定が
プロローグ:監獄島の日常
1d:脱出したいという噂が立ち始める。脱出準備期間
2d:1dから1ヶ月後。脱出決行!!!
エピローグ:各々好きに脱出時の描写!!!
みたいな感じでな。
脱出を企て始めて即座には逃げれねーだろって判断もあるので、
1d開始時に、2dは一ヶ月後の話、その1ヶ月間の描写を行う…ってな感じでアナウンスする予定だ。
なので、プロローグ→1dと1d→2dは
確定で時間経過が発生すると思ってくれ。…と、こんな感じの回答で大丈夫か?気になることがあったらいつでも聞いてくれよな♪
[担当者から、家族からの支給品と手紙を受け取る。
そのまま去るかと思いきや、担当者ーー友人である元同僚は、牢に入り酒を飲み出す。
注意をしようとしてーー
「
そして今日は早番、つまり今日の勤務時間は終わりだ」
ーーそれならば、仕方ない。
確かにそのような規則は無かった。
ウィレム所長にも柔軟な考え方をするように言われていたが、なるほど、このようなことかとひとり納得する。]
潰れても運ばないからな。
「はっは!運んでくれた事なんてないだろ〜」
既に出来上がっている。
弱いくせに飲みたがる、困った奴だ。]
[この独居房へ来てから1年と少し、日々の掃除と洗濯、支給品によりある程度の清潔さは保たれている。
酔っ払いの調子の外れた鼻歌を聞き流し、手紙を取り出す。
内容は、いつも通り。
自分の手紙への返事、冤罪をなくす活動に参加していること、それと家族の近況……]
『
.
..
…
実家に強盗が入りました。
父さんと母さんは、入院しています。
警察はまともな捜査をしてくれません。
しかも、あそこの署長はーーーー
.
..
バレンス姉さんが、いてくれたら、
』
[手紙の最後は、インクが滲んでいる。
深く、深く、息を吐く。
ここで暴れるのは、規則違反である。自分に言い聞かせて、気持ちを落ち着かせる。]
「……どうした?」
[友人が、心配そうにこちらを伺う。]
実家が強盗被害に遭ったそうだ。
[驚いた友人は、酒を溢した。アルコールがコンクリートの床に染みを作る。]
[このとき、内容を飲み込むことと溢した酒の後片付けに気を取られて、気が付かなかった。
この手紙がまともに検閲されていない事を。
検閲されていれば、この手紙がバレンスの元にくることは無いと。]*
『
しかも、あそこの署長は母さんに付き纏っていたみたいなの。
人の好意を無下にするからだとか、罰が当たったとか、父さんの事を悪く言ったりして
こんな事考えちゃ駄目なんだろうけど、私、どうしても許せなくて
あの人が、やったんじゃないかって、考えてしまうの
』
/*
質問へのご回答ありがとうございます!
プロローグ→1d、1d→2d共に、村内での時間経過は発生する、とのことで承知しました。
(2dは1dの1ヵ月後の話、1dにはその1ヵ月間の描写を行う、とのことも了解です!)
プロローグと1dの時間軸が連続しているかしていないかで、プロローグの残り時間内での現軸での動き方を決めようと考えていたところだったので、進行想定についてご回答いただけて助かりました! 動きの参考にいたします。
また何かあればお知らせしますね!
それではあらためて、よろしくお願いいたします!
[牢獄に響く鼻歌は、陰気になりがちな牢獄の中で不気味な程明るくて。>>25
光を宿さない瞳は、私には昏く光っているように見えた。
『あなたも誰かを愛してあげたの?』
問われた言葉の意味を、その時はちゃんと理解していなくて、私はただ聞こえた質問に何となく応えた。]
……愛した人は死んでしまったのよ。
私は、愛する人を奪った奴らが憎くてたまらないのよ。
もしも愛した事で、こんな所に連れて来られたなら、そんなの……認められないのよ。
[彼女と同じく、瞳から光を失いながら──抱く感情は全く違うままに──微笑み掛ける彼女を見据えたのだった。
その後、対話があったにせよ、その時はそれで看守の散歩は終わっただろう。
後日、風の噂で彼女が有名な連続殺人を犯した毒婦である事や、房の入れ替えが決定となった事を知るが、それはまた別の話。*]
/*
ハリコさんめっちゃアレッキーノのロル読んでくれてる!
ありがたや、ありがたやー。
絶対に会いに行くぜ!!
でもノリと勢いだけで動いてるから会った時にキラキラちゃんモードで「くふふ……、貴女を殺しにきました」とか言って恐怖を煽るか、
アレッキーノモードでクマのマスコットを見せて「実は妻と娘がファンでして……(照れ)」って優しく話をするか迷ってる。
[さて、事実上の「女の子が好きです!」というハリコの発言で看守にきょとりとされたのは――。
「バンドマン」との熱愛報道の当事者である自分は当然のように男が好きなんだと世間から看做されていたからだと、ハリコにも考えることはできていた。
(なおハリコ側も件のギタリスト側も、このゴシップについては明確には否定していなかった)
そして「男が好き」だという話も、ハリコは特に否定していないのだが――。
あのギタリストは確かにバンドに所属して
これについてはファンに対しても含め、現在でも公表されていない。あの放火事件で亡くなってからも、遺族とバンド側の意向によって、本名も含めて非公表になっている。
この事実を知るのは親族と所属バンドと事務所、衣装作りに携わる一部のデザイナー――ハリコも含めて――それに一部の医療関係者と、この放火事件の捜査に当たった者くらいか。あとはそんな捜査資料内の遺体情報を盗み見した者、くらいだろう。
この事実に纏わる幾らかの話については、また別の機会に。**]
/*
>>235
Q.どうして復讐代行の対価に右の眼球なんてねだるんですか?
死体愛好家の変態か?
A.金銭よりも体の一部などを要求するのはアレッキーノなりの「依頼人の復讐への覚悟」を見極める重要な要素なので変態ではないです。
提供された体の一部は闇ルート売買で依頼料として換金されます。
稀に超貧乏な人に高額の依頼料をふっかけ、依頼人が震えながらも決意に満ちた目で「払います……一生をかけてでも!」なんて言ったら「くふふ!その言葉が聞きたかっただけです」と無償で引き受けるブラックジャックごっこをする時もあります。
/*
新たな囚人たちが収容され、数日が経った。
それはほんの僅かな時間でも、
この閉ざされた牢獄の世界の規則を
ありありと理解させることだろう。
怒号、悲鳴、嬌声、犠牲。
鎖に繋がれた時点で『お前』は、
外の世界を生きる権利さえないのだと
『悪人』は『正義』によって裁かれる。
邪悪な規律の独裁国家は 今日も『お前』を甚振った
/*
そんな檻、無限にも広がる牢獄の世界の一つに、
壁一面に日付を記した部屋があった。
その囚人は、一日、一日、その日が終わるたびに
壁を傷つけ、数を数えた。
毎日毎日、一年、十年、そろそろ何年?
数字を追いかける日々を続けた彼は
ゲホゲホと血の咳をしながらこういった。
『……まちがいない…っ、あのひ、しかない…
いちねんにいちど、うぃれむが、いなくなるひ…
このひだけは、やつらのとうそつにみだれがおきる…っ
ほんのわずか、でも、すきが…っでき、る……!』
『やつが、やつがいないときだけが、
ゆいいつの…!!!』
なあにぃ?
俺のプライベートが知りてえのお?
仕方ねえなあ?じゃあ特別に、教えてやるよ
俺だけのことしか考えられなくなるくらいにな
…次の日の朝、数字だらけの部屋の持ち主は消えた。
無数の傷の中に、真っ赤な血がこびりつく。
それでも、ヤツは導を残す。印を残す。
無数の数字の暗号が、まことしやかな噂を作った。
『30日後。ウィレムがこの島からいなくなる。
常に監獄を支配する やつの唯一のスキができる。』
『逃げろ、足掻け。人間の尊厳を取り戻せ。
チャンスは たった一度きりだ。』
―― 楽しいお掃除の時間 ――
[自身の牢に入れば突然、看守が入って来る。
どうやらこれから清掃の刑務の時間らしい。
宙吊り拷問の後でこの仕打ち。
絶対嫌がらせだと思うが監獄内を巡るいい機会だ。
チャンスがあればハリコや他の「特段の事情のある」囚人のいる独房も覗けるかもしれない。>>260
ハリコ以外の復讐代行ターゲットもいるこの特別独房地帯に興味津々なキラキラちゃんだ。
うきうきと返事をしたいところだが、
内心の喜びを押し隠して苦し気な呻き声で返事をしようか]
うぅっ……、まだ宙吊りの罰で体が痛いです……。
どうか、どうかお手柔らかに…、ひぃっ!?
[掃除を早めに終わらせたげに懇願すれば、『口答えするな!』と鞭が飛んできて大げさに怯えた素振りをしてみせる]
[そうして始まる長い、長い掃除の時間。
看守は見せしめのようにゆっくりゆっくり掃除で体力を消耗させながら広い監獄の中を歩いていく。
自分はそれに哀れそうにひぃひぃ言いながらモップがけを続ける。
その途中で誰かと話す機会があったかは分からない、が。
自分はさも体力の限界のごとくモップを杖に喘ぎながら。
加虐心を煽る眼差しで看守を見上げ]
はぁ……、はぁ……、もう、もぅ限界で、す……。
お願いします。特別独房地帯の清掃は、もう……、
うぐっ!? 分かりました! やります!
[口答えをする度に飛ぶ鞭に大げさに驚きつつ。
内心では――……]
[ 計 画 通 り !
と、悪い顔をしているのであった。
そうして念願の特別独房地帯へと足を踏み入れる。
苦し気に、だが鞭が飛ばぬ程度にきびきびとモップをかけて。
さて、”仕事”の下見をしますかーと周囲を観察。
さすがに独房の中までは入れないが、
運よくターゲットの誰かが出入りすれば儲けもの!
誰か出てこないかなー、なんて。
内心ではうきうき、しばし時間をかけてゆっくりとした掃除が行われたことだろう。**]
[『ピエロからのプレゼントだよ☆
これを食べれば元気がみるみるわいてくる!』
……。]
……ふっ……子供騙しなのよ!
[先日宙吊りにされていた子供扱いピエロの差し金だと知った私は、文章から滲み出る小さい子への気遣いに対して、誰もいない空中を指さし否定して見せた……
……後、周りに誰も見ていない事を確認して拘束具の隙間からシュッとミルクキャンディーを口へと放り込んだ。]
……悪くない味なのよ。
[からころ、と口の中でキャンディーを転がせば、あの子との思い出の味に少し潤んだ瞳を擦り、しっかりと味わった。
そうして、名も知らぬピエロに小さく礼を呟いただろう。*]
/*
NG集
アレッキーノが懐に長い間寝かせていたミルクキャンディーは既に賞味期限が切れていた……!
「な、なんかすっぱいのよ〜!?」
パパッキーノが加齢臭で避けられてショック死する世界線…
/*
ちなみに、ウィレムの発言数を足してもバレンスハリコアレッキーノに勝てないのでとんでもねえ猛者がそろったな…!!!と震えております中の人
うそだろ…???この村突発だぜ…????
みんなRPに飢えてたんだな…!!!
/*
ガァド、拾いに行ったほうがいいかねえ。
初心者さんだから、ソロルでのんびり&負担にならない程度に軽く声掛けから入るかな?
/*
置いてけぼりにならねえよう注意と…
ハリコとルミは絡めてねえなあ。楽しんでくれてるといいが
(ハリコは大丈夫でしょうの確信あるけど)
はっはっは!!見てくだされーーみなのものーーー!!
本日の人形は傑作ですぞーーー!
[というか同じ工程のはずなのにアポアポ人形とはいいがたいもの、いや全くの別物、もはやフィギュア!なものを掲げるのだった。
看守には、見てくだされーと駆け寄る始末。ちなみにウィレムに対しても同じことをするとか。ろくに近づけもしないだろうが**]
[彼と同じ立場になってからは、もしかしたら、彼の推しや他のアイドルについてのことを詳しく聞かされることがあったかもしれない。
バレンスがそれに興味を持つかどうかは、別の話だ。
余談だが、妹の一人が”ロディたん”推しだと知ったときの衝撃は忘れられない。]**
[さて、何故このような“拷問”が行われたかというと、今日のハリコには刑務作業が特になかったから。いわゆる労働者の休日というやつである。
とはいえその休日が終日自由時間という訳でもないのが、塀の外の労働者との違いか。
今の時間帯は、ハリコには、牢の外への外出は認められていない(ただし看守にカネを握らせた場合はこの限りではない)
そしてこの牢の中に本は無い。画材もない。針と糸もない(針も糸も容易く凶器に転用できる)。何もしないか寝る以外に、やることなんて何もない。
そんな監禁時間の最中、その清掃担当員>>317>>318>>319は、ハリコの牢の前に姿を現していた。]
……………、
[何もやることがない……とはいえ、たまたま通りかかった誰か(看守・囚人問わず)との鉄格子越しの会話を禁じられている訳でもない。もし囚人同士で何かあれば、その時の監視員が対応することになっている。]
−刹那の視線−
[>>239
先程まで騒がしかった見せしめショーを終えて、
道化師の男がこちらを向いた。
笑っている? それとも、泣いている?
表情までは伺いしれなかった。]
[だだっ広い部屋の向こう。
しらじらと浮かび上がる顔が、
入念に施された化粧によるものだとは分からなかった。
なので、己の知識の範疇で片付けることにした。
すなわち、自分と同じような“モノ”であろう、と。
(あいつは、何で、捕まったんだろうな)
[鉄格子の向こうをじっと見ていると、
付き添いの看守がおい、と肩を小突いた。
頭を振って敵対の意思がないことを示し、歩き出す。]*
[そんな訳で、長話の“拷問”で頭がボケっとしていたハリコは、不意にこう口にしていた。]
頭イカレたピエロ野郎がサーカスしてない。
[相手が男だとか、何の罪に問われたのか、「頭イカレた」が具体的に何を意味するのか――もはやそんなこともぶっ飛んだファーストコンタクトであった。
看守でないとはいえ男性の姿を目の当たりにしても、ここで身体が咄嗟に怯えに強張ることすらなかったのだから、余程あの長話の“拷問”は囚人におそろしい影響をあたえるものだったらしい!
……この反応の中に「どんな凶悪犯でも始末する復讐代行人」への恐怖が含まれていなかったのは、看守の無駄な長話の所為という訳ではなかったのだけれど。*]
「まぁ、なら私が付けてあげる!
私、よく転んでしまうから、レイルよ!
手を取って歩いてちょうだい!
それでね、ずぅっといっしょにいるのよ!
美味しいお菓子、いっぱい食べましょうね。」
はい、アリシアお嬢様。
僕は今日から、レイルです。
いつでも、お嬢様の手を放しません。
[微笑まし気に無邪気な少女の提案を笑う旦那様と奥様。
初めての家族のような人達。
いつまでも、ご一緒出来るようにと
僕は勉強も使用人としてのマナーも、全て学んだ。
どれも旦那様と奥様、そして、お嬢様の為に。]
「レイル、お庭に行きましょう。」
「レイル、お茶会をしましょう!」
「レイル、花冠を作ったの。」
「レイル、このペンダントを、お揃いで付けたいの。」
「レイル」
「レイル」
「レイル……私、貴方のこと、大好きよ。」
/*
バレンスとスルガの無言の勘の応酬痺れるなーって思っていたところで
アポアポ人形の拷問、じゃなかった刑務作業に盛大に吹いていまってたよ……
[側係に与えられる陽だまりの優しさだと、
ずっとずっと、自分に言い訳をしていた。
だって、そうじゃないと、自分を律せない。
お嬢様、出会ったあの瞬間から、愛しております。]
…あー、あーー…???
そりゃどうも?…んじゃ一服していいっすか?なーんて
[楽にしていったって、という言葉に>>264
あえて茶化してタバコの箱を取り出してみる。
休憩時間でもねえのにそんなことしたら、他の階層ならすぐさま暴力の雨あられなのだが……いくら待っても、来ない。ついに火をつけて、口をつけてもやって来ない様に]
……もしかしてあんたもまともじゃない部類?
ここの看守たち全員メロメロにしちゃった?
えーと、俺は食えないのでよろしく?
[と恐る恐る聞いた。彼女の美貌や艷やかに笑う様をみて、なんで例の看守が俺に荷物を預けたのかすぐにわかっちまったってもんだ。大方、職務のせいで持ち場を離れられなかったのだろう……ぶっちしない理性はあったが、袖の下を渡してはいけないという理性は働かなかったようだ。
綺麗で、気軽で、柔らかい。だからこそ奥底に毒が潜んで見える。
互いに毒の煙を吸って吐くもの同士であるが、
変に背筋が伸びてしまう。おっかね〜…]
[一瞬の空気を壊すように男は引きずられていった。]
あああ、ロディたんの愛を語らせてぇええ!
[こうして、バレンスとの間には、言葉では言い表せないものを抱えながらも、
会うたび吊られるたびにロディ愛を語るのだった。]
負けぬ!負けぬぞぉお!
[”彼”に厳しく取り締まられている間も、
むろん、同じ立場の今も男は語る。
ロディたん愛を。]
── ハリコの独房前 ──
[清掃をしていると、ターゲット発見!!>>332
内心ではよっしゃー!と思いつつもここは平常心。
ピエロはいつだって冷静に──……
──『頭イカレたピエロ野郎がサーカスしてない』>>334
はああああああぁぁぁあ!?
これにはピエロ、ブチギレだ!!]
貴女、今なんとおっしゃいました?
「ピエロがサーカスをしない」など、なんたる屈辱!
ええ、ええ、いいでしょう。いいでしょう。
そこまで言うなら──……!
[ぶぉん!とモップを宙に放り投げれば放物線を描く落下地点まで華麗な連続バク転を披露し移動!
ぱしっ!と落ちてきたモップを危なげなくキャッチしジャジャーンと決めポーズ!!]
[お得意のスターライトスマイルで観客(注*ハリコのみ)を魅了する。
(なお、看守が目を離した隙の一瞬の出来事)
看守が振り向けば大げさにモップを杖に息も絶え絶えな演技をする。
そしてまた目が離れれば今度はモップで華麗なポールダンス!
ほらほら!モップジャグリングもできるよ! っと!
また看守が振り返り瀕死の白鳥に早変わり。
まるで一昔前のコメディ映画のよう。
看守の目を盗んでは素敵なショーでハリコを楽しませよう。
そうして、ひとしきり芸を見せれば得意気に]
ほーら! どうです? ピエロをナメちゃいけませんぞ!
[などと胸を張りピエロの芸を誇ろう]
[などとはしゃいでしまった後ではっと我に返り。
慌てて一礼をしよう]
こほん、自己紹介が遅れましたね。
我輩はアレッキーノと申すしがない道化師。
以後お見知りおきを、レディ・ハリコ。
貴女と出会えて光栄ですよ。
実は我が妻と娘が貴女のファンでして……。
この場に妻と娘がいれば喜んだでしょうに。
[自己紹介と共にハリコを知っている事も明かす。
そうして妻と娘がファンという事も話そうか]
[そして懐から二匹のクマのマスコットを取り出そう。>>237
母クマと娘クマの愛らしい二匹。
慈しみと悲哀に満ちた笑みで二匹をそっと包み込み]
ただ……、もう妻も娘もこの世にはおりませんがね。
このクマは二人がお揃いで来ていたHarrikoのワンピース生地からオーダーメイドで作った一品ものです。
今はこのクマたちが妻と娘の代わりのように感じて肌身離さず持っております。
[そう、ハリコに告げただろう。
そうして他愛ない世間話からハリコという人物の在り方を模索している。*]
ホイ。じゃ、お礼のお礼。
んじゃ、おれはこれで。
[と、吸っていた安物タバコの箱を
ぽいっとカーテンに投げ入れる。
どうも、女がタバコに口を当てるときに、
吸うのがゆっくりなように感じて、
口に合わないなら、安物でいいならどうぞと。
とりあえずこれで貸し借りはなしということで…せんべいをバリバリかじる。うん、うまい!
怪しい女に煎餅の貸しができるのは…!まずい気が…!という意識の結果なのでした。
ちなみに男はその後、看守にせんべいをもらったという事の顛末の話もしたが、結局嫉妬に狂ったそいつに理不尽にムチで殴られまくったとか。**]
― うわさばなし ―
[一人の看守が死んだ。
死んだ人間の名には聞き覚えがあって、記憶を辿れば自分を甚振っていた担当看守であったと思い出す。
これが唯のつまらない死であれば、きっと囚人の耳には入ってこないニュースであっただろう。
けれどそうでは無かった物だから、
――皆の話に花が咲く。]
[♪あの子の名前、書いた手紙。
届いたんだって、知らない誰かのポケットに。
知らない誰か、封筒開けて、勝手に読んだ。
怒った手紙、噛みついて。
知らない誰か、泣いちゃった。]
[あの子に手紙を送ってくれる人なんて、
もう居ないのにね。]
[娯楽の少ない、人のひしめく収監所。
殺しの噂は一瞬にして駆け巡り、やれどんな手口だったとか、どんな死に際だったとか、苦しんだか否かとか。
一体何処までが尾ひれなのか。誰にも判断が付かなくなったそれに、間接的にではあったものの小さく自分の名前が添えられていた。>>247
『ルミ・ビリヴァー宛ての手紙が傍に落ちていた』
たったそれだけ。
フーダニット 犯人はだぁれ?
ハウダニット どうやって殺したの?
ホワイダニット なぜ殺したの?
噂の主役はそれら3つで、くっ付いていた名前は置き去りに。>>248
封筒や剃刀、毒の入手先も曖昧だ。念のためと問われはしたが、全てルミ・ビリヴァーには入手不可能な品であろうと、自分の存在は早々に噂から放り出された。
もしかしたら何者かの介入の下「そうなった」のかもしれないが、心当たりがある者は大抵が知らぬ振りを突き通しただろう。]
[愛を知らない、乱暴な、とってもかわいそうな人。
わたしが愛す前に死んじゃった。]
良かった、
あの人も誰かに愛されたのね
[胸に手を当て、目を閉じる。
自分が愛す事は叶わなかったものの、彼が誰かに愛されたのであれば、こんなに幸せな事はない。
ラブレターに何が書いてあったか気になりはしたけれど、今は彼の幸せを祝いましょう。
居なくなってしまった顔を思い出しながら、唇を桃色に染めて。
本当に愛されたのは彼でなく自分と言う事も知らぬまま、小さく歌を歌っていた。*]
── 掃除中に見た聡明な貴方へ ──
[ひぃひぃと大げさに疲れた演技をしながら掃除をする。
偶に鞭で打たれるパフォーマンスも忘れずに!
そうしていると、ふと感じた視線。>>322
嗚呼、貴方。あなたはどうやら聡明なお方のようだ。
その澄んだ瞳を見れば分かりますよ。
我輩の演技を見抜いているのがこの場では貴方ただお一人だという事に。
そしてその決意を秘めた瞳の光。
嗚呼、貴方も何か面白い事をしてくれそうな微かな予感。
看守たちの目が逸れた一瞬の隙。
我輩は悪戯っぽくウィンクをして人差し指で唇を押さえる。
今はまだ秘密。お互いの名前も、決意も。
そうして人知れずクスクスと楽し気に笑っていた。
嗚呼、聡明な貴方。また会える日が楽しみです!*]
[――が、このピエロによる報復はモップによる暴力ではなく、そのモップを宙に舞わせてからのパフォーマンス! まさにプロフェッショナルの鑑!
寸分の狂い無く決めた連続バク転の技に華麗なるモップのキャッチ! 決めポーズの笑顔にはキラキラキラキラ……と無数の星屑が煌めき光る!!
(※視覚から取得した情報に脳が勝手に添えたイメージ)]
ハァ………………
[この“放火魔”の凶悪犯(※冤罪)、さっきまでの怯えは一体何だったのかという程に、見事なパフォーマンスからのスターライトスマイルに魅了されていた。
それから何故か息も絶え絶えな演技をし(看守の動向はこの時のハリコには見えていない)、瞬く間にポールダンスやジャグリングに切り替え、さらに瀕死の白鳥、さらにまた華麗なる変身をエトセトラエトセトラ……。
大型モニターどころか電子映像端末すら持ち込めないこの檻の中で、まさかこんな映画の中の伝説的なコメディアンが如きパフォーマンスを目の当たりにできるなんて!]
あなた、スゴいわ!
サーカスしてないなんて失礼なこと
言っちゃって、ごめんなさいね。
[このプロのピエロ>>351にすっかり気を許した態で……どころでなく本当に気を許して、ハリコは右側の上手く動かない顔をでれでれと緩ませていた。]
[アレッキーノの話からは、彼の妻子が何時亡くなったのかは知れない――勿論、何故亡くなったのかも。
遺された夫であり父であるその人に対し、この辺りの事情の詮索をすることはしなかったが]
あたしが“放火魔”にされたことで、
あなたの奥さんと娘さんが
悲しんでいたら……とも思ったけれど。
[この二人の死がハリコの逮捕以前であればこんな心配は要らない……という唯物論は口にしなかった。草葉の陰で、なんて言葉もあるくらいなのだから。
序に言えばこの一言で己が冤罪を掛けられているということも示した訳だが、これは特にこの場で無実を伝えたかった訳では無く、さらっと零しただけのこと。]
それでも“Harriko”を愛してくれた――
ううん、今も天国で愛してくれてるのなら、
あたしにとって、これほど心強いことはないわ。
ありがとう、ふたりとも。
[柔らかな声でハリコがそう感謝を告げた相手は、アレッキーノの慈しみの笑みに包まれた二匹のクマ。
「妻と娘の代わりのように」という言葉から、ハリコの目もまた、この“ふたり”を母グマと娘グマとしてみていたのだ。
それから、ピエロの化粧を施した顔に再び視線を戻し]
……あなたが何の罪でここに来たのかは知らないけれど。
こうして出会えて、大切な奥さんと娘さんの話を伝えて貰えて、本当に良かった。
あなたも、ありがとう、ミスター・アレッキーノ。
[ハリコは偽りなく笑んでこう伝えていた。
それからは(多分まだ清掃作業の刑務が続いていると思しき)アレッキーノを見送る心算で――一言だけ、格子越しにくちびるを寄せて囁く。]
ふたりとも、大分ほつれてるわね。シミもついてるし……。
あなたさえ良ければ、ふたりともこっちで預かって修繕するわよ?
[今度はちゃんと、看守の目を盗んで告げた。大丈夫だ。
これを万が一看守に見とがめられようものなら、今度は「妻子持ちだった男を好きになってしまった」なんて作り話を騙らなければならない!
そのハリコを取り巻く、今は亡きかのギタリストとの「熱愛」についての真偽だが――。
結論から言えば、当たらずとも遠からず、といったところ。]
[例えば、女性専用の牢屋がある階層に荷物を届けに行ったことがある。
そこで見かけた三つ編みの女は…ひどい火傷のあとを包帯で隠していることを除き…なんだろう、一言で言うなら"マトモ"に見えた。
価値観が狂いまくってるやつが多い中で、
こんなやつはレアだ。…珍しすぎるくらいだ]
……あんたも冤罪かなんかで捕まったのか?
災難だな…俺もだよ。あんたもそんな怪我させられてんのに…
なんで人に罪をなすりつけるやつがいんのか…
[と、ぽろりと話し、時々は気にかけて、
その火傷のあとに聞くように、保冷剤なんかを買えたら時折渡しに来たかもしれない。こっそりと]
/*
ハリコちゃん可愛い!!これは無罪大勝利!!
あーーーーーーでも、「くふふ、実は貴女を殺しにきました……」な悪のキラキラちゃんムーブもしたかった!!
ハリコちゃんが可愛すぎて怯えさせたくないからもうしないけど!
[他にも見かけたのは、…なんつーか、
そう、一言で言うならメルヘンなやつだった。
やつが無差別連続殺人鬼であるという噂は聞いているのだが、なんつーかあまりにも雰囲気が夢の世界って感じで、最初は変な薬も使ってんの???と思った…が、どうやら違うらしい。
あいつは本当に"そういう価値観"に生きているのだ。
理屈じゃない。理屈でわかるとSAN値が減りそうだ。]
…よ、よぉ。今日りんごもらったんだけどよぉ食う?
あんた、すきそうだしさあ???
あくまでおじさんは彼女を普通の女性として扱った。
だって、ほら、そうやってご機嫌とっといたほうがよくね???と思って
気に入られたら逆に危ないかもなんてことは流石に想定していなかった…]
[お母さんは、沢山の事を教えてくれた。]
[誰かを、親しい人を愛し、大切に想い、
寄り添い、幸せを願う事の大切さ。
理解し、皆で助け合う事の尊さ。
たった1つだけでも良い、相手の好きな所、良い所を見つけてあげる事が大切なのよ。
どうしようもない困ったさんには、憐れみを。
誰かを思いやる心を忘れないで。
決して、良い子で居続けろと言っている訳では無いの。
悪い子になってもいい。けれど出来るだけ沢山の人を愛しなさい。
そうすれば、世界は優しく微笑んでくれるのだから。]
[♪おもちゃのゼンマイ、くるくる巻けば。
ぴょんぴょんぴょん、跳ねまわる。
あっちこっち跳ねまわって、壊れたおもちゃ、空回り。
転げ落ち、バラバラになった。
何処で間違えた?
何処で間違えた?
いえ、いえ、全ては最初から。]
『あらまあ、
何処で間違ってしまったのでしょうね』
/*
___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| ( ^ω^ ) どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
| | ( ./ /
___ ♪ ∧__,∧.∩
/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、 レ´`ヽ どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三 / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
| | ( ./ /
― 回想:ハリコと ―
[引きつった彼女の笑みに眉尻を下げる。>>294
強がっている。そう言う物を感じ取って、胸が痛んだ。
自分は、彼女の事を何も知らない。
だから痛む全てを分かってあげる事は出来ないのだと、少しだけ目を伏せる。]
ええ、喜んで
1人より、2人の方が安心する
そうでしょう?
[危険ではない、とは言わなかった。
誰に聞かれているとも分からない会話、当たり障りのない言葉を選ぶ。>>295
2人で行動すれば、1人の時よりは看守に難癖を付けられにくい。
これが3人4人と言う団体であれば、それはそれで困った事になるのだが、2人という数字は丁度良いものだった。
同意の頷きを受け取り、相手に刻まれた様々な痛みに寄り添えるよう、返される些細な反応を拾い上げる。>>296
そうして此処から医務棟までのルートを思い浮かべながら、エスコートするように片手を差し出して。勿論、彼女から応えられなくとも、自分は何も気にしない。]
よろしくね、ハリコ
[頼らせて。あなたの力になりたい。
そんな彼女の言葉に頷き、笑顔で受け入れて。可愛らしい隣人が出来た事を素直に喜んだ。
そうして耳元で囁かれる、内緒話。>>297]
――まあ!
[やや目を見開き、自分の口元に手を当て小さく驚く。
その後はフフッと笑って。今しがたの提案が不快でない事を伝えられたか。
あら、あら、悪い子ね?
でも好きよ。
「そう言う事」を好んで行うような人物には見えなかったが、こんな環境であれば時に振る舞いも変えざるを得ない。
離れた彼女の顔に小さな苦笑いを見つければ、余計に笑みがこぼれたのだった。
その後は医務棟まで付き添い、薬の処方を見届ける。>>298
帰り道も、望む場所まで付き添うつもりで。
とはいえ断られれば素直に離れ、必要以上に付きまとう事はしなかった。]
― ところで、ところで? ―
「ハリコとの仲はどう?」
[後日、とある看守とのすれ違いざま、揶揄いの言葉を投げられた。>>315
ニヤニヤとした下種な笑い付きではあったが、それは難癖でも罵倒でも無い。
ハリコとの仲や、彼女をどう思うかと言った内容の問いに少し首を傾げるも、大して考え込むような内容でも無し。
にこり笑いながら、あっさりとした返答をする。]
仲良しよ?
彼女、とっても可愛い人ね
[なんとなく、昔絞め殺した同級生に少し似ている気がする。>>19
それは三つ編みと言う共通点だけであったが、当時その子に向けていた好意を思い出し懐かしい幸福感に浸っていた。
それを抜きにしても、ハリコと言う女性はとても愛らしい。
いつかきちんと愛してあげられたらいいなと、今度は衝動的に指を折ってしまわないよう自制心を保つよう心掛けていた。>>48*]
[他にもいる。こいつは、変っていうか、なぞなやつだ。
体から触覚や外骨格が露出したそいつは
人間がもとになってはいそうだが…
何と掛け合わされてそうなった?って感じ
…コックローチ、ゴキブリ?いやいやまっさかぁ。
……このサイズ感のゴキブリは想像したくねえ……。
随分従順な性格の持ち主なようだが、
人とは違う姿は流石に目を引いた。
……ちゃんと飯食えてるのかね。
てか、人間の飯食えるんかね。
人間離れした彼の様子は、いつも気になっていて、
見かけたら、ついつい視線で追いかけてしまっていただろう]
びっくりしてごめんなのよ、でも、びっくりしただけだから。
怖いとか、そう言うのは思ってないのよ。
[それがフォローになっているか分からないなりに、ぱたぱたと手を振りながら続ける。]
……お互いこんな所に居る以上、大変なのは間違いないのよ。
でも、諦めないように、なのよ。
[何を、と問われればそれは私自身にも分からなく、濁してしまう。
ここから脱出する事を? これからを生きる事を? 答えは未だ見つからない。
そうして会話が途切れれば、互いに名前を伝え合ってその場を後にしただろう。*]
[そして最後は、随分と身ぎれいな印象の男。
彼は…届け物を。それも、手紙のたぐいを特に気にしていた
男と何度か支給品を運びに来たが…
やはり意識するのは手紙のこと。]
…外に大事な人でもいんの?
そうなら…早く連絡とれるといいな…
外で何が起こってるか、まるでわかんねえのは不安だよなあ…
[…ポツリ。そう彼に同情したのは、
外の世界に出たいという感情は、男も持っていたから。
男は時々支給品を彼に渡しに来ただろう。
…外の世界がどうなってるだろうな、なんて話をしながら]
…こんなところ、出たいよなあ。
ああ一体いつになったらおわるんだ…
[…終わりが見えない。早く終わってほしい。
そんな願いを、またおりのむこうにかけた**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新