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水鏡に映る自分の姿は何に見えるだろう。
人か、それとも――。
どうやらこの中には、村人が10名、人狼が1名、C国狂人が1名いるようだ。
崩壊都市 □□□□が「時間を進める」を選択しました。
国を隔てる境界にて…
大きな機械仕掛けの門が唸りを上げた。
"Master-Codeを承認します......3...2...1...
.......Gate Open."
門の向こう、遠く見えるところにその国はあった。
かつてはヴァルハラとメトロポリスの両国に繋がり、
そして様々な国々との渡し手となってくれた国。
そして今は、自らの生命を守るために、
技術と物資をかき集め、かき捨て、奪い合う国。
大きな表通りなどは、まだ観光客や外来人でも歩けるだろう。しかし、一歩裏手に回り込めば…そこに待つ混沌の坩堝は、余所者ごときにゃ扱えない
ほら向こうに花が咲いてる。
メトロポリスから持ってきたやつが、
ハコごと人を食い破っちまったそうだ。
ほらあっちのやつ腕にパワードアーマーを付けてる。
スーツが適合しなかったのに、
無理やり着て、はっついちまったんだ
ようこそ。ここは混沌と仲裁の国トループ
余所者さんらは気をつけな。
でないと身ぐるみ剥がされて、
肉の身体ごとバラして売られるぜ
ようこそ、ここは商売と集結の国。
ゴミと宝が集まって、誰も彼も寄り群がる。
余所者には厳しいが、身内にゃ甘い俺らのホーム**
/*
ウォォン。昼に休憩しながら書き溜めたやつを放出したりなどした後に、もちょもちょしながらアロールにお返しをするなどした!!!
頑張った!!!
でもぎりぎり過ぎてあの、その、もっと文章推敲したかった!!
アロールをもっと美しい語彙で褒めたたえたかったよぅ!!
/*
どうでもいいことじゃないんだけど、年上のイケオジたちに縁ふれてない。
更に言うとカワイ子ちゃんにもふれてない。
ウオォォン。入村の遅さが完全に響いている。
遊撃中にクレイぶん殴りに行きたかったし、サファイアの治療を受けるタイミングを作りたかったなぁ〜〜
かわい子ちゃんは普通に女子(?)トークしたいんだど、できなさそうだよね。うん。
どちらにしろプロローグが終了したので過去が振れぬ!!
[説得力がないと言われれば>>1:418、男は薄く笑った。
此方を見つめて、小さく息を吐く少女の目もまた、男と同様に昏い。
子どもって、もっと輝かしい瞳をしているものじゃないのだろうか。
太陽の日差しを切り取って、虹彩に詰め込んだような目をしているものじゃないだろうか。
そんなことを、「なんでもするから」とこの国に来た子どもに言ったって、思ったって、どうしようもないこともわかっているけれど。]
……そうだな。
[おじさん、と言われてそういえばもうそんな歳か…と頭の隅で考える。
まあ、おじさんでも良いだろう。戦場のテントの中の罵詈雑言よりは、何倍も可愛くてマシ。あと事実だし。
子どもの経過観察が終わって、退院できるようになったら、男はまた戦場に戻るだろう。それは明日じゃなくとも、いずれ来る今日だ。]
[そうしたら、またあの死にかけの生が充満した空間で、
恨み言と呻き声を聞き続けるのだ。]
[でも、と少女の言葉が続いた。>>420
紡がれた言葉に男は少し目を瞠って──困ったように目を伏せた。]
……そうだな。
おれたちは、殺し方をよく知っている。
どうやったら、お前が次の瞬間死ぬか、即座に判断できる。
………でも、ダメだ。
おれたちは、それを生かすために使っている。
[残念だったな、と残念そうにした少女に言う。
これが狙撃兵になったあとにした会話なら──もしかしたら、そんな約束もしたかもしれない。
だけど、どっちにせよ。そんな約束で見せられた笑顔に、きっと男は曖昧な笑顔を返しただろう。その両の腕は、多くのいのちをすくうために持って生まれたもの。]
…“おれがくれてやった
[少女の呼び方が、おじさんから先生になったのは、これより前だったか後だったか。
少なくとも、男には酷く億劫で、疑問に思えど、思い出すことに熱心になったりはしない、男にとっては些細なことであったけれど。
少女の経過観察が終わり、彼女が退院できるようになったとき。
ちいさな少女を、そう言って死地へと見送った。*]
ートループに向かう列車にてー
[休戦が発表されてから1週間。
国を護るゲートが開放され、少ない本数ながら、
交通機関が、ゆっくりと動き出した。
以前にトループを訪れたのは、もう何年前か…
少なくとも、軍に入る前であったことは確かだ
俺様がまだ学生だった頃は駅周りの店の立ち並ぶ表通りだけを見て回ってた。
ガキが遊ぶにはそれで十分すぎるし、何よりそれ以上は、原住民のテリトリー。
間違えて迷い込みそうになったなら、買い物をした店の店主に無理やり呼び止められるくらいだった。店で買い物をしてくれたぶんのサービスなんだと
まだまだ青かった俺様は、トループのそういうとこに面白みを感じてたんだったっけ]
[トループに付くと、人がごった返していた。
少ない便数でヴァルハラに訪れることができる絶対数は限られているが、それでも人が多いのは、ヴァルハラやメトロポリス以外との交流をこの国がしっかりと行っていたからだった。
再開を喜ぶものもいたろう。
ただの商売として来たものもいたろう。
今日は絶好の休戦日和
世界の裏側の謀略は、ただの一般兵にはとんと関係のないものだった]
[駅を出て、店の多い大通りに入る。
そこからもう、ヴァルハラとは違う国であるということが嫌というほど(すげえ!というほど?)伝わってきた。
見たこともない硝子細工に、どう見てもヤバそうな色の菓子類
売られている服も様々な国のモノが売りに出されていて、見ごたえがある。
そして何より…
どこからともなく感じる無数の視線。
店が、監視カメラが、暗い路地裏の奥が
深い深い沼の底から品定めでもするように
彼らは俺達来訪者を歓迎し、そして、手をこまねいてた
客ならようこそ、敵ならもっと歓迎します。
なんだかそう言われてる気がして、
俺様は一瞬、街のど真ん中で立ちすくんだんだ*]
/*
お名前覚えてくれたぜ!
タエナシさん、トループのことを本当に大事に大事にしてくれるから好きなのだ
>>0:433
[そんな中で会えた人間も
あとは相応の知識を持った者のみが会える状態。
変わり映えのしない景色に、変わり映えのしない話。
ようやく一人で歩き回ってよいと言われる頃には、戦争の激化と国交遮断の話で持ち切りだったのを女は覚えている。
同時に、姉が帰ってこれなくなった事も]
昔は普通に歩ける国だったと記憶していますが
今はどれほど変わっているのでしょう。
様々な国との国交はあるのは変わらないはずですが…
メトロポリスにはない、別の国のお菓子とか
前に買ってきてもらったことあったなあ…
[思い出せる限りの思い出に浸りながら
さて、"一般人"をやってくるなら、予行演習に最適か。
女はそんなことを思いながら、出かけるための下準備をしていた。]
[国境の封鎖扉が開かれれば
あとは向かうに必要な乗り物に乗るだけ。
一時間もかからない交通機関は、国と国の近さを物語る。
とはいえ、行きはよくとも帰りは…?
他国であることは間違いのない事実で、メトロポリスとは法も何もかも違う国。
出会いもきっと、違うことだろう]*
[改人なら、やれば徒歩でだって行ける距離。
それを公共交通機関に乗って行くのは
疲労を溜めない為か、それとも連れでもいたか。
もしくは、それすらも"一般人"の予行練習か。
何はともあれ、女はのんびりとした小さな旅の様相を楽しんでいた]**
[トループ行きの乗り物は国交再開と言うこともありメトロポリス民や帰郷するトルーパーズでごった返していたか。たった一時間ほどの旅路に>>11特筆すべきこともないはずだったが、ふと隣り合った客に、>>12]
あれ?
[と声をかけてしまったか。彼女とは面識があっただろうか。それともなかっただろうか。もしも10年軍に居る間に彼女と面識があったのならば名前を呼んだかもしれないし、面識がなければ他人の空似だったのかもしれない。なんにせよ同じ旅路を行く客だ、声をかけてしまった以上、ほんの少しの世間話をするのも悪くない *]
[輸送用列車コンテナ、in愛機、in自分。
武装解除した愛機のコクピット内で、荷物扱いのままトループまで揺られていく。
別に不法入国と言う訳ではない、慣れた様子でコンテナを一両丸ごと貸し切る手続きを済ませ、其処に愛機と自分と少量の荷物を積み込んだ。
軍事用、工業用パワードスーツと並ぶ巨体は、トループでは少し珍しいものになるだろう。>>0:185
市街地の真ん中…からはそこそこ離れた、比較的治安のいい地区に機体で乗り付ける。
此処ならコクピットをこじ開けられることはないと思うが、自分以外の者が至近距離で何かしようとした際、警報用ブザーが鳴るように仕込んだ。
普段このような物は付いていないのだが、トループ用の特別装置だ。無論自分の通信端末にも通知が来るように設定してある。]
― トループ ―
[今日は護身用武器はない。
身分証明と軽い荷物だけ抱えて、懐かしい異国の土地へ一歩踏み出す。
裏手を避け、表通りの方へ。
ヴァルハラでは見ない品々が並ぶマーケットを物珍しそうに眺めながら、軽く*ブルーベリーヨーグルトアイス*をを頼んだりして。]
『ザ…、
ここ、ヴァルハラの金は使えるか
カードだが
じゃあそれ、で支払うよ
両替……ああ、アッチ、ね』
[どうやらカードが使える店と使えない店が混在しているらしい。ついでに他通貨への両替場所を聞き、一部現金を外貨へ変える事にする。
なに、どうせ滞在中に使い切ってしまうだろう。]
『声? ああ、
出ない、よ
コレ、人工声帯、 ザザッ』
[襟元についた小型バッヂ型のそれを指さして、新しいのに変えないかと言うお誘いの言葉は丁重にお断りした。**]
[>>0:421遅い自己紹介。
羅列気味の言葉の断片で成立する会話。
それでも、これはどことなく満足そうな様子だった]
腹?腹はなぁ。
鳴くんだべ。
腹になぁ、なんか住んでるんだか。
[おなかは空いているかという言葉には、
腹に何か住んでいるという表現で返し、
その言葉の意味は、"きゅー"っと鳴く腹の音が表していた。]
おやど?やどかり(宿借り)なんか?
そこさー
[お宿という言葉には、窓から外のあっちこっちを指さしては、
これが"泊っている"宿を指さしていた。それは路地などであり、
それはまさに浮浪者が寝泊まりする場所のことで。
ただこれにとっては立派な"宿借り"であった]
ートループ 迷い込んだ少年兵とー
[表通りであたりを見回していると、
ふと、キラキラと輝くような銀色の何かが視界を掠めた
それは、俺より小さなやつで、俺より細っこくて
俺より金を持ってなさそうな感じのやつ>>18
どこか儚げで弱っちそうなそいつは
雑踏の中から裏路地の方を見たかと思えば、
そちらに歩いていこうとする。視線がそいつに向かう]
おいあぶねえぞチビ!!!
[咄嗟にそっちに行って、ぐいっっっ!!!と
後ろから腕を引っ張る。
視線が一斉に赤毛の方へも集まった。
その視線の動き方に本人は気づかないが、トループ出身者ならば、彼が品定めされてる様子なのはなんとなく肌で感じることができるだろう。
青年は目の前のチビに向かって視線を合わせ、
あたりを見回した。]
こっから向こう、入っちゃだめなんだよ。
危ねえぜ?お前みたいなかわいーやつが入ったら
あんなことやこんなことされちまう!別のとこに行きなよ!
[なんて、とりあえず手を引いて、
裏路地の入り口からは引き離そうとしてみるが、反応はどうだろう*]
(青年には、メトロポリスの人々と
それ以外の見分けはつかない。
見慣れた人間の姿はどれも同じ。
改造された身体が、人の見た目に近いなら。
それこそ、普通に、分け隔てなく話すだろう**)
[その者が一人でいることが嫌なだけということで、
これを利用しているのだとしても、
それは、これには"いい人"であり、
同じく、これにとっても、"一人"以外を感じる時間であった*]
「サファイア!
競走しようぜ、競走!トループまで!」
[振り返ると、20後半の同僚兵が興奮気味で此方に走ってくるところだった。]
元気だねぇ。
スタートラインどうすんの。
「此処で始めるしかねぇだろ!
トループの中央塔のてっぺんに先に着いた方が勝ち!」
うーわ、最悪。
一番目立つ場所じゃねえか。
[そう言いながら、軽い柔軟をして身体を伸ばすあたり、男も心にはまだ若い部分が残っているということだろうか。]
「よし!よし!行くぜ!
いいな!?」
いつでもどうぞ。
[そう言った途端、同僚の「よーいどん!」が響いて、瞬間そこから二人分の突風が巻き起こる。
隣を通り過ぎる者の布や荷物を軽く、或いは大胆に突風で巻き上げながら通り過ぎて行く。]
[トループへの道のりを、いろんなものを追い越しながら通り過ぎていく。
多くの人間を乗せて移動する列車だったり、或いは個人の移動車両だったり。
あたりの朽ちた瓦礫や岩の上を跳ね回って、ぐんぐんとトループとの距離を縮めていく。]
[──トループの国境門を潜る瞬間、男は突然失速した。
そうすると、途端に後ろを走っていた突風が、男の髪や服を巻き上げながら通り過ぎていった。]
伝達。
この勝負はお前の勝ち。解散。
《承認──メッセージを送信しました。》
[直後、随分と離れた屋根の上で同僚が派手に転倒するのが見えて、いやぁ可哀想に、と男は笑った。まさか、いくら浮かれているとはいえ、そんな悪目立ちするようなことを本当に完遂するわけがない。
おれは行きたいとこがあるんだよ、と恨みがましそうに振り返っている同僚に舌を出した。]
よく潰れなかったな。
「たかだか2、3年で潰れてたまるか!
しかし、お前がいない間にパンは柔らかくなった!
残念だったな、坊主!」
はーーん、信用ならねぇな。
「いざ、尋常に勝負だ!!!!!!!」
[馬鹿騒ぎする大きな声は、店の扉を抜けて通りへと転がり出る。
今はトループ全体が賑やかなため、その喧騒の一角でしかないが、傍を通れば、昼間から飲んでんのか?と言わんばかりの馬鹿騒ぎする声が聞こえてくるだろう。*]
/*
サファイアさんwwwwww
ちきちき!!!トループフラグゲッツ!!!!(※何)
愉快なきゅうじつってかんじでいいねw
/*
半分寝ながら書いてたのだが、カードなら外貨とか関係ないんじゃないのか?
あと端末で電子支払いできそうな気もする。
眠かったんだな俺…
ー過去:タエナシとソルトレンジャー>>0:430>>0:433ー
うーんなるほど?全然わかんねえ。
トループに帰るためにトループから来たんだな
メトロポリス近くにいたし…
なんかロボトミー手術的なもんでもしたのかねえ?
[男の話には、うーんわからんな…とやはり
頭をひねらせる。ただトループのために一度
外には出たっぽい…?]
トループに帰れたら、またなんか思い出せるよ
とりあえず、一旦帰って検査を…うおっっ!!?!
[その時、男を連れた一団をメトロポリス軍が襲った。
戦闘が始まる中、敵側が、男の腕を引いていってしまったのを見た。]
あっちょ!そいつは…!!!
[そしてそのまま有耶無耶になった。メトロポリス軍で保護してくれていればよいが…彼とまた会える日は来るのだろうか。青年兵は心の何処かにつっかえが出来たように心残りを懐き、わかれることとなった…*]
ー現在:トループ、裏路地の入り口近くー
[腕を引いて視線を上げた彼女は、やせ細った少女だった>>32。
やせ細った身体とは釣り合わないくりくりとした愛らしい瞳と顔立ち。
そんなちびすけを、睨め付けるように見下ろす視線を感じて、やっぱり危険だと思い腕を再び引こうとすると…そいつは後ろへと"跳んだ"]
…えっ…!!!
[流石にその動きが常人のものじゃないのは分かる。
モニター越しではない、リアルな感触が視界に反映された。
こいつは人間であり…メトロポリス軍の、少年兵だ]
…さ、里帰り?いや里帰りって…
あんたメトロポリス民じゃないの?
もともとこっち出身なわけ?
[ごくり。緊張してる。俺のアーマーは小型な上、
服の下に仕込めるタイプなので装備しようと思えばできるが…ここで敵対するというのもおかしいし、そもそも禁止されてる]
(いやそれにしては、こいつの家族迎えも来てねえし。)
(子供一人フラフラさせたら絶対あいつらに襲われそうだし…)
[…2秒経過…]
そうかそうか。
けど見てみろよ。あいつらの目。
テメーの可愛い顔を狙ってるぜ?
そんなの危ねえじゃん
その里帰りするとこまで送ってってやるよ。
今回特別大サービスだ。
あっちだったな?お前名前は?ちびすけ?
[青年は 少女兵についていくことにした!!!
…いくら、戦場ではリアルに感じなくとも…。
今目の前で、リアルに危険にあっているなら…
なんとなく、助けたくなっちゃうのが俺様*]
/*
( ゚д゚)ハッ!
ハァッ、ハァッ!タリアちゃんから縁飛んできてる!
ま、待って!待ってかわいい!!とても可愛い!!
ぇ、振っていいんですよね?!知り合いって事にしていいですよね!!(挙動不審者)
ど、どうしよう!どのくらい前からにしよう!!
少なくとも10年いらっしゃる!!!絶対ちっちゃい!!!可愛い!!
ついでにサファイア巻き込んだらだめかな?だめだよね、さすがにやめようか。
ハアーー!
家帰るまでにちょっとくらい考えたいけど中々難しい接客業の定めーーー!!!!
「兄さん、そのカードなら外貨対応しているし、
コード決済も行けるよ」
『……そう、か、』
[トループでマトモな買い物した記憶、ゼロ。
平穏平和(?)な状態のトループなんて初めての事。そもそもこの土地では裏手で現金の買い物しかしたことが無かった。
交易の国ならそりゃあ対応しているだろうなと、更新されていない脳内情報を改める。
街は何やら騒がしい。
屋根の上で人が転倒した>>29なんて馬鹿な話を風のうわさで聞きながら、屋根伝いの盗人でも出たのかななんて思ったりして。
アイス片手に街を散策。
一本裏に入れば身ぐるみ剥がされるような治安なのは知って居るが、どこもかしこも賑やかで眩しい。
人の行きかう日向や市街地は、自分には勿体無い。
世界から浮いているような感覚、拒絶感、若干の居心地の悪さを感じて、人目を避けるよう道を折れた。]
― パン屋、前 ―
『――?、 、 』
[偶然立ち止まったのはパン屋の前、で合って居ると思ったが。>>31
このパン屋は酒でも出るのか?バカ騒ぎが漏れ聞こえる店舗に、興味本位で近づく。
成程、酒があれば酒が飲めるだろうし、酔っぱらいが居れば軽い話も聞けよう。
なんにせよ、少し腹が減った。アイスは当の昔に平らげたが、アレは食事の内には入らない。
テイクアウトのパン片手に街をぶらつけるのなら都合がいいとばかり、店の戸を開く。]
『騒がしい店だ、な、 ザザッ
営業、中か?』
[この時間帯に閉めている方が珍しいと思うが、開店前の店員同士の騒がしさなら申し訳ないと思い、一応声をかけた。
その数秒後、青い男と店主のやり取りに「何事なのだ」と首をかしげることになるとも知らず。**]
長い待ち行列を経て、関門で全員のIDをチェックしてもらえれば、
あとは国境を越えるのみ。
「三年ぶりだな。
ヒアウィゴー!ヒャッハー!!」
バスを走らせながら、手頃な打楽器を適当に鳴らし、
どんちゃん騒いで大いに盛り上がる。
人と活気が溢れてるこの空気、
おまけに休戦と来れば、行き交う人々の表情もどこか明るい
もたらされる平穏は束の間だけど、
俺たちは久々の休暇に浮かれまくっていた。
適当な市街地に入って宿を決めれば、
近くの野外ステージに早速楽器を搬入する。
「まずは景気づけに一曲行こうか!
訪れた平和に、まずはCONGRATULATION!!」
ライブは明日以降も行うけど、
今日のは仕事抜きだぜイェイ!!!**
―いつかの戦場で―
[ここからそう遠くない場所で、大きな衝突があったらしいと聞き向かった場所には死体が溢れていた。
硝煙と焼けた肉の匂いが立ち込んでいる。
聴覚と視覚の出力を最大にして、辺りを探る。瓦礫に砂が擦れる音、風が布を擦る音、その中に僅かに混じる呼吸音を見つけ、足早に向かう。
音の主は、ヴァルハラ兵だった。
周りの死体と瓦礫をどけて、状態を確認する。致命傷はなさそうだ。パワードスーツが犠牲になったのだろう。
「死にたくない」と擦れた声で繰り返す男の手を握ってやる。]
死なせない。
[致命傷はないが、このままではいずれ死ぬ。
手早く応急処置を施し、男を担いでその場を離れる。ここに来る前に見つけた崖の窪み、そこなら雨風を凌げるだろう。]
食事と薬だ。まずは体力の回復に専念しろ。動けるようになったら自軍の基地へ戻れ。
[男が受けとったのを確認して、来た道を戻る。まだ生きている者がいないか確認するためだ。
その後息のあるメトロポリス兵を見つけ、一番近い基地へと運ぶ。
きっと、上の連中は前線のニオイなんて知ることもないのだろう。]*
―零れ落ちるもの―
[治した命があれば、取りこぼした命もある。
施術に耐えきれなかったもの、自ら命を断ったもの、伸ばした手が間に合わなかったもの。
どうしたって、一人では限界がある。むしろ出来ないことの方が多い。それでも、自分が選んだことだ。
我儘であれ、傲慢であれと己を奮い立たせる。
決して聖人ではない。だからこそ一人の人間として、この戦争を戦い抜くのだ。]*
―回想:サファイアと―
[手伝ってくれとは言ったものの、まさかほんとに手を貸してくれるとは思わなかった。]
……もちろん、誰にも言いませんよ。
ここにあるものは好きに使ってください。
[彼に視線を向ければ、せわしなく動く目が見える。目が回らないのだろうか。
ヴァルハラ兵の口に布を詰めたのを見て、その体を抑え込むように固定する。やはり起きたか。まあ仕方ない、ここは我慢してもらおう。
サファイアの流れるような作業を、補佐をしながら盗み見る。やっていることはわかるが、どうやっているのかがわからない。脳が二つあるのだろうか。]
[想定していたよりも、随分早く治療は終わった。
兵士は諦めたのか暴れ疲れたのか、随分と大人しくなっていた。]
ありがとうございました。彼はここより離れた場所に連れていきます。
[治療が済んだばかりの兵士を担ぎ、歩き出す。敵とはわからないように、適当な布にでも包んでおこうか。
ここはメトロポリスの基地からは多少離れているので、すぐに場所が割れることもないだろう。]
[その後サファイアの後ろについて回り、運の医療や新技術などあれこれ質問攻めにしたのは別の話。うっとおしがられても気にする様子はなかっただろう。]**
[しかし、パンが相当硬かったのかその目には僅かに涙が浮かんでいる。
実際、その手に握られたパンは歯型ひとつついておらず、男がパンを噛んだのを目撃している者ならば、誰にでもその硬さを物語っただろう。]
《対象をスキャンします──》
《おおよそ40歳前後。複数の古傷あり。
声帯に重大な損傷を確認。
襟元に古い人工声帯の設置を確認。》
《メトロポリスに対象の登録は確認できません。》
[きゅ、きゅ、と男の瞳孔が不自然な収縮を繰り返す。
それは、ある種パワードスーツに搭載されたカメラがレンズを絞る時の動きに似ていたかもしれない。
男は「ご丁寧にどうも」と自分にしか聞こえない人工知能に返事をして、客人の目の前に、手に持っていたパンを軽く翳す。]
声に惹かれて入ったなら悪かったな。
此処のパンは人間の食いもんじゃねェ。オススメはしない。
おれは好きだけどな。
「おい、営業妨害だぞ、坊主!」
[男の後ろで店主がプリプリと怒るが、実際この店には閑古鳥が鳴いている。
ぎゅるり、と片目だけが白目を向いて、背後の店主を見、男は目の前の相手に肩を竦めてみせた。
男は互いの眼前に翳していたパンをくるりと持ち替えて、近くの机を叩いてみせる。
ゴンゴン、とパンにはあるまじき音で机を打ったそれからは、パン屑ひとつ落ちなかった。*]
/*
どうでもいいけどまた大食いキャラにしちゃったな。反省。
どうにも僕が作ると何かしら食うか作るかのキャラになる。
食から離れられない……
え、でも結構重要だと思ってるけどそうでも無い?食事情。
/*
というのを先程の短い休憩中に書いたのに投稿出来てなかったなど。
時間的に危うくうっかり挟まりそうだったので良かった。
・・・タリア
ちびすけじゃないし18歳だから大人だし
[不服そうに名前を名乗ってちびすけを訂正してやろう。あと大人だってことも。国によって18が大人じゃないっていうなら、仕方ないから認めてやってもいいけれど
そうしてすたすたすたと、相手よりも先に歩き出す。まあいい、身の危険を感じたらまた跳べばいいだけだ。]
[道中何かを訊かれたとしたら、面倒くさそうに相槌でも打ったかもしれない。媚びを売らないのかって?見ず知らずの男に路地裏で媚売ったりなんかしたら、それこそ身が危険でしょ。ほらあっちでもこっちでも妙な視線を向けてくる男がいる。
この場所は変わってないな、と思う。女であることがバレたらたとえ幼児でも見境はなかったし、母親が居なくなって、6歳、7歳、と少女らしさが現れるようになってから、よりそれは顕著だった。毎日が酷すぎて記憶すらも故意に抜け落ちているけれど、同時にそれで”金が稼げる”と知ったゆえにボクはあの日々を生き延びた
ああ、でも。後ろだか前だかを歩く男に目を向けてるあっちのヤツは、金が目的だな。まき上げてやろうとでも思ってるのだろうか。そこまで体格も大きくはない男だ、大人数で襲い掛かれば、もしくは、などと
歩く道はどんどん暗く狭くなる。転がる塵屑、建物の排気口から出る生活臭、何かが腐ったような匂いや尿の匂い、所狭しと干された襤褸切れはこう見えて洗濯物なのを知っている。人ひとり通るのが精いっぱいな通路からは空は殆ど見えなくなった
遂に足は目的地へと辿り着く]
着いたよ
ボクの家だ
[彼の目には屋根も壁も無いに等しい、小さな廃墟が目に入るだろう。隣り合う建物との隙間は鼠一匹通れるかというくらい。幸い袋小路ではないので逃げ道はある。屋根が無いお陰で空は開け、そこだけぽっかりと青空が見えるのが逆に不思議だった。
廃墟になったのはここ数年の話ではないことくらい、見て明らかだろうが、ボクの視線は、どう考えたってその建物に向いている。
教会であったのだろう廃墟の真ん中には欠けた女神像が建っていた *]
/*
そういえばのクラッカーなんですが
今のところメトロポリスのみんな、なんかシードルに優しいね??ってなったから、滑り込みで確定負縁をぶち込みに行ってしまった……の、理由をもう少し詳しく話しますと。
嫌味なことを言うキャラでは全くないのだけど、それはそれとして頑張っているから全てが助かる、助けられるのって無いはずで、じゃあ誰か一人くらいそれを演出してもいいのでは?となり。
そして、やるなら目の前で無惨に届かない手を演出したくて……
目の前で血しぶき飛ぶ盛大な餅つき大会になりました。ぐちゃ!
私だったら美味しいなと思っちゃうけど、シードルにとってはわかんないから、あんな感じになってしまった(簡潔な切りっぱなしRP)けど、気分だけは害していないといいなと思うばかりです。
昼に構想だけ練ってRPのアウトプット時間が死ぬほどクソ短かったので、言葉足りなし反省せよ乙女(?)状態。
まあ、僕は乙女では無いが。
PLとして救いたいを救えないにするのって喧嘩売りに行ってるように見られそうだから先にここに落としておくのですが、そんなつもりはないよという話でした。
説明といらんものが多いよ。今度は短くまとめようね。
[この店はやめた方がいい、とは?
どうやら酔っ払いの乱痴気騒ぎではないらしい、青い男が手にしている物質は何処からどう見てもパンであったが、先齧った筈の歯形が無い。
「硬い」「やめた方がいい」とは、つまりそういうことで。>>50]
『トループは初めてでは無い、が、
この地区は初め、てだ』
[つまりここでは初心者も同然。
昔出入りしていたのは、此処よりもう少し、裏に入った地区。パーツのジャンクが流れてくるような場所だった。
真っ当な食い物の店に入ることの方が稀である。]
[相手の変化に、数秒の無音とと警戒を返す。>>51
不自然な挙動の瞳孔、ひっくり返る目。
メトロポリスの改人だろうか。
身体全体の改造個所は知れないが、眼が特殊な事は分かった。
1分未満の出来事だったが、ある程度のデータは既に取られた後であろう。トループ慣れして居ない姿も含めれば、既にヴァルハラの者と確定されてもおかしくは無い。
まあ今は和平条約がある。相手も手を出しては来まい。
殴り合いにならなければ何でもいいかと、直ぐに警戒を解いた。]
『……
置いてな、いのか
軽食をと思い、顔を出したん、だが』
[初心者向けとはつまり、きちんと、噛めそうな、パン。
少しならあるのではないかと思いはしたが、常連らしい男がそう言うのなら、望み薄であろう。
鈍器の音を立てる食品に小さくため息をついて。>>52]
『食べ歩きが出来そうな店を、
探してい、た』
[パンを食べながらのトループ観光計画もとい視察は中止となってしまった。]
『初心者向けの店、を、 ザリ
教えてほしい』
[彼も店主も、この辺りには詳しいだろう。
トループ内流通貨幣への両替も済ませた後、案内の礼ぐらいは払うつもりで。*]
[困惑していると、それなりに離れた場所から音楽が聞こえてきたか>>44
そちらの方へ向かってみると、どうやら野外ライブのようで。]
…………。
[耳当てをしていても音が大きい。
少し多頭が痛くなってきたのか顔を顰めて。
それでも、何となく離れ難かった。*]
ー現在:路地裏ー
え、いや悪くねーけどそりゃ…ち、ちょっとやり辛いというか…
[うちの国にもトルーパーズはそりゃたくさんいる。
だからそこまで珍しい話でもないし…。
けど、まあこっちとしては、そっちの国とやり合ってるわけだからやりにくいわけだ。…けど、まあ、トルーパーズなら…メトロポリス軍とやり合ったとかトラブル起こしたに入らないだろうし…やり辛くはあるが、マシだ]
んだよその顔は。少なくとも、嬢ちゃんよりかは戦える自信あるぜ?
里帰りが終わったらいなくなってやるよ。それでいーんだろ?
[少女のえー…という顔には、こちらも何ワガママ言ってんだこら、という顔で返している。どっちがわがままやねん。というツッコミは聞き入れません]
タリアな。…18ってまだガキじゃん。
俺様のが歳上だな、ふふーん
[名前を聞けば、チビ助からタリアに訂正する。
ついでにドヤ顔にまあ。最悪の年齢マウントである。
ガキ扱いされることが多いので、自分より下のガキがいるのが嬉しいらしい。
スタスタと彼女が歩き出せば>>54,その後ろに付いて歩いたろう。
最初のうちは特に会話はなかった。
向けられてくる周囲の視線に対して、ジロット睨みを聞かせたり、腕のアーマー部分だけを服からちらりと見せて、こちらには戦えるのだぞというハッタリを聞かせる。なお戦闘力は低いのでまじでハッタリだけである」
…お前、こんなとこに住んでたわけ。
あいつら、俺もお前も人間として見てるように
見えねーんだけど
[ポツリ。そう訪ねた。
更に進んでいけば道は細くなり、悪臭が漂い、空の明かりより、建物の翳りばかりが落とされるようになった>>55]
………なんも、ねえじゃん……
[…たどり着いた先は、もはや建物とすら呼べない廃墟>>56
小さすぎて、壁も天井崩れ、欠けた女神像がなければ宗教施設だったということすらわからない。]
……。
…………。
お前…こんなとこに…住んでたわけ…?
なんで…
[絞り出すように言葉をくる。さっきと同じ言葉。
だけどその声は、トループの実態を知って…なんといえばわからないというような。
ただ、声は震えてて。
泣きそうな、怒っていそうな。
自分でも、よくわからない音程だった*]
[ヴァルハラ兵の口に布を詰めれば、彼女は即座に反応してヴァルハラ兵の身体を押さえ込むように固定した。判断が早くて助かる。
新人だとこうはいかない。
加減を間違えて放り投げられるやつもいるし、患者に新しい骨折部位を作ってくれるやつもいる。
手早く処置を済ませていく。
まさか、ぐるぐる回っている目を見て、目が回らないのだろうかと思われているとは思いもしなかったけれど。人工知能がなければ治療どころでなかったのは確か。
たぶん、彼女が補佐をしながら、こちらの動きを見ているのだろうというのはわかった。技術は間近で見て触れて、覚えるのが一番いい。そして、そうしたいという気持ちも、男にはわかる。
状況が状況だけに、ゆっくり処置を見せている暇はないが、できるだけ見やすいようにはした──つもり。]
[暴れ疲れたか、諦めたか。
随分とおとなしくなったヴァルハラ兵の顔を見て、処置が終わった男はふっと鼻で笑った。
忙しなく動いていた目も、本来の正常位置に戻っている。]
ああ。この先は頼む。
此処から2時の方角に10km進んだところに、岩の窪みが見える。
[そうとだけ言って、早くいけと手で払うような仕草をする。彼女が兵を連れて動き始めれば、男も踵を返して臭いテントの方へと戻っていった。]
[その後、シードルが男の後ろをついて回り、様々なことで質問攻めにしたときには。
男は彼女のする質問一つ一つに答えただろうし、時にはホログラムを引っ張り出してきて、実際に見せたりもしただろう。必要な技術は、教えなければ広まらないのだから。*]
[肌に僅かな警戒を感じ取る。
メトロポリスの人間でも、ギョッとする光景。
だけど、それを警戒程度で流せるのならば、
相手は相当──と、分析しても今はなんの役にも立たない。
それに、どうせ自分は後方で銃口を構えているだけの男だ。
休戦が解除されても再び出会う可能性は限りなく低いだろう。
ならば、仲良くしたって罰はあたらない。…たぶんね。]
食べ歩きか……それなら案内するぜ。
此処からちょっと歩いた場所に美味い屋台群があるんだ。
[店主も「確かにうちのパンで食べ歩きはちょっとな」という顔をする。
この店のパンは、スープに浸してようやく辛うじて食べられるようになるパン。──そう思えば、本当に国境が閉ざされた2、3年もの間、よく店がもったものだ。 ]
おれはサファイアだ。
サファイア・ウロボロス。
お前がヴァルハラか、トループか。
まあ、おれはどっちゃでもいい。今日は晴天。
開国日だ。いい日にしようぜ、お兄さん。
[そう言って笑って、男は店の扉を開け、どうぞ、と先に店を出ることを促した。*]
曲が終わって撤収を行う際、
彼がまだ居たら近づいて話しかけてみようか。
「こ〜んばんはっ。
聞いてくれて、ありがと〜ございました。
どうでした?俺たちの演奏は」
とりあえず、笑顔と一緒に話しかけてみた。
相手が改人だからと全員が警戒対象になるわけではないが、
まずは手始めに。**
[パンは武器ではないが、この場合においては武器にもなり得るらしい。>>69
悪徳店舗呼ばわりは如何なものかと思ったが、単に店と客というよりは、腐れ縁にも似たじゃれあう関係と認識する。
背後確認もなくキャッチして見せた姿に、ああ、後ろが見えているのだなと、ひっくり返った眼球を思い出し、]
『"目"が、
いいんだな』
[それを口に出す。
メトロポリスの改人は見慣れている。何処をどういった目的で弄ったら、"そう"なるのか。
彼の場合は広い視野の確保、観察能力。……辺りと推測した。>>70
戦力観察は程々で良いだろう、トループへは争いに来たわけではない。いわばこれは職業病で。]
[メトロポリスの者と至近距離で談笑をするなど、初めての行為だ。
殺し合いしかした事のない相手の人間らしい行動に、些か戸惑う。
屋台群を紹介してくれるらしい男に礼を述べながら、店主に『すまない』と小さく頭を下げた。
自慢のパンとスープを共に頂くのは、別の機会にさせていただこう。>>71]
『俺は、クレイ・D・カナリー
好きに呼んで、くれ
ああ、出身はヴァルハラだよ』
[フルネームで自己紹介されれば、こちらも同じように返す。>>72
そのまま"いい日"にしようと同じように笑って、しかし開いた扉の先を見やり、分かりやすく立ち止まった。]
[先に店を出るということは、
相手に背中を晒すということだ。]
[一瞬の躊躇。だが、今ギスギスしたくない。
それに相手も下手なことはしてこないだろう。
先に扉をくぐり、背を晒す。
それは戦場であればヘッドショットか首の掻っ切りを食らって終わりな状況、首筋がゾワリとする感覚を覚え、落ち着かない。
さっさと店を出、振り返り相手を確認したいが、焦るわけにも行かない。ここで焦ってどうする?場の雰囲気を壊したいのか?]
[――気取られぬよう余裕たっぷりに店を出、
にこやかに振り返ってみせた。]
『では案内、頼むよ
ソッチも食べるんなら、礼に奢る』
[労働には報酬を。
傭兵の身に染み付いた価値観だ。*]
・・・そういう場所だからね
金を持ってそうな相手のことは金づる、弱そうな女は暴力の相手、子供は野垂れ死ねばいい。それくらいにしか思ってない場所だよ
[人間として見てるように見えない>>64、そんなことを言うから。これは相手がトループ民だろうと隣国の相手だろうと変わらない。寧ろ観光客なんて格好の獲物だ
やがて辿り着いた懐かしい空気を孕む場所で、後ろの男は「何もない」と言った。ボクは相手のことを見る。震える声でなんでと言葉を紡ぐ男に>>65ボクは冷めた視線を返した]
なんで?ここで生まれたからかな。
おにーさんも生まれた場所に住んでたでしょ?病院には住んでないとか野暮な話は無しね。それでも十分恵まれてるんだけど。
[ボクは女神像の下に立つ。その像はマリアではなくボクと同じ名前を冠した喜劇の女神だ。・・・喜劇?笑わせる。此処で起こったすべてのことが悲劇でしかないというのに]
こんなにあらゆる技術が発達する世界なのに、医者の手も借りれず金もなく誰にも頼ることのできない女が、ここでボクのことを産んだ。だからボクはここで暮らした。それだけのこと。
跳べるのは、
[そう言いかけて、トンッと足に力を入れれば、近場にあった崩れかけた瓦礫の上に移動する]
・・・跳べるのは、ボクが偶然メトロポリス側に逃げたから。安心も安全もないトループから命からがら逃げて今はこうして生きてる。
戦時下のメトロポリスは安心も安全もない国だけど、トループよりも恵まれてるよ。
[あれ。いつの間にか自国自慢になっちゃったな。
だっておにーさんが泣きそうな怒ってそうな、そんな声で呟くから。泣かれるのも怒りをあらわにされるのも、ましてや憐れまれるのも、ちょっとどれもしっくりこないから *]
[ステージの上で歌ってる者に、改人の特徴は見えない。
フレンチエメラルドと書かれた名前を覚えておく。
休戦となっているのに、軍事行動と見られるような行動は慎む。
ファンの行動として調べるという考えはなかった。
続いた落ち着いた曲に、顰めていた顔は少しだけゆるくなっていた>>74。]
[何だかんだ最後まで聞いてしまっていた。
撤収準備が始まり>>76、
さて何処に行こうかと考えていると声を掛けられた。]
…………どう……。
[感想を求められて、何と答えれば良いのかわからず、
困惑した顔をしていて。]
……今まで、あまりこういうのは、
聞いたことなかったから、新鮮だった……?
[疑問形なのは、これで良いのだろうかと悩んだからだ。*]
ー裏路地ー
うぐ…なんだよ悪いかよ…
[ヴァルハラの人?と聞かれると>>81、
今度はこちらがバツの悪そうな顔をする番だった。
こんなとこで敵国同士で出逢うとは……
しかも敵国は、こんなガキを戦場に…と思うと
なんともいえない気分になったのだ]
はん。んな卑怯な真似すっかよ。
チビ相手にそんなことするほどちっちぇえ
男じゃねえから。俺様。
[てかそもそも、トループでの喧嘩や
軍事行為は決して!してはならないと
上官に命じられてる。なのでそもそも手は出さないのだ]
[…そして、欠けた女神像の前…]
…まあそうだな。普通に生まれた街で生きてる。
……ここで生まれたから、で、
"そっち"にいるのは、たまたま"そっち"に逃げたからってか…
[少女が一つ跳ねる>>83。次の瞬間には瓦礫の上。
欠けた女神像も相まって、そいつはまるで天使のようだった。
俺は、少し考えて、そことは少し離れた壁だったものの何かに寄りかかってみる。ポロポロと、今にも崩れそうだった]
…………。
[震える声を落ち着けて、
すー、はー、すー、はー。と息をした。]
ここもくっせえな…鼻曲がりそう
[それほどまでに『リアル』な現実がそこにある]
んで?里帰りって、わざわざなにしに。
こんなとこ、来たくもないって顔してたじゃん
…あ、ここまで聞いたら、
機密とかなんかで殺される?俺様
[青年は、あたりを見回している。
先程のショックよりは立ち直ったのだろう。
どちらかというと…この場所を観察しているような
それとも自分の目の中で映像にしようとしているような]
…んであんたも戦ってるんだ?もしかして
子供も戦場に送り込むって、
そっちは随分切羽詰まってんな
[再び少女を視界に入れる。
…空の光が、わずかに当たる。
同情でも怒りでも悲しみでもない。
純粋に、今目の前のものを、見て、感じている瞳*]
[…ながいこと、戦場に出ていて。
タエナシさん以外ではじめて、
…メトロポリスのリアルな人間にあった。
けどそれは、相手にとっては
きっと関係のないことだろう
青年が、何を知りたがってるか。
どんな現実を知りたいのか…**]
ああ。目は良い方だ。
デカい血管に刺さった小さな破片を見落としたりしたら大変だからな。
[指摘されると、男は元来の改造した理由を話した。
あのとき、国の言うことだからと捨ててきた、己の生まれた意味の、全て。
360度死角がないのは、混沌した現場で自分が手を止めないまま、何処に急患がいても、的確な指示を出せるようにするため。
ずっと遠くまで高精度で見通せるのは、どんな些細な病原や傷も見逃さないため。
人工知能は、その全てを、
適切な処置を最適化するための、最良の看護士。]
[今ではその全てを駆使して、人を殺している。]
そうか。よろしく、クレイ。
おれのことも、好きに呼ぶといい。
明日、またトループから追い出されないといいな、お互い。
[余計な一言を添える。酷く短い期間で休戦が解除されなければいいな、と。
尤も、男からしてみれば軽口ぐらいの感覚なのだろうけれど。
クレイに頭を下げられた店主が、いい、いい、と手を払うのを男は片目で見ていた。]
[──さて。
敵と直接触れ合って戦うことがない男にとって、そうやって相手と間近で命のやりとりをする人間がどんなふうに警戒をするのか、いまいちわかっていない。
所詮、元は軍医。
命のやりとりをする相手は、患者だけ。
今も、後方で目に入った動くものを自分は安全な場所で殺すだけ。
だから、人工知能が相手の緊張数値の上昇を告知したとき、はて?と呑気に内心で小首を傾げていた。]
《推察:これが彼との最期の会話になると思われます。》
[人工知能にそう言われて、珍しく「ああ、そうだな…」と脳内で返す。
店主には心臓疾患があった。見た瞬間、優秀な目が、的確に捉えた。
きっと、わかってるんだろうと思った。
パンが硬いのが、わざとなのもわかった。クソカチコチなバカのパン。
──今、休戦になってよかった。
国境が開かれて、会いに来れてよかった。]
[余裕たっぷりで振り返ったクレイに、初対面で緊張しているのかと何処か間抜けな結論を内心でつけて、彼の笑顔に応えるように、男も笑う。
パン屋の扉を閉める寸前、男は扉の隙間に首を突っ込んで、店主に声をかける。]
大往生しろよ、ジジイ!
「お前も枕元に立たれねぇようにするんだな!」
[ゲラゲラと、見た目の歳の割に元気な笑い声を残して、パタリとパン屋の扉が閉まった。男の手には、パン屋の凶器パンが2つ──クレイが来た時に齧っていた方と、店主に投げられた方──握られたままだ。]
[クレイに向き直った男は、ニッと笑って。]
好きで案内するんだ、気にするな。
医者は奉仕活動。タダ働きは慣れてる。
[そう言ったのは、脳裏に敵味方問わずに助けて回る女の姿が過ったから。]
まあ、くれるってんなら貰うけどな。
[そう悪戯っぽく笑って、屋台群に向かって先導して歩き出した。]
ようこそ。
此処がおれオススメの屋台群だ。
ま、おれも見ての通りメトロポリスなんでね。
チラホラ店が変わっていて、興味津々だけどな。
[そう言って肩を竦めると、一番近くの串肉を売っている店に「此処の肉は美味いぞ」と、クレイの手を引いて連れて行く──はたして、手を引かせてもらえたのかわからないが─仮に払われても、敵国だったわ、と流しただろう──。
そんな調子で、きっと次々に店を連れて回っただろう。
クレイの気にいるものがあればいいが、少なくとも男はあれ食えこれ食えと、押し付けて回ったに違いない。*]
―現在:メトロポリス―
[彼の国へは、何度か仕入れに行ったことがある。トループの医療技術に興味はあったが、それを学ぶ機会はなく国交が閉ざされてしまった。いつも必要な買い物だけしてすぐに国へ戻っていたので、店に入って食事をすることもなかった。]
……目が回りそうだ。
[溢れるばかりの人、人、人。混みあう兵舎や医務室とは違い、熱気に包まれている。これほどの人の群れを見たのは初めてで、軽く眩暈を覚える。
ひとまず宿を決めてから、仕入れで世話になっていた店に寄る。店は変わらずそこにあり、店主たちも元気そうだった。]
「あら、久しぶり。また顔を見られて嬉しいわ。」
[店主は最後に見たときよりも、少し皺の増えた顔でにこりと笑う。]
お久しぶりです。アナタもお元気そうでなによりです。
[互いの無事を確認し現状報告を済ませたところで(どうやら3人目の孫が生まれたらしい)、本題を切り出す。どこか私を雇ってくれる場所はないかと尋ねてみる。]
「うーん…いきなりメトロポリスの人間を雇うようなところは無いでしょうね。あっても、きっと貴方には合わないわ。」
[そんな気はしていたが、やはり残念ではある。
落ち込む自分に彼女は笑いかける。]
「貴方、いままでずっと働いていたんでしょう?ここにいる間はお仕事はお休みにして、観光を楽しんだらいいわ」
[そういわれても、どこに何があるかもわからない。そもそも観光とは何をしたらいいのだろうか。]
「何かやってみたいことや欲しいものはないの?」
……甘いものが、食べたいです。
[甘味は仕事一直線の自分にとって、数少ない楽しみだ。
そういえば、トループの甘いものについて興味があったのを思い出す。
それならと、彼女は表通りの地図に印をつけていく。
チョコレート、キャンディ、デザート豊富等々その店の特徴が書かれた紙はさながら宝の地図だ。
彼女に礼を述べて店を後にする。屋台も出ているようなので、食事をする場所には困らないだろう。
まずは、ここから近い店から覗いてみようか。]*
なお、俺は基本国内担当だから、
戦場で出くわすことはないタイプだと思う。
国内で捕えた敵国スパイか縁者だったら、あるいは国家機密警察という機構の存在だけは知られているかもしれないが。
「あはは、イキナリでゴメンね〜。
俺もトループは三年ぶりだからさぁ、
せっかくなら、異国の人にも聞いてほしくって。
新鮮に聞こえたなら良かった、
楽しんで?くれたなら何より。
お兄さん、トループの滞在はいつまで?
俺たち、明日以降もライブするんで、良かったらまた聞きに来てね」
さて、押し売りはこのくらいにしておこうか。
一方的にまくしたてたけど、何か聞かれることはあったかな?**
・・・望んで戦ってるんだ
それができる体や能力を手に入れた子供は
戦うことで居場所を得られてる
[トン、と今度は床に降り立つ。天使じゃないから空は飛べないし、重力が操れるわけじゃないからふわっと舞い降りることもできないけれど]
もう子供じゃないし
[これはちょっとだけ不服そうに。 *]
[腹が鳴く>>19と男に言われ
瞬いた女の顔は、「確かに」と顔に書かれたような様子だった。
なにか住んでいるかと言われればそのまま笑い、同意の言葉と共に「腹の虫」の話もしただろう。
食事に誘った店は、作法もないファーストフード。
何を頼むか男が悩むなら
端から端まで頼みましょうと女は言い出したに違いない。
たとえ男が一人分で腹いっぱいになろうとも
どうせ残ったものは全て女の腹の中。
どこに肉やら芋やら収まったのかと、手品のような様子だっただろうか。
詳しく身の上を話したわけでもない。
ただ、その日に出会って、少しの事情を知って
そうしてしばらく、行動を共にしているだけの関係。
けれど、その詮索するわけでもない、ありのままが女には心地よかった。
ひとりを寂しく誘っただけのはずが
いつの間にやら、"ひとり"を忘れるほどに
女にとっては楽しいひと時だったのだ。]
[だが、男に宿だと指し示される場所は
見れば明らかな路地だったため、女はあからさまに難色を示した。
確かに男にとってはそうかもしれぬが、女にとってはそうではない。
素泊まり宿やらそのあたりなら、特に気にもせず別れただろうが
さすがに路上は見逃せなかった。]
今日も…こちらに泊まられるのですか?
先ほどお伝えしましたが
お部屋はいくらも空いているので
トループが開くまでお貸しすることはできますよ。
その…
これは私の我侭ですので
聞き流していただいて、いいのですが…
せっかく久方ぶりの帰国ですから
一通り、綺麗にしてから、帰りませんか…?
[それは明らかに女のエゴであったが
同時に、男にとっては関係のない話だ。
男が気にしないのであれば、女も気にするべきではない。
しかし、ひと時の楽しい時間を作ってくれた恩人に、女は自分の出来る限りをしたかった。
それが男にとっては要らぬ世話だとわかっていても、だ。]
[だが、男が断ればさすがに女は身を引く。
過ぎたことを言ったと、そう言葉を残して立ち去るに違いない。
けれどそれもかまわないと男が言うのなら
女は安堵した笑みを向けて、新しい宿借りの主になるだろうか]*
[>>91男の"目"の話は、純粋に崇高だと思った。
そんなヤツが敵対国に居る。そういった現実を突きつけられて、謎のやるせなさが降り積もってゆく。
今の姿がどうであれ、どんな言葉で否定されようとも、彼が最初に「
自分が最初に「
[だからきっと、これは自分の黒い部分が露わになった自己嫌悪だ。]
[>>92追い出されないと良い、と言うサファイアの軽口にノイズの笑い声を返す。
同感だ、どうせこんなぬるいモノ長くは続かない。
それが軽口であってもこちらは割と本気に思って居て。
そんな内心をノイズでかき消して笑って居ただろう。]
[>>93警戒の理由は、
例えば、自分の後ろに立つのが銃を扱う者であったら、いやだな。と感じただけで。
――目が良い者が選ぶ武器は何となく分かる。
首の後ろのちりちりとした感覚は暫くは抜けない。
トループでは何もするな、何もないと知ってはいても、染み付いた物はそう簡単には抜けはしない。]
[パン屋に首を突っ込む、いまだ口の減らない店主とサファイア。>>94
ああいうやり取りができる相手が居るのは良いな、とうらやましく思った。
向き直った男に、]
『いや、報酬ぐらい払わせて、くれ、 …ザ
職業病なんだ、落ち着かな、い』
[この言葉で軍人ではない事は察せられるだろうが、その答え合わせは、この後の世間話で答え合わせが行われた事だろう。>>95
屋台群に向かって歩く男に歩を合わせ、並んで歩く、190cmと197cmの、ザ・壁。
人波に苦労をしない所か、避けて歩く人間の方が多かったのではなかろうか。>>96
見慣れない屋台群の風景に周囲を何度も見渡し、引かれた手に引っ張られ、進行方向を正される。
最初は過度に警戒こそすれど、気を許せる相手や状況と判断すれば許してしまうのがこの傭兵であった。
彼の思う通り、仲よくしたってバチは当たらない。]
[話したのは、自身の職業が傭兵である事。
自身にはもう身内は居ない事。
トループの何処かで、ヴァルハラ側バンドのライブが行われるらしいという事。
背の低い医療部隊の友人の事と、彼に喉を縫って貰った事。
メトロポリスの人間と、深く話すのはこれが初めてという事。
それぐらいだったか。]
『へえ、これは随分と――』
[美味そうだ。そう屋台の感想に対する返事をする前に手を引かれ、串肉を押し付けられた。>>97
傭兵にとって身体は資本。
いついかなる時も万全であれ――、めちゃくちゃ具体的に言えば体力もチョーあって元気であれ。
そんなわけでこの男、改人でない癖に、めっちゃ、食う。二、三人前ぐらいなら平気で平らげる。
屋台メシと言うのもあり、なかなか手が止まらない。
押し付けられるものを片っ端からぺろりと平らげ、逆にアレが食ってみたいアレの材料はなんだと質問攻めにする始末。
それを面白いと取るか面倒と取るかはサファイア次第だが、面白いほどに食べたのは事実だろう。
無論財布は全部自分持ちで。
問題ない、金は持ってきた。]
『ところで、サファイア
そのパンどうする、んだ』
[むぐむぐと変わったスパイスの謎い肉を頬張りながら、男のほうを指さす。
パンとは。最初のパン屋から持ってきた、2つぶら下げられた凶器にも似たソレの事。
アッチで汁物売ってるからあわよくばつけちゃおうぜみたいな雰囲気をかもし出しながら。
どこぞで酒の屋台でも引っ掛けて来たのか、ややテンションが上がっているのはご愛嬌。**]
[食事に向かえば"ふぁーすとふーど"というらしい場所で、]
これ、食えるだか?
あれも、これも
[これが食べるのかと示すのはメニューの写真。
そのメニューの写真自体を食べるのだと思っている様子。
その者はなにかをすすめるのではなく、端から端まで頼んでしまった
もし誰か見ているものがいれば、驚きの行動だったのだろうが]
!食いもんか?
食うんか?
[ずらっと並べられた食べ物に、全部食べるものだということを知り、
手を伸ばして、一つかじっては、もう一つを食べ、また別のものを手に取りかじると、行儀がいいとは決して言えない食べ方をしていた。
一口食べてしまえば、それは満足するのか腹にはおさめず。
"食いかけ状態"のものも、その者がその腹に手品のように収めてしまったかどうだったか。それでも、残りはきれいに片づけられただろう。
すっかりテーブルから食べ物が消えた様子を見ても、驚くというより、]
消えただ、ぜーんぶ。
これ、食っただか。
[と、テーブルをぺしぺし叩いて、テーブルが食べたのかとテーブルに聞いたりしていた。テーブルも一緒に食べたのではと思っている様子だった。]
[戦場で駆けることの多かった己にとって、
他国というのは敵国以外は馴染みのないものだった。
おまけに親友は同じ偵察兵だったものだから、
秘密警察についてはそういう機関があるらしい、程度の認識だ>>101。]
歌を聴く暇がなかった、というよりは、
興味がなかった。
[ずいぶんグイグイくるな、と思いつつ、
然程嫌な気持ちにならなかったので、戸惑いながらも答えて]
戦争が長くて、何かに興味を示すことは、
なかったものだから……。
[そんなことを溢すも、何と思われるかは知らないが。]
いつ、まで?
……いつまで、休戦でいられる、だろうか……。
[矢継ぎ早に言葉を掛けられれば、やっぱり困惑するも答えて。
それをどう取られるかまでは、今すぐには判断できないまま。]
ほかにも、弾ける曲は、あるか?
できれば、耳に優しいもの、を。
[そうリクエストをしてみるが。*]
[そうして、宿の話になり、これの"宿"には、見逃せなかったようで、再度貸すことを提案した。それに対し、貸すという意味をあまり理解をしてはいないが、"綺麗"にしてから帰りませんかということに対して]
宿借りさくれるだか?
あんなー、キラキラしたんがいいんよ。
舐めるとしょっぺーんだべ。
[きれいな宿借りを貰えると捉えたようである。
そして、綺麗をヤドカリの背負う家=身に着けるものと思ったようで、"塩"を思わせるようなことを言っていた。
それが何を示しているかは、綺麗にする過程で、これの懐に入ったままになっている"岩塩"を示しているのだと気づいたかもしれないが]
[そうして、これはトループへの帰還の道を得て、
さらに、"宿借りの主"であり、"道しるべ"となってくれた者との出会いを得たのだった。*]
[>>114
話したのは、自身の職業が傭兵である事。
自身にはもう身内は居ない事。
それらを切り上げるようにバンドの話を滑り込ませ、どうしても引っ掛かりそうな喉の傷の話題を先に漏らしておく。
背の低い友人の特徴はあやふやなまま通して、自身のプライベートにつながる印象を徐々にボカシてゆく。
きっと同国の者相手であっても会話の内容は曖昧なままであっただろう。どうやったって危うい職業上、繋がるフックは少ない方がいいだろうから。
口を滑らす前に、雑談の続きは食事の話に移しておいた。]
[別れのタイミングはいつだったか。
軽食を所望していたのはいったい誰なんだよと言う突っ込みは横に放り投げて、腹八分目と言うところでやめておこう。]
『ありがと、う、サファイア
凄く楽しかっ、た』
[すごくと言うか、かなり楽しんだ。
オールドパル軍参謀長に知られたらどんな顔をするのか分かったものではないのだが、此処はトループ、ヴァルハラ国内のように本部へ繋がるカメラはない。
つまり、完全なオフを自覚している。
メトロポリスの者とこうもつるむ事になるのは完全に想定外だったが、丁度良かったのだろう。
久しぶりに人間らしい振る舞いをした泥人形は、何処かすっきりしていて。]
『トループから追い出されない、内に
また会えること、を、祈るよ …ザリ』
[それは、休戦が解除されない内に、と言う事。>>92
トループの外で出会う時が訪れるとすれば、其処はおそらく戦場だ。それは避けたいなと、知った顔は出来れば吹き飛ばしたくない。
彼から帰ってくる言葉が何であれ、ひらりと蒼玉に手を振って、満足そうに人波に溶けて行っただろう。*]
ー廃墟の教会ー
こんなとこまでわざわざ大変だな…。
[何かを棄てに来たという少女に、
それはまた、と肩をすくめる。>>104
詳しい話はやっぱ聞かないほうが良さげ。
下手な機密を知ったら、俺様多分消されちゃうぜ]
…ふーん。力を貰えて戦えたら、居場所があんのか。
……居場所のために戦ってんだ
思ったより、普通の理由で戦うんだなお前ら。
生身でバカスカぶっ殺してくから、
全身中身アンドロイドにされてんのかと思ってた
…改造っつっても脳みそ総入れ替えとかじゃねんだ
[と、手を顎に当てて、考えて。彼女が瓦礫から降りるのを見ていた]
…『俺から見たら』…
[子供と言われて拗ねる彼女に>>105、
数日前、俺より年上のおっちゃんから>>0:312
言われたことを思い出す。
たしかにこいつは見た目はガキだ。
やせっぽっちだし。今にも死にそう…だけど]
……ああ、十分大人だな。
少なくとも、俺みたいな半端者よりかは?
全然まともな理由だったわ。
[…そう言い直して、彼女に伝えた]
……あ、けど。戦争おわるんだし、
これからは多少は仲良くできんじゃね?
あーあ!みんなも向こうの事情知っちまえばいいんだ!
んでいい感じに手を取り合って、仲良くすりゃいいのになー
[青年は、一つ大きく伸びをする。
そして、こめかみに指をおいてとんとんと
考える仕草。どうせ考えても意味ないことだけど]
…あ、そーいやもう送り届けたから、
俺様お役ごめんだったか。
はーーー…こんなとこだったとは…
…頑張って道引き返すか…
[青年は、そう言って頭をまたこんこん。
空っぽの頭は少し重くなった気がする]
……次会うときゃ、戦場じゃないといいな?
俺様、タリアが死んでるとこは見たくねーや
[そう伝えて。引き止められないなら、
それじゃ、里帰り無理すんなよ、とその場を離れたろう。
…明らかに来た道とは違う
小道に入っていったのも見えたかもしれないが**]
[向かったのは、自身の機体がある地区。>>15
自分以外を察知する警報用ブザーはそのまま、コクピットに乗り込み、入力装置を起動。
トループの街の情報や、先会った男の名を記録していく。
自身は改人のようにカメラを身に着けているわけではない。故に情報は文字で残して。
ある程度入力が終了すれば、機体内のサポートAIを起動。情報の簡易整理を行わせ、ソレをチェック。
情報を軍本部に送信する。
とりあえずこれで羽を伸ばした件はチャラだ。国家機密警察殿、…と言うかジェイドに見られていないといいななんて思いながら。**]
「まあ毎日いつ死ぬか分からない状況だと、
歌を楽しむどころか興味を向けられないのも分かるなぁ。
戦争だから仕方ないけどね。
おかげで俺も商売上がったりだったって訳で」
話を聞けばなるほど。
正直な話しぶりは諜報員というよりは、戦場を駆けるタイプかな。>>119
一応マークはしてもいいけど、俺担当じゃないかもしれない。
頭の中で情報を組み立てつつ、表面は明るく話題を続ける。
トループの滞在期間を尋ねると、休戦である事が前提の回答が>>121
「ふーん、という事は、
休戦中はずっとトループに滞在する?
ふふ、それもいいけど、
万が一永住する羽目になったらどーしよ。
国に帰らず、ここで一生暮らしちゃう?」
半恒久的な平和を願うようにも聞こえる宣言>>0:2が、
流れていたような気もするけど、
自国民は俺も含めて概ね懐疑的だ。
あちらさんも、どう考えているのか一応尋ねてみようと。
滞在中はライブにまた来てねと誘ったら、
耳に優しい曲をと、リクエストされる。
「あはは、耳に厳しい曲ばっかだった〜?
今日のはちょっと、元気良すぎちゃったかもしれないね。
もちろん、優しいのもあるよ。
さっきのバラードとかどうだった?
こんなフレーズだったやつ」
と、サビの部分を二小節ほど歌ってみせて、
「じゃあ、明日はバラード特集にしようかな。
おにーさんの為に歌うよ、なんちて。
あ、名前教えてもらってもいい?
俺はフレンチエメラルドってバンドのジェイド。
よろしくね」
手を差し出し握手を求めながら軽くウインク。
強引めに再会の約束を交わしてから、撤収作業に戻る事にした。
「ただいま〜っと。
ね、聞いて。メトロポリスのファンゲットしたよ〜」
戻り次第メンバーにそう吹聴する。
そんなわけないと即突っ込みが入ったかどうか、
神のみぞ知る。**
[無数の情報が各地から届けられてくる。
我が国の諜報員、秘密警察、そして傭兵も。
自身の利用価値を高めるために、こぞって情報を送る]
……………泥人形からか>>131
……任務を遂行しているようで何より。
まだ、壊れてはいなさそうで安心したよ。
[他データとも情報を照合し、
より詳細なトループマップ、キリングリストを構成する。
経過は順調だ。]
[…流石にトループには軍の隠しカメラはない。
そのため…冷酷な泥人形の人間らしい姿>>125は
苛烈な参謀長の目には止まらなかったろう。
…止まっていたら、メトロポリスに与する
裏切り者とでも言って、指名手配されていても
[無数の情報が各地から届けられてくる。
我が国の諜報員、秘密警察、そして傭兵も。
自身の利用価値を高めるために、こぞって情報を送る]
……………泥人形からか>>131
……任務を遂行しているようで何より。
まだ、壊れてはいなさそうで安心したよ。
[他データとも情報を照合し、
より詳細なトループマップ、キリングリストを構成する。
経過は順調だ。]
[…流石にトループには軍の隠しカメラはない。
そのため…冷酷な泥人形の人間らしい姿>>125は
苛烈で過激な参謀長の目には止まらなかったろう。
…止まっていたら、メトロポリスに与する
裏切り者とでも言って、指名手配されていても
おかしくはなかっただろう…**]
そういえば、最初に会ったのは戦場でしたね。
あの時の情報は助かりました。
おかげ様で敵は引いていきましたし
その後の準備も、幾分捗りましたからお手柄でした。
[そう言って女が切り出したのは過去の話。>>0:194
遊撃隊が迎撃を整える前、追加の偵察兵が向かった時には、既に敵の部隊は退却後であった。>>0:184
判断が早い者が相手側にいたことは確かだったが
伏兵に奇襲をされることもなくなったため、それらは少女の功績だったと女は認識をしていた。
上の少女の評価は、女の評価に影響を及ぼさない。
女はある種自分が見て聞いて知ったものを信じる傾向があるために。
―――しかし、命令と評価自体もまた、別物であるが。]
[女も性別の区別なく改人として戦場に出れるこの世界で
他国の出身である少女が、自国の中で改造を受け、自国のために戦うのは何故だろうかと、女は考えたこともある。
それは当然、本人を目の前にして口にしたこともあっただろう。
例えば、部隊の休憩中にとった食事がかち合った時。
例えば、仮眠をとる宿舎が一緒であった時。
他にもふとした折に会う事があれば
二言、三言は話ができる間柄だったと女は認識していた。
たまの休暇に合わせて
甘いものを食べに行かないか、とか。
髪の整えを手伝ってくれないか、とか。
そんな些細な話を振れる、あまり多くはない人物の一人だったと。
(受けてくれたかは別の話だが)
そういえば、前線を離れる話をしたような気もした。
退役ではないが、前線では戦えなくなったという話を。
原因や理由は、少女から振られなければ女は話すことはない]
そういえば…
今回は一応、『帰省』と言う形になるのかな?
行かなければいけない場所でも、あったりするかしら。
[女のその言葉の口外には
少女の国がどちらで在るかを問う意味を持ちながら
戦に出るほどに貢献する少女が、再び戻るその理由を気にかけるように]*
仲良くー??
[また凄く嫌そうな目で相手を見る。休戦しているとはいえ、今後ヴァルハラ国の連中と仲良く手を取り合って、など出来るだろうか。どうにも可能な未来が思い描けずこの眼差しだ。
その一方で、ボクが相手に敵意を向けているわけでもないことは伝わるだろうか。別に喧嘩するつもりもないし仲良くするつもりもない。まだ、別の文化を持つ相手に慣れ合う覚悟ができていないだけ
嫌なのか?とか訊かれたら、首を竦めた。表情は相変わらず嫌そうだったがYESでもNOでもない微妙な反応だ]
……どうだろうな。
何をしても、どうでもいいと思ってしまうから。
[諜報員等という高尚な技術はないため
個人から情報を組み立てられているとは知らず、
思うことをそのまま>>133。
明るい話題に、眩しそうに目を細めて。]
……さあ>>134。
永住できるほど、ここに未練が残るとも、思えない。
[何もかも、己の生死さえもどうでもいい。
周りに興味を持てない状態では、
ここに永住したいと思えるようなこともないと。今はまだ。]
それに、いつまでも休戦が続くなら、
とっくに和平条約が、結ばれているだろう。
[戦争の理由が曖昧模糊になっている現状。
そのようなものを信じられるほど、楽天家でもなく。]
・・・そうだね
ボクもおにーさんとは出くわしたくないや
このまま停戦になることを願うよ
[些か感情のこもらない声でそんな風に言った>>129。出くわしたくないのは本心だが、停戦になってほしいかと言えば ――、
解らなかった。スラムと戦場にしか身を置いたことのない18歳は平和を知らない。戦うことで居場所を確保している孤児は、戦いがなくなった後の未来が見えない。
名前を訊くことのなかった”おにーさん”が去っていくならそのまま見送るだろう。明らかに違う小道に入っていくのも止めることはない。その背に、せめて有り金全て取られないことを、と願った **]
自分は耳を弄っているから、序盤の方の曲は頭に響く。
[気を使わせたなら悪いな、と思いつつ、
サビの二小節を耳にすれば、]
……ああ、そちらの方が聴きやすいな。
生憎、曲の良し悪しは、よくわからないが。
[今まで芸術に携わったことがないから、
やはり何処か困ったような顔をしていた。]
……アロール・ディスマリア。
[差し出された手に戸惑いながらも握手を返せば名乗り返す>>135。]
時間と余裕があったら、聞きに行く。
[気に入ったかと言われればよくわからないが、
己のためにとリップサービスでも言ってくれるなら、
聞きに行ったほうが良いだろうと、そう考えながら。
まあまさか、ファンと呼ばれているとは夢にも思わないわけだが。**]
[そうしてその岩塩を
それ以上欠けないように、分厚いビニールの袋の中に入れておいた。
手持ちに持ち続けているのであれば、それは大切なもののように思えたから。
押せば口の閉じるそれは、開くのもある程度容易なもの。
けれど半透明のそれは、柔らかく、中からも外からも傷つきにくいもの。
再び懐の中に入れっぱなしでも、これなら多少は無事だろうと、それは女の配慮だった。
その袋の閉じ口のそばに、穴をあけて紐を通す。
その紐の先には、文字の消えたラベル>>0:433と電子キー>>0:421をひと通しにして。]
トループへ帰れる日になったら
ここから帰れる乗り物もお教えしますね。
あと、これは無くさないように
またお荷物として、大事に持っていてください。
[文字の消えたラベルは
メトロポリスでは流通がほとんどないものだとわかっていた。
むしろ敵兵の中ではたまに見かけたものだという事も。
けれど、それは目の前の人物に対する評価に変化を与えない。
刻まれた文字の痕跡を追えなくとも
女が男に下した評価は、既に覆るものではないのだから]
[そうしてトループへの道が開かれれば
女は約束通り、メトロポリスを出てトループへと帰還できる方法を教えただろう。
どの乗り物に乗ればいいか。
到着したら電子キーを見せること。
着くまでにお腹がすいたら、今から持たせる
そうして、
会えることを願っていることを、最後に男に伝えただろう。]*
ほんの少し、その手を離すのが惜しかった。
けれど、彼は他国の民。
それを縛る訳にはいかなかった。
彼は、"帰る"ことを望んでいたのだから。
[そうして揺られたどり着いた女は
無事にトループの地に足を踏み入れた。
旅の友には手を振り別れ、何処ゆく宛ても今はなく。
女は観光ガイドと言う名の小さな冊子を手に、のらりくらりとただ歩く。]
……ついて早々、お腹がすきました。
本当にこの体は燃費が悪くなりましたね。
何か食べ物が食べれる場所でもあればいいのですが…
[女は冊子の中身を捲り、手ごろな店を探してみた。
飲食街は数か所あり、屋台などが並ぶ場所もあるらしい。>>97
どちらを行くかはしばらく悩んだものの、結局は飲食街に向かうことにした。
目指すはガイドにのった*棒々鶏*が名物のお店。
ウン年前に踏み入れたが最後の女が、迷わずにたどり着けたかどうかは運次第*半吉*]**
[トループでは、敵国の者が人間に見える。
混沌と仲裁の国。>>#2
国交停止前には当たり前のように出入りしていたが、和平条約と言うイレギュラーな存在と共に足を踏み入れるの初めての事。
此処では人間が人間に見えるし、自分も人間で居られる。
薄々感じていた。けれど、気づきたくなかった。
自由で居たかった、居たかったんだ。>>0:340
ずっと現状に満足していた。けれど"外側"を知ったら、それ以上を求めてしまう。
自分は他者にとって、人形のように粛々と仕事をこなすような存在であればそれでよかった。]
[けれど今更、心から笑う事を思い出してしまった。]
[休戦なんて早く終わってほしい、
そうすれば、いつもの自分に戻れる。]
[ずっとこのままであればいい。
そうすれば、いつもの自分に戻らなくて済む。]
[本当は何がしたいのか、そのカードは自分にすら見えないよう伏せたまま。
無意識に、喉を、引っ掻く。**]
ー裏路地ー
なんだよそんなに嫌がるなって
こんなに優しくてかっこいい俺様ちゃんと
仲良くなれんだぜ?
クラミイお兄さんが、テメーの勉強みてやんよ
そっちはゼッテー俺様ちゃんのが大人だし??
[見事なまでのいやそお〜〜〜な顔に>>143
また男は張り合うように笑った。
それは相手が『大人』だと認めたからこそ悔しくて、
自分も大人なんだと張り合うような行為。
結局少女に名乗ったのは、その時の一言だけ。
クラミイという愛称を残して、青年はその場を去っただろう
…盛大にフラグを建てられながら…>>146]
ー数十分後 大通りに出る小道の出口ー
[数十分後のことである。
駅前とは違うが、かなり広い大通りの隅っこ、
裏路地への曲がり角の一つにそいつは蹲っていた]
…トループこわいトループこわいトループこわいトループこわい…
[身体はスーツによる外装に包まれているが、
ヘルメットは外しているため、
その顔は分かるだろう、見事に真っ青だ。
腰まであった長い赤毛のおさげは、
何故か胸元あたりまでちょっきんきられ、
ばさあっと髪が広がってしまっている。
戦いに破れた落ち武者とはきっとこんなやつだ。
そして何より、その腕にはひしいっと、
なんとか死守したお財布。
中身はかなりなくなってるが小銭はまだなんとか。
[…トループ国民は、あ、洗礼を受けたんだな…と見事に青年をスルーするが、さて、このトループの
/*
直近クラマト拾いに行きたいけど、今日も夜からになりそうだから行けないんだよなぁ……
ううう……今日は時間取れるはずだったのに…
[それを話したのは部隊での食事中、宿舎での仮眠中、たまの休暇に甘いものを食べに行ったとき>>140。些細な話を振ってくれるボクにとっても数少ない戦友のひとりだった。髪を整えるのは・・・どうだっただろう、出来る気がしないと唯一断っていたかもしれないが。
ちなみに言われなければボクは彼女を女性として認識していた。男性であればプライベートでふたりで行動することにもう少しだけ警戒感は強めていたはずだ。
前線を離れる話をされたときは「そうか・・・」と呟きながら少しだけ寂しそうな顔を見せたかもしれないくらいには彼女を慕っていたと思う]
・・・、そうだね、帰省、になるのかな
家族は誰もいないから行かなきゃいけない場所はないけど、せっかくだから行こうと思ってる場所はある
[彼女の問いに纏わりつく興味には気づかない>>141。だからボクの言葉がどう彼女の興味を刺激したかはわからない。だけど「帰省」と答えたボクの表情は暗く、余り嬉しそうでもないことは読み取れるだろうか]
ペリエは?
観光?
[観光なんてするところ無い、なんて思ってるのは棚に上げて>>0:395、ボクからもそんな風に訊いたんだ *]
―トループにて―
[店を出たあと、*ザッハトルテ*を食べながら街をあるく(さすがに大剣は宿に置いてきた)。
次は何を食べようか、なんて考えていると人混みから外れて蹲る人物を見つけた。>>158]
どうした、気分が悪いのか?
[先程買った水を差し出す。見たところ外傷はなさそうだが、顔色が悪い。人混みに酔ったのだろうか。
水を受け取るなら男が落ち着くまで傍にいるが、逃げるようなら追いかけることはしないだろう。]**
ートループの大通り:伝説の黒医者とー
[青年は蹲ったまま、ガタガタガタガタ震えてた。
ふと、声をかけられ、水を差し出されるのが目に入った>>162]
…あ、ああああ、す、すすんませんんんんっ
ち、ち、ちょっと、奥の方に行っちまって…
そ、それで…さ、財布取られそうになって…
ついでに、あんなことやこんなことが……
う、うわあ!うわあ!!!
もう◆linenのやつはいやだあ!いやだあ!
[水を受け取ると、ふるえながらなんとか
飲み干そうとして、顔面に思いっきり溢してる。
何やらよほど怖い目にあったのか、話しながら途中でびゃーーー!とパニックを起こしたりもした
彼が落ち着くのは、水を盛大に零しつつも半分程度は喉に通したあたりだったか]
(ちょっと色々とアウトな色合いの
何かがあったらしい。深く聞いてはいけない。
アーマーで身を固めてるから、
年齢制限に引っかかることは起こってない。うん。
トループは怖い、それだけで良いのだ)
…ぜー…はー…ぜーー…
す、すんません……も、もう、ダイジョブで……
[さて、しばらくしてパニックが治まり、
ようやく顔を上げる。その目に映るのは、
オレンジ色の模様の入った、
背の高い…男性?女性?の姿]
…あーーーーー!?あ、ああ、あんたは!!!
あんた、あの伝説の…!?
あの、みんなを治してくっていう…!
あの伝説の、お医者さんじゃねえか!!?
うわ、え、ホンモノ!!?
遠くから見かけたことはあったけど…!
あ、あのあの!おれ、ヴァルハラの医療部隊で…あんた、昔、ヴァルハラの兵士を助けてくれたろ!みんな、あんたのおかげで助かったって…!お礼言いたくて…
[青年は、目を輝かせていった。その表情はなんというか、あこがれそのものというか、先程のパニックよりはマシな感情が彼の心を満たしているのだけはわかるだろう]
あ、あ、あの!!!よかったら!!!
良かったら、何か!!!お礼を!!
俺、なんかお礼がしたくてさ…!
[と、武装を解除した。
憧れで伝説の人が目の前にいて、
ワクワクとした様子なのは目に見えるだろう
大いなる先輩に対して、何かしたい!と
目を輝かせて、彼は彼女が何か言うのを待っていた**]
>>148>>149
耳を改造しているアロール・ディスマリアさんっと。
ハードロック系が苦手で、
バラードがお好みで。
ステージの撤収作業を終えた後、>>131とは別の場所で、同じように記録していく。出会ったメトロポリス人をすべて報告するわけではないが、必要最小限と思われる分は登録しないと。
なお、報酬で示した通りの仕事をきっちりこなしていれば、異国の地において、経過のふるまいや考えなどは俺としてはどうでもいい方。知ればせいぜい閣下の機嫌が悪くなる程度なのでは。
さて、面倒な報告が終われば(今日はオフなのに)
腹が減ってきた。
メンバーと共に宿まで引き上げた後は、
明日まで各自自由行動とする。
さっそくガイドをペラリと。
「へー、棒棒鶏?
何だろ。肉かな。うまそう、行ってみるか」
異国の街並みや賑わいを楽しみながら、ガイドで見つけた飲食店へ向かう。
店に入れば大変混雑していて、広い店内を散々見回した挙句、
ようやく一人分の空席を見つけたか。
生憎、相席になってしまうが、
「え〜、すみません、
相席お願いしてもいいですか〜?」
訊ねた時、果たしてそこに>>154の方は居たかな?**
/*
トループの洗礼を受けるクラマト・シーザー
とても可愛そうでかわいくて気が気でならない。
何なんだろうあの可愛い生き物。
クレイのおじさまが大型犬なるものに変貌するの大変理解ができる。
小型犬と大型犬の戯れにもにたトキメキを感じたのだよね。
[裏切りはしないさ。>>167>>168
今更どうやったって、メトロポリスのヤツにも、トループのヤツにもなれないんだから。
例えば、この喉をメトロポリスの技術で修復して。
そうしたら、このまっさらな身体はトループの移民のように扱われるのかとか。
生まれも育ちもヴァルハラのヤツは、アッチではどう扱われるのかとか。
せいぜい、がんじがらめなスパイ程度にしかなれないなら、羽ばたくことを期待するだけ無駄だろう。
一度裏切ったやつは何度でも裏切るなんてのは、戦場で真っ先に学んだ価値観で。
けれどそういう意味では、俺は既に裏切り者だ。]
[軍人で居ることを止めたのは、成人してから少しした頃だった。>>0:414
横暴にて暴虐な上官。
命を無駄に捨てることが前提の指令。
血が流れる最前線で誰もが痛み、苦しんでいた。
そんな上官は"流れ弾"で死んだ。
軍用量産型スーツのヘルメットを脱いで、"流れ弾"を当てた相手を見下ろす。
もう人間として扱いたくなかった相手が、真っ赤な花を散らしたのを確認して、満足感を覚えた。
戦場で孤立していた部隊に監視の目は付いていない。"俺が撃った"事は部隊の奴ら全員が知って居たが、流れ弾の出どころについて口を割られる事は終ぞ無かった。
よくやったと同部隊の奴らに褒められ、トップを失ったボロボロの俺達はようやっと撤退した。
上官のバッヂ一つの為に死んでいく事が、こんなにも馬鹿馬鹿しいなんて。なんであんなクソッタレの言う事を聞いて、無様に死んでいかなきゃならなかったんだ。
その後の部隊には別の上官が派遣され、俺達の扱いはずっとマシになった。
一番の敵はやはりアイツだったことを改めて認識して、縋るように武器を握りしめる。
俺は、正しい事をしたと思って居る。
ヴァルハラが"より良い方へ向かう"選択をしたと思う。>>0:52]
[次の日の朝、俺は軍のキャンプ基地には居なかった。
若い兵が一人、"くそくらえ"と言いながら出て行っただけの話。
よくある脱走兵の話だろう。**]
[武装解除済みの戦闘用機体。>>15
物珍しさからだろう、軽い人だかりが出来ては直ぐに消えていく。
警報ブザーは、今の所鳴ってはいない。
悪戯も、パーツの引っぺがしもナシ。
その代わりに近寄ってくるのは、見覚えのあるジャンク屋の顔。
コクピットを閉じ、背の高い機体から滑り降りる。
トループが閉じる前に何度かやり取りをしていたジャンク屋だったが、まだ死んでいないとは驚いた。]
「いいインナーパーツが入ってるぜ」
[開口一番がソレか。
だがビジネスの関係は嫌いじゃない。]
『ヴァルハラの、最新型より上の、か?』
[余程商品に自信があると見える。
ジャンク屋はヴァルハラの機体を見上げて、]
「それだけじゃあ、拡張に融通が効かねえだろうよ」
『ザ、 違いない』
[正規品のみで構成された機体では、些か自由度が狭い。
多少ぐらい部品武器商人などから買い揃えた方が幅が広がり、好みのパワードスーツに仕上がる。
手渡されたタブレットを眺めながら、ラインナップの写真をスライドさせて。
成程、いいブースターが入っているじゃあないか。
フレームパーツも珍しい。]
「残念だが、今は武器は扱えねえ」
『もし、扱って居たら、
俺はもう、お前から買い物は、 ガガッ
しない』
[休戦中の営業体制にぴしゃりと言い放った。
勘弁してくれよなんておどける相手を冷ややかな目で見つめる。
裏通りから顔を出したジャンク屋であっても、一応弁える場所は弁えているらしい。
ヴァルハラの者に武器を売りつけるということは、他の者にも売りつけている可能性が高い。そうで無くて安心したと、購入予定の品を入力したタブレットを放って返した。]
「随分控えめだな」
[返された平凡なラインナップに、相手は眉を顰める。]
『今戦力向上させて、みろ、
お互い、勘違いされる、ぞ』
[まだ戦争をやる気があると思われては困るからだ。
武器パーツ以外のやり取りも、お互い控えた方がいい。]
『趣味でカスタム、したいだけだよ、
俺はな』
「へえ、趣味、ねぇ……」
[薄く笑う相手に、そっぽを向いて。]
[最後に人工声帯のカタログを広げられたが、それはいらないと返答した。]
「どーしたんだよ、声」
『改人の兵に、
喉を、掻っ切られ、た ザザッ』
[男は、ふうんと興味なさげにタブレットをしまい込む。
その姿に、思い出したかのように口を開いて。]
『ブレードの扱いが、うまい、
メトロポリスの、兵に、心当たりは』
[訪ねたのは自分の喉を掻っ切った相手の話。
しかし「そんなのいくらでも居るだろ」と答えられ、そうかと返し、喉を軽く引っ掻く。
言われた通り薬は塗っているものの、引っ掻くのはやめろと叱られた其処が、今更になって痛む気がして。>>0:219]
『買い物は、これで、全部だ
残りは現物が来てから、払う
昔通り、現金の方がいいだろ、う』
[トループ内で扱いやすい紙幣通貨の束を鞄から取り出し、前金を手渡す。
丁寧にそれを数え終わった相手を見送ると、再度コクピットに戻り、幾つか荷の整理をしていただろう。**]
[報酬ぐらい払わせてくれ、と言う彼に、慈善活動だぜ?と男は肩を竦めたけれど。職業病なんだと聞けば、ああ傭兵かと納得して、「じゃあ有り難く」、とクレイの申し出を受け入れた。
さて、歩く壁がやって来たら、どんなに浮かれていても生き物は避けて移動するものである。こちらが避ける前に、相手側が此方を避けてくれる。
たぶん、この二人は生まれてこの方、移動に苦労などしたことがないのではないか──そんなふうに思う者も、もしかしたらいたかもしれない。
そんなことはない。誰だって、生まれたときは矮小な赤ん坊なのだ。
あっちこっち周囲を何度も見渡して、無意識に逸れていきそうなクレイの手を引っ張って進行方向を正す。
そんなことをしながら、脳裏に過ぎる偵察兵の姿。
彼も、これぐらい周囲に興味を持ってくれたらいいのだけれど、と内心で苦笑した。]
[移動中、いろんなことを──だけど、限定的なことを話す。]
[彼の職業が傭兵であること。]
[これを聞いたら、男はビンゴ!と思った。まあ、わからない者の方が少ないかもしれないが。]
[彼に身内はもういないこと。]
[このご時世、珍しいことではなかったから憐れむような様子は見せなかったけれど。どこか、そういったものが隣人になるような環境じゃない人間の反応を示した。]
[トループの何処かで、ヴァルハラ側のバンドのライブが行われているらしいという事。]
[それを聞けば、しまった、耳を弄ってれば此処からでも聞こえてかもしれねぇと、残念がった。明日もやるかな?]
[背の低い医療部隊の、友人の話。彼に喉を縫ってもらったとか。]
[その人工声帯も?と男は自分の襟元を叩いて示す。身なりから、言動から。金を持っていない人間の様相ではない。
だけど、ノイズが走る人工声帯を使っている理由が、男にはそれぐらいしか想像できなかった。]
[メトロポリスの人間と、深く話すのはこれが初めてだということ。]
[それは光栄、と茶化すように笑って見せて。おれも平穏に話すのは初めてだ、と返す。まあ、尋問とかしたことないけど。銃兵だし、軍医だったし。]
[徐々に徐々に。プライベートな話題の輪郭が曖昧になっていく。クレイ自身の枠組みがぼやけるみたい。
今も、軍医だったときの機能のままの人工知能が、問診票を書き込むみたいに聞いた話を記録していくから、それが明瞭になっていくのがなんだか不思議な感覚。
だけど、休戦中であっても敵国の人間。
ペラペラと話す方が奇妙で、奇怪かもしれない。
男だって、自分のプライベートをあけすけに話たりはしない。]
[自分の職業は軍医だと話した。]
[嘘。今はもう、自分に割り当てられたコード0119に、軍のカルテへの接続権限はない。]
[自分は名家の生まれであること。]
[ウロボロスの姓は、きっと何処の国で探しても、記述は異なれど簡単に見つかる。メトロポリス史の医療文明に、決定的な変化を与えた始まりの家だ。]
[クレイの喉の話に、「うちに来れば声帯から作り直してやれる」と軽口を言う。]
[古い人工声帯を今も大事に使い続けているように見えるから、断られるだろう、と思った上での言葉だった。]</font>
[困った医療班の女のことも話した。]
[敵味方問わずに治療するから、手を焼いているとぼやく。だけど、その表情は何処か羨むような昏い顔で。自由な人間はいいね、羨ましいよ、と昏い声で笑った。]
[それを切り替えるように、食事の話に移る雑談の流れに口を任せた。]
[屋台の食べ物が、押し付けたそばから彼の口に吸い込まれていく>>115のを、男はそれはそれは面白がった。
食え食え。生き物なんてものは、食わなければ生きていけない。
片っ端から渡して食わせる。それがみるみる彼の手元から消えて、胃におさまっていくのを、男は無邪気に面白がった。
食えるときに食えるだけ食え、というのが染み付いているのだろうか?と勝手なことを想像する。
アレが食ってみたいと言われれば、じいさーーん!と店主に声をかけてちゃっかり二人分頼んだし、アレの材料はなんだと問われれば、あれは──と答えかけて、アレなに!?と男も一緒になって興味を示した。
他人の金で食う飯は美味いな!口には出さなかったけど。
並んで笑って飯を食う姿は、もしかしたら今日さっきそこで会っただけのようには見えないかもしれない。]
[期待と重圧の多い家でした。
齢10で軍属になるとなれば、なおさら期待は募った。
銃兵になると知れれば、救うために生まれた子なのに、と家が陰鬱とした空気に呑まれて、途端に生家の居場所を亡くしました。
呪詛と怨念の多い現場でした。
助けたそばから死にたかったと、呪われる。
どうして生かしたのだと、恨まれる。
自分の生まれた意味に擦り減って、泣きそうにならない日はありませんでした。
嫌味と僻みの多い部隊でした。
銃兵になった最高峰の軍医をひそひそと、或いは大胆に嗤う者ばかりでした。でも、自分も思っていたことだったので、薄ら笑いが出るばかり。
ただ、積み重なった呪詛と怨念が本当に彼を呪って、やがて揶揄いの言葉に「敵と味方、今回はどっちが多かったんだ」という言葉が混ざるようになりました。]
[でも今は。全部捨てて、ただ笑ってていい。
いま、この場所にはそんなものは何処にもないから。]
[休戦が撤回されたら、また拾いにいかなくてはならないけれど。]
[謎肉を頬張りながら、クレイに指摘されて持ったままのパンを見る。]
《視覚範囲内に汁物の屋台が確認できます。
Mr.クレイの指摘理由はこれだと思われます。》
…ああ、なるほど。
[人工知能が頭の中で発した言葉を聞いて、ぎゅるりと目が片目がクレイの視界に入っているであろう汁物の屋台を見る。]
食うならこっちにしとこうぜ、クレイ。
こっちはたぶん、食わせる気ねぇから。
[そう言って笑って、店主に投げられた方のパンを安易に手で半分に千切る。それを見れば、男の強化部位に腕が入っていることも、察せられただろうか。
ちなみに、食わせる気がないと断じたのは当然、最初に男か齧っていた方。あのやりとりをする仲で、尋常に勝負!と差し出されたパンが、柔らかいわけがなかった。
──というか、通常の5倍は硬い。
たぶん、下手なヴァルハラのパワードスーツなら凹むかもしれない。]
歯、気をつけろよ。
むかし、友人が食ったときにカチ割ってな。
抜いて新しい歯が生えるまで、喋りにくそうだった。
[メトロポリスの医療技術は世界一ィィィィ!!!!!!
──というわけで、永久歯に生え変わったあとの歯だって、処置をすれば生えてくる。それまでは、乳歯の生え替わり期を再体験することになるけれど。]
[たくさん話して、たくさん食った頃だったと思う。
もう満足しただろ、という空気が互いに流れ──たぶん、流れていたと思う。
軽食とか絶対ウソ。大嘘だと思う。
たらふく食った。これで軽食だった、とか誰にも言わせない。
改人だったとしても、こうも燃費が悪い者は欠陥が出ている可能性が高い。
たらふくご飯が食べたいから、胃を強化して!!!というヤツなんかいない──と言えば絶対に嘘になるけれど。
凄く楽しかった、と言われて、男はニッと笑う。]
おれも久しぶりに楽しかったよ。
やっぱり、現場は気が滅入っていけねぇな。
[少しだけ、苦い色を表情に滲ませたけれど、空気を壊さないうちに、サッと引っ込める。どこか、すっきりしているようにも見えなくもない彼に、いやぁ、傭兵も大変なんだろうなぁ、なんて考える。
でも、ちょっと滲んでしまっていたかもしれない。
ありがとう、と笑って手を振って、白い部屋から出ていく患者たちを、少し思い出してしまったから。その背を見送る時の、医者の──和らいだ表情。]
そうだな。
追い出されないうちに、会えると嬉しい。
ヴァルハラとメトロポリスでも──
──此処でなら、友人でいられるかもしれねぇしな。
[また会えることを祈る言葉>>125に、そう言って笑う。
ひらりと手を振って、満足そうに人波へ溶けていく大きな背を、こちらも軽く手を翻して見送った。*]
今は・・・
[そう口にして、女神像に触れる。薄汚れて欠けて今にも崩れ落ちそうな石の像。訊けばマリアでも何でもないから御利益なんてどこにもないらしい喜劇の像。灰色の世界に在りながらそれでも笑顔を湛えたボクと同じ名前のそれは、・・・まるで昔のボク自身みたいだった
神様なんて信じていない、女神なんて何処にもいない。だけどずっとお前はそこに在った。唯一ボクが”話せる相手”として。]
足を手に入れたんだ、タリア。
何処にも行けないお前と違って
ボクは、少なくとも何処かには行ける
[何処へでも行けるとなんて思っちゃいない。ボクは永遠にメトロポリスの庇護下、支配下にある。花の種を、ボクは棄てることはできない]
だからお別れを言いに来た
もう、ボクは、お前を必要とはしないんだ
[誰が何と言おうとこれはボクにとって必要な儀式で、だけど決別は確かにボクの中で”棄て”たことになる。だけどそれから暫く女神像からは離れがたく、また長い時間、路地裏で立ち尽くしていただろう **]
/*
さて、キャラとは逆の話ですが
朝から吐いて具合が悪くて、仕事休んで病院いったら胃炎だとさ。
私はいったいいつになったらこいつと離れられるんだ……
吐き気が納まったぜと思ったら、ふとしたところで復活してきやがる。
原因がわからんことにはなんとも言えんのだが……
一応治まりはするんだよなぁ……
[握られた手の感覚を思い出す。
軍医に、あのようなタコが出来る物だろうか。>>80
――まあ、戦場では医者も銃を握ることもあるか。
頻度までは知らないが、タコが出来るほどであったのだろうと結論付けて。
此方から軍に送った情報と>>131帰ってきた些細な情報の中に>>137
名家の「ウロボロス」の姓の答え合わせを、見つけただろう。>>184
喉を声帯から作り直す。
ヴァルハラではありえない事だが、きっとメトロポリスの「ウロボロス」になら容易な事だったのだろう。
断った後の話に思いを馳せて。
自由を羨ましがった彼の言葉に共感を覚えたりして。
貸し借りナシの友人と言うのは、あんな感じなのだろうか。
"クラマト・シーザー"と言う名の"恩人"とは少し違う関係性に、不思議な感覚を覚えた。]
[上官の命に馬鹿みたいに従って、馬鹿みたいに死んで行きたくは無かった。
だからアイツの頭を吹っ飛ばして、バカみたいな軍隊を抜けた。
>>172>>173
俺は走った、何処までも走った。
それでもついてくる、がんじがらめの戦争と言う現実。逃げ切れないと足を止めた頃、俺は細々と傭兵業を始めた。
手が届く範囲のぎりぎりの自由だったが、そのうち軍の仕事も受けるようになって、バカみたいだなって笑った。]
[メカニックが好きだった。
昔から所有する機械をいじるのが好きだった。
けれど自分はそれに、銃をぶら下げてしまった。
友人は持たなかった。
ビジネスの付き合いで十分事足りる人間関係。傭兵仲間すらどんどんと死んで行ってもう居ない。
親もいない、兄弟も居ない。>>182
俺はずっと孤独だった。
笑えるだろ、自由で居たかったのにこんな現状。
笑ってくれよ、いっその事。
嗚呼、誰かと笑いあう温度がこんなにも恋しいなんて。]
[気をつけろよと言われた硬いパンをかじって、やっぱり硬いななんて笑い声のノイズを吐いて。>>189
パン屋の店主に、美味かったって伝えてくれって言付けて。
歳の近い二人、二人そろって満足するまで食って、楽しんで。>>190]
[此処でなら、人間で居られるって言うのなら。
此処でなら、友人で居られるって言うのなら。]
[ずっと休戦中がいいだなんて、ガキみたいな夢見てもいいだろ。
それがあり得ないって知って居たとしても、夢ぐらい見させてくれよ。
"現場"の苦い色をにじませた医者に、すっきりとした顔を返してしまったことを少し悔やんだが、別れた後に思い悩んでもどうしようもない。
彼の言葉を何度も繰り返して、いい出会いであったなと悔しく思う。>>191]
[そうしてそのまま、彼の情報を軍相手に流した。**]
《疲労の蓄積を確認しています。
今日の宿を探しますか?》
ああ……勝手に探しておいてくれ。
《承認。》
《過去の履歴を元に此方で選定を行なって構いませんか?》
ああ。
[確かに疲れているけれど、どちらかというと精神的な充足感の方が強い。
久しく感じていなかったものに、男は薄く笑った。]
[電子葉巻に口をつけて、味とにおいがするだけの煙を吐き出す。
ふわりと周囲に煙が広がって、風に乗ってゆらゆらと宙に溶けていく。
美味かったと伝えてくれ、とクレイに言付けられた>>200ことを思い出して、ああそうだ、言わないとな、と思い出したが、まあ明日でいいか、と頭を掻いた。
く、と軽く膝を曲げて地面を蹴る。
ひょい、と低い塀の上に乗り上げるように、近くの屋根に飛び乗った。*]
―大通り:シーザーと―
[男は震える手で水を受けとり、こぼしながらなんとか飲もうとしている。それを支えてやりながら話を聞いていると、どうやら追いはぎ諸々に会ったらしい。>>163]
そうか、災難だったな。
ここにはいないから大丈夫だ。
[よほどショックだったのだろう。背中を擦りながら(パワードスーツの上からなので意味があるかはわからないが)落ち着くまで傍にいる。]
(トループの治安も悪くなったな。いや、私が知らなかっただけか。
そういえば裏路地には行くなと言われたな。)
[男はどうやら落ち着いた…と思ったら、矢継ぎ早に話しかけてくる。>>165>>166]
伝説…?
ああ、ヴァルハラ兵も治している。そうか、皆無事でいるなら何よりだ。
[伝説扱いされているのは予想外過ぎたが、治した兵たちがその後も無事でいたのならそれ以上のことはない。
礼をしたいと男は言う。まるで子どものように顔を輝かせており、断るのも忍びなかった。勢いに押されたというのもある。
それに、先程医療部隊だといっていた。]
そうだな、では食事でもどうだ。美味しいという店を教えてもらったんだ。
[そこから少し歩いた場所に店はあった。
店の前に置かれたメニューボードには、【***産チョコレート使用 DXパフェ!】の文字が可愛らしいイラストと共に書いてある。
丁度前の客が会計をしたところのようで、待たずに席へと案内される。]
ここのデザートが美味しいと聞いたんだ。
軽食も種類があるんだな。
[まずはサンドウィッチ、デザートは看板にあったDXパフェ。向かいの席に座った彼の分も一緒に注文する。]
よければ、ヴァルハラの医療について話を聞きたい。
[ナノマシンを使わず、生身に機体をまとい戦う国。
外傷への対応、身体的心理的不可はあるのか、感染症対策の水準等々…聞きたいことは山ほどある。
もちろん、言えないことは無理には聞かない。それぐらいの節度は弁えているとも、うん。]**
ー美味しいランチ 伝説の黒医者と!ー
へえ…!そんなのが…!!!
もちろんもちろん!!!ついてきますよ!!!
[食事でもどうだと聞かれ、青年は大きく頷いた。>>205
前の客がはけたことで、席にはすぐにつけた。
青年は席につくと、しばらく落ち着かなさそうに
財布を抱え込んだまま周りを見ていたが、
店内で財布をスっていく輩はいないという事実にようやく安堵し、財布をポケットにしまうに至った
黒医者のぶんのサンドイッチとパフェDXが注文されて、
慌てて青年も*烏龍茶*を二人分と自分の分のハンバーガーとパフェDXをつけて注文する。
俺様ちゃんがお礼にといったわけだし!!!
寂しくなったお財布でも、まだちゃんと払えるだけはある!…はず]
…思ってたより、ふつーなもん食うんすね。
メトロポリスの人達って、身体を改造されてるって言うし
まさか工業用オイルとかガソリンとか飲んでんじゃって思ってたわ…
[注文を待ってる間、先に出された烏龍茶を
恥ずかしそうに飲みながら、そうポツリ。
…やっぱ、メトロポリスのやつらって
俺が思ってたよりもずっと…人間らしい?]
ああ、ヴァルハラではそもそも、パワードスーツのおかげでよほど大きな衝撃を食らわなきゃ、大怪我すること自体がそもそも少ないっすよ。…戦闘とか、なければだけど。
あとは…外科手術の技術すげー進んでるっす。
機体のメンテナンスとかシステム回路の調整とかの技術が、そのまんまオペ技術に繋げられるんですよ
感染症とかは、軍事病院とかの大きいとこなら、体内浄化というか、体内クリーニングを行うための特別な装置があるから…そこでしばらく治療する感じ
[そう言って青年は、スーツの腕部分をはめて、ピッピっと操作をすると、細いマニュピレーターがにゅっと出てきた。泥人形を治したときに使ったものと同じだ>>57>>60]
…身体的・精神的負荷は、正直かなりあるっぽいっす。
外傷は手術のおかげで、わりかしすぐに『修理』できるけど…麻酔が切れれば痛みはするし、完全な治癒にも時間がかかるし、壊れた臓器は早々治せない。だから、治せなかったとこの機能をパワードスーツに追加して手助けしたりしないといけないっす。
[負荷の話をしたところで…青年は、先に到着した
サンドイッチとハンバーガーに目をやる。
そして、目の前に並べられたそれをぼやっと見ながら]
…俺、正直戦場では、他の兵士たちが怪我してたり
苦しんでるとこ、全部……リアルに感じることがなかった。
腕ごともげたり、スーツを貫通したり。
そういうのは、接合部だけ見て繋げればよかったし。
……スーツのおかげで、仲間の顔も見えないし。
メトロポリスのやつらのことも…人の皮被った機械なんだと思ってたくらいで
[ぐっ、ぐっと、手を握ったり閉じたり。
それにあわせてマニュピレーターが動く。それをすっと戻し、アーマーをまた外してハンバーガーを拾い上げた。]
…メトロポリスでは、どうなんすか?
やっぱ、怪我したり、治したりもそうだけど…
苦しんだり、悲しんだりするんすか?
[…ちょっと失礼なのかな、と思いつつ。
そう聞きながら、まずはハンバーガーをむしゃり
うん、美味い。これが、きっと生きてる味た*]
[トループが開かれるまでの間の、短い期間ではあるが、優しいひとときを得ていた。一通りの″綺麗″に、宿借り。
一人だったのが二人に。
キラキラしたものが、これから出てきたときは、まるで初めてみたかのように、それをじっとみたあと、]
キラキラさ。
あんなー、しょっぱいんよ。
キラキラはしょっぱくて。
綺麗がしょっぱいんだべ。
[持っていたことを覚えていないが、
しかし、その岩塩がそこにあることを不思議そうに思いもせず、そう話した。]
[その者に大事にビニールの袋に入れられた岩塩は、文字の消えたかつてのラベルと先程発行された電子キーを一通しにされる。
メトロポリスでは流通がほとんどないとされるヴァルハラの者が発行したラベル、メトロポリスで発行された電子キーと岩塩がつなぐ。
長らく戦い続けている国の物がそこでは、まるで手を取り合っているように繋がるのだった]
[戦場という死線の中
生と死の境を今もなお縫い進む少女が
女にとっては、とても眩しいものに見えた。
今の女には到底叶わぬもの。
明け方を駆け抜ける一筋の軌跡のように
風に溶けて駆ける少女の姿を見ることは、もうないかもしれない。
けれど、それも仕方のないこと。
統率を乱すものは必要がないから。
戦で役に立たぬものは価値がないから。
作られた意味を、生きている理由を
求め彷徨っていた女には、もう何も残ってはいない。]
…そっか。
随分とたつから、ちゃんと残っているといいね。
[あまり嬉しそうに見えない表情に
かつて話をしていた理由を重ねて、女は曖昧に笑みを返す。
それでもなお、行こうと思う場所があるのなら
相当に思い出のある場所なのだろうと、女は思ったことだろう。
だが、全てがその当時のまま、残っているとは限らない。
それは女の現状が体現しているようなものだ。]
[そして、トループが開かれた日、その者は約束通りトループへの帰還方法を伝える。どこまで理解していたかは怪しいけれど、断片的だとしてもいくつかの言葉を、これは″貰って″。]
デンシ、きー。ナマエのことだべ
[電子キーと言われれば、発行された電子キーをナマエとはいいつつ示してみせ、
着くまでにお腹が空いたら食料を食べることと言われれば]
今はだめだか。
[といいつつ、ちゃんと、おにぎりのことと、お腹が空いたら食べるということを理解していた。
そのもののと過ごす最中で、繰り返される言葉は断片的にせよ覚えていった。]
私は…一応観光、かな?
正直、やることなんて特になくて。
……タリアだから言うけれど
私の身元引受人に、"一般人"でもすればって言われたの。
せっかくだから、食べたことないものとか
聞いたことないものとか
新しく知れるかもしれないことを知ろうと思って。
[女は言われたときの腹の立つ顔を思い出しながら>>0:248
ひとつため息をついた後、そんなことを口にした。
女は別に嘘を言っていない。
美味しい食べ物があるなら食べたいし
耳障りのいい何かがあるなら耳を傾けてもいいと考えている。
ある意味久方ぶりのメトロポリスの外は
外と言うだけで、女の興味を引けるかもしれないから
それでも、生きる意味見つけることにはならないだろうけれど]*
[ジェイドと別れた後、フレンチエメラルドのことを調べつつ、
この後どうするか、という議題とともにその辺を散策していた。*]
/*
タエナシかわいいねえ。かわいいねえ。
本当は一から十から全部介護したいくらいなんだけど、それはペア村でやれよって話なんですよ。
あとロル挟んじゃってごめんね。
結構待ってたんだけど、来ないかなって思って出しちゃいました。
[トループにこれを待つ者がいるかどうかを覚えてはいないが、その者から伝えられた願いを貰う。]
ナマエ。
ペリィェー、タエナシ。
[もし、もっとこれに、言葉があれば。
「また、会いたい」の意を伝えることができただろうが、今はその言葉はない。
その代わり、忘れてないという意味でナマエを呼び、これ、もトループ帰還へ向けての一歩が始まった。**]
[機体を降り、トループの市街地へ身を滑り込ませる。
実は先のジャンク屋から、紙切れを渡されていた。内容は単に簡易的な地図で、ジャンク屋店舗の位置が書き記してあった。
デジタルな画像ではなく、パーツの現物も見に来い。…と言いたいのだろう。
それとは別、長くトループに来て居ないから店の場所を忘れているだろう、という配慮である。
バカにするなよ覚えているに決まっている現地に行けば道の一本ぐらい記憶に…!
裏道に入り込み、入り組んだトループの道を行く。大通りから外れて市街地に入ったのだろう、細かな道や建物が増えてきた。
廃墟の目立つ地区なのは、扱う品物の為に、広いスペースを確保する為か。
道幅はどんどんと狭く、暗くなる。
もう随分歩いた気がするが、此処を抜けたら見慣れた地区に出るだろう。そう思いながら歩を進めて。
そうして不意に、空が開けた場所に出た。
明るさに気付き、手元の紙切れに落としていた視線を上げる。
壁も崩れた其処には印象的な女神像が一つ。教会跡と脳が判断して。]
[そこで天使を見た。>>193>>194>>195
一瞬が数秒に引き伸ばされたかのように時が止まる。
だが反射的に開いた口から出た言葉は、]
『ザ…、
襲われる、ぞ、少年』
[子供がこんな所で一人で居るものではない。
しかし残念、性別が違う。
細い体躯、低い身長、少女とは夢にも思わなかった。
トループ現地住民にお節介な一言を投げかけたつもりで。*]
ねえ。ペリエ
もしこのまま戦いが終わったら
ボクらは一般人になるんだろうか
[戦いがある時代と場所しか知らない故に。それ以前は一般人にもなれなかった故に。戦友の答えはどうだっただろうか *]
―どこかの店:シーザーと―
[渡された烏龍茶をありがたくいただき、ひとくち飲んだところで思わず噎せる。]
ごほっ、ふ、はははっ。
ガソリンは飲めないな。
[それを言うなら機械の体のほうがよほど合いそうだが、それは言わないでおく。]
そうだな、普段はレーションだがこういった食事も普通に食べるさ。
[サンドウィッチにかぶりつきながら、彼の話を聞く。
怪我をしにくいのはいい。外科手術はぜひ見学させてもらいたいが無理だろうな、残念だ。とても残念だ。
感染対策はこちらと同程度の水準にあるようだし、予想以上に技術が発達していそうなこともわかった。
マニュピレーターには興味津々で、食い入るようにみつめる。]
そんな風になっているのか……動いているのは初めてみた。
[パワードスーツをみることは多いが、そのどれもが壊れて動かなくなったり、申し訳程度にのこった外装部分だった。]
人間だよ。キミたちも私たちも、中身は同じだ。
[彼の言葉に>>208当然だと、答える。
どれだけ頑丈なスーツを来ても、ナノマシンで強化をしていても、元々はみな同じなのだ。]
手足を失っても元に戻る。多少時間はかかるがね。病気はそもそも、健康状態を管理しているから罹る者は少ない。衛生状態は厳しく管理されているしな。
それでも、怪我をすれば痛いしリハビリで苦しむこともある。恐怖や不安から逃れるために薬に頼る者もいる。
……治したことを恨まれることも、少なくない。
[サンドウィッチを平らげ、DXパフェに取り掛かる。
バニラアイスと甘すぎないチョコレートが絶妙で、うん、とても美味しい。]
そう言えば、まだ名乗っていなかったな。
私はシードル。
ヴァルハラに、キミのような医者がいると知れて嬉しいよ。 **
「……ん?」
俺のオーダーを済ませた後で向かいを見れば、
傍らに居る別の店員にちょうど注文をしているようで、
「えっ」
今、ここからここまで全部と言ったか?
えっ、えっ?
先程注文が占拠してしまうと聞いた時は、
軽く流してしまったが、まさか本当に
「いやー、すごいっすね…」
量もだけど、これだけ頼める財力にも憧れるゥ。
「もしかして、メトロポリスの方?」
これだけの大食漢、胃を改造してないと受け入れられないのでは、と率直に思っての問いだった。*
/*
おにぎり食べたがるタエナシさんがかわいい
そして興味津々なシードルさんかわいい!!!
ここが可愛いレジェンド!!!
ーどこかの店:シードルとDXパフェー
ん、んなに笑わないでくださいよぉ!
マジでそうなのかと思ってたんだから…!
[烏龍茶を口に含んだ瞬間噎せる黒医者に>>224
こっちは顔を赤くした。
当たり前に、普通に食事を取るということを知れたのは
俺様にとっても大きな発見だったのだ。
思わずうつむいて、頬を膨らませる。が、それも子供っぽいだろうかと思って、すぐにぷはぁと息を吐いた]
医療用のマニュピレーターッス。
人間の体内にも入っていけるようにかなり細くなってるし…、血管の縫合とかも応急手当レベルならできるっスよ。おかげさまで、千切れかけた腕とか切り裂かれた喉元とか、死ぬ前だったら、ぎりぎり間に合うことも多い。
酸素補給のためのガジェットとか、簡易無菌室を作るためのガジェットとかもあるけど…今は軍施設の方においてきちゃったから無いッスね。中古のモンとか流れてきてないのかなこっちに
[マニュピレーターに興味津々な様子に対しては、
アーマーを付けたまま手のひらを開いてみせて、
少し彼女の方に寄せて見せてみる。マニュピレーターの先の指は人間の関節以上に細かく曲がり、大胆にも細やかにも動かせる。試しに、ハンバーガーの中にマニュピレーターをすすす…っといれて、トマトだけズルっと出してみせたりもした。]
…同じ人間っすか…。
[彼女のはっきりとした言葉に>>225、俺様は少し申し訳ない気持ちになった。
戦争中は、相手のことをまるで人間とは見てなかったから。しかし一方で次の話には、少し怖がるような様子を見せる。医療レベルの水準が想像以上に高く、まるで魔法のように感じて気味悪さがあったから]
うげげげっ、そっちはそんなことできるんすか?
なんか…トカゲとか、プラナリアを思い出すっすね…
健康状態の管理って、自然な生命がどうこう>>0:1って話はどこにいったんすか…?けっこうなんか…
うーーーん、もやもやする…!!!
それに…それだけすげえ技術があっても、
常に健康であっても、やっぱ心までは治せないんすね…
…恨むのはお門違いだと思うけど。
[そう言って、抜き出した生トマトをベロり。うん。トマト。渋い。生のトマト苦手という顔で、とりあえず食べきると、今度は目を輝かせてDXパフェへと向かう。そう!こちらが!メインディッシュ!いや、メインデザート!]
[浮かれているとでも言おうか、
賑わい、すれ行く人々の中、立ち止まる。
休戦とは、こうも人を賑やかにさせるものなのか。
耳当て越し、煩い程の音に耳を澄ます。
それは、トループの人間だけではないようで。
競争する人影たち>>26。
ヴァルハラのバンド>>44。
店の売り子の喧騒。
どれもこれも、今目の前にあるもので。
ーーどれもこれも、己とは交われない遠い世界だった。]
シードルさんっすね。
俺はクラマトッス。
クラミイとかクラマとかよく呼ばれます。
俺もなんか…すげー勉強になったっす。
…同じ人間なら、今みたいに、
ずっと平和に仲良くしてきたい、ってなんか、思えた
[大きなバニラアイスを思いっきり頬張り、
てっぺんのさくらんぼはぺろりと口の中へ消えていく。
青年は、周囲をキョロキョロと見回すと、
こそこそと息を潜めてシードルに聞く]
…あの…シードルさんは…
今は、軍の所属なんすか…?もし、そうじゃないなら…
あの、ヴァルハラで使ってる医療道具…
今度、どこかでお渡ししようかと…思うんすけど…**
― 廃教会 ―
『誰も何も、単に通りすがりの――』
[一般人だが?
いや、一般人ではないのだが、この場では誰でも無いという意味での一般人と言う言葉を口にしようとし、"跳ばれた">>229]
『――……、 ザ…』
[目にもとまらぬ速さと警戒の色に、身動きもないまま数度瞬く。
何処かの戦場であの光を見たような気がしたが、こんな場所で偶然出会う確率とは。
そんなものを軽く計算したが、その考えは一旦下げさせて頂こう。目の前の出来事を疎かにするほど愚か者ではない。
いつか自分が叫んだ声に聞き覚えがあったのとしても、今は敵対者ではない訳で。]
『そう、だ、
ヴァルハラの者』
[出身を問う言葉に肯定を返した。話が早い。]
[少しでも己を紛れ込ませようと、止めた足を動かしていく。
己は孤児で、親の顔も知らないままだった。
国のため、未来のためと言われ、命令を実行するだけだった。
ずっとそばにいたのは、親友ただ1人だけ。
しかしその1人を、ヴァルハラとの戦争で喪った。
最初はヴァルハラを恨んだこともあったが、
例えヴァルハラ兵だろうが、
確固たる信念で構わず救う医者>>0:149に助けられ
逃げるように去っていった敵兵があまりにも必死に見えたこと。
その姿は、あまりにも、人間過ぎて。
それを見て、憎み続けられるほど、単純でいられなかった。]
『特に危害を、加えるつもりはない、が、な』
[話が早すぎて飛んでいる、一旦待ってほしい。
裏路地での警戒の理由を何となく悟って、両手を上げる。お手上げモードではない、武装がない事を伝えるためだ。
私は今、武器やパワードースーツなど持っていませんよ。持っていたとしても、片手に紙切れ>>220だけですよ。と言わんばかりに。*]
[憎む先がない。
感情のやり場がない。
どうやってこの想いを晴らせば良い。
どれほど知ってしまったことを恨んでも、
もう、知らなかった頃には戻れない。
ならばいっそ、感情など……ーー。]
[“洗練された戦における、一つの在り方の体現”と、
己を評価してくれた者もいるらしい>>0:442。
“優しい”と評価してくれる者もいるらしい>>0:411。
それを聞いても、感情を殺してしまった今では、
特に感慨に耽ることもなく、喜ぶことも照れることもなく。
何処か遠い世界の、別の人物の評価のようにしか聞こえなくて。]
[……賑やかな街を歩いていく。
どれほど息を潜めても、
“遠い世界”には溶け込めず、己だけ浮いているような気がした。*]
[“洗練された戦における、一つの在り方の体現”と、
己を評価してくれた者もいるらしい>>0:442。
“優しい”と評価してくれる者もいるらしい>>0:411。
それを聞いても、感情を殺してしまった今では、
特に感慨に耽ることもなく、喜ぶことも照れることもなく。
何処か遠い世界の、別の人物の評価のようにしか聞こえなくて。]
[……賑やかな街を歩いていく。
どれほど息を潜めても、
“遠い世界”には溶け込めず、己だけ浮いているような気がした。*]
/*いまのところのフリーはサファ、タエナシ、アロールあたりかな
オールドパルとグノは抜きにして
グノネキ、ここからうごくいめーじがない
何かで拾えないかな…けど今日は寝なければ…
/*
跳んでから誰って聞かれているのに、
誰って言われてから飛んでることにしてしまった私はバカバカのバカ
オロカ!
どう、かな。わからない。
正直なところ、今までの事を鑑みると
この休戦がどれだけ長く続くのか勝負な気もするし
ヴァルハラの民が、今まで殺し合ってきた
受け入れられるかどうかは、別問題だと思う。
[生き方の、在り方の違う国。
結局、最初の発端が何だったのか分からないくらい
長く続いている戦は、今更止まれるものではないのではないかと、女は思う。
また、そこに巣食う怨嗟も同様に
一両日に晴れることはないという事も理解はできている。]
でももし、もしも。
本当に戦いがおわるような事があるなら
その時は、まずはショッピングに出かけませんか?
[それは少女の問いからは少しずれた返答だったが>>223
女は告げると、笑みを深めて少女を見る。]
私、タリアには色々な服を着て見てもらいたいな。
フリルの多い服も似合うと思うし
髪飾りもつけたら可愛いと思う。
化粧も、しっかりやったことはないでしょう?
そういう「やってないこと」を試す機会には、なるかもしれない。
[先の見えない甘い話。
仮で、仮定の、夢物語。
先に"一般人"してしまっている女の提案は
少女にとってはとても違和感のあるものかもしれない。
ただ、以前経験したそれらを楽しく思っていたのなら、少女と再び出かけたいと女は思っていた]*
[ぱっと見た感じはメトロポリスの人間ではない。
それくらいはすぐにわかる。
だが、それがヴァルハラかと言われると、完全な判別は難しかった。
何故なら、前線を離れてもう5年。
しかも女の戦い方は、顔を見る前に機体ごと顔を潰すような戦い方。
見れる時には、既に見れるような顔になっていない時の方が多かったのだ。
だが、このどこか探りを入れるような感覚は、違和だと女は断じた。
尋問や取り調べの類にある僅かな音とは違うものの
緊張感のない自然な様子は、同時にささやかな記憶を撫でる。
姉との記憶。仕事の話。
気を付けるべきこと、気にかけるべきこと。
やるべきこと、やってはいけないこと。
そしてその中の一つに
多くを語らぬための、微笑みの魔術は残されていた。]*
ショッピング?
[彼女には何度か誘われてメトロポリスの街を歩いたことがある。甘いものを食べ、道端の露店を見て回った、短い休暇。確かに「良い息抜きになった」と感じていた日々のことを思い出す]
・・・服・・・でもボク、
[言いかけて留まった。――その恰好で歩くのは怖い。と。
メトロポリスはトループの裏路地ではないのだから”どんなに可愛らしい恰好をしていたとしても、狙われることなんて無い”。もしかしたら停戦になればトループも開かれた街になって変わるかもしれない。性別を恨む必要も>>0:205、時にはそれを武器に”売る”必要だって、何一つない世界がやってくるかもしれない]
・・・・・・似合うかな
[だから言いかけた続きを打ち消して、違う言葉をそれに続けた。初めて”明日”を夢見たボクは、きっと少し微笑んでいる]
[列車はやがて終点に着く。街が近づくにつれ表情はまた硬くなり、駅で彼女と離れる時にはなぜか死地に赴くような表情で「じゃあまた、今度」と別れるのだろうけれど **]
『嘘を、ついて、
俺に何か徳でも――』
[大変ありそうだが。>>248
この辺りで、相手が声変わり前の少年などでは無く、少女と気づいた。
騙して何かしようとする輩は多いだろう。かくいう自分も、ソレに気をつけろと声をかけた。]
『本当に、無い』
[ひとまず自分には、何も無い。そういう趣味もない。
一歩、一歩と近づく足。
此方を見澄ます猫のようだなと、失礼ながら思ったりして。]
『この辺りのジャンク屋、に、
用事がある』
[警戒を強めないよう、近づく少女を視線だけで追って、微動だにせずそう答えた。
しかしこの辺り、と言うには、目的地のブロックが離れすぎている。]
『……そろそろ付くかと思ったが、
全く付かなく、て、 …ザリ
困っていた
そんなところ、だ』
["何しに"に対しての返答代わりと、みっともないヘルプの声が全てこぼれた。
方向は間違っていないが距離感にミスがあった。それに気づいていないあたりこの辺りには不慣れ…、ではなく、長い断交の末に道を忘れているようで。
ジャンク品の買いあさりは、トループに来た目的の一つだ。
機体能力向上を目的としているが、メインの感情は"趣味の機械いじり"が一番近しい。
行先は古い店だ。店主は若かったが、代を継いだだけで、奥には先代のジジイが控えているだろう。]
[質問を質問で返すことはしなかった。
下手に動いて再度猫を飛び上がらせるのは不本意だし、叫ばれて厄介事と化すのも避けたい。
トラブルを起こした少女と大人の男、第三者から見た加害者は分かり切っている。
道案内をしてくれるならありがたくそれを受け取ろう。
もしかしたら道中、警戒の解けた頃に「こんなところまで何をしに」と聞いたかもしれないが、帰ってきたのは「里帰り」という言葉で。
黙ってトルーパーズと言う情報を拾っただろう。**]
「ここはトループだし、今は休戦中でしょ?
お互い敵国同士だからって、
必ずドンパチしないといけないモンでもないし。
こうして同じテーブルで一緒に肉を食うって体験も、
一生に一度、あるかないかだと思えば、
楽しくない?」
テーブルに到着した料理に早速手をつけつつ、
こちらは遠慮なく棒棒鶏からいただこうか。
「ん、美味い。
さすが名物というだけある。
あなたもドウゾ、ささっ、冷めちゃう前に遠慮なく」
手に紹興酒のグラスを持つと、
出会いに乾杯、などと冗談めかして掲げ、一口煽った。**
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