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水鏡に映る自分の姿は何に見えるだろう。
人か、それとも――。
どうやらこの中には、村人が7名、人狼が1名いるようだ。
崩壊都市 □□□□が「時間を進める」を選択しました。
[さらり、さらり。
風雨に曝されたコンクリートの残塵は、
タリア(インダラクスorマリールアorジブリールorSAW-GKorタリアorイサリビ)と
マリールア(インダラクスorマリールアorジブリールorSAW-GKorタリアorイサリビ)のいる地の方向に流れゆく。]
/*
9時に設定変更するのを忘れてPCのほうのログを書いていたという、村建て人としてやってはいけないことをしていました……。
人数だけならまだしも、開始時刻については気づいていなかったら大変なことになっていたので(参加者側から5/11開始NGがなかったとはいえ、事前に告知した本決定と違う開始日になってしまうところだった)
皆様、本当に申し訳ありませんでした……!
(9時頃に何かトラブルがあったとかそういうわけではないので、そのあたりはご心配なく!)
[ペデスタルはあくまで等身大の人型メカ。
電波塔の内部での管理業務は難なく遂行できても、塔の外側の物理的な保守点検を容易に実行できる機体ではない。
一機で梯子やクレーンに上っての清掃やメンテナンスは、ペデスタルにとっても困難だ。
代わりに、ペデスタルは何機かのドローンを飛ばす。
ドローンたちは、塔内の管理室にいるペデスタルの耳目の代わりとなり、伸ばしたアームで塔外部の煤払いや修復作業を行う。
メカであるペデスタルの処理能力は、複数機のドローンの同時管理を難なく実現する。
人類アンソニー・ペデスタルの独力であれば、こうした効率的な電波塔管理は行えなかっただろう。]
……今日は渡り鳥の落し物が多いぞ。
面倒だな。本当に面倒だぞ。
[ドローンからの情報を受信しながら、ペデスタルは合成音声でぼやきを零す。]
ダニー、今日は新しい花、ないんだ。
アルバートが次に来るときに
あなたの故郷の花を持ってこれたらって
言ってはいたんだけどね〜。
……うん、今日はよく凪いでる!
さっきなんかね、アザラシがいっぱい、
海岸でごろごろ昼寝してたんだよ〜。
こんな日にさあ、ボクらも一緒に
あっちの丘の上で昼寝したじゃん!
もうボクら二人っきりになっちゃったし
誰の目も気にしなくていいからーとか。
別にボクは誰の目も気にならないけど。
あの時みたいに、ボクの膝を貸したり
寄り添ったりはもうできないけど、
灰になって眠るあなたのもとに、
こうやって膝をつくことはできる。
……ね、悲しくないでしょ? ダニー。
っていうかダニー、結局なんでだったの?
あなたは感染症から生き延びたのに、
……他の
死ぬときはわざわざ火葬で、なんて。
おかげで埋葬はすっごく楽だったけどさ!
あっでも、そういえばダニーの故郷って、
火葬のほうが普通だったんだっけ?
忘れてたや。えっへへえ。
それでね、ダニー……… うん??
あっ なんか来た!
メッセージ! ちょっと読んでくる!
[ 読んで「くる」という語とは裏腹に、
イサリビはその場で、自機が受信したデータを確認する。
テキストの解読自体は素早く行われたが、
その内容に関連する記憶の参照には
幾許かの処理時間を要していた。 ]
あ。 あーあーあー!
[ 該当するデータに辿り着いた際には
あたかも通知音のような形で
人間の驚嘆のような音声を発していた。
その後、ほんの僅かの間、作り物の瞼を下ろす。 ]
/*
あ……れ……
朝の回らない頭でお手紙をお送りしてしまいましたけれど
人類が絶えているのって周知で良かったです……?
だ、大丈夫?現状の把握はPC次第なのでしょうか。
もし把握していない設定の方がいらっしゃるとするなら
お手紙の中で明確に滅亡に触れるのは爆弾なのでは
改めて見たらインダラクスさん旅立ったヒトたちを待っているのでは……困らせていないといい……すみません
50年、100年を経ているわけでなく20数年>>1:15なのならまだ望みもありますからね…。
あくまでもジブリールの目線では
ほぼほぼ滅亡したと断じられる情報なりがあっただけのこと。
なのだと思います。はい。
[墓石を軽く吹いてあげた後、テディベアを抱いて、子供部屋に帰る。ベッドに腰を下ろして、テディベアに顔をうずめて、あの子の匂いに浸る。
……このまま、このまま。 命がきれるまでぼーっとしていようか。
そう思って身をベッドに沈めようとしたとき、窓の外にきらりと光る何かが見えた。]
……?
あれ、うちの庭のあたりに、落ちた……?
[テディベアをそこに残して、さっきいた庭へとまた向かう。]
なんだろう……?
何もなさそう、だけれども。
[庭をくるりと見まわしてみても、光る、さっきまでなかった何かは一見見当たらない。
ここに落ちたように見えたけれど、敷地外に落ちたのだろうか。
そう思って門を開けて、そこを除いたとき、郵便受けから覗く見慣れない出っ張りに気が付く。]
……これ?
[手を伸ばして引き抜いてみる。
白い、四角、薄い。
郵便受けに入っているのだから常識的に考えれば当たり前だけど、封筒だった。
眠る前に入っていたのを見逃したのだろうか。それにしては不相応に綺麗な気がするけれど。]
でも今、この家に手紙を送って来る必要性なんか、ないよね。
……どういうことだろう。
[首を傾げながら封筒を持ったまま部屋に戻る。]
/*
始まったのでPT制になりました。
ガチ村だと喉は尽きるものだと思われるけどRP村はどうなんでしょう。
無理に尽きさせる必要はないけど「足りなくなる可能性があります」というんだったらもうちょっと推敲して表現を切削してからロル出した方がいいのでしょうか。
けどこのぱっと書いてみている感じだったら1回の発言で100ptとか消費するって言ったら相当な大作だけっぽいし気にしなくてもよさそう?
一応イサリビさんが4発言で170ほどしか使ってないので単純に永遠にその割合でPt消費すると考えたら3000ポイントあれば70回くらい発言できる計算になりますね。
なるほど相当な物量で出していかない限り尽きません。
第一プロローグでもそんなに話してないですし。尽きないと思って良いですね。
/*
完全に独り言を「RP村の感想置き場」に使っているけど、これ、普通は何に使うんでしょう。
独り言に表には出さないロルを落としてエピローグ入りしてから見せるのはたまに見ますけど。
[ 取得したパーツたちをそれぞれ加工、修理用のシステムにかける。
これで明日には新しいバッテリーパックが出来上がるはずだ。
さて、次はどうしようか、と思案する。
先ほどレターセットを探しに行った倉庫が埃まみれになっていたので、そこを掃除しようと、システムルームから出ようとしたその時、]
───通信用端末がピコン、と通知音を鳴らした。]
[ 液晶画面に表示される
『新着メールが1件あります。』の文字。
どうやら特殊転送機能が使われているらしく、
受信に時間がかかっているようだった。
体の真ん中、少し左のあたり、旧人類でいうなら、
心臓のある部分、がそわそわとするような気がする。
これは緊張と、そして期待だ、と彼女は理解した。]
……メール、来てる。
[ まだこの施設のことを憶えている人が本当にいたのか。
それともまったく関係のない「広告」メールなのか。
受信完了までのあと数秒が、異様に長く感じられた。]
[ 液晶画面に表示される
『新着メールが1件あります。』の文字。
どうやら特殊転送機能が使われているらしく、
受信に時間がかかっているようだった。
体の真ん中、少し左のあたり、旧人類でいうなら、
心臓のある部分、がそわそわとするような気がする。
これは緊張と、そして期待だ、と彼女は理解した。]
……メール、来てる。
[ まだこの施設のことを憶えている人が本当にいたのか。
それともまったく関係のない「広告」メールなのか。
受信完了までのあと数秒が、異様に長く感じられた。]
[今日も黄昏と黎明が訪れる。
鈍色の空から漏れ始める太陽の光を受けながら、
ドーム状の空から降り注がれるスプリンクラーの雨は、
まだ産まれたばかりの若き双葉達を愛で、慈しんでいた
1日三回、そのばその場に生きる
踊る水滴の輝きを眺めながら、夜鷹は空を眺めていた]
…美しいな。この空が本物であれば
君にも見せられたのになあ
[美しい花たちが夜鷹を慰めるように揺れ、
その鉱石のような肌を撫でた。
こういうとき、幼子たちなら
くすぐったいと笑うのだろうが。
生憎なことに神経の類は搭載されていない]
― 記憶のはじまり ―
[今から少し……いや、かなりかな?
とにかく、昔のことだ。]
Piッ!! SAW-GK 起動―――
[起動の命令を受け取って、
僕はランプを青く光らせ、ゆっくりと覚醒した。
これから、どんな場所を掃除できるんだろう?
僕を使ってくれるご主人はどんな人だろう?
期待にドキドキ、ライトを点滅させて、
さっそく、カメラで周りを見渡してみたんだ。]
アレ……?ご主人?ドコ……?
僕を買っテくれタ、人間サン、いナイ……?
[目覚めた場所には動く機械は一つもなく、
人っ子一人見つからないのが寂しくて、
シューン、と、内部のモーターが動く音が虚しく響く。
人が住むという町から離れた、機械ばかりの山の上。
使われなくなった機械やロボット、部品……
調べた座標と辺りの様子から推察するに、
どうやらここは、機械達の廃棄場だった。
僕と話してくれる機械は居ないかと、
機械の山を掻き分け掻き分け。
いくらPiPiPiと呼びかけても、反応は帰ってこない。
身体から伸ばしたアームも錆び切っていて、
あぁ、僕は捨てられてここに居るんだなと気づく。
何も覚えていないのだって、
捨てる前に初期化されてしまったからだろう。]
[仕える者が居ないなら、役目は果たせない。
加えて、メモリーの大半はまっさらだ。
あぁ、どうしよう、どうしよう。
諦めず機械の破片をどかそうとしていたアームが、
駆動音を立てて、力なく地面へと垂れ下がる。]
ここにクル、前のコト。
僕……何も、覚えテ、ナイ。
[覚えていることといえば自分の製造番号と、
備わっている機能の使い方、していいことと駄目なこと。
他に何か少しでも覚えていることはないのかな。
ランプを黄色く点滅させて、
消えてない記録が無いか、僕は必死で探した。
だって。このままだと僕は何をしていいのかわからない。
そのときの僕は、目覚めたばかりの機械だったから。
この壊れた機械の山に留まりたいわけじゃないのに、
理由もなく何処かに行くことはできなかった。]
[メモリーを漁ってすぐに見つけた記録といえば、
ついさっき、電源が入った直後の映像だ。
僕の電源オンには複雑な入力が必要だというのに、
偶然、悪戯な鼠が条件をクリアしてしまったらしい。
まだAIシステムが起動しきっていない間に、
カメラいっぱいに顔を映していた鼠は、
興味を失ったのか、僕とは逆の方へ顔を向け、
何処かに走り去っていったみたいだった。]
ウーン、これじゃナイ……こっちモ、空ッポ……
なにカ、もっと前ノ、記録ハ……
[僕はやがて、たった一つ遺っていた記録を見つける。
日付も時刻も上手く記録されていなくって、
ちゃんと読めたのも本当に一部だけだけど。
メモリーの隅に消えずに残っていたその古びた記録は
世界中を旅することになってもいいと、
僕にそう思わせるぐらいに。
前に進むための強い理由を、僕にくれたんだ。]
[=システムログ XXXX.XX.XX=
:
:
:
XX:XX MEMORY DATA_CONVERT
XX:XX SAW-GK ⇒ SAW-GL
XX:XX DATA CHECK
……………SUCCESS.
XX:XX CONVERT START
:
:
……………SUCCESS.
XX:XX CONVERT COMPLETE
XX:XX SAW-GK_MEMORY DELETE START
:
……………SUCCESS. ]
ICQCQ ICQCQ
応答せよ、応答せよ
…こちらは、シロツメクサが花を咲かせたよ
クローバーが一面に広がっている。
白い花が、雨と歌っている。
…帰っておいで。
君に、この景色を見せたいんだ
碇星魄 インダラクス から 電波塔管理 ペデスタル へ、秘密のやり取りが行われました。
[思考に浮かんだ歌は、電気信号となって
どこか遠くへ飛んでいく。文字となって霧となって。
遠く遠くにいる誰かに、自分たちの無事を伝える]
[記録を見つけた僕は、すぐにその場を発つことにした。
この世界のどこかに、壊れる前の僕のメモリーを
持っている機械が居る。
それなら―――と。
動き出した移動システムは止まらない。
希望なんてないような場所から飛び出したってのにね。
居ても経っても居られず走り続ける僕の身体の中では
高揚感のような熱い気持ちがずっとあったんだ!
……まあ、今考えると。急に動いたから。
オーバーヒートしかかっただけだったのかもだけど。]
[黄昏がすぎた先。またとっぷりとした夜闇が
夜鷹の身体を隠した頃のことだった。
いつもなら。夜鷹の灯りだけが小さな命を照らすのに。
『楽園の花園』の片隅にある、ガラクタだらけの
環境制御室から、チラチラと、何かが瞬くのがみえた]
…あれは… 確か、緊急時用の…
[幼子たちがこの楽園を飛び出していく前の話。
外界で、安全な場所を見つけたならば、
その箱に、必ずメッセージを送ると伝えられ
幾星霜の時を放置され、ひび割れたそれ。
小さな火を頼りに、
緑の生命であふれかえった部屋のなかに
ゆっくりゆっくり、潜り込み。
画面に映るそれを見て、夜鷹は目を見開いた]
[そっと、封筒を崩さないように、手紙の封を切ってみる。
なかから現れた紙に書かれた文章を指でたどる]
……なるほど、だから、こんなところまで、お手紙がやってきたんだ、ね。
お返事、してみようかな。
[折角ここに届いてくれた手紙を無下にすることはしたくなかった。
何を書いたらいいものかと思いながらも、ペンを手に取る。]
[届いた二通の手紙。
片方は音なき唄を歌う君。
片方はかつてつけられた任を失った君。
ひどく懐かしいような。
どこか知っているかのような。
そんな感覚に陥るのは
きっと夜鷹の胸に灯るものが
彼らと似ているからだろう]
こんばんは。こんばんは。
私は君を知っている気がする。
私は、ここを出たことはないのだけれど。
なぜだろうな。
君からは、愛しい
同じ暖かさを感じる。
…今日は霧雨のつゆとシロツメクサが、
黎明の中で歌っていた。
今は 電気の弾けるような声とともに、
幼い種火が はつはつと笑って、謳っている。
久方ぶりに、本当の仕事ができたんだ。
嬉しくないわけもない、
私も、久方ぶりに、「君」にあえて嬉しい
[かたり。かたり。返事を書く手は遅いけど。
ゆるりゆるり、と伝えたいことを綴る。]
碇星魄 インダラクス から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
[ 手に取ったそれは、プラスチックではない、木材でできたもの。
紙、だ。
その不思議な柔らかさに何度か表面を撫でてみる。
専用の用紙でないと受信出来ないと考えていたが、
そうでもないようだ。
手の中の、紙に書かれた瑠璃色の文字を追っていく。]
これは……お返事をしたほうがよさそう。
[ 再び、白い便箋と封筒を準備し、ペンを取った。]
…君のいるところには、
波や、アザラシがいるのだね。
…
何度も行きたいと言っていた。
小鳥たちも、きっと私の知るものとは
全く違う姿をしているのだろうな
…植物たちを護る優しい風の輪舞曲
…蝶や小鳥たちの羽ばたく舞踏曲
そんな歌が、こちらにはあるよ
君にも、きっとつたえたい…
伝わるといいな]
碇星魄 インダラクス から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
[ 白いプラスチックフィルムの便箋に、
紫色のインクが充填された
細い油性のペン先が、文字を記していく。]
はじめまして。
私は、タリア。
正式名称は『紫花天 タリア-04』です。
名前も知らないあなた、お話を教えてくれてありがとう。
そして、あなたは私に問い掛けました。
私は、この問いに答えるべきだと感じました。
ただ私は、私以外の稼働する存在と会ったことがありません。
当然、言葉を交わしたことも。
だから、上手く伝えられるかがわかりませんが。
蓮の根を得たのに、食さなかった女性。
美しくなりたいと願ったのに、それを拒否した。
……自分にはそう在れないと考えたから、ではないでしょうか。
紫花天 タリアー04 から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
…ICQCQ ICQCQ
応答せよ 応答せよ
私は 楽園の花園の最後の番人
インダラクス と 君は呼ぶ
"君たち"が出た旅の帰りを待っている
…そんな彼らを待ち続けた
…君は、私を知っているかい?
君は…私の子供たちを、知っているかい?
…また君と、話がしたい。聞いてみたい。
また、どうか、この返事が届きますように。
碇星魄 インダラクス から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
泉のうわべのきれいな水だけを飲んでいた女性は、
泥水を啜ってなお美しく在る蓮たちのようには、なれないと。
そう感じたのだと、思いました。
私は、蓮の精霊たちでも、美しくなりたい女性でもない。
あなたのことも、知りません。
だから、求める回答でなければ、すみません。
よければ、また私にお話を、教えてください。
私はそれをとても嬉しく、思います。
紫花天 タリアー04 から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
/*
イサリビさんは、すげー丁寧にインダラクスのロル拾って送ってくれてるし、
ジブリールさんは同じ最後に残されたものとしての感情をぶつけてきてくれてめちゃくちゃうれしい
へんじかきたい、が、ねむい…!
/*
今日はリアル疲れ+別件でいろんな思考が膨れてたのを発散してきたので、まずはゆっくり休んで、明日、ジブリールさんにゆっくりかえすのだ…
[ 前回と同じように丁寧に便箋を折りたたみ、封筒の中へ入れ、
封を閉じる。
通信用端末の特殊転送機能から返信を行った。
文末には自動で返信先が追記されただろう。]
……ふふ、手紙の返事、送れた。
[ 今まで来なかった手紙が来たのだ。
きっと、この手紙も相手にも届くはず。
機械らしからぬ根拠のない思考が巡るが、そんなことはどうでもよかった。
外界と繋がる喜びを、彼女はいま初めて、知ったのだから。]
/*
「」と『』の使い方がぶれとる…これだから…(ry
マリールアさんは戸惑わせてたらごめんなさい!
役割がなくなった機械へ、最初から役割なんかなかった
機械からの親近感……
初めまして、タリアさんとお呼びしますね。正式名称の方でお呼びしたほうが良かったらごめんなさい。
私がタリアさんの出したお手紙を受け取りました。
お返事してみますけれど、手紙、書いたことがないのです。受け取ったのも、これが初めてなのです。ですので何か書き方とか、おかしいかもしれません。
とりあえずどう書けばいいのか分からないので、タリアさんのお手紙を参考に自己紹介をさせていただきます。
私はマリールアです。女性型家事用ロボットです。
ご主人様がずいぶん前にいなくなって、そしてお仕事がなくなったので「家事用」は元、を付けたほうがいいかもしれません。だから今は無職とでもいうべきでしょうか。
焉命愛 マリールア から 紫花天 タリアー04 へ、秘密のやり取りが行われました。
私、手紙を見て、こんなふうに手紙を受け取る、ということを思い浮かべたことがないので驚きました。一瞬送り間違いか何かで私のところにお手紙がやってきてしまったんじゃないか、とも思いました。
中身を読んで、なんで私にたどり着いたか分かったとき、世界は広いのに、こうやって私の元にたどり着いた、というのには意味があるんじゃないか、そんな風に思ったんです。勝手な考え方かもしれませんけれども。
それに私以外にこの世界に息づいている存在がいるということをはっきり感じられて嬉しかったです。インフラがまだ生きているので「誰か」が維持しているのだろうな、とは思っていましたけれど、具体的な「誰か」と接せられて。
だから答えてみたいな、と思いました。
タリアさんはタリアさん以外に稼働しているもの、会ったことがないのですね。箱入り的な感じ、なのでしょうか。
私は随分前に、まだご主人様がいたころなら、他の動くもの、いろいろと見たことはあります。
だけど少なくとも今、私はずっと居た家にいるのですけれども、近辺にはどんなに見まわしてみても他の機械さんの姿は見当たりません。
もしかして世界中を探しても、動く存在って、今そんなにいないのでしょうか。いたとしても点々、としかいないのでしょうか。
だとしたら、世界って今は随分寂しくなっているんですね。
焉命愛 マリールア から 紫花天 タリアー04 へ、秘密のやり取りが行われました。
なんだかおかしなことを書いたような感じがしますけれど、私、ついさっきまで、起動していなかったのです。お仕事無くなったから、ずっと電源を落としていたのです。何もやることなくなったら、どうやって動いていればいいのか分からなくって。
今こうやってお返事をしていることから分かるように、ついさっき目を覚ましたのですけれど。
とにかく、だから多分、とても世間知らずです。
流石にそれは良くないですよね。このお手紙書き終わったら、調べてみようと思います。
それはさておき、私はただ、今あなたのお手紙を受け取っただけで、このお手紙一枚でしか貴方のこと、知りません。文面を見て、タリアさんってこんなかな、あんなかな、と想像は膨らむのですけれど、本当のタリアさんが何をして過ごしているのかとか、どんな姿をしているのか、とかは私には分かりません。
全部を知りたいな、とは思わないです。けれど、もう少し、貴方のことを知ってみたいです。
もし嫌でなかったらお返事、くれると嬉しいです。
私も頑張って、お返事を書きますから。
手紙、ありがとうございました。
マリールア
焉命愛 マリールア から 紫花天 タリアー04 へ、秘密のやり取りが行われました。
[試行錯誤しながらも文字を書いていっていれば気が付けばかなりの分量になってしまっていた。
受け取った手紙のそれよりもずいぶん多いのだけれど、多すぎかもしれない、とわずかな不安に駆られる。]
これ、どうやったら送れるのかな。
[呟いた刹那、さっきの封筒が静かに自己主張するようにすっと光る。
もしかして、と思いながら封筒に便箋を、折って、収め、封をしてみる。
行ってきます。そういうように封筒はもう一度だけ光ると虚空に浮かび上がって、そして消えた。
きっと届けてくれるのだろう。]
/*
いくら何でも手紙推敲するのに40分かかるとは思わなかった顔をしてます。
他の人ってどれくらいの時間かけてロル書いてるんです?
[きっと初めての手紙を書いて、気持ちが高揚したのだろう。
この手紙の主と同じように、自分も他のどこにいるか分からない誰かに手紙を送ってみたい。
そんな気持ちになっていた。]
このお手紙みたいな送り方は……分からないかな。
電子的に送ってみようかな。
[家にある端末を開き、先にいくつかの調べごとをする。
主に予備知識として、今世界がどうなっているかを知るため。
さっきの手紙ではずいぶん無知をさらしてしまった気がするから。
ある程度知っている方が、ちゃんと相手と話がつながると思う。]
……そっか、人間、もうどこにもいないんだね。
あんなにいっぱいいたのに、あの子だけじゃなくって、みんな簡単にいなくなったのかな。
おや ……?
[ ランプが細々と点滅していることに気付いた。
ところどころ抜け落ちた天井から
主端末を示す形で陽光が降り注いでいる。
幸運―― 或いは天啓を齎す薄明光線のごとくで、
引かれるように其方へと近づき、見上げた。
伝言のひとつも受信することがなくなって久しい。
己の発信、その返答にも期待はしていなかったのだが。
何らかの通信を受信した印だろうか。
『不思議そう』に、少し『期待を込めて』
空中ディスプレイへと『片手』を翳す。 ]
あぁ ………
居ましたね。
……居らっしゃるのですね。
まだ、御話しができる方が。
[ 半ば呆然と、力の抜けた合成音声が
灰色の部屋にぽつりと滑り落ちる。 ]
[ 2度、3度。
電子の光が織りなすその文字列に『眼』を滑らせて。
問いかけを解析し、回路に取り込んで、また解析し。
間違いなく、このひとは己に語り掛けている、
それを確かめて。
瞼はそっと閉じられる。
感慨のような、感傷のような
ことばにならない奥底の動きに呼応して。
―― これもまた 意図的に操作した挙動ではなかった。 ]
/*
表ではデフォルト表情固定にしようと思っていたのに
お手紙の嬉しさにじいちゃんデレてしまいました
受け取り遅くなりまして…!
[完全に古びた旧時代のキーボードを、
大きな指で慎重に叩く
旅立った
やり取りができる唯一の手段であるそれは、
ひどく存在が朧げで、今にも壊れそうで
夜鷹は、一つ目のメッセージを返すと、
次の便りに目を向ける。 ]
…役目を失った刑務官…か
…私と、…同じだな
たったひとりで、
終わってしまった役目の跡を辿って…
[夜鷹は、一度画面から顔を上げて。
朽ち果ててしまった楽園の片隅の研究室を見やる。
楽園の
かつていた知的生命体たちの住処にも
自分の生命の意味を主張していた]
/*
秘話→独り言誤爆、そういえば自分でも身に覚えがあったのにすっかり頭から抜けていたという。
マリールアさんありがとうございます!
[無垢な生命たちは、今も夜鷹の傍にいる。
花に潜む蟷螂。小さく羽ばたく蝶と小鳥。
生命に巻き付くシダツルの なんと健気なことだろう
床に貼られたプレートはひび割れ苔生し、
隙間からは、いまここにいるよとその顔を出している]
…君たちは強いな。
無垢で、しなやかで…
だからこそ、彼らとは違う…
[世話などせずとも、彼らは生きる。
脳髄の退屈を紛らわせるための遊戯をする必要もない
彼らが出ていってしまって以降。
役割は、ただただこの楽園を彷徨い見守るだけ]
当方 UT-Xng-3C
当機の座標◆□-○より
貴座標〇△□-×■×に返信
SAW-GLの特徴に該当する機体情報: 1件
画像データ転送に失敗
以下に画像の概要を記載
汎用型機械整備工機 "M-Doc379"
(通称: 技師先生/ドクター)
の整備拠点にて撮影
画像撮影日: 情報なし
当機への画像保存日: 30日前
機体損傷とみられる特徴は
画像内容からは不検出
SAW-GLの機体状況は良好と推測
詳細は未確認
M-Doc379整備拠点の座標: ◆▽-×
火葬想 イサリビ から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
夜の果ての刑務官殿へ
こちらは、テラフォーム式生命維持施設『楽園の花園』
私は、当施設の管理・防衛機動装置
個体識別名を
私は、かつてこの施設を作った人間達に、
外界からの『楽園の花園』への侵略からの防衛と、
施設内で育成中の生命体の管理を任されている。
外界に出ても生存可能な自分達を希求し、
様々な研究をしていた。
比較的、育成や種の維持が容易な動植物から、
外界に適応させられるように遺伝子操作を行い、
人間もまた、外界に適応できるよう、
遺伝子組み換えを繰り返し、試験管からうまれる。
そんな場所で産まれた幼子たちの世話をしている
…していた
碇星魄 インダラクス から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
ごめん つい仕事の口調になった
ボクの同胞と遣り取りしていた頃の癖だ
はじめまして SAW-GK
ボクの型番はUT-Xng-3C、
「墓守」のシリーズ機
人間からの愛称は イサリビ だ
SAW-GLは 技師先生のところに
今も いるかもしれない
位置座標はさっきのメッセージの末尾通り
ボクは写真で見ただけだから
その機械には会ったことない けど
技師先生のお世話になっているなら
元気にしていると思う
火葬想 イサリビ から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
キミが目覚める前のこと
SAW-GLが知っているのかな?
型番が似ているけれど
その機械とキミは 同じシリーズかな
ボクは 今いる島を離れられない
技師先生の拠点にも直接は行けない
だから ボク自ら キミの尋ね
探しには行けない けれど
また新しいことが分かったら知らせる
SAW-GKが キミのことを 知れますように
そしてキミが キミの同胞に
無事に 会えますように
火葬想 イサリビ から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
私の任は未だ継続しているため、貴殿とは状況が違うが
貴方の感じる空白は察してあまりある。
かつては多くの人間や外敵が当施設を襲撃した
かつては僅かな人間がこの楽園の中で共に話をしていた
しかし今は、小さな動植物や昆虫が無垢な命を
花開かせ、歌い踊るばかり。
…この施設で生まれた最後の
外界への繋がりと 新たな安息の地を求めて、
探究と開拓の旅路に出てしまった。
無垢な生命たちは、
私の世話も絵本の読み聞かせもいらない。
ただただ無邪気に生きる彼らを見守り、
生命を繋ぐ手助けをするのみで、
幼子たちが、無事に安息の地についたのだと
知らせてくれるのを待ち続けて、長いときを経た。
碇星魄 インダラクス から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
追伸!
座標◆▽-×の街は今 ワルっぽい機械も
ちょっと 多いみたい だけれど
治安はそこまで 悪くない みたい
街に行くときは 適度に気を付ければ大丈夫
少なくとも 多機能掃除機狩りの話は 聞かないよ
ただ 技師先生にメンテナンスされちゃうと
先生、ものすごく小言多いし 直し方も荒療治だから
火葬想 イサリビ から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
/*インダラクスの>>0:15は桁がひとつ下やったかもと今更気づく
試験管ベビーたちは、人間からかけ離れた姿の新人類で、なんとか生き延びていたけど、旅先で全滅したやで…でゆるしてもらえんやろか…!
…現在、当施設には私以外の自立思考AIは存在しない。
私の話を聞いてくれるようなものも存在しない。
だから今、私が感じているのは、虚無という名の孤独なのかもしれない。
…貴殿はどうでしょうか。
貴殿はどのようにかつてを過ごされたのでしょう。
茫漠たる時の中で、私の言葉は慰めになるでしょうか。
…人間は居なくなってしまった。
幼子達は、人間達に造られた無垢なるものだった。
人類と似て、そして異なるものとなった彼らは、
きっと今の外の世界では、苦労も多いことでしょう。
もし貴方が、私の
私が連絡を待っていると伝えてくれはしませんか。
…そうでなくとも、またあなたと話したい。
どうか、またよろしければ。便りを待っております。
黎明の果てより
碇星魄 インダラクス から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
[ペデスタルは今、文字通り、己の頭を抱えていた。]
私はお前たちを駆除したい訳ではない。
決して駆除したい訳ではない。
ただ、お前たちの落し物を放置すると
塔の腐食に繋がる故に、
仕事量が増えることを愚痴っていただけだ。
だから私の頭から降りろ、降りてくれ……
[不注意で開け放っていた窓の1つから、電波塔の内部に迷い込んできた渡り鳥。その一羽が、ペデスタルのパラボラアンテナの上に何故か居座っていた。
当分の間、この渡り鳥は、再び翼を広げる心算はないようだ。]
……………… メッセージ送信完了〜!
うん、やっぱり画像データは弾かれちゃった。
外部との通信じゃ、遅れるデータの種類に
制限掛かっちゃうっぽい。
まあ元々「
外部通信には不便でもしょうがないって感じ。
で、何言おうとしてたんだっけボク?
忘れちゃった。また思い出した時でいいや。
……ダニー。実はさ、今ね、
1Eや2Mと
メッセージ、つい送っちゃってたんだ。てへへ。
[ ここでイサリビが挙げた語はそれぞれ、
「UT-Xng-1E」「UT-Xng-2M」という型番を指す。
なお、イサリビ自身の型番は「UT-Xng-3C」だ。 ]
じいちゃんばあちゃんたちはさ、ボクらのこと
いっつも愛称のほうで呼んでいたけど、
おじさんおばさんは最期まで型番に拘ってたよね。
ボクらのことだって判ればどっちでもいいけど!
そうそう、ダニー。
「イサリビ」の音は、あなたの故郷の言葉では
夜の漁の時に使う火を表すんだ、って
初めて会ったときにびっくりしてたよね〜。
― アンテナが使えるようになった翌日 ―
[多機能掃除機の朝は早い……わけではない。
外部から解除命令を受けない限り、
一度スリープモードになった後は
一定量の充電がされたことを検知するまで、
解除はされないようになっている。
今日もギリギリ朝と呼べるような時間に起きた僕は、
辛うじて残る銀色におひさまの光を反射させながら
この町に居るメカ達に挨拶しにいくことにした。]
Pi、PiPiPiッ! 今日ハ人間居る、カナ?
[時速100キロを出しながら、カメラできょろきょろ。
猫や犬を見かければアームを軋ませ振り振り、
速度は緩めることなくその場を通り過ぎる。
どこに行っても、人間に定義される生物は見かけない。
皆、さっき見かけた墓地の下にいるのだろうか。]
[今居る町に来る前、立ち寄った町で会ったロボットは
人間達は滅びてしまったのだと話してくれた。
正確な原因についてはまだ分析中でも、
"滅びた"ことについては間違いが無いのだと、
彼は僕に根拠を色々教えてもくれた。
論理的に考えれば普通の機械なら納得するんだろう。
でも僕は、どうしても納得できなかった。
AIとして検証するための機能に問題があるのかな。
それとも……機械としてではなく、僕自身として、
納得ができないって、そう思うのかな。
滅亡なんて嘘だ。
世界は広い。どこかに生き残りが居てもおかしくない。
何の根拠も無いのに、僕はそう思いたかった。
僕は自分に備わった役目を忘れたことは無いし、
今だって、いつかその役目を果たせると信じてる。
僕は、人間に命じられて、掃除をするのが夢なんだ!]
[今日も人間の姿は見つけられないことに
少し気を落としアンテナの先っぽもへんにょり曲がる。
いいや、諦めるもんか。
機械にもモニタリングできない場所はあるはず。
人間達は皆、僕達機械をびっくりさせるために、
僕達がわからないような場所でこっそり生きてるんだ。
きっと。……きっと。そうに違いない。]
コチラ、SAW-GK。
座標〇△□-×▲▼ヨリ発信。
多機能掃除機トシテ、
僕ハ、仕事デキルノ、夢デス。
命令ガナイト、ドコヲ掃除、ワカリマセン。
今カラダイブ前、電源ガ入ッタトキニハ、
ゴ主人ノ情報。掃除スル場所ノ情報。
今ノ世界ノ情報。僕ノ動作ログサエモ。
ナニモ、メモリー、アリマセンデシタ。
誰カ。マダ動イテ、話シテ、
生キテイル人間、知リマセンカ?
コチラハ、少シノロボ、ト、
猫ヤ犬バカリ、デ。
寂シクハアリマセンガ、
僕ガ役目、果タセルヨウ、
命ジテクレル人間ハ、イナイノデス。
弾振具 SAW-GK から 紫花天 タリアー04 へ、秘密のやり取りが行われました。
[……やっぱり。
僕だけじゃ、思考の速度もパターンも限界がある。
生き残りを信じて探すのはいいんだけど、
僕が一日で探せる範囲はタカが知れているからね。
お返事が返ってくるかはわからない。
それでも、返信確率、計算結果が0%でないのなら、
やらない理由はない。
ようし!やるぞ!
と、僕はぴこんと青いライトを点滅させた。
相変わらずの速度で走りながら、
アンテナの先を光らせ、電波を飛ばす。
電波強度はMAX。進行方向とは逆の方向へと。]
/*
ところでマリールアさんの>>0:37を見ながら「全角ならタグ化しないな!!よし!!」と思っていたのだけれど
よく仕様読み直したら、全角の場合でも前に半角or全角スペースを入れたらタグとして機能するみたいでした。
https://dawn-star.sakura.ne.jp...
ちなみに注意事項で「ハッシュタグはメモと独り言のみ」としているのは
ハッシュタグ機能でリンクが作られる→その部分だけリンクの色に変わっちゃう……というのが、RP発言のログ読み上ちょっと読みにくくなっちゃうなーと過去村で感じたことがあったからです。
なので文面に#が出てくること自体は全然問題なし、だったんですよね。
件の注意事項は「ハッシュタグ機能」の方で読んでいただけてる……とは思ったのだけれど、ちょっとややこしいかも、と思い当たったので、次の時にはちゃんと「タグ機能は表で使わない」の方に変えた方がいいかな。
/*
わーい!イサリビさんからお返事めっちゃ頂けた!ありがとうございます〜!(・x・)!
色々教えてくれて嬉しいなあ。そう、こいつにはメンテナンスが必要なのである……!探してる機種についても情報くれて感謝感謝。位置情報もくれたからいつか行くこともできるのありがたい。
沢山感謝を伝えるぞー、明日にね!
/*
夜にはインダラクスさんにお返事するぞう。
こっちはお花無くはないけどそんな沢山は無いし、整備もされてないんだよな。そして人間は当たり前だけど居ないのがね、悲しいね…
─── 回想・タリア03の記憶 ───
[ 大木の根元に凭れるように座り、膝を抱えた。
草いきれが鼻腔を擽る。
湿り気を帯びた風は肌にぬるく纏わりつき、
雨雲が近づいているのを知らせる。
防水加工を施されていようと、濡れるのは嫌いだ。
不快感に眉を顰め、膝を抱え込む腕に力を入れた。
其処へ、顔のない人型ロボットがやってくる。]
なぁに。
[ 紫水晶の瞳が、眼前の機械を鋭く睨みつける。
ニンゲンたちも愚かだが、
ニンゲンたちの心を踏み躙るためだけに、幼い子供の姿をしたアンドロイド───
施設の機械も、ニンゲンもみんな嫌い。なにが『天使』だ。]
[ ああ、はやく何処かに行って欲しい。
全身に嫌悪感を滲ませる。
だが相手は気にする素振りもなく、抑揚のない機械音で言葉を続けた。
わたしの解体が3日後に決定した、と。]
……ほんとう? ……わかった。
[ タリア02より感情を豊かにプログラミングしたせいで、
遣いづらいと考えられているのは知っていた。
そうしたのは自分たちのくせに、よくもまあ言えたものだ。
けれど 他の存在の都合で動かされるのにも、もううんざりしていたし、わたしに取ってはこの上なくありがたい話だった。
……
[ 必要事項を伝え終わった機械は、施設の中へと戻っていった。
ふうと息を吐き、雨雲が近づいた鈍色の空を見詰め、ぼんやりと追想する。
───『おはなをどうぞ、てんしさま』
無垢な瞳が、わたしを見詰める。
小さな手に握られた花をこちらへ差し出して、綻ぶように笑うニンゲンの子ども。
まるい頬は赤く染まっていて、まるで林檎のようで可愛らしかった。
戸惑いながらも其れを受け取り、急かされるようにその場を離れた。
花束は直ぐに枯れてしまったけれど、私の電脳に、想い出が、感情が残っている。]
[ 貴女にだけは、
刹那の邂逅。
きっとニンゲンには忘れ去られてしまう程度の、
取るに足らないものだろうけれど。
わたしにとっては他のすべてを捨て置いてもいいくらいに嬉しかった、
小さな小さなできごと。
ひとつきりのやわらかな慈愛の記憶を抱いて、わたしは
わたしの羽根は、何のためにあったのかな……。
[ ───瞼を下ろして、ぽつりと零す。その問いに応えるものは、いない。]
Pi!PiPi!!こんにちハ!
僕に似タ機械、見つかっタ?
[そこはこの町に来てから一日一回、
毎日必ず顔を出している場所だ。
古いが、今も手入れが続けられている店内は、
無残に壊れてしまったものは置かれていなくて。
今日も、いくつかの椅子には人型メカが座っていた。
此処は嘗て、人に飲み物を提供する場所だったらしい。
ロボットや機械しかいない世界になってしまったなら
人間が戻ってくるまでは、彼らのための店にしよう。
人間が町から消えてから暫くして、
店のマスターであるメカがそう決めたんだって。
だからここは人間が居なくなった後、
この町のメカ達が集まる場所になったんだ。]
『GK、今日も元気そうで何よりだ。
君の言うGLは見つかっていないが、
折角だ。今日も少し、皆と話していってくれ。』
[青いランプで返事して、その場にふわりと飛び上がる。
近くにあった丸い椅子の上に上手く着地すると、
僕の前に、オイルの入ったコップを置いてくれた。
僕はこういった燃料を必要としないのだけど、
お客さんの前には飲み物がないといけないらしい。
僕は、デフォルトでインストールされている、
人間の家の中以外のルールには疎いから、
世の中の常識を教えてくれるのはいつだって有難い。]
[置いて貰ったコップを錆びたアームで近くに寄せて
揺れる水面に映る僕の姿を見たりした後。
カメラでぐるりと、店内を見渡す。
カウンター席では町の情報を集めるのが役目のメカが
町の老朽化の様子をマスターに話している。
近くのテーブル席には数体のメカ達。
僕以上に色んな町を巡ってるという郵便メカが、
他のメカにお手紙を渡しているところだった。
……そういえば、僕はメッセージを送ってはみたけど
誰かからのメッセージが僕に届いたことはない。
送受信機能を起動させたのは昨日からだから、
そんなすぐに来るというのも期待しすぎだろう。
そうは思っても、どうしても期待はするもので。
一度気になったらそれしか考えられなくなっちゃった。]
[そうしてそわそわ、アンテナを揺らしていたら。
それは急に、僕へと届いた。]
―――Piッ!
マスター!あノ、あのネ、
僕にモお手紙!メッセージ、届いたミタイ。
どうシヨ、どうすればイイ?
[僕はびっくりして、その場に少し飛び上がる。
何事かと驚くマスターには事情を話したけれど……
期待するのと実際に起こるのとでは別の話で。
僕は、本当に届いた時のことは考えてなかった。
ランプを色んな色に光らせて処理を走らせ、
届いたメッセージを何度も読み返す。
初めて僕に来たメッセージだ。
凄く嬉しい反面、この後何をすればいいのやら。
読み終わった後も、僕は答えを出せなくて。
ランプは忙しなく光り続ける。]
[困っている様子を見かねてか、
マスターは軋む腕を伸ばして僕を撫で、
笑って僕にアドバイスをしてくれた。
手紙にはお返事を書くモノなんだって。
それを聞いて、僕は確かに!と、ランプを青くする。]
―――Pi!
確かニ、そウダ!
お手紙にハ、お返事、書かないト。
僕だッテ。お返事欲しクテ、出したモノ。
それニ、このメッセージにモ、
お返事、欲シそうナコト、書いてル。
[やることが決まったなら、すぐやらなくちゃ!
僕は、僕が目覚めてから今までの間に
見てきた場所、感じたこと、考えたこと―――
それらをメモリーから探し集めて、文字にしていく。]
お返事ノ書き方、合っテルかナ?
……僕ノ機能、ちゃんト動イテくれるカナ。
[正しいかどうかなんて、この際どうでもいいんだ。
どうかこのメッセージが、このロボに届きますように。
僕のこの不具合の多い身体の中でも、
メッセージを送る機能が無事なことは奇跡だった。
内部チェックでは問題はないと、
そう結果が返ってきてはいたけど、
他の機能が酷かったから、どうしても不安はあった。
昨日やさっきやったみたいに、
適当な場所に送信するだけじゃなくって。
指定した宛先に送信することも上手くできますように。
僕はそう願い、
アンテナをPiPiPiと光らせ、電波を送信した。]
コチラ、SAW-GK。
座標〇△□-■〇×ヨリ発信。
アナタノ、メッセージ、受信シマシタ。
僕ハ多機能掃除機デス。
残念ナガラ、ヒトノ子ニハ、程遠イデス。
人型ハシテイマセン。丸クテ、平タク、
時速100キロで走ルコトガ得意デス。
動物語モ、翻訳デキマス。
人間、メモリーノDELETE後、
目ガサメタ後ニハ、一度モ出会ッテイマセン。
僕モ、人間ニ会イタイ。
人間居ナイト、僕ノ役目、
命ジラレタ場所ノ掃除、果タセナイ。
コレマデ、五ツホド、町ヲ巡リマシタガ
今ノトコロ、動イテ喋ル人間、知リマセン。
チカラニナレズ、ゴメンナサイ。
弾振具 SAW-GK から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
僕ハコレカラモ、
人間ト、僕ノ探シ物、探スタメ。
今居ル町、他ノ町、旅ヲツヅケル予定デス。
モシ人間ガ居タラ、アナタニ、ゴ連絡シマス。
僕ノボディーハ、古イノデ。
ソレマデニ、メッセージヲ送ル機能ガ
使エナクナラナイト、イイ、思ッテイマス。
沢山ノ花、想像ガツキマセン。
花ハ、タマニ生エテイルモノ、シカ
見タコトガナイ、デスカラ。
イツカ。旅ノ途中ニ。
アナタノ居ル場所、行ケタラ嬉シイ、思イマス。
キット。壊レタ機械ノ山ヤ、色ノナイ町ト
比ベルコトモデキナイ、グライ、
綺麗ナノダト、思イマスカラ。
弾振具 SAW-GK から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
[すこし、誰もいなくなった街を歩き回りながら、誰かに自分から出してみる手紙に、何を書くかを考える。しばらくして考えが纏まると文字を打ちこみ始める。
推敲は、しなかった。出せなくなってしまうかもしれないから。]
はじめまして。
もしこの言葉が、全く知らないところから来て、驚かせてしまったらごめんなさい。だけど、この手紙をもし「見つけた」人がいたのならお返事をくれると嬉しいです。
私はある人から「どこにいるか分からない、全く知らない誰かに手紙を送る方法」でお手紙をもらいました。
先刻、その手紙を読んで、答えてみたい、そう思ってお返事をしました。
私にとって、初めて書く手紙だったのですが、いえ、だからこそ、なのかもしれませんが、とても楽しかったです。
その影響で私も同じようにお手紙を書いてみたいな、と思いました。
こうやって、文字の上とはいえ、他人と触れ合うということに惚れた。おしゃれに表すならそんな感じです。
勝手に思えるかもしれませんが、少しの間お付き合いいただきたく。
思い立ったのはいいのですが、ただ、その人がどうやってお手紙を送ったのか分かりません。相手方のお手紙は空から降ってきた、みたいですけど、そんなふうに手紙を空から降らせる術、私にはありませんから。
そんなわけで、いろいろ考えて適当な送り先を書いて、その先に送ってみることにしました。
なので、このメール、全く誰も居ない場所に流れ着いているかもしれません。無限といえるほどの組み合わせのアドレスの中で、もしも誰かの元に辿り着けばとても運がいいと言えると、少なくとも私は、思います。
焉命愛 マリールア から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
申し遅れました。私の名前はマリールアと言います。
人間の女性の形をした、家事用に生み出されたロボットです。ですがご主人様はもう居ないので、今は何もすることありません。
なので長らく眠っていましたが、どういうことか、つい先ほど目を覚ましました。永遠に寝ていると思っていたので、まだ少し、混乱しています。
私が今いるのは、ご主人様といた街です。そんなに広い街ではないですが、狭い面積にみっしりと建物が建ってます。
今思えば人類がいた頃、人口密度は結構高かったように思えます。
それ故でしょうか、この辺りではかなりの勢いで病気が広まってしまって、それでみんないなくなってしまわれました。
私が眠りはじめてから、とても永い時間が経ったようですが、街の外観はそこまで崩れていません。
屋根の塗装なんかは落ちているので色褪せてはいます。けれども軽く街を歩いてみた限り、どのお家も住めないほどボロボロになったりはしていないようです。
ですが動くものが他にいる気配は無さそうです。このお手紙を書く前に、一応探してみようかな、と街を歩き回ったのですが、全く何も見当たりませんでした。
私がまだ、眠る前は人間がいなくなってしまった後も、チラホラ他の機械もいたと思います。しかし本当に長い間、眠っていましたので、その間にみんなどこかに行くなり壊れるなりしてしまったのでしょう。
焉命愛 マリールア から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
[…深い逡巡の末、夜鷹はキーボードから手を離し、
通信端末から離れた。
いまはまだ、唯一灯る外界との繋がり。
いつまで保たれるであろうか。
生命を繋ぎつづける
遊び場になるときがいつかくるのだろう。
そうなったら、誰かが
新しいお噺を話してくれるのだろうか]
とにかくそんな、私しかいない街のご主人様のいたお部屋で――ご主人様は、ちっちゃかったので子供部屋――ぼーっと、過ごしています。
何かしたほうがいいかな、とも思いますが、何をすればいいのかがよく分からないのが実情なのです。
それもこうやってお手紙を書いている一つの要因かもしれません。あの頃は忙しかったはずなのに、有り余るほどのどうしようもない時間があるから、かも。
これを読んでいるあなたはどんな場所にいて、どういうことをしているのでしょうか。嫌でなければ聞いてみたいのです。
どうか、返事を、くれないでしょうか。お手紙いただけたとしたら、きっと、嫌でなければ、返すので。
それと、手紙を書くのは不慣れなので、何かおかしければごめんなさい。
長いお手紙、読んでくれてありがとうございます。この手紙に触れたあなたに幸がありますように。
マリールア
焉命愛 マリールア から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
[ 夜鷹は、人間の残り香を辿り、
朽ち果てつつある人工的な床を歩く。
僅かに夜鷹の足元で土くれの代わりに道案内をする
植物の蔦が這い、部屋の中すら見えてしまう壁の亀裂。
A-71研究室、遺伝子実験室、被験体管理室…
扉の横に掲げられたプレートはほとんど朽ちていたが
夜鷹には、人間たちがその部屋で、
どのようにして
今でも鮮明に覚えている。
『楽園の花園』を受け入れない勢力は、
その実験や研究を外道と呼び、侵略してきた。
一般的に考えれば、おそらく受け入れられざる技術だと
今の夜鷹は理解している。
理解してなお
[夜鷹は、とある一室の前にて立ち止まり、
懐かしそうに、扉のなくなった入り口をくぐる
入り口のプレートは、まだ微かに文字を残す
『新生人類 培養・孵卵室』
無数に立ち並ぶ巨大な
今や、永遠に貯まることなく、その活動を停止している]
うん、初めて会った頃には予測できないくらい、
ダニーは最後には、ボクのことを、
人間みたいに愛するようになったよね。
でもおばさんは、最期の最後まで、
「
ダニーとボクと3人だけになっちゃったときは
ほんっと、喧嘩多かったよね〜ふたりとも〜!
[ 人型のモノは膝を地から放し、
この島における最後の人類の墓とは別の
無銘の墓石の前に歩を進めた。 ]
それでもさ、喧嘩しながらでも、
皆がいなくなったこの島で生きていくために
あなたとダニーが精一杯手を取り合ってたのも、
ボクは、ちゃんと見てたよ。
クリスおばさんが徹底的に改良してくれて、
何かあった時のマニュアルまで
残してくれたおかげだし!
最近はウィスキー手に入らなくて、ごめんね。
どこかで年代物でも残ってたら
いいんだけどな〜。
……ところでねえ、クリスおばさん。
あなたはやっぱり「人間と機械の恋」なんて
あり得ないって、今でも言っちゃう? 言っちゃう??
「そんなバカは貴様だけでいい」とか?
……実際、どうなんだろうね?
アルバートも
見回り終わったら、また手紙書いてみよう。
こういう話って手紙でするもの〜
だった気もするし。……だったっけ?
[ これは、封筒に収められた便箋のテキスト。
手紙に宛名書きや差出人名の記載はないが、
手紙の発送元の座標軸を示す文字情報は
封筒の用紙に電子情報として埋め込まれている。 ]
聞いて ボクは「墓守」のシリーズ機
ヒトの死を弔い 眠る場所を守る役目
加えてボクには 火夫の仕事もあったけれど
本当に、ただそれらだけが役目の機械だ
それでも ボクに恋した人間がいた
ボクの人間らしさは ヒトの言葉と
頭の形状と、ボディの骨格くらい
それでも 本物の人間みたいに愛された
人間が機械に恋するって 稀なこと?
それとも 実は そういう人間も多い?
火葬想 イサリビ から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
キミは、人間に恋われたことってある?
「好きだ」って囁かれたり、
「ここにいて」って願われたり、
抱きしめられたりしたこと、ある?
なんだか 質問ばかりに
なっちゃったけれど
もし良かったら ボクに話を聞かせて
追伸
ボクは 彼に最期まで愛されたことを
とても 幸せに想っている
彼の愛を、ボクはずっと 覚えていたい
火葬想 イサリビ から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
[…
人類が施設の外の世界に適合できなくなった頃、
人々は、せめて、次代を生きる子供たちに、
外の世界で生きられるチャンスを与えようと、
その稚すぎる魂と身体に祝福を付け加えた。
外敵のいない試験管の中で育てられた
人類とよく似て、やはりどこか違っていて
無垢な魂と、清らかすぎる身体は、
外の世界には不釣り合いだった]
…それでも君たちは
本当に、たくましく、育ったな
[そんなハンデを乗り越えて、彼らは大きく成長した
試験管を出て、24の年月が立った頃、
月のよく輝いたあの日、彼らは新たな土地を目指し
後継を残すことなく飛び立っていった]
[彼らだって生きていた。
君たちだって愛し合っていた。
私達だって、きみたちのことを。
…今はどうなのだろう。
君は、外の世界で…美しいものを、見れたかい?]
ICQCQ ICQCQ
応答せよ、応答せよ
…君たちは、いまどうしてる?
外の世界で無事、
好きな場所は、好きなものは、好きな人はできたかい?
君たちが生きてきた中で、
愛してきたものは…君の中で生きているかい…?
どうか、どうか君が…
新しい楽園にたどり着いていることを願う
今日も『楽園の花園』は…花が咲き乱れているよ
いつでも帰ってきていいんだよ
愛するものが、君の世界にありますように
碇星魄 インダラクス から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
[夜鷹の思考が、電気信号へと変わる
それは流れ流れて、ノイズを含み、ざらつき…
それでも、絶えることなく、無数の空へと飛び立つのだ]
お手紙をくださったあなたへ
はじめまして、「墓守」殿。
個体としての名は与えられておりますが
お返事の中では 「J」 と名乗ることにいたします。
その呼称の方が、己を表す名として納得がゆくようになったからです。
貴方の境遇をお聞きし、言葉にならない気持ちでおります。
静寂の中、長い刻をひとりで過ごす
その心持ちはわたしにも覚えのあるものですから。
しかし、こうも思うのです。
ひとり、またひとりとお仲間を喪い
独りになってしまったあなたの孤独は
機械人形としての生において仲間を持たないわたしのそれと
同じではないのかもしれない……と。
月季天 ジブリール から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
人類が居た頃から、
わたしと同じ任を担うモノはおりませんでした。
特殊な役目を担う機械人形であるからこそ
同じ職務に従事するモノが
もう一人二人居ても良さそうなものですが
過去も、そして現在も、わたしは独りです。
同じ仕事を持つ“ヒト”はかなりの数、居たのですけれどね。
彼等はいのちの短い種ですから。
同じ企業で造られた機械同士の相性が良いように
ココロを持たないとされるモノであっても
同胞意識や親愛の『情』を抱く。
仲間、同胞がいらしたのであれば
あなたの孤独の深さは
わたしのものより
よほど深いのかもしれない。
月季天 ジブリール から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
……いや、どうでしょうか。
思い返せばわたしにも関わり深い収監者はおりました。
折に触れて思い出すヒトもおります。
ただ、彼や彼女は“ヒト”であるので
機械人形と同列で考えたことがなかったのですが。
貴方は、機械人形とヒトとの間に
情は成り立つと思いますか?
また、その情に名を付けることは
できると思われますか?
―――
思いのまま綴ってしまい
非情に長いお手紙になってしまいました。
なにせここ■■年、他者と話すことも
なかったものですから。
月季天 ジブリール から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
そして、ここまで書いておきながら
任についての説明を綴るのを忘れていました。
わたしは■■■年前より
昼が長く、夜の長い国で刑務官をしております。
これまで沢山の収監者の死に触れ
彼等の弔いを依頼してきました。
墓守殿のいらっしゃる場所と
そうした繋がりがあったかまでは定かではありませんが
どうかこの空が貴方の居る空と
繋がっているよう。
貴方の孤独がこの手紙で
少しでも紛れますよう、祈っております。
夜の果てから J
月季天 ジブリール から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
/*
平日よりも週末に時間がおすとは思っていなかった
ギリギリの駆け込み失礼致します
皆様のロールが素敵で拝んでいるのですが
わたしときたら長くて重いお手紙になってしまいました
ちょくちょく誤字っててァァァ
風→封
非情→非常 あと何かあった気がするのですがどうか心の目で…
[ 書き終えたものを慎重に転送処理し、
ふうっと嘆息に似た『息を吐く』。
無論、機械人形に呼吸機能は存在せず
搭載された空気清浄機能がその代用となる。
いわゆる「 God bless 」だ、などと
こうした無駄な機能のひとつひとつを
スラング交じりで喜ぶ収監者も嘗ては居たことを
重要度ゼロのフォルダに在る
無数の記録を探れば見つけられるのだろう。
彼あるいは彼女
―― 文字列からは相手の形状や
ヒト型であれば男女無性の別は読み取れない ――
からの手紙を今一度読み直し 『思う』。 ]
はーいアルバート、今日もありがと〜!
このお手紙、元
なんかイイ感じの
あっ手紙開けるなよ? スキャンするなよ? なんてね〜。
でさー、石工できる
あっ あとさ! 年代物お宝ウィスキーの情報求ム!
もう本土でもウィスキー生産しなくなったらしいけど
おばさんへのお供えでやっぱり欲しいんだ〜。
それとね〜あとダニーん
ああ、それとさ〜そうそう! SAW-
……………言ったでしょ。
ボクの役目はまだ続いている。
ボクは
ヒトの死を弔い、眠る場所を守る役目。
ボクは、ボクの守る墓所から離れてはいけない。
墓所を荒らす悪い
来ないだろうし、いないだろうってのは解ってるよ。それでも。
人間の消失とともに役目を失った
他の
「……、そういうトコだけ正常に稼働しやがって。
聞いたオレがバグってたわ、悪ィ」
そういうこと〜。
それにさー、本土の
重機組織と軍用機組織のワルいやつらが
オイルでオイルを洗う戦争を毎日続けてるんでしょ?
こわ〜い! か弱いボクは上陸できないし〜!
「しれっとフェイク発信するんじゃねェこのポンコツ!!」
[ 実際のところ、イサリビは本土の件の街について、
「治安はそこまで悪くないらしい」と認識している。
解った上で、元軍用機を相手にこのような
性質の悪いジョークを生成し発話していた。 ]
「あー、で、話変わるがよ。
オマエが言ってた花らしいモン見つかったわ。
……花っつっても、球根だけどよ」
球根? あ、ホントだ。
で、なんの花? これ。
「ヒガンバナ、って言われてたかね。
奴さんの国じゃァ墓場で植える習慣があったんだとか。
こっちの土壌と気候で育つかは知らねェけどな」
へー、そんな花あったんだ?
ありがと!
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