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水鏡に映る自分の姿は何に見えるだろう。
人か、それとも――。
どうやらこの中には、村人が11名、人狼が1名いるようだ。
崩壊都市 □□□□が「時間を進める」を選択しました。
……
……
新たな囚人たちが収容され、数日が経った。
それはほんの僅かな時間でも、
この閉ざされた牢獄の世界の規則を
ありありと理解させることだろう。
怒号、悲鳴、嬌声、犠牲。
鎖に繋がれた時点で『お前』は、
外の世界を生きる権利さえないのだと
『悪人』は『正義』によって裁かれる。
邪悪な規律の独裁国家は 今日も『お前』を甚振った
そんな檻、無限にも広がる牢獄の世界の一つに、
壁一面に日付を記した部屋があった。
その囚人は、一日、一日、その日が終わるたびに
壁を傷つけ、数を数えた。
毎日毎日、一年、十年、そろそろ何年?
数字を追いかける日々を続けた彼は
ゲホゲホと血の咳をしながらこういった。
『……まちがいない…っ、あのひ、しかない…
いちねんにいちど、うぃれむが、いなくなるひ…
このひだけは、やつらのとうそつにみだれがおきる…っ
ほんのわずか、でも、すきが…っでき、る……!』
『やつが、やつがいないときだけが、
ゆいいつの…!!!』
なあにぃ?
俺のプライベートが知りてえのお?
仕方ねえなあ?じゃあ特別に、教えてやるよ
俺だけのことしか考えられなくなるくらいにな
…次の日の朝、数字だらけの部屋の持ち主は消えた。
無数の傷の中に、真っ赤な血がこびりつく。
それでも、ヤツは導を残す。印を残す。
無数の数字の暗号が、まことしやかな噂を作った。
『30日後。ウィレムがこの島からいなくなる。
常に監獄を支配する やつの唯一のスキができる。』
『逃げろ、足掻け。人間の尊厳を取り戻せ。
チャンスは たった一度きりだ。』
[ペンを握る力がないのなら、
私がその力になりましょう。
今度は決して過ちを犯さないように。
罪を罪で隠して、お嬢様の手摺りで在れるように。]
それでは、つまらんのですよなぁ
[我が仕事はウィレムの掃除。
忘れていたわけではないですぞ。
しかぁし、我が求めるのは、ただの掃除ではあらず]
[それをどう使うのかはまだ言えませんが……
お代なら、いくらでも。
健康な臓器を持っていますから、
後払いですがお支払い致します。
そう告げて、承諾を得ることが出来るのならば、
自分が見つけるのが早いか、
貴方が見つけてくれるのが早いか、
看守の目を潜り抜けて、
若しくはその看守から買って、
────一緒に
[バレンスにとって、ウィレム所長は絶対の支配者であった。
彼の言う通りに”柔軟な考え方”を身に着けたほどだ。
制服を脱いでからも、それは変らない。
脱獄は規則違反である。
しかし、
しかし、今も逃げ回り己の罪を隠す罪人を見逃すことは、”悪”である。
バレンスは正義の人である。悪を野放しにすることは『正義』に反する行為である。
善良なる人々の安全を守ることは最重要事項であり、何よりも優先されるものである。]
[そのために、休暇を取ることにした。
日々の労働の対価として休息を得ることは、正当な権利である。
休暇が終われば、またここに戻ればいい。
休暇届は、ウィレム所長のデスクに置いておこう。
申請は事前に行う決まりであるが、不測の場合においてはその限りではない。
事後申請になってしまうこと、所長に叱責されるだろうが、致し方ない。
まず必要なのは、船だ。
泳いで本国までいくことは不可能に近い。
非常用の救助艇がある、それを借りよう。
出来れば他に人手が欲しいところだが、看守共に話すわけにはいかない。
さてどうしたものかと、思案するのだった]*
── ハリコの独房前にて ──
[ブチギレピエロにハリコが怯えている!!>>0:361
だが知るか!見てろよピエロの本気芸!!
モップをぶん投げてからの連続バク転キャッチ!
決めのスターライトスマイル!!>>0:362
どうだ!とハリコを見れば喜んでくれている!>>0:363
よっしゃあああああ!!!
ピエロ大勝利の瞬間であった。
だがまだまだ!とばかりに芸を披露していく。
ひとしきり終えればハリコは自分を心から称賛してくれる。
その笑顔が何よりものピエロの喜びだ]
それでもようこそ
不条理が詰まった島へ
[ようこそ、ようこそ、アンダーテ特別罪人収監所へ。
尊厳を奪い去り、貶め、惨めと笑う哀れな場所へ。]
[誇らしげに胸を張り、素直な謝罪を受け入れよう]
くふふ! いいのです。
思えば我輩、ピエロたる初心を忘れておりましたゆえ。
貴女の言葉で目を覚ます事ができたのです。
感謝いたしますよ。
それにしても、そう素直に褒められては照れますな。
以前の宙吊りショーの時とは違う嬉しさですので。
[思えば最近は”仕事”で荒んだ日々を送っていた。
なので、こうして純粋に自身の芸で笑ってくれる人の笑顔を見ていると昏い心に陽だまりが落ちたように温かく、くすぐったい]
……どうか、愛した証までもが
奪われませんように
[彼女の、怒りの合間に覗いた愛情をうっとりとした表情で読み取りながら、一瞬だけ目を伏せた。
どうか、貴女の愛が突き通せるよう、祈って居るわ。
そう、多くの愛を罪であると否定された私は思うの。
そんな言葉と共にくすりと笑い、彼女の瞳を見送って。
その後は巡った運命が如く、思わぬ同室に再び笑う。
もしかしたら、イカレた女としてひとまとめにされたのかも知れないけれど。
「慣れた?」なんて言いながら、腰掛けたベッドで足をぶらつかせ、わたしは暗い瞳で何度でも微笑むの。]
[だが、自己紹介はきちんとしなくてはと慌てて一礼。
妻子がファンと言うと喜んでくれて、>>0:364
ハリコ自身もまたHarrikoを愛している様子が伝わってくる。
そんな貴女に見せた二匹のクマ。>>0:365
由来を話せばくるくると変わる表情。
やがて慰めの言葉を聞けば困ったように微笑んで]
……我輩は大丈夫ですよ。
ええ、ええ、大丈夫ですとも。
[と、本心なのか強がりなのか分からない返事を返す]
[そうしていれば零されるハリコの言葉。>>0:366
「放火魔に”された”」
──その言葉に、アレッキーノは得心する。
この素敵なレディは放火などしていない、と。
話していると心が温かくなる。
春の陽だまりのような人であれど、
何かを焼き尽くす苛烈な炎の人ではない。
今も牢獄の中に囚われていながら亡き妻子の心配をしてくれる。
嗚呼、その優しさは我輩には眩しすぎる]
我輩は……、 我輩は……、
嗚呼、少々お待ちを……。
[妻子を慈しんでくれる言葉に何か返さなくては、と。>>0:367
そう思うが、言葉が出てこなかった。
涙でメイクが崩れぬよう天を仰ぎ……]
[しばらくして視線をハリコに戻し、告げよう]
一つ、情報の追加をお願いいたしますか?
我輩もたった今、Harrikoのファンになりました。
もちろん妻と娘も天国でファンでいてくれていますとも。
我輩、二人の事なら何でもお見通しですゆえ……。
[二匹のクマを妻子のように扱ってくれる姿に感銘を受ける。
そうしていると檻越しに囁かれる声。
こちらも看守の目を盗んで檻に手を触れ囁こう]
なんと……! 感謝いたします。陽だまりのような貴女。
では、我が妻と娘を頼みます。
……二人とも、いってらっしゃい。
[檻越しに二匹のクマのマスコットをハリコに託そう]
[用を済ませばさっと身を引こう。
そうして恭しくハリコに一礼する。
そうして再び清掃の作業に戻ろうか。
陽だまりのような貴女。どうか許してください。
かつて依頼であっても素敵な貴女を殺すべきか見定めようとした傲慢な我輩を。
懺悔もせず貴女の善意に甘える我輩を]
……いつか必ず、貴女の力になりましょう。
[今はそれだけ呟き、清掃が終わればその場を後にしようか。**]
[それから、ケンチクを気に掛けるようになった。
彼が清掃業務に当たる日はそのフロアの巡回へと声をかけ、時間があるようならこの場所の規則について詳しく説明をしただろう。
無理強いはしない。自分にとっては仕事であるが、彼にとっては奉仕活動のようなものだろうから。]*
[自分が地下階層を訪れることは少ない。自分はこの階層の人間に”厳しすぎる”らしい。
心外である。ここの囚人たちは規則に則って生活をしている。規則に従っている者に厳しくする理由はない。]
ミランダ、支給品だ。
[そう告げて、顔を出した彼女へ”支給品”を渡す。中身は化粧品や紅茶等の嗜好品。彼女の信奉者からのプレゼントも、含まれているようだった。
検閲はすべてクリアしているので問題はない。
見張りの看守が、何か言いたげにこちらをみているのは無視した。]
[別れ際、恍惚な笑みを浮かべた彼女にそわりと感じる物を抱きつつも、心からの願いの言葉には素直に感謝を述べた。>>20]
……ありがとうなのよ。
機会があれば、あなたの愛した人の話も聞いてみたいものなのよ。
[……と別れの挨拶を交わした。
繰り返すが、その時はまだ私は彼女がルミ・ビリヴァーだと知らなかったのである!>>0:314
後になって、勘違いに気付き恥と失言の後悔で悶絶してる間に同室の話が進んでおり。
同室の際には悪鬼版美女と野獣(失敬な)と看守達の間で言いたい放題の名付けがされたとかないとか……。]
[そんな事を知ってか知らずか、ルミはあの時出会った時と変わらずニコニコと、微笑みを浮かべる。>>22
「慣れた?」という言葉に対し苦笑を漏らせば、「少なくとも、あなたのその脳天気そうな顔には慣れたのよ」と返しただろう。
彼女が話通りの危険人物であっても、不思議と警戒心は芽生えなかった。
それはルミと話している時は
[看守の間でもウィレムの不在については、
時折意識される。しかしいつ出かけるのかと聞かれても]
外出の予定?さあな。
俺のホームはここだぜ?
こんな愛しい我が家があるのに、
かわいい
おいていくなんて、できるわけないだろ?
[とはぐらかすのが常だろう。
看守たちが彼がいなくなることがわかるのは、
当日、報告に向かった際に
ウィレムがどこにもいないことを確認してから。
地獄の長は常に罪人を見ている、この牢獄にスキはない。
そう思わせるための措置であるが……それでも不在が判明したあとは、何もかもがいつもに比べておざなりになる。作業の質の違いがわかるものにしか、わからない変化**]
[ある種の善性とお人好し、というのは。
自分ひとりだけではなく、こうして情報を共有してくれた清掃員――ハリコへの助力を伝えてくれた囚人たち、彼女自身が「力になりたい」と伝えた者たち、その全てをこの監獄から解放したいと望んだこともそうだったのだろう。
そんな“まともすぎる”(少なくとも、傍目にはそう見える)ハリコが脱獄を、自由を希求する理由。
無論、冤罪の自分は「ここにいるべきではない」と理解しているからではあるのだが――。
ともあれ、ハリコ・モーガンズもまた、計画実行日に向けて動き出していた。**]
/*お薬もらいに病院に来てるのですが、
昨日遅くまで起きてた影響で、1時間位待合室で寝てました。
なおまだ呼ばれてない模様
…えっっっ???マジ???
あんたそっち派なのか???ちょっと意外……
……あんた、逃したい人とか逃げたい理由があったのか?
ここの奴らがおっかないのを知っててなんで…
…出たそうな、
比較的まともそうな奴らには伝えとくけど…
……よかったら、話とか聞くぜ?
[女の口から出てきた賄賂用の資金提供の提案に、
男は一瞬ギョッ!!!とする。
おとなしめの外見のため、
自分と同じく『大人しくしてる派閥』だと思っていたのだ。
タバコをふかして驚きの声を隠しつつ…
悩みとかあんなら聞こうかと。お人好しとお人好しの奇妙な会合だ]
[……そしてその話を聞くよ?の最後には、
他の人には、看守には聞こえないように]
…そんなに出たいなら、
運び屋たちの情報交換所とか、依頼所とか紹介するけど…
[なんて、助力の言葉も落としたとか。
俺は紹介するだけ!実際にこいつが脱出するかはまた別の話!なので!!!そんな言い訳とともに**]
ー そんなこんなの会合のその後。 執事風の男と ー
[外の世界を希求するものは意外でもなく大勢いる。
例えばそう、それこそ外の世界とのつながりを求めていた彼だ]
……まじぃ???マジで欲しいの???
いや、マジなんだろうけどさ。まじ…????
……お手紙、もらいに行くのか?
わざわざ外に出てまで?すげえリスキーだってのに…
[監獄の建築図面がほしい。お代ならいくらでも払う>>11>>12
なんのためらいもなくそのように依頼してきた男に対し、きれいな顔なやつほどここへの不満が溜まってたんだな…という確信が止まらない。
思えばこいつほど"外の世界"を意識しているやつもほとんどいない。外にしか、求めるものがないことも同じく。
……真剣そのものな顔で、おまけに俺まで外に出してくれようとしている様子が伝わってきて、男は唸った。たしかに俺も出たい。こんなところにいつまでもいられない。
うう〜〜〜〜ん…!!!と男は唸ったあと]
…わーったよ。なんとかして手に入れてみる。
あと、清掃作業のときに、
顔に火傷のある三つ編みの女に声かけな。
賄賂とかの手伝いしてくれるって
……あとは、ごにょごにょ……>>48
[と、そう言ってゴニョゴニョ伝えたのは、運び屋ネットワークの情報交換所だ。
牢屋の奥底、かつて囚人たちが暴れたせいで暴行殺人が発生して以来幽霊が出ると噂の共同休憩スペースがある。そこは、実際に"出る"らしく看守たちはあまり近寄りたがらないため、そういう密会にぴったりなのだ。そこを伝えて、脱出の足がかりを作ってくれと伝える]
…おいちゃんは後回しでいいよ?
なんならまだ我慢できるからよぉ。もしあんたが脱出の糸口を見つけたら…そのときはついでに連れ出してくれや。
待ってんだろ?あんたの大切な人が
[と、陰ながら助力するという言葉も添えて**]
[そんな縁から、後日にまたこの「運び屋」がハリコの檻の前を訪れに来た。
その際に密かに、火傷の痕のための保冷剤を渡されたのだが――]
(あたしには要らないんだけれどな。
もうそんなに痛む訳でもないし……)
[だから他の必要そうな囚人のもとに――とは考えたものの、実際にひそかな囁きとして声に出したのは]
“ありがとう。少しは効くと思うわ”
[己に不要と知りながら保冷剤を受け取る、という詐取。「善意を素直に受け取っただけ」と言えば聞こえは良かったが……。
勿論、火傷の手当以外にも使い道はあるだろう。この時のハリコには思いつかなかっただけで。]
ー 噂話が流れた初日:今は自由時間なう ー
[ここは囚人たちが休憩時間に自由に使える屋外エリア。
広々としたグラウンドや、刑務作業で農作業をさせられてる奴らの畑などが、高い鉄の壁と有刺鉄線に囲まれて、俺達を包んでいる。
ちなみに男がいるのは畑エリア。
育ててる野菜にさえ触れなければ、
ここでも基本自由にしていい
(なお畑を荒らしたものは、農作業ガチ勢看守に死よりも恐ろしい目に合わされるという)
…は〜〜〜、さてどうするかなあ。
とんでもねえ依頼が来ちゃった……
けどなんとかしなきゃなあ
……聞くならバレンスだけど、あいつ真面目だから話してくれるかなあ…
う〜〜〜〜ん相談相手はもっとほしいな……
[と、一人悩む男がそこに佇んでいるのであった…**]
―― キラキラちゃんのお仕事準備! ――
[各所から聞こえる脱獄のチャンスの噂。>>#3
それとは別にキラキラちゃんは”仕事”の下調べをしていた。
ターゲットはハリコもいる特別独房地帯にいる一人の囚人。
はっきり言って生きる価値もないクズである。
女子供を誘拐しては売り捌く人身売買のブローカー。
さらにはその”商品”も気まぐれに犯し、殺す。
そうして積み上げた屍で築いた札束の上、今は看守たちに賄賂をバラ撒きシャバにいた時よりも面白おかしく安全に暮らしている。
清掃中に下卑た笑みと共に聞かされた彼の”武勇伝”を聞き。
『あ、コイツ殺そっ☆』と思ったものだ。
依頼人は誘拐された複数の被害者たちの家族や縁故者。
彼らは『復讐の為なら命さえ捧げます!』とまで懇願してきたが、こちらも悪魔ではない。
被害者たちから寄せ集めた募金を報酬に復讐代行を引き受けた]
[はてさて、そんなクズの”武勇伝”の中にこんな話もあった。
『今度脱獄のチャンスがやって来る。
その時の為に俺は大量の賄賂でこの島に来る輸送船の一つを買収してやったぜ!
俺はその輸送船で優雅にシャバに舞い戻ってやる。
そんでまた新しい”商売”で遊ぶのさ!ヒャハハハハ!!』
下卑た笑い声にニコリと相槌を打つ]
ほう、それは素晴らしいお話ですな!
しかし我輩のような哀れな道化には雲の上の話でございます。
いやはや本当に羨ましいかぎりだ!
[そう言えば満足そうにギャハハと嘲笑が帰って来る。
こちらはさも惨めそうにモップがけをしていた]
[そうして思う。
ならばその輸送船、我輩が脱獄の日に強奪いたしましょう。
そうして貴方の全てを完膚なきまでに奪い去りましょう。
金も、地位も、命も、全て!全てすべて!!
あははははは!!復讐はいいものです!!
さァ!最ッッッ高に楽しいショーを始めましょう!!
屍揮者☆キラキラちゃんは今日も絶好調だ!]
―― その後・幽霊付き共同休憩所 ――
[そうしてキラキラちゃん動画配信の準備を始める。
まずは撮影機材の入手だ。
掌の中に難なく忍ばせる事が出来る小型ビデオ。
充電も太陽光で出来てとってもエコだ!
受け取り場所は幽霊が出るという噂の共同休憩所。>>50
そこで撮影機材を持ってきてくれる予定の運び屋を待つ]
おや、ごきげんよう素敵な貴方。
血糊のメイクがとってもチャーミングですね。
[などと、半透明の血まみれの幽霊と朗らかに談笑しつつ。
運び屋以外にもふらっと迷い込んだ者がいれば談笑などに応じただろう。**]
―― ある日のハリコの独房前 ――
[それはクズから輸送船の強奪>>59を決めた後の話。
ハリコが人々に救いの手を差し伸べている噂>>43を聞き、アレッキーノはハリコの特別独房を清掃中に彼女に声をかける]
もし、レディ・ハリコ。陽だまりのような慈愛の人。
貴女の噂をお聞きしましたよ。
なんと尊く善良な魂! 我輩、感服したしました。
[胸に手を当てハリコの行動に敬意を表する。
それと同時にこちらからも提案を]
よろしければかの”Xデー”にクルージングなどどうです?
我輩がエスコートして差し上げますよ。
[まるでデートの誘いのように気さくに問いかける。
そうして恭しく跪きハリコに手を差し伸べよう]
[善良で無実の貴女にはこの監獄は過酷すぎる。
できれば彼女の脱獄を援助したい。
――力を貸したい、と。
道化の厚化粧の下。
ハリコを見つめる眼差しは真摯そのものだった。**]
[貴女の返答次第で、素敵な空が見れると思うのです。
"美味しいパンで可哀想な看守を
もし貴女に枯れない愛があるのなら、歌を聴かせてください。"
此処には煙草を吸う看守が大勢いるので、
きっとたくさん、
きめ細かに散った、粉塵を使って。]
[実際に、看守が犠牲になるかは問題じゃない。
貴女のパンを喜んで食べてくれるのなら、
それは貴女の愛が伝わったということでしょう。
出口が出来れば、何処かにある非常用の救助艇も
使いやすくなると、思うのです。
貴女の愛は、どのくらい深いのでしょう。
私にどうぞ、教えてください。]*
[それから火傷のある三つ編みの女性に……
記憶が確かなら、あのハリコ・モーガンズのことだろうか。]
わかりました。
重ね重ねありがとうございます。
[運び屋のネットワーク情報交換所へのアクセス。
噂に聞いていた通り、本物だったらしいことを知り、
小さく頷く。]
逃げ出すときは是非一緒に。
その方が、手間も時間もかかりません。
[そう、お嬢様に会うために、私には時間がない。
私もその近いうちに、共同休憩所に
通い詰めることになるのでしょう。]*
[開口一番トンデモ発言をしてしまった事には海より深く、山より高い事情があるのだが……。
まず、私の噂話の情報源は専らピエロが遣わした運び屋である。>>0:320
あの時、小動物のように目を輝かせてキャンディを口に含んでいた様子をバッチリと見られていたようで(この事はピエロことアレッキーノにも報告済らしい)、その話をタネにからかわれた事を契機に親しくなり、運び屋達の情報網に関する事を、ある程度教えて貰っていた。
その流れで、ナレーション役兼ソウルメイト運び屋、ケンチクの話を聞いたのだ。
曰く、女性を羽交い絞めにした悪辣非道。>>0:180
曰く、他人の恋路(?)に足を踏み入れ、看守に蹴られた軽薄者>>0:354
ソウルメイトと呼び合った男性が居ながら行われた数々の暴挙に私は……ねえ?>>0:230
ケンチクの名誉の為に残しておくと、当時私に語った運び屋は、大層面白おかしく脚色と偏見を交えて誤解を増長させていたので、こうなる事も致し方ない面があるのである……。]
何か悩んでるのよ?
後でくすねたお芋さんでも食べるのよ?
[ある意味、畑作業は私にとって天職で、拘束具を付けてるからと多少食料を盗んでも気付かれにくい。
暇つぶしにと休憩時間中に残業を装った食料奪取作戦を取りやめ、何か悩んでる様子のケンチクの隣に立ってみる。**]
私は、お嬢様と一緒に散歩がしたかった。
人目を憚って車で隠れて出掛けるのではなく。
私は裕福な食事はなくても幸せだった。
お嬢様も、質素な食事でも美味しいと笑ってくださった。
ただ、かけ合わせるボタンの位置が
ズレてしまっていただけなんです。
それでも、お嬢様は喜んでくださった……
私と、一緒に居られる時間を。
最終的に私は此処に堕ちましたが、
意味のない時間だったとは、想いたくないのです。
だって、お嬢様は飛び切りの笑顔で、
私のことを呼んでくれたから。
[私の中にある、飛び切りのお嬢様の笑顔。
それがあるから、私は望まれた"一緒に居る"を
叶えたことを悪とは思っていない。
ただ、お嬢様を助けることが出来なかったことだけが、
心残りで、そう溢した。
もし、私に地位があれば、金があれば、
こんなことにはならなかったかもしれないけれど。
それでも、それがない恙無い生活も、尊いものでした。]
答えに、なったでしょうか。*
[まだ警察官であった頃、冤罪と思われる事件に関わったことは何度もある。
まともな捜査をせずに決めつける事も、目的をもって別人に罪を被せようとする事も、火のないところに煙を立たせようとする事もあった。
――――間違いを認められない人間の、なんと多いことか。
そんなことが行われるとき、決まって自分は捜査から外された。
独自に調査を行い、本当の犯人を見つけてもそれを握りつぶされる。一捜査員の自分に出来ることなどとても少ない。
一つひとつの事件に、全てに対応することは不可能である。
なので、大元を叩くことにした。
管轄内外で起こった冤罪事件を調べ上げ、そうしてついに一人の人間の罪を暴いた。>>0:77]
[バレンスは、罪を重ねる者、罪と向き合わないものへ、厳粛に対応する。
バレンスにとって、善良な人々は守るべき対象である。
己の責務を果たすことが出来ない状況でバレンスができる事と言えば、彼女への理解を示すことぐらいであった。]
[ハリコに話したのは、自分の名前、家族のこと、一番下の妹がHarrikoに憧れて服飾系の仕事を目指していること。本国で警察官をしていたことも、話したかもしれない。]
……昔から、冤罪事件は後を断たない。
何もできないことが心苦しいよ。
[とある自由時間、彼女の隣りに並び、ぽつりとこぼす。
他の看守が自分に近寄ることは殆どないので、この会話が聞かれることはない。
彼女が自分に何かを話したわけではない。
ただの、世間話のひとつ。そのつもり。]
いまの私が君に出来ることは、とても少ない。
それでも、困ったことがあれば言ってくれ。出来る限りのことはしよう。
[なんでもない、日常でのひとときであった]*
***********
“ちょっとシー、こんなところで!
……まあ、いいけれど”
[爪を長く伸ばした右手と、爪を短く切り詰めた左手。
そんなギタリストの両手で示された、エスコートを示すハンドサイン。
あのパーティー会場で堂々とそれを見せられたデザイナーは呆れながらも、“彼”――彼女のかたい手を取ったものだった。]
***********
(あの時も、別に二人きりになったからって
何かされた訳じゃなかったし……)
[「2人の方が安心する」。あの日の記憶からいえば、それは紛れもなく事実だった――あの時のルミも自分と同じく、この場で当たり障りのない言葉を選んだだけだったのかもしれないけれども。
だから医務棟で必要な手当てを受けた後も、ハリコの独房前までの帰り道の「エスコート」をルミに求めていた>>0:377。
これについては、この時に既に漠然と思い描いていたカバーストーリー>>0:315に説得力を持たせる為でもあったのだけれど。
その“作り話”が看守の間で「ふーん」どころでない揶揄いのネタにされる>>0:379ことまでは、当時のハリコは考え……てはいた、筈だ。ルミ本人にまでその話が伝播する可能性も。
だからこそ、あの時からこれまで自分からルミに敢えて会いに行くのは(口説いたなどと宣っておきながら)気まずさからやや躊躇われたのだが……。]
***********
“大丈夫、今日はキミも私もただのゲスト。
ちょっとくらい場から消えたって問題ないさ”
“そうは言っても、今日の主役のシルウァをほっといて
ふたりきりで楽しもうだなんて……
テイラー先生にも恥を掻かせちゃうわ”
“それはー、そうなんだがー……
私だってもうちょっと、
キミとの時間をなあ! 解ってくれよハリコ!
っていうかキミだって「いいけれど」って!”
“それは、あたしだって、
シエナの声が聴けるのは嬉しいけれど……”
***********
[あの当時、ルミが冤罪の身だったのか、本当に罪を犯したのか、罪を犯したとしてどんな事情があったのか――そんなことをハリコは深く考えず、ただ「同じ女性の囚人」とだけ捉えて接していたのだったが]
(「悪い子」でも好きって
言ってくれたのって、そういうこと?)
[贈収賄と無差別殺人とでは罪の重さも印象もかなり異なる訳だが、それは置いて。
あんな“まとも”ならぬ小悪党の提案にも不快さを示さず笑ってくれたのは、この収監所の苛烈過ぎる環境あってのこと。だからこそ受け入れられた“悪い子”だったのか――それとも。
……ひとりで考えていても何も答えは得られない。
それこそ、一人で抱え込んでも、どうしようもない。]
[こうしてハリコはある日、交流スペースで再びルミの姿を見かけた際に、他愛ない挨拶の後に思い切って問うたのだ。]
ねえ、ルミ。
あなたって、もしかして……ルミ・ビリヴァー?
……………そう、なの。
[ハリコは殺人者ではない。誰一人として、直接この手で殺したことはない。たとえバンドマン殺しだの、ライバル殺し未遂だの言われようとも。そんなこの囚人の感性は、この点においてあくまで“世間一般”の側。
事件の具体的な仔細についてまで聞いている訳ではなかったから、具体的な惨事のイメージを思い描けていた訳ではなかったが(それ故に、犠牲者のひとりに自分とのささやかな共通項>>0:379があったことも知らなかった)、それでもハリコの顔は左側まであからさまに凍り付いていた。声も。]
そうだったのね。
教えてくれて、ありがとう、ルミ。
[目の前の相手の正体を悟った“まとも”な女は、凍り付いてこわばった笑みで感謝を告げたきり、ルミから距離を取り、顔を背けた――当たり障りのない形で“ヤバいヤツ”から距離を取ろうとする世間の反応、そのものだった。
そしてハリコはそのまま、無言で交流スペースを後にした。
――追い縋られなくて良かった。
そんな風に心の内で思う己を省みながら、その日の自由時間は、独房に籠りきりになっていた。*]
[そしてこの日、ハリコが縫製室とリネン室で何をしていたかといえば――。
布製の2匹のクマのマスコットの修繕とシミ抜きだった。
“Harriko”が織って刺繍を入れた生地に、“Harriko”ならぬ針と糸、中綿が加えられた、愛らしいいきもののかたち。
それまでハリコの所持品の中になかったこのクマたちの由来を、鞭を手にした看守に問い詰められた時、ハリコはしれっとこう答えていた。]
「実は拙者、ロディたん推しから
ロディたんに『HappyUnicorn☆FM』の衣装提供してくれた
Harriko推しにも目覚めてしまい」
なんて人に会っちゃって……貰っちゃったんです。
別に中に何も入ってないと思いますけど……
心配なら、調べてくださっても構いません、よ。
[最後にわざわざ「調べてもいい」と言い添えたお陰か、このクマ――母グマと娘グマの中身は暴かれずに済んだ。
なお本当にロディたんの持ち歌に『HappyUnicorn☆FM』なんて楽曲が存在するかどうかは、ご近所のロディ担に確認していただきたい。
ともあれこのクマたちの、その元々の色とかたちを留めながらの修繕の成果については、また後程。**]
── 日常の一コマ・フィアへの贈り物たち ──
[それはある運び屋からの報告だった。>>70
フィアが自分の送ったキャンディを小動物のように目を輝かせて食べてくれた!!>>0:321
その事実にピエロことアレッキーノは大喜び!]
くふふ! やはり子供の喜ぶ顔はいい!
ピエロ冥利に尽きますね。
[それを機にフィアのもとには時折アレッキーノからお菓子の贈り物が届くようになる。
時に運び屋を介して、または偶然出会った時などに。
キャンディ、クッキー、キャラメル、琥珀糖etc...
長期保存の効くものを少しだけ。
監獄で入手できる質素でささやかなものだったがアレッキーノの持つ最大限のコネで手に入れた贈り物の数々だ]
[プレゼントの際には毎回クイズや豆知識がメモや口頭で添えられる。
『今日の豆知識 ☆動物は基本的に猫舌☆』
『今日のクイズ パンはパンでも食べれないパンなーんだ?
(答え:フライパン)』
などなど、子供騙しで他愛のないものばかり。
立派なレディと言われても、やはりどこか自身の亡き娘に面影を重ねてしまうのである]
くふふ! 次はどんなクイズや豆知識を添えましょう?
ふぅーむ……、悩ましいですね。
ですがこの時間もまた我輩の娯楽ですゆえ!
[るんるんとフィアへ贈る次のお菓子とクイズや豆知識のネタを考える。
監獄の中のささやかな日常の一コマだ。*]
/*
中身当てゲームのお時間だよ!
特にゲームを開催していた訳では無いけれど、何となくの予想を書いておくよ。
当たっても何が起こると言う訳では無い。単なるメモである。
すりーぷしーぷさんはアレッキーノ
yatadayoさんはバレンス?かしら?
sakura-mochiさんは……ケンチク?ちょっとわからない
DomanjiMarchさんはスルガ、かしら
クラリスさんはレイル(COと入村のタイミング)
わからない、わたしのセンサーはにぶにぶだから
あっ、さかのかさんはハリコ!花京院の魂をかけよう
[というわけで、なんとかおいちゃんは
恋のバミューダトライアングルに囚われたわけでも
他人の恋路を邪魔したわけでも…なくはない旨を
説明しようとしたが…
途中で、は〜〜〜〜〜〜っと気が抜けてしまった。
くすねたお芋を勧められたことで、なんか雑談モードに入った感覚がある。大人のおじさんの威厳は今ここに死滅したのであった。]
お芋さんくすねちゃ駄目だぜオチビぃ…
食うならこっそりな…
おいちゃんが見つかりにくいとこ教えてやっから…
いやあ、それがさあ。噂聞いた?例のアレ。
あれ関連でおいちゃん、頼まれごとしちゃったわけ。
建物の見取り図…じゃわかんねえか。マップがほしいらしいのよ
いいよって言っちゃったけど早々手に入らないよな〜…ってさあ
[と、ハーブの植木の雑草(?)をぶちぶちやりつつ、
もう飲み屋でだべるくらいの温度感で話を始めたろう。ダメ人間感は否めない。実際もう威厳は死んでるのでね]
…なあちなみに、お前さんはどうしたい?
こっそり出るチャンスがあるかも〜っての。
おいちゃんは、まあ普通に刑期短いから終わるの待つよ…くらいだけどさあ…
[と彼女に問いかける。なんとなく、脱出様子見組っぽい?ので余計に気が抜けるのだろう。どうしようね〜〜〜くらいの温度感である。
ざっそうぷちぷち…ぷちぷち…
にんじんすぽっっっっ、あっやばっ。
まちがえてにんじんぬいちゃっry
見なかったことにしてほしい…!コソコソ懐に隠した!!!*]
/*
よもやウィレムも
バレンスが服役のことを普通の労働と思ってるのは思わんし、
休暇申請書があとから提出されてるとか思わんだろ笑う
/*
ミランダ、多分あの人なんだけど、
突発すぎてもしや息切れさせちまったか…?
しばらくすればアップしてくると思うが、楽しめてるかな
たのしめてるといいな
/*
正直、突発だったからこの規模の村になるとは思ってなかったし、みんなすげえRP力が高いからな…!!!!
ガァドが溺れてねえか心配。ログの読み方とか雑談村で詳しく教えとけばよかったかな…!?
? 直接所長に聞いたら良いと思うのよ?
[そんな事を聞けば、言いようもない罰を受けて暗号を残した彼の様になる?>>#3
どうだろうか、そもそも私はこの噂話が
実際に情報が届いているにせよ、届かないにせよ、そう言ったものを全てひっくるめて、あの傲慢な人物はただ不遜に私達の動きを見て嗤っている……と私は身を持って知ったから。
『案内図? 欲しけりゃ持ってけばいいさ。脱出でもなんでも、やりたきゃやりゃいい。やれるもんならやってみな。精々足掻いて見せてくれよ、
上手くやれたら褒めてやるよ。褒めるだけだけどな。さあほら、やれる事は何でもやってみろ。』
本当に彼がそう思っているかは分からないけど、そう思っていてもおかしくない。だから一つの手として、彼に直接聞く事を私は少し身体の震えを抑えながらも、ケンチクに提案した。]
[ひどく低い声で漏らした呟きは、別に看守に訊かれるのを恐れてのことではなかった。
ただ、努めて抑えなければ、色々な“ダメ”なものをぶちまけてしまいそうな気がしたというだけ。]
だから、他の子たちの力にも、
叶う限り、なってあげたい。助けたい。そう思ったの。
……本気で悪いヤツかもしれなくても、それでも。
[その面々が具体的に誰なのかまではハリコからは触れずに、ケンチクから見ての「比較的まともそうな奴ら」の基準に任せることにして。
彼がルミ・ビリヴァーの事件を知っているなら、その「比較的まとも」にルミはまず含まれないだろうとは考えたが――彼女に対しては(何も知らなかった頃の)ハリコ自身が既に買収申し出の件を伝えていたのだった。]
(……だって、それがあたしの築いた“Harriko”でしょう?
“あなたがどんな子だって、誰に疎まれたって蔑まれたって、
あなたが望む通りのあなたのままでいい。”
それが、“Harriko”の夢の世界なんだから)
[おいもの件については、そのバツの悪そうな顔と言い訳の内容に合点がいく。>>97
確かに、なんかの理由でいまこいつは口元を拘束されてたんだった。ともすれば当然看守側が出すのは流動食だけで…人間の食事にしては物足りなくて当然だ]
…流石にそりゃ栄養バランス偏るわな…
んなら、ここで食うといい。少し狭くて臭いはするけど、
運び屋ネットワークの奴らもたまにここで休憩してる。
あいつらになんか分けてもらいな、ガキからお代なんてせびらねえだろ(多分)
[と、とりあえず、そんなふうな案内をした]
ガキは、よく食って、よく寝て、よく遊ぶもんだ
全部とられるなんざ、あっちゃあならねえよ
[と、思うのは、男が比較的まともな感性を持っていたから…
…少女側の事情は知らないが、ここにいるってことはそんな大切なことさえ守られなかったのだろうと、それでも大人はそういうものであるべきだと思って言葉にした]
……じゃ。出れたら行くかぁ?
遊園地。
出れるか知らねえけど。
[ゆるい約束。本当になるかわからない約束。
残虐な殺人鬼とは聞くが男はそこまでそう思ってない。
マトモだったから、残虐になった。
そうならざるを得なかった子供に]
……よーしおいちゃん頑張るかあ。
話聞いてくれてサンキューなぁ…
…っておい…!にんじん…!
そんなとこまでおいちゃんの
真似しなくていいんだぜ…!?あーもー…!!!
あとでさっき教えた場所に来てみろ…!
[きょろきょろ!男は周囲を見渡し、例の看守がいないかを確認する。
良し!まだ見てない!!!というわけで、可能であればの人参と男が採取してしまった人参も隠してコソコソその場を立ち去った
……その後、少女が例の休憩所に付けば…
タッパーに入った茹で人参が、なるべく人目につかないように置かれていることに気づくだろう。味付はバターでシンプルに。調理時間が短いのか固い、男飯なゆで人参**]
[お嬢様の万年筆が届いて、幾許。
苦しんでいるかもしれない、
悲しんでいるかもしれない、
もしかしたら、もう声すら出せないかもしれない。
そんな状態かもしれないお嬢様を想像するだけで、
胸が張り裂けそうなほど苦しかった。
お嬢様の為なら、罪に罪を重ねてもいい。
けれど、この場所にすぐ舞い戻されては意味がない。
お嬢様の無事を見届け続ける。
お嬢様と共に在り続ける。
その為に、この監獄は不要だ。
だから、崩落させる必要があるのだ。]
[愛しいモノは壊すモノ、命を奪うのは愛した証。
だから、自分は理解することが出来ない。
自分の愛が間違っている事、独りよがりでしか無い事を。
皆の理解の外側にわたしは居る。
そうして、たった1人で立っている。]
[でも、それって気付く必要あるのかしら。]
[人の形をした私はなあに?
得体の知れない唯の怪物!]
そうだ、アップルパイはお好き?
どうにか厨房を借りられない物かしら
今すぐお返しがしたいのに
[今しがた受け取ったりんごを大切そうに手の中で転がす様子は、果たして彼の目にはどのように映ったか。
善意にたっぷりの、自分なりの愛を混ぜ込んで。]
御馳走できる機会が来れば、是非!
[ざんねん おじさんは きにいられてしまった!]
[その後、そう言えば名乗り忘れていたと自己紹介を。叶うであれば彼の名前もきちんと聞いて。
ご機嫌なまま別れただろう。*]
/*
こりゃ日付はみ出しますなぁ!
そして、
もしかしなくとも自分は2村連続で、好きな物を台無しにする事が大好きというPCを持ってきているのではないかと今更気付く。
まあ前回の村6月だし、その間に他の所でいっぱいPC作って動かしてたからね。
愛しいから壊すイカレ人間、スキ
────回想:判決
[全世界を脅かした事件ともあり、
その裁判は緊急性が高さから逮捕より間もなく行われた。
事件について何の感想も寄越さない被告を前に弁護人側は困り果て、独断で“責任能力の欠如”の主題として戦っていく事となる。]
[被告人は証言台に立ってもなお沈黙を守ったまま、どの様な感情もそのかんばせに示さなかった。
姿を現した際の傍聴席のざわめきも、
弁護人が独断ででっち上げた精神病の鑑定証を提出する際も、
検察側が再度死刑を求刑する場面でさえ──眉一つ動かさずに聞き届けていた。否、耳に入っているのかも分からなかった。
ただただ、興味などなさげに。
他人事であるかの様に。
求められるまで口を開くことは一度としてなかった。
そうして被告人当人の陳述を裁判長が求めた際、
漸くその口を開いた。
その瞬間を各メディアが固唾を飲んで見守る。]
[立ち所に響めきが周囲に満ちた。]
[その場に居る誰もが、“それらしい”解答を期待していた。
凄惨な幼少期、常ならぬ家族関係、悲劇の過去。
弁護人の言にそれらの種明かしが混ざる事はこれまでにも全くと言ってなく、逮捕のニュースが流れてから血眼になって続報を追っていた市井の期待を大きく裏切る事になった。]
[当然だ。
そこに思想はない。
大層な望みもない。
かつて普通の女学生だった女を変えたのは
鮮やかな大事件でも何でもなく。
世間の何処にでも潜む様な悪意に偶然手を引かれ、
裏社会へ踏み入れただけの経歴。
・・・・
世間が求める様なドラマ性などなかった。]
[傍聴席は荒れに荒れ、暴動による人的被害を懸念して裁判は急遽閉廷となった。
裁判官もこの件の行く末を決めるのに慎重にならざるを得ず、
出処の怪しい証拠品を部分的に認める運びとなる。
単身自主したテロリズムの象徴たる女。
極刑に処せば各地で狂信者達による反乱は免れない。
司法とは何か。公正とは何か。
今も語り継がれる永遠のテーマとしてこの一連の事件は残る事となる。
当時の裁判長は市民の安全と正義を天秤に掛け────
“責任能力を欠く程の精神疾患は認められないが
心神喪失状態にあり情状酌量の余地はある”
後日再会された最終審では
検察側の要求を一部棄却し、終身刑が決まった。]
[女は変わらず、何の感慨も覚えぬまま
適当に主文を聞き流していた。
既に自らの命にすら飽きたのか、
刑の重さにも興味を失っていた。
遺族の怒号が響き渡る中、女は退廷する。
傍聴席を一瞥すらしないままに。
自主を選んだ時からの魂が抜けてしまったかの様な状態は、彼女が監獄内で覇権を握るまで続く。*]
[裁きではなく、保護の意味しか持てぬ鳥籠で。
不自由の代わりに不便がある生活は────
時を掛けながら静かに、彼女の中に眠る衝動を呼び覚ましていく事となる。]
[……あの時の「ピエロたる初心」>>19なんて言葉は、その初心を忘れさせるような“何か”があったということだが、それは一先ず置いて。あと「宙吊りショー」が例のドルヲタとのシンクロナイズドエアリアルショーの噂とも被って聞こえていたが、まあそれも置いといて。]
と、それはそれとして――…
預かっていた奥さんと娘さん、ちゃんとお返しするわ。
[この言葉だけ切り取れば誘拐犯じみたアレでソレだが、決してそんなことはない。同意の上だ。
こうしてハリコがワンピースのポケットからそっと取り出し、両手で抱える形で格子越しにアレッキーノに差し出した二匹のクマは――。]
はい、ふたりとも。パパのもとに帰れるわよ!
[元々のワンピース生地とクマの形状はそのままに、明らかな汚れとシミは綺麗に漂白されている。生地自体のセピア色の黄変にまで対応しようとすれば生地そのものを取り換える必要があるため、全体的なセピア色はそのままに。
そして所々のほつれはきちんと縫い直され、糸の端まで綺麗に処理されて整えられている。]
[この楽曲のロディたんは、ユニコーンが好む”乙女”でありつつ”乙女”をぶち壊した服であるのだ。だがしかし、決して露出が多かったり破けていたりとエロティックなものではない。
乙女を象徴しが純白のドレスであるが、
そこにレースを纏い、そのレースの纏い方が実に素晴らしいのである。純白の中に散りばめられる花のようなレース。もちろん意味がないものなど1つとしてない!そしてさらに、その上でサイバーパンクを融合させた衣装!ペンライトで輝く衣装!!
そしてそれを提供したのがHariko!である!]
[もし、会うことがあるなら、多大なる感謝と愛を伝えたい。]
あぁ!!素晴らしき衣装をありがとう!!と!
[楽曲、歌詞、ロディたん、ダンスすべてと融合するために話に話し合い、考えに考え抜いたであろうと思われるHariko!!
もし彼女の獄中へと参ることがあるなたば、我、感激に流しその目の前の壁いっぱいにこの衣装を纏ったロディたんを描こう!**]
[作業時間の過ごし方ははてさてどうだったか。
…バレンスに巡回を誘われたときは基本断らない。
トラブル、怖いので。うん。
けど、ふとした時に感じるのだが、
こいつの中で自分はどうもボランティアというか善意の正義と思われてるフシがある一方、自分自身は『そうして当然、そういう仕事』と囚人になってもまだ警官のつもりで働いてる感を感じた。
俺の仕事への割り振り方とか、巡回のとき体調悪くて断ってもいいし。普通に善意で動いている。善意のネジがきつく締まりすぎて視界外がなんかとんでもないトラブルになりがちだけど。
……脱獄したいから地図くださいとは言えないよなあ…と思いつつ、とりあえず試しに聞いてみる]
なあ。あの噂聞いた?ウィレムがいなくなるときが脱出のときだーって。
それでまた騒ぎになりそうだよなあ…だから、そうなる前に巡回の順序考えて絵から、マップとか建物の建築図面とかほしいんだけど…心当たりとか、ない?
それともウィレムに聞かないともらえない?
[と、おそるおそる**]
── 共同休憩所にて、聡明な貴方と ──
[運び屋を待ちながら幽霊と談笑していると(アレッキーノには血まみれの幽霊が見えているが、レイルが見えなければ虚空に話しかけるイカレピエロしかいなかっただろう)いつかの掃除中に見た彼がいた。>>113
礼をされればこちらも恭しく一礼しよう]
おや、ごきげんよう! いつか出会った聡明な貴方。
またお会いできて光栄ですよ。
我輩、アレッキーノというしがない道化師。
またの名を『屍揮者☆キラキラちゃん』!
以後どうぞお見知りおきを。
よければ聡明な貴方のお名前をお伺いしても?
[にこやかに自己紹介をし、貴方の名を尋ねる]
[話しながら、空中を漂う幽霊を目で追いつつ。
ひとまず会話の邪魔をしないようお願いしようか]
えー、みなさん。 残念ですが我輩、除霊はできません。
復讐代行の依頼があれば聞きますが……、
え? みんな死んだ?
それはそれはお気の毒に……。
だから未練が残ってここにいるのですね。
哀れに思いますが今は会話の最中ですので……、
ええ、はい。 みなさましばしお鎮まりくださいませ。
[そう言えば幽霊たちはふぅっと消えていくので一安心。
(なお、幽霊が見えなければ相変わらず虚空に向かって喋るイカレピエロしかいない事になる)*]
[依頼を請けて殺しをする殺人鬼。
人は見た目に依らないとはまさにその通りだ。
礼儀正しい貴方が、殺しに走った理由を
私は聞き及んだからこそ同情してしまうだろう。]
お話し中だったようですが、
大丈夫でしたでしょうか?
何かのご依頼を請けていらしたなどでは?
[幽霊は見えない性質なので、
狂気に堕ちてしまったのだろうと予想をしながら、
もしかしたら何かの端末で依頼を請けていたのでは、
なんて想像も沸いて無礼を詫びる。]
そうでないのなら……ひとつ件の噂について、
お話しするのはいかがでしょうか?*
ウィレムは、警視総監の父親のもと生まれた。
ウィレムには、双子の姉がいた。
姉弟そろって正義感の強い性格だった。
警視総監の父親のように、いつか立派な警官になるのが夢だった
そうして、いずれ、ウィレムも姉も警察官になった。
二人仲良く、同じ署内で働いていた。
警視総監の父が亡くなったあと、二人は彼以上の活躍を期待された。
[どの看守相手でも懲りずに突撃しにいくその姿を、周りの囚人たちは呆れたり馬鹿にしたり、時にはその勇気を讃えながら遠巻きに見ている。
”あの”ウィレム所長へも同じように近づく彼に対して警戒してしまうのは、さて、なぜだろうか。
バレンスが違和感の正体を知ることは、果たして……]*
/*ウィレムたんと、バチボコやりたいけど、1日目はみんなの脱獄手伝って2日目は見送るか。エピで機会があればかなー
巡回の順序であれば、特別なことはない。所長の不在は彼の手足達が務めるだろう。
君はこの仕事を真面目にやっている。評価をしているんだよ。
だからな、ケンチク。
嘘はよくない。
……
そんな顔をするな。
咎めては……嘘はよくないが、君の行動を咎めているのではない。
図面を渡すことはできない。
持っていないからな。
全て、記憶している。
屋上から地下階層まで、構造はすべて把握している。
最後の改築が5年前だから、それ以降は大きな変化はない。
そうだな……
次の巡回は、いつもとは違う場所を見てみようか。
[渡すことはできないが、教えることはできる。
そういうことだ。]
不測の事態に備えることも、必要だろう。
他にも何か困ったことがあれば、出来る範囲でになるが手を貸そう。
君にも、手伝ってもらうことがあるかもしれない。
[バレンスは務めて穏やかに話す。
”不正”を手伝うということは、規則違反である。
しかし、正義を為すためには時として手段を選んでいられない。
いまがその時であるのだ。]*
── 共同休憩所・レイルと ──
[レイル、と名前を聞いて。>>140
どうやら彼は自身をキラキラちゃんと疑わないらしい。
──いつかのサーカスで宣言した即興劇。
当時は演目の一つ、と受け取られたもののその熱演から『ひょっとして本人なのでは!?』と新聞の一面で大きく紹介され話題になったものだ。
大勢の人々は信じなかったが、彼は信じてくれるらしい。
純真なのか、世間知らずなのか、はたまたその両方か。
何はともあれ、事実なのだから素直に受け入れよう]
くふふ、あの熱演を信じてくださり感謝いたします。
レイル様は大変に純真なお方だ。……少し心配になるくらいに。
[どこか監獄に似つかわしくない清い佇まいに、好ましさと同時に危うさも感じてしまいそう口にした]
[幽霊は彼には見えないらしい。>>141
話し中かと聞かれれば苦笑と共に首を振ろう]
いえ! いえ! なんでもありませんよ。
こちらの話ですので……、ははは。
[などと曖昧に話をはぐらかしつつ。
”件の噂について”と言われればすぐに脱獄の話だと察する。
ふぅーむ、と大げさな身振りで顎に手を当て悩む素振りを見せつつ]
実は我輩、その日は”仕事”がありまして。
ターゲットが買収した輸送船の強奪を目論んでおります。
[サクッとこちらの手札を晒してしまおうか]
[そうして、レイルの”手札”をうかがう]
……ですが、”仕事”用の武器調達がまだでして。
少々困っておりました。
レイル様は何かお持ちではありませんか?
なんでもいいのです。
ちょーっと尖ったものや痛いもの!
”お仕置き”に使えそうな道具の数々。
我輩、今はそれを探している最中でして……、
もしお持ちなら融通していただきたく存じます。
[と、レイルに向けて星屑のように微笑んでみせよう。
さて、彼はどう動くかと楽し気に見守る。*]
[誰にも気取られぬようそれを回収し、広げ、目線だけで文字を拾う。
記された文面は、自分を誘うには十分すぎる物。
満足げに手紙を仕舞いこんで、
それでは了承の歌を紡ぎましょう。]
♪1匹のハツカネズミ、糸を紡いでる。
2匹のハツカネズミ、背広を仕立ててる。
“どうしたの?”
“パーティーを開くのさ”
3匹のハツカネズミ、パンを焼いてる。
4匹のハツカネズミ、ご馳走並べてる。
5匹のハツカネズミ、招待状書いてる。
6匹のハツカネズミ、葡萄酒の樽背負って。
7匹のハツカネズミ、花を飾った。
“どうしたの?”
“パーティーを開くのさ”
8匹のハツカネズミ、楽器を手入れしてる。
9匹のハツカネズミ、輪になって歌って。
“ネコさんもいかが?”
そう言って、
10匹のハツカネズミ、とらばさみをプレゼント。
ヴィオたん!ヴィオたんですな!
我は彼女の曲は『M!X Groove!』が好きですぞ。
[その後もツラツラとヴィオたんの良さに曲がどんなとこが良いか、好きな歌詞などを話しただろう。]
は!申し訳ない!
押し付けすぎるのは困るでござろうな!
はっはっは、良きと捉えてくれるのは嬉しいものでしてな!
[困ってるとは一見分からぬ、変わらぬ表情を浮かべる”彼”に対して、実に楽しそうに話してしまうのであった。]
[”彼”が男が誰にでも突撃していく行動を、ウィレムにすら突撃していく様を呆れや、馬鹿にするでもなく、勇気と捉えるわけでもなく、抱える違和感を、男もまた感じ取ってはいる。
だからこそ、”彼”は気付くだろうなとも思うのである。そして、その時を少しどこかで期待してもいるのであった。
嘘は暴かれるものです故**]
[す、と差し出すのはお嬢様の愛用の万年筆。
旦那様がお嬢様の7歳の誕生日に贈られた、
私の関与しなかった頃の贈り物。
お嬢様は仰っていた。
「いつかレイルとお揃いの万年筆を使って
パーティのお返事を書きたいわ。」
お嬢様は、この万年筆を大切にしていたけれど、
新しいものをお求めになっている。
そうではなくとも、ペンを握れないだろう今、
私が戻ればお嬢様からいただいた万年筆で、
お嬢様の願いを叶えられる。]
どうでしょう、お気に召していただけましたか?
[先端の尖った万年筆は、
皮膚を突き破るのには丁度良いと、そう思うのです。]
[さぁ、こちらの手札は貴方に全てお見せしました。
貴方はただ、仕事をしていただければいいと
言っても過言ではないでしょう。
だって、囚人が暴れているだけで看守の目を惹くから。
いかがでしょうか、アレッキーノ様。]*
── ハリコの独房前にて ──
[クルージングに誘えば返ってくる言葉。>>125
亡き妻を思い出し少し困ったように笑いつつ]
ははっ、これは手厳しい。
ふぅーむ、それもそうですな。
ですが我輩、どーしてもレディ・ハリコをお誘いしたい!
妻には土下座して詫びるしか……!
[などと苦悩していると快い返事が!>>127
ほっと胸をなでおろしつつ]
[手渡される”妻と娘”を喜びと慈しみを込めて抱き締めよう。>>129
綺麗に修繕されたクマのマスコット二つ。
やはり素人の修繕とは別物!
綺麗になった”二人”を愛し気に見つめ]
嗚呼……! 二人ともこんなに綺麗になって……!
ありがとうございます、レディ・ハリコ。
陽だまりのような慈愛の貴女!
二人とも、よかったな。よかったなぁ……、
憧れのHarrikoに綺麗にしてもらえて。
[ピエロは涙を流さない。だから微笑もう。
クマに話しかけるその声音はいつもの道化師ではなく、良き夫でありパパのように慈しみに満ちていた]
バレンスが収容されることになったとき、死刑を望む声は少なかった。
「殺してしまうなんて勿体ない」「今までの分可愛がってやろう」
そのような事を、所長に話していたらしい。
どのように刑期が決まったのか。彼等の主張が受け入れられたのか、関係がなかったのか。
なぜ、司法を介さずにバレンスの刑が決まったのか。
知る術はない。*
[自分が”善良な魂”だと言われ。>>130
困ったような、戸惑うような、そんな表情を一瞬浮かべ]
そんな、我輩。決して善良などでは……、
ですが、ですが嗚呼……、
レディ・ハリコがそう仰るのなら。
我輩は託された”妻子”を見るたび思い出しましょう。
「我輩もまだ捨てたものではない」と。
[自分は悪に堕ちる覚悟をして地獄の道を歩いてきた。
常に悪夢にうなされていた。
だが、帰って来た”妻子”を胸に抱いていると、不思議と今夜からいい夢が見れるような、そんな気がした]
……レディ・ハリコ……?
[ふと、零れた呟きに首を傾げつつ。
サラッと流されれば>>133それ以上は何も言えず。
クルージングを楽しもうと笑う貴女へ笑顔を見せよう]
ええ、その日を楽しみにしていますよ。
陽だまりのような慈愛の貴女。
……貴女も我輩にとっては善良な方ですよ。
[ハリコの苦悩を自分は知らない。
それでも皆を逃がそうとするハリコを悪とは思えず、自らが思うままの気持ちを伝えた。**]
[つい今しがた溢したばかりの看守に一言。
金を握らせて、囁く。]
是非今度、社会復帰の際の為に
囚人でも料理が出来るようにしたいのです。
勿論、刃物は要りません。
美味しいパンを作ってくれるレディを
知っているものですから。
[貴女が
そうしてそれに釣られる憐れな者が、
どれだけ現れるのか。
貴女が愛を奏でる最高の舞台を、用意しますから。
それまで暫し、お待ちください。]
[やれることは徹底的にやりましょう。
お嬢様と私を隔てる此処を、壊しましょう。
此処から出る時に、
是非私の愛しい人の話を聞いてください。レディ・ルミ。]*
[「あんたのせいだ」「なんでまだここにいる」「所長が甘やかすから」
どれも、バレンスにとっては心当たりのないもの。
甘やかされている者が、処分など受けるだろうか。
日頃から規則を破っている者達の方が、よほど甘やかされているのではないか。
部屋に来た友人に、先程のことを話す。左頬を冷やしてはいるが、少し痛む。
同意を求めた相手は、困ったような笑っているような顔をしていた。]**
[わたしはわたしの事、普通だと思ってる。
けれど少し違うと感じる事もあって。
そういう所が人に受け入れられないのだと自覚すれば、どうしても寂しくなってしまうの。
ねえハリコ。わたし達、もうお友達じゃなくなっちゃうのかしら。]
[こわばる彼女の顔に困ったような笑みを返すも、距離を取られ顔を背けられる。>>86
やっぱりわたしたち、違うのね。>>0:150
その場に立ち尽くしたまま、無言で去って行く姿を見送るも、不意に思い出したよう、彼女の背に声を投げかける。]
じゃあね、ハリコ
[出来るだけ明るい声で、わたしは別れの言葉を口にする。
またね、とは言わなかった。
縋りついて余計に嫌われたくなかったから。
嫌われるのは悲しい事、拒絶されるのは悲しい事。
でも仕方がないの、わたしは人とは違うらしいから。
けれどもね、寂しいわ。
服の裾を両手でぎゅっと握りしめながら。交流スペースから彼女の姿が見えなくなった頃、わたしはようやく目を伏せた。]
[ばいばい、ハリコ。*]
/*
失恋では無いんですけど(ハリコへの好意は恋愛感情では無いので)
まあ、ともだちから距離取られたら悲しいよね。
っていう、この、この、この(重くならないよう塩梅に悩みつくした顔)
/*
愛してるから殺すね!
という所以外は真っ当な感性しているからチューニングが難しくて。
過去の自分ロルと齟齬って無いかなと不安になる
── 共同休憩所にて、レイルと ──
[レイルは使用人をしていたらしい。>>162
ならば主人の為に物事の真偽を見極める力もつくのだろう。
初めて出会った時に道化の演技を看破したように]
ほう、使用人を……、
どうりで我輩の演技を見破るのが上手いわけだ。
くふふ、レイル様もなかなかにやりますね。
[楽し気に笑ってみせて。
脱獄の話題になれば無邪気なほどにあっさりと自分の手札を晒してしまおう。>>163
だってそのほうが面白そうでしょう?
などと、イカレたピエロは驚く顔にクスクス笑う]
── 共同休憩所にて、レイルと ──
[レイルは使用人をしていたらしい。>>162
ならば主人の為に物事の真偽を見極める力もつくのだろう。
初めて出会った時に道化の演技を看破したように]
ほう、使用人を……、
どうりで我輩の演技を見破るのが上手いわけだ。
くふふ、レイル様もなかなかにやりますね。
[楽し気に笑ってみせて。
脱獄の話題になれば無邪気なほどにあっさりと自分の手札を晒してしまおう。>>163
だってそのほうが面白そうでしょう?
などと、イカレたピエロは驚く貴方にクスクス笑う]
[どうやら”仕事”の応援をしてくれるらしい。
輸送船の買収者がクズなのは言うまでもなく]
ええ、そうですとも。
ターゲットのお方はこの監獄こそ相応しい方。
なので、輸送船は我輩が拝借しようかと!
[そう返し、”仕事”用の武器の話をする。
はてさて、貴方はどんな手札をお持ちで?と、星屑のように微笑めば差し出されたのは──……]
[とっても素敵な万年筆!!>>164
思わずこみ上げる興奮を隠せず歓声をあげる]
ブラボー!なんて素敵な凶器だッ!!
この大切に使われ続けた見た目!>>165
特別なエピソードがありげな重厚感!!
嗚呼、これで”仕事”ができたなら……、
[うっとりと万年筆を欲して手をのばす、が]
[やはり、そう話は簡単に進まないらしい!>>166
ああ、この駆け引き!たまらなく楽しい!>>168
口元が楽し気に三日月の弧を描く。
もちろん我輩は──……]
ええ! ええ! もちろん!!
看守たちの引きつけ程度なら喜んで!!
最高のショーをレイル様へ捧げましょう。
っくぅー!! 最ッッ高に盛り上がってまいりましたな!
[などと、キラキラと輝く笑みで快く承諾しよう]
[だが、はっ!と我に返りこほんと一つ咳払い。
そうしてレイルの持つ万年筆へ視線を向けて]
……では、取引の成立を祝して。
その万年筆、我輩にいただけますかな?
[と、手を差し出してレイルの万年筆をねだっただろう。**]
[パンを焼きましょう、美味しいパンを。
小麦粉をこねて、バターを測って、ぐるぐる混ぜて、手でこねる。
ふんわり膨らむまで少し休ませ、小さくちぎって、また休ませる。
可愛い形に成型して、最後にもう一回だけ休ませて。
その後は、オーブンの中へ行ってらっしゃい。
美味しくなって帰って来てね。そうやって見送れば、ほら、暖かなパンの出来上がり。
沢山、沢山作りましょうね。
はらはらと、真っ白な雪を纏い、舞わせ、積もらせながら。
バレないように、バレないように、わたし達の内緒の話。
火を付けて、こんな壁、吹き飛ばしてちょうだいな。]
/*
パンを焼くルミ嬢……、なんて可憐で愛らしい。
隠し味に添えられた狂気が最高のスパイスですな!
/*
2dにやることリスト
・復讐代行のお仕事をする。(万年筆でチクチク拷問)
・看守たちとバトルして暴動を起こす。
・ハリコを輸送船まで案内する。
んーーー……、暴動を起こすならハリコを輸送船まで案内できなくなるな。どうしよう。
ノリと勢いだけでロル書いてきた弊害がこんな所で……!
── 共同休憩所にて、レイルと ──
[万年筆をねだりながら、はっ!!!と。
ハリコを輸送船に案内する約束をしていた事を思い出す。>>133
もし脱獄の日に自分が看守たちの目を引き付ける”ショー”を開催してしまえばハリコを輸送船まで安全に連れて行けない!!
どうしよう、ノリと勢いだけで話していた弊害がこんな所で──……!!
万年筆を受け取る前、突然頭を抱えて悩み始め。
救いを求めるようにレイルを見つめた]
……すみません、浮かれすぎていて失念していた事が。
実は我輩、脱獄の日にレディ・ハリコというお方を連れて輸送船を目指す約束をしておりまして……。
看守たちを惹きつける”ショー”を我輩が開催すれば、彼女を安全に船まで連れて行くのも困難に……。
[うぐぐぐ、と非常に困った顔をする]
[引き金は衝動に任せ、しかして犯行に隙は無く。]
[最初こそ幸運に愛されて居たのかもしれないが、どの事件でも女は、明確な証拠を残さなかった。
回数を重ねる事に学び、上手くなる。
初犯は10歳の頃。次は13歳、17歳、20歳。
全て事故、もしくは別な犯人が居る筈と、容疑者もあやふやなまま。
そして22歳、アルバイト先のパン屋にて大勢を無差別的に。
女曰く、限界だったらしい。
罪を隠し通す事等では無く、肉親への愛を抑えきれなくなったのだと。
そうなってしまえば足が付くのは当たり前。こうして連続殺人鬼は、自身の痕跡を隠す事を止めた。
逃げる事を考えなかったのかと問うたが、帰って来たのは「何故、逃げなければならないのか」と言った、逆に此方に向かって問い返す内容だった。
これに関しては、罪を認識していないが故の行動だったと思われる。
では何故、罪を認識していないと言うのに痕跡を隠し続けたのか。
それについては不明なまま、これ以上は無駄であると、アンダーテ特別罪人収監所への投獄を以てして全ては終わった。**]
……ですので、万が一の時はレイル様が彼女を外へ逃がしてくれませんか?
あ、これ、追加条件ということで何卒……!!
[と、頭を下げてレイルにハリコの脱獄の手伝いをしてほしいとお願いした。**]
[そんな出来事の合間、話す機会があれば1つ聞きたい事ができていた。]
……どうして私に贈り物をしてくれるのよ。
[1度目は奇妙、2度目は驚嘆、3度目以降となれば抱くのは疑問。その意図が気になってくるもので。
偶然会えた時に、質問が零れ落ちたかも知れない。
返ってきた言葉が真摯なものでも、ピエロらしいおどけた返事でも納得はするだろう。*]
── ある日の出来事・フィアと ──
[お菓子を贈るたびに女児扱いをとがめられる。>>195
だが、そんな様子も可愛らしくてついやめられない。
クイズや豆知識は不評だったが、お菓子は美味しそうに食べてくれるので良しとしよう。
そうして偶然会った時に差し出すレモンキャンディ。
今日の豆知識は『肘は顎に付かない』だ!!
キラッ☆とウィンクをしてみせれば、
フィアからどうして贈り物をするのかと聞かれる。>>196
自分はピエロらしくおどけてみせながら]
くふふ! ピエロは子供が大好きだからですよ。
[そう言いつつ、フィアの目線に合わせて身を屈め]
[慈しむようにふっと目を細め──……]
……それと、我輩の亡き娘を思い出すからですよ。
見た目は娘とはこれっぽっちも違いますが、
それでも、小さな子供を見れば愛おしく思うのです。
娘にしてあげたかったことを、してあげたい、と。
優しく頭を撫でてあげたい、抱き締めてあげたい。
可愛い服を買ってあげたい。
美味しいものを食べさせてあげたい。
──遊園地に、連れて行ってあげたい。
他にもたくさん、たくさんあるんです。
[そう言ってフィアの頭に手を伸ばし、避けられなければ頭を撫でようとしただろう。
避けられれば寂し気に手を元に戻しただろう]
それが理由ですよ。 レディ・フィア。
……どうです? ちゃんと真摯に答えたでしょう?
貴女を子ども扱いしていない証ですとも!
[と、散々に子供扱いした後で、
子供扱いしていないぞと胸を張って主張する。**]
/*
ロル書いてたら無限に睡眠時間が削れてく……!!
やばい!!もう寝るっ!!(お布団ダイブ!!)
>>71>>72>>73 レイル
[世間一般的には、惚気、に近い内容を。
ふむふむと神妙に聞いていた。
語り続けながらも、まるで夢のような手捌きで
作業を進めていく青年。その様子をじっと見守った。]
じゃあ、あんたは望みに応えて幸せだったんだ。
相手もあんたが応えたから、幸せだったんだ。
……少なくとも、二人の中では間違いじゃあなかった。
それなら、いい。 とてもいい。
[孤児の身の上から、望まれて何かになった。
そうして貶められて、堕ちてきたからここにいる。
目の前の見目麗しい青年の述懐を、
我がことのように受け止めた。
「彼」も褒めてくれたかな、
自慢の息子だと言ってくれたかと。そう思うのだ]
[青年に負けじと、剪定作業を再開する。
あまりに切れ味の悪い鋏は、
いつしか投げ捨ててしまった。
指から手の甲にかけての部位が変形。
黒光りする大顎めいた器官を形成し、
ぱちんぱちんと軽快に枝を切り進んでいた]
……進化。俺もびっくりした、けど。
「生き延びたいなら、変わること」だったか。
なあ、レイル。
もしあんたがお嬢さんのもとへ行きたいなら、
なにかの力には……なれると思う。
でも、今は隠しておこう。
また監視、されてるかもしれない。
[いつ起爆するかもしれぬ首輪を指さし、
完全な自由に置かれていないことを伝えるだろう]*
…え。悪いやつだったの
[思わず、彼女の言葉に。
男の視点からは見えない女の正体。
まともに見えていたそいつの中にあったどす黒い感情の一端。
その感情は男にはよくわからないが…女を突き動かすには十分なそれだとも]
…なにかはわかんねえけど。
とりあえず、ストレス発散できるといいな?
お前が何のせいで悪いやつになってんのかは、知らねえけど
[知らないが、よくわからないが、
いい方向にその鬱屈としたものから解放されてほしいと
男はなんとなく思った。帰りを待つ仲間がいるならなおのこと]
…え、???な、な、なに?
なんのこ…うひぃ!!!
す、すんません嘘つきました!!!
頼まれただけなんです!!!出来心だったんです〜〜…!!!
[…だが、さすがは元警察官。ぎこちなく情報を聞き出そうとした男の嘘にもすぐ気づいた。>>147>>148>>149
悪を断罪する鋭い視線に、男は思わず涙目になり、すぐに白状する。(他の看守には聞こえないように小声で)
どうにも悪人には思えないやつが外に出たがってることや…会いたい人がいるらしいひと…それに…]
…遊園地に行きたがってるガキがいたから…!
[そんなことまで。本気で出ようとは思ってなくて、
ただ、もし叶うのであれば〜〜…くらいの願掛けのつもりで聞いたのだと]
ほ、ほ、ほんきじゃなかったんだ…!万が一のことがあったらってのもマジだしい…!暴動とかあったら怖いしぃ…!!!隠れなきゃだしぃ…!!!
…は、はへっ…???
[おしおきされる…!?と涙目だった彼に対して、
元看守は男をなだめるようにその行動を咎めているわけではないと言ってくれた>>150>>151
そして、不測の事態に備えるのも大切だと…
監獄内の他のエリアの巡回に行くことを提案してくれた
……なるほど、これなら、見取り図を作ることもできそうだ]
…サンキュー?
じゃあ、一緒にあとで巡回させてもらおうかな…
……手伝い?ああ、俺でできることでいいならするさ。見逃してくれたんだからな
[と、思ったよりも柔軟に協力関係を結べたことに驚きつつ…その後、何日か日数をかけてともに巡回させてもらったことだろう。奇妙な共闘だ]
…なんか、バレンスあんた、
前見たときよりまともになっ…げふんごふん
『柔らかく』なったなぁ…???
めっちゃ助かるわ…
[男は知らない。
女が女の中の正義でいま爆走しており、近々『休暇』を取る予定があるなんてこと、今の彼には知る由もなかったのだ…**]
よお兄ちゃん。今日もおつかれさん。
……前見たときより痩せ…てはなさそうだけど、
飯は食えてるかい? よかったら、ご同席しても?
[と、テキトーな席に一緒に座らないか?と誘うだろう。
……ちなみに今日のメニューは
焼き魚(コゲてる)
コメや麦などの穀物を炊いたもの(水が悪いのか、なんか臭い…)、
野菜のおひたし(なんか浸しすぎて流動食になってる…あとくさい…)、
ふかしたじゃがいも…等である。
厨房担当の囚人たちの作業のレベル()が伺い知れてしまう]
…ごはんたべれそ?
[…若者が食べれるご飯か…おじさんは心配になった…!
まずはそんなこんなでお食事しつつ、食事の中でポロッと、例のウィレム不在の噂話や脱出に協力したがる人々の存在の噂を話してみたりするだろう*]
[提案に関しては、ケンチクの反応はいまいちだった。>>109]
まったく、いくじなしなのよ。
確かに所長は怖いけど……虎穴に入らずんばなんとやらなのよ。大丈夫、骨は拾ってあげるのよ。
[少し押してみたが、ウィレムの恐怖政治はしっかりと行き届いているようで、ケンチクは首が取れる勢いで否定して見せた。
その時に、バレンスの名前が出てきて、噂を聞く限り同じ位危険なのでは……? と思ったがこれも後に勘違いだと知る。]
……私、誤解が深まった要因はケンチク側にもある気がするのよ……。
[スルガに関しては釈明を受けた以上特に疑いはなかったものの、恋路を邪魔した事だけが正しいと思っており──この辺りで説明を切り上げられたのもあり──これが世に言う匂わせと言う奴かと思ったものである。※ないらしいです。]
[そうして、こっそりと話される口約束に、はっとすれば、]
まさか私にまで手を出そうとなんて……!?
……ふふ、嘘なのよ。
……そうね、本当に出られる事があるなら、考えてあげても良いのよ。
[ゆるくても、未来の約束をしたのはこれで2人目。
叶わなくても、叶っても。そんな他愛もない約束が嬉しくて目尻が下がり、つい笑みが零れ落ちたのだった。]
[母や
父からは――超富裕層ではなくともそれなりの地位があり、世間体を重んじる人だった――手紙の一通すら届いた覚えがない。
これはまあ、ささやかな余談として。]
[そんな温かな遣り取り(クマたちは何も喋らないが)を目の当たりにすればこそ、「善良な魂」という一言も出てしまうもの。
とはいえここに放り込まれた囚人たちは皆、何かしらの形で犯罪者の烙印を押された人間だ。勿論、ハリコやケンチクのような無実の「善良な市民」もそこには含まれる訳だったが……。
彼自身に対しての「善良な魂」への困惑や戸惑い、否定しかけるような言葉を紡ぐ様>>174を目の当たりにすれば、アレッキーノは本当に何かしらの悪に手を染めた者なのだ、とハリコにも察せてしまう。]
そんな風に戸惑えるくらいなんだから、
ええ、あなたも「まだ捨てたものじゃない」わ。
[ピエロの化粧を纏った彼の中の“悪”を暗に認めながらも、ハリコは偽りないやわらかな声で肯定した。]
[そんな中で、ちょっとだけ自分自身のことを零してしまった。
アレッキーノに聞こえてしまっていたらしい>>175とは分かったが、けれども彼もまた深入りは避けてくれたので、ひとまずこの場は笑って済ませることができた。]
ありがとう、アレッキーノ。
喜んで“成金趣味”できちゃうあたしが
善良なのかしら、なんて思っちゃったりもするけれど……。
[己の中の悪のひとつ――贈賄を買って出ることについて改めて、暗喩の形で告げる。
それから少しだけ考えて、別れ際を後腐れなくしない程度に、もう少しだけ正直に
……“我慢しないで”の旨は、これまでルミを含め、複数人から言われてきていることだったから]
それに、
こんなあたしでも、どうしようもなく、
誰かを恨んで憎めちゃうの。
……憎めるように、なっちゃった。
[情けなさそうに眉を下げながら――目の前の相手が歩んできた地獄の道が何なのかも知らないまま――あくまで微笑んで]
そんなあたしとのデートでもいいなら――…
約束の日、楽しみにしてるわ。
[仮によくないならどうする心算だということは特に考えないまま、爽やかに
……ああ、箸か?
育ての親に教えてもらったんだ。意外だろうか?
[親しげに話しかけてくる年上の男。
やや当惑しながらも、几帳面に食べ進んだ。]
[うまかろうとまずかろうと。
食料は食べればいつかなくなってしまう。
……神妙な手付きで箸を置く。
お代わりがないことに少しだけ悲しそうな顔をすると、
卓上の紙ナプキンで口の周りを拭き上げ、
仕上げにその紙ナプキン自体も口の中に放り込んだ。]
ケンチク、と言ったか。噂は本当なのだろうか。
所長の不在。それに乗じて、ここから出ようとする者がいる、と。
彼らはどこに行くのだろうか。あなたも、そうなのか?
青空の下、どこに行きたいかがもう決まっているなら。
それは素敵なことだな。
**
[続く質問の答えには、おどけて濁されたと呆れれば、私がお菓子を食べている時にも見せる慈しみの顔が覗いて目を見開いたりと反応を返す。>>198
彼もまた私と同じで、大切なものを奪われた末にここに来たのだと理解した。
『娘にしてあげたかったこと』と言う言葉には、私自身にも痛いほど突き刺さるものがあったから。
そっと伸ばされた手は避ける事なく──少し不機嫌そうに目線は反らしながら──頭に触れられる事を受け入れた。]
……ずるいのよ。亡くなった人に私を重ねるなんて。
そんなの、エゴなのよ……。でも……分かるのよ……。
[私自身も、求めるが故に自分のエゴを押した事を思い出す。>>0:381
あなたも、きっと、"その瞬間"に時が止まってしまった一人で、欠けてしまった
そして、アレッキーノの答えから。
私に向けられていた不可解な感情に合点がいく。
それが"父性"であったのだと──与えられてこなかった私にとって知りようがないものに──少しだけ、心が躍った。]
[その際に、彼にだけ聞こえる声量でぽつり。]
……監獄に居る間くらいなら、別に娘扱いくらい、構わないのよ。
[気恥ずかしくなって、すぐに踵を返した、一瞬だけの本音。
お互い何かが欠けた者同士、歪な形かもしれないけど。
ぽっかりと空いただけじゃ腐ってしまうから。*]
/*
びゃああああ!!養女ができた!!幼女かわいい!!
(ようじょの ほうそくが みだれる!!)
[食べれるか?というのは味の話を聞いたつもりだったが、
彼はどうやら手元の『箸』のことだと思ったようで、彼は器用に二本の棒を使い、食べて見せながら答えてくれた>>221。]
へえ〜…器用なもんだなあ。
俺も、箸使う方の地域の出身なんだけどさ。
故郷の奴らでも箸の使い方、きたねえやつはきたねえぜ。
お前はしっかり扱えてて…育ての親の教えがいいんだな
[と、感心する。
そして彼が食べ終わると、おかわりがないことにちょっぴりしょんぼりして見える…!]
……若者はたくさん食べなさい
[と、こっそり自分の分の焼け焦げ魚を彼のトレーにのせてあげた。もちろん箸はつけていない。まるっときれいに焦げた焼き魚の白目玉が、私を食べて♡とじいっと青年を見つめた!
なんというか、構いたくなるのだおじさんは。食が足りない年下には食べさせたくなるのだ…!!!]
[そして噂話の件はというと]
正直、真偽はわかんねえけど…
でも、そのチャンスめがけて動いてるやつがいるのは本当。
俺が知ってる話だと…
手紙の送り主に会いたいから、ってやつとか
自分の会社で待っててくれる人がいるからとか。
…あ〜俺?
俺は、出れたら出たいけど、別に刑期終わるの待つでもいいし…
むしろ逃してやりたい派、かなあ?
ガキを遊園地につれてってやりたいんだよ…できたら。
その後は戻ってきてもいいくらい。
…だから、もしよかったら当日に協力してくれると嬉しいな〜…とか?あ、一緒に脱出ってわけじゃなくて、こう、看守たちへの囮、とか、さ?俺の他にも手伝ってほしい人はいるみたいだし…
[と、そんな情報と心象を語る。自分の脱出はまだそこまで本気で考えてはいなさそうだが…]
…ちなみにお前は出たくねえの?
なんつーか、お前見た目があれっつーか、あれだけど、
普段めちゃくちゃおとなしいし、いい子にしてるじゃん。
目もきれいな色してるしよ。
ここにいる理由が分かんねー。
にげれるもんなら、さっさとずらかりたくね?
[と、そんなことを言いながら、
臭い麦飯をカッカッカッと口に入れていく。
男は、この謎の生命体のことはよく知らない。
しらないが…『いいやつ』っぽい?となんとなく本能が告げていたので、よかったら逃げない?と提案してみたのであった…*]
[そんな日々の中で、隣で零されたこと>>77。
これまで自分の冤罪をバレンスにはっきり訴えたことはなかったから、ここで彼女の方から「冤罪」の語が出てきた時には、まるで内心を見透かされたようで(実際はただの世間話のひとつだったのだが)、ハリコは左目を瞬かせていた。]
……あたしを取り調べた刑事が
あなただったなら、良かったのに。
[自分よりも体格の大きいバレンスと肩を並べたまま、小さな声でごちた。近くに看守の姿は見えなかった(巡回の権限と看守縛り上げの噂>>0:172>>0:173を思えば納得できた)から、別に何を聞かれる心配もなかったのだけれど、。
その元警察官で元看守の刑期が(発展しすぎた生体改造を受けていない)人間の寿命を超えているとまでは知らずとも、ごちたところでどうにもならない話だということは判っていた。]
あなた以上に、あたしには
出来ることなんて何もないけれど……。
[この時のハリコに強力な武器があるとすれば、カネの力くらい――贈賄罪。その切り札を規律に厳格なバレンスの前で大っぴらに口にすることはできなかった。
看守からの脅しや下種な要求を受けてカネを渡すだけでなく、時折自ら賄賂を差し出すこともあったから(その原因も看守の暴力だった訳だが)>>89、それを知られることへの怖れも無いわけではなく。
この時に抱いていたバレンスへの心強さも、その意味ではひどく脆いものだった。けれども]
何かの時には、あたしも力になりたい。
それこそ末っ子さんの就職や仕事でのアドバイスとか、ね。
[それでもこの人の助けになれたら……というお人好しは、何気ない日常の中でこう笑っていたのだ。**]
──回想:崩壊を視し時
[安物の煙草はかえってキック感を覚えて良い。
その分“天国に近い”等と揶揄されもするが──
獄中で忌避した方が滑稽と言うもの。
銘柄を何度か変えて漸く気付いた頃の話。
変わらず静謐な階層に、これまた物分りの良い看守が訪れる。>>29
時折足を運ぶその人をよく覚えていたのは、
数度と顔立ちを眺めている内、特段強く隠し立てている訳でもないであろう事実に気が付いたから。
鎖されていない鉄格子を介して“支給品”>>30を受け取り、開ける前から中身が分かっているかのようにその場では確かめもしなかった。]
[その代わり、この日だけ違っていたのは。
錆一つない鉄格子越しに看守の顔をじっと見る。
横髪を耳上へと掻き上げた際、宝石の納まった眼窩はテーブルライトの灯りを僅かに取り込んで色を変えた。]
ねえ……
近頃、好ましくない噂をよく聞くわ。
他の階層の囚人達からのタレコミが複数あって、
“上”も貴方の扱いに手を拱いているって。
[囚人の言う事に容易く耳を貸す看守が居るとは思えない上、“それ”が常習的に繰り返されて来たのならば改善する見込みも薄いと思った。
故に、純粋なる気紛れ。
或いはそれを今の世間は“狂気”と呼ぶ。
鉄格子に靱やかな指を掛け、僅かに顔を近付けると
静かな声で囁いた。]
[手を振って、カーテンの奥へと消える。
そうなってしまえば、度が過ぎてしまえば、
この人も日々良いように消費されるだけの他の■と
まるで同じ存在になるのだろう、と思ったから。
想像通りの結末を迎えるのかどうか、
その先が見てみたかっただけ。
情はない。
端から手中に堕ちる余地がある程頻繁に逢う訳でもない
単なる囚人と看守の関係でしょう?
……少なくとも、この時は。*]
[赤髪の看守が去った後、
廊下の足音が完全に静まったのを確認してから
ドレッサーの前で支給品の包みを開く。
中身は好みの茶葉と、いくつかの菓子。それから……
如何にも高級そうな壊れ物、といった見た目の小瓶。
どれも看守がくすねようとも思わぬ品だ。
自分で使うならばまだしも、盗み出した所で転売先もありはしない。
静かに容器のポンプ部分を開け、
厳重に密封処置のされた中身を分解していく。
その品は既製品を元にし、緻密な細工の施された
信者からの贈り物に違いなかった。
リキッドファンデーションに偽装した内部には
色味のない粘性の液体が詰まっている。]
[ニトログリセリン。
この世で最も偉大な発明の一つにして、爆発物である。*]
[ところが、貴方は頭を抱えてしまう。
レディ・ハリコを輸送船にお連れするという
約束をしているというではないか。
確かにそれはショーをしていれば危険を伴う。]
でしたら、私がレディ・ハリコを
輸送船までご案内致します。。
ですが、どちらにしろ、アレッキーノ様は
ショーを行うご予定なのでしょう?
ならば、これは我儘になってしまうのですが……
私達も、輸送船に乗せていただければ、
安全な道を通って監獄を出ることが出来ます。
貴方も、生き延びたいのなら……
海の向こうを、目指しましょう。
[貴方に何が出来るのかはわからない。
この作戦には、いろんな困難がある。
貴方のその首輪が自由を奪うのなら、
一瞬にして破綻してしまうかもしれない。
それでもどうにかして、
一緒に海の向こうを目指しても、良いのかもしれない。]*
――今回ロディたんとお仕事をなさって、どのような印象をお持ちになりましたか?
「とても真面目で、かつ自分のやりたいことについて明確なビジョンを持っている方だと感じました。“Harriko”がブランドとして伝えたいメッセージの中に『あなたが望む通りのあなたのままでいて』というのがあるんですが、そのイメージをそのまま体現されている方だなと。
今回の作品『HappyUnicorn☆FM』についてもお互いに楽曲の解釈を出し合ったんですが、ここは確かにそう、これは違うかも、ってはっきり意見を出してくれる方で。なかなか解釈が折り合わなくて難航した箇所もあったんですが、そこも含めてとても楽しい打ち合わせでした」
――今回の衣装について、特に力を入れられた箇所、苦労された点などお聞かせいただけますか?
「そうですね、『乙女』でありつつ『乙女』を壊す、というロックなコンセプト>>128>>131の表現には苦心しました。あくまでユニコーンが好む乙女の清楚さ……これはアイドルイメージとしてもでもありますが、とにかくそうした清楚さをあくまでベースにしながら、花形のレースの配置だったりサイバーパンクモチーフの装飾だったりで、ユニコーンが住まう『夢の世界』から外れた精神性をも表現しています。
勿論ライブでの魅せ方も考慮していますよ。サビに移る部分でのあの決めポーズの際には裾がきれいに流れるように計算していますし、お客さんのペンライトの光もデザインの一部みたいにできるように、何度も試作を重ねて光の当たり方や見え方を研究しました。ライブを観に来たお客さんから『純白だけれど純白じゃない。染まっているけれど染まらない』という感想を頂けた時は、特にうれしかったですね」
[……などなど。
こうした内容のハリコ・モーガンズへのインタビュー記事が、オンライン上のアイドルニュースサイトに掲載されたこともあったのである。
もっともそのハリコの逮捕後――逮捕との関連性は兎も角として――この記事のURLを開いても「お探しのページは見つかりません。」という文字列しか記事には記されなくなってしまったのだが。
その有名デザイナーの逮捕は、“Harriko”と関わりのあった各関係者にも影響を及ぼした。
“Harriko”の服を纏った著名人の写真の取り下げも含めて、ブランドイメージの低下による損害も多々あった訳で……。ロディア及び彼女の所属グループ側がこの逮捕の件にどう対応したかは、さて。
ただ少なくとも、ロディたん担の中に“Harriko”への感謝>>132が今も存在するくらいには、ロディア側にも未だ“Harriko”への支持がある、ということなのだろう。*]
/*
Q.ここは脱獄が趣旨の村ですよね? 一体なにやってるんですか??
A.ついノリにのってしまいました アイドルだけに
こんにちは、フィア・アニマ。
私はバレンス。バレンス・アパタイト。
隣りに座ってもいいだろうか。
[その日の昼食時、食堂で見つけた少女に声をかける。
トレーには二人分の、普通の食事を乗せている。
「バレンスが側にいるのであれば、一次的に拘束具を解いて食事をすることを許可する」
「責任は全てバレンスにあるものとする」
責任者からの条件に頷いた。
少女に看守からの条件を話し、同席を求める。]
[これはバレンスの独断である。
彼女が自分との食事を拒否するのであれば、引き下がるつもりでいた。
もしも同意が得られたのなら、毎回は難しくとも彼女の隣りで食事をすることだろう。」*
/*
メモ
ミランダにどうにか接触する方面もバレンスに頼む…?休憩所で運び屋経由で知って肝試しする予定だったけど
後ルミが脱出するかどうかは同室者として聞きたい(ききたい
ポジション的にハリコと絡めてな〜〜〜〜いあ〜〜〜あぼん!
[今日も今日とて男はアポアポ人形の製作をする。
刑は軽い故、前は清掃など各所周るものを任されたこともあったが、なにぶん大きなキャンバスをみると描きたくなってしまう故に、業務の最中、どんなものを使っても描いてしまうのよ。
ハッハッハ、自らの血で!なんてことはせぬがな!
ということで、男は一箇所にとどまる作業が多くなったものの、
行動に代わりがあるわけでもなく、むしろアポアポ亜種が爆誕するという問題行動ばかり
なぁに、可愛いものでござろう!]
── ハリコの独房前にて ──
[恭しく跪き差し出した手は快諾と共に取られる。>>214
その手の温もりに安堵の笑みを浮かべた。
そうして受け取った二匹のクマのマスコット。
抱き締めたなら妻子のように慈しみ愛でよう。
そんな自身を善良な魂というハリコ。>>216
戸惑いつつも、頑なに否定するのはハリコの気持ちを蔑ろにしてしまう気がして──……その言葉を受け入れよう]
くふふ……、そう言ってくださると心強いです。
実は我輩、最高に”ワル”なのですが、善良な人々には一切危害を加えぬ味方でありますゆえ。
どうぞ今後も仲良くしてくださると幸いです。
[自身の悪をも肯定してくれるハリコに、
今後も善良なハリコの味方であろうと暗に告げよう]
[しかし、ハリコは自身の善性に懐疑的な様子。>>218
”成金趣味”などと言うものだから──……]
ええ、ええ、成金趣味。大いに結構ではありませんか!
「使えるものは何でも使え!」ですよ。
我輩の武器がこの芸であるように、
貴女もまた貴女が持てる手段で道を切り開くだけ。
しかもその道が他者への援助とは、尊いものです。
我輩はそう思いますとも!
[思うがままにハリコの行動を善だと言ってのけた]
そうね。我慢のし過ぎは良くない。
……他の子にも似たようなこと言われちゃってるのよね、あたし。
[ストレス発散の良い方法がすぐに思いつく訳ではなかったが、それでも同意は返して]
あたしの事情なんて知らなくていい……なんて
余所余所しいことは言わないけれど。
話すのは、うん、もうちょっと気持ちが落ち着いた時にしたいわ。
[冤罪の身である彼とこうして話してみて、真に悪たるものがあるようには感じられなかったものだから――この時に「何のせいで」をケンチクに打ち明けられなかったのは、そうしたこともあってだったのだろう。
(ひそひそ話の仕草を長々と続けて看守に見とがめられたら、というのもあるにはあったが……)]
[そうしていれば零される、ハリコの”悪”>>219
眉を下げる貴女に我輩──……]
なんと善良で愛らしいお悩み! 我輩、感服いたしました。
[と、不謹慎ながら目を輝かせ賞賛を送ろう]
恨みとは、憎しみとは人間の心の一部!
いわば「あって当然の自然な感情」!
負の要素であれど、抱く事すら悪だなどと……、
「ナイフで刺されても血を流すな」くらい理不尽な話だとは思いませんか? 我輩はそう思いますよ。
善良でありすぎるがゆえの負の感情への嫌悪──。
嗚呼、なんと善良で愛らしいお方だ!
[ほう、と感嘆の溜息をもらしつつ。
檻越しに悪の星屑は囁こう──……]
…………………あ。
[中身が融けてぶにぶにになった
もし貴女が復讐を望むなら我輩が代行しましょう。
我輩はそういう悪党です。
善良でか弱い市民の代わりに悪を断罪する者。
人は我輩をこう呼びます。
『屍揮者☆キラキラちゃん』とね。
[すっと、檻から身を引き。
”デートの約束”に話題を変えよう]
ええ、楽しみにしておりますよ。レディ・ハリコ。
”こんな我輩でもよろしければ。”ね?
[ハリコが自分を卑下するお返しにと。
正体を明かした事もありニヤリと悪の星屑はキラキラと微笑む。
そうしてその日は別れただろう]
[──後日、再びハリコのもとを訪れた際。
看守の目を盗みつつ手短に]
”デート”のお話ですが……、
我輩、看守の皆さまを集めて”ショー”を開催することにいたしまして、つきっきりで貴女をエスコートできなくなりました。
ですので、我輩の友達を紹介いたしましょう。
レイルという聡明なお方ですよ。
当日は”花火大会”もありますので火傷にご注意を。
では、当日をお楽しみに……。
[と、レイルがハリコを輸送船まで案内してくれる事。>>244
各地で爆発が起こる事。>>245
暗に伝えられればお互いの無事を祈りながらその場を立ち去ろうか。*]
/*
そういえばバレンスからのお返事が先に来ていたのにアレッキーノ(+ルミ)宛てのお返事から落とした理由なんですが、実はアレキ宛ての返事の中でバレンスへの回想も一緒に書こうとしていたからでした。
ふたりともそれぞれに脱出艇の話題があったのと、両者に今のところ接触がないっぽかったので、アレッキーノにさらっとバレンスのことを教えるつもりで……だったんですが、ログ実際に書いてみてなんか話の流れに無理があるなーだったり「回想でのバレンスとの話次第でなんかここ繋がり変にならない?」だったりで、該当するくだりをばっさりカットして。
それで先にアレキ宛てをルミ宛て(こちらは無理なく入れられたのでそのままにした)も含めて落とした、という次第でした。
/*
なので、0d回想軸で多軸になるのを恐れずにバレンス宛から書いてしまって良かったなー……と反省。
(1d軸ももともと日付固定無しだものね!!)
変に話の流れを綺麗に繋げてまとめようとしないで、ちゃんと一対一のやりとりを大事にしないと、でした。
[ウィレム所長が、いまの収監所の様子を知らぬはずがない。
彼は全て承知の上で我々が踊っている様を、てっぺんの
[それなら仕方ないと私は裏方に徹していた。
初めは挫けそうな彼女を励まし、微笑みかけて抱き締めた。
少しずつ、少しずつ改善していって、あの子が笑顔と共に達成できた事を聞けば自分の事のように笑って。]
『……ありがとう、いつも。本当に、ありがとう』
……私は、何があってもフィアの味方なのよ。
[紡がれる心からのお礼に、こちらの心も暖かくなれば笑いかけてあげて、あの子はくしゃりと不格好な笑顔を浮かべる。
それを苦笑しながら、「こう笑うのよ」と両手で頬を上げて変な顔を作れば、あの子は笑みを零す。
幸せで、綺麗な世界で、楽しくて、眠れないくらいに素敵な日々。
確かに、あの子は生きていたのに。]
[結局の所、何故あの子が両親から嫌われていたのかは、あの子から聞けず終いだった。
それは皮肉にも全てを失った後、取り調べの時に知る事になる。]
『望まれずに産まれた癖に、そのガキに殺されるなんて可哀想な親だよ。
失声症だっけ? ロクに話せない癖に、ボケーっとして人の話も聞きやしねぇ。
しかも殺しをした時は泣き喚いて自分の名前を連呼してたっつーんだから嘘じゃんな。まあ、犯罪者に正常な思考とか求めるだけ無駄なんだろうけど』
[拘束具の着用の義務が徹底されたのは、その言葉に激昂して刑事に噛みついたせいだろう。
遺体の惨状を見れば、口への拘束は怠ってはいけなかっただろうが、容姿と呆然自失としていた様子から無害だと判断してしまった刑事側。それに非はないとも言い切れない。
ただただ、憎かった。]
── 共同休憩所・レイル(とフィア) ──
[時間を遡りレイルとの脱獄計画の会話前。
フィアがやって来て隣で人参を食べ始める。>>231
残念!今日はお菓子を持っていない。
代わりに愛娘のように頭を撫でてあげようか。
レイルに向けて]
この子はフィアと言って我輩の愛娘のような子。
決して害はありませんので同席させていただいても?
[と、フィアの同席の許可を求めただろう。
断られれば名残惜しくもフィアに別の場所で食事をするよう促しただろう]
[はてさて、そんな事もありつつ脱獄の話を。>>243
いよいよ取引も終盤。
だが、気がかりなのはハリコの事。
事情を話せばレイルはハリコの案内を引き受けてくれるという。>>244
その言葉にほっと胸をなでおろしつつ]
では、レディ・ハリコの案内はお任せいたします。
「rail(手すり)」のように無実の彼女を導いてくださいませ。
ええ、ええ。ショーはするつもりでしたが……、
まさかここまで大規模なショーになるとは思いませんでしたよ。
なにはともあれ、輸送船にはぜひ貴方もご招待いたしましょう。
他に乗せたい方がいればその方も!
[輸送船にレイル(と、いるのなら他の者)の同乗も承諾しよう。
彼ならばよほどの極悪人は連れてこないだろうと思いつつ]
[それからレイルの脱獄計画に耳を貸しつつ。>>245
何か動きがあればまたここで落ち合おうと約束し、
そうして、貴方の大切な万年筆を頂きましょう。
まるで陸に憧れる人魚から自慢の声を奪う悪い魔女のよう、などと思いつつ。
名残惜し気な貴方にどこか魔女めいて悪どく笑いましょう]
……くふふ! 貴方の自由への対価、確かに頂きましたよ。
ではまたお会いできる日があればその時に。
来る”Xデー”をお互い楽しみにいたしましょう。
[そう言って、他に要件が無ければ解散になっただろうか]
[後からやって来た運び屋から小型カメラを受け取りつつ。
るんるんと楽し気にキラキラちゃんことアレッキーノは共同休憩所を後にしようか。
ああ、今日はとっても楽しい一日だった!*]
[密やかに、秘めやかに。
皆が手に手に楽器を持って、パーティーの準備は整っていく。
空が見えたら何をしましょう。
生まれ育った町から追い出され、特に会いたい人が居るわけでも無く。
したい事も何も思い浮かばなかったけれど、それでも此処に居るよりはマシだと思うわ。
そうだ、知らない国に行きましょう。
小さなアパートに部屋を借りて、どこかのお店で働きましょう。
またパンを焼いてもいいし、別の特技を見つけたっていい。
沢山の人が愛せるなら、わたしは何処へたどり着いてもいいわ。
色んな所に旅に出てもいい。お金を貯めて転々と、知らない街を歩いてみたい。
――さて、何処へ行きましょうか。]
[ねえ看守さん、美味しいパンを作るには、沢山の道具が必要よ。
オーブンは質の良い物がいいわ。
ペストリーボードは重い木製の物を選んでね。パンをこねる時に安定するから。
めん棒、スケッパー、木べらとボウル。計量カップも忘れずに。
全部揃えてくれなきゃ、パンは焼けない。
寂しい牢獄だったとしても、食の楽しみは必要でしょう?]
[さて、この中に隠れている凶器はなあに?]
[並べられた品を見て、わたしは浮かれ気分で鼻歌を歌っている。]
[ウィレムさんはかわいそうな人。
乱暴で、怖くて、恐れを振り撒いて。けれど愛を知らない哀れな人。
パーティーは彼の留守の内に。
だから、さようならの挨拶を交わす時間は無いのよ。
最後に彼に愛を教えてあげる事が叶わないのが、
わたしの唯一の心残りです。**]
例え、俺がいてもいなくても、
お前らのやるべきことは変わらない、そうだろ?
刑に服し、罪を悔い改め、美しき人間社会に貢献する
なあ、そうだろ?それが人間としてあるべき姿だ。
ゴミに成り下がったお前らでも、
人間に戻れる術があるというのに、
まさか!この素晴らしい箱庭から逃げ出そうなんて
そんなことは思わないよなあ?
[口先では男はそのように話しているだろう。
けれど、噂の訂正は決してしなかった。
まるでそう。
逃げれるもんなら、どうぞ逃げてみろというように**]
―― ある日の出来事・フィア ――
[レモンキャンディーと豆知識をプレゼント!>>224
肘が顎につかないか確認しようとする様子を微笑ましく(ニヤニヤと)見つめつつ。
誘導尋問だと言われれば楽しそうにくふふと笑おう。
そうしている間に問いかけられれば。
ピエロとして、そしてアレッキーノとして、
二通りの答えを返そうか。
撫でようと伸ばした腕はフィアの頭に触れられる。>>225
少し不機嫌そうだが拒まれなかったのが嬉しく、慈しむように微笑みながら頭を撫でていようか。
零される言葉の数々を丁寧に拾い上げながら]
……ええ、我輩。どうしようもないエゴイストですゆえ。
こうして貴女を慈しむ事をやめられないのですよ。
[口から出た言葉は自分でも驚くほどに、かつて娘と話していた頃の自分の温かく柔らかい声色に似ていた]
[喪失を理解してくれるフィアに、
彼女もまた喪失を味わったのだと胸が痛くなる。
抱き締めて慰められたならどれほど良かっただろう。
だが、フィアは自分の娘ではない。
だからただ頭を優しく撫でるだけに留める
だが、しんみりした空気のままなのはいただけない。
最後におどけて胸を張ってみせたなら>>199
フィアから鳩尾にぽすっと軽いパンチをもらい。>>226]
あぁーーーー、いったぁーーーい。
今のであばらの骨が何本か折れたーーー。
ぅぁ、ょぅじょっょぃ……!
[と、大げさに腹を抱えて倒れ込み、しんみりした空気を盛大に吹き飛ばしたのである]
[ふざけていれば、聞こえる小さな囁き。
思わずはっとしてフィアを見つめ……]
ふ、くふふ……、ありがとうございます。
フィア……。
[道化としていつも自分は人を大仰な呼称を付けて呼ぶ。
だが、家族なら、娘なら……必要ないだろう?
だからただ、「フィア」と呼び捨てで呼ぶ。
その声は父親のように温かく慈しみに満ちた声音であった]
[それからというもの、アレッキーノはフィアを娘のように思うようになる。
実際、フィアを呼ぶ時も「レディ・フィア」などと大仰に呼ぶこともなく、ただ「フィア」と柔らかい声音でそう呼んだ。
失った者同士の歪な、
だが温かい関係性であった。*]
姉が命を落としたのは警視庁内での出来事だった。
当たり前のように生きていたはずの姉が
ある日、階段から転落したのだ
姉が働いていた部署に行ってみれば、
それは不幸な事故だったと口を揃えていった。
なので、これまでの姉が行っていたすべての業務や行動を調べることにした。全て。全てだ。いつどこで何をしていたのか、だれといたのか何をしていたのか何をさせられていたのか。
その努力の数々に、ここ数十年の中でも珍しい女警視総監になるのでは、とさえ言われたあの姉が階段で落ちた程度で死ぬはずがなかった。
そして知った。姉はどうやら殺されたらしい。
背中を突き飛ばされて。階段から転げ落ちて。
傷だらけの体の制服の下などに、
たくさんの焼き跡や拘束の跡があったのをみて、
姉はその血筋を嫉妬され、並の犯罪者でさえ行わないような非道な行為の被害にあっていたようだ
どれだけ部署内や他の奴らに声を上げても俺のところまで来なかったのは、姉の直属の上司が原因だったこと。それより上の階級の奴らも、何でもズバズバ意見を言う姉が気に食わなかったらしかったことが原因にあるようだった
Xデー、楽しみにしております。
どうか、素敵なショーを。
[自由への対価を手渡して、確かに、交渉成立。
Xデーが待ち遠しい。
脱獄計画は恙無く、進んでいくだろう。]*
ウィレムは子供の頃から、ルールの穴をつくことや
隠れてイタズラをすることが得意だった。
それをいつも見つけてくれたのは姉だったし、
叱ってくれたのも姉だった
ズルをしてはいけない、卑怯なことをしてはいけない。
きちんと対話して、『悪事』だけを罰しなければならない。
『人間』のためのルールなのだから、
『人間』のために、人の心に沿った正義の執行を、と
/*
やること
・決行日前からパンは焼いてる
・当日には小麦粉まいてあるし、多めに運び込んでる
・見回りの看守は煙草を手放せない人にセッティング
・毒殺魔に毒を入れられちゃ困るだろ?めんどくさくても毎回ちゃんと検査するんだよ看守さんよぉ
・当日だけそっと灰皿を置いておく
今回、場をしっちゃかめっちゃかにしてえ!って突っ込んでいったので、手加減なく暴れろ!!!(※そうは言われていない)っていうお願いがね、サイコーですね。
楽しい花火大会にしような
この世に生きる人間はみなゴミだ。
俺以外のありとあらゆる全てのものが罪人だ。
"ルール"は人のためにある。
ならば"ルール"は俺一人が生きていくために
俺一人が愉しむためにそこにあればそれでいいんだ**
[久々に書いた手紙は、短かった。
"お嬢様、お元気でしょうか。
ペンも持てないなんて、嘆かわしい。
どうかお待ちください。
お嬢様の下に、この手紙が届きますように。
レイル"
この手紙が届く頃、貴女に会いに行きます。]*
[“
…………あたしの“趣味”なんて嫌いそうな、
真っすぐで真面目な人も、ここにはいるけれど。
[バレンスの名前まではこの時はっきりとは挙げなかったが、暗に規律を守る囚人も収監されているのだと告げる。もっともアレッキーノも収監から日を経て、“規律に厳しい囚人”の存在を把握してはいたかもしれなかったが。
そんな彼女にも“柔軟な考え方”>>14がある、とまではハリコは思わぬまま]
それでも、「使えるものは使って」いくわ。
他の子たちの道も切り拓いていくために、ね。
[こう告げて笑ってみせたのは、彼が思う「尊いもの」の評を受け入れた、ということだ。]
[とはいえその後に打ち明けたことまでもが「善良で愛らしい」>>262悩みとまで言われてしまえば、流石にすぐには不謹慎に頷けなかった。それどころかキラキラ輝く瞳の前で、きょとりと左眼を瞬かす始末。
それでもその賞賛の所以を聞けば、もっともだと思えてしまったのだ。]
……確かに、それはそうよ。
人間の心はそういう風にできてる。それは頭では解ってる。
解ってるけれど……。
[その嫌悪こそが善良すぎる証――まるで先程自分が彼に言ったこと>>216を、そのまま返されているよう。
それにも関わらず、先程の“他者を援助する”“成金趣味”のようは上手く頷けなかったのは、他者でなく自分のことだった故か……]
***********
“ハリコさんの『夢の世界』と理想を近くで見たくて、
マダム・テイラーから独立したアンタに
オレもついていくことにしたんですから。
だから予算とか販売戦略とか、…………、
難しいことは、全部オレに任せてください。
ハリコさん、アンタはただ、そのキレイな瞳で、
『望む通りのあなた』を作り続けてくれればいい”
***********
なに、それ。
…………ほんとうに、してくれるの?
[この時のハリコに口にできたのは、これが精いっぱい。
格子越しに寄せたハリコの顔には乾いた笑み。
左側だけになった目は、迷いから揺らいでいた。]
[この時ハリコが浮かべてしまった表情を見ることができたのは、檻に身を寄せて囁いていた“悪の星屑”だけの筈だ。]
……、折角のお誘いに取り乱しちゃって、
失礼したわ、ミスター・アレッキーノ。
ええ。あたしも、楽しみにしている。
[そんなハリコは、良き夫であり父であり――“こんな我輩”でもあるその“ワル”のエスコートの手を取り続けることにしたのだ。]
…こんちはぁ…清掃作業でぇーす…
…だいじょぶっすかあ…?
しばられてませんかあ?
実はぁ…たのみたいぃ…ことがぁ…
[…ちらーーーり。
その檻を覗き込み…話せる状態なのか確認。
そして、書いてほしいものがある…と
地図を見せて図面を引いてほしい旨を伝えたいのだが…
大丈夫か…?!本当に…!!!この男を頼っても…!?書けるのは萌え萌えキュン系だけとかだったらアウトだ…!!!本当に大丈夫か!??という気持ちは拭えないとか]*
…脱出に協力したいやつがいて…
それで、これの図面を引いてほしいんだ…
ある程度情報はまとめたんだけど…
俺だとキレイに線引けなくてよ…
[と、まずはコソコソご相談。
……大丈夫だろうか…と思いつつ…
ふと、他の囚人の視線に気づく…!!!はっ!!!]
あ、え、ええと!そうそう!
オシエを書いてほしいな~!ロディたんとか〜!
[と、大声でとりあえずそっちはごまかした!
さてさて反応は?*]
/*ハリコの綴り間違えてて申し訳ない。
ロディたんプロジェクト、全力のノリに我はさらにインタビュー記事について語りたい。ハリコたんに語りたい
……噂から30日……。
その日の刑務も、いつもどおり始まる。
ただ一つ違うのは、囚人たちの反応。
朝礼時に立ち並ぶ看守たちに対して、
いつもは感じさせない殺意を漲らせて。
互いに視線を送り合う。
―― ハリコの独房前 ――
[まるで義賊のような扱いで貴方は我輩を呼ぶ。>>289
嗚呼、本当に無垢で愛らしい方だ、と思いつつ。
”真っすぐで真面目な人もいる”と言われれば、>>290
思い浮かぶのはバレンスという”噂”の囚人。
規則に厳しく悪を裁く正義の人。
かつては警官であり看守であり、今は囚人。
複雑な身の上なれど、共感するところもある。
曰く、悪を許せない心。
その一点において、アレッキーノは彼女に共感を覚えていた。
まあ直接会話をする機会がなかったのでバレンスの人となりをアレッキーノには知る由もないのだが――……]
[それにしても嗚呼!なんといじましく愛らしい方!>>291
自らの負の感情に戸惑う姿は善良そのもの!
きょとりと瞬く左目を見つめながら]
くふふ……、先程と立場が逆転してしまいましたな。
その嫌悪こそ善良な証!!
この地獄の監獄に咲く一輪のか弱い花!
踏み躙られて、手折られて、なお咲き誇ろうとする健気な花!
嗚呼、なんとか弱く善良でいじらしい……。
[そうして悪の星屑は檻越しに囁いたのだ。>>293]
[ハリコが浮かべた表情――……。>>295
見ればニコリと微笑む。
努めて平静にする姿もいじらしく。
我輩はにこりと返事を返そう]
ええ、楽しみにしておりますよ。
……くふふっ……、
[”こんな我輩”の手をとってくれる貴女。
そんな貴女に去り際に再び囁き一つ]
くふふ……、貴女なら依頼料はいりませんよ。
”妻子”を慈しんでくれたお礼です。
いつでも貴女の刃になりましょう。
復讐はいいものですよ……!!
[返事を聞く事無く”今は”その場を立ち去ろう]
―― その後日、ハリコの独房前 ――
[ノリと勢いでデートが中止になってしまった!>>299
戸惑うハリコにがばっと土下座しつつ]
申ッッッし訳ございません……!!
嗚呼、貴女の手を取り逃避行と洒落込みたかった!
って、あああ!こんなことを言えば妻の恨みが!
すいません、すいませんんんー!
[もはや全方位に謝罪祭りのピエロである。
せめてもの謝罪に、と代わりの友人を紹介し。
今はハリコの脱出の成功を祈るばかりだ。
無事でいて、との祈りに]
ええ、貴女もどうかご無事で。
[と、お互いの無事を祈りながらその場を去っていくのであった。**]
どこかの階層では自由を求めて暴動が起きる。
『…お前ら!やるぞ!!!今しかねえええ!!!』
どこかの牢獄では施設破壊が起こる。
壁をぶち抜いて外に出られないかと。
『こんなところに、こんなところにいられるか…!!!』
どこかの廊下では囚人たちが密告する。
この慌ただしい監獄の中、少しでも生きる目を増やすために。
『アイツが!!!看守さんたちを殺して外に出るって話をしてました!!!』
どこかの取調室では、
脱獄を企てた凶悪犯が取り調べの末拷問死した。
『クソ、ゴミどもが騒がしい!
脱獄しようとするものは全員ぶち殺してやる…!!』
…いつもと同じ、けれど少し違う。
そんな日が、脱出劇が幕を開ける…!!!**
ほう。
[ソウルメイトのソウルメイトの言葉を聞き、男はうんうんと頷く]
なるほど、なるほど
[そして、ソウルメイトのソウルメイトが推し絵を描いて欲しいと、周りにごまかすための大声をだしたのなら、男はカッ!と目を見開いた]
なんとぉおおおお!!やはり、そなたもロディたん推し!!!
任されたまえ!素晴らしいロディたん絵を提供しようぞ!!
ペンと紙はあるか!!
[男は同意の意を示したのである。これだとロディたんを本当に描かれないかは不安要素かもしれないがな!*]
ミランダ、支給品だ。
[制服を脱いだ自分が当然のようにこの階層へ来ることを、彼女は、周りはどのように思っていたのだろうか。
聞かれるのであれば、応えるだろう。
すでに看守の立場ではないこと、刑務作業の一環として巡回を行っていること。そのついでにこのような仕事も頼まれること。
(つまりは、体のいい身代わりでもある)]
[ここで大人しくするように言われている理由は、理解している。
自分は決して、最強でも、絶対でもない。
自分にはない経験値、遥か上の知識、人が従う人間性、暴力だけではない力を持った人間が居る場所。
規則に従っている限り、自分がここで何かをすることはない。]*
[そんな彼(彼女?)から拘束具の一時的な解除の許可──つまり鍵の携帯所持の許可を──得てまで同席をお願いされて更に驚く。
その事について、勿論こちらとしては断る理由もなく。]
と、取ってもいいのよ?
……ありがとうなのよっ!!
[何故バレンスがそんな寛大な処置を具申してくれたのかを聞くのも忘れ、拘束具を外して何も気にせずごはんを食べられる喜びに飛びついた。
この件に関しては、後にケンチクとの話から気にかけてくれたのだというのを本人から聞いただろうか。>>146
もしそうであれば「わざわざ私の拘束具を外す許可を貰いにいくなんて……あなた、優しいのよ。」と笑みを零しただろう。]
[また、房で食事を取りたくないのか。>>254と言う話になれば、誰かと一緒に食べる食事は美味しいもの。という受け売りを真に受けていた、とハッとしながら告げただろう。
その事で、可能な限り食事を共にするという申し出を受ければ、それにも快諾の意を示すのは間違いなく。
餌付けに対して少々自分が弱すぎる気もするが、皆悪意を持って接してきていない以上、仕方のない話なのである……!*]
ちょ、バカ盛り上がりすぎ…!
あ〜〜〜!はいはいそうですよ〜〜〜!
ロディたんオシなんでかいてくだせえ〜〜!!!
[と、騒ぎ出した彼に呼応するように、
こちらも無理やりテンションを上げて誤魔化しながら紙とペンを差し出す。…吊るされてるけど、かける???大丈夫???と思いつつ。
てかわかってるよね???描くのはロディたんじゃなくて図面だからね!!!そこんとこ、空気!!!空気を読んで!!!わかるよね…!!!!
と、無言で念を押しつけながら、彼の挙動を見守ることにした…!!!*]
/*
え〜〜〜現時点で1d通常発言が317発言あるわけでございますが〜
過去に村建てさせていただいた、休戦村、蒼穹村の通常発言数をすでに超えてて笑ってしまう。本当に本当にすごい…!盛り上がり方がすごい…!!!とっぱつなのにみんなありがとう…!!!
/*
<設定>ウィレム・パニッシュメントの姉について
ウィレムの姉は、
チップ絵で言うところの『叛虐待抗女オサ』が元ネタです。
舞台名『アンダーテ特別罪人収監所』からわかるとおり、本来はアンダーテイクの人員=オサがこの島の主となる予定でした。
が、警察をテーマにしたコミュが他にもあったことや、ウィレムの赤差分の髪色がオサと同じ赤+黒髪インナーカラーであることから、
『本来いるべきはずの人がおらず、それにすげ変わる形で狂気性の強い人物が長に収まる』という構造にしようかなと思い、こうなりました。
オサは苛烈ですが、愛情深い側面もあるので、おそらく彼女が島の長になってたら、ここまで劣悪な環境にはなってないと思います。(オサを殺さなければウィレムも大人しくしてたのにね…)
/*
バレンスが拘束具の鍵の携帯を限定的とはいえ許可されたのは……責任者は厨房を預かる者としてちゃんと食事を取れない人がいることに思うところがあったのと、バレンスの根気と気迫に押し負けたからだとおもいます。たぶん。きっとそう。
[ではないので安心していただこう。
ロディたんでカモフラージュされた図面である!遠くから見るとロディたんにしか見えないのである!
なんと、ニーズに応えた絵であろうか!]
素晴らしいであろう!
この曲芸は我がソウルメイトより教えられし技をアレンジをくわえたものよ…
[その出来上がった図面は、ソウルメイトのソウルメイトが得た情報の他にも追加されたものがある。それは、この男がこれまで得てきたもの。その情報をソウルメイトのソウルメイトが信じるかどうかは委ねようぞ。]
はっはっは!我の耳にも届きし便りありよ!
[ここ最近、流れている”噂”。監獄内でそれを受けて動きがあるのは知っている。そのことを伝え。ちなみに姿勢は突然変異でブリッジで歩き出したのかという人間よろしく]
我、かの便り、所用でまだ成せぬ故、
ここは遊ばせていただこう!
[訳ここでは、まだ所用がありますので、私は出れません。
ですけど、楽しそうなので遊ぼうかと思います。
それに、ウィレム殿が帰りしとき、さぞかし面白いであろう。*]
[……結論から言うと、私は人参を食べる事を忘れ、パニックに陥っていた。
脱獄の話が始まる前後から聞き始めたとしても、アレッキーノが"キラキラちゃん"なる仕事人である事から始まり。>>163
中でも聞き捨てならなかったのは、ケンチク、ルミのワード>>245]
(レイルって、ケンチクに地図を依頼した人なのよ!?
それにルミが点火役……!?)
[そして、"無実のレディ・ハリコ"なる人物の話。>>274
これは共同休憩所に通っている際に上がっていた噂で名前が上がっていた事を後に知る。>>43
どうやら、私自身も知る結構な人数が、今回の噂話に対して脱出を企てている……と言うのが、私がその日に得た、得過ぎた情報。
よろよろと押し寄せる情報の洪水に、気分転換と断りを入れてその場を後にすれば、私は自分の牢へと足早に戻っていった。*]
[ある時は島に到着したばかりの囚人を即射殺>>0:3。
ある時は新入りの少女囚人の顔面に拳を叩き込む>>0:200。
現場は見ておらずとも噂でそんな“伝説”を流されているこの所長の洗礼を、当然のようにハリコも収監初日に受けている。あまりにあまりすぎてハリコの口からはすぐには言えない。
……そんな
とはいえそれがハリコから反射的な怯えをキャンセルさせるかといえば、決してそんなことはなかった――「男性だから」以前の規格外の恐怖を、この監獄の絶対的な“正義”は呼び起こす!
……そんな過度の恐怖、というものは、]
[……とはいえ、ここでハリコが無謀にも拳を突き出すことはなかった。
こんなところで暴走する程、今の状況は追い詰められていた訳ではなかったのだから!
ただ、ウィレムに向けた左眼はほんの少しの間だけ、暗い炎がごとき敵意の色が灯っていた。
これはそんな、この監獄での数々の仕打ちに対する復讐――にもできなかった、復讐未遂の話だ。
ところであのカウントダウン以降、ちらほらと出回っていた噂>>98>>268に関しては――ハリコの頭の中には全くなかった。そのくらいには、ハリコはこの絶対的な権力者の動向に裏があるなどとは考えていなかった。
当然脱獄計画のことなど、この場でまるで話す気にはなれない!]
あら〜〜〜〜!!!
かわいいロディたんですね〜〜〜!?!
[なんでやねええええん!!!!>>319、
言外のツッコミを載せて!!!!悲鳴とともにロディたんをお迎えする!!!
…よくよくみたら、そのロディたんのイラストの向きや形…背景などをよく見れば…各フロア情報などがしっかり載っていることはわかるが…それはそれとして…!!!すぎる…!!!ボケに対するツッコミを抑えられるわけもなく…!!!>>320
…周りの囚人たちも、あの年でロディたんのファンとか…とかヒソヒソしだした!!!クソ!!!泣きたい!!!けどたしかに可愛いのはわかる!けどおいちゃんはもっと歳上な感じなほうが…!!!とは今は言えなかった…!!!]
…あ、ありがとう。
これで”ロディたん"の布教ができそうだ…
ははは…何者なんだロディたん…
[男は、完成したロディたんイラスト風マップをしまう。
……男はまだここにとどまるつもりらしい。>>324
所用とは???謎ばかり残るが、気にしないほうがいいだろう。多分この監獄島全体にロディたんを広めるのが目的だ。うん。そういうことにする。触らぬ神に祟りなしだ!!!]
んじゃあ、Xデー当日は気をつけてな。
騒ぎが、多分大きくなるから…
今度は逆さ吊りされないようにな?巻き添えになって
[と、そんなこんなで、男はその場を離れ、その完成したマップを、依頼人のレイルに共有するのであった…。美少女アイドルのカモフラージュがされてる件は…うん。
俺の趣味じゃねえからな!!!?
なーんて、ごまかしの言葉も添えながら**]
― 下準備 ―
[そうして社会復帰の為と料理が許されれば、ルミ・ビリヴァーは刑務作業に勤しんだ。>>177
経験者と言う事もあってか、パン作りは滞りなく。
ネジの外れた問題児とは思えない模範囚のような働きぶりに、周囲はかなり驚いていたものの、何か騒動を起こす様子も無く。
むしろ他の囚人に丁寧なレクチャーを行うなどをした結果、パン作りに慣れる人数も多くなり、一度に焼けるパンの量も次第に増えて行った。
運び込む小麦粉の量も自然と多くなり、オーブンはフル回転。
監獄に居る全員にとまでは行かなかったが、位の高い看守と一部の特別な囚人に配給される位には行き渡ったか。
とは言え女が毒を振舞った罪が消える事は無い。
念の為、作業開始の数時間前には、厨房に看守の検査が入る決まりとなっていた。
退屈でしかない業務に、下っ端達は欠伸混じりで。]
[そのように何が起こる訳でも無く過ぎて行くだけの日々の中、
女は幾つかの種を蒔く。]
― 材料 ―
[新顔の罪人と資材、食料を積んだ、トループ島への定期便。
小麦粉の発注数を普段より多めに申請し、食糧庫をいっぱいに。
倉庫を圧迫する大量の袋を前にきちんと謝罪して、食料であるなら使ってしまえばいいと、何気なく提案した。
どうせ作業をするのは囚人ら、看守側が困る事は1つも無い。
むしろ利益だろうと、女の提案は受け入れられ、とある日付の前日に、大量の小麦粉が厨房に運び込まれる予定となった。]
― 役者 ―
[刑務作業開始前、厨房には毎日検査が入る。
一人であったり複数人であったりと人数は様々だが、退屈な作業に看守らはすっかり飽き飽きしていた。
喫煙者は複数居たが、その中に数人、どうしても煙草が手放せない者が居た。
とある日のつまらないシフトは、そのメンバーの中の誰かに押し付けるよう、くすねたパンを片手、数人の看守を買収した。]
― 最後の仕上げ ―
[ウィレムと言う男が留守にする日の前日、厨房に大量の小麦粉が運び込まれた後の事。
女は調理器具の棚を1つひっくり返した。
金属の音が散らばって、久方ぶりに鞭が飛ぶ。
片付けと清掃は、罰として女1人に押し付けられた。
1人厨房に残されたルミ・ビリヴァーと言う名の女は、罰掃除を終えると積まれた小麦粉の袋を幾つか開封し、中身を零す。
床の上、雪のように積もったソレに満足し、最後の仕上げにポケットから灰皿を取り出すとテーブルの上に置いた。
パンを通貨に、他の囚人から流してもらった品だった。
その後は、どうせ明日点検が入るのだからと、その日の担当看守は中を良く確かめもせず、何時ものように厨房の鍵を閉めた。]
[♪灰色の子、白い服、おめかしして。
どこへお出かけ、おじょうさん。
ママへ言われて、お使いに。
ポケットにいっぱい、コインつめて。
明日のピクニックの、準備してる。
バスケットいっぱいに、市場で買い物して。
鐘が鳴る頃、帰りますから。
ギロチン落ちたら、帰りますから。]
[それでも――。
“してくれる”と――それも、対価を伴わずとも――思いながらも。
“この手で”、とも。
そう思う程度には、
けれども自分自身を痛めつけるこの地獄の監獄の中のものへの報復なんて、望む度合いとしてはいたって小さいのだ。ああ、これでも。**]
/*
バレンスに絡みに行きたいけどどう絡んでいいのか分からない……。
共通点は多いけど、なんかこうっ、うぅーん?
バレンスとばったり会ってもアレッキーノ「ごきげんよう、素敵な貴方」くらいの挨拶程度で会話に発展できそうな”何か”を掴めないでいる……ぐぬぬぬぬ……。
/*
>>325
実は中の人も「アレッキーノ、ピエロの化粧落としたら普通に美形だよね」って思っておりました。
明日、花火があがります。
決してこの道とこの道を通ってはいけません。
そして、花火の後は調理室にいらしてください。
海を渡るのに丁度いいものを
ご一緒させてくださると約束を結べました。
[明日に迫ったXデーは、自由への狼煙だ。]*
[さて、所用に関しては、それ以上、彼が聞いてくることはなかったが、聞かれたなら、同担拒否過激派を壊滅させるのだ!と力いっぱい言っていたことだろう。無論、ウソではない。”スルガ”の本心である。
なので、彼が考える布教目的というのも間違ってはいない。]
お気遣い感謝する!
逆さ吊りになろうとも、当日を見守ろう!
[巻き添えは自ら喰らおうという気はバリバリである。しかも逆さ吊りを回避する気もない!]
だから、そなたは我が逆さ吊りになっていようと、我の温かき視線を背にせよ!
[訳逆さ吊りになってても気にせず背を向けてください(助けは不要故)。
そうこうして、ソウルメイトのソウルメイトはその場をあとにしたのだったが、
我の大傑作!皆が見るのだと思うと、
滾るでござるなぁ!!**]
― その日に向けて ―
[まるで遠足を控えた子供みたいに、日に日に増していく胸の高まりを感じながら、わたしは残りの日々を普通に過ごす。
準備は念入りに。
当日どれ程の人数が動くかまでは分からない。けれど一緒に逃げる人の中に、親しい人が居ればいいと思った。
だから私はある日の晩、同室のフィアにそっと話しかける。
薄い布団を肩に羽織って、まるでパジャマパーティーみたいにね。]
ねえフィア
貴女もピクニックに行くの?
[人数は多い方が良いわ。貴女も来るでしょう?
看守の目を盗んだひそひそ話で、何時ものようににっこり笑う。]
わたしはね、
もう庭に「花」を「植えた」の
咲くのが本当に楽しみ
[きっと綺麗に咲くのでしょうね。
厨房、調理場の爆破は一体どれほどの規模になるのか。
小麦を使った爆発は初めてだから、分からない事だらけなのだけれど。けれど壁を崩すには十分な筈だから。
お互いの、愛した証がズタズタにされ奪われてしまう前に、
こんな所、さよならしましょ。*]
[手紙を、なぞる。
何度も何度も読み返し、すっかりヘたれてしまった紙を、丁寧に折りたたんで懐にしまう。
硬いベッドに横たわり、目を閉じる。
決行まで、あと――]*
― 前日の夜 ―
[明日は誰が来るのかしら。
わたしはベッドに横になったまま、色んな事を考える。
そうだ、リップスティックをくれた、あの綺麗な人も一緒だといい。
お茶に誘っておきながら、中々会いに行く機会は無くて。
叶うであれば当日迎えに行きたい。だって、お茶をするなら広い場所がいい、それも一際ね。
高い高い空の下でお話しできたら、どんなに素敵だろうって。
そう思うの]
(ハリコ、貴女も来るのかしら)
[ちっとも監獄が似合わない、あれから疎遠となってしまった彼女の事を思い浮かべながら、わたしは静かに眠りに落ちる。*]
/*
スルガの正体に気づくタイミングが!なくて!
せっかく振ってもらったのに!!
ウィレム所長との対決は邪魔したくないので、大人しく休暇をとります。
[柄にもなくそわそわして、私は手紙を認めていた。
お嬢様への愛に溢れた手紙。
明日、脱獄するのに把握している人数と
実際に輸送船に乗り込む人数は異なるだろう。
それでも、本国に帰ることが出来るのなら。
お嬢様に、またお会いできる。
レディ・ハリコの独房への通路を思い起こし、
明日の綿密な作戦をシミュレートする。
大丈夫、私にならできる。
その為に回した手は抜かりない。
鞭打たれた顔の傷ももうなくなった。
これで、お嬢様に会える。
再会した時に言葉に詰まってしまわないように、
手紙に認めた愛の言葉を、伝えたい。]*
―― 共同休憩所・おや?フィアの様子が…… ――
[レイルとの脱獄計画の会話中、フィアがやって来た。>>325
頭を撫でようとするも、止められればやめよう。
人前で照れているのだろう、目を見れば分かる。
そうしてフィアとレイルの自己紹介を見守りつつ。
それが終わればまた計画の話に集中する。
余談だが、かつてのアレッキーノはメイクを落として街を歩けば高い確率で女性に逆ナンされていた為、妻によく妬かれて拗ねられた思い出があるほど周囲から美形で通っていた。
人参を頬張るフィアはうさぎみたいだな、と。
ふと、フィアの様子を横目で見ると、どこか様子がおかしい。>>326]
[「気分転換に」とどこかよろよろと休憩所を後にするフィアを追いかけるか迷うが、今は脱獄と仕事の話が最優先だと自分に言い聞かせ、レイルとの会話を最後まで続けた。
全ての用事を終えた後、気がかりなのはフィアの事。
できるならアレッキーノはフィアとこの監獄を脱出したい。
多くのものを失ったであろう彼女に外に出て色々なことをしてあげたいと思う。
だが、フィアの気持ちが分からない]
一度、フィアに話をしてみなくては……。
[アレッキーノはその日からフィアと話をしたいと隙を見てはフィアの姿を探すようになった]
―― 後日、監獄の畑区画 ――
[アレッキーノはフィアを探しにフィアがよくいるという畑区画にやって来ていた。
そうして――……]
……フィア!
[フィアの姿を見つけ、フィアに駆け寄る。
そうしてフィアにかける第一声は――……]
フィア、一緒に遊園地に行こう。
可愛い服を着て、美味しいものをいっぱい食べて。
日が暮れるまで楽しく過ごそう。
我輩……、いや、私と一緒に来てほしい。
[すっと、縋るように真っすぐ差し出す手。
震える唇がはく、と、開き、零れた言葉は――……]
……私をまた一人にしないでくれ……。
[泣きそうなほどに、その声はか細く、惨めだ]
[そうしてアレッキーノは気付くのだ。
自分はフィアを救いたい。
だが、それ以上に自身がフィアに救いを求めていたのだ。
嗚呼、なんて惨めで孤独な魂だろう!
フィアに差し出した手は、微かに震えていた。**]
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