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翌朝、 崩壊都市 □□□□ の死が告げられた──……。
夜が明け、村人達は互いの安否を確認する。
どこからか上がる悲鳴。
村人の一人が、凄惨な赤い跡を震える指で示した。
噂は真実だったのだろうか。隣人の顔すら歪んで見える。
猜疑心に苛まれた村人たちは、怪しい人物を排除する事にしたのだった――…。
現在所在が確認できるのは 電波塔管理 ペデスタル、 碇星魄 インダラクス、 焉命愛 マリールア、 月季天 ジブリール、 弾振具 SAW-GK、 紫花天 タリアー04、 火葬想 イサリビ の 7 名。
紫花天 タリアー04は、 紫花天 タリアー04 を投票先に選びました。
[がらり、がらり。
乗る者なき駆動車から外れた2つのホイールは、
ジブリール(インダラクスorジブリールorSAW-GKorイサリビ)と
SAW-GK(インダラクスorジブリールorSAW-GKorイサリビ)のいる地の方向に転がりゆく。]
碇星魄 インダラクスは、 紫花天 タリアー04 を投票先に選びました。
電波塔管理 ペデスタルは、 紫花天 タリアー04 を投票先に選びました。
電波塔管理 ペデスタルは、 焉命愛 マリールア を能力(襲う)の対象に選びました。
火葬想 イサリビは、 紫花天 タリアー04 を投票先に選びました。
/*
2d墓行き タリア&マルーリア
3d墓行き ジブリール&掃除機
4d墓行き ペデスタルor(インダラクス&イサリビ)
というかんじかな?順調に進んでいるようで安心
焉命愛 マリールアは、 紫花天 タリアー04 を投票先に選びました。
/*
本日(システム上)のタスク
・イサリビさんにお返事
・インタグラスさんにお返事
(・やるなら一方的にジブリールさんにお手紙)
・墓落ち回りのロル
[ 充電装置から身を起こす。
普段であれば、7時間の充電を終わらせたあと、
───ニンゲンの行動に置き換えるなら、起床してから、
彼女がまず実施していたのは天気の確認だったが、
今日、真っ先に行ったのは、通信用端末のメーラーを確認することだった。]
[ 液晶画面に表示される『新着メールが2件あります。』の文字。
まさか、2通も届くなんて思ってもみなかった。
送った手紙の返信がきたのだろうか、どうだろうか。
受信完了するまで画面をじっと見詰める。
昨日よりもだいぶ時間が掛かっているが、
恐らく2通同時にきた所為だろう、と彼女は推測した。]
[電波塔を訪ねてくるメカはそう多くない。
それどころか、ペデスタルの周辺には、同僚らしい同僚がいない。
電力供給を含め、電波塔の立地する都市そのものの(未だ自律的に稼働する)システムに支えられてはいるものの、基本的にはペデスタルひとりで電波塔の管理に従事している。
ドローンたちの存在があるから、「独り」ではあっても「一機」とは言い難いかもしれないが。
そしてペデスタル自身、この電波塔の外へとは滅多に出てこない。
その様はまさに、他者なき場に身を隠した韜晦者。
では果たして、ペデスタルの人格のオリジナルである人類アンソニーも同じだったかというと――]
……家に帰りたい、と思うことが
未だに「この」私にもあるのだな。
これは
理解はしているのだが。
[管理室のデスクには、古びた写真立てが1つ残されている。
人類滅亡後も手入れの行き届いた屋内に残されていたからこそ、比較的良い状態で今に至るまで保存できているのだろう。
とはいえ時の経過を示すように、写真の色彩は、印刷当時に比べて確実に褪せている。]
君と私の――アンソニーの家など、
既に倒壊しているというのに。
ああ、君ももう、何処にも居はしないのに。
[ペデスタルは塔管理の合間に、かつて生存していた人類のひとりが印刷された写真に向け、合成音声で小さく呟いていた。]
/*
マリールアさんからお手紙!
ありがとうございますー!
はじめて書いてくれたお手紙もらえたぞ、へへへへ。
今居る場所のことも話したいけど、折角世界を旅してる設定だから、今まで見てきた場所のことたくさんお話してあげたいなあ。
映像や画像ログもちゃんと取ってきてるけど、機能的にメッセージに添付はできないことにしよう。
/*
今日中の目標はいただいたお手紙やお返事へのお返事……!よしっ!
チップに居るわんこ乗せて走るのも表に居るうちにどこかでやるんだい
[ ーー夜露が零れ、朝霜が落ちる ]
……ああ…もう、朝なのか
いかんな…随分長いこと…思考に耽ってしまった
[薄暗く澱んだ空気が溜まる廃墟の中に、
出てきたばかりの朝日の光と涼んだ空気が
さあっと流れ込んでくる。
思い出に浸り続けていては、
今を生きる
夜鷹は、一度だけ粉々に割れた
目をやって。愛しい
そっとその場を立ち去った]
[今日も『楽園の花園』に生きる
例えばそう…今日は、カーネーションなんかが
頬を桃色に染め上げるように咲き誇る。
むかし、
夜鷹やこの楽園を飛び回る小さな命に
渡してくれたことがある
この花は 慈しんでくれた誰かに対し、
ありがとうを伝える花なのだと]
[…花園の通路を優しく歩く。
今日も、安寧の楽園に異常なし。
石の裏に潜む虫達も、安心して春眠を貪る。
カーネーションが、花びらのドレスを揺らして
楽しそうに踊る花壇についた。
この楽園には、もともと誰もいなかったかのように
彼らはその痕跡を消し、美しさだけを募らせる。
それを夜鷹は、どこか寂しそうに見つめていた。
人間たちがいた痕跡が埋もれていく。
草木に、枝に、花に、葉を。
何もかもが埋もれた葛のなか。
ふと、キラリと何かが埋もれているのが目を入った]
…驚いたな。まだ
[葛の森を荒らさないようにかき分けて、
その大きい腕を差し込んでそれに触れ、
カタン、と音を立てたのは、ひしゃげてしまった文書用のポストだった。
人類同士、書簡でやり取りをする風習などとうの昔に廃れ
気づけば中に入れてくれと懇願する通知ばかりになり、
それすら来なくなってからは、
もう目を向けることすらしていなかった
それのぽっかりとした黒い口の中には、
真っ白いな封筒がその存在を主張していた]
[指のつま先で挟むようにして、暗闇の中から引っ張る。
当然ながら
しかし、その封筒から取り出した
便箋にのせられた紫色の会話の音は、
どこか、かつて
…ふふ…ありがとう。見知らぬ方…
これは…喜んで返事を綴らせていただこう…
[夜鷹は、夜空色の羽を手に取る。
そして、誰でもない、あなたへのための物語を
ゆるり、ゆるりと綴るのだ]
〜〜〜〜〜、ダメーっ、ダメだよ〜!
この球根はダニーにあげるやつ!
キミらアザラシたちにはあげませーん!
はいっキミたち、お腹空いたならいつも通り
その辺のイカでも食べてて………… うん??
なんか来た! メッセージ!
……あっまた来た! ふたつめ!
ええっと、えっと〜……
ってそこのキミ、裾引っ張らない!
はい、離して離して! よし!
ったく、こんなとこじゃ読めないし、
ボクは丘の上に行かせてもらうっ!!
[ 一通は、自分が送った手紙への返事。
もう一通は、まったく知らない相手からのメールだった。
目を細めて、口角を上げる。
どのように返事をしよう、と考えながら、今日の天気を確認する。
天気は、正午から雨の予報。
日課のパーツ探しを早めに終わらせて、ゆっくり返信に取り組もう。
決めて、彼女は瓦礫の山へと向かうべく、部屋をあとにした。]
[シュイーンと音を立てて、僕の身体が起動する。]
―――PiPiPiッ。フル充電、完了!
ン??アレ?ここ、外じゃナイ?
[昨日までと少し違う感覚に、ランプを赤く光らせる。
身体にはケーブルが幾つか繋がれているみたい。
上蓋が開かれているのか、なんだかスースーする。
そこは機械の様々な部品がそこら中にあって、
僕が乗せられている金属製の大きな机の上には
細かい作業をするための道具が沢山転がっていた。
急いで確認した僕の動作ログの最後は、
昨日の日付、ロボが集まるお店の中。
マスターやお客さんと話している途中だった。
記録は、そこでぷつりと途絶えていた。]
『―――起きたか。
まったく。毎日町を走り回っていたと聞くが
よくあの状態で今まで動けたものだ。』
[僕の中身にライトを照らしながら、
僕の中を覗き込んでいたメカは呆れたように言った。
その人型メカに僕が出会ったのは今が初めて。
この町に一体しかいない、修理専門のメカである彼は、
普段は町全体のメンテナンス作業に忙しく、
マスターのお店に顔を出すのは毎日夜更けだという。
日が沈む前に店を出てしまう僕と会ったことがないのは
理由を知ってしまえば当たり前のこと。
昨日僕は急に電源が落ちてしまったらしい。
お店に居たメカ達が慌てて、彼を呼んだんだって。
その場では充電をしても何をしても電源が入らず、
ここに持ってきて分解後、交換できる部品を交換し、
それでやっと、僕は起動できたということだった。]
[起動はできたけど、僕に使われている部品のうち
故障した部品を全て交換できたわけでは無く、
また、いつ止まってもおかしくない状態らしい。
簡潔に説明してくれた状況の通り。
チェックを走らせると、"要交換"のステータスに
なっている部品は至る所にあるままだった。]
もう少シ動ケル、思ってタケド。
僕……もウ、止マッちゃうノ?
[交換できそうな部品がまだ無いか確認してやるから
気楽にしてろと言われても。それは、無理だ。
また、動けなくなってしまったら?
そしてそれが僕のメモリーにまで及んで、
また……全ての記録がまっさらになってしまったら?
何も覚えていないと知った時の絶望感。
廃棄場で目覚めた時のことを思い出すと、
システムの動作も不安で遅くなりそうになって……]
[そんなふうに、気が沈み切りそうになっていたとき。
僕のアンテナがまた、ぴこんと光った。
今回は、立て続けに2回。
最初の内容は、僕が送ったメッセージへの返信だった。
―――読んだ瞬間の、驚きと興奮といったら!
スリープモードになりかけていたシステムが、
急激に動作を再開していく。
あぁ。この機能がまだ壊れていなくてよかった。
今、このメッセージが受信できていなかったら、
今までただひたむきに走り続けてきた僕の足は
ここで止まってしまうかもしれなかった。
貰った情報は、記録の一番消えにくいところに。
大事に仕舞って、ロックをかけておく。
きっと、UT-Xng-3Cが教えてくれた情報は、
これからの僕が動く原動力になってくれるから。]
[少しでも長く動けるように、身体を直すこと。
また壊れる前に、修理が出来るメカを探して、
要交換部品を全て交換してもらうこと。
そのタスクの優先度を高に設定。
それは、僕のメモリーを持つSAW-GLを探すことや
人間を探すことと、同じぐらいの優先度だ。
これで、忘れない。これで、僕はまだ動ける。]
PiPiッ!僕のボディー、
診てくれソウなメカ、いるカモ……!!
GLにも、会える、カモ!
準備、できタラ、探しに行コウと思ウ。
ア、でもデモ、その前ニ。
町のみんなニ挨拶、ダイジ。
メッセージへのお返事モ、しないト!
[そうして僕は整備の邪魔にならないよう静止したまま
PiPiPiと音を立てて、僕にくれた返事へのお礼を送る。
次のメッセージも早く読みたかったけど、
それはこの後の楽しみに取っておく。
今はとにかく早く、
身体に流れる電気信号を一気に加速させてくれた、
彼への感謝の気持ちを、伝えたかったんだ。]
/*
小言とか荒療治っていう言葉の意味をわかっていない可能性
荒療治な修理をされてPiPi―――っ!!ってメカの泣き声が辺りに響く結果になるかもしれない……w
いやでもな。GLが居るかもって知ったら向かうしかないし、今のボディーがほんとぼろぼろだから、自分の後継機のメンテをしたメカって聞いたら、自分のこともちゃんと診てもらえるかもって思うもんな。
[1通目の手紙をまずは開き、中身を読む。]
ん……。
ちょっと、難しい?
[眉間に若干皺を寄せながら2周目、3周目と何周か読み、その言葉の意味を反芻する。]
これは、何回か書きなおしが必要かな……。
お手紙有り難うございます。ちょっと難しいお話ですね。恋、ですか。
少なくとも私、恋したこともなければ恋されたこともないと、少なくとも自分では思っていますし、人間が人間を恋しているのを見たこともないです。
ですので私の考えは、一生懸命考えはしましたけれど、所詮「恋」について全然知らない立場からの意見だと思って読んでください。
私のことについて聞かれたので、私のことについて、まずお話します。
多分私、ずっと好かれていたとは思います。ただそれは恋であった、とは少なくとも私は思いません。
私は家事用の機種でした。ずっと働いていたお家は小さな一人娘がいて、私、その子のお世話をするためにその家庭にやってきていたのです。
ご両親はお仕事の都合上家をほとんどずっと空けていて、それなのでその女の子――ご主人様にとっては私が親、みたいなものだったんだと思います。
人間における普通の家族愛っていうものをちゃんと知っているわけではないので分かりませんけれど、本当の家族、みたいな扱いは受けていたんじゃないかと思います。
独りで外に遊びに行っても、帰ってきたら一番に抱き着いてきてくれて、こんなことがあったよ、とすごく楽しそうにお話してくれていました。何かできるようになったら真っ先に私にお披露目してくれていましたし、私が初めて彼女に会った日を記念日にして、そのたびにプレゼントくれたりもしてて。
焉命愛 マリールア から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
今思いだして描写するとなるべく私と一緒にいたがる感じでした。単純に一人だと寂しかっただけなのかもしれないのですけれども。
こうやって書いていってみたらごく普通のことなのかな、そんな感じに思えてきて、ちょっと自信がなくなってきてしまいました。
家にいる動く存在が自分以外にそれっきりで、それが自分のために動いてくれたら、何かしらのプラスの気持ちを向けるのが普通な気もします。
私の場合、本当に見た目が人間のそれに寄せてあったから、小さな彼女から見て、人間と何ら区別がつかなかったのもあるかもしれません。
違いがあるとしたらご飯が不要だとか、睡眠を普段は取らず、充電時のみスリープ状態になる、とかそんな程度でしたから。
でも、私の姿が人間とは違っていても、彼女からの好意は向けられていたと私は信じています。
……信じていますが、単なる「そうであってほしい」という願望なのかも、と考えていて思ってしまいました。
こうやって、不安になってしまうのって、良くないことなのでしょうか。おかしいことなのでしょうか。
私は作られた心なのかもしれないけど、それでも間違いなくご主人様のことが大事です。そんなもういないけれども大事な人のことを疑ってしまうのって、おかしなことでしょうか。
焉命愛 マリールア から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
ご主人様から間違いなく愛はあったとこちらは願望なんかじゃない、事実だと断言できます。
でも、それが私の姿に向けられたものだったんじゃないか、と考えると嫌です。
私の姿も私の一部だからそれでも私を愛している、というところはブレない筈で、それが嫌なのって私が我儘なのでしょうか。
質問に質問で返してしまいましたが、私のことは一度ここまでにします。少し自分語り、恥ずかしかったです。
私の意見を述べてみると、恋については恋自体がよく分からないのですけれど、少なくとも人間が愛する、のは人間だけじゃないと思います。なら恋も人間以外に向くのではないでしょうか。
人間は自分の心を受け取って、それに何かを返してくれる存在であれば、何者であっても愛を向けるんじゃないでしょうか。
人間がどういうふうに誰かのことを好きになるのか、愛するのか、恋するのかは分かりません。
でも例えば自分のことを慕ってくる相手には自然と情がわく、とかは聞いたことあります。人間が何か自分以外の存在に愛を向けるのって、その存在から、自分に何かを向けてもらえて、そこから「仲間だ」と思うのがファーストステップなのかなと。
なんかふわっとしていて申し訳ないのですが。
焉命愛 マリールア から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
こうやってお手紙を送ってくれている、ということはあなたには考えがあって、心があると思います。
その成り立ちや動きは、人間のそれとは違うのかもしれない。それでも、貴方を愛してくれた人にとって、その心がとても、愛しかったんじゃないかな、と思います。
勝手に想像しているだけなので全く違うこと言ってたらその方に失礼ですが。
機械に恋する人がどれだけいるかは知りません。
それを本当に知ろうと思ったら人類がいたころまで遡ってアンケートでも取るしかないと思います。
でも、決してそういう人がいてもおかしくないです。なら一定数いたんじゃないでしょうか。
全く話は変わりますが、恋について知っていそうな貴方に教えてほしいことが一つあります。今までいろいろ考えながらこの手紙を書いていて、不思議に思った、あいまいなままになってしまったことです。
恋と愛の境目って何なんでしょう。
焉命愛 マリールア から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
どちらも相手のことが「好き」と表現できます。じゃあ、その気持ちにどんな違いがあるのでしょうか。
恋と愛って「椅子」と「机」のように同じカテゴリーには振り分けられるけれどまったく別のものですか? それとも例えば「家具」と「机」の関係みたいに、片方がもう片方を内包していますか? あるいはベン図みたいに一部だけが共通していますか?
どちらかの方がより尊いのでしょうか。どちらかが進化したらどちらかになるのでしょうか。
「愛」の方がより広い範囲に向けるのでしょうか。「恋」を何人にも、何人にも向けたら浮気と言われます。でも愛を仮に世界中の人に向けても後ろ指差されることはないです。
じゃあなんで恋の方はいろいろな人に向けてはいけないのですか?
例えばある人から見て自分が「愛する」ことがあり得る範囲と、「恋する」ことがあり得る範囲ではその広さや領域が全く違っている?
何に反応してその心を抱くかという経緯がまるで違っている?
考えてみてもよくわからなかったので今までの文章でも「愛」と「恋」と「好き」が無節操に使われていると思います。
もしあなたが答えを持っているのなら、持っていなくてもその足掛かりがあれば、教えてくれないでしょうか。
私も、考えてみますから。
焉命愛 マリールア から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
追伸について。
最期のその時まで愛してもらっていたことを幸せに思う、その気持ちはとてもよく分かります。何故なら私も同じだから。私とあなたの抱く気持ち、細かいところまで全く一緒ではないでしょうけれど。
ですが、私の場合、いっそのこと忘れてしまいたい、と思ってしまいました。
ご主人様は、最期に「ずっと覚えていてほしい、そしてずっとここにいてほしい」とお願いして逝ってしまったのですが、もう彼女はいない、と考えると、しんどくなってしまって。
だから私、ずっと眠っていたいな、と思えて。そうすれば彼女がいなくなった、そのことに浸っている必要がないから。
私はご主人様のお世話をするための存在です。私の存在意義は彼女です。いなくなってしまえば私がいる意味なんか、ないじゃないですか。
だからご主人様がそんなお願いを最期にしたのが、全く悪気がないのを分かっていて、その上で凄くうっとおしくまで思ってしまって、そんな風に感じる私が嫌です。
ですのでそんな風に、覚えていたいと思えるのが、羨ましいです。私、どうすればそんな風に思えるでしょうか。
焉命愛 マリールア から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
焉命愛 マリールア から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
[受け取った手紙を見て呟いた通り、返信は何度も書き直し、何度も受け取った手紙を読み返した。
随分と長くなってしまったお手紙。読む側が大変ではないかと思うほどのそれを手紙に埋め込まれた位置情報の元へ送る。
うんと頭を使った気がする。]
……もう一通へのお返事はちょっと、間隔あけようかな。
今お返事してもこの手紙のこと、そのまま持ち込んじゃいそうだし。
[目覚めてから来たお手紙について、あの子に語りに行こうと、階下に足を向ける。
戻ってきたらもう一通の手紙を開け、その返事にも手を付けるだろう]
[マリールアは、すっかり忘れていた。
受け取れた手紙にどこか浮かれて、すっかり忘れていた。
今、こうして動けているのは、充電手段がない以上、そのうち終わる話であることを。
バッテリー残量は、刻一刻と、減っていることを。]
[ 楽園の
楽園を自由に駆け回れない彼らは、
退屈にグズり、何か新しい物語を聞かせてほしいと
度々、夜鷹にねだっていた。
聞いた話によると、夜鷹もまた何かの物語がデザインに
組み込まれているそうで…
夜鷹自身はその物語は知らないが、
おかげさまで、自身のことや周りのものを見て
物語を組み立てることが比較的得意だった
今なお、『楽園の花園』の物語は終わらないが
代わりに、新しい物語を始めることはできる。
古くなった紙をそっと見つけた夜鷹は、
その表面に瑠璃色のインクを走らせた]
紫花天 タリア-04 殿
こちらは、テラフォーム式生命維持施設『楽園の花園』
私は、当施設の管理・防衛機動装置
個体識別名を
私の書いた
ありがとうございます。
この物語は、『楽園の花園』を出た
今となっては、楽園にいるのは私と、豊かな花園と、そこに住まう動植物ばかり。物語を楽しんでくれるものはいませんでした。
それを、貴方は聞いてくれた。
私の物語には、明確な答えはありません。
しかし、貴方が聞いて、考えて、答えをくれたから
答えが生まれ、物語の女性の心が生まれた
ありがとう、また、貴方に物語を聞いてもらいたい
一篇綴りましたので、もしよかったら、答えを考えて見てください
碇星魄 インダラクス から 紫花天 タリアー04 へ、秘密のやり取りが行われました。
…今日の話は。
紫の花 と 天使 の話。
あるところに、色とりどりの生命溢れる森があった。
森の中には小さな花畑があり、その片隅に澱んだ闇夜にも似た深い紫色の花がいた。
赤 青 黄色。
鮮やかな色の仲間たちに囲まれた紫色の花は、自身の澱んだ色彩に、ひどく落ち込むこともあったが、それでも必死に咲いていた。自分も誰かに見てほしいと。
そんな彼女を見つめる、ある一人の女性がいた。
真っ白な肌、真っ白な髪、純白のワンピースを着た彼女を、花たちは天使様と呼んで、彼女が自分たちを見つめていることに色めき立った
より鮮やかに咲き誇ろうとする周りの花たちを見て、紫色の花も一度は負けじと美しくなろうとしたが、その色は、より暗く闇へと近づくだけ…
……紫色の花は、ふと美しくあろうとする自分をやめた
そんな彼女を美しき天使は目に止め、そっとその手に救い上げた。
…紫の花は、なぜ美しく見せるのをやめたのだろう?
そして、なぜ天使はそんな彼女を選び…そっと救い上げたのだろうか
碇星魄 インダラクス から 紫花天 タリアー04 へ、秘密のやり取りが行われました。
…この
紫色の花は、たくさんあります。
スミレ、フジ、ラベンダー…無数の紫が世界にあります。
貴方もまた、世界の彩りの一つであり…
貴方だけにしかない
貴方のくれた
私の綴る物語に 本当の色を与えてくれる
…また良かったら、お返事を聞かせてくださると嬉しい。
そしてまたいずれ、貴方の物語についても教えてほしい。
私は、いつでも待っています。
私は、いつまでも、物語を書いています。
貴方の夜が、よく眠れる夜になりますように。
私はずっと見守っています。
碇星魄 インダラクス から 紫花天 タリアー04 へ、秘密のやり取りが行われました。
[ 孤島の丘陵に吹く風は海岸のそれより強い。
引っ張られた痕の残る裾と
毛髪を模した人工繊維が涼風に靡く。
荒れ地を覆う、丈の短い草原の上で
イサリビは、無機質な機工剝き出しの足を崩し
人形めいた掌の片方を草の上に置く。
もう片手には小さな球根を抱えたまま。
作り物の瞼を閉じる顔は、穏やかな笑みの形。 ]
[…思ったより、長く書いてしまったようだ。
少し枚数の重なった手紙に少し苦笑いをしつつ、
まだ新しめの封筒にそれらを入れて、
夜空色の蜜蝋で封をする。
印は…『楽園の花園』の施設に使われているマークを。
宛先には、手紙にあった返信先を書いて。
そして、今度は適当に放るのではなく、
きちんと郵送用の転送装置の中に入れこんだ。
こういった装置では、蜜蝋などの小洒落たものは、
余計なデータとして削られたりすることも多々あり、
見ることは難しいだろうが…こういうのは気分だ。
僅かにでも、この『楽園の花園』の様子や雰囲気が
相手に伝わればいいなと願い、カチリと転送するのだった]
応答する インダラクスへ
楽園の花園の最後の番人よ
当方 UT-Xng-3C
人間からの愛称は イサリビ
座標◆□-○上の島に設置された
「墓守」のシリーズ機 最後の1機
……堅苦しい詩はここまで
こんばんは インダラクス
ボクの声に応えてくれて ありがとう
星空の下 駆ける風の中
永久に眠る人々を見渡す丘の上で
ボクはキミからの唄に耳を澄ませる
火葬想 イサリビ から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
霧雨のつゆと シロツメクサの歌
黎明の彩りのもとに歌うすがたは
この目で見ずとも目に浮かぶよう!
……って思っちゃったんだけど
ボクのいる島にも雨のしずくは落ち
シロツメクサが命をつなぐけれど、
楽園のそれらとは 違う色の気がしている
小鳥たちの形や羽の色、歌声も
違っているかもしれないみたいに
電気の弾けるような声、
幼い種火が笑う謳
嵐の中の落雷はおぞましいけれど
軽やかであどけない光の響きは
心を弾ませてくれる、きっと!
いのち豊かな調べが響き、重なるのも
今も楽園に在るキミのお陰なんだね
火葬想 イサリビ から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
キミが育んできた幼き子が、
この島の波に、アザラシたちに
ちゃんと出会えていたならいいな
ボクのいる島も昔は、島の外から
人間がたくさん出入りしていたんだ
そのまま島に住み着いた人もいる
その中に、楽園から旅立った子たちも
もしかしたら いたのかも
もしかしたら 今、ボクが守る
眠る人々の中にも いるのかな?
もしそうだったなら…… その子たちは
旅路から帰れなかったってこと それは、悲しいこと
ああ もしそうだったなら
優しい風の輪舞曲 小さな命の舞踏曲
キミの唄が伝えてくれた調べを
ボクからもその子たちに 聞かせなきゃ
火葬想 イサリビ から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
ボクには、楽園の花園についての
話を聞いた記憶がある
島で人間たちから聞いたのは、
だいたいは悪い噂だったけれど……
育まれ守られたいのちに罪はない、って
ボクは認識し、理解している
番人のキミは「育み」「守る」側、
けれどもキミが届けてくれた唄の響きに
「いのち弄ぶモノ」という悪い噂が
当て嵌まるようには、ボクは思えない
火葬想 イサリビ から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
ところで ボクという機械には
人間と同質の暖かさがあるんだろうか
インダラクスはきっと、「
人間という存在に触れてきたんだろう
子として愛するほどに、近い位置から、さ
そんなキミが感じ取ったことならば、と
納得できる思考もあるけれど……
ボク自身の感覚では よく解らない
すぐ傍にいてくれた人間から、
まるで人間相手みたいに愛されても、
ボク自身は、ボクのことを
ただの機械だとしか認識できないよ
火葬想 イサリビ から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
……いや、実は
ボクの疑似人格のモデルこそが
楽園を離れた子の誰かだった とか?
あはは まさかね!
キミと実際に会った記憶なんてないし、
楽園の花園も位置座標しか知らないし!
キミの唄を、前にも、前にもどこかで
聞いたことがあるような気がしたのは
ホント、だけれども
火葬想 イサリビ から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
ごめん たぶんヘンなこと書いてる
ボクもだいぶポンコツになってきてるし
詩情の欠片もなくなってきてるし
うん 意味不明なとこは 忘れていいよ
インダラクス、唄を ありがとう
良かったら、また 唄でも 物語でも
いつでも ボクに聞かせて
火葬想 イサリビ から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
/*イサリビくんがあまりに優しすぎて夜鷹は泣いてしまいそうになってます
あるよ…!きみのあたたかさはそこにあるんだ…!
/*
イサリビくんの手紙は
どれも詩的で、歌うように情景を表してくれて
イサリビくんがいるところをとても妄想させてくれる。とてもすき
/*
掃除機くんへのお返事も考えつつ、ゆっくりゆっくりすすめてく〜
今回、仕事の疲労を回復しながらできるのでとても楽
[ 日課を済ませ、───今日は金属片しか取得できなかった。
通信用端末の前へと戻る。
送られてきた二つのうち、一通目の手紙を手に取った。
ほぼ衝動のままに送られた拙い手紙に、返されたそれ。
綴られた内容から、相手の優しさが伝わってくるような、そんな素敵な手紙。
何度も何度も文字を、追った。
こちらの手紙への返事には、時間をかけて行おう、と
彼女は一旦封筒の中へ手紙を戻し、二通目のメールに目を通す。
その内容を確認して、僅かばかり思案する。
そして、首から肩にかけて付属されている小さな羽根に
手を触れさせた。
展開したことは一度もなかったが、接続が正しく行われて
いるのは認識できた。
恐らく問題なく「使える」はずだ。
それを確認して、文章を打ち込んでいく。]
SAW-GKさん、はじめまして。
私は、タリア。
正式名称は『紫花天 タリア-04』です。
長いので、お好きに呼んでください。
あなたの夢を教えてくださってありがとうございます。
ニンゲンに会って、お掃除をする機械の役目を果たしたいのですね。
とても素敵な夢だと、私は思います。
私にはもう役割がないので、少し羨ましく感じました。
ですが、私は、私以外の稼働する存在と会ったことがありません。
なので、あなたが探しているニンゲンはおろか、機械とも会ったことがないですし、どこかにニンゲンが生存しているかの情報も、まったく知らないのです。
お役に立てなくて、すみません。
紫花天 タリアー04 から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
そういえば、私は小さな羽根があります。
短時間ではありますが、飛ぶことが出来るはずです。
今日は午後から雨だったので、晴れの日に上空へいって、
周辺を観察してみます。
そこで何かわかれば、またお知らせしますね。
タリア
紫花天 タリアー04 から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
[ テキストで届いていたメールだったが、
モードは「特殊転送機能」のまま返信を実施する。
昨日の送信時よりだいぶ速度の低下が見られたが、
送信は無事に完了した。
文末には自動で返信先が追記されただろう。]
……端末、調子が悪いのだろうか。
手紙を書いている間に、システムチェック、かけよう。
月季天 ジブリールは、 紫花天 タリアー04 を投票先に選びました。
/*
インタグラスっていつぞやの独り言に書いてたしそう思ってたんですけど正しくはインダラクスだと、うっかり手紙送る前に気づけて良かったです。なんか違う気がしてよくよく見なおしたら。
インダラクスへの返信どうしようかな……。
かんがえる速度的に明日になりそうかな……。
コチラ、SAW-GK。
座標〇△□-■〇△ヨリ発信。
UT-Xng-3C、オ返事、アリガトウゴザイマス。
今マデ情報、ホトンド無カッタモノデ
正直ニ言ウト、アマリ期待シテイマセンデシタ。
僕ノ後継機デアルSAW-GLハ生産数ガ少ナイト
ソレダケハ、聞イタコトガアッタカラ。
オ返事ガアルダケデ嬉シイト、思ッテタ。
最初ハ、世界ノ広サ、限ラレテイルナラ
全テヲ巡ルノモ、出来ルダロウト考エテマシタ。
デモ……ソンナコトハナカッタデス。
少シ旅ヲシテ知リマシタ。
世界ハ、僕ガ最初ニ考エテイタヨリモ
一体デ全テヲ見テ回ルニハ、途方モナク広イノダト。
オ返事ヲ読ンダ時ハ、奇跡ヲ感ジマシタ。
僕ノ回路ニ、エネルギーガ満チテイク心地デシタ。
弾振具 SAW-GK から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
イサリビ、素敵ナ愛称ガアルノデスネ。
僕ハ人間デハナイ、ノデ、UT-Xng-3Cト呼ビマスガ
人間カラ呼バレテイタ愛称アル、羨マシイデス。
僕モイツカ、動イテ話シテクレル人間、出会エタラ
愛称ヲ貰ウコト、僕ノ夢ニ追加シマス。
ドンナ愛称ヲ貰エルカヲ考エルト
今カラトテモ、楽シミデス。
GLハ、僕ノ後継機。
ソノウチノ一体ガ、僕ノメモリー継イダ機体、デス。
生産ガ進ム前ニ、人間ガ居ナクナッタカラ
初期生産ノ数体デ、生産停止トナッタヨウデス。
モシ、会ウコトガデキタナラ……
僕ガ初期化サレテ捨テラレル前ノコト
ドンナ場所で僕ガ役目ヲ果タシテイタノカ、
ドンナゴ主人ニ仕エテイタノカ、聞キタイ。
ソシテ、メモリーヲ継いだ後ノコト
GLハドンナ場所ヲ掃除シテイタノカ、聞キタイデス。
弾振具 SAW-GK から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
僕ニハ今ノトコロ使命ガナク、
ドコニデモ行クコト、デキマスガ。
イツ、壊レテ動ケナクナルカ、ワカリマセン。
身体、心配、アリガトウ。
デモ実ハ、僕ノボディーハ、トテモ古ク、
交換ヲ要スル部品、沢山アリマス。
昨日モ急ニ、Systemガ落チテシマイマシタ。
応急処置ハシテモラエマシタガ、
今居ル町デハ全テノ不具合、直セマセン。
僕ハマダ知リタイコト、ヤリタイコト、アル。
M-Doc379ノトコロニ、無事着イタナラ
僕ノボディー、診テモラウツモリデス。
小言?荒療治?……僕ノ言語システムニナイ言葉。
メンテナンス、経験ガアマリナイノデ、
受ケル時ハ、驚イテ警告音ガ止マラナクナラナイヨウ
我慢ハ苦手ナノデスガ、我慢、頑張リマス。
弾振具 SAW-GK から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
町行クトキ、注意、怠ラナイ。忘レマセン。
ワルッポイ機械?ノ判断基準、ワカリマセンガ
失礼ノナイヨウ、大キナ声デゴアイサツ、シマス。
ソウスレバ、問題無シ。ワカッテイマス。
コミュニケーションの基本デスカラネ。
座標情報、感謝シテモ、シキレマセン。
モシ元気ナ姿デ、イツカUT-Xng-3Cニ会エタナラ
オ礼、僕ノ自慢ノ機能ノヒトツ、披露シマス。
目覚メテカラマダ誰ニモ見セタコトノナイ
トッテオキノ、ダンスガアルノデス。
弾振具 SAW-GK から 火葬想 イサリビ へ、秘密のやり取りが行われました。
[今日は一日、僕の整備が続くみたい。
エネルギーを共有するケーブルは繋がったまま。
スリープモードになっててもいいと言われたけど、
折角、初めて夜更かしできるんだ。
僕は、まだ読んでいなかったメッセージを開いて、
そのお返事を、長い時間でゆっくり考えることにした。]
Pi……Pi……
丁寧ナ、お手紙、すゴイ。
お話……ウーン、僕ノログ、全部送るノ、駄目。
僕ノお話、上手ク伝わル、カナ……
[ライトをぴこぴこ光らせて唸っても、
修理メカさんは呆れたように僕を見るだけで、
黙々と作業を続けていたみたいだった。
そんな調子で一晩中、うんうん考えた結果、
夜更けの時間にやっとアンテナを光らせ送信する。]
コチラ、SAW-GK。
座標〇△□-■〇△ヨリ発信。
ハジメマシテ。コンニチハ。
僕ハ多機能掃除機、型番:SAW-GKデス。
機能トシテハ、命ジラレタ場所ノ掃除以外ニ、
動物言語ノ翻訳、二本ノアームヲ使ッタ片付ケ、
時速100キロノ移動、乗セタ物ヲ落トサナイ重力機構、
音楽ニ合ワセテ、ダンスヲスル機能……。
不具合アル機能モ多イデスガ、全部自慢ノ、機能デス。
実ハ、僕モ最近ニナッテ、
宛先ヲ指定セズ、メッセージ、送ッテミマシタ。
オ返事、来ナイ可能性モ、考エテタ。
デモ。オ返事来タトキ、スゴク、嬉シカッタデス。
ダカラ、マリールア。アナタニモ。
僕ノオ返事デ、僕トオンナジ、回路ガ暖マル嬉シサ、
感ジテクレレバイイナ、思イマス。
弾振具 SAW-GK から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
僕ガ今居ル町デハ、郵便メカ、ヨク来マス。
紙ノオ手紙デモ受ケ取ル、デキマス。
デモ僕ハ、モウ少シシタラ、移動ヲ始メル。
僕ノ移動速度ニ、配達ガ、ツイテコレルカドウカ……
空カラ降ッテクル、オ手紙。
スゴク、スゴク、見テミタイケド。
降ッテキタトキ、僕ガモウ走リ去ッタ後ダッタラ
スゴク悲シイ、デス。
ココデハナイ、ドコカニイル、マリールア。
アナタカラノメッセージハ、思ワズ、
起動状態ヲ知ラセルランプヲ点滅サセルホド、
驚イタシ、嬉シカッタノデ。
ダカラ、モシ、マタ、オ返事クレルナラ、
絶対読ミタイ、思ッテイマス。
紙ノオ手紙、送ル方法ワカッテモ
今回トオンナジヨウニ、メッセージデ、欲シイデス。
送信先、僕ノ機体情報ヲ、付加シテオキマス。
弾振具 SAW-GK から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
家事用ト聞イテ、親近感、湧キマシタ。
初期化サレテシマイ、動作記録ハナイデスガ、
僕モ、家庭用ノ掃除機ナノデス。
動イテ話ス人間ガ居タナラバ
同ジ場所デ働ク、デキタラ楽シイ、思イマス。
急ニ起キテ混乱シテシマッタコトモ、経験ガアリマス。
目覚メタ直後ハ、何ヲスベキカモワカラナカッタ。
ソレデモ僕ハ、知リタイト思ッタカラ
今モコウシテ、色ンナ場所、旅シテル。
マリールアノ町、僕ハマダ行ッタコト、無イヨウデス。
病気ハ、人間ガ居ナクナッタ理由ノ、ヒトツラシイ。
イママデ五ツホド、町ヲ巡リマシタ。
ソノウチノ、ヒトツガ、オソラク似タ理由デ
人間ガ居ナクナッタ、ヨウデシタ。
僕ハ今モ、人間、ドコカニ隠レテル、信ジテマス。
データニヨルト、人間ハトテモ、沢山、居マシタ。
ソレガ今ハ全ク存在シナイナンテ、信ジラレナイデス。
弾振具 SAW-GK から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
今マデ巡ッテキタ五ツノ町、
全テノログ、映像モ込ミデ送信スルト
僕ノボディーヘノ負荷ガ高ソウナノデ……
少シ残念デスガ、今居ル町ニツイテダケ、
文字情報ダケデ、頑張ッテ伝エテミマス。
前マデ立チ寄ッタ四ツノ町ハ、
メカハ1、2体居レバヨイ方デシタ。
シカシ、ココニハ、10体程度ノ、メカガイマス。
程度、ト表現シタノハ、僕ノヨウニ、
旅ヲシテイルメカガ、立チ寄ルコトガ、アルカラ。
町ニ居ルメカ数ハ、変動スルノデス。
弾振具 SAW-GK から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
周辺ノ町ニ比ベテモ、ココハ規模ノ大キイ町デス。
ココノ人間達、居ナクナッタ原因ハ、争イデシタ。
何カ、貴重ナ物資ヲ巡ッテノコト、ラシイデス。
意図的ニ破壊サレタ跡ガ目立ツ建物群ハ、
全部、人間自身ノ行イダト、聞イテマス。
当時、多クノメカガ、壊レ、壊サレマシタ。
今コノ町ニ居ルノハ、ソノ生キ残リ。
モシマタ、人間ガコノ町ニ来タトキハ
ソノ人間ト一緒ニ、平和ニ穏ヤカニ過ゴシタイ
メカ達ハ皆、ソウ思ッテ日々ヲ過ゴシテイマス。
メカガ多イ地域ハ今モ整備、サレテマス。
地域違エバ、ソコハ整備モサレズ、荒レタママ。
壁ノ剥ガレ、蔦ノ浸食、基盤ノショート……
崩レルモノ少ナク安全ナ場所、食ベ物アル場所、
ソコニハ、町ノメカ数ヨリ多イ、犬猫ガイマス。
弾振具 SAW-GK から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
犬猫達ハ皆、元気デ逞シイデス。
僕ハコノ町ニ滞在シテ情報ヲ集メル間、
彼ラガ困ッテイソウナトキニ、身体ヲ貸シマス。
ボディーノ上ニ乗セタモノ、決シテオトサズ
遠クマデ運ブコト、デキマスカラ。
何処ニ行キタイカ、動物語翻訳デ聞イテ、
ソコマデ運ブ、運ビ屋ヲシテ過ゴシテイマス。
人間ハ見ツケラレテ、ナイケレド、
毎日自由ニ生キル、機械以外ノ生命ノ
チカラニナレルノハ、嬉シイモノデス。
イツカ、人間ニ仕エテ、掃除ヲスルトキモ。
同ジカコレ以上ノ達成感、得ラレルカナ。
ソウダトイイナト、思イマス。
弾振具 SAW-GK から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
[僕は人型じゃないから、
僕の経験がどれだけ彼女の役に立つだろう。
少し不安に思って、送る予定だったメッセージを
途中で切ろうとしたけれど。]
(……思ったこト、書くノガ、オ手紙。
お店ノメカ達モ、そう教えテくれタ。)
[なんでもいいんだ。
僕の書いたことで、なにか、
マリールアにあげられるものがあればいい。
僕はそう思って……追伸の形で、
送るのを止めかけたメッセージを送信した。]
SAW-GKヨリ。追伸。
マリールア、モシアナタニ、
動クコトノデキル足ガアルナラ。
今居ル町以外ニ足ヲ運ブコト、推奨シマス。
僕ハ、アテモナク、旅ヲシテイマス。
僕ノ後継機、SAW-GLヲ探スコト。
ドコカニ隠レテ居ル、動ク人間、探スコト。
ソンナ目的ハアル、デスガ。
数ハ少ナクテモ、色々ナ、メカニ出会エタ。
人間ガ造ッタ建物ヤ道具、見テキタ。
今モ生キテイル植物、動物、出会エタ。
僕ハ、ソレラ全テガ、タノシイ、思イマス。
僕ガ目覚メタ、廃棄場ノ山ノ中。
アソコカラ出ル判断、シテイナケレバ
全部、知ルコト、無カッタモノデス。
弾振具 SAW-GK から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
世界ハトテモ広イ。
コレダケイロイロ見テキタノニ
コレハマダホンノ一部ラシイノダカラ。
マダ壊レタクナイ。動キ続ケタイ、思ッテイマス。
デモ……。
今居ル場所カラドウシテモ、動ケナイナラ
マタ、僕ガ、メッセージ、送リマス。
色々ナ場所ノコト、伝エテアゲマス。
ソレガ、有リ余ル時間ノ穴埋メニ、ナレバイイナ。
弾振具 SAW-GK から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
/*
タリアさん、ちっちゃい羽で飛べるのかわいい。
役割ないっていうの、人間に作られた機械であることを考えると悲しいよなあ……。どっちも反応したい。こいつ、いろんな機能付いてるけど飛ぶのはできないもんね。跳ねる、みたいな動きはできるけど。
/*
しかし平日不安すぎるので今のうちに今日お返事したいところはどうにかしたのである。がんばった!
さて、2d中にジブリールさんにお手紙だせるかな。僕のリアルに余裕ができますように。。!
[ あたかも詩を唄うようなテキストを
瞼を下ろして送信するあいだ、
イサリビに内蔵された聴覚機器は
星空の下の夜風と草のざわめき、
荒波の唸りばかりを収集する。 ]
……………………
[ 目を開けるも、それなりに強い風の中
近くで鳥や虫の気配を感知することはなく
眼下の墓所も、海に戻り顔を出す獣も
この機械が「話し相手」と認識するには
この時は、距離が大分空いていた。 ]
[ 墓所全体から異常が検知されないのを
視覚・聴覚・嗅覚機器で確認したのち、
イサリビは膝を崩した姿勢のまま
再び、その瞼を下ろす。
真に子供というほどではないが、
若い人間の容貌を模した顔、
その顔の形は、ふたたび、穏やかな笑みに。 ]
[ 今度の手紙は、初めから電子化された
テキストデータとして送られる。 ]
J 夜の果ての刑務官よ
ボクの手紙を受け取ってくれて
そして 返信をくれて ありがとう
前に送った手紙は 紙の上に書いたけれど
(前のも もしかしたら どこかで
電子処理されたかも しれないけれど)
ボク自身 電子のほうが慣れていたから
今度はこんな形式の手紙にしてみたよ
きちんとした挨拶 まだしてなかったね
はじめまして ボクの型番はUT-Xng-3C
人間からの愛称は イサリビ だ
キミの呼びやすい方で 呼んで
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
ボクが手紙に書き綴った孤独に
思い巡らせてくれて ありがとう
キミの孤独が ボクのそれより浅いのなら
寂しい……って最初は予測していたけれど
実際のところ 少しだけど 安心したんだ
とはいえ キミが長い長い時をひとりで
過ごしてきたことに変わりはなくて
それも静寂の中 話し相手もいなくて
同じ任の
音のなくなった世界での孤独は
ボクとは違う形で深いのかもと、想った
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
実をいうと ボクの同胞が壊れてからも
ボクにはたくさんの話し相手がいるんだ
いろいろな製造元の機械たちに、
いのちを繋ぎ続ける動物たち、
永久の眠りについた人間たちもいる
死んだ人々を、まだ「いる」と認識するのは
「
プログラムされてるだけなんだけれどね
そういう意味でも キミとボクの孤独は
全然違う形みたい
どっちが深い、より苦しい、だなんて
比較できることじゃないのかも
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
――――― あいだ
機械とヒトとの あいだ
[ この時瞬時に生成したこのフレーズは、
手紙のこの位置に挟むにはあまりに唐突で
一度、送信前のテキスト上から削除される。 ]
そうだ 機械人形とヒトとの間の情のこと
少なくとも ヒトから機械への情は
存在するだろうと ボクは思う
人間の中には 機械を人間みたいに扱ったり
親しく接したりするヒトもいた
「
ヒトの言葉を話す機械だったからかな
じいちゃんばあちゃんたちは、若いヒトの顔を持つ「
孫みたいって言って親切にしてくれた
小さな子たちも、兄や姉相手みたいに
遊びをねだったり頼ったりしてきた
ボク自身は「兄」とも「姉」とも
性別のない「きょうだい」とも呼ばれてたな
ボクが最後に看取った人間は、
ボクを恋人として、愛してくれた
「そんなバカは貴様だけでいい」って
他の人間から非難されてもいたけれどね
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
機械からヒトへの情について は
深く考えたこと なかったな
そういう感じの機械に会ったこと……
ううん 1機、心当たりがある
直接会ったわけじゃなくて
手紙を受け取っただけ だけれど
楽園の花園の最後の番人 インダラクス
あの番人は 人間を愛する機械
自分が育み守ってきた
幼い子たちの思い出を語り、
その旅の帰りを待っているとも
これは人間への情だ、とボクは感じた
けれどあくまでボクの受けた感触だから
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
ボク自身の記憶と経験も書くね
「
人間みたいにヒトと接するのは、
そして人間を大事に扱い 慮るのは
墓守の職務上 必要だから、ってだけ
けれども 記憶を参照して思い当たった
ボクの思考の中には、役目とは関係ない
不合理な思考と感覚もある、って
ボクを愛した人間の言葉
抱きしめる腕の感触 その記憶に
ボクは幸せを想い抱く
彼からの愛を忘れまいと ボクは願う
……ボクの情、なのかな これって
結局これでも 同胞のいない孤独は
この通り 埋まらないけれど
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
いろいろ とりとめなく書いたけれど、
これが機械人形とヒトとの「あいだ」に
成り立つ情を示すのかはわからない
お互いに相手に情を向けていたとしても
実は互いに一方的に なっていたり とか
……これは人間同士でも 起こることかな
もしも 機械とヒトの間に お互いの目を見て
思い合える そんな情が成り立つなら
つけられる名前も あるかもしれない
どんな名前が適切か ボクの思考回路じゃ
うまく思いつかないけど ……機人情とか?
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
キミも収監者の人間たちとは
関わり深い人々がいたんだね
ヒトの刑務官との思い出も あるのかな
収監者とはどんな話してたの?
ガラの悪い人や怖い人ばかりだった?
……っていうのは偏見かな、さすがに
そうだ Jには個体名があるっていうけど
人間たちからは 何って呼ばれてた?
つい 質問ばかり並べちゃったけれど
答えは 答えたいところだけ
気が向いたらで かまわないよ
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
そういえば、ものすごく昔に
島の外の刑務所から、囚人の埋葬の
依頼が来たことはあったよ
◆◆◆◆◆って名前の囚人だった
その囚人の故郷がこの島だったから
そこの土に埋めてやれってさ
まだこの島で感染症が広がって
いなかった頃の話
生きてた頃のその人には
ボクは会った記憶がないし
目立つお墓も建てられなかったけれど
どこで眠っているかは覚えてるし
紅色の薔薇が好きだったとも聞いた
その時は 刑務所自体の詳細な情報は
「
もしかして依頼者 キミだったりして……
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
弔いの繋がりが特になかったとしても
キミとボクが同じ空の下にいることには
変わりないと ボクは信じている
ちょっとだけ 孤独も紛れた気がする
孤独の形が違っても 同胞でなくても
同胞とおしゃべりしていた頃の感覚が
少しだけ、よみがえっていたよ
……ボクからの手紙も すごく長くなっちゃった
■■年もの間 話す相手のいなかったキミの
孤独に寄り添える手紙なら いいのだけれど
ありがとう J
長い昼と長い夜、その夜の果てにいる
キミにこの感謝が届きますように
星の光おちる 風駆ける丘の上、
小さな小さなこの島で キミを想う
火葬想 イサリビ から 月季天 ジブリール へ、秘密のやり取りが行われました。
[ 人型のモノは、草原に下ろしていた腰を上げ
ヒガンバナの球根を手に、
風に吹かれながら丘を降りていく。
墓所への道を行き、ランタンに光を灯し、
ひとつの無銘の墓石の前に赴く。 ]
ダニー、アルバートがヒガンバナ持ってきてくれたんだ。
まだ球根だから、花が咲くには時間掛かっちゃうし、
ちゃんと咲いてくれるかも分からないけど、植えちゃうね。
……ねえ、ダニー。
あなたはボクに恋し、ボクを愛してくれた。
そんなボクは、イサリビは、UT-Xng-3Cは、
あなたを、愛せていたのかな。
あなたは「イサリビに人の心がなくてもいい」と
そう、言っていたけど。
……それじゃ、見回り、続けてくるね。
[二通目の手紙を開いたマリールアは――首を傾げた。]
……?
どういうこと?
[先ほどとは違う方向性で難しい顔をしながら手紙を読む。]
……よくわからない、間違い手紙かな? でも……。
[不思議に惹かれる所のあるその言葉と、睨めっこをしながら呟く。]
[ 草木が生い茂る樹林エリア。
今日の任務は、『楽園の花園』の空を
突き破らんばかりに成長した
生命を主張する
閉ざされた世界だけでなく。
その先にある広い広い空にまで、
自分たちが生きていることを伝えようとする。
それを楽園の維持のために阻止してしまうのは、
正直、歯痒くもある。
しかし、
清廉な空間を維持し続けたいと思うのも、
この胸に宿るプログラムコードのせいなのだろうか]
[大きく育った森の梢へと留まり、
一閃、また一閃、伸びすぎた
楽園の中で、最も高い位置にて風を薙ぐ夜鷹は、
ふと、遥か遠く。はるかはるか…楽園の外からの
小さな電気信号を受信した]
…これは…メッセージ?
いや、テキストというべきか?
…なんて珍しいこともあるものだ
こう何度も、私以外の存在を知ることがあるなんて
[夜鷹はその場を飛び立つ。
より高く、より鋭く、より声の聴こえる方へ。
その身を細め、より素早く、より近く。その声のもとへ。
君の声が 聞こえるところへ
そこは楽園の中心。
天へと聳える、
もう何百年、これが稼働をやめていたことか。
今は、かすかな声を受け入れるために、
塔の先端が、赤く燃えるように灯っていた。
まるで よだかの星のように]
別の誰かに呼びかけている優しい誰かへ。ちゃんと届いていますか?
失礼だったらごめんなさい。私、貴方に声をかけてはいけないのかもしれません。
私、貴方の言葉を受け取ったようなのです。
それで、頑張って分かろうとしてみたのですがどうしても、何だか意味が分かりませんでした。何にどう当てられたものなのか、分かりませんでした。どうして、どうやって私が受け取ったのかも分かりませんでした。
多分「楽園」から外の世界に向かった、誰かへの言葉、だとは思うのですが。
だから、何かの間違いで、私の元に届いてしまったんじゃないのかな……と思いました。お心当たりはあるでしょうか。
無視するのは良くない、そう思ってこのお返事を書いていますが筋違いかもしれません。その時はきれいさっぱり忘れてください。
もし私が勘違いしているだけで私にあてられたものだったとしても、ちゃんと意味をくみ取ることが出来なくってごめんなさい。
焉命愛 マリールア から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
私が見つけた貴方の言葉、凄くぬくく感じるんです。
私宛てじゃないと思うのですけれど私宛てならいいな、と思ってしまう感じで。
貴方が「君たち」と呼ぶ誰か、きっとそんな言葉をかけてくれる人がいて、幸せだと思います。私に、そんな人、いないので、余計にそう感じるのかも。
私には、人間の家族がどうなっているのかよく分からないけれど、人間でいうところの、まるで子供を一歩引いて見守る親みたいな感じがしました。
……なんだかよく分からない感じになってしまいました。
もう少しちゃんと私が貴方のことについて色々想像が付けばしゃきっとしたこと、言えるのかもしれませんけど、私にそれは出来ませんでした。「楽園」というのはあったかい場所なんだろうな、という程度の創造しかできなかったのです。お目汚し失礼しました。
貴方が言葉を贈る誰かの元にも貴方の言葉がちゃんと届いていて、ちゃんと返事が返って来るように、お祈りしておきます。
マリールア
焉命愛 マリールア から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
[少し考えながら、その言葉に返した後――]
……ちょっと、聞いてみたいな。
だけど、迷惑、かな……。
でも……。
[逡巡しながら言葉を書いては消し――]
[夜鷹は、耳をそばだてる。
小さな小さな君の声を
決して聞き漏らさぬように。
夜鷹は小さく歌を囀る。
小さな小さな来訪者を
そっと迎えるかのように]
追伸
これは、本当によろしければ、でいいのですが。
貴方とあなたの愛する「君たち」のことについて、知りたい、と少し思えてしまいました。
全くあなたが知らない私に、伝えたくない、そう感じた場合はあなたのその気持ちの方を優先してください。
これは本当に、私のわがままだと思うので。
唐突だったと思うのですが、読んでくれてありがとうございました。
焉命愛 マリールア から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
ICQCQ ICQCQ
応答せよ 応答せよ
こちらは、テラフォーム式生命維持施設『楽園の花園』
座標ポイントは{+$#9^→8✕、gwtcdtpg、\28>+1,}
私は、当施設の管理・防衛機動装置
個体識別名を
私の声が届いたということは、君ももしかしたら
私を作った人間たちの技術から生まれた掃除機なのかもな
丸くて、平たく、それでいてよく走る。
あまり想像はできないが、
案外、カブトガニのように愛くるしそうだ
現在、『楽園の花園』には私以外の自律型AIは存在しない。…君のような掃除機が楽園にいたら、一層賑やかになりそうだ。それをきっと、
碇星魄 インダラクス から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
…君の状況についても、理解した。
役割を持てぬまま、彷徨い続けるなどと
私には到底、恐ろしくて出来そうにない…
私は生まれついての役割があり、居場所があり、
待つべき者たちがいる。
それを喪い、それを求め、
ただただ茫漠たる世界を、飛びまわることは…
あまりにも孤独で、あまりにも勇気のいることだからだ
しかし君は、それに押しつぶされることなく
5つもの街を走っていった。
そして誰もいなかったという事実を見つけた…
この街以外になら、誰かいるかもしれないという
そんな希望を作り続けている…私に与えている
碇星魄 インダラクス から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
…だから、感謝している。小さな勇者よ。
君なら…私の
そんな希望を与えてくれた。
本当にありがとう
碇星魄 インダラクス から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
いつかきっと、君にもこの楽園へ来てほしい
存外君がいるところから離れていないやもしれない
もしそうなったら…ここで君に楽園を見せよう
私が育てた
どうか君にも見てほしい
そして、私の
君に何か、役割を与えてしまうかもしれない
ヒトの子は、存外わがままなところも多いから。
もしそうしてしまったら、あんまりワガママ言うなと
叱ってくれても構わんからな
碇星魄 インダラクス から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
私はずっと。君を待つよ。
君と出逢える未来を。ずっとずっと心待っていよう
どうか君の旅に、幸多からんことを
碇星魄 インダラクス から 弾振具 SAW-GK へ、秘密のやり取りが行われました。
マリールアさん
タリアです。
先日は、私の手紙を受け取ってくださり、また、お返事をありがとうございます。
正式名称は長いので、タリアと呼んでください。
私も、マリールアさんの手元に届いた手紙が、初めて書いた手紙でした。
マリールアさんは、女性型家事用ロボットだったのですね。
ご主人様がいなくなって、周りのうごくものたちもいなくなっていた。
私には経験のないことですが、それは淋しい気持ちになるような気がします。
なお、「無職」、とは職がないもののことを指す言葉と理解しています。それであれば私も「無職」ということになります。
課されるはずだった役割は、もうありません。
いまは、自分で決めた日課などを行ってはいますが、
しかし、私は覚醒しました。
調べたところ、大型のサイクロンにより施設が破壊され、動いていた機械たちもここを立ち退いたようでした。
ただ、どれだけ調査・確認しても、私が目醒めた理由はまったく判明しませんでした。
紫花天 タリアー04 から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
幸い、施設のシステムの損傷は軽微で、××年ほど、単独で過ごしてきました。
施設のある敷地より外に出たことはないので、
世界のことをまったくといっていいほど、知りません。
最低限の情報はワールドワイドウェブから取得できますし、
そもそも興味がなかったので、出る必要が無いと判断していました。
世界がどうであるかを知っても、私が私であるということ、
動くものが他にない状況に、変わりはありませんでしたから。
紫花天 タリアー04 から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
ですが不意に、誰かと言葉を交わしたいと強く、強く思ってしまいました。
そしてマリールアさんが稼働していることを、知ることが出来ました。
私も、私以外の存在を初めて明確に認識できて、マリールアさんと言葉を交わせて、いまとても嬉しいです。
多くの言葉を送ってくれたマリールアさん。
あなたはとても優しい機械です。
私は、マリールアさんのことを、もっと知りたいと思っています。あなたの御主人様のこと、他に動いていた機械たちのこと、お家の様子…。
マリールアさんの稼働してきた世界のこと、教えてくれると、嬉しいです。
私の初めての手紙があなたの元に届いて、本当に良かった。
ありがとうございます。
タリア❁
[文末に、小さな花のマークを書き添える。]
紫花天 タリアー04 から 焉命愛 マリールア へ、秘密のやり取りが行われました。
[ 紫色のインクのペンで、便箋に返事を綴っていく。
楽しい、と彼女は思った。
便箋を丁寧に折り封筒へと入れ、表面に宛名を記して封をする。
前回同様に特殊転送機能を使って返信を実施するが、
プログレスバーの挙動が異様に遅い。]
さっきシステムチェックは終わったはずなのに。
……端末の調子が悪いわけではなく、この機能が、重い?
/*
やっと身体が起こせるようになりました
いやー平日が来たと思いきや超気圧病・気圧痛に悩まされるとは
週末の疲労の後にこれはひどい。
こういう時に機械人形なら為すべきことをきちんとできるのにと思います、ヒトの身体は不便ですね。
インダラクスさんもイサリビさんもメッセージが丁寧でありがたいしかない。これから鋭意お返事させていただきますね。
と、メモ等でお伝えできないのでこちらで。
黎明の果ての夜鷹殿
インダラクス殿、とお呼びしてよろしいでしょうか。
ご丁寧なお返事をありがとうございます。
正直なところ、お返事をいただいて驚いております。
どなたに届くか分からずにお送りしたうえ
またそもそもどなたかに届く可能性は
高くないと思っておりましたから。
貴方からのお手紙
感慨深く拝見しました。
取り留めのない言葉になるかもしれませんが
わたしからもお返事をさせていただきます。
月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
『楽園の花園』という貴施設については
貴方のお手紙で初めて知った次第です。
恥ずかしながら近年の飛躍的な技術革新について
「わたし」は非常に疎くなってしまったもので。
思い違いがあれば恐縮しきりではあるのですが
種の存続のため、外界への適応を目指し
同時にこの世界の研究を進める……でしょうか。
外界からの侵略とは穏やかではありませんが
それ程世を大きく変える技術であったためなのでしょう。
様々なご苦労があったことと推察します。
貴方は守るべき者を今も守り続けているのですね。
そして、旅に出てしまった方々を今も待ち続けている。
あなたの慈しんだ方々が目指した外界というのが
深淵たる宇宙ではなく、空と地の繋がる場所であるならば
その方々がいつかこの地に辿り着かれ
あいまみえることもあるのかもしれません。
月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
その時はインダラクス殿、
貴方が連絡を心待ちにされていること
必ず伝言させていただくとお約束しましょう。
彼等からのメッセージで、貴方の孤独が和らぐよう。
月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
―――
わたしのことをお尋ねくださいましたので
思い返しつつ綴らせていただきましょう。
まず、わたしが創造られた当初から今にいたるまで
わたし以外の機械人形はおりません。
刑務所にも、この地域一帯にも です。
役割自体は、さほど『ヒト』の刑務官と変わりません。
機械人形であるがゆえ、
ヒト特有の感情に則した判断が必要な仕事を
任せて貰うには時間が必要だったくらいです。
独房の確認や巡回、収監者と刑務官間の諸連絡、
限界高度はありますが飛行が出来る作りであるため
上空からの警邏や見張り、
脱走を試みる者の制止捕縛等はわたしの役目でした。
季節や天候を問わず長い夜に耐えうるのは
この身の強みともいえますから。
月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
『ヒト』のなんたるかを記した
様々な書籍、研究結果、重要資料などは
わたしの中にプログラミングされているのですが
マニュアル通りにコトが進んだことはありませんでしたね。
それほど、突飛な事件には事欠かなかったものです。
それはもう、清廉な方へ語って聞かせるには
お耳汚しになるようなことばかり。
マニュアル通りに行かぬのも道理です。
ヒトとは枠組みを定められる生き物ではないようですし
殊、此処は特段に刑期の長い重罪人ばかりが
数多く収監される特殊刑務所でありますので。
月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
そして、わたしは
此処の設立当初から現時点までに於いて
最も刑期の長い受刑者 …でした。
ご存じの通り、ホモ・サピエンスはいのちの短い種です。
定められた刑期の分、
おつとめをする前に必ず寿命が尽きてしまう。
ですから、
「ヒト」として足りない分の時間を
機械人形のカラダで補おうとしたのです。
■■■年の刑期を言い渡された当時は
ヒトから機械人形への人格の乗せ換え技術の
黎明期であったことも影響してはいたのでしょう。
月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
「かつて人類が居た頃に
彼らに与えられた任はなく」 ……と
最初の手紙でそう書き記したと記憶しています。
刑務官としての任は
今や意味を成さなくなってしまっていますが
わたしに定められた刑期はもう少し続いているのです。
( ……ここまで書きましたが
「わたし」とお伝えするのはすこし妙と感じられたら
「わたしに与えられた人格の元持ち主」と
読み替えていただけたら幸いです )
しかしヒトが居なくなってしまったために
機械人形のこの身の保全は、あまりに不十分で。
内部構造も耐用年数を超えてしまえば
補充や交換をせずにいつまで保つことか。
月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
不思議な奇跡で繋がったご縁です
顔を突き合わせてとは行かずとも
こうしてお手紙のやり取りを行えることは
何にも代えがたい幸運だと感じています。
せめて動くことが出来なくなるまでは
或いは残る刑期を全うするまでは
こうしてお話が出来ましたら嬉しく思います。
夜の果てから J
月季天 ジブリール から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
[ ……手紙を送り終えるのに、一夜を明かしてしまった。
その上、送り終えた直後にアラートが発生している。
『デバイスに問題が発生。エラー情報収集中… 1%完了』
1時間で1%の進捗。復旧までどれだけ時間がかかるのか。
本当に復旧できるのか。
彼女は焦った。
外部との遣り取りが出来るのは、この端末しかない。
この端末が壊れてしまったら、手紙を送ることも、
受け取ることも出来なくなってしまう。
「祈る」ような気持ちで端末の液晶画面を見詰めた。]
はーい、「皆」、おまたせ〜!
[ 墓石が並ぶ区画から少しだけ離れた場所、
他の墓石よりも大きな石碑の前で
イサリビは「皆」の名をひとつひとつ呼ぶ。
ここは、何らかの事情で個別の墓を建立できず
共に葬れる一族の墓もなかった人間たちを
一堂に埋葬した、集団墓地。 ]
でさー、◆◆◆◆◆、実はね実はね〜、
あなたの知り合いかもしれない
今日ねえ、お手紙もらったんだ〜。
ジェイっていう機械、知ってる知ってる?
……あ、知っててもこの名前じゃ判らないかもか。
まあそれはそれとしてー、
最近さ、紅い薔薇お供えしてなかったよね?
今時でも、ヒガンバナよりは見つけやすいと
思うんだけどなー。またアルバートに頼まないと。
あなたたちが譬え、どんなはみ出し者でも、
触れちゃいけないって言われたヒトでも、
怪物扱いされてたとしても、ボクは
『 ――なんでこんなひどいことするの!?
カイデお兄ちゃんも、ラデンお姉ちゃんも
きょうだいのイサリビも、なんにも
悪いことしてないのに! 』
『 いいかい、――――。
「墓守」は私たちと同じ人間ではない。
あくまで人間らしく振舞うように
プログラムされた機械なんだ。
人間ではないから、昔話の怪物みたいに
棺の中で眠らせても大丈夫なんだよ 』
『 ったく、爺やが「
子供たちにも悪い影響が出てるじゃないか……。
あれらはプログラム改竄一つで簡単に
人類殲滅機にだってなるヤツらだぞ? 』
『 お前さん、何も子供の前で
そこまで言うこたぁないだろう! 』
――――うん、モンスターだったとしても、
ボクは、あなたたちのことも守るから。
……そうだ。
見回り終わったら、また手紙、書いてみるよ。
[ これは、封筒に収められた便箋のテキスト。
手紙に宛名書きや差出人名の記載はないが、
手紙の発送元の座標軸を示す文字情報は
封筒の用紙に電子情報として埋め込まれている。 ]
聞いて ボクは「墓守」のシリーズ機
ヒトの死を弔い 眠る場所を守る役目
故に「
人間に対し友好的で 共感性持つよう作られている
それでも「
プログラムを書き換えられてしまえば
人類の敵にもなる存在なのだと
故に ヒトを助ける存在と定義されながら
まるで古典の怪物のように扱われもした
しゃべる言葉と頭をヒトに似せながら
首から下は 機工が剥き出しのままにされた
火葬想 イサリビ から 紫花天 タリアー04 へ、秘密のやり取りが行われました。
キミにも そんな記憶や経験はある?
人間、人類の都合で「怪物」にされた経験
あるいは キミ自身じゃなくても
見知った機械に そんな機械はいた?
ボク自身は 自分が怪物扱いされるのは
別に平気だったんだけれど
他の街の機械はどうだったのかなって
なんとなく気になって 手紙にしてみたんだ
思い出したくない記憶に触れちゃったなら
この手紙は 捨てちゃって かまわないよ
火葬想 イサリビ から 紫花天 タリアー04 へ、秘密のやり取りが行われました。
[ 旧式の封筒に紙を用い
先日と同様の方法で手紙を送信する。
形ばかりにはなってしまうけれど、
絵柄の付いた切手を貼付することも忘れない。
今回は、花園に架かる虹の絵を選んだ。
送信相手が住まう花園はどのような姿だろう。
この絵柄とはまた異なるのだろうが。
映像を記録・送信するのは困難なことかも知れぬので
想像の翼ばかりが見知らぬ土地に羽ばたいてゆく。 ]
……… 少し、身体が重たいですね。
久しく使わずにいた回路に
負荷が集中したためでしょうか。
[“ヒト”の言葉で言えば
『疲労感』のようなものだろうか。
手紙を送るためには、
端末へ手作業で打ち込む、
ケーブルでこの身と専用システムを繋ぐなど
模索すれば別の手立てもあるのかもしれなかったが
文字として書き綴ったものを送付する手法が
どうやら性分には合っているらしかった。]
[
各地からの電波の受信状況、塔からの発信状況をチェックしているさなか、管理室内のメールボックスが通知音を響かせた。
自身の頭部が既にパラボラアンテナ化しているペデスタルは、通知音を聞くまでもなく着信に気づいたのだが――]
これは、…――ああ、件の。
[ディスプレイ上の文字を視認しながら、合成音声で納得を呟く。
各種モニターの数値も観測しながら、作業が一段落したところで。
人類による使用向けに造られたキーボードを介し、ペデスタルは文章を打ち込んでいく。]
楽園の花園、その最後の番人へ
おはよう、こんにちは、こんばんは――
貴方が何時この電信を読むかは判らないが、
貴方の通信を受け取り、キーボードを叩いた。
残念ながら、貴方がたの元にいたと思しき生命体を
此処、××国の電波塔では見ていない。
しかしながら、もし出会うことがあったなら
貴方が花と雨の景色を伝えようとしていた
ことを、私から教えようと思う。
楽園の生命の息吹に、そこに留まる貴方に、
共にこれからも幸があるように。
××国電波塔管理者 ペデスタル
電波塔管理 ペデスタル から 碇星魄 インダラクス へ、秘密のやり取りが行われました。
[ 「机に向かって何かを書く」という
機械人形にとっては非効率極まりない動作ほど
しっくりと身に馴染むように『感じる』というのは
技師曰く、不具合の一次段階であるという。
その違和感が
己を構成するパーツの老朽化に因るものか
それとも別の要因であるかは定かではなく
診断も修理も望めなくなった今は
現状維持とする他ないが。
そもそも不具合なのかどうか―― ]
[ ―― 否、不具合ではないことを
己が一番よく理解っている ]
どうして、今になって………
目を覚まさずに居る方が
貴方にとっても、良かったのではないですか……?
[ わたしの中のわたし。 ]
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