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翌朝、 崩壊都市 □□□□ の死が告げられた──……。
夜が明け、村人達は互いの安否を確認する。
どこからか上がる悲鳴。
村人の一人が、凄惨な赤い跡を震える指で示した。
噂は真実だったのだろうか。隣人の顔すら歪んで見える。
猜疑心に苛まれた村人たちは、怪しい人物を排除する事にしたのだった――…。
現在所在が確認できるのは 『伯爵夫人』見習い ページボーイ、 石火硝煙 ヒート・H・フットマン、 荼毘葬送 オクリビ、 マフィア『BloodSun』ボス ソル、 葬儀屋 ヌル、 “正直者” オーネスト、 赤い悪魔 フィジシャン、 夜の女王の アリシア、 自称穴掘り屋 ズィー の 9 名。
自称穴掘り屋 ズィーは、 『伯爵夫人』見習い ページボーイ を投票先に選びました。
夜の女王の アリシアは、 『伯爵夫人』見習い ページボーイ を投票先に選びました。
[>>1:314>>1:315余談だが、場所の指定さえなければ数刻後の裏通りの広場、という形でその場所を指定するだろう。組織の本拠地を知らないアリシアだが、部下たちと接触した場所からは大きく外れない場所を指定するはずだ。
変更を求めるならばその場に伝えに来るように、と添えて。
朝の王はこれに従ってもいいし、逆に時間と場所を指定しても構わない。しかし、待ち伏せの危険がある場所を指定されれば拒絶と見做すのがアリシアという少女であるため、場所の指定は慎重に行ってほしい。
当の場所に着けば朝の王の陣営を待ち受けるのはアリシアのみであろう。よほど大勢で来られればその限りでは無いが。
さあ、暮れぬ朝の王。お返事やいかに?*]
[ノイズ交じりの小声は、確かに、僅かに、耳に届く。]
………災難だったな
[続けるために選んだ言葉は、それだった。]
俺にはアンタを攻撃する義理はないが
もしかしたらアンタには俺を殴る理由くらいあるかもしれねェな
[そうして俺は語り出す。まあ急いでなければちょっとくらい聞いてってくれよ、くらいのつもりだ。急ぐようなら見送るが。]
俺は10年前
結果的に“あの組織”の残党に大切な人を売ったんだよ
[ほら、殴るなら今だぞ]
といってもまともな組織だと思ってたんだ、25年前の抗争のことも知らずにな
電脳化すれば女の命は助かる、なんて甘い言葉に乗っちまって、
そのまま女は帰ってこなかった
状況的に見れば金はこちらが払う筈だろ?
でも相手から金が送られてきたんだ
口止め料だったんだろ
お前も俺らと共犯だ 実験体をありがとうな、って
アイツを帰らぬ人にしたのは、俺だ
ヒトひとりの命を、人生を、葬ったのは俺で
共犯なんだよ、あの残党と。その、鳥と。
[ほら、殴るなら、今だって。]
俺が戦うのは
二度と、奪われるだけの命が生まれないようにするためだ
便利な技術には必ず代償がある
騙されて共犯になった俺も、被害にあったアンタも
そんな不利益を被る命が、生まれないようにするためだ
"いい国”を作りたい。アンタときっと同じだよ
[殴られなかったなら、両手を上に挙げて、ホールドアップの形をしたまま、彼女に近づこうか。尤も突然攻撃されることなどあれば、咄嗟に臨戦態勢にはなっただろうけれど。
ぶん殴るくらいなら、甘んじて受け入れるだろう。
ある程度近づいたのなら、アンタの小声に匹敵するくらいの小さな声も、十分届く距離になっただろうか。]
……俺は。
アンタに生きてほしいと願うほど、アンタのことを知らねェし
正直生きようが死のうが、なんも関係ないけどな
……別に。
生きてていいんじゃねェのって、思うね
化け物でも人形でもないんだろ、
"穴掘り帝国のオクリビ”さん。
[あんたは、人間でも化け物でも、"人形”でもない。アンタは穴掘り帝国のオクリビさんなんだろ?]
[…彼女は結果人非ざるモノで、俺にとっちゃ、本心としては、化け物であることに代わりは無いけれど。それを彼女の前で口にすることは無かった。
それが被害者に対する憐れみなのか、加担者としての贖罪なのか、彼女の感情への同情なのか、それとも共感なのか。その感情の正体は言葉にするのが難しい。]
………で?
穴掘りに行く途中だったんだろ。
すまんな、引き留めちまって
[そのまま彼女を解放する算段で問う]
穴掘り帝国っていうのは、”いい国”なのか?
[不利益を被る命がどこにも存在しない国なのであれば、それはきっと。そういうことなのだろう。 **]
“正直者” オーネストは、 『伯爵夫人』見習い ページボーイ を投票先に選びました。
[丁度、常日頃から彼には贈り物の礼をしなければと思って居た。
「BloodSun」のボスに直接出くわすとは幸先が良い。>>1:309>>1:311
その自分の言う贈り物とは、彼が送り込んで来た数多の刺客の事なのだが、それはこの際横に置いておこう。]
初めまして、
……っと、
[挨拶もそこそこと、少年の右掌から放たれた弾を反射的に避ける。>>1:312
頭は避けた、足元は問題なし。生身のわき腹に少し掠ったのに眉を顰めねがら、ハンドガンを抜こうとするのだが。]
人海戦術とは、面倒だな
[>>1:313複数人に囲まれた事を確認すれば、抜いたのは一丁のサブマシンガン。>>1:194
瞬時にそれを、両手でキッチリ握り構えると、両脚を肩幅まで開きやや腰を落とす。
反動を抑え照準を合わせるにしては固すぎる姿勢であったが、扱うモノがモノ故、致し方なしであると。
結果として僅かの間、静止し無防備な的と化すが、そんな物痛くも痒くもない。
そしてそのままトリガーに指をかける。]
[瞬間、男の放った弾が、瓦礫へ、ヒトへと当たり、一瞬の内に全てが木っ端微塵と弾けた。
手にして居るのは改造サブマシンガン。
ヘビーバレルを採用し、フレームは通常の物よりも厳重に固めてある。
強い反動がある為地にしっかりと足を付けはしたが、義手付きであってもパワーを殺しきれず、一発撃つごとにその姿のまま徐々に後退。ザリザリと、靴底で砂が滑る感触が伝わってくる。
バラ撒くは高速徹甲弾。
装甲を貫き、障害物ごと吹っ飛ばす。>>0:426
瓦礫所か車さえ簡単に貫通するソレを短機関銃に詰めると言うゲテモノ武器であったが、使いどころは沢山ある。
例えばそう、今まさに。
距離が離れるにつれ威力が低下するのが困り物ではあったが、態々目の前に立ち塞がってくれた事を感謝しよう。
相手の弾が幾つか自身の赤い外套を掠り、時に義手や義足で跳弾、皮膚を掠りえぐるが、それでも撃つのを止める事は無い。
ある程度撃てば人波など勝手に吹っ飛ぶ上、瓦礫も崩れる。
正面に退路…ではなく切り込み口を作り、手榴弾が飛んでくる前に血の道を走り抜け、すんでの所でスライディングと滑り込んだ。]
お望み通り捕まえてあげよう――、
ソル・ブラッドサン
だがその前に1つ、尋ねなければ
ウチのボスをやったのは君達かな?
[そう一応聞きはしたが、言葉ではどうとでも偽れる。
故に、答えがイエスでもノーでも、やることは1つだけ。]
まあ、その四肢バラバラに砕いて
君の頭に直接聞くとしようか
[腰のホルスターにゲテモノサブマシンガンを収めると、今度こそハンドガンを抜く。
二丁拳銃と構えたデザートイーグルは、当たり前のように改造済み。
近接戦闘、白兵戦特化。アンダーレール付近に分厚いナイフが付いたソレを両手に、瓦礫の向こうに消えた金髪を探し出さんと、笑みを浮かべたまま駆けだした。
嗚呼、なんて楽しい鬼ごっこなんだろう。
わたしはね、わたしを嫌いな相手の事が大好きなんだ。>>0:329*]
/*
プロローグのときに「使いたいけどそんな無茶な」って言う銃>>0:426をね、書いておいたんですけどね、
使いどころがあったって言うね。
[ちなみに、「ど変態」の称号は否定しない。>>1:313
不名誉とは思いつつも、何も間違って居ないからである。
だいたいぜんぶ自覚済み。*]
―定刻の少し前、広場にて―
[件の懐中時計はページボーイに預けていたのだが、その用途通りに役に立ったのは初めてのことだ。
周囲のチンピラは掃討済み。広場に辿り着いて一息ついた後のこと。
私一人で話してくるよ、と切り出す。
アリシアはなんとなく、フットマンは一人で来るのではないか、と感じていた。
その根拠は彼の人柄に由来するのだが――もっとも、確証の無い予感でページボーイは納得するだろうか。いや、しない。
連れてきた組員達が広く散開し、周囲の様子を窺う。何か異変があったりフットマンが大人数で会いに来るようなら、速やかに報告を回しこの場を離れるためだ。
この条件の下でようやくページボーイの許可を得られ、アリシアは安堵する。]
いつでもいいよ、おじさま。
──どうか、私の宝物を奪わないでね。
[呟く言葉は風に流れて消える。
広場の中心、枯れた噴水の縁に腰かけて空を見る。ついでに周囲にある使えそうな物や遮蔽も。
名目はたくさんある。犯人捜しも協定も、挨拶も情報集めもそうだ。
だがこの邂逅は果たして「何」になるのか。それは、終わってみなければわからない事だ。**]
―定刻の少し前、広場にて―
[件の懐中時計はページボーイに預けていたのだが、その用途通りに役に立ったのは初めてのことだ。
周囲のチンピラは掃討済み。広場に辿り着いて一息ついた後のこと。
私一人で話してくるよ、と切り出す。
アリシアはなんとなく、フットマンは一人で来るのではないか、と感じていた。
その根拠は彼の人柄に由来するのだが――もっとも、確証の無い予感でページボーイは納得するだろうか。いや、しない。
連れてきた組員達が広く散開し、周囲の様子を窺う。何か異変があったりフットマンが大人数で会いに来るようなら、速やかに報告を回しこの場を離れるためだ。
この条件の下でようやくページボーイの許可を得られ、アリシアは安堵する。]
いつでもいいよ、おじさま。
──どうか、私の宝物を奪わないでね。
[呟く言葉は風に流れて消える。
広場の中心、枯れた噴水の縁に腰かけて空を見る。ついでに周囲にある使えそうな物や遮蔽も。
名目はたくさんある。犯人捜しも協定も、挨拶も情報集めもそうだ。
だがこの邂逅は果たして「何」になるのか。それは、終わってみなければわからない事だ。**]
―街外れの屋敷―
[目が覚めた時、外はまだ明るかった。時計を確認すれば、ベッドに入ってからそれほど時間が経っていない。
グリムが怖がっていた。
ヌルに覆いかぶさるようにして、ベッドのなかで震えている。
手早く身支度を済ませ、いつものナイフとスコップに加えてボールと瓶をいくつか持って、部屋をでる。グリムは置いていこうとしたが、離れないのでそのまま連れていく。
物音はしない。話し声も聞こえない。
慎重に、屋敷を見回っていく。グリムは何かに怯えながらも、懸命にヌルの後を追う。
グリムが何かを恐れるのは、初めてだ。それゆえに、ヌルも最大限の警戒を行う。
2階から順に部屋を確認し、1階へと降りる。
窓が一か所、鍵が外れていた。痕跡らしきものはない。
気配を殺し、順に部屋を確認する。台所、応接間、祖母の部屋――]
っ!!
[何者かが部屋に侵入した形跡があった。祖母の部屋だけ荒らされているということは、ヘルハウンド絡みの可能性が高い。
部屋を確認するが、誰かが隠れている様子はない。
グリムが外に向かって警戒しだしたため、一度廊下にでる。
陽の光が窓から差し込んでいる。]
…………
[違和感があった。明確におかしい、というものではないが、なにかがある。
次の瞬間、グリムが虚空に飛び掛かった。
正確には『そこにいた見えない何か』に、牙を突き立てる。
一瞬のノイズ。
そのノイズにナイフを突き立てる。硬いものに当たる感触がしたが、それが何かを確認する前に後方へ吹き飛ばされる。
受け身をとったためそれほど衝撃はないが、見えないというのは厄介だ。]
[グリムが吠えたてるその場所にボールをいくつか投げつけると、一つだけ、蛍光塗料が付着した。
機械の腕だった。
グリムに距離を取るよう支持し、その腕に掴みかかる。]
ぐっ……
[腕ごと壁に押し付けられる。そのまま腕の接合部と思われる場所にナイフを突き立てる。硬い音がして、外装の一部が剥がれ落ちた。バチバチという音がして、一瞬、ソレの姿が見える。>>1:287]
なに……?
[思わず呆気に取られていると、勢いよく振りほどかれて背中を床に叩きつける。
その機械人間らしき者は再び姿を消し、窓ガラスの割れる音と共に去って行った。]
……
!グリム!!
[我に返り急いで相棒のもとへ駆け寄る。幸い怪我はないようで、一先ず安堵する。
落ちていたパーツを拾い、確かめる。グレーの外装の一部。
アレは最初、姿が見え無かった。そんな機械人間もアンドロイドも聞いたことがない。そしてあの外観。まるで、噂に聞くヴァルハラの機人のような……。]
[グリムが吠えたてるその場所にボールをいくつか投げつけると、一つだけ、蛍光塗料が付着した。
機械の腕だった。
グリムに距離を取るよう支持し、その腕に掴みかかる。]
ぐっ……
[腕ごと壁に押し付けられる。そのまま腕の接合部と思われる場所にナイフを突き立てる。硬い音がして、外装の一部が剥がれ落ちた。バチバチという音がして、一瞬、ソレの姿が見える。>>1:287]
なに……?
[思わず呆気に取られていると、勢いよく振りほどかれて背中を床に叩きつける。
その機械人間らしき者は再び姿を消し、窓ガラスの割れる音と共に去って行った。]
……
!グリム!!
[我に返り急いで相棒のもとへ駆け寄る。幸い怪我はないようで、一先ず安堵する。
落ちていたパーツを拾い、確かめる。グレーの外装の一部。
アレは最初、姿が見え無かった。そんな機械人間もアンドロイドも聞いたことがない。そしてあの外観。まるで、噂に聞くヴァルハラの機人のような……。]
なるほど。
[どうやってあの夜の女王様を殺したのか。見えない相手ならば、確かに本拠地に入り込むのは簡単だろう。]
嵐がきたね。
[不安そうに鼻を鳴らすグリムを優しくなでる。
嵐が来た。いつもとは違う嵐ならば、表にも影響があるかもしれない。アレがトループの者でないのなら、この国のルールなど関係ないのだから。]**
/*
このままだとソルとヌルの二人とは一度も会話することなくエピを迎える可能性があるのでちょっと焦りはあるんだけど
アリアの陣営に入っちゃった以上、相応の強敵と戦うのはノブレス・オブリージュなのですわ・・・・・・!
ヌルとは穏便に済みそうだけど、ソルがどう転ぶのかはあり。
王道のバトル物みたいに、移動しながら戦ってたら自然と合流しちゃったりしないかな……??
/*
あー透明さんがいた。
お屋敷にも行ったならワンチャン宿に戻ったら崩壊してる可能性……は、多分無いんだろうけど(宿はホワイトだし)
組織の中枢に居られるだけでやばそうな予感はあり
もう23時を大幅に過ぎてる 寝よう
赤い悪魔 フィジシャンは、 『伯爵夫人』見習い ページボーイ を投票先に選びました。
/*
思ったけど、フットマンの性格ってこれが騒動村とかならパワーバランス保持したりキル率先したり候補に上げやすかったりするんだなぁと思った しらんけど
[ヌルは再び街を訪れていた。
眠気はない。
喧噪の中を、ふたりで歩いていく。
そこで見つけたお姫さま。せっかくなので、挨拶をしていこうか。]
こんにちは、女王様のお姫さま。
嵐がきているよ。夜雀亭は大丈夫?
[アリシア、夜雀亭の看板娘。女王様の可愛い子。
勘違いしないで欲しいのだが、ヌルが彼女をアリアの人間だと確信したのは、今だ。
表にいた彼女が、アリアの人間を従えている。彼らにとって、それだけの価値がある人物。
彼女の返事はどうだっただろう。]
本当に、大丈夫?
[拾ったばかりのグレーのパーツを、弄ぶ。
グリムは興味がなさそうに、あくびをした。]**
荼毘葬送 オクリビは、 『伯爵夫人』見習い ページボーイ を投票先に選びました。
[──そんなことは、どうでもよろしい。
フットマンが自分の足で行って、自分の口で言いたい気分だった。
誰かと一緒にぞろぞろと歩いて遊びたい気分でもなかった。誰かについてきて欲しいほど、心寒くもなかった。
フットマンにはたったそれだけで十分で、それ以外に必要なものはない。]
──お嬢さん。
こんな騒がしい日に、こんなところで一人、
ぽつんと座っていたら危ないのではありませんか。
[アリシアが声のした方を見るならば、半笑いのフットマンがひとり、ゆっくりと彼女の座る枯れた噴水の残骸へ向かって歩いてくるのが見えるだろう。]
看板娘はもうやめたのか?
[そう言って、フットマンはそのままアリシアの隣に腰掛けるだろう。
もし、アリシアが警戒して離れたとしても、フットマンは笑って彼女を見るだけだっただろう。
彼女の予感>>10は当たり。フットマンはひとりで来た。
尤も、自由と共に生きる組織だから、勝手に誰かついて来ていてもおかしくはなかったが、今回ばかりはその心配はないと此処で断言しておこう。
お喋りの場に、そんなものはいらないからね。
フットマンは伏兵ひとりだって携えていない。]
/*
フットマンとフィジジャン、二種の自由人(オブラート)って感じでぼくは好きです とても
エピになってもいいから一回がっちゃんこさせてほしい…
[幸か不幸か、組織の方から宿に関する情報は流れてきていない。それが何も起こっていないことを意味するのか、はたまた「発覚していないだけ」なのかはわからないのだけど。
彼が私を見かけたからといって、話しかけ宿の名前を出す理由はそう多くないだろう。
宿を使って脅迫するか、純粋に心配をしてくれているのか。
あまり気分の良くなさそうな表情を見れば、後者と思うのが自然で。]
……嵐は今、必死に塞き止めてる所。
もしかして──「元凶」のことを何か知っているの?
[と、遠回しな言い方をやめて直接尋ねるだろうか。
彼?彼女?とにかく中性的な容姿の彼(曖昧なため判断は灰色のまま濁したアリシアだ)からはあまり敵意を感じられず、つい踏み込んだことを尋ねてしまう。
素性を未だ尋ねすらしていないのだが、もしかすると彼もこの嵐に何かを「奪われた」人間なのではないか、そんな予想を浮かべる程度に。
フィジシャンから聞いた「葬儀屋」の特徴>>191と目の前の彼が一致するまではもう少しかかるだろうか。
手に持って弄る機械部品らしき物は彼の常備品にとても合いそうに見えず、嫌な予感を増していく中。
目の前の人物からの返答を、小さな焦りに急かされながら、ただ待つ。*]
[それは10年前>>3。
「シンギュラリティ」の残党に大切な人を売った男の物語。
相手の素性も知らぬまま、けれども「電脳化」については聞いた上で乗ってしまった甘言。
ひとりの女を金で売り不帰の人にした、実験の実質的な共犯者。]
―――――…、そう。
[「悲しむべき程に」怒りは湧かない。この女はそういう機体に入れられた。
相変わらず静止したままの「鳥」を肩に留まらせたオクリビは、下げた両腕を持ち上げることも、握り拳を作ることもせず。
ホールドアップの姿勢でこちらに近づく“正直者”の意思>>4を、その場で黙って聞き遂げる。]
……貴方が犯した罪も。貴方が戦う理由も。
この国に貴方が何を求めているかも、解りました。
私から“私”を奪った者の生き残りに、
結果論とはいえ貴方が加担した、ということも。
その上で言いますが、私は貴方を殴ったりしません。
だってそんなことしたら、今の貴方は
間違いなく死んでしまうでしょう?
[この男も抵抗は流石にするだろうが、今のお互いの負傷度合いがまるで違いすぎている。
「朝の王」に流させた血>>1:220>>1:244に見合うだけどころか、微かな損傷すらもオクリビの機体には生じていない。そんな機工が、機械化せざる手負いの生身をまともに殴打すればどうなるか(出力調整>>0:212は考えていなかった)凡そ予測できた。
……そう淡々と思考して発したこの言葉に嫌味の意図は無かったが、フットマンが「嫌味」の色を引っ込めた>>1:221ようにオーネストも応えてくれるかは、さて。]
ですから、頬を抓る程度にいたします。
この程度ならイサ……前職の後輩たち相手に
度々行ってきて、力加減が慣れていますので。
[そう前置きしてからオクリビはゆっくりとした動作で左腕を持ち上げ、黒手袋を嵌めた左手を“正直者”の頬に向け伸ばす。
特に何もなければ、そのまま男の顔の皮膚を、ほんの少しだけ傷みを与える程度に軽くつねるだろう。]
[距離縮まったその男が、囁くように微かな声で口にしたこと。
彼自身がここで発した「正直」の語に違わず、本当に率直に伝えてきたのだろう言葉。
「生きて」という強い言葉という訳でもなかったそれに――それから呼ばれた「名前」に、女の目は見開かれる。
ここでオクリビは、漸く表情を緩め、くしゃりと笑った。
胸を震わすような感嘆は生じずとも、それに相応する「安堵と嬉しさ」は形にして示したかったから]
ええ。譬え何と言われようとも、私は私。
今の私は、「穴掘り帝国のオクリビ」よ。
[譬え「化け物」や「人形」の認識が彼の中で無くならずとも。
オクリビはそうしたモノではない――と伝えようとする意思は「正直」な筈だと、女は思考した。]
[「女王」との密談のあの後、彼女の中でまた大事なことが生まれた>>1:200>>1:295ことは知らぬまま。
それでもオクリビ自身確かに聞いていたズィーの意思>>1:96があったから]
誰一人として見捨てない「女王」の国。
これを幼い夢だと笑う人もいるでしょうが――。
貴方や、貴方の大切な人や、私のように、
騙されて全てを奪われたり、奪ってしまったり……
誰もそんな馬鹿を見ることにならない国を、
きっと彼女も望む筈だと、私は思います。
……素直に《蒼穹の広さと美しさを夢見られる》、
そんな「国」になると思いますし、私もそれを夢見ます。
[最後に沿えた一言は、25年ほど前のアイドル歌手の歌詞の一文。
ふっと記憶に浮かんできたそのフレーズをここで零し、幾らかきまり悪そうに(きまり悪い言葉だ、と認識していた)軽く目を逸らしてから、話題逸らすように彼の解放の意思に乗る。]
では、私はここで失礼しますが――…
最後に一つだけ、お聞かせください。
貴方はあの、“正直者”のオーネストで
間違いありませんか?
カサブランカの中で噂になっていたのですよ。
年に一度白い花を、墓標なき瓦礫に捧げる男がいる、と。
[それである年に若い職員の誰かが「私も弔いをしたい」と言い出し、情報をもとに密かに白い大輪の百合を捧げに行ったことがあった。先程オクリビが得た引っかかり>>1:275はこれのこと。
といっても葬儀向けの百合からは花粉が除去されていたし、ついでに言えばそんな高価な花は容易に盗まれる>>0:153ので、オーネスト自身が大輪の白百合の痕跡を見たことはなかったかもしれないが。
答えがどうあれ、この後オクリビは肩に「鳥」を留まらせたままこの場を立ち去り、カタナに両手を添え直す。*]
来てくれてありがとう、おじさま。
本当に、本当に久しぶりね。
[隣に座る男に視線を合わせれば、随分と見上げることになるだろう。
少なくともアリシアの主観では「話好き」な彼が、律儀にひとりで来たのに不意打ちを仕掛けるなどありえない。
ゆえにアリシアは彼が隣に座ることを当然に受け入れるだろう。
老いない男と変わらない少女が並んで座る姿。
もしページボーイが見ていたら、彼女はどう思うだろうか。7年も前の事であっても、変わらないままの姿でそこに"ある"二人を見て。]
辞めた訳じゃないのよ。
でも今は──何もしない方が危険だからね。
[表と裏は区別しているつもりだ。
たといこの嵐が収まったとしても、この「私」を知る人は間違いなく増える。それを知っていても、動くしかない。
だからこそアリシアは相応の覚悟をもって、単刀直入に、尋ねるのだ。]
用件は大体話したと思うから、詳しい内容についてもお話したいところなんだけどね。あ、思い出話なんかもしちゃう?
でもその前に、何としても聞いておかなきゃいけないことがあってね。
[などと話す様子は看板娘の顔と何ら変わりなく。
あるいは幼い頃、フットマンと話す時にも見せていた顔だろうか。しかしそれだけ言い終えれば、そんな顔は消える。
現れるのは、今のアリシアの顔。
いたって平静な、そしていかなる紛れも許さないというそんな顔で。]
ねえ、おじさま。
──ウチのボスをやったのはあなた達かな?
[これを聞かなければ、何もかもが始まらない。
女王が頂点に君臨するのが、アリシアにとって最も良い形だったのだ。
まさかあなたたちと、今蹴落とし合う必要は無いよね?と。
それはあの邪魔な太陽を消してからでいい。もっと互いに力をつけて、憂いが無くなってからでいい。
あるいは争わず、ただ結果のみに委ねればよかった。
言葉の外、生の光を灯した瞳でそう問いかける。
──さあ、お話しをしましょう。**]
/*
ヌルとお話できた……ウレシイウレシイしてる
自分から動く例少なすぎない??は本当にそうなので皆様にはご迷惑を……
[ダダダダダダダ!!!と降りしきる轟音。
ドチャ!!!ビチャ!!!と凄まじい音とともに、
蜂の巣にされていく部下の姿を見て、男は顔を引きつらせた>>7
取り囲んだのは機械化人類ではなく生身の人間だ。それを…普段は歯牙にもかけないくせに、まるで目障りな粗大ゴミを散らすかのように破壊していく様と血の海を滑り出し爆弾の爆発を回避する様は、正しく赤い悪魔だ。
生身の人間に必要のない火力。
先程、ネズミ軍団と戦ったときにはぎ取った強い防具>>1:166なんかもすべて貫通し、肉塊になった仲間たちを見て、流石に大きな舌打ちがでる]
そこまでするかよイカレ眼鏡…!!!
こんな可愛いガキ一人に随分お熱だな!!!
…テメーら!撃て!!!
あいつに近づくな!!!!!
[一般戦闘員でさえ、近づけばただでは済まない。
近距離用のデザートイーグルに持ち替えたのを確認すれば>>8、
周囲の部下たちを散開させ、瓦礫の中や崩れそうな建物の中からの狙撃射撃乱射撃へと移行する]
[問いかけに対しては吐き捨てるように>>8、]
そうだったらこんなとこでテメエなんかと戦ってねえよ!!!
[と、ブチ切れながら、
自身の足に触れ、脚力の出力を最大まで上げる。
近くに転がっていた仲間の死体から、使えそうな武器を剥ぎとる。
……周囲の壁に鉤を射出し、引っ掛けることで簡単なワイヤーアクションができるようになる装備。人一人を持ち上げて飛び回るなんてことは本来これだけではできない。
なぜなら人間の足には、跳躍力を自動で上げる機能なんてないからだ。
しかし、いま。戦いに特化したこの男は。
生き残るために人間の身体を捨てさせられた男は]
おとなしくそこで沈んどけや!!!
[ビュンッッッッ!!!と飛び出したワイヤーが、となりの建物の窓へと軽くかかる。
引く力と共に、ダンッッッッ!!と大きく跳躍し、
銃弾が飛び交う中、赤い悪魔の真上を跳躍する。
手に持っているのは仲間が使っていたサブマシンガン。
先程のお返しとばかりにダララララララ!!!と弾を降り注がせる。
対面の壁に辿り着いたら足で壁を砕いてフックを外し、建物中へ隠れ、移動。
ヒットアンドアウェイ!!!
自分の身が仲間の銃撃で多少削れようが構わない。ここで仕留めなければ俺は死ぬのだから!!!
一瞬だけ輝く蒼天の金の太陽。
飛ぶ、撃つ、消える。飛ぶ、撃つ、壊す。
飛ぶ、駆ける、仕込み刀で腕を狙う。
ワイヤーと脚力上昇によって行う、中距離攻撃と至近距離攻撃の乱舞。楽しく踊っていただけただろうか?**]
[……組織『ヘルハウンド』の元拠点情報を入手。
彼らの持つ『薬品知識』や『調合法』>>0:397>>0:398などが、どこかに残っていないかを確認…]
( 安置室に機体の目撃情報。
ヴァルハラの機装に類似するも動作は機械的。
武装の詳細は不明。
侵入口の特定は行えたものの
警備システムには検知されず。
「幽霊」を想起させる希薄な姿。
何かしらの探索と思しき挙動。
目撃者の存在を感知していたかは不明だが
機体からの攻撃行動は確認されず。
各種報告内容から、最初の目撃から5分の間に
該当機体は社内を脱出したものと推定。
『単騎でいきなりマシンピストル撃たずに
報告に動いたイサリビちゃん偉い』……ええ、偉いわね。 )
[確認事項>>1:287>>1:288をここではっきりと声に出して漏らすことはせず、元同僚に小さな相槌だけを返す。
ただしこの時点で「潜入捜査員」から伝えられたのは、あくまでリリオ内での目撃談のみだ。]
情報共有、ありがとう。
あの子に限って白昼夢とか無いし、
私の方でも十分に警戒するわ。
[「
女たちにはちゃんと「白い家」を守るための力がある。かつての一員として、そう信頼を置いている。
中央表通り全体の――否、トループ全体の連帯が求められる事態、例えば「国外からの招かれざる客」の可能性も互いに確認してから、オクリビは、元同僚の「潜入捜査員」とは違う道を歩き出す。*]
[さて、この「異常事態」を真っ先に伝えないといけない相手がいる訳だが――。
件の「幽霊譚」がどれだけトループ内に広まっているかは定かでない。それよりも
乱戦への遭遇によって「帝国予定地」にすぐさま辿り着けない可能性も考慮し、オクリビは先に「一報」を入れることにした。]
[頭部内の通信端末を起動し、テキストデータを生成。データを載せた電波を「
勿論、暗号化は掛けておく。組織の面々はまだしも、件の「機装」側に傍受された場合に備えて。]
“ オクリビちゃんから伝言よ
幽霊みたいにぼんやりした姿の
ヴァルハラの機人みたいな機械が
トループの中をうろついているみたい
機械の方から攻撃はしないみたいだけれど
何があるか判らないから
それらしいモノを見かけたら 注意して ”
[ネズミ型の機械に電波が届き次第、「ちゅう」と甲高く一鳴きする通知音が響く。
通知音が届いてからお腹のスイッチをオンにすれば、「ネズミ」は上記のテキストデータを自動的に読み上げるだろう――通知音の「ちゅう」と同じ、甲高く可愛らしい声で。
尤も、この通信が届くのがどのタイミングになるかは判らないが。]
もう少し、
ウィットに富んだ暴言が欲しい所、だな
[口汚い罵りを受けながらも、涼しい顔で言い放ち、平然と走り出す。
完全な乱戦状態と化した場であったが、だからこそ動きやすいという物。>>35
全ての銃口が自分を狙って居る事を確認すれば、義足の足で大きく踏み出し地を駆ける。]
(そうだったら、此処でわたしと戦って居ない、か)
[
こんな所で、わたし相手に遊んでいないで?
もし彼が、ページボーイの目撃情報に在った異形を手下と統べるであれば、確かにこんな所に居る方がおかしいか。
通った道理にやや思案するも、横をかすめて行く銃弾に姿勢を低くする。]
[帰ってきたご立腹な返事と、跳躍する小さな身体を視線だけで追い、サブマシンガンの雨を避けるよう飛び込んだのは敵陣のど真ん中。
挨拶は済ませた、後は対峙者を屠るだけ。
動揺若しくは怯えた顔の者はわざと脚等を撃ち抜き、立ち向かってくる者を積極的に狙っていく。
この配置ならば同士討ちなどの誤射を恐れ、容易な発砲は出来まい。
むしろソレを恐れないと言うであれば、負傷者を増やす良い機会だ。狙撃手含む遠距離の相手は瓦礫や肉壁に任せ、弾丸を放つ。
それでも此方の方が圧倒的不利な事は勿論だが、相手に士気があり過ぎるのも厄介だ。
懐に飛び込み、くるりと一回転しながら銃に付けた刃物で相手の首を掻っ切ると、そのままゼロ距離で発砲、別の者を吹っ飛ばす。
常に相手の銃が使用不可能な程の近距離を維持し、白兵戦と進む。]
[狙うは首元もしくは、的の大きい胴。
自分は生粋のガンナーでは無く、どちらかと言えばアサシン寄り。故にヘッドショットは期待していない。
それでも近距離であればある程度の融通は利くし、マグナム実包なら唯の弾傷では済まないだろう。
時に腕で、銃で相手の武器を跳ねのけ、鍔迫り合いと弾き、近接格闘術も交えながら敵陣の中を走り、舞う殺陣が如く歩き、障害物の上を駆けあがり、血だまりを作り上げる。
自分は、クラッカーとしての腕だけで幹部に上り詰めた訳では無い。
戦闘特化組織の中でも十分と立ち回れる戦闘力。それを長年維持したまま『椅子』に座り続けて居る。
怯え腰を抜かしたものは捨て置き、軽傷重症問わず負傷者を追加。同胞の手当をと武器を手放す救護者人員をあえて増やし、全体の士気を大きく削り取る。
アドレナリンの放出に身を任せトリガーを引き、弾倉がカラになれば器用に空中で再装填。
無論こちらも生身のパーツが残る身、相手の銃弾が当たれば抉れた箇所から血が滲み、赤い外套が暗色へと染まる。
だが、それがどうした?
男はまるで痛みを忘れたかのように、暗い笑みを浮かべる。]
流石はお子様、
ターザン遊びがお好みらしい…!
[器用に空中を行く相手をどう撃ち落としたものか。>>37
時折かすめる相手の刃を、此方の刃で弾きながら、瓦礫の上を駆け上る。
互いの距離を無理やり近づけ、幾度か胴や肩部、脚部に向かって発砲。
……手っ取り早く腕か脚を潰して、地に叩き墜とす。
胴に納まっていると思われる動力部には、多少傷がついてもいい。けれど頭だけは綺麗に残さなければ。
乱戦状態で他者の頭を壊す遊びに耽る予定は無いが、「BloodSun」がやった事実もしくは、陣営トップたる男自身が見聞きした事すら自覚していないような、そういう希少な情報が欲しかった。
金の太陽を銃口が追う。だがこの状態は些か面倒すぎる。
相手が瓦礫の向こうに隠れた着地タイミングを狙い、取り出した手榴弾のピンを口で咥え外すと、少年が消えた方角へ投げ込んだ。
無論これでバラバラになる程、相手ががヤワな存在だとは微塵も思って居ない。緊急と飛び出してくるかもしれない相手を捉えようと、銃を構える。]
――出ておいで、坊や
殺したりしないよ、今日はね
[高揚のまま歌うように口ずさみ、「今日は」ときちんと付け加えた。
折角のパーティーだと言うのに主催の顔が見えないのは寂しすぎる。
踊るのなら互いに近距離でなくては。そうだろう?
相手の目的は、此方の殺害。
対する自分の目的は、ソル・ブラッドサンの捕獲。
異なる目的と立場を鼻で笑い飛ばしながら、幾度目かのリロードを行った。**]
[隣に並んで座ってなお、余りある身長差>>32。
フットマンの腰が曲がることもなければ、アリシアの背が大きくなることもないゆえに、永遠に埋まらない差だ。
フットマンはその差を見て物悲しくなるでもなく──こちらを見上げるアリシアに首痛そうだな、と思うぐらいだ。そう思うなら、やや屈んでもいいと思うが。]
そりゃあ、かわいい娘たっての“お願い”だからな。
[まるで、かつての時間を切り抜いたようだ。
それだけ、二人の姿はあの頃から変わっていない。
ただ違うのは、フットマンの軽口に眉を吊り上げる人間が、もう何処にもいないことだけだ。]
[辞めたわけじゃない、とアリシアが言う>>33。
フットマンはそれに「そうなのかい」と大袈裟に驚いて見せた。
何もしない方が危険だと、彼女は言う。
そうだろうとも。この嵐は、窓を閉めたところで凌げるものでもあるまい。
流石は、
思い出話か?何かするようなモンはあったかな。
[なんて笑ったまま言ったけれど。
「聞いておかなければいけないことがある」と言う少女に、フットマンは半笑いを崩さないまま黙った。
幼い時分──今も見た目は全く変わらないが──に見せていたアリシアの表情がすっと引っ込んだ。非常に、至って冷静。
それだけで、彼女の現在の立場が窺い知れる──守ってくれる相手がいると言われたときに思わなかったのか?
ああ、思わなかったとも!可愛い天使を守りたい誰かなんて、山ほどいるだろうからな。]
……面白いことを聞くんだな、お嬢。
そうだ、と言ったらどんな扱いを受けるのか、想像するだけで恐ろしい。
[アリシアからの問い>>34に、フットマンは表情を崩さないまま言う。
答えになっていない。だけど、ある意味では答えだ。自分がそうはならないと確信している口調。それは言外にフットマンの潔白を示して──いや、ならないか。
大事なのは、アリシアの言外に含んでいるだろう言葉を、フットマンは受け取らなかった、ということだ。
今蹴落とし合う必要はない?
力をつけ、憂いがなくなってから?──とんでもない!
いま、この瞬間、激動する状況の中で手を組むなんて、一般的すぎてつまらない!]
[──フットマンの気は変わらなかった。
結果のみにすべてを委ねるのは、結果的にそうなるのであれば、フットマンもそれでも構いやしなかったけれど。
だけど、現実はそうじゃない。
まさにお祭りが起きていて、みんながみんな騒がしい。
“だったら、そのままにしておこう”!
フットマンに、遺された親族の心中を想う心があれば、もう少しマシな思考をしただろうか?──いや、変わらないだろう。そもそも、フットマンだって悼む心ぐらいあるとも。──だけど、
それが、“今の”フットマンの考えだ。悲しむのは未来の自分がやる。
暴徒と化した連中は好きなだけ放っておこう。
あちこちで起きている殺し合いで、誰が死んでも構いやしない。
遺る傷なら可哀相に。あとで存分に弔ってやればよろしい。
今は好き勝手にしよう。私も好き勝手にしたいから!*]
[フットマンは気まぐれで。自由に気ままに我が儘だ。
まるで、日暮れにまだ遊びたいと駄々をこねる子供のよう。
『暮れぬ朝の王』──日が暮れないなら、いつまでも遊んでいられる
ああ、ずっと夜が来なければいいのにって。
そんな、子どものようなことを、*]
石火硝煙 ヒート・H・フットマンは、 ????? ページボーイ を投票先に選びました。
/*
あれ、これでいい?大丈夫?
あたま働いてる?って自分に呼び掛けてる
思考の移りとかの真ん中すっ飛びやすいのでできるだけ気をつけてるんだけど、起きてしまってたらほんと申し訳ない
/*
・サイコパスやりたい
・くそ野郎になりたい
・デザートイーグル持たせてガンカタやりたい
村前に建てていた目標が全て埋まったたのでもう満足ですシュワワ。これでいつ死んでもいい。でもこの村死人出ないの、ざんねん。
"『ヘルハウンド』の保有✕✕、
薬✕✕術、医✕✕術に関す✕✕✕✕無し。"
"『不可✕✕✕爵』の✕✕✕確認で✕✕。"
"✕✕完了。撤退する。"
しらゆりの そうぎやにて
[……人気のない霊安室。
新しい遺体が運び込まれるその場所に、
いつしか、ぼうっと立ち竦む人影がある。
影が濃い部屋ということもあり、ほとんど姿は見えないが
光が入ってこないことが、
逆に迷彩機能にほんの僅かに違和感を持たせたか
……影のように遺体の前に立つ機人は、
カキキッと音を鳴らすかのように首をした。
そして、遺体の前に一つ一つ立ちすくみ、
その顔をじぃっと覗き込む。
周囲を見る。誰かが扉を開けた>>30。
赤い視界が不気味に光り、入ってきた女性を見つめる]
[…その瞬間。すうっと、外から風が入る。
死体安置室の中の淀んだ空気をすくい上げ、
謎の影の方へと吹き込み、
風をまとった機械人間は…
そのまま、ボゥッッ…と消えたのだ**]
─アリアのお姫さまと─
[なぜ、彼女に声をかけたのか。
身内を失った少女への同情?親切心?
まさか!
アリアの人間がどうなろうと、どうでもいい。bloodsunも、リベリオンマウスも、暮れぬ朝の王も、リリオ・カサ・ブランカも、地下帝国も、それ以外も……誰が死のうがヌルには関係のないことだ。
お友達がいなくなってしまうのは悲しいけれど、人はいずれいなくなってしまうものでしょう?
何かあったのかという問いには、首を傾げる。]
さあ?夜雀亭には行っていないから。
[グレーのパーツを日にかざしてみる。
なにも見えない。]
嵐がおばけを連れてきたみたい。
ねえ、おばけには、ここのルールは通用すると思う?
[アリアがどうなろうと興味はない。
でも、あの店がなくなるのは嫌だなって思った。片手で数えられるぐらいしか行ったことはないけど、ご飯が凄く美味しかった。
言葉がはっきりしないのは、ヌルにもよくわからないから。
「ヴァルハラの機人のようだった」なんて言ってもし違ったら、こちらに被害がくるかもしれない。]
フィジーおじさまは、おばけの頭の中も見られるのかな。
[彼女はどうしただろうか。この混沌の中で、彼女が何を選ぶのか。
なにも持たないヌルには、わかるはずもない。]**
/*
ヌルがヘルハウンドのことを知ることができるか、このまま知らないで生きていくのか。
生き残りの構成員は下っ端か、技術職以外なんだよな。
何をしていたかは知る機会はあるだろうけど、詳しいことは分からないままなんだよな〜〜。
もし分かるとしたら、祖母からだけど既に故人なんだよね。
よくあるのは日記に書いてあるとかだけど、脳を壊死させる組織のトップがそんな迂闊なことしないし、やっぱり墓まで持っていくだろうな。
/*
今日は社畜が社畜故、ちょっとIN自体が遅くなりそうなのと、とにかくすでに本当に眠いので、早寝に徹したほうがいいかもしれないのです… 明日。明日必ず。
マフィア『BloodSun』ボス ソルは、 『伯爵夫人』見習い ページボーイ を投票先に選びました。
[さあ、朝の王様。]
何はともあれ、私は生き残ったよ。そう、それだけ伝えたかったの。
[答えを聞かせて。]
思い出話はいらない?それじゃあ早速本題に移りましょう。
[不意に立ち上がり、彼に背を向けて歩く。くるっと振り返れば、彼はどうしているだろうか。
座って少女を見つめている?合わせて立ち上がる?あるいはそのどちらでもないのかもしれない。
もし座ったままだったとしても、立ち上がって尚見上げるその男に、少女を覆うばかりの巨大な腕を差し出す。]
直接聞きたいわ。ねえ、おじ様。私の手をとってくれるよね?
[わかりきったその答えを。さあ! さあ!!*]
スラム民にネタの面白さを求めてんじゃねぇ!
笑いたけりゃコメディでも見てな!!!!
[煽りに対してこちらはツッコミを入れつつ、
散弾銃の嵐を吹き荒らす。
しかし、見抜かれてしまったのだろう。
その嵐が仲間のいる方向には向けられていないということを。
唯一接近戦ができる金の太陽は、多少弾に当たったところでどうということもない。
しかし、生身の身体で生きているものが多い三下共は例外だ。
だからこそ、ボスの動きを注視し、その斜線上に入らないような位置取りを常に心がける。ボスもまた、仲間を巻き込む数は最低限になるように、ど真ん中に赤い悪魔が入るように調整する。
その連携は巧みなものだ。だからこそ、絶対的なスキにすらなる]
[血にまみれながら突っ込んでくる悪魔。
恐怖に立ちすくんだものが膝を
勇敢にも仲間を守ろうと勇ましく立ち向かったものは、
首を切られ、頭を飛ばされ、次を殺すための肉盾にされる。>>46
おぞましい笑顔>>47に、鮮烈すぎる死の舞踏に、
一人また一人と膝を付き、勇敢なるものは道を彩る花畑となった]
クッッッッソ……!!!!
この…!"化物"がっっっ……!!!
[人数ではこちらが圧倒的有利。
しかし、実際はどうだ?
俺様を化物と呼ぶなら、
こいつはなんと呼ぶべきだ!!!]
[空中を駆け回り、少しでも、一発でも殴り入れる。
仕込み刀の攻撃はほとんどいなされていた。
ならばと空中を飛べば、やつは壁を駆け、無理やり接敵し
当たり判定の広い胴体や手足を狙う…!!!>>47]
っ、そういうお前は木登りが好きみたいだなぁ???!
公園のジャングルジムでも登ってろよ!!!
[右腕の鉤爪で、男が向けた銃口と腕を殴り、無理やり方向を変える。
腕への攻撃は掠り、胴体への攻撃は脇腹ギリギリを貫通した。]
くっ、…ぐ…!!!テメエ!!!
[ビギっっっ!!!と鋭い機械音があまりに響く。
男の顔面だから肩だかを思いっきり足で蹴り上げ、がっっっ!!!と強く壁側へと押し付ける。地面に落とそうとする男の意図とは裏腹に、少年はより高く、遠くへと飛び上がる。
ワイヤーに引かれ、瓦礫に隠れ、着地して…]
ふっげぇえ、
[少女らしからぬ声が漏れた。
街中のあちこちで、大きな争い。大きな音に、怒声。
銃声、金属音。
今日のスラムはなんか異常なほどに落ち着きがなかった。
それはスラムだけではなく。
それでも、中央表通りでの争い禁止の約束は守られている。
いつから、そういう約束があったのかわからないし、駄目だよって言われたわけでもないんだけど、そういうもんなんだなってずっと思っていた。]
[…ガラガラと大きく音が立つ。
爆発の影響で大きく瓦礫が崩れ始めたのだ。
土煙の中、ばぢばぢと何かが大きな音を立てる。
まるでお茶にでもさそうかのような
歌うようなお誘いへの返事は数秒なかった。>>48
土煙が晴れた、その時]
うわぁっ!!
[とっさに身を低くしたら、頭の上の方の壁に銃弾ががきぃんっと貫いた音がする。スラムから続く裏通り。瓦礫に身を隠して、こっそりと争いの様子を見る。
キャッチ活動をしに来ただけなのに]
これじゃぁ、おれん国さだぁれもこれねぇべ
["来る抗争の時"。オクリビちゃんの言葉を思い出す。
でも、これって]
"戦争"みてぇだ
[普段みてる抗争とはワケが違う。
なんで、みんなそんな喧嘩するんだろう。]
っせ!!!なら、さっさと!!!
くたばれっての!!!!
[男の足を起点に、一気に跳躍する。
仕込み刀で狙うは胴体。
距離を詰めた瞬間にワイヤーを切り取り、
一刀両断の気合で突っ込み、超接近戦へと入る!!!
銃口を開け、放つ、ワイヤーで足を引っ張る。
仕込み刀で、首を狙う……!!!!
頭の中を弄くられるなんて冗談じゃない!
殺されるに決まっている…!どこに信用する要素があるのか…!!!
…絶対に『あの秘密』だけは守り通さねばならないんだよこっちは!!!*]
あのぉおおお!!
喧嘩さやめて、おれんとこの国さつくらねぇべかーー!!
[そう、大声を張り上げてみては、]
っとととと
[あまり、届いてはいないみたいだけど、
っと、]
[と、突然ちゅうーと胸元から甲高い鳴き声がして、瓦礫に慌てて逃げ込んで]
わわわっ!
[それは、守るように抱いてた、オクリビちゃんからもらったネズミちゃっm・
あわてて、出して。お腹をこちょこちょって掻くようにオンにする。
そうすると、可愛い声でオクリビちゃんからのメッセージが]
えっ!?え!!
しゃべっだぁ!!かわいいねぇええ!!
[使い方などは聞いていたけども、改めて聞くと、
その可愛さに、へにゃぁっとなる。
オクリビちゃんから届いた伝言は、ちょっと注意したほうがいいものがうろついているから気をつけてといったもので。
けど、]
ゆゆゆゆゆ!!
ゆうれい!!??
うううううん!!わがっだぁ!!
[幽霊のところに、やけに反応してしまう。
女王たるもの、そんな]
[そうして、その言葉の最後に少しだけ真があって]
へ?
[>>43の言葉に、きょとんとして、
ネズミちゃんを抱えて、ぎゅっとして、
なんて答えたらいいか、わからなくて]
ねずみちゃん、おら好きだべ
[そう伝えた]
オクリビちゃん、あぢごぢ、どっかんどっかんしでっがら、
あんまアイドル活動さ、しすぎねぇようにだべ!
[ちゃんと遠くからでも守るからね!*]
ああ、元気そうで何よりだ。
[見て、知ってはいたけれど。そう伝えたかったのだと言う少女に、フットマンは半笑いとは違う笑みを浮かべる。
──話は本題へうつろう。
不意に立ち上がったアリシアの後>>63を、フットマンの視線が追いかける。
普通なら、花を咲かせたかもしれない昔話にも、今回ばかりは咲かない。
数歩歩いて、くるっと愛らしく振り返る姿をフットマンは見ていた。
ああ、これが花畑とか、波が穏やかに打ち寄せる渚だとか、そういうのなら良かったのだけれど。小さな体躯と愛らしい顔に見合わず、背景は汚い廃墟のような風景だ。]
[フットマンは、すっかり短くなった葉巻をぽいっとその辺に捨てると、新しいものを取り出す。もったいぶったように、いつも通りの手順を踏んで、葉巻に火をつけた。]
──アリシア。
[紫煙と共に、目の前の娘を呼ぶ。
小さな体躯に見合わぬ巨大な腕が差し出されている。
分かり切った答えが知りたい?そうか、ならば答えよう。]
答えは、NOだ。
忘れるな。私たちは、今は“敵”なのだと。
[賢い選択ではなかったはず。
本来であれば、アリシアの考え>>34が正解だ。
一時休戦して、協力して他を潰す。それが正解だった、はず。
だけど、『暮れぬ朝の王』の目的は、生き残ることじゃない。
「最後に勝っていた方が上」なんていうのも、結局大元を辿れば、楽しく遊ぶためのスパイスだ。フットマンのその場の思いつき。実際にどっちが上になっていようが、大した問題ではない。
全部全部、気分次第。日が暮れるには、まだ早い。
今は、そういう気分。*]
[薄暗い闇の中に、まるで光る眼のような赤い光が浮かび、少女の方を見つめる――。]
『 、 ひぁ 、 』
[少女は大きな傷跡で引き攣る顔を、恐怖でさらに引き攣らせる。
ランタンを持たない手で懐のマシンピストルを引き抜くこともせず、一歩後ずさった時。
開け放っていた背後の扉から風が吹く。
闇の中僅かに目視できるシーツや書類のはためきから、風は亡霊がごとき機人の影へと吹き込んでいく様子だったという。
そしてそのまま、うたかたが如く、影はその場から形を失くしていった――。]
[……機械の女が歩いた後には、手足を折られた暴徒が幾人も転がっている。今度は機械化した者だけでなく、生身の人間もまた地に転がりもがき、呻いている。
斬られずともへし折られた生身の脚には、カタナの鞘で強打された痕。斬り落としたままにすれば、出血多量で死にかねない、と。
オーネスト(あの“正直者”は確かにその人だった!)との“いい国”の話を経て、「穴掘り帝国のオクリビ」は、「
――奪われるだけの命が生まれない。
――誰一人として見捨てない。
そんな夢と願いの「国」を夢見る女は、「不殺のアイドル」のスタンスを堅持しようとしている。
それが結果的に、地獄の悪魔が如きおぞましい戦術>>46と同じ結果を為そうとも。*]
[……機械の女が歩いた後には、手足を折られた暴徒が幾人も転がっている。今度は機械化した者だけでなく、生身の人間もまた地に転がりもがき、呻いている。
斬られずともへし折られた生身の脚には、カタナの鞘で強打された痕。斬り落としたままにすれば、出血多量で死にかねない、と。
オーネスト(あの“正直者”は確かにその人だった!)との“いい国”の話を経て、「穴掘り帝国のオクリビ」は、「正式デビュー暴力の示し方」>>1:83についての方針を少し変えた。
――奪われるだけの命が生まれない。
――誰一人として見捨てない。
そんな夢と願いの「国」を夢見る女は、「不殺のアイドル」のスタンスを堅持を試みる。
それが結果的に、地獄の悪魔が如きおぞましい戦術>>46と同じ結果を為そうとも。*]
―混沌のなかで―
「お久しぶりです、お嬢さん」
[そう声をかけてきた女性には、見覚えがあった。
生前祖母に会いに来ていた人物だ。おそらく、ヘルハウンドの生き残りの一人。]
「アリアの人間と、仲良くしているようですね」
してないよ。
[フィジシャンはおともだちだが、フットマンは違う。アリシアは店員と客の関係だし、それ以外のアリアの人間はよく知らない。(ページボーイのことはデュークと一緒にいるコという認識だ)
女性は表情を変えずに続ける。]
「私はこれまで、ロザリーの意志を尊重してきました。
ですが、あなたには知る権利があります。
あなたが望むならば、教える用意があります」
[それだけ言って、彼女は歩き出す。
知りたければついてこい、そういうことだ。
握ったままだったグレーのパーツをポケットにしまい、彼女の後をついていく。
これまで祖母に話を聞かなかったのは、育ててもらっていたから。彼女が嫌がることはしたくなかった。
しかし、その祖母はもういない。ならば義理を立てる必要も、もうないだろう。]
―噂話をひとつ―
[種を蒔いた。
大きくなるか、芽も出さずに消えるかわからないほど、ちいさなちいさな種。]
『フットマンは知っている』
[ただ、それだけ。
嘘も本当も尾鰭も背鰭もくっつていろんなものが流れていく。そのなかにまぎれたちいさな噂。
フットマンは知っている。
何を?
それは、彼に聞いてみなければわからない。]
♪、♪、
[肉塊をより分けて、彼女は歌う。歪な歌を。
秘密基地で内緒話をしている鼠、獲物を探している汚れた烏、ひっそりと身を隠している猫、誰に聞かせるでもなく、皆に聞かせるように歌っている。
人は、都合のいいように物事を解釈したがる。
「何かについて知っている」人物がいるとした、なんだろうか?いま、一番何かを知りたがっている人は?
もしかして、もしかしたら……彼が犯人を知っているのでは?]
─裏通り・ヌルと─
[会話してみての第一印象は「掴みどころのない人」だった。
相変わらず会話の目的をはかりかねる、そんな印象を漂わせている彼だ。
夜雀亭の件は頭に入れておき、しかし危機に確信のあるでなければ、後ほど連れている人員の一人に様子を伺わせようかと考えながら思考を打ち切った。
話の最中も彼は相変わらず手に持った金属部品を弄るばかりで……と思ったら、おばけとは?まさか私が年相応の少女だと思って揶揄っているわけでもないだろうに──あ。]
──仮に霊の類がいるのなら、通用はしないだろうけど。
未知の技術が用いられた兵器と考えれば、通用しないだけじゃ到底済まされないね。
[彼がしきりに弄る金属部品がもしその機械の一部なら、話の意味が繋がるだろうか。
透明なものの噂は未だ知り得ないアリシアだが、今や忠告と受け取れる彼の返答に表情を引き締めることだろう。]
[続いて彼から「フィジーおじさま」という言葉が出れば。]
それってもしかして、フィジシャンさんのこと?
[なんて言葉が口をついて出るかもしれない。私たちを夜の女王と断定した彼の事だから、きっとフィジシャンと何らかの関係があり、その所属を知って言っているのだろうと──]
――あれ?
じゃあもしかして、あなたが「
[フィジシャンが言葉を濁した相手。すなわち彼に何らかの関わりのある人物であること。そしてフィジシャンから聞いた外見的特徴。
それらが脳内で合致し、繋がる。
さて、アリシアが彼から聞いたのは「知り合いである」という程度。返答次第では素敵な話のタネになるだろうが、はたして。*]
[こうしてズィーの声が響いてきた方角を辿るうちに、頭の中に響く通信。
「幽霊」への注意喚起は確かに伝わったようだ>>75。
しかし彼女が幽霊に妙に反応する様は前職の後輩のごく一部を想起させ、反射的に口元が僅かに吊り上がってしまったという。今の距離からなら、ズィー当人にはこの顔は見えない、筈だ。
それから、追伸じみた通信への返答>>76。
オクリビからの言葉は抽象的になってしまっていたが、返ってきた「ねずみちゃん」の語は此方の意を確かに汲みとったようで]
良かったわ。あの子を好きになってくれて。
[安堵を籠めた声で、まずそう通信越しに伝えてから。
今のこの「戦争」の状況下で女を案じるような言葉に、努めて確りとした声音を届ける。]
ええ、無茶はしない。
たった今、大分公演してきたところだけれど――
少し疲れも見えてきてるから、休み休み活動するわ。
[……気が付けば、「女王陛下」に対して丁寧語が抜けてきていた。
通信越しに「二人きりの話」を重ねることで、近しさがより増してきたのかもしれない――そう微かに想いながら]
私は今、おそらく貴女のすぐ近くまで来ている。
休み休み、とは言ったけれど――
この辺りの暴れん坊たちを大人しくさせて、
ついでに国への勧誘もしてきちゃうわね?
[通信越しに――もしかしたらもう直接話し声が届く範囲かもしれないが――再び声を載せる。
譬え遠くから案じる、という形であっても。
女を守ろうとする「女王」を自分からも守ろうと――そんな調子でカタナを鞘ごと振るっていく。
一応手榴弾も持ってはいるが、生身相手でも機械相手でもまともに当たれば死にかねない代物ので、これの使いどころは思案の余地があるところだ。]
ー 邂逅前:そばに控える、いつだって君の >>10ー
[アリシアから預かった懐中時計を片手に、
アタシは広場の様子をじっと観察していた。
その懐中時計は、アリシアが自分の力で手に入れたものらしく、古めかしい雰囲気ながらも良い働き者だった(中心を押せば動くという>>0:444、少し不思議な懐中時計。アリシアにぴったりだとあたしは思った)
あの子が、一人でフットマンに会いに行くと言ったとき、流石にあたしは危険だと止めに入った。
確かにフットマンは旧知の仲だ。だが、だからこそ彼の気まぐれ具合や酷く飽き性なところもよく分かっていた。
ある日突然退屈すぎて
気まぐれを起こしたら何をしでかすか分かったもんじゃない!
そもそも集まってくるのはフットマンの配下だけでない、普通の暴徒たちだってやってくる可能性があるのだから、流石に一人にはできません!!!とお姉ちゃんはプンスコして見せていた]
――もしも貴方たちに心変わりが起こるならば。
「ズィーの女王」が築く「穴掘り帝国」、
誰も無為に命奪われぬ、誰も見捨てぬ国。
蒼穹がごとく見果てぬ夢と願いの国は、
いつでも貴方たちを迎え入れますよ。
[手足を砕かれ瓦礫の側に崩れ落ち、けれど死に切れていない戦士たちからすれば、「ふざけるな」と叫びたくなるような勧誘だっただろうか。それとも――**]
[…けれど、彼女はどこか確信めいたように、フットマンが一人で来るであろうと感じていたようだった。
…その理由は、なんとなくだけど]
…なんとなくってなあ……
…いや、分からなくもないけど。
あいつ、何かと気分が良くなる方良くなる方に
選ぶとこあるしなあ…
けど……あいつ自身はそうだとしても、
その機嫌に合わせて動くのが得意な部下はたくさんいるだろ、あいつ。慕われてるし。
そいつらが、影から様子見してて、フットマンの機嫌が変わったら飛び出したっておかしかないんだ。フットマンだけが相手ならともかく、周りの奴らも優秀じゃあ相手するのに骨が折れるよ
[…と警告もした。…このへんは、彼女の祖父が
色々連れ回してくれたおかげでついた状況予想能力だ]
[…結局、その点においてページボーイは彼女を一人きりにするのは最後まで反対しただろう。思わぬ伏兵の存在が致命傷になることを知っているから。
世間知らずな妹の分、周囲の目をよく観察してそして必要な舞台を整える。
彼女と、フットマンがともに話す場所を護衛することでページボーイはやっと彼女の提案を了承した。]
…けど、あいつにはほんとに気をつけなよ?
……なんてったって、自称自由の国の王様なんだから。
…何もかも滅茶苦茶なやつなんだからさ
[…そう言って。時計とともに彼女を遠くから護衛する。
様々なやり取りがあっただろう。ここまでは聞き取れないが。
それでも、あいつがなんて言ったかなんて、
手に取るようにわかっちまうのさ]
『答えは、NOだ。
忘れるな。私たちは、今は“敵”なのだと。』>>80
ほーら、やっぱりきたもんだ…!
あんたら、いつでも戦えるようにしときなよ?
あのぐーたら王とその家来たちとのお姫様のダンスが、いつ始まるかわかんないんだからね!!!**
[罵り言葉を笑い飛ばす。>>64>>65
ははっ、よく言われる
[わたしが化け物だと?そんな物聞き飽きた。
それほどの所業を回数を重ねた邪悪は、今もこうして血まみれの道を行く。]
そういう君も"化物"だろうに
"化物"同士の食い合いもたまには良い
[わたしはあなた、あなたはわたし。
既に人の肉を捨てた相手を軽く笑いながら、銃口を向ける。]
[他者の感情なんて、自分には何も分らない。
自分は他者を害す者、自分は破滅を望む者。
だから、そういうものは――]
そういうモノはね、
誰かの手できちんと屠られるべきなんだ
[大切と組み上げられたモノと言うのは、最後に他者の手で壊すべきだ。>>0:53
それは、自分の命も含める全て。
どうだ?君ははわたしを壊すものか?
わたしを破滅させるものか?]
[他者と自分の血に塗れた男の外套は、最初とは別の赤に染まり、じわじわとその陣地を広げていく。
鉤爪が此方の腕を殴りつければ、袖の布地が破れ、中の鋼の腕が露わになっただろう。
一癖も二癖もある「夜の女王のアリア」技術者達が好き放題とカスタムを施した異物がそこに在る。
まるで人の姿のまま、人を忘れるように。
自分の姿を見失う事など何とも思わない。何故ならば、唯々他者を害する為だけの存在に成り果てるのが、自分と言う物だから。
鋭い金属音を互いに何度も重ねた末、顎をガツンと蹴り上げられ、視界にヂカヂカとした星が散る。>>66
それでも、それでもだ、
男は笑うのを止めようとはしない。
薄ら笑みを浮かべたまま、高く飛び立つ影を追う。]
[炸裂した手榴弾と瓦礫の向こう側、何かしらがショートした音を聞きながら銃を構え待つこと数秒。>>67>>69
――おかしい、そろそろ飛び出してくるはずなのだが。
この程度でやられるようでは組織のトップは務まらない、警戒を怠らぬままジリと少しばかり距離を詰める。
そうして――、]
ッ 、
[金属製の足に絡みつくワイヤーに気を取られ、胴を狙う刃を見逃した。>>71
初撃のそれを逸らす事が出来ないまま、刃はあっけなく自分の腹に入り込む。>>72
痛みに表情を崩すも、距離を詰めて来た相手に銃口を向け数発撃ちこむ。
此方の弾が何発当たったかは定かでは無いが、相手も銃弾を放ち、何度も刃が襲い来る。
足を引っ張られ体制を崩したものの、近づく相手を銃に付けた此方のナイフで何度も切りつけ、至近距離での発砲。
何度も致命傷を避けながら、銃弾を撃ち込まんと。]
(6、5、4、)
[数えているのは此方の残り弾数。
弾は無限では無いし、空撃ちした所を狙われてはたまらない。
頭の中で冷静にカウントダウンを進め、]
(3、2――)
[リロードのタイミングを見計らい、]
( ッ、
[先程までの優勢が嘘のよう。
劣勢と傾いた戦況に焦りを覚え、驚愕に一瞬目を見開くも、表情はなるべく崩さぬまま。詰まった左手の銃を躊躇なく放り捨て、腰のポーチから手早くケーブルを取り出す。
破れかぶれの戦法など取りたくなかったが、今狙うは強行突破。
横合いから思いっきり殴りつけ、コイツを捩じ込む。
手にしたケーブルは、普段の物とは些か造形が異なる。
異なる点を述べるならば、強制ハックの為の装置が先端に付いている所か。
ホチキス程のサイズをした鈍色で武骨のソレは、相手の情報を強制的に抜き取る物。
普段と違い対象の強制シャットダウンの手間を省き、瞬時に自身の電脳へとデータを流すそれは、緊急時でない限り持ち歩かない品だった。]
残念ながら、くたばる予定は無い……ッ!
[傾き始めた戦況に、珍しく声を荒げる。
頭部を殴り、隙を見せた瞬間を狙う。
そうして背後に回り込み、頭部か襟足か、何処かしらに有るであろう接続ポートへ正確に狙いを定めて。
与えるのは、コンマ数秒の弾けるようなホワイトアウト。けれどそれで十分すぎる。
今回行うのは悪戯なクラックでは無い。欲しいのは「BloodSun」のデータ、もしくはこの男の見聞きした膨大な情報だけ。
それが済めば、この場から離脱しても構わないだろう。
殺し過ぎ余計に恨みを買った上、自分は些か傷を負い過ぎた。*]
[鋭い刃が男のハラを貫く。>>105
食い込む肉の感覚に、こいつが自分とは違う方法で機械化したことを理解する。
が、そんなことに気を取られている場合ではない!
食い込んだ刃を無理やり引き抜く。その間に胴や腕に、2、3発当たる。バギ!!!ゴッ!!!という大きな音がして、その部分の装甲が剥がれ、バチバチと音が繰り返される。]
退治、されたいっ、てぇ!?
馬っ鹿じゃ、ねえの!!!?
なら、!もうちょい、!おとなしく!!!しろや!!!
怪物でももうちょい節度があるわ!!!!
[発砲、ヒビが入る
斬撃、少年の右腕にも
銃声、撃ち合って何発目だ
閃光。刃が重なり、火花が散る]
/*
そういえばデザートイーグルは本来10発も打てないんですが、
そこらへんはファンタジーで装弾数が多いと思います
っ、こ、、んどこそ、!くた、ばれや!!!
[さきほど大きく貫いた腹部を、追撃と言わんばかりに仕込み刀で貫く。そのままえぐるように…引き裂いてやる、つもりだった。
が]
っ、が…!!!
[バチン!!!と弾かれる体。>>108
体制が崩れ、普段赤いリボンのある項がむき出しになる。
首の外装パーツで普段は隠れている接続部は、
激しい戦闘のせいで外装が割れ、剥き出しになっていて。
バチン!!!!と、それが、脳を支配した]
っ、ぁ、ぐ、、、ぁあ…!!!
っ、な、んだよ、こ……れ………っ、!!!
[…ざり、ざりりりりりり。
無理矢理、記憶が引き出される。
コンマ数秒の出来事、されど、それにしては長すぎる、
[…様々なデータが、直接内科医のデータベースへと届く。
赤毛の少年、醜い女。
日向の広場、暴力を振るうギャングたち。
女が死に、ギャングたちに復讐し、
次第に巨大になる組織。殆どはスラムでたむろするチンピラだが、ごくごく稀に、隣国や別の国からやってきた技術者が亡命中にスラムで死にかけているところを拾ったりする。
寄せ集めの家族。寄せ集めの仲間。
けれど、自分を慕ってくれた存在のこと。
名前までは投影されないが、その人員が誰なのかは画像のように流れてくるだろう]
[…一瞬、葬儀社の女の顔が映像に映る。>>0:268
[…場面が、
中央通りで、赤い悪魔を見かける。見張りをする。
……エグい量のスイーツに、精神的ダメージ。視界が歪む。
気持ち悪い。逃げる。
フラフラと、身体を動かし、なんとか逃げたさきで、
石ころ女が勧誘をやっていて…その隣にいる…あの女の…]
『 初めまして。私はオクリビと申します。
ステージネームは「荼毘葬送オクリビちゃん」。
この国でアイドル歌手として活動しております。 』
< な に あ れ か わ い イ… … …??? >
[その思考が広がた途端、一気に疑問符が浮かぶ。
同時に溢れてくる"快"感情の嵐。
甘ったるすぎるデータ群。
え、なんでかわいいんだ?は???かわいいってなに???
あいつはクソ生意気なはずの???だいっきらいな???
やつのはずなのに????自分の思い通りにならないのに???
なんで、おれが、かわいいなんて、あいつのこと
だって、おれ、あいつの、え、だって、いやおかしい
おかしい、おかしい!!!おかしいおかしい!!!!
絶対おかしい!!!俺が!!!この俺が!!!!!
誰かを!!!こんな、好きになるはずなんて!!!
ぜったいに!!!!ない!!!はずなのに!!!!!!
[…その後の記憶データはというと。
ふらふらとアジトに帰るだけのデータだった。
何か殺しの準備をする気配なんてない。
そんなこと考えている暇はない。
湧いてしまった謎の感情への対処にていっぱい過ぎて、
とてもではないが、今、シマ荒らしなんて考える余裕なんてあるはずない。無理。
なに、俺は、あいつのこと、どうしたいの???
布団に埋もれる。枕をぎゅっと抱きしめる。
なにこれなにこれなにこれなにこれなにこれ?????
あ゛ーーーーーー!!!という悲鳴とともに……
事件前日の記憶は途絶えた…どうやらそのまま寝落ちたらしい]
っっっ、は、は、はなぜっ、や!!!!
ゴルあああああ!!!!
[男は、必死になって、男の腕を振り払う!!!
ぶぢっっっ!という音とともに、接続ポートから何かが千切れるのを感じた。
がっぶぅぅうううう!!!!と振り返りざま男の腕に噛み付いて、ばっっっ!!!と半分転げ落ちるかのように、男から距離を取る。
ぜえ、はぁ、と肩で息をする少年アンドロイド。
現時点では、もう撤退以外にできることはないだろう。しかしこいつの気が変わって殺されたらと思うと、警戒が解けないようだ。
全身がボロボロの状態だが…その目には怒りがこみ上げている。なぜだろう、顔も真っ赤になっている。そんなに怒っているのだろうか?
とにかく、ファイティングスタイルを取ったまま、彼はフィジシャンの行動に警戒を続けていた**]
―ちいさなお姫様と―
[アリシアは、まだアレの存在をしらないようだった。
どのようなものかもわからないが、知っているのと知らないのでは、行動に差がでる。
ヌルに忠告のつもりはなかったが、結果としてそう受けとられたらしい。
見覚えのある姿に、見覚えのない無骨な腕。頭の回転も速そうだ。
なるほど、
強いよ。
[未知の技術、兵器、姿を見せない敵。
あれは、強い。なにせ、玉座に最も近かった男を殺したのだから。]
フィジシャン、そう。
フィジーおじさま。頭の中を見るのが得意な人。
でもね、ぼくは駄目なんだって。
[すこしつまらなそうに言う。]
ぼくは、ヌル。よろしくね。
[彼女と、彼女の周りにいる人達に、挨拶をする。]
きみもフィジーおじさまと仲良しなの?
ぼくはねえ、仲良しなんだ。
美味しいお菓子のお店、教えてもらったの。
[甘いものが大好きで、優しいおじさま。
ときどき、どろりとした空気をまとう人。
彼女が興味を示すなら、お店の名前を教えてあげよう。
フルーツたっぷりのロールケーキが一押しだ。
こんな日でなければ、きっとお茶会に誘っていたのに。]**
でもねおじ様。
裏がルール無用だなんて、赤子ですら知っている事よ。
[だから一人だけ呼んだ。
ただでさえ射程距離は大違いなのだ。数を用意されては敵わない。
邪魔が入ってもいけない。だから取り巻きに見張らせた。
何より、ただ力を試してみたかった。
全ては、真っ向から戦って倒せる舞台のために。]
──私にとっても射程圏内。
少し眠っていてもらわないと。ねえ、おじ様。
[眼前の男は今、何をしているだろうか。
一挙手一投足、機械の認知速度を限界まで用いてその動きを観察する。
銃を構えればその手の動きを。発砲などすればその銃口の先を。
いかなる弾も弾いてみせるとばかりに左の腕を構え。]
[さあ、迫るぞ。重くて、速くて、大きくて、硬い。
巨大な右腕が、ゴウッと音を立てあっという間にフットマンの目の前に。
単純だがそれ故に強力、当たり所の悪ければ吹き飛ばされすらせずに弾けてしまう、そんな拳が迫っていく。
──無論、それは全て何もせず立っていればの話だけど。
油断のない少女に、はたして隙があるように見えるか。
ねえ王様。強い王様。
王様は、簡単に死んでしまったりはしないよね?*]
/*
多分ひたすら逃げるバトルになるはずなのに展開的に逃げにくい上先制攻撃までかっさらって愉悦しているアリシアちゃんの中の人
かわいい娘からのお願いだから許して?
[発砲音、刃が奏でる高い音、何度も何かが爆ぜ、お互い徐々に壊れて行く。>>110
――いつか君も望むようになる、
自分に相応しい終わりと言う物を。
少なくとも自分は、綺麗と穏やかと、そういう風に死ねるような存在ではない。
いずれ醜く崩れ落ちる物、無様に堕ち行く物。わたしにはそんな終わりが相応しい。
再度腹部を貫かれれば、口内が血の味で満たされる。吐き出すように零したそれを拭う事すらせず、突き刺さった刀を好機であると、鋼の腕で少年の頭部を殴りつけた。
反動でお互いの距離が離れた瞬間を狙い、剝き出しになった接続部を見つけると、手にしたそれを乱暴に突き刺す。>>111>>112
流れこむ膨大な他者の
深部へと手を伸ばし――、]
なんだ君、
ただの"人間"じゃあないか
["化物"は冷めた目で少年を見下ろす。]
[振り払う腕に接続部が外れ、転げ落ちるように互いの距離が離れる。>>114
肩で息をする少年の姿に向けた顔は、痛みと浮かぶ苦痛でも、愉悦から来る笑みでも何でもない。
其処に在るのは、"無"だ。
男の表情は変わらない、何も変わらない。
興覚めと言わんばかり、今しがた抜き取った膨大な情報を無言で扱い、血まみれの腹を抑えながらファイティングスタイルを取る相手を見下ろす。]
……目ぼしい情報は無いな
[少なくとも
それは、感情に鈍い自分であるからこそ覗き込めるもの。
記憶とそれに連なる他者の感情の起伏。抱く数多。]
つまらない、
[吐き捨てる。]
組織のボスになる様な者が
今まで一体どんな人生を送ってきたのかと
興味があったが――
[続く言葉は何も無い。
もうこの戦闘を続ける意味は無いし、彼にも用は無い。
数歩飛びのき距離を取る。先ほど放り投げた銃を拾い上げる男の姿は無防備だっただろうが、あちらは警戒色が強いばかりで戦闘行為に移る様子が無い。
記憶を覗かれた直後では、揺り返しや動揺が大きいのだろう。真っ赤な顔を興味の失せた顔で確認すれば、これは互いに戦意喪失と見ていいか。]
なるほど、疑いは解こう
君達は
なら今は用は無い
[トループで暴れ、此方の陣地を削る相手ではあるが、優先順位は大きく下がった。
数歩下がれば、足元にぼたぼたと血が落ちたか。
ぬるい液体が纏わりつく感覚がなんとも不快極まりない。]
お互い、
これ以上の戦闘に意味は無いだろう――
[大きく後退し、他者の血で真っ赤な地面の上、退路を確認。
覗き込んだ数多を思い出し、それを小さく鼻で笑い飛ばす。]
ではね、若者
良い人生を
[彼の人生に興味は失せたが、まあ多少愉快ではあったか。
そうしてそのまま、彼と反対方向に走り出した。
逃走する背中を狙う銃声があっても気にしない。被弾があってもどうでもいい。
最後に覗いた彼の、自分にとっては「理解不能」な感情を頭の中で転がして、銃に詰まり食い込んでいた銃弾を器用に外すと、リロードを行いホルスターにしまい込んだ。*]
─幕間・ページボーイと─
[直接言葉を交わしはしなかったが、結局、本当にページボーイたちに任せたかったのはただ、待機してもらう事だった。
フットマン本人が、部下を連れてくる事はない。そう説明しても聞かないのだが、それならとチンピラが集まって来ないかでも見張らせておこうと思い、待機させる。
だって、本気で戦っている所に入ってこられたら死んじゃうもの。
でもページボーイは絶対に納得しない。
見てよこの顔>>99。ページボーイってば、気に入らない時は決まってこんな顔をするのよ。
だから他の組員に目配せする。飛び出しそうになったらよろしくね、と。]
勿論。一切油断はないわ。
心配せずに見ていてね。
[「何もかもが滅茶苦茶なやつ」という形容には、くすりと笑いつつ。
きっと息をのんで見ているであろう彼女>>100のことを、どこかで考える余裕があればよいのだが。
……どうか止めてね、と名も知らぬ同行者たちに改めて祈っておこう。*]
― 街中:どこか ―
[どれほど走ったか。
追手があれば器用に撒いて、他陣営の者に出くわせば戦闘を避け逃走する。
幸い赤い外套を着こんでいた事もあってか、遠目から見る分には自分の出血はあまり目立ったものでは無い。
多少服が泥で汚れている……、認識としてはそれぐらいであろう。
口元を汚す赤をズタズタになった人工皮膚の手で乱暴に拭って、壁にもたれ掛かり先ずは一息。
その後もたれ掛かったまま、ズルズルとゆっくり歩を進める。
何処かで傷をふさぐ、もしくは応急手当をすべきだ。派手に穴の開いた腹部を一瞥、再び歩き出す。
壁に赤い跡が残ったが、今は気にしている場合ではない。
壁に手をつけば、真っ赤な手形がそこに張り付く。
痕跡を残し過ぎるのは頂けない。
壁から離れると人気のない建物の一角に入り込み座り込むと、応急手当を行う為、上半身の服を引き上げる。]
……思っていたより酷いな
[腹を貫かれ、銃弾も食い込んでいる。幾つかの弾は貫通していたものの、本部に居る外科医に摘出を頼まなくては。
――ああでも、彼は
欠けた幹部の存在をぼんやりと思い出しながら、バチンバチンと傷跡を応急手当て用ホチキスで止め、布を巻き止血する。
内臓はほぼ人工物に入れ替えているが、胴の肉自体は殆ど生身だ。
半機械化状態の身体をやや恨みながら着衣を整える。
万全ではないが先よりはマシになった。その事に安堵しながら、血だまりを残してその場を後にした。**]
/*
やったーーーーー!!!!!(ヌルのロルを見た)
絶対拾う 過去にしたことの責任は取りましょうね
[ほうほうのていと言う訳では無いが、
ボロボロである事には違いは無い。
赤い外套を血で染め上げ、出来る範囲で人目に付かないよう街中を行く。]
― 穴掘り帝国予定地 ―
[喧嘩さやめて、>>73]
[こんな乱戦の真っただ中、平和を叫ぶ者も珍しい。
そういった者は、言葉を胸に秘め家の奥で縮こまって居る等する物と思って居たが、ここは屋外。流れ弾に当たったらどうするのだろうと思いつつも、大声につられた訳では無いが、そちらの方へと歩を進める。
瓦礫の向こう側、そこに居たのはツルハシを片手にした鮮やかな色彩。
小さな少女に、何故か知り合いであるヌルの姿が若干ダブった。
かぶりを振り、余計な思考を追い出す。]
…こんな場所に居たら危ない
屋内に避難するといい
[かけた言葉は余計なお節介。
武器携帯はツルハシ以外に見当たらない。うっかり顔を出してしまった一般人であろうと判断しつつも、右手はホルスターへとのびる。
未だ血の滲みでる脇腹を左手で抑えながら、出来る限り、いつも通りの笑みを何とか取りつくろうと。**]
[>>96ねずみちゃん越しから、すぐ近くまで来ている。
という言葉に、ほっとしたようにねずみちゃんを撫でる。
彼女の”正式デビュー”がどのようなものか、
殺しはせずとも、両手足を砕いたものたちへの勧誘>>98だとは、知らなかったけど。
と、そのやり取りの最中]
ふぁっ!!
[>>131不意にかかった言葉に肩が飛び上がった。
見上げると、そこに"赤いおじさん"がいた。
武器の方にのびた右手と
脇腹を抑える左手、それをみて]
/*フィジおじ返事はええしうごきがはええ…!!!
へへへへ、スイーツ攻撃されたから感情のスイーツ攻撃しちゃった♡
胃もたれしろ♡(そもそも食べないフィジおじ)
/*
フィジおじ、仲間を求めているようにも見えるし、
自分を倒してくれるひとを探しているようにも見えるし、結局のところ自分がわからない感情を持っている『人間』に興味がないの一貫してるというか、だからこそ機械化人類にこだわるんだろうな〜とか
/*
ソルおじあれなのよな。
普段は憎悪と怒りと暴力性だけの人間で、効率求めるタイプ。
当然ながらあんなスウィーツな脳みそになることもなく、悩むこともない。
オクリビちゃんだけ親関連の事情と気遣ってくれたというのが理由で、例外処理がかかっちゃってたところをアイドル宣言で貫通してきたんや…
脳破壊とはひとつではない…(つやつや
/*
あと地味なスラム民噛みつき要素>>114
ぬるくんとズィーちゃんからいただいちゃったぜ
お前も噛むんかーい!ってね
[ バチバチと少年の身体から閃光が走る。
穴の空いたボディ、外装パーツがボロボロ外れ、
一部のヒューズや銅線がちぎれる。
それでも睨むのはやめない。
一瞬のスキでもあったら殺す。
こいつは見てはいけないものを見たのだ。
…しかし、相対する悪魔の表情は『無』だった。
何もない。殺意も興味も何もかも。>>124>>125
膨大すぎるデータの中に望むものが無かったからか?
それとも、化物には理解できない感情に、
胸焼けでも起こしたか。
あまりの表情の変わりように、
こちらから触れれば、
気が変わったと破壊されかねないと判断し、
出方を伺っていたが…向こうも戦意が失せたらしい]
[…人を人とも思わぬ紅金の太陽の人生。
憎悪と怒りと欲望にまみれ、
たった一つ、太陽の下で生きたいという願いだけで、
何もかもを捨てたバケモノ。
本来であれば、そんな走馬灯が流れるはずだった。
こんな感情を持ったことなんて、
38年の人生の中で一度もなかった。
だからこそ、激烈にその感情は脳を焼いた。
それこそ『のうがこわされた』と例えるくらいには。
記憶容量の中を、強くかき乱す程度には
"化物"を"人間"にしてしまったこの感情を
人はなんと呼ぶかは、今は誰にもわからない
そりゃどうも?
"化物"を倒すのはいつだって"人間"なんだよ
そんなに死にたきゃ
[どうせただの人間には興味はなかろうと分かりつつ。
お前なんにも分かってねーなと、男は煽る。
道理を外れたものを倒すのは、
いつだってまっすぐ生きた勇者様なんだってよ]
[……。
化物は男の人生の記録を笑い飛ばし、
男の人生への薄っぺらな応援を述べて走り去っていく。>>128
残った配下たちが、銃撃しようとするが、消耗が大きすぎると判断して、男は攻撃を止める]
…撤退すんぞ。奪われたもんが多すぎる。
テメーら、死体から取れるもんは全部とっとけ。
このあたりはすぐこそ泥が群れてくる…
…くそがっ、次は殺す…っっ、!!!
[少年に興味を失った男とは裏腹に、
少年は男に対する殺意を高める。
…大勢の仲間を奪っていったやつを
見てはいけないものをみてしまったやつを。
この人生をかけてでも、必ずや抹殺してやると**]
…くそがっ…。
外装パーツ、あんま替え、ねえんだぞ…
[…男自身も、自身の体の状態を確認する。
まず右腕は二の腕のところが撃ち抜かれ、ほとんど動作しなくなっている。
…次にぶち抜かれた腹部。ここはぎりぎりバッテリーをそれてくれてよかったが、電力供給の機構に破損がある。先程までは、無理やり電力の出力を上げていたから動けていたが、ここからは、修理が完了するまではあまり大きくは動けないだろう。
外装パーツはぼろぼろだ。
陶器にも見えるとはいえ、強化素材が砕けるってどうなってるんだよ。
…体内の機工の中に外装パーツの破片が挟まっているところもある。
そのせいで、全体的に動きが機械的になってしまっている。
…マリオネットにでもなった気分だとむかつきながら、それでも足を動かす。旗を持つものが、先頭を歩かねば、誰がこの迷い続ける仲間たちを導くのか]
[…少年アンドロイドは、
配下たちを自分たちのテリトリーまで連れ帰ると、
各地に散った仲間達に、テリトリー防衛のための帰還を指示する。
傷ついたものは治療を。
死んだものには哀悼を。
……こう見えて仲間思いなのだ。]
………メカニックをここに呼んでこい……
[完全にテリトリー内に入ったならば、少年は歩く足を止め、瓦礫のスキマに身を隠すようにして潜伏する。
かなり無理をして歩いていた。正直、歩いたり持ち運ばれて揺らされるのも好ましくない。
…部下たちは急ぎ救援を呼びに本拠点へとかけていく…。
……瓦礫あふれる中、潜む彼に、気づくものは…はてさていたのだろうか**]
/*
聖羅さん、マグナムリボルバーを懐から取り出そうとして、大真面目にモデルを悩み始める
あのねえ、推しの関係でリボルバーが大好きでS&W M19をついつい持ち出してしまう(なおこれで推しは特定できる)んだけど、いい加減にしないとそのうちこれで中が透けるんだよな……
/*
M500は生身で使うのはちょっと怪しいかな…と中の人がストップをかけてしまう。
電脳化してたら全然、握ってもらったんですけど…
生身で握るのはそこまで遊ばなくても…の気持ちと、いやフットマンですけど?の気持ちがある
─???─
[アレは、ヘルハウンドの何かを探していた。目当てのモノは見つからなかったようだが。
そして『不可逆の公爵』についてもまた、探っているようだった。
彼自身のことか、彼が保有している情報なのか。
少なくとも、ヘルハウンドの情報が盗まれたわけではなさそうだった。
もしも祖母が生きていたら、アレが何をしていたか──
思考を断ち切るように、ぶんぶんと頭を振る。]
もういない。そんなこと、あり得ない……
[あり得ないことは無いことだ。もしもなんて考えたところで、意味は無い。
荒らされた部屋を軽く片づけて、割れた窓に板を張る。]
[フットマンはアリシアを見ていたよ>>120。
ただの少女だった裏社会で生まれた子どもが、
15になって何を語るのか──。]
[ゴウッと眼前に迫った巨大な右腕を、軌道を変えられないようにフットマンは寸手のところで体を捩って避ける。人間の身体で出来る、ギリギリのライン。
だけど、人間だからギリギリのラインを狙わなくてはならない。軌道が変わる前に別の場所に瞬間移動できるような身体機能は持ち合わせていないのだから。
避けたアリシアの腕が背後の噴水にぶつかって、瓦礫が舞った。
幸い、大ぶりな瓦礫は当たらなかったけれど、いくつかの瓦礫がフットマンの肌を掠って、小さな傷を作った。
地面に手をついて、バク転で幾らか距離を取る。
フットマンはとても“多趣味”。自分の天井に当たるまでは、なんでもかんでもやりきった。
だから、大抵のことは──そう、できるとも。]
心外だなあ、アリシア!
わざわざうちの子を呼び止めて、話したいなんて言い出した小娘に、
油断しながら会う奴がどこにいる!
[何がおかしいのか──いや、楽しいのか。ケラケラとフットマンが笑う。
ガンマンだと侮ることなかれ。
自分たちは距離を詰められたら死ぬと、銃を扱う者達が一番良く知っている。
だから、銃だけ振り回しているようじゃあ、この場所では自由でいられない。]
(いやあ、普通に当たったら死ぬぞ、あれ。)
[距離を取った先で、瞬発性を重視して重心を落とした姿勢で立ち直りながら、そう心の中で零す。
機体であれば、身体が砕けるだけで済んだかもしれないが、フットマンはあいにく中に生肉が詰まった生命体だ。当たったら間違いなく死ぬ。
頬を掠った瓦礫がつけた傷から垂れる血を手の甲で拭いながら、フットマンは懐に手を突っ込んで──止まった。]
[アリシアはどうしただろう。追い打ちをかけただろうか。
それとも、フットマンと同様に止まっただろうか。
フットマンはアリシアを注意深く見ながら──人間に対応できるギリギリにしがみつかなければ──、ジャケットの下でコンバットマグナムのグリップを握る。
装填されているのは、威力の高いマグナム弾だ。
アリシアが止まったフットマンに追い打ちをかけるようなら、すぐにコンバットマグナムを懐から引き抜いて、彼女の凶悪な腕──の関節部分を狙っただろう。
人間も、機械も。関節が最も脆弱だからだ。
もし、アリシアがフットマンと同様に止まるようなら──ほんの僅かな時間のあとに、やはり同じように発砲しただろう。*]
[誰かと会話をしているように聞こえたが、そこには彼女一人しかいない。
伏兵が居るのか、それとも通信の類。まあ恐らく後者であろうが、増員が来てもある程度なら耐えられる。
慢心、傲慢、もしくはある種の諦め。そんな物を転がしながら、相手の出方を見ようと観察していたのだが。>>132>>133]
ツバ、ツバか
[こちらを気遣う相手の反応に、ふ、と少し噴き出して。>>134]
それで治るのなら
ぜひ付けて欲しいな
[そんなもので治る傷ではないのだと、笑みを崩さぬままからかい混じりに述べる。
さて何処まで気を許していい物か。ホルスターへ延びていた手が若干宙を彷徨う。]
それより、この辺りで妙な物を見なかったか
例えば見た事も無いようなモデルの機人、とか
気になった物でもいい
普段と違う、何か変な物を
[何方かが戦闘態勢に入る前に話題を切り替える。
自分は
「BloodSun」は今しがた候補から外れた上に、本部から飛び込んでくる通信にも未だ目ぼしい情報は無い。彼女の目線で何か気になるものが無かったか、そう尋ねる。]
あとは…
国を作るとは、どういう意味かい
[喧嘩を止めて国づくりを。>>73
飛び込んで来た大声を思い出しながら、どういう意味なのだろうと。
目の前に居るのが王国のクイーンだとは思いもせず。**]
[ところで今「やるべきこと」>>142の中に、今朝がたの大層不満げだった>>1:222「朝の王」との再戦があるんじゃないかと聞かれれば、答えはNo。
あの時、その不満げな顔に反して、当人から追撃が来ることはなかった。それどころか「気分じゃなくなった」>>1:223とまで、はっきり言われてしまったのだから。
……まさかあの撤退の挨拶がそこまで「お上手」だったとはオクリビも自覚しておらず、その時は軽く瞬いていたものだったが。
そして「今の」フットマンの気分が如何か窺いに(もしくは伺いに)行くことも、今のオクリビは選ばなかった。
故に女は知らないが――ああ、「今の」かの「王」の気分は、「夜の女王の寵児」とやり合う方らしい!>>122>>149]
[譬え幾ら、自分のことを「奪われた母親」と重ねて見ようとも。
「死の淵からも這い上がったカリスマ」がその程度で殺意を失くすことはあるまい、と。
そのように、ソル・ブラッドサンという男のことを、「フアナ」だったオクリビは評価している。]
……死にそうな時には「泣かない」のですね、貴方は。
[「少年型アンドロイド」の仕様について淡々と触れた言葉は、けれども聊か抽象的で、誤解を招くものだったかもしれない。
ともあれ顔にもともと傷跡のある女は、ポンチョの穴以外はまるで無傷の状態で、「少年」の顔を無表情のまま見つめる。*]
─広場にて─
[避けられた。
──避けられた!!
ただ振り回すだけの攻撃とも言えないモノを、しかし質量の伴ったソレを、存分に振るったのは初めてのことで。
しかし五体満足な彼を見れば、無いはずの鼓動が高鳴り、あるはずの理性が少女も自覚しえない"何か"に侵食されていく。
傍目に姿勢を整えながら距離を取ろうとするフットマンが見えるだろう。片時も目を離すことはしない。]
律儀にひとりで来ておいてよく言うわ!
「何が使われてても中身は子供」なんて思い違い、どうか眠るその時まで持っていてね!
[涼しい顔で避けて笑う王様に釣られ、口角が上がる。
そういえばこれまでの戦闘は不意打ちばかりだった、と一瞬考えて、即座に否定する。先程の拳は不意打ちに近いモノだし、何よりそう簡単に避けられるものではなかったはずだ。
改めて、これまでとはレベルの違う相手に──笑う。
[さて、肝心の避けられたその拳はと言えば。
最も愚かなのは、後先の考えない拳。つまりは銃を持った相手に無防備に体を晒すということで──
次に愚かなのは、連携の繋がらない攻撃。距離を取られれば再び近づく必要があり、それには当然のリスクを伴う。
であれば解答はこうだ。
アリシアは地面に突立つ右腕を軸にして弧を描くように旋回し、勢いをつけて
慣性とその距離分の加速を込めた第2の拳がフットマンへと向かうだろう。
これは
そう判断し、距離を詰める。]
[その刹那、男が一瞬動きを止めたかと思えば、懐から大型のハンドガン。
その銃口はおそらく、私の腕を狙っていて……となれば関節部を狙うだろうことは少女にも当然に予想できる。
しかし銃の種類を把握する暇の無い早打ちに感嘆する。
さて、この巨大な腕の話をしよう。
実はこの腕、動きは簡単な開閉しかとる事が出来ない。その理由は単純で、ただひたすら戦闘に特化した義手だからだ。
その構造は簡単な3Dによる設計モデルを見るだけでわかるほどに精緻で美しく、
──端的に言おう。
相対的に脆いことに違いはないが、ほんの些細な攻撃では傷もつかない程度に、関節部は装甲で守られている。そのために複雑な内部構造をしていると言ってもおおよそ過言では無いだろう。
しかしアリシアは、関節部を狙ったその銃弾を──守るようにして手の甲の装甲面で受ける。
「そうすれば、今後も狙ってくれるでしょう?」と言わんばかりに。]
[ところでマグナムの口径は如何程だっただろうか。
不動の戦車の装甲は厚さ50mm、それを弾を受ける角度を調整する事で威力を軽減していたという。
ではそれほどの厚さではないにしろ、高速で移動する少女の自由に動く巨腕が弾を受け、果たして傷を与えられるかどうか。
地に付いた腕、慣性に乗り相手を狙う腕。それらを軸にして、それよりかは何倍も軽い体を器用に取り回して高速機動を実現し、攻撃しない腕を盾に相手に接近する。
腕を振り回す力はあるが、それ以上の運動エネルギーを生み出すべく攻撃の手を止めることは無い。
これが私の戦闘スタイル。
アリシアの動きからここまで看破すれば、一体一を作った理由はすぐに理解できるだろう。多対一でも簡単に弾に当たってあげるつもりはないけれど。]
素敵ね、素敵よおじさま。もっとたくさん踊りましょう?
[一撃目は通らなかったね。それじゃあ、二撃目は?*]
…武器を、捨てろ。
てめえの古巣に、死体になって戻りたくなきゃな…
[脚に力を入れようとするが、エネルギーがうまく回らずほとんど動かせない。右腕もだらんと地面を向いたまま、バチバチと傷口から火花を散らすだけ。
けれど男の敵意は、警戒心は女を見据えたまま張り詰めた線を千切らない。
左腕だけになろうとも、いや、首だけにされたとしても歯向かってくるのであれば、必ずや叛逆するという強い信念すらあった。
仕込み刀を女に向けながら男は問う]
……何しに来た……
ここは戦場だぞ、アイドルステージでも何でもねえ…
歌って踊ってキラキラしたいなら、
[バチ、バチ。彼の目からは涙ではなく火花が散る。
ぐっ…本当に、なんでここまで、こいつは来たんだよ]
少年の喉の奥、思考を司るバイナリー言語が
0と1で言葉を発する。
" ゆめをみさせんな、いやなげんかくだ "
”……ああ、あの石ころ女の
きょてんが ちかいからか?
やっぱ、おもいどおりになんねえなあ"
"よりにもよって、こんなばかみてえなひに、
そとにでるやつがあるか。なにかんがえてんだ"
[…涙のことを指摘されると>>158、男は一瞬女に凄む]
は?泣いたら命が助かるのか?
泣いたら何か変わるのか?
ちげえだろーが。甘ちゃんがよ。
次にぶち殺すやつの顔でも思い浮かべてたほうが、
ずっとずっと、マシだろーが。
例えばお前とか。
[そう言って仕込み刀を再び無表情な女に向ける。
あのとき見たのはやっぱり勘違いだったのだろう。
こんな無表情に、動揺してしまったのは、
やはり何かの間違いだったんだ。
喪われたものが戻ることはないというのに
縋ってしまったあのときの弱さがむしろ憎い]
"ないたってわめいたって、
だれがたすけてくれるっていうんだ"
"こんなところでいきるにんげんに、
そんなことをかんがえるばかがどこにいる"
"なあ、なんでおまえそんなとこにきたんだよ。
なんでむざむざうばわれにくるわけ?
わっかんねえ、おふくろだって、
もうすこしかしこくいきていたはずだ"
…いいか、もう一度だけ言ってやる
そんなにアイドル活動したけりゃ、
酒場にでも行って歌ってろや…
あの石のガキのことは忘れろ…
ここは俺達のテリトリーだ…
[…男は、女をテリトリーから追い出そうとより一層凄む。蹴りつければその瞬間に、壊れてしまいそうな相手だが…闘志だけは、消える様子はありはしない**]
"…あーあ。なんでこんなやつのこと。
あのとき、可愛いなんて、思っちまったんだろうなあ
なーんで…ころすきにならないんだろなあ…"**
/*
ガン見してます!!!全部見てます!!取り残されてないかな大丈夫かなとか心配いただいてたらすみません、ちゃんとガン見してます!!!!
書けてないだけで…
[…あの時、こいつが、
母親とは全く違う生き物だと気づいた。
あの時、こいつが心底
石ころ女を慕ってるとわかった。
あの時、それでも、あんなに自信満々に、
自分をアイドルだと言い放ったあいつが
ひどくまぶしくて、かがやいてみえて、
太陽のようだったなんて。
気づきたくもなかったんだ。**]
─少し前の裏通り・葬儀屋さんと─
[こちらを品定めするような瞳に、つとめて笑顔でその反応を待つ。
どうやら何か得心のいったような様子で「強いよ」と一言こぼす彼。(少女の中では未だ性別の区別がついておらず、心の中で彼と呼ぶのは許してほしい。)
少女の年齢不相応な部分を納得してくれたらしいが>>115、その上であれは強いと。
フィジシャンの言っていた機械人形>>1:160が、今もどこかで暴れている。組織としてはその所在や所属を特定に動いている所だが、葬儀屋の元に訪れた?ことを、考察するべき要素として記憶にしまい込んだ。]
……あまり考えたくはないね。
[素直な本音。宿が無事であることを祈るばかりだ。]
……「ぼくはダメ」?
[頭の中を覗く、というのがあの悪魔のような男の悪趣味の事を指しているのであれば、さしずめあの男が覗こうとしたら人間だった、といった所だろうと推測する。
しかし少しつまらなそうな表情をする彼を見て、あるいは──私と夜雀亭で出会っていた時のような、何か特別な関係があったのだろうか、と思い至り、閉口した。
葬儀屋には葬儀屋の事情があったのだろう。
フィジシャンからなんの説明も無いあたり、組織に関係は無さそうではある。これが混沌を呼ぶものかと言えば、しかし単独の彼を警戒しすぎることはないだろうと思い直し。
続く話へと意識を向けるだろう。]
[葬儀屋に付け加えて「ヌル」と名乗る彼に、恭しく頭を下げて名乗る。]
そう、名前は覚えておくわ、ヌル。
知っているだろうけど、私はアリシア。今は夜の女王のアリアの……ええと、戦闘員?をしてる。
こっちは……友達のページボーイと、部下みたいな人たち。
[名前を紹介しようと思ったら、そういえば私自身も連れてきた組員達の名前を知らないことに気付いた。立場上名乗りたいものでもないだろうし、無理に名乗らせるでもなく軽く紹介を済ませる。
ページボーイは何か名乗りたがるかな?それか、公爵に付いていた彼女なら案外知り合いだったりして。]
仲は……よくお店でお喋りしたわ。きっと仲がいいと思う。
あなたも甘いものが好きなのね。
[前者と後者は、全く意味の違う言葉だけれど。
毎回甘味を注文していくフィジシャンのことだ、素があんなのでも甘いもの好きは本当なのだろう。
目の前の彼に尋ねれば、アリシアにも聞き覚えのある店名を教えて貰えたのだろう。甘味の話を広げれば、きっと他愛のない話にさらに花が咲いたはずだ。
「お茶会をしたい」なんて、まったく本当にね。
もしお店に戻れたなら、私もあなたを精一杯もてなしてあげたい所よ。
と心に思いながら別れる。少しの間だけ、裏にいることを忘れるような時間だったかもしれない。*]
/*
ソルとオクリビちゃんが遭遇しててニマニマする。
ニマニマするっきゃない、これはソルの秘話を読んだ人の特権
─回顧・生後しばらくのこと─
……戦える体、手に入っちゃった。
[それは半ば押し付けるように与えられた器。
身を守れるようにとお金に糸目をつけず。しかしきっと潰した派閥を絞り尽くしても足りないだろう資金で作られたのは、精緻な容姿や感触などの無駄な拘り。
それらはきっと戦闘には必要のないものばかりで。しかし私の「人としての生」には必要なものたち。
動く。これまでは動かせなかったものが動かせる。
とても出来なかった動きができる。世界が変わる。
私は生き返ったんじゃない。新しく生まれ変わったんだ、とそう思った。
なぜ拳なのか?それはひとえに「身を守れるから」だろう。
わかってしまえば造作もない、単純な物量兵器。振るえど威力ばかり過剰で当たらず、遠くの敵を狙う事も出来なければ近接してくる相手には取り回しが悪い。
それでも身を守る盾になる。
ただ「生きて」と──きっとそんな願いがこの腕には込められているに違いない。
本当に?
けして手応えをより強く感じられるとか思ったことはない。本当よ。]
[これまで、ただ囲われるだけだった少女。
しかし立場ゆえか、様々なものを見て、様々なことを考えた。結局は変わらぬものなど存在せず、いつかはあの公爵さえも闇の中。
機械の体とてメンテナンスを怠ればすぐに寿命が訪れる。
それでもしばらくの間は、父の残した「わたし」は生かしてあげないといけなかった。
それにはやはり、身を守るすべは必要で。しかし義理で生きるには──いつか再び私を弑する人の現れるのを、願ったこともあっただろうか。
そうして惰性で強くなった少女は、しかしそれを発揮することのない平和な居場所を手に入れた。]
[さて、肝心の護身術について。
まずは体のバランスを掴むことから始まった。
機械の体は人とは勝手が違う。さらに言えばこの重たい腕だ。いくら力があっても扱うのはバランス感覚があってこそ。
体の重量は細かく把握し、徹底的に慣らした。
次は座学。今の武器は何があるだの、性能はどうだの、使い方はどうのと習った。
躱すか受けるか、この腕があれば後者を選ぶのは自然なことで。最悪その場でうずくまれば戦場の真ん中でもしばらく生き残れるかもしれない、そんな考えは甘えと捨てた。
最後に、もし戦いになったらどうするか。
相手と周囲をよく見ること、そして弾や刃物を上手に受けることの2つ。これは目を凝らせば難しいことではなかった。
どちらかというと、その腕を振り回されずに扱うことが結局課題として残った。
本気で力を振るう初めての戦場。
身を守る術だけを学んだ少女の、暴力的なその機構。
運動の不慣れは感じさせないはずだが、戦闘の不慣れは、はてさて。
そんな事は私にだってわかっている、と豪語する少女が、はたしてどこまで本当にわかっているのか……**]
/*
うわ!!!!うわ!!!!
SF風のUI、めちゃくちゃいい……というかみんな良い……Land of the Star Hunter……
今更気付いて変更をする私なのでした。
/*
普通にデフォが綺麗だったから使ってたけど、特定のUIでは見えない文字を入れるなどしているので他のものを見てみたらこれだよ。、
/*
正体不明亡霊メモ
ヴァルハラ国の機装に似ている。
独自のステルス機能がついているらしい。>>1:287
複数個所で目撃情報がちらほら。
なにかを探している?>>1:288
ヌルと遭遇。グレーの外装の一部を落とす。>>13/>>55>>56
リリオ・カサ・ブランカ内での目撃情報>>38>>39/>>57>>58
オクリビちゃん→ズィーへの伝言>>42>>43
伝言を受け取ったズィー>>74>>75
ヌルとアリシアの会話
「嵐がおばけを連れて来たみたい」>>59>>60>>61
「未知の技術が用いられた兵器と考えれば」>>91>>92
[さて、こうしている間にも「夜の女王のアリア」本部は襲撃犯に関する情報をかき集めて行く。
それらは未だ破片でしか無い物ではあったが、並べればおぼろげな輪郭が浮かび上がってくるだろう。トループ内を闊歩する、異形のソレが。
混沌とした戦場で一体何を探しているのか。>>1:288
ステルス付きと思しき姿を確認できたのは、>>1:287
オイルや血液の過度な付着であったり、砂埃の中に現れた空白であったり、見え隠れするグレーの外装であったり。>>13
兎に角未だ全貌の見えない、ぼうっと立ち竦む屍のような何者か。
嵐がそれを連れて来たのか、それが嵐を連れて来たのか。それはまだ分からない事なのだが。>>60
対象が襲撃犯であると断定した訳では無いが、イレギュラーには違いないだろう。
もしかすれば関連物であるかもしれないと、
彼もしくは彼女の仮の名を「
[遭遇した夜の女王のアリア構成員の中には、被った水と砂埃に塗れ、ステルスが半場意味をなさなくなった「ジョン・ドウ」に向かって発砲した者も居たようだが、表立ったダメージは無かったらしい。逆に跳弾で足をやられ、他の者に引きずられ本部に帰還、報告へと至ったようだ。
それは一体、どんな姿をしていたのか。
偶然か幸いか、該当構成員は電脳化済みで、本部に留まっていたコンピューターに明るい達がデータの引き出しを行っただろう。>>1:6
その朧げな姿が、今は不在のページボーイの目撃情報と一致したならば、情報は確実なものとなる筈だ。
だが、一体何処をうろついているのか。そこまでは分からぬまま。
行動パターンが読めない以上手詰まりだと、捜査は其処で行き詰った。]
[そう言った報告が幾つか、カチカチと流れ込んでくる。
もしかしたら目の前の彼女も、何かを見た事があるかもしれないと。そう、些細な期待をして。**]
[さて、ここでこの男に殺される意志はないが――意思自体、浮かばずに済んだ――彼にトドメを刺す意志もない。
今は周辺に
それからポンチョの中に手を入れ(疑念招かぬよう、ゆっくりとした動作で)、胴体に装着していたボディベルトとポーチも外してその場に落とす。ベルトのポケットには手榴弾と短刀が収められているのが外からでも見える。念の為の武装解除だ。
もしこれらの武器を奪おうとする第三者が現れるなら、その時は空中を旋回する「鳥」がアラートを鳴らすだろう。]
私がここに来たのは、探索、情報収集の為です。
[体勢を立て直した自称アイドルの女は、「アイドルステージ」「
傷口から散る火花は血の如く、目から散る火花は涙の如く――などという言葉も特に脳裏に浮かばせずに。
右腕も脚も動かぬまま、それでも仕込み刀を向け続けるだけの敵意を露わにする男に。
女は丸腰になってなお、表情一つ変えずに向き合う。]
[機械の女は、バイナリー変換されて届いた信号の出所に向け、テキストデータを送信する。
思考が漏れ出る形ではなく、努めて、意識して。]
“ 可愛い?
顔に盛大な傷のあるブスの間違いじゃなくて? ”
[
だがこの時は――オクリビは、その送信元を辿って「応答」していた――譬え誰のことを「想って」いたとしても問題なかった。
思考回路からの情報が洩れている、ということさえ伝われば、今は十分だったから。]
ところで貴方、思考にはちゃんとした
プロテクトを掛けておきなさい。
これじゃフィジシャンのおじさま相手でなくても筒抜けよ。
「不審機」にだって傍受されかねないし……。
[ついさっき実際にソルが「おじさま」に覗き見られていた>>124>>135ことは知らぬまま、老婆心めいた言葉を声に出す。
最後の言葉はつい零してしまったもので、今敢えて彼に伝えようと考えていた情報では無かったのだが。
この件は組織間利害を度外視していい問題(度外視しなければならない、かもしれない)だと判断していたから、何か指摘されたとしても特に隠すつもりはなかった。
そしてこの「不審機」については「夜の女王」の方でも仮称がつけられていた>>173のだが、これは未だオクリビの与り知らぬ話。]
( ……、
一瞬ママを重ねて見ていた、どころの話じゃないわね。 )
[驚愕はない。戸惑いもない。嫌悪もない。羞恥もない。そういう機体だ。
ただ、受信した信号の内容があまりにも予測外だったから――。
未だ鎮火しきらない戦場の中でのエラーを避けるため、ひとまずは
[離れても迫ってくる>>160──それは、正しい選択ではある。
そうだとも、ガンマンと相対すなら距離を詰めよ。
安全圏で撃つ彼らは近接戦に弱い──弱い?
それは銃という武器に対する先入観だ。
組み手ができないものは確かに多いだろう。そもそも、拳銃を構えられないのであれば、確かに発砲はできない。
だけど、拳銃は──できるだけ離れた方が正解だ。
そもそも、長距離射撃に向けて作られたものではないから、近づくほど危ない。
尤も、こんなに振り回されては、跳弾が恐ろしくて打てないが──。]
[コンバットマグナムだから、38口径。
──そう、威力はあまり高くない。このご時世にまだ使ってるの?と言われたら、「うるせぇな」としか返しようがない。だけど、脆弱な関節を撃ち砕くなら十分だと、フットマンが判断した威力。
しかし、手の甲の装甲面で受けられた>>161。
38口径の弾が頑丈な腕に傷をつけられたとは思えない──運よくついていればいいけどね。あんまり望みの薄い期待はしないことにしている。
アリシアは「今後も狙ってくれるでしょう」というつもりで守るように受けたかもしれなかったが──フットマンは彼女がガードしたことで、早々に関節を銃口で狙うのはやめた。]
お前と踊ってたら、おじさん死んじゃうよ。
[確実に死を狙う腕が再び迫る>>162。
避ける──避けるしかない。避けられないなら死ね。
フットマンは身を低くして─近くにあった鉄パイプの廃材(随分と縁のある廃材だ!)を、身体のリーチがやや長いのを利用して、片手を軸に低く落とした体を半回転させながらブーツの爪先でアリシアに向かって思い切り蹴り上げる。
勢いがついている故に、外からの逆方向の力に弱い──と考えて、アリシアの腕を僅かにでも弾いて勢いを殺す──態勢も崩れてくれればラッキーだが──ために飛ばした廃材だ。]
[上手いこといかずとも、フットマンはなんとか避けただろう。
流石に肩に掠ったりはしたかもしれないが。もしそうなったら、簡単に肩が外れただろう。むしろ、外れただけで済んでいればいいが。
フットマンは手を変え、品を変え。
すれすれのところで回避して、あわよくばを狙っただろう。
でも、全部その場から離脱するため。
まともにやりあったら絶対に死ぬ。きっとお楽しみ中であろうアリシアには悪いけれど、どうにか算段を整えて───。]
[たぶん、誰も気づかなかった。
いや、気付いていたとしても、誰も間に合わなかったはずだ。
少なくとも、どういうわけかその瞬間までは、誰も気が付かなかった。
フットマンの向かいの高所で、キラリと、銃身が光って──。]
──!
[どこかのタイミングで、不意にフットマンはアリシアの攻撃と関係なく身を捩ったはずだ。直後、フットマンの肩口から鮮やかな花が咲く。
レーザーガンのレーザーがフットマンの肩口を射抜いた。
男の銃口は反射的に其方を狙って、撃った。確かに当たった──はず。
フットマンが目視できた範囲で言おう。
──フットマンを狙ったのは、『暮れぬ朝の王』の誰かの銃口だった。]
(何が起きた?)
[思考の一瞬の混濁。動作の停止。
もし、そこを狙ってアリシアが攻撃の手を放つなら、フットマンはほぼもろに受けて吹っ飛ぶだろう。運がいいんだか悪いんだか、死には至らなかっただろうけど──。
予想だにしていない状況。
発生する可能性がないとは言えないが、予兆すらなかったことに、フットマンは多少強引にこの場を離脱することを決めた。
素直に逃がしてくれればいいが、追撃を受けるようなら近くの建物に手榴弾を投げ入れて、瓦礫に紛れて逃げるだろう。*]
……ちゃんと笑うんだな
[>>26これもまたただの形を示しただけとは知ることもない。再三あれだが人間にとっちゃァ、感情があるのが当たり前で、感情を持たない機体のことなど知る筈もないから。
でも、そう。相手が笑ったことでなお、彼女だけに伝えた言葉はますます"正直”みを帯びた。
……少なくともあんたは、化け物なんかじゃないんだろ、と。
「あんたは化け物じゃない」と断言するような言葉とは、似て非なる形。だけどきっと、それでよかった
こいつらが作る国のこと、目指す未来のこと。何処かで聞いたことのあるフレーズ>>28を添えて、語られる言葉。俺にとっちゃ夢物語でしかないが、こいつらにとっては可能性のある未来なのだろう。
それは、電脳化されるヤツが居なくなる未来を目指す俺らとは、相容れそうで相容れない未来だ。だけど目指す国の在り方は似通っていて、こいつらが本当に玉座を獲っていくならば、共存の道もあるのかもしれない。そんな風にも、思えてしまうのだ。]
[そうして見送ろうとした矢先、ふと尋ねられた俺のこと。思わず「あ??」と口を開いて聞き返す。まさかカサブランカでそんな噂が立っていようとは。
この抗争時においてほかの勢力に自身の名を、所属を明かすなど、ましてやその集団に手負いの人間が居ることを知らせるなど、不利益しか産まない行為だが。
でも。なァ。俺は、"正直者”なんだよ。]
…………すまんな、
カサブランカを頼れなくて。
何せ、遺体は"無かったこと”にされちまったもんで。
[きちんと骨などがあれば。きちんと弔って上げることができる状態であれば。カサブランカを頼ることもあっただろう。そんなニュアンスを持つ俺の言葉は、名乗らなくとも、問いに対する「肯定」でしかなかった]
[実は全てを無かったことにされたわけじゃない。俺に送り届けられたものがある>>1:280。妻だった何か。それは小指の先か何かの血がこびり付いた小さな肉片と骨だった。その骨は、どこかの墓標に埋められることなく、今も大切に持ち歩いている
大輪の白百合の痕跡。俺は見たことがなかったが、ただ。
スラムのガキどもがそこらへんに落ちてるにしては莫迦にでかい花束を持ち歩いていることがあって、なんだありゃ?と疑問に思ったことはある。この件と、その時の光景が結びつくのは、今ではなくてもう少し未来の話。
鳥とともに女は去る。長く息を吐き、見上げた空は灰色で。蒼穹の広さと美しさは未だ拝めそうにない。**]
[…俺の忠告に対し、女は一度は感謝の言葉を述べる>>179。
しかし、剥き出しにした作り物の腕を見せ、
もうそんなことはできない体になったといった。
あの子の道を照らすと決めたといった。
…あいつの輝きに魅せられたのだと。そういった>>180
そう、そうかよ。
ああなんだよ、つまんねえ。つまんねえつまんねえ。
こいつに慈悲をかけた俺が馬鹿だった。 ]
" くやしいなあ "
" あいつがてらすから
こいつがかがやくなんてこと "
" 俺が見ることもできなかった世界が
きっとそんだけいいもんなんだろうってこと "
[男は、仕込み刀を大きく振るう。]
……ーーーー、じゃあ、ここで、今すぐ
死ねゃ…ーーー!!!
[そのまま、大きく女に向かって振るい]
[振るった刃は見当違いなほうこうにむかう!!!
そして!!!次の瞬間!!!!!]
11100011 10000001 10101010 11100011 10000010 10010011 11100011 10000001 10100111 11100011 10000001 10001101 11100011 10000001 10010011 11100011 10000001 10001000 11100011 10000001 10100110 11100011 10000010 10010011 11100011 10000001 10100000 11100011 10000010 10001000 11100011 10000001 10100110 11100011 10000010 10000001 11100011 10000001 10001000 11100011 10000001 10001000 11100011 10000001 10001000 11100011 10000001 10001000 11100011 10000001 10001000 11100011 10000001 10001000 00100001 00111111 00100001 00100001 !!!!!!!!???!!!
[バイナリー変換された、機械の声が、人間には聞き取れない音階で大きな悲鳴をあげた!!!!!
なんで!!!なんでなんでなんでなんでなんで!!!?
ありえないありえないありえないありえないありえないありえない!?!!と男はその場に蹲る。いや、もともと立ててはいないが。
使える左腕を顔の前に持っていって、全力で隠す。
見れない。今更、顔なんて、見れない!!!!!]
[…誤解なきようきちんと解説しよう。
男は別に、常日ごろから思考がだだ漏れなわけではない。
愛玩用アンドロイドから殺戮用アンドロイドに改造していくとき、当然思考がバイナリー言語となって漏れ出てしまう不具合についても把握していた。
それに対し、装甲を厚くすることで内部に音を篭もらせることと、思考用のシステムにつかう装置を、出力時の音が小さくなるようなものに変更した。
当然、普段であれば傍受されるような音ではなく、電波が漏れることもない。
…今このようなことになっているのは、
ひとえに直前に戦ったのがフィジシャンであったこと、
思考を読み取られた直後で、思考回路に負荷がかかり、比較的大きな音でバイナリーが出ていたこと。
音の反響を防いでいた装甲が完全にやぶれたことが原因にあった。
…要するに、『今このタイミング出ないと聴けない声』を、女はたまたま、つい、うっかりと、受信していたのである…!!!
普段ならありえないことだ…!!!と男は強く否定しただろう。顔面真っ赤で]
あ゛ーーー!あ゛ーーーー!!!!
殺せ!!!今ここで!!!!殺せ!!!!!
なんでっ、よりに!!!よって!!!!!
よりによって!!!!!
[男はうずくまったまま叫びあげる!!!
もうどうすればいいのかもわからない!!!!!
メカニックはいつ来るんだ!!!!
このいたたまれない状況をどうすればいい!!!!]
〜〜〜〜…!!!何が望みだ!!!!
言え!!!!カネか!!!?石ころ女か!?!!
それとも情報か!!?ああん!!!?
[カッッッ!となったままの頭の男は、女に叫ぶように交渉を持ちかける…!!!!!なんで???と思うかもしれないが、恥ずかしさを隠すために必死なのだ。38にもなって初めて得たものに、どうしょうもなく取り乱すのはしょうがないことなのだ*]
/*
ちなみにですが、ソルは実は一度も
『ブス』とは言っていなかったりする。
顔の悪い女や傷のある人に対して露骨に嫌そうな顔するだけで>>0:159
(そもそも自分の育ての母親が醜女と言われるような人(チップ元はないよ)だったので、他の人をブスと言い出したら、自分の母親が一番のブスになってしまうため、言えないのだ!!!てか比較対象が比較対象なので『ブス』という価値観もあんまりない。女は女だ。)(嫌な顔をするのも、母親の死に様を思い出すのがメイン理由)
(あとチップ絵使用ルール的に、割とこのあたりの表現は慎重に行ってたり。この村のみんなはチップ絵に愛を持ってくれてると思うけど、自分が表現するときにはなるべく気をつけてるのだ]
そんじゃ、つけるべ!
[それで治るなら、ぜひつけてほしい。
その言葉を言葉通りにうけとってしまい、実行にうつしそうな少女。
そんなもので治る傷ではないと伝えられたなら、衝撃を受けたように、じゃぁ、どうするべとワタワタとする。
猫だって犬だって舐めて治すのに!]
/*
(あ、誰かの何かの表現に怒ってるわけではないよ〜とは付け足しとこうね。
みんなキャラチップの特徴をとてもよく使ってキャラクター設定してくれてる!!!!幸せ!!!!と思ってます!!!!シンプルに僕自身が表現に気をつけてるよってだけの話だよ〜)
[ワタワタとしていれば、話が変わる。>>151
妙なものを見なかったかと言われれば、首を傾げ。
と、ちょうど。そこに>>142オクリビの受信がはいって、
びくぅううっ!とする。
わわわっ、ねずみちゃんを飛ばしかけて、ぎゅっと抱いて、
また胸の中へと入れた。
赤いおじさんにも聞こえてたかもしれないけど]
ゆ、ゆゆ、幽霊みてぇなのがでたらしいべ!
な、なんもしなけりゃ、お、襲ってはこねぇって言ってたけんど!
[尋ねられたことに、そう答えれば、かなり動揺を見せて、そう答える。こここ怖くなんてないもんね。
今、このスラムにも>>155影が潜んでいるとはまだ気づかず]
[国について聞かれた時、ピクッと反応した。]
穴ほって国をつくるんだべ!!
おれが女王さまんなって、
ステージさ作って、
誰も死なねぇ、一人になんねぇ国にすんだ!
[そう、胸をはって答えて]
あと、穴ほってお宝さみつけんだ!!
[それももちろん忘れてない*]
/*
か わ い い………
ズィーちゃんまじで癒やしすぎるから、オクリビさんが惚れるのもわかるのよな〜
―閑話休題―
[アリシアと別れたあと、ヌルは表通りにきていた。
裏の喧騒がないかのようないつも通りの景色……とは、さすがにいかないようで。
嵐に巻き込まれては大変と、堅く扉を閉ざしているところも少なくない。
とはいえ、通常通りに営業を行っている店もちゃんとある。
その中のいくつかの店で、必要なものを揃える。
買い物が終わって向かう先は、表にある広場。普段なら住民の憩いの場になっているそこは、人影どころかおこぼれを狙う動物すらいない。
4人掛けのテーブルを独り占めして、買ってきたものを広げる。]
[……さて、思わぬ形での情報漏洩に不意にツッコミを入れる形での老婆心ではあったが。
仮にこの「少年」が常日頃思考駄々洩れの機体だったならば、流石にこの5年間のうちにソル・ブラッドサンの地位や生命に深刻な影響を及ぼしていただろう……とそこまではこの女にも思考できた筈だ>>199。筈だったのだ。それでも言わずにはいられなかったというエラー寸前の事態である。
この機械の女のCPU状況も実は大分危うい領域にあったのかもしれない。その意味では、今の目の前の相手の様相をとやかく言える義理になかった、かも、しれない。
ともあれ、「殺せ」だの「何が望みだ」だの「カネか」だの「情報か」だの、誇り高き戦士なのか小悪党なのかよく判らない交渉>>200を前に、オクリビは無表情で相手を見つめたまま、暫し静止する。
「石ころ女」の語が出てきた時に、少しだけ思考浮かばせながら]
まず、私は貴方を殺しはしません。
手ぬるい小娘とでも思っていただいて結構です。
[「恥ずかしくて死ぬ」の観点から言えば寧ろ手ぬるくないのでは、という思考はこの時の女にはなかった。]
その上で、私から貴方に求めるのは、
これからも「私は私」で居させてもらうこと。
具体的には、私に「穴掘り帝国のオクリビ」として
アイドル活動を続けさせろ、ということです。
その為なら、貴方達との抗争だって上等ですよ。
[あくまで淡々と、暗に「石ころ女」を求める意思を述べ]
それ以外には、何も求めません。
カネは私たちで精いっぱい稼ぎますし。
[そう言い切ってから、今一度、頭部内の通信を開き――]
“ まさか本当に、貴方が私のことを
想っているなんて、考えてなかったわ。
せいぜい大切なママの面影でも見てたのかと思ってた。
ソル・ブラッドソン、はっきり言う。
私は貴方の想いには応えられない。
これは、貴方相手だから、という意味じゃない。
私はそもそも、恋する感情自体を奪われているの。 ”
……だからそのように、取り乱さないで。
[バイナリー信号を読み取れない者がこの場にいたとしても、「何も求めない」の返答から「取り乱すな」と締めくくったことに疑問は抱かないかもしれない。
けれどもこの直前の「信号」を聞いた者にとっては、「取り乱すな」の意味は、また違う意味に聞こえるかもしれない。
この時のオクリビは、意識して、悲しげな表情を作っている。
――この「悲しみ」が作り物であることも、「信号」の内容を踏まえれば、解ってしまうかもしれない。*]
ええっ
[ええっ?本当に?>>201
冗談のつもりでイエスを返したが、かなり本気寄りな返答に困惑する。
忙しなく動く姿を見て、何となく腹を抑える手の力を強める。
ホルスターへと伸ばしていた手はすっかり下ろしてしまって、警戒を完全に解いていた。]
[丁度入った通信は聞き慣れた声。>>202]
オクリビ?
[反射的に、通信相手の名を呼ぶ。
ああ、なるほど、そういう事か。他者の頭から抜いてきた情報の1つに、オクリビが名を変え新たに所属した組織の存在が在った。
この子が彼女の、新たな主人か。
主人という言葉が適切かは分からないが、女王とその臣下、そういう言葉が浮かんでくる。そのまま国について帰ってきた返答が、パチリパチリと自分の中で繋がっていく。]
そうか、幽霊……、
[散々「夜の女王のアリア」本部内でやり取りされていた不審機情報こと、仮の名前を「ジョン・ドウ」>>173>>174
どうやら、ソレを追って居るのは自分達だけでは無いらしい。探索に行くと言う彼女の言葉を聞きながら、暫し情報を整理して。穏やかな声で語りかける。]
そうらしいね
気を付けた方が良い、とても強いようだから
[幽霊について、自分の方からも警告を。
ウチのボスと幹部らをまとめて殺した奴だから、とまでは言わなかった。
壁を背にし、解いた警戒のままズルズルと地面に座り込む。そこそこの血液が壁に付着しただろうが、今は気にしない。]
[穴、国、女王、ステージ、誰も死なない、一人ぼっちにならない国。>>203
子供の描く夢物語その物だ。けれどこの子は、本気で其れを作ろうとしているのだろう。
だからこそオクリビは惹かれたのだろう。
笑い飛ばすのは簡単な事だが、あえてそんな事はしなかった。]
それは、素敵な夢だ、
いいな
[わたしの様な者が居ない場所。そこに入れない自分がなんだか可笑しくて、少し虚しい。]
オクリビは良い子だよ
大切にして、そうして良い女王になるといい
[自分は、幼い夢を壊して喜ぶほど節操無しでは無い。語られる言葉に何度か頷き、知り合いの名を添える。
宝も見つけるのだと張り切る言葉に微笑んで、ふうと息をついた。]
君の王国は、
その場所は、誰でも受け入れてくれるのか
例えば、人を殺したり
害する事しか知らないような
……ワルモノでも
[例えばそう、わたしの様な。
素性を伏せたまま語り掛けるが、自分の血とも他者の血とも分からない血まみれの身体、少しぐらいは察せられてしまったかもしれない。
誰も一人にならない場所だと言うのに、自分はその扉の前に取り残される。
もし、もしだ、君の夢が現実となるのであれば、わたしの様な存在はどうなるのだろうね。
もしかしたら意地悪な問いだったかもしれないけれど、興味本位でそう尋ねる。*]
[「お前と踊ってたらおじさん死んじゃうよ>>186」と言われれば、ともすれば腕のスピードが上がるだろうか。
あっという間に接近し、歩いて数歩の距離に詰まると何やら鉄パイプらしきものを蹴りあげるフットマン。
体を狙う銃を警戒していたアリシアは、拳を狙ったパイプに判断が一瞬遅れ、軽い衝撃の後その軌道はやや上に。
胸の中心を狙った拳が肩を掠める……ことはなく、そのさらに外へ向かう。
それにいち早く気付けば、即座に飛び上がりその腕を盾にしながら旋回し着地しようとする。
そのわずかな判断の隙と動揺をフットマンが見逃さないのであれば、体を狙って銃弾が放たれる事だろうが──
すんでの所で腕の陰に隠れ、被害を免れるだろう。
そうして再びフットマンの元へ駆け出す。
隙をうかがい、待ちの姿勢に入るフットマンに、拳が直撃することは未だ無い。]
当たらない──当たらない当たらない当たらない!!
おじさま、死んじゃうって? アハハッ!
[思考が埋め尽くされていく。
ずっと単調なく攻撃を繰り返すアリシアではない。時には掴もうとし時には薙ぎ、時には腕をおとりにして蹴りを入れようとすらした(初見で驚かれたとはいえ、いくらか咎められて軽い銃痕は残っただろうか)。
通らない。通らない!
かつてない強敵に全身が喜びに打ち震えているのを自覚し、少しの
次はどう攻めよう。王様は人間だ。王様に疲労は溜まっているのか?この待ちの中で王様は何を狙っている?
きっと少しでも油断したら一瞬で額に穴が空くのね。彼はその隙をずっと狙っている、どんな些細な動きも見ているからこそわかる。
ああ──楽しい! 楽しい!!]
[なんの前触れもなく、フットマンの肩が焼けた。
いや、正確には私の背後からレーザー銃のようなものが射出され、それが彼の肩を貫いたらしい。
勿論、私は何もしていない。味方には邪魔をさせるなと言いつけたはずだ。]
――は?
[とっさの判断で腕の軌道を逸らす。
それはフットマンの手前の地面を抉ると、大地が揺れ、ゴウッ!!!!と音を鳴らして土煙が立つ。簡易なレーザー銃対策だ。
冷静さが戻ってくる。昂っていたかのように思えた脳も、心も。全身が熱を失っていく。
自作自演の可能性は?まさか。あのタイミングなら私の脳すら打ち抜けたはずだ。
誤射?それこそまさか、だってまだ距離があったのに。
あわてて振り返れば、一瞬見えるは見知らぬ姿。少なくとも、私の連れてきた人たちではない。]
――邪魔者を捕まえて!
[聞こえるかもわからない指示を部下達に飛ばす。
殺す気はなかった。そう、あくまで事が落ち着くまでの間だけ、行動不能にできればよかった。
フットマンという男の最大の魅力は、そのカリスマ──だったのだから。]
……一時停戦ね。
置いていくけど、死なないでよ。
[冷静さを取り戻す。ああ、どうしてくれよう。
私の晴れ舞台を穢す愚か者に、どれほどの鉄槌を下せばいいだろうか。
……ではなく。そもそも私の目的は暴徒の無力化、つまりは「わからせる」ことだったわけで。>>1:297もあながち間違いではなかったのだ。
ついでに公爵殺しの主犯でも無いとなれば、やはり葬儀屋……ヌルの言っていた例の機械が犯人で、それを振るったのはBloodSunか、外のものだろう。
今のアリシアに件の殺戮の顛末を知るすべはなく、またその機械に仮の名を付けたことも知らなければ、そう考えるのが自然だった。
であれば、この場で戦う目的もまた、なかば失われたようなものであった。
さて、フットマンに背後を撃たれなければよいが。
私の大切な時間を奪った邪魔者に制裁を与えるべく、走る──*]
/*ふられた〜〜〜!!!!!!(知ってた)
そもそもズィーちゃんがオクリビちゃんを救って、
その救われたオクリビちゃんの輝きに目を焼かれたのがソルなので、残念なことに最初から席は存在しないのだ…!!!ちゃんと考えて返事してくれてありがとうね…!!!
オクリビはソルに強く(恋愛感情的な意味で)
ソルはズィーに強く(物理的な意味で)
ズィーはオクリビに強い(救ってくれた恩義という意味で)
という謎のじゃんけんだ!!!()
/*うお〜〜〜?!アリシア〜〜〜!!!
ロル書きたいけど先に村たてロルだ〜〜〜うおおおお〜〜〜!?
/*
アリシアが可愛くてかわいくてかわいくて
こんなに胸がときめくことがありますか?かわいいね
どんな猛獣を内に飼ってるの?
/*
ちょっと今のうちに補足なのですが
>>181内で言及している秘話(アンカー貼れない)(誰の独り言や秘話も挟まってなければすぐ上のやつ)については、「貴方と愉快な手下たち(※キャラクター)ってば私をスカーフェイス&ブス枠に入れてたんじゃなかったの」程度の意味合いです。
オクリビ(フアナ)自身が不器量である、という設定というわけではありません。
大丈夫かなとは思うのですが、念の為に。
チップ自体の話をすると、ぼく的にはオクリビはイケメン枠の方だと思ってまして……(雰囲気的にも機密文書内容的にも男性を意図して描かれたのかなとは考えていた)
第二希望で出していた時は男性設定で考えていたんですが、イサリビ希望を取り下げてから、「このまつ毛の長さ……女性でもいけるのでは……」となってこうなったという。
…喧騒が、響く。
嵐が鳴り止まない。
雷代わりに響く、瓦礫の轟音。
雨代わりに響く、銃弾の輪舞曲。
……、互いが互いを喰らい合う。
自分たちから奪うものはお前かと。
互いに欲をぶつけ合う。あの輝く玉座をこの手にと。
………扉を叩く音がする。
ガチャリと誰かが入ってきて、
一つ、マイクのスイッチを入れる。
ゴホゴホと咳をしながら『男』は
この国のすべての人に、声をかけた。
『…やあ、すまない。待たせたね。
少し、帰りが遅くなってしまったよ。
ちょうど…< ruby>ヴァルハラ国(隣人たち)</ruby>とのお茶会が長引いてしまってね…
みなに、きいてほしいことがあるんだ。
聞いてくれるかい?老いぼれた爺の最期の頼みだ』
『私は 夜の女王のアリアの<ruby >不可逆の公爵(デューク)</ruby>
古くから、このトループを愛するだけの老いぼれさ。
……皆には心配をかけてしまったね……
皆一度、その銃を収めてはもらえないだろうか。
納めたくないものは納めなくてもいいが、
そうしてくると楽しい祭りに遅れてしまうだろうから
できれば納めてくれるといいな。
……うん。ありがとう。
…ヴァルハラ国のお客人も。
できれば今のうちに撤退してはくれないか?
してはくれないだろうけど。一応ね。
君たちが、この国がほしいというのは知ってるよ
けど、そのために我々を仲違いさせるのはやめてくれないかな?』
『…ここまで言えば、わかるかな。
…どうやらトループ国内に……
ヴァルハラ国の人形が来ているらしい。
中途半端に我々の真似をして、
外装だけで歩き回る亡霊。
…我々を滅ぼすために。ね。』
『…私はね、正直この国の長は誰でもいいと思うんだ。
けれど、別の国の奴らが私の庭を荒らすのは、
正直我慢ならなくてねえ…
……せめて、彼らを追い出すために、
協力してはくれないかな?
そのあとは…そうだね、みんなに任せるよ』
『
そういうわけだから。
よろしくね。
あ、私は、あと1日くらいで死ぬから。
あとのことは頼んだよ。
みんな、…トループのことを愛するみんな。
君たちの戦いに、無限の欲望、幸おおからんことを』
…ぶつん。
放送は途絶える。夜の女王のアリアの拠点では、
片腕を失い、血反吐を履きながらも、
敵の外装の首を跳ね飛ばし、掴んだまま離さない老人が一人。
老人は、死に向かいながら、くすくす笑って、
そして一丸となってクソッタレな隣国共に、
痛い目を見せてくれる故郷の同胞たちのことを夢想するのだろう**]
[本気の返事には困惑させてしまったようだけど>>211、
もちろん、大真面目。身体をズルると地面に座り込めば、
血が壁に>>212。それを見て、また、]
わわわっ!!
やっぱ、治さねぇと!!
[赤いおじさんに駆け寄って、本当に"手当"しようとしかけど、ただ、オクリビちゃんから聞いてたように、身体の違いで、
舐めるっていうのが手当じゃないってこともあるのかもと、はっと気づいた]
おっちゃん、舐めて治る身体じゃねぇだか!!
そんだら、治し方教えてほしいだ!
[さっき、抑えてたから、押さえればいいのかなって、
怪我しているところを押さえようとするけど、その手は受け入れられただろうか。どうやって治せばいいか、ワタワタしながらも、赤いおじさんの言葉に。
夢のことも褒められるのも嬉しいけど、オクリビちゃんを大切にって言われたことのほうに、デヘヘと笑って]
そうだべよ。オクリビちゃんは、国民第一号だべ。
[子どもの夢と言われるものでも、オクリビはそうとは言わず、
本気で国として成り立たせようとしてくれていた。
幼い女王が国を作るという重さを理解しないまま起こった"戦争"。
幼い女王はそのつもりはなかった。ただ純粋に穴掘りの国を造りたい。
その夢を叶えるためにオクリビは戦火の中にいる。
誰も死なせないといいながら、守るといいながらの矛盾]
んなの、
[>>214問われた言葉への返答は、やっぱり多分子供らしい矛盾してるものなのかもしれないけど]
いいべ!!
おれが誰も死なせねぇべ!
ワルモノさ、上等!
[少女はあくまで、おじさん自身の"赤"にだけ、反応している。きっとそれは誰かの"赤"には分かっていながら怖がりもしない。それは、慣れてしまっているから。
"赤いおじさん"と"戦争"で何が起こってるか、さすがにそれが分からないというには、スラムはそんなに平和じゃない]
"うるせえ!!!!
応えられねえからどうした!!!!
てめえがどう思おうが関係ねえだろが!!!!
てめえが眩しいって想うのは俺の勝手だろうが!!!
応えられなかろうが機能がなかろうが、
そんなもん知るかよ!!!関係ねえよ!!!
俺が勝手に光ってんなって想うだけなんだから!!!
てめえがてめえの好きなようにやれよ!!!
てめえが好きな人が好きなことやれよ!!!!
そいつが一番望むことをしろ!!!!!
てめえが戦うことをほんとにそいつが望んだか!!?"
[ぜえ、はあ、思考が重たい。
やば、思考回路回しすぎた。目が回る。
そのままズルズルと体を崩れさせる。
頭に響く。あーーーーやっちまった。
こりゃだめだな。もうおしまいだ。]
…行けよ。さっさと。
俺は俺の勝手にする…。
テメーもテメーの勝手にしろ…
テメーのやりたいようにやれ…
[そこまで言って…男はしっしと彼女を追い払う。
好きにしろ、どこへなりとも行ってしまえと言うように**]
/*
あ〜〜〜!くちべたあああああ!!!
お前がこっちを好きになれなくても、こっちは勝手に好きになったんだから、応えられなくてもお前は可愛いしきれいだって言いたかったのに〜〜〜!!!!
くそ〜〜〜〜!!せっきょうくさくなる〜〜〜〜!!!!
めちゃくちゃごめんなさい〜〜〜!!!
ステージさ作ろうって、思ったのは、アリシァちゃんとオクリビちゃんさみてて、あったらいいなって思ったべ。
誰も死なせねぇ国っておもったんは、オクリビちゃんに死んでほしくねぇって思ったからだべ。
誰も一人にならないってんは、ヌルちゃんがそういう国がいいって言ったからだべ。
みーんなの言葉で、おれさ国できてんべ。
[出会った人の言葉で、最初はただ国をつくろう!だったのが変わってきている]
良い子なんて、いないべよ。
悪い子しかいねぇべ。おれも悪い子だべ。
[誰が正しくて、誰が間違ってるかなんて、わからないし、善悪なんて誰が決めるんだろう。
いろんなことをしてきた自分が良い子だなんて思わないし、でも悪いことをしてきたとも思わない。
だったら、悪い子でいっかな]
赤いおっちゃんは、どんな国にしたいべか?
聞かせてほしいべ。
[そう今度はこっちが訪ねてみる。答えはどうだったかな*]
/*
ソルおじは見守るしかない…
なぜなら最初から子供に対しては甘いからである…
金目のものを隠すのは許さないけど…(くず
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