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今日は 田美院翔 の姿が見えない。
教師の口から、悲報が伝えられた……。
もたらされた悲報は、学園全体を震撼させた。
この中の誰かが……? そんな疑念の渦巻く中、新たな校則が発表された。
そう。人狼と思しき者に、処分を下していくと――。
本日登校しているのは 美大生 美濃伊緒、 高校1年 鬼束瑠璃、 3-B(留年) 真宮寺 亜美歌、 3-A 幸阪結月、 軽音部2年 竹村茜、 美術部顧問 松本志信、 3-C 飯島明良、 帰宅部 ケン・ドリック、 放送部2年 海藤コウ の 9 名。
美大生 美濃伊緒は、 美大生 美濃伊緒 を投票先に選びました。
3-B(留年) 真宮寺 亜美歌は、 美大生 美濃伊緒 を投票先に選びました。
/*
こっちの投票はデフォルトは幸阪さんでした。
村建てPCのランダム美術部(と元美術部)組好きすぎるな!?
― 夏・八月/海辺 ―
[花瓶に活けられたパンジー>>1:187が揺れている。
実際はもう園芸部の花に変わった>>1:165上で、
夏休みに入った以上、器の中は空かもしれない。
だからこれは結月の記憶だ。
それを示すように花は次第にフェードアウトして、
所謂"いい感じの枝"が柔らかい砂に立てられた様子を映した。
枝を握りしめた手が動き、砂の上に線を引く。
そこに絵が描かれたのはおそらく先程の記憶の花だろう。
とは言っても、その絵姿はお世辞にも写実的とは言えない。
弘法は筆を選ばないが、結月はどこにでもいる一般人だった。
彼女は夕日に染まった顔を上げる。
視界の端にはテトラポット、
ブーゲンビリア>>1:172はあっても遠く、夕日に紛れているか。]
[身体を折った結月は小さい。
終点に辿り着くと上半身を持ち上げ、端まで伸びる。
右から左へ、全身をめいっぱい使った一閃。
踊っているようであったし、
ただ、めちゃくちゃに暴れているようでもあった。
根岸は体幹がいい。
日々の訓練の賜物であるが、今はそれが必要で邪魔だった。
多少無理な体勢は倒れないように堪えて、
何てことない瞬間に、力のない子どものようによろけて見せる。
手をうんと伸ばして、足をぐっと前に進めて。
決してこじんまりとした絵にならないように。
言葉がない分、つまらない時間だと思わせないように。
この画がどれだけ使われるのかは分からないけれど、
根岸は幸阪結月として夢中で身体を動かした。
途中、枝が折れてしまっても、
結月は止まることなく砂に線を引き続けた。]
[砂の上はぐちゃぐちゃだった。何にも成らなかった。
髪を乱した結月は、息を切らせながらそれを見下ろす。]
……アハ、
[笑いとも取れない声が漏れた。
右手を持ち上げ、折れた枝を見つめる。
沈黙。
――ポイ、と。
手首の動きだけで枝を手放すと、結月は海の方へと進む。
足首が海に浸かった。
波が寄せては引き、結月の足を撫で、濡らしていく。]
[夕焼けの海の前に、制服姿の少女が立っている。
表情は見えない。物言わぬ背中だけが映る。
空は徐々に黒ずみ、夜の訪れを示していた。]*
3-A 幸阪結月は、 美大生 美濃伊緒 を投票先に選びました。
― 撮影直後 ―
[乱れた髪をヘアメイクさんに整えられながら、
根岸がメイキング用のカメラに気づき、へにゃりと笑う。]
枝折れちゃったー。
[どこか気の抜けたような表情。
時間の許す限り撮影は続けられたが、
本編には枝を捨てるシーンが採用されたとか何とか。]*
― 夏の終わり・九月/自室 ―
[明るい色のカーテンと似た色をしたベッド。
あちこちに置かれた画材には布がかけられている。
勉強机には何冊もの参考書が置かれていた。
雑多な印象を受ける部屋の中、赤色の目立つカレンダーがある。
9月を示すページ、冒頭の数日分に赤い×が記されていた。
その次のマスが今日なのだろう。
日付が赤い丸で囲まれており、その下に「1年」と書かれていた。]
……。
[無言で見下ろす結月のカットが映る。
手には赤色の細身な油性ペン。
彼女の身体がカレンダーを覆い隠し、離れる。
次の瞬間には、×の書かれた日がひとつ増えていた。]
『 絵を描くのをやめて一年が経った。
描きたい時に描けないのはつらかった。つらくて苦しくて、鼻に残る絵の具の匂いが恋しくて仕方なかった。
一年が経った。経ってしまった。
好きなのに。本当に本気だったのに。
どうして、まだ息をしているんだろう。』
[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]*
/*
時系列のバイト数がそろそろ限界だし、リンクはもうアウトです
表示に問題あるならリンクなしにした方がいいだろうか
ご迷惑かけないように後で調整しましょう
/*
・文化祭茜ちゃん
・文化祭美術部
・メイキングカメラ
・Nixさんのお姉ちゃんを回収する
文化祭の出し物どうしようかなー
細かく描写しないから何でもいいんだけど
それならお化け屋敷は避けた方が無難か
だって苦手って書かれてたから……あると舞台活用してもらえるかなって……
いつだって背景になりたい
軽音部2年 竹村茜は、 美大生 美濃伊緒 を投票先に選びました。
/*
>>A0
いや全然!?むしろすげー!こういう絡み方や伏線があるんだ!?ってびっくりしてます!
むしろ対比でこちらが追っかけみたいなロル書いてばかりなんでご不快でないかな?と戦々恐々しております…
あと見落とししてそうで怖い
/*
どうしようかな、亜美歌動かしてきて幸阪さんにお願いしたいのは
・自分が死んだら弔辞読んで欲しい
なんですよね。
近しい美濃でもなく教師として敬意を抱いてる分距離が自分と近い(と思ってる)ティーチャーでもなく誰とも付かず離れずに見える幸阪さんが
「自分がどんな人物か」について一番俯瞰して見てると亜美歌は感じてるんで。
ただ悲しんだりショックを受けたり嫌がってそうならやめるつもり。
死んだ時の弔辞は自分という人間について俯瞰して見れる人間に読んでもらいたいだけという亜美歌のワガママ
/*
冷静に考えて亜美歌に恋心はあったと思います。
ただ相手がこの学校、ひいては生徒という存在に必要だと思ったので自分がしんどい思いをした分手放しに行ったのかな。
亜美歌は最後まで言わない気がします、たとえ相手の想いに気づいても。
しかも相手も相手で口にしない理由は何か想像してるから未来を思ってあえて触れに行かないんだろうなー……
3年生2度目を迎えてからは色々振り切れてるから強い分危うい、命削る生き方に近づいてる。
パワー的な意味でパワフルな魂が無理やり今の肉体に収まってる感。
だから限界を蹴ると肉体が耐えきれなくなるイメージ?ん?
難しいな
それじゃ、私も海藤くんの中の海藤くん、
見つけたら報告してみますね。
あと、私にとっては海藤くんも大先輩ですから!
もし何か躓きそうになったら
その時はぜひ、お願いします。
[指先のことでちょっと照れ臭くなったし、側から聞いたら海藤くんが若干ゲシュタルト崩壊を起こしそうになっているけれども。
に、と口の端を上げて笑って、お願いしますと頭を下げた。
その頃から、演技の時も裏側でも、海藤くんを見る時間が少し増える。
相変わらず人避けのヘッドホンを被りながら。Nixが烏藤柊平氏にガンをつけてるのでは、とスタッフ間で若干の噂になったのは置いておこう。]**
/*
夏には夏の花を植えようか、と思っていたけれど。
校舎前花壇には花がないほうが良いかな?
飯島、夏休みも学校いるんだよな。家に居たくないので、補講受けてそうなイメージがある。
3-C 飯島明良は、 美大生 美濃伊緒 を投票先に選びました。
/*
全体メモにフリー素材的場面まとめようと思っていたけど、どこでもフリーな方がいいかな。
書きたいことはあるけど、うまくまとまらない。
幸坂ちゃんの素敵ロルには、返事を返したい。
― 6月・体育祭の後で ―
全然。
テクニックとかは分からんけど、
気持ち、こもってて良かったよ。
最後の追い上げのとことか特にさ。
[>>1:144 閉会式の後、尋ねてきた海藤に答えた。
>>1:66>>1:67 競争が熱い展開となったのは、勿論選手の奮闘の賜物だが
観戦をより盛り上げる一助に、彼の実況は確かになった。
青年はそう思う。
『 そうか。来年は選ばれるといいな。 』
海藤からコンテストのオーディション結果を聞いた時は
慰めとよぶには不足が過ぎる言葉をおくって。
その印象的な短編を、繰り返し練習していたのを知っている。
残念に思う気持ちはケンにもあったが、海藤の中で蓄えられる力になればいいと。願う。*]
― 秋・文化祭 ―
[>>1:164 できることなら、自分も裏方が良かったのだ。
とはいえ、事前会議でのアイデア出しや意見交換で>>1:163
貢献できなかった身だ。控えめに、しかし訴えるような目で
『 ……ドリック君、あの、喫茶店に票入れてた、よね? 』だからウェイターいいよね? と詰め寄られては頷く他なく。
こうして、白黒ツートンのウェイター服を纏っている。]
あー、まあこれ、割とデザインいいしな。
[コウが着ても似合うと思う。と級友の賛辞に応えた。
>>1:67 あの日以降の小さな変化は、きっとまだはっきりとした輪郭で現れてはいまい。
そも初めから海藤は、気弱ではあってもケンを忌避することはなかった。
感謝をわざわざ言葉で示すことはなかったが―― 遠巻きにされる自分を知っている ――、ありがたいと思う。]
『 お客さん入らなくなったから、客引きしていただけると……。 』
[人の入りが少なくなる時間帯に、請われて教室の前に立つ。]
どうぞ。フレンチトースト美味いよ。
[そんなつもりはないのだが、睨むような視線で。
やる気に溢れるとはお世辞にも言えない態度で、
廊下を通る人々に声をかける。
いつもより活気のある校内。あちこちで大声や音楽、
嗅いだことのない匂いそんなものに身を任せて。*]
― 初夏:飯島センパイと ―
種? へえ、じゃあこれで正しいんだな。
[>>165>>166 少しは慣れてきたのだろうか、のんびした飯島の声。植物のサイクルの説明に軽い頷きを返した。
美化委員の彼は園芸部とイーコールではないらしい。
だというのに熱心だと感想を新たにする。]
まあ……関わったしな。
花がってより、あんたが 落ち込むんじゃないかって。
[己の所業への滲む怒り、複雑な色を覚えている。>>0:158
生きものだから、萎れて枯れては仕方ないが。
いざ目の当たりにした時に、どんな顔をするのか。
それが、気になる、の理由の真実だ。**]
/*
体育祭さわれてないけど、絶対その場面では映画にならんと思うのん…
サボるか、得点係とかで菓子食べてると思う
動くの好きだけど、体育祭では影の薄いタイプの茜ちゃん。
帰宅部 ケン・ドリックは、 美大生 美濃伊緒 を投票先に選びました。
「周囲から外れないよう、目立たないように生きてきた。
選ばれた一握りの人間が輝かしい未来を掴むなら、自分はその背景の一部だ。
自分の周囲の人間も、また、そうであるのだと信じていた。
高校に進学し、一年が過ぎた。
誰かの背景だと思っていた彼らに、夢や未来の見通しがあるのだと知った。
流れ、流され、そのままいつか流れ着く場所に身を預けようとしているのは自分だけだった。
一体いつから進路を外れていたのだろう。
自らの歩みは大衆のそれであったはずなのに。
いつの間にか、彼らはそれぞれに進むべき道を見据え、舵を切ろうとしていた。
そうして一人、取り残される。
ゆらゆらと揺れ、もはや拠り所すら見つからないまま。
残されたのは不安と焦燥。それでも時間は止まらない。
更に一年が過ぎた。決断しなければならないときは、すぐそこに迫っていた。」
ー 玉響に“なけ” ー 原作小説より一部抜粋
― 秋・文化祭/客として ―
さっきのステージすごくなかった?
[廊下を歩きながら結月が感想を述べるのは、
クラスの仲がいい友人に対してであった。
彼女の身長はすらりと高く、
凸凹のシルエットは文化祭の人ごみの中でも目立って
視聴者が見落としにくいようになっている……らしい。]
まー……だいける。交代までもちょっとある。
[通りすがりの教室を覗き込んで時間を確認した。
3年A組の話だろう。
作品の中で、結月がクラスで仕事をする様子はほとんど映らない。
ただ、お化け屋敷に入って笑いながら悲鳴を上げたり、
喫茶店らしきクラス>>1:62で
フルーツ入りのサイダー>>1:164とフレンチトーストを堪能したり、
そういう、ただの客として楽しむ姿が流れた。]
― 秋・文化祭/美術部展示前 ―
[友人は席を外しているのだろうか。
結月はひとりで展示物の前にいた。
美術部は文化祭、秋のコンクールを経て引退となる。
だから学校行事としては最後の舞台だ。
特に何の問題もなければ、
見覚えのある作風が少女の前に並ぶだろう。
もしかしたら名前も一緒に添えられていたかもしれない。]
……。
[背後に見える廊下は人で溢れ、生徒たちの声は途絶えない。
展示スペースも盛況だったか、ちょうど静かなタイミングだったか。
もしかしたら美術部員がひとりふたり詰めていたかもしれないけれど。
今の結月はただ、作品を見つめるだけだ。
見ているのに表情は映らない。物言わぬ背中だけがある。]*
/*
書いている途中でケンくんの集客は見えたんだけど、さすがに結月でしゃばりすぎでは……!? と思ったのでモブに徹しました
もう既にいろいろ目撃してるからさ……割と校内うろちょろしてるイメージです 体力が有り余っている のと 単純にそういうの好き
現状、文化祭でほぼ区切りかなぁという感じ
十二ヶ月書く目標は変わらずだけど、展開としての方
美術部展示の描写なくて大丈夫なんだけど(時間は有限なので書きたいこと書いて欲しい)
最後はここかなとは思ってました 本来部活を引退するタイミングというか
なので現実でも幻覚でもいいのだ 誤差です
ー 五月・進路指導室にて ー
[憂鬱な気分だった。本当は何も考えたくない。
呼び出された理由が進路のことだと知っているから、更に足取りは重かった。
一年、二年と、飯島の進路は定まらなかった。
最初は就職を検討し、親と教師の言葉で進学の方向へ。
それも去年の頭までは専門学校、中盤から自身の学力で望める大学へと進路変更をした。
そして今日、正式決定していなかった希望学部について、話し合わなければならないのだ。
飯島とて、この時期に希望進路が定まっていないのはまずいと自覚している。
その上で具体的な希望もなければ、大雑把に進みたい方向も分からないのだから仕方がないだろう。
仕方がないと現実逃避に逃げるしか、思考は動いてくれなかった。]
失礼しまーす。
[一声かけて、進路指導室の中へと入る。
担任の泉は飯島の成績と委員会活動の実績などから、学部をいくつか絞った上で話をしてきた。勿論、希望の学部があるならそれを前提に話を進めるとも。]
[泉の話を、飯島は普段と違った静かな顔で聞いていた。
将来どうしたいかという話については。]
地元で就職したいと思ってます。
[と、それだけを伝えた。
結局、社会学部を第一希望として受験対策するということに話は落ち着き、親との話し合いを経て、近日中に最終決定するようにと言われた。
飯島は返事をした。あまり元気のよくない返事に、担任は精一杯サポートするからと穏やかに笑った。
この時期に進路が決まっていない生徒に対して、些かおおらか過ぎる気もするが、今厳しく詰められたら辛いと感じるだろうことを分かった上での対応だったのかもしれない。
進路指導室を出て、静かな音に顔を上げた。
窓越しに雨が降っている。
普段ならばあまり気持ちよく感じないそれが、今は少しだけ、飯島の心を慰めるものだった。]*
― 秋の部活棟 ―
[部活棟の中の部活にふらふら顔を出したりしなかったりして早半年。
そろそろどの部活でも自分が幽霊部員というわけではなく外部の生徒ということがばれていた。
なんとなく行きにくい雰囲気になった部活には行かなくなったし、外に出かける様な部活も迷惑なので行かなくなった。
そんな中、今もたまに通っている部活がある。
ボードゲーム部だ。
最初は他の部活と同様、行って勝手にゲームに参加したり、辺りの様子を窺って、置いてあった漫画を読んだりしていた。
ただ、正直ノリが悪かったので、喜ばれていなかったとは思う。
何度目かに行ったのは、真夏の補講の最終日だった。
ふと気まぐれで行った部活棟は夏休み中なだけにひっそりと静まり返っていた。
しかし、そのしんとした部活棟を何となくふらふらと歩いていたその中に、ぼそぼそと声がする一室があったのだ。]
こんにちは。
[声を掛け、入ってみれば、そこにはいかにも運動できなさそうな3人の男子生徒がいた。]
『おお、たまに見るあの…、宜しければゲームをしませんかな?』
[名前を思い出すのをあっさり諦めた、恐らく先輩が声を掛けてきた。
いや、思い出せないのは正しいのだが。
自分もゲームを一緒にやるとき以外に人に名乗った記憶がない。
この部活も、他の部活と同様、段々夏に向けて参加人数が減っていた部活だ。
どうもそれなりに在籍人数はいるようなのだが、本物の完全なる幽霊部員が多い事、一定期間遊んで、仲のいい部員や友人同士だけで遊びたくなった生徒が離脱していった結果こうなったようだ。
それにしても、この夏の最中に部室に来るとは。
やはり補講の帰りがけなのだろうか。
しかし自分も暇だ、ちょうどいい。
他の二人は今はいい、という反応だったので、自分と声を掛けてきたメガネ先輩とで2人用カードゲームをすることになった。]
…
[説明を受けた後ゲームを始めて30分後、結果はぼろ負けだった。
ダブルスコアどころではない。
むすっとしながら結果を見つめる自分に、メガネ先輩は言い放った。]
『ふっ ははははは 初心者狩り超気持ちいいですなあ!』
[それを聞いたもう二人のメガネ生徒がそれぞれ小さな声を上げる]
『そういう所ですぞ』
『勝つ…僕が勝つ…部長、次はもう一度僕とやりましょう…』
いや、わたしがやるんで
[咄嗟に出たのはその一言だった。]
『ほう、もう一度小生に挑もうというのですか。
大歓迎ですぞ〜 た〜のし〜』
[にっこにっこしながらカードを切るメガネ先輩を見つつ、さっきの彼のプレイを思い出しながら次の手を考えていた。]
[そんなこんなで未だに部長に勝てないまま、もはや常連の彼らしか来なくなったボードゲーム部にはたまにお邪魔するようになっていた。
部活とはいえ、金があるわけではなく、立派なゲームはない。
カードも100均で買ってきたトランプ等を勝手に既存のゲームのように書き換えて使っているものもいくつかあった。
それでも部長や副部長?が少しずつ、安価なところから本物のゲームを買い集めている。
(どうやら彼らは他にもいっぱい金を使うべき場所があり苦慮しているようだ…)
それを、すこしずつ遊ばせてもらっていた。]**
[良いですか?>>1:*63 と聞かれて、カメラが上下にこくり。
それから、中心が彼女の顔からおやきに移る。
別に構図を意識した訳ではなくて、今気づいただけです。
ややブレて上に向いたカメラがハッとした素人カメラマンを示した。]
ごめんね……!
ありがとう。……ばいばい。
[Nixへ向けた根岸の声は、カメラにギリギリ乗るくらいの小ささだ。
お姉ちゃんと呼んでもらえた>>1:*126のは前か、後か。
どちらにせよ、人見知りしない根岸の対応は変わらない。
普段後輩力を発揮する機会の方が多い身なので、
仕事場で珍しい関わりにちょっと嬉しそうにはしたけれど。
初めて「お姉ちゃん」と呼ばれた時も、
Nixと顔を合わせてふにゃあ、と笑い合ったものだ。
カメラから片手を離して、映らない位置でふりふり。
彼女の食事をこれ以上邪魔しないよう、根岸はその場を離れた。]
─初冬/昼休みの美術室─
[繊細な演技だ。彼女の細かい表情の変化をレンズはしっかり捉えているだろう。
爆発するような強い感情をマグマのように溜めに溜めている。
行平は、まるで本当に自分が教師で生徒の傍にいる気持ちになった。
そして]>>1:156
[彼女の小さな唇から漏れた言葉。積を切ったように続く、流れる怒涛の放流。
固唾を飲んで見守る。眉間には深い皺が刻まれる。
あくまで映し出されているのは茜を演じるNixだ。それでも演技の手を抜かない]>>1:157
[松本を見上げる茜の瞳には、真珠のような涙が光っている。
まだ、口を挟む所ではない。
真っ直ぐ視線を合わせる。それだけで『聞いているよ』は伝わるはずだ]>>1:159
[声を荒げて机を叩く茜。激しい怒りが空気すらピリピリとさせた]
>>1:160
[椅子に座ると同時、ポロリと涙が零れる。タイミングをわざと合わせた?そんな技巧まで?
役者としての行平。
教師である松本。
二人で一人。彼女からーー目が離せない]
……下駄箱は俺の使ってるのを貸すよ。嗚呼、大丈夫。靴下は毎日変えてるし、俺の靴はそんな臭くはない。>>1:161
[語る内容は間抜けだが、それは感情がピークに達した彼女を落ち着かせる為だ。
松本は、ポケットからハンカチを出した。格好はだらしないがそれは汚れてはいない]
使え。
[彼女が受け取ろうが受け取るまいが構わないという態度。
椅子に座り直してふ、と息を吐き]
竹村は相手を傷つけていないよ。
結果的に相手は傷ついたな。それは事実ーーだが、相手が傷ついたことと、お前が傷つけたことは、イコールじゃないんだ。
なあ、何かが起きたら誰かが悪いのか?
そんなこたあ、ないだろう。
誰も悪くなくとも、そういう結果が起こることもある。
それだけだ。
付き合えないなら相手が男だろうが女だろうが、断るしかない。
当たり前だよ。
何も間違ってはいない。
[きっぱりと言い切る。松本の言葉はまだ続く]
理解ってのはな、他人に無理に強いるのはおかしい。
LGBTを理解しろと言うなら、それが苦手な人間のことも、向こう側は理解すべきで。
人間はみんな違うよ。
そういったくくりだけじゃない。
みーんな違うんだから。
無理にわかりあおうなんてのが理想論だ。
わからないものは、わからないでいいよ。
[肩を小さく動かして、首を横に倒す。な?と、語りかける]
平手打ち喰らったのか?そりゃ、痛かっただろ。
まあ、そいつらにしてみたら許せないんだろうよ、お前が。
友達を傷つけたお前は悪人。
悪人には何をしてもいい。
そんな偽りの正義に走ってるわけだな。
ーーそれで、下駄箱を攻撃された、と。
[あの光景を忘れることはなかった。必死にスニーカーを隠す彼女。
きっと独りでずっと堪えてきたに違いない。松本は、小さく頷く]
……よく頑張ったな、竹村。
よく、堪えたよ。偉いぞ。
[ゆっくりと手を伸ばす。彼女の小さな頭を撫でる事が叶うか]
だが、もう堪えなくていい。
独りで闘わなくていい。
……お前は悪くないんだから。
後は俺に任せろ。
ーー大丈夫だから。
[果たして彼女は松本を、教師をどれだけ信頼してくれるか]*
― NG ―
…………え? あ、すみません……っ
[長台詞がないとはいえ、NGはあり得るのだ。
しかし、自分でも思いもしないタイミングで。
ほんの少し不満が表れてしまったかもしれない、
瞬時、申し訳なさそうな謝罪の言葉と笑みで覆い隠す。]
もう少し、鈍らせた方がいいかなあ。
[脚本のト書きの間を睨んでも、分かり易い答えの提示はない。
丸めたそれをぽん、と手のひらに打ち付けた。]
[千木良は原作小説には軽く目を通しただけだった。
どういうテイストのものか確認するためと、インタビュー時にうまく合わせたいからという目的で。
ケンのキャラクターは原作と改変が加えられていたし、
映画と小説は別物だから、という考えも多分にあった。
しかし、役者陣の多くは随分読み込んでいるようだった。
理解度の深さは演技にも如実に表れているようにも思えたし、
撮影も中盤になって、少し迷いが生じているのも事実だ。
念のため、と鞄の底に忍ばせた文庫版の『 ―玉響に“なけ”― 』に
意識が向く。*]
― メイキングカメラ・インタビュアー:根岸寧子 ―
わあ、幸阪センパイだー。
根岸さん今日インタビュアーなんですか?
お疲れ様です! これ食べました?
差し入れのチョコブラウニー。すごく美味しいですよー。
そうそう、インタビュー。
似てるところかあ。正直なところですかね。
もう少し説明したほうがいいぞってところはあるんですけど、
理解力はありそうですよね、彼、ケン君は。
そこも似てるってことにしておいてください。
ちなみに僕はスタボぐらい行きます。>>1:204 **
― メイキングカメラ/姫野さん編>>1:*91 ―
[姫野の声掛けに、
カメラの後ろから「お疲れ様でーす」の声が聞こえる。
趣旨を簡単に説明すると、彼女は唸りながらも答えてくれた。
うんうん、うんうん。
カメラと自分が連動しなくていいことを覚えたのか、たまたまか、
多少のブレはあれど、見えないところで大きく頷く根岸。
結月にまで話が及ぶと>>1:*93驚いたように目を瞠ったが、
姫野の言葉にはにっこり微笑んだ。
自分で区切りまできっちり締める辺り、
彼女の喋りの上手さというかまとめる力を感じる。
これまでの経験か劇団の性質か、
彼女の元々持つ力なのかは分からないが、
根岸は姫野にパッと目を惹く華のようなものを感じながら
自身の手に余る大きさのカメラを止める。]
わたしも、二人には近いものがあったんじゃないかなと思います。
結月ちゃんは劣等感が〜って明言はされてないですし、
亜美歌ちゃんと結月ちゃんが話すシーンも多い訳じゃないけど。
演じる時、姫野さんのことを思い浮かべたりするんです。
亜美歌ちゃんならどうするかなって。
近い部分もあるし、まったく正反対の別人でもあるから。
いつもいい刺激を頂いてます。
[カメラに残らない根岸の言葉だった。
別にそれを狙ったということもなくて、本当にたまたまなんだけど。
最後に撮影の合間にちょこちょこ回るようにしていること、
既にお話を聞いた何人かの共演者さんたちの名を挙げ>>1:*94
その場を後にした。]*
/*
千木良くんかわゆ……
あんまり読み込んでないとかそういうとこもリアルでいいなって思う
現実の俳優さんが読みこんでないみたいな話じゃなくて、人によって差異がある感じのとこが
ついでのように残すけど、本編のシーンでバスケする場面を入れるかは永遠に悩んでいた
明らかにケンくんちらっになりそうでやめました
遊べたらもちろんいっぱい嬉しいけどこれは違うじゃん……!ってなる なった
なった結果、勘違いすれ違い通信できてそれはそれで満足している
痴情の縺れ勘違いはどこかで活かしたいけれども……!
/*
あと美術室の黒板でお絵描きして遊ぶ舞台裏シーンはずっと頭の中にあります
描写されてないだけでたぶんどこかでやりました
[>>1:177>>1:178 続いた沈黙に、彼女の疑問。口をついて出た言葉。彼女の見開かれた目。
>>1:179 少しの間をおいて、静かに肯定が返ってくれば、心がわずか安堵したのを感じた。
>>1:180 お願いの後に続けられる言葉が肯定でも否定でもなかったことに、飯島は少し意外そうに眉を上げたが、途中で口を挟むようなことはしなかった。ただ黙って、彼女の言葉を聞く。
>>1:182 彼女の言葉を聞いて、わずかに目を閉じる。色が沢山あった、今も、まだ。だけど。
瞼の裏に描いたのは、少し前の花壇。
色とりどりの花が欠けることなく咲き誇る光景。
もうあとわずかで消えていく花の、命の全盛期。
綺麗だったという彼女の言葉に、改めて終わりを感じて。
その静かな微笑みに、記憶の中の景色を重ねた。
鮮やかで、美しくて、ひたむきな、命の作る色彩が思い出されて。]
うん。本当に。綺麗、だった。
[そう一言零したとき、軽薄の仮面は滑り落ちて。
浮かべた微笑みは、これから終わりに向かう花への手向けのように。終わる命の美しさを惜しむように。
それが自分にできる、精一杯の労いだった。]
覚えておく。君が3-Aだってこと。君のことも。
図書室から見ててくれたことも、ここで話したことも、死ぬまで見ていてくれるって言ってくれたのも。
だから、よかったら、俺のことも頭の片隅に置いといて。
3年C組。飯島明良。美化委員長で、ここを守ってた人。
君にお願いしたやつがいるってこと。
[小柄な彼女が手を挙げる。応えるように片手を挙げた。
そのまま去っていく彼女に向けて、ぶんぶんと手を振る。
彼女の背中を、飯島の声が追いかけた。]
またなんか植えるかもだから、気が向いたときに見てみてよ!
[晴れやかな笑顔と、力の抜けた佇まい。
演技ではなく(演技ではあるのだが)自然体の飯島の姿が落ち始めた夕陽と共に映し出された。]
「その時が来たら、沢山の色のある花にしよう。
それが夏か冬か。進路の問題に追われながら実現できるかは分からない。
だから約束の言葉ではなかった。それでも飯島は言葉にした。
鮮やかな彩りを誰かに見せたい気持ちを、少しだけ理解した。
そのときだけは、自分というものの姿を、その正体を少しだけ受け入れられた気がした。」
ー 玉響に“なけ” ー 原作小説より一部抜粋**
─初冬/昼休みの美術室─
[ゼェ、ハァ、肩で息を繰り返す。
>>28普段通りなら笑い飛ばす様な話にもまだ心は尖ったままだ。
それでも吐き出す物を吐き出して、今は酸素を全身に巡らせる。
差し出されたハンカチは、ハンカチを見て、彼を見て。そうしてからおずおずと受け取った。
受け取ったが、握りしめるだけ。
強く握りしめた分、ハンカチに深く皺が刻まれる。
落ち着いた大人の言葉。低い男性の声。
それは、竹村茜にとってとても落ち着く物だった。
>>29自分で精一杯そうであるとしてきた事を肯定して貰えるのは有り難かった。
呼吸が少しずつ楽になっていく。
それが落ち着いてくると、表情からは怒りが抜けて、ただただポロポロと涙をこぼすばかりになった。
自分は、間違ってない。
理解できないことは悪じゃない。
そう言葉にされることで、負けてなるものかと尖らせた心の棘が一つ一つ柔らかくなっていく様な、そんな気がしていた。
竹村茜は決して強くはない。
ただの意地っ張りな、力の使い所を悩むような、不器用なただの女の子だ。]
[本当は、ここで更にセリフが入る。
「先生すいません、よろしく、お願いします。
わたし、…信じても、良いですよね?」
大人を。教師を。
信じたいけれどまだ信じ切れていない、疑り深い少女の姿がそこにあるはずだった。
大人を頼ってしまう事に嫌悪感を覚え、自分の無力さに歯軋りする様な辛そうな顔が。
…だが。]
…ふっ、ううっ、う、ぐ…っ!
[緊張感が途切れた様に、更に涙を溢れさせる。
くしゃりと顔を歪ませて、握りしめた松本のハンカチを目元に押し当てる様にしながら両手で顔を覆って嗚咽した。
肩が震える。言葉が出ない。
何度も目元を拭って、何とか言葉を紡ごうと口を開くけれど。]
せんっ…、せ…っ!
す、すい、ま…うっ、うう…!
[嗚咽の合間に言葉が飲み込まれる。
そのまま、緩やかにシーンが終わり、映画では次の場面へと転換していく様だ。]*
─舞台裏/昼休みの美術室シーン後─
ずっ、ずびばぜん…っ!
やばい、止まんな…うわあああん!
[その後、泣きに泣いての1時間。
涙が止まらなくなってしまった私の姿がありました。
NGにされなくてよかったかもしれない。
あんな感情移入もう懲り懲りだ。
邪魔にならない様に隅っこでバスタオルを顔に当てつつ考えるのでした。]**
/*
うむ。プロローグでほぼ書きたいシーン終わってたけど、ここまでかけてヤッターマン!な感じです。
〆なくても良いらしいけど、あとは竹村茜的〆をかけたら良いかな。
あと、映画内で青春は劇薬だ的なサムシングやりたいくらい。
― 秋の庭 ―
先生はさ、ゲームってやる?
[今日の勉強もひと段落し、ちゃぶ台の周りに二人で隣り合って座りながら、庭の方を眺めてお茶を飲んでいた。
庭の木々や花々は今はひと段落し、葉を落としたり、固い葉をつけたりしている。
土ばかりになった庭には既に、来春の準備がされているそうだ。
今は、少しパンくずを撒いたそこに、雀が飛んできてつついているのを一緒に眺めている。
庭には花は何もない。
ただ、そこには仄かな花の香が漂っている。
『秋は、隣家に植えられた金木犀を眺めるに限る。』
先生の弁のとおり、隣家の塀の高さを越えて、立派な金木犀が大きな樹冠と、無数の小さなオレンジ色の花をこちらに見せていた。
『テレビゲーム?あまりやらない』という先生に、笑って答える。]
違うよ、ボードゲーム。
最近学校でやってるんだ。
全然勝てないけど、面白いの。
[でもひどいんだよ、と言葉を続けようとして、くしゅんとくしゃみが出た。
もう、本格的な秋だ。
縁側の窓を開け放していると、ここまで届くような寒気が入ってくる。
先生が立ち上がると、押し入れに向かい、厚手の大き目なブランケットを持って来る。
そして、私に肩からかけるように羽織らせながら、自分は再び同じ場所に座った。]
…先生も寒いでしょう?
よいしょ
[先生が何か言う前に、掛けられたブランケットの右側を右手で持ち上げると、そのまま先生の右肩の方まで腕を軽く回して、毛布をひっぱり掛けた。
一つのブランケットの中に、二人は十分収まった。
先生に照れ笑いを向けると、先生は少し黙った後、『学校、楽しい?』と私に聞いた。]
[たまに遊びに行く部活。
そして、たまに本を借りに行く図書館。
行く度に、『お勧めの本』が借りられずに残っていたら借りていた。
絵本の方が好き、と言っていた先輩>>1:140とも、会う度に会釈をするような仲にはなっていた。
何回目かには、POPを描いている姿>>1:70も目撃し、なるほど絵が好きなわけだ、と納得しただろう。
『お勧めの本』は一人だけが選んでいるわけではなく、何人かで選出を回しているようだったが、先輩の選んだ本…絵本に近い本が並ぶようなタイミングはあっただろうか。
そうだとしたら、きっと狙って、借りに行ったことだろう。
図書館もまた、訪れるのが楽しみな場所になっていた。]
うん、楽しいよ。
[自然と口から出た言葉に、先生はほんの少し寂しそうに微笑んだ。]**
― 記者の自宅訪問6 ―
金木犀は確か原作にも出てきたんですよね。
マンションの中まで漂う秋の花の香り。
本当に、町で目にする金木犀って皆立派なんですよね。
昔に流行した時期なんかがあるんでしょうか。
いえ、そこから育て続けないとこうは立派にはならないかなあ、と思いまして。
毎年同じ場所で、立派な木に沢山の花がつくものですから、やっぱり秋の匂いだなってすぐわかりますね。
そういえば、私、他の俳優さんたちと比べて全然長い台詞ないなって、映画見てて気づいて。
改めて、ご配慮ありがとうございます、と監督さん達にはお礼を言いたいですね。
― 撮影現場にいたときのこと ―
[群像劇という映画の構成上、自分の撮影時に、名のある俳優さんと同じ場所にいることはそうそうなかった。
折角映画の出演者になったのに少し残念、という思いもあったものの、同時にそんなに居なくてほっとした、という気持ちもあったのも事実だ。
まれに一緒になったとき、彼らが気持ちを込めて話す台詞、動作、そしてその雰囲気に圧倒されていた。
あまりにも実力差がありすぎる。
きっと、万一話しかけられても鬼束並みにろくに喋らなくなったであろうし、下手をすれば他のエキストラにまぎれて姿を消したりしようとしたりしただろう。]**
─文化祭/大学1年生─
[文化祭当日校門入り口。
1人の女が今まさに文化祭校内へ
足を踏み入れようとしていた。]
(懐かしいね、この雰囲気)
[生徒の活気も学校の雰囲気も変わらないようで安心してしまう。数人、誰かがこちらを見るのに気づいてにこりと笑みを返した。
理由が分からないでもないので本人は気にしてないけれど。]
[やがて女は校内に入り
様々な展示や出し物を眺めていく。
時に中へ入って楽しんだり、今日は1人で来た。
1人フラフラ興味のままに眺めるも呼び止められれば応じてくれることだろう。
生徒の誰かが女へ何度か視線をやる。
服装は大神学園の生徒のようだ。]
……あの玄関の絵でしょ?
[急に話しかけられたことと心のうちを当てられたことに驚愕したのか一瞬ビクッとなる女生徒たち。驚かせたことを詫びて告げる。]
ごめんなさいね、驚かせて。あの絵の作者なの。
[教室の扉へ肩をぶつけた生徒に「怪我はない?」と心配して。]
[女生徒たちに別れを告げ、女は再び彷徨う。
どこに何があるのか。どんな催しをしているか。
美濃伊緒、現在至ってノープラン。
さて映画では、原作ではどんな展開を迎えたのだったか。]**
/*
美濃の方は話しかけたい人用に。
能動的に動けずすみません、自分から動く+他から来るで限界量のキャパオーバー越え防止に一方だけへ絞りました。
亜美歌で拾いたいとこ更新前と更新後で出来たから頑張るぞー!次もしやるときは能動と受動、キャパのバランスどうやるかかなー課題。
需要があればの話ですが……参加してみてどうでした?
ー 初夏・ケンくんと ー
ん?俺?
つかあんたって。別にいーけどね。
[>>13 ケンのあんた呼びに飯島は思わず苦笑する。
敬語を使わなくても態度がフランクでも、特に気にするタイプではないが、あんたと呼ばれることは殆どないので少し動揺した素振りを見せた。
それがケンの自然体だと分かっているので気を悪くすることはないが、なんか渋いよな、ケンくんって。というような言葉は零した。
受ける印象が歳に似合わず男前な感じなのだ。それが少し気になる。自分とは、やはり印象が全然違うから。
それは置いといて、ケンに言われたことに思考を巡らせる。
そんなに時間をかけずに、答えを導き出せた。]
まー、落ち込むよね。落ち込む。多分。
美化委員って、季節ごとに花植えたり世話したりするんだけどさ。
全部一年草で、種取ってまた育てよう!とかないんだよね。
切り花にしたら、新しい種を買ってきて撒くのが普通。
それをこうして種作るまで世話してるんだから、未練はあるよね。
[萎れかけた花の下には、膨らんだ実がついている。それを見ながら、飯島は続ける。]
だけどさ、落ち込むだの寂しいだの言っても、枯れるもんは枯れるし。しょうがないよね。
だから、そこは割り切ってるつもり、だけど。
[そこまで言って、飯島ははたとケンの方を見る。]
ねえ、もしかしてケンくん、俺のこと心配してくれたりしてるの?
ちょっと感動なんだけど。
[少しだけ冗談めかした声色をしながら、少し様子を窺うように。
自分のことが話題に上がったことが意外だったというように、ケンの方にちらりと視線を向けた。]*
美術部顧問 松本志信は、 美大生 美濃伊緒 を投票先に選びました。
/*
だめだ皆様のロルに夢中になって観客状態になってしまう、こう、自分は手を加えず展開されてくストーリーをずっと眺めていたくなる。
/*
役者と役柄で混ぜちゃいますけど
・竹村さん
・幸阪さん/根岸さん
・亜美歌/姫野
・美濃/丹田
ざっと数えて4人関わってますもんね、すごいなあ
(拾い力とお相手のロルの膨らまし方という意味で)
/*
丹田さんがもし囁き持ってたら根岸さん見て「すごいいい人材見つけた!」と大喜びで行平さんへ報告に行きそう。
水戸さん子役時代にちょい役が多くて女優やめようか考えてた丹田さんネタあったのですが囁き発言持ってないので書けずボツにした経緯があります。
囁きで丹田視点全員絡みたかった。
─舞台裏/梅雨・放送準備室シーン後─
[>>*3彼女の言葉には笑みで応じる。
自分の仕事を認められて嬉しいと思う気持ちは理解できた。]
憑依型の役者さんもいはるけど、それでもその人の色っていうの、ありますし。
[>>*4誤解は解けたようで安堵するが、そこで指先が解放された。
謝るのには、こちらこそ指さしてごめんな、と謝り返す。
真面目な話をしていた所為か、青年にとっても意識外に追いやられていた。
子供のような事をしてしまったのは、こちらも気恥ずかしい。
さりげなくメイキングカメラがないか探したのは許して欲しい。
Nixのファンに恨まれたくはないのだ。]
お、それ面白い。
楽しみにしてます。
[>>*5彼女の提案には楽しげに乗ってみせた。
役のタイプの仕草を研究した上で振る舞いを変える。
自分の抽斗の中に無ければ、ドラマや映画の近しい性格の人物の映像を複数見てみたりなどしていた。
彼女が見つける青年の中の海藤は意識して作ったものか、それとも意識外のものか。]
あはは、それはどうも!
こんなんやったら、いつでもどうぞー。
[頭を下げる後輩に、先輩として受け入れる姿勢を見せる。
以来、たまに彼女の視線を感じるようになった。
それは少しこそばゆい気分と、背筋の伸びるような心地がして。Nixさんと何かありました?と勇気を出して聞いてきた猛者がいれば、武者修行中だから好きにさせてあげて、と回答しておいた。**]
―秋/文化祭準備期間中―
[少年は、精力的に放送部の活動に取り組むようになった。
文化系の部活に取材の交渉に出掛けたり、クラブの出し物が決まれば、そちらにも足を向けた。
交渉結果をもとに、当日に撮影に行く場所や順番を決めていく。
話し合った結果、何組かの班を組んでハンディカメラで挑む事になった。
画質は落ちてしまうが、移動の事を考えるとそちらの方がやりやすい。
自分のクラブにも、どれだけ採用されるか分からないと前置きをした上で、事前準備や当日の様子を撮らせて貰えるように交渉した。
普段は目立たない部類の少年の発言にクラスの面々は驚いたような顔をしたが、それでも了承してくれて。
少年は安堵の表情を見せながらも、時折、考え込む姿が見られるようになってゆく。]
[少年は父親の事を避けている。
何か言いたげな視線には、敢えて気付かないふりをした。
元々、会話の少ない間柄だ。
文化祭の準備で忙しいからと部屋に籠れば、深追いはされなかった。
今は目の前の文化祭の事しか考えないようにしている。
けれど、文化祭が終わったら?]
「先輩?」
あ、ご、ごめん。
次は書道部だっけ。
[怪訝そうに見てくる後輩に、少年は誤魔化すように笑った。
ちらりと携帯にメモしていたスケジュールを確認する。
書道部の作品制作の風景を撮らせて貰う事になっていた。*]
― 初夏・飯島センパイと ―
[>>47 ケンの口調は思い出したように時折敬語が混じるラフなもの。
注意されればある程度意識はするが、あまり期待してはならない。
高校生の一年差は大きい。飯島の、驚きはすれど
不愉快ではない様子に安堵して。
渋いとは老成しているということだろうか、
まあ、大体年より上に見られるよ。と返した。]
俺もそういうもんだと思ってたもんな。
その、一年草?ってやつ。
[だから萎れた花を見て、彼が落ち込むのではないかと考えたのだが。
土の中で再び芽生えることのできる、実の中の種子。
良かった、と単純に思う。]
心配はしたし、してるよ。
あん……飯島さん、泣いたらめんどくさそうだし。
[いつもの淡々とした不愛想さから、
僅かにそっけさなの増す声音になったのは、
冗談にぼかした声色が気に食わなかったからだ。>>48]
それで。
これが咲いたら、もうオレの仕事は終わり?
[あるいは園芸部へと引き継がれるのか。>>1:165
もともと、花壇を荒らしたかどで得たつながりだ。
一見、共通項のなさそうなこの上級生は恐らく受験生で
忙しくなる時期だろう推測はつく。]
ー 初夏・ケンくんとのやり取り ー
面倒くさそうって、ちょっとひどくなーい?
俺が泣いても、放っとけばいいんだよ。
でも、気にしてくれるんだね。ありがとう。
[>>52 わずかに冷たくなったような雰囲気を感じて、少し身動ぎをした。
どこが気に触れたのか、考える。人の感情の変化が、どうしようもなく恐ろしい。
ケンの表情を見た。心配してくれたのを茶化したのがいけなかったのだろうか。
確信は持てない。ただ、なんだか不安になって、心細くなった。
続く言葉に、少し、顔を見た。]
これが咲いたらっていうけど、これ咲くの来年だよ?
早くて今年の冬。そこまで手伝ってくれるの?
[それとも種が取れたら、と言いたかったのだろうか。
でも、そちらの方には、何故だか思考が至らなかった。]
あと、いいよ。奢るとか。
奢られたことなくて、なんか慣れないから。
お互いの飲み物をプレゼントし合うっていうなら、悪くないけど。
[声は弱々しい響きを含んでいたかもしれない。
不器用で無愛想な少年との間に、大きな溝が生まれたような気がしていた。
そのことに気をとられるあまり、飯島は自身の声を取り繕うことを忘れていた。]*
「美化委員長だった先輩の卒業式。
種まきが遅かったせいだろう、案の定、全ての花が満開とはいかず、花はちらほらと鮮やかな色彩を校舎前花壇に見せていた。」
やっぱり綺麗に咲きませんでしたね。
「そんな飯島の声に、先輩は笑顔で言い返す。」
『いいの!ちゃんと咲いたし!
でも、これから先は飯島くんに任せたからね!
今咲いてない花も、ちゃんと咲かせてほしい。
それで、この花壇をいっぱいの綺麗な花で埋めてほしい!
ね、お願いしたからね。後は頼んだよ!』
「そう言った彼女の声に、やはり飯島は半ば気圧されるようにして頷いた。彼女の言葉は、約束として飯島の胸に残った。
そうして、四月が訪れた。
彼女の残した意思は、願いは、飯島の手によって叶えられた。」
― 文化祭・事前準備期間 ―
『かなり限界近いでござるな』
『部長…頑張れ…』
部長…
[物陰に隠れて3人が見守る中、ボドゲ部部長は放送部のインタビューを受けていた。
最初は調子よく部活動の内容、人数等を喋っていたが、時間稼ぎでしゃべり出した内容について、着地点を見失い始めているのが部員&自分には明らかであった。
それでも放送部員はふむふむと先を促すように相槌を打ってくる。
部長の喋りがだんだん高速になってくる。]
「校舎前花壇に、色彩豊かな花が揺れる。
それは誰かにとって絵画であり、飯島にとっては約束だった。」
ー 玉響に“なけ” ー 原作小説より一部抜粋**
『つ、つまり運ゲーと最適解があるゲームをこう縦軸横軸に…』
『駄目だ!副部長、出ます!』
[自分たちに小声で宣言すると、副部長が立ち上がり、部長の方に向かって行った。
爽やかなイケボで放送部員に事務的にインタビューの終了を告げている。
こういうの得意なら最初から副部長が出ればいいのでは…と思うが、絶対に彼は一番手には出てこない。
全てにおいて二番手、それが副部長だった。
しかし後々、
『小生にこんなことさせるなんてみんな嫌い!』
と拗ねた部長を宥める係としては、彼が一番手、そして我々人見知り1年生組が二番手であったのだった。]
/*
無愛想&学校外メインキャラにしたせいで、イベントに出にくいのが辛い…!謎のオタク集団ボドゲ部ならいけるのに…
そしていまさらですが図書館ふり、返答が本当に遅くなってしまって幸阪さん大変申し訳ありませんでした…
/*
綺麗な満開のパンジーを咲かせるというのが以前の美化委員長から託されたミッションだったので、潰されたのには怒り、枯れるのには落ち込まないというスタンス。
それでも綺麗な満開のパンジーを、後を任せた、という言葉を引きずって切り花にしたり、種を作ったりしている。
先輩の意思を少しでも残しておきたいから、悪あがきをしている。
そしてそれに気づきつつも、できる限りはやっているというのが、花壇周りの飯島くん。
ー 秋・文化祭にて ー
[三年C組は、クレープ屋をやっていた。
メニューはチョコバナナやドライフルーツと生クリームといったものから、ハムチーズやツナマヨなどご飯系のものまで。
苺を始めとした果物は残念ながら予算がたりないとのことで、ドライフルーツで代用になったが、バナナだけは大量にある。バナナすごい。
他にも市販のお菓子のブラウニーや業務スーパーから買ってきたアイスを使うことで、なるべく安く種類を出すことに成功していた。
しかし、楽しさ優先、面白さ優先である程度増えてしまったメニューは、忙しさに直結した。]
うわー、疲れるー
[バナナを切っていた。ひたすらにバナナを切る、切る、切る。
チョコバナナもバナナブラウニーも人気だった。
生の美味しい果物がバナナだけなのだから、当然かもしれないが。
それで飯島は自分の担当時間、ほぼバナナを切っていた。
時折聞こえる接客担当が客と談笑する声。
カメラが表を映すと、行き交う生徒たちが笑顔を浮かべたり、友人と語らいながらクレープを食べる。そんなワンシーンが映されたことだろう。]**
/*
園芸部は部活棟に部室があるはずだから、そこで鉢植えやってるのと敷地内花壇を分割という形かな?イメージとして。
本校舎近くと部活棟とかの敷地で二分されている気がする。
『 もうひとつの声にも名前がついた。それを口にするのは簡単だった。けれど、結月は何だかもったいなくなって口を閉ざしてしまう。
言葉を飲みこんだのに、いつものような苦しさはなかった。
もう少しだけ、この温度を覚えていたかった。』
[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]
― メイキングカメラ/千木良くん編>>1:*12 ―
[予想外の歓待を受け、カメラを構えた根岸は目を瞬かせる。
いつぞや自分が犬に例えられたなど知らない新人女優は、
目の前でチョコブラウニーを勧める少年を見つめた。
勘違いすれ違いから始まるケンと結月の関わりは、
同じ場所にいても言葉を交わす機会のない場面が多い。
そもそも先輩としての活躍が乏しいのが幸阪結月である。
最高学年なのに「幸阪センパイ」と呼ばれることがあまりなく、
新鮮な響きだったことも驚いた理由のひとつだった。
中学三年生だという彼は、既に立派な体躯をしている。
立っても座っていても根岸との差は歴然だ。
なのに威圧感を覚えることはない。個人的に接しやすいと思う。
肩と利き手でカメラを支え、自由になった手を差し出してみる。
差し入れ食べてないんです。小さな掌がカメラの端で上を向く。
根岸はカメラに見えない位置でにこにこ笑っていた。]
[千木良はインタビューにも素直に答えてくれた。
シンプルな言葉であるけれど、
だからこそ分かりやすくて共感できる話だと思う。
喋っていいと知る前でも後でも結局声を潜めてしまう根岸は、
やっぱり黙ってうんうんと頷くのであった。]
あはっ。来週新作出るらしいよ。
[最後に付け加えられたのは何とも若者らしい言葉。
そう思うのはまずいだろうか。
根岸は抗うようにスタボの新作の話をした。
具体的な商品の話は使えないんですけどね。
だからこれはただの雑談だ。
彼が新作を楽しむタイプか分からないけれども。]
/*
他の方のシーン、先の展開へ影響しないように何も書かないようにしてるんだけど、飯島くんとケンくんの話いいよね……とはずっと思ってます
ケンくんが飯島くんの〇〇〇〇〇〇〇〇とかだったら熱いなーとか もう視聴者よ
/*
飯島くんの先輩、美術部らしいからふわっと拾ったけどあれくらいでよかったかなー
こういう人だ! みたいなのを書くつもりはなかった
結月のスタンス的に交流自体もそんなしてないだろうしね
あの先輩は飯島くんの先輩なので バランスむずかし
なのに声が重なって聞こえたのは、当人以外が繋がりを感じるのもいいんじゃないかなと思ったからです
それが二人にあまり関係ない人だからいい……は超個人的感想
花壇にはこの先また行きたいな
飯島くんの名前を呼べるかは分からない 会うかも分からない たぶんそれくらいでいい
─舞台裏/出演者でMISSION!─
ははぁ、特典とか作るんですかー。
えー。他の人、何やったんやろ。
めっちゃ楽しみー。
[くじ引きボックスを見ながら、宇藤はにこやかに笑う。
出演者が他の出演者に対しMISSONを考え、挑戦するBD特典(予定)映像。>>*1:47
自分のMISSIONが誰のものかは終了後まで分からない。
中にはスタッフや監督、原作者からのものもあると説明された。]
それでは、早速挑戦したいと思いますー。
何が出るかなー♪
お題、オープン!
えー、『作詞に挑戦(曲がつくかも?)!』
これ、ボケんのとマジの方、どっちがええですか?
[マジの方でお願いします、と言われ、フリップとペンを手渡された。]
ええいままよ、ドン!
[神妙な顔をした宇藤。
威勢のいい叫び声と共に出来上がった歌詞がフリップで映し出される。]
『何気なく歩いていた道 少しだけよそよそしく感じた
よく行った店も変わっていて 記憶から取り残されたよな
変わったのは自分もなのに
あれから何年経ったか考えてみる 昔はどんな気持ちで歩いてた?
試験の前、部活の帰り道 何気ない日々、僕らの日常
僕らの世界はまだ狭くて それが当たり前だった
大人になったらもっと広い世界に出るんだと 胸を膨らませていた
僕は過去の僕のなりたい自分になれただろうか
胸を張って歩けている?』
― 初夏・飯島センパイと ―
………… 来年?
[>>54 そんなにかかるものなのか。せいぜいひと月程度だと思っていた。]
オレは時間あるから構わないけど、
そっちは受験じゃないの?
[飯島の負担でないのなら問題はない。
萎れた花に『 終わり 』でも見たのか、ここでのささやかな遣り取りも仕舞いだろうかと、
過った自分は、きっと少し気がせいていた。
おかげで怖がらせてしまった。>>55
トーンダウンした声と伏せ気味の目元に、そう感じて。]
っあー…、めっちゃハズい。
これね、一時間かけてこれなんですわ。
素人やし、許して……。
[そろそろとフリップの向こうから顔を出す宇藤。
珍しく役以外でしおらしい姿を見せていた。
ここでフリップが彼の前に出された。
「このMISSION考案者は……」]
[「Nixさんです」]
うん、知ってたー!!
それか劇伴のスタッフかなって!
これ、歌うんです?
Nixさん、無理はしないで下さいねー。
いやぁ、音楽作る人って本当、すごいですね……。
尊敬しますー。
[関西のノリで反応しつつ、まだ余韻が残っているのか大人しめのリアクションだ。
そんな宇藤にMISSIONを考えるよう、スタッフから指示が出る。]
うーん、他にどんなのがあるんかにもよりますけど。
今作で演じてみたい役になりきって、劇中の自分のセリフを言ってみるってどうですか?
ギャップもあってええと思うんですけど。
[MISSIONの提案をする姿は、常のものに戻っていた。
宇藤のMISSION(?)は誰かに当たるのだろうか。**]
― 初夏・飯島センパイと ―
………… 来年?
[>>54 そんなにかかるものなのか。せいぜいひと月程度だと思っていた。]
オレは時間あるから構わないけど、
そっちは受験じゃないの?
[飯島の負担でないのなら問題はない。
萎れた花に『 終わり 』でも見たのか、ここでのささやかな遣り取りも仕舞いだろうかと、
過った自分は、きっと少し気がせいていた。
おかげで怖がらせてしまった。>>55
トーンダウンした声と伏せ気味の目元に、そう感じて。]
律儀だな。
でもそっか、約束守れて良かったじゃん。
[その先輩が卒業後、
花壇を見に来る機会などそうそうないだろうに。
偉いな、とでもいうような称賛の響き含む声で言った。]
いや、オレこそ……、
何か急に……寂しがりがうつったのかもしれない。
[推し留められて、少し面食らい、また腰を下ろす。]
[心配されるとありがとうなのか。
少なくとも関心があるという証左にはなるが、
人によっては煩わしいだろうし信用されてないと感じるだろう。
だから、飯島は他者から信頼されているのだと
そんな慰めを言語化できれば良かったのだが。
うまくまとまらないまま、空を仰ぐ。結果、]
嬉しいのなら良かった。
[零した短文。
下を向いた顔に真っすぐ目を向けるが、表情は読み取れない。
ただ、声は生気にかける。落ちる沈黙。]
大丈夫だよ、何の根拠もないけどさ。
[沈黙は苦にならない。ただ、気弱な様子の
目の前の三年生を見てるのは胸が騒めくのだ。
この不安気ないきものがあまり心配されないなんてケンには不思議で仕方ない。]
ふっ、何だそれ。
じゃあ、オレがあんたの買うから、
飯島さんはオレの買って。
[>>56 結局財布の残額は変わらない微笑ましい申し出に。
分かりやすい形で笑みが浮かぶ。
ささやかなプレゼント交換について了承したものの、
彼が落ち着くまで付き合おうか。**]
/*
作詞していた人がいたらごめんなさい。
数年、故郷から離れていた宇藤の心情をテーマにしてみました。
宇藤が困るの見たかっt()
明日は、文化祭で回りたい!
─秋・美術部展示前─
[滝や森林、校内風景などの水彩や模写、
自画像などのアクリルや油彩、木工彫刻など>>17
他にも蛙の銅版画など
多種多彩な技法・工法の作品たちが
所狭しと並んでいた。
きっと幸阪に見覚えがある作風も作品も多いことだろう。作品とともにキャプションで示される名の中に、きっと。]
「ご来場ありがとうございます」
「ごゆっくりどうぞ」
[美術部員が2人声をかけ、ハッとする。
前年度の1年つまり今年度の2年生。
幸阪に気づくと驚きつつもどこか嬉しそうな顔だ。
声をかけようとしたが作品に集中していそうな様子に静観を決めたようだ。]
[もし壁面のほか机の作品たちも見ていたら気づけることだろう。
グラウンドでライブペインティングが開催されること。
うっかり部員が片付け忘れた業務連絡メモに
当日、美濃>>43>>44>>45>>46が
来ると言っていたことも。
ライブペインティング参加するメンバー一覧に
美術部員たち数名の名の中に混ざる
亜美歌の名のことも。]
[多少人はいるが混雑というほどではない展示場所。
ライブペインティング参加部員と
見張り交代要員1人の美術部員が中へと入り込む。
2人とも幸阪が美術部在籍時に居た部員なので
覚えがあるなら分かるはず。
映像で2人と受付の部員が映る。
上手い下手に関わらず平等に展示される作品たち。
「次どこいくー?」という誰かの声が廊下から聞こえた。**]
/*
本当ごめんなさい、突然体調崩すと思わず自分でも焦ってます。
もうごめんあさいとありがとうをたくさん送ります
今日は休み休み焼いながら描きます
[そこかしこ、同じ画面に納まるショット。視線は交わらない。
映画も中盤になり、だんだん気になってくる鑑賞者も現れる。
彼らのエンカウントは叶うのか?と。]
ライブペインティングて、
前にもやってたやつか。
[>>64>>65 休憩中、通りかかった美術部の展示場所。
混雑はしていない。普段足を延ばさない場所を。
喧騒からの避難場所、そんな理由で覗いて。
中庭で行われていたパフォーマンスに思い至る。>>1:131
アカデミックとは程遠いBGMを背後に、
防塵マスク姿の生徒が汚れるのも厭わず描いていた。
7月の陽光と色彩の粒を浴びて撥ねるイルカたち。
パフォーマーからも観客からも楽しい、が零れるそんなシーン。
ケンも暫く足を止めて、音楽のライブを楽しむ心地で眺めた。
時間が合えば見てみようかと、胸に留めてその場を離れた。*]
― 12月 ―
[ケン・ドリックはこの国の人間ではない。
小学6年生の時に父親の仕事で来日した留学生だ。
誤解と不足はあっても、意思疎通の適う程度に
言語を会得して、この国の文化にも慣れてきた。
いつか、が来ることを忘れかけるくらいに。
そして大体において、その時は突然やってくるのだ。]
年が明けたら、国に戻る。
[海藤と、数人の交流ある級友には告げた。
冬の、弱弱しい太陽の下、子供の頃見上げた空は
確かもっと濃い青だった気がするが。それでも、
どこにいてもあまり変わり映えのしない空のことを思う。**]
[続く受験という言葉に、顔が強張る。再び視線が落ちた。
一番聞きたくない、向き合いたくないことだった。
誤魔化してしまいそうになって、口をつぐむ。
どんなことであれ、今は誤魔化してはいけないような気がした。
それで、正直に言った。]
うん。そうだね。俺、進学するつもりだし。
でも、まあ、今の学力だったら、あんま心配しなくてよさそう。
それに夏休みは補講にくるつもりだし。
[こんな些細で当たり障りのないことすら、口に出すのも嫌だった。
>>61 約束についての言葉は、短く、うん。とだけ返事をした。
約束を守ったのは確かだ。無事に果たせてよかったとも思う。
だが、落ち込んだ気分を引きずって、素直に喜ぶことはできなかった。]
「花壇に集中している間は、現実の全てを忘れていられた。
逃避場所を失った事実が、今は痛い。」
ー 玉響に“なけ” ー 原作小説より一部抜粋
[寂しがりがうつったという言葉には、少し表情を和らげた。]
うつしちゃったか。
[茶化すつもりはなかったが、そこに反応してしまったのは、自分の言葉を覚えていたことへの驚きと、ケンがそんな言葉を零したのが、少し意外だったからだ。
いつでも強く芯を持って生きていそうに見える彼もそんなことがあるのかと。寂しいと思うときがあるのだと。
>>62 わずかな沈黙。ケンの言葉を聞いて、首を傾げ、言葉を継ぐ。]
心配されるの、嬉しくはないけど。ありがとうって、思う。
[心配されるのは苦手だ。
心配されたことも殆どないし、心配される状況自体に不安感を覚える。
しかし、誰かに気を割くことは、即ち相手のことを気にかけているのだと、それくらいは分かるから。]
ありがとうね。
[重ねて礼を言った。彼が何に大丈夫と言ってくれたのかは意味を取りかねたが、心配故の言葉だろうと解釈して。]
ー 夏休み・補講と自習 ー
[受験科目の補講を受けた後、飯島は図書室へと向かう。
夏休みの間、図書室は届け出を出せば自習室として活用することができた。
補講や補習に来る生徒の予習復習のため、受験生の勉強場所を確保するためでもあるだろう。
飯島は夏休みに入ってから、ほぼ毎日のように図書室へと通った。
知り合いがそこにいたから、というわけではない。
静かで、人も疎らな空間。静寂に耳を澄ます。
近所の図書館にも、コミュニティセンターにも、音が溢れているように感じて。
飯島は席に着く、参考書を開いた。
午後は委員会の活動届を出している。
ノートにペンを走らせた。
紙を引っ掻く静かな音が、静寂に谺して、その一部となっていった。]*
「その場所を包むのは静寂であり、静かな喧騒だった。
人の気配に居心地の悪さを覚えるものの、本を開けば、その内容に集中すれば、気配は遠のいていく。
近所の図書館も、コミュニティセンターも、人の気配に満ちていた。
学校生活では受け入れているはずのそれらから、飯島は逃げたがっていた。
知り合いの声も、明るい喧騒も、それらの作り出す空気からも遠い。
他者と関わり合いを持たない空間に安堵して、飯島はペンを走らせる。
午後は委員会の活動届を出している。
ただ、家に帰りたくなかった。」
ー 玉響に“なけ” ー 原作小説より一部抜粋**
― 舞台裏/海藤くんの歌! ―
えっ、本当にやってくれたんですか?
1時間で? えーすごーい!
[>>*30海藤くんが作詞してくれたのを教えてもらって、素直に感嘆し拍手する。
でも、中身をの読み解くと映画の海藤くんも重ねられてるみたいな気がする。
へ〜、ふーん!
ウキウキとどんな音が合うのか文字を追い考え始めるのはとても楽しい。
とても!楽しい!
この様子はメイキング映像で出ることはなかったけれど。
後日、Nixにしては珍しいバラードとして、曲と共に歌声が込められたものが海藤くんのところにとどけられた。
言葉を引くことも足す事もなく。
彼が許可してくれたなら、監督さんや原作者さんへも伝えて、本当にサウンドトラックやDVDやBDの特典となるかもしれない。]*
『 その部屋には、見覚えのある作品がたくさんあった。視線を少しだけ下に落とすと、想像した通りの名前がある。知らない物には知らない名前がついていて、新入生の作品なのだと分かった。
目を閉じると、鼻をつく画材の匂いがする気がした。結月は彼女たちの手を知っていた。背中を知っていた。笑い声を知っていた。美味しいバウムクーヘンの味を知っていた。
ここには、結月が夢を見ていた頃に過ごした世界があった。
知っているものがたくさんあって、知らないものだってあるのに、結月の名前だけがどこにもなかった。
みんなに置いて行かれたような気がして、自分が捨てたんだと思い出した。』
[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]*
……これ、貰って行ってもいい?
[一通り鑑賞し終わった後だろう。
受付に戻って声をかけた結月の手には、
ライブペインティング開催を知らせるチラシが一枚握られていた。
交代なのか部員が増えて>>66、結月はさすがに気まずそうだ。]
うーん……この後クラス担当の子と交代だから、
ちょっと見れるかは分かんないんだけどね。
……頑張って。応援してる。
[退部しても尚、優しい後輩たち。>>64
えらそうにならないように、気を遣わせないように。
結月は細かい描きこみをする時みたいに息を止め、言葉を選んだ。
時間を気にするような素振りを見せれば、解放も早かったか。
チラシ一枚を手にして、彼女たちに別れを告げる。]*
[「3-C」も「3-B」も過ぎて、画面に「3-A」という札が映る。
人の波を抜けきった小さな身体が教室に飛び込んだ。
ぷはぁ、と息を吐く音が聞こえる。
一泳ぎでもしてきたような結月はクラスメイトに笑いかける。]
まだ早い? うん、知ってる。
……あのさー。ちょーっとだけ交代待ってくれない?
ちょーーーっとだけ。その分後ろ頑張るし、何か奢るからさ!
[クラスメイトに頼み込む動きはどこかコミカルだ。
顔の前で手を合わせ、身体を左右に揺らして、
上目遣いで様子を伺っている。(これは身長差のせいだけど)
懇願に負けたのかクラスメイトが了承すると、
結月はふざけた様子で相手を拝み倒した。
お土産を頼まれれば、一も二もなく頷く。]
/*
ケンくんがすれ違いの続く関係を拾ってくれるの嬉しいし、飯島くんが図書室来てくれたのも嬉しい! 喜び溢れる
実は廊下のシーンでケンくんの集客に当たり屋しようかなーとか思ってたので違う場所で当たり屋します(?)
今から書きます 筆 はよ
みっしょんもやりたいきもちはあるの……いっぱいある……
国に帰るのめちゃ良いなって思った
昨晩のケンくん飯島くんの伏字は花壇に関する話だったんだけど、やっぱり当事者の話が一番面白い 天才 好き みんな好き
気がつくと観客になってしまいそうになるので気をつけます
/*
結月は夢はあったけど諦めた側なのである意味飯島くん寄りなのかなぁと思ったりはしている
美濃先輩の自画像同じように見てたしね あそこ好きです
そんな人が図書室来てくれるの嬉しくない? 嬉しいな?
花壇のシーンもめちゃ楽しかったし、結月にとってすごい大切な場面になったなとも思う
遠慮しても喜ばれないと思ってるからやりたいことはやるんだけど、その上で相手のやりたいこととか個性を出すお手伝いができたらいいなーも全員にずっと思ってるのでそうありたい
/*
でも夏の図書室ちょっと待ってね
LPと文化祭後の図書室を先に書くからね 鬼束さんの絵本も回収するんだ……!
腕と頭が倍になってくれても構わないよ
/*
どう縁故を繋いだらいいかで延々悩んでる。
触れたい箇所は色々あるけど、どこに触れていいのか。
とりあえず、飯島の物語をちょっと書きつつ、折を見て話せそうな人に話しかけよう。
― 秋の文化祭 ―
一応、文化部って何か出店なり出品なりすることになってるんじゃなかったでしたっけ。
『働きたくないでござる』
『働きたくないでござる』
『救済措置が…あるんだよ…』
まあ、わたし部員じゃないんでどうでもいいといえばどうでもいいんですけど…
[文化祭。通常は文化部の作品発表の場でもある。
しかし、ボドゲ部のような何も出すものもなく、特に何もやりたくないような弱小部たちは、集結して「郷土研究」を展示物として終わりとしていた。
理澄市市街地を中心とした大きな地図に、各弱小部が分担して店や土地の情報を記載していくという、例年の救済措置展示だ。
しかし、これが中々面白いと評判なのである。
マニアしか知り得ないような謎のスポット、謎の店、謎のお得情報などが地図に記載されており、しかもせめてもの、という謎の責任感かわずかばかりの展示欲か、それぞれの部活が担当部分を真面目に描いていく結果、毎年それなりに興味深い地図が出来上がっていた。]
…はっ
[ついじっくりと地図を眺めてしまった後、郷土研究の部屋を出る。
さあ、どこに行こうかな。
いつもの通り、ふらふらとあてもなく一人で歩きながら、いつもとは違うその喧騒を楽しんでいた。]*
ー 文化祭・部室棟にて ー
[部室棟へと足を運んだ。園芸部の部室に顔を出して、冷やかす。]
やーい、サボテンマニアー!
[園芸部部長はサボテンを育てていた。
うるせー!と言われれば、慌ててその場を逃げ出す。
園芸部が売っている鉢植えなどには、足をひっかけないように気をつけながら。]
/*
展示どこまで見に行くかだよな。
郷土研究展示室は社会学部が第一希望だから見に行くのだけど。
他はどうだろう。拾いたいけど、軽音部の発表とかには担当被ってそうだな。
あの、展示の地図作られた部活の方ですか?
ためになりました。
ありがとうございます。
[今度はお礼の意味の一礼をすると、何事もなければ次の展示を目指し始めただろう。]*
―冬/下駄箱―
[竹村茜が美術室で虐めを打ち明け、松本の前で号泣して>>36から数日後。
松本は、竹村の下駄箱に近付き中を覗き込む生徒の姿を見付けた。
ゆっくり近付き声を掛ける]
何してる?そこ、お前の下駄箱じゃないよな。
[振り向いた生徒は真っ青になりひ、と声をあげる。手にはマジックと手紙のようなものが。
問答無用、松本は手紙を取り上げる。そこには口汚い悪口がびっしりと書かれている]
……証拠ゲット。
[がくがく膝を鳴らし、その場にしゃがみこむ生徒に耳打ちする]
――もう二度とするな。竹村茜に近付くんじゃない。約束しろ。
[凄味を乗せた声は教師とは思えぬ迫力だ。生徒は首を激しく縦に振った。
別に誰に言いつけるとも言わなかったが、迫力だけで押し切った。
生徒が泣きながら離れていく。あんな風にされたら松本が悪者みたいではないか]
……やれやれ。
[ため息を溢し、手紙を白衣のポケットに締まった]
[本当は美術室のシーンは茜の台詞が入るはずであった。
だが、彼女はわあ、と泣きに泣いて。演じているものには見えないほど、その感情は――生。
松本役の行平はハッとしたのはカットの声がかかったから。
『ここで切ります』
カメラチェックに通ればシーンはokだ。竹村茜役のNixは眼を腫らしてタオルで顔を拭いている。
本当に熱演だった。
きっと映画の中でも注目シーンになるはずだ。
行平は手応えを感じた]
[虐めの犯人である生徒を脅した後も、松本はちょくちょく下駄箱を見回りした。
もうおかしな動きをする者はない。
教頭にはいじめはやんだ、と報告する。
誰も罰せられる事がなく事件は終わる。
これで良かったのか?そんな事はわからない。
松本自身、まだまだ教師としての振る舞いも、自身の絵の道も悩んでいるのだから。
――白い雪がちら、ほらと舞い窓ガラスを白く濁らせる。
もう冬真っ盛り。
すべてが雪のように溶けることを願う松本であった――…]
[――どんな、パフォーマンスだっただろう。
カメラが結月の横顔を映す。
少女は瞬きもすることなく、じっと向こう側を見ていた。
どんな色が広がっても、どんな世界が生まれても。
ただじっと見て、そして――目を逸らした。]
[時間が合わないのだから見に来るつもりはなかった。
途中で離れるつもりがなかったから前の方にいた。
楽しんでいる人の邪魔をするつもりもなかった。
――泣くつもりだって、なかった。
結月はほとんどの人より小さい。
顔をぐっと上げると、目の淵に溜まった水が一粒、溢れた。]
『 母方の祖父母の家は海から遠く離れた場所にある。
小学一年生の春休みに遊びに行った時、わらびを取りに行った。連れていかれたのは草の生い茂る山の中腹だった。
初めての経験にわくわくしながら身を屈めたのに、家族の袋ばかりが膨らんでいく。
「ぜんぜん見つかんないよ!」
「大丈夫。一度見つけちゃえば簡単だから」』
[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]
[それだけだった。
結月の瞳から涙が流れることはもうなかったし、
鼻を赤くしたり、声を震わせることもなかった。
一粒の方が間違いであったとでもいうように、結月は相手を見る。]
ごめんなさい、
[まだパフォーマンス中なのだ。
立ち止まる訳にはいかないと、
肺に溜まった息を吐き出しながら謝罪を告げる。
相手が避けてくれたとしても邪魔をしたのは事実だ。]
……通ります。
[まっすぐ見据えた瞳は、横をすり抜けるために逸れる。
結月の身体は人の合間を縫うのに向いていた。
先程より慎重に、けれど強くはない足取りでその場を離れる。]
『 悠然とした背中を、遠くからこちらを見ていた視線を忘れた訳じゃない。噂も知っていた。けれど、それらを繋げる理由がどこにもなかった。だから、学校の中で何度すれ違っても気づかない。
これからもずっとそうであるはずだった。
"1本目"を見つけられたとしたら、きっとこの時だ。』
[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]*
― 冬の部活棟 ―
[たまに行く部活で、遊ばせてもらう日々。
最低で最強の部長とそれを支える副部長と、ひたすら打倒部長を狙う人見知り1年仲間のメガネ三人衆。
今日もいつもと変わらないが、それでも少しだけ違ったことがあった。]
こんにちは
[おー鬼束殿、という声が中からかかる。
いつものように席に着く前に、ごそごそと、鞄の中を漁って一つ、小箱を取り出した。]
これ
[もう大分少なくなってはいたものの、未だ100均のトランプを使ってゲームを作っていたうちの一つ。
ネットで購入した正式版を、今日は持ってきたのだ。
小箱を皆の座っていた席の机の上に差し出す。]
『おおおこれは!?』
『鬼束さん…ありがとう…』
『開封の儀!開封の儀!』
[うるさい三人を後目に席に座るとビニールを破り小箱の蓋を開ける。
新品の紙の匂いと共に、複数の新しいカードが崩れるように出てきた。]
『お〜 こういう絵』
『いやこの2味がありすぎていいですなあ』
『この7の…インパクトが凄い…』
[さっそくカードを漁り始める3人を見て、なんだか嬉しくなって、小さく笑った。
すると、部長が顔を上げて、感慨深そうにこちらを見てきた。]
『もう鬼束氏も一人前と認めざるを得ないようでありますなあ』
『こうやって、自らボドゲを購入してくるようになったら、もう部員といっても差支えないでしょう』
『入んなよ…どうせほかに行くとこないんでしょ…』
[なんともすっきりしない。
なんともすっきりしないけど、2年になった時の入部期間になったら、この部に入るのは全然悪くない。
全然悪くないな。
そう思った。]**
[図書室のカウンターに生徒が座っている。
利用者の貸し借りに対応したり、他の作業をしているようだ。
それは結月ではない。
ピントがずれて、手前へ移った。
チェックの布が敷かれ、手作りのPOPの置かれたテーブルの上、
ディスプレイ用のスタンドに立てられた本が何冊か並んでいる。
その中に少し古ぼけた様子の絵本が一冊、
ひっそりと立てかけてあった。]*
/*
原作パートを差し込もうか悩みに悩んで削ったらこうなってしまった
好きの話がどこにも入りません
全部書かなくてもいいしね どこかでご縁があったら落とそうね 分かりにくいからね
/*
文化祭10月くらいかなー
じゃあこれは10月末か11月頭くらいかなー
としてるので該当月扱いで書いたこととする
実際の月が違っても大丈夫 12ヶ月勝手に書こうとしてるだけだから……!
[竹村茜は、自身を夢見がちだったと批判せざるを得なかった。
自分の想いを込めたあの歌で、若しかしたら何かを思い緩やかに嫌がらせは収束するのではと思っていた。
けれど、それは叶わなかった。
自分の歌では、奴等の心は動かせない。]
[「─玉響に“なけ”─」一部抜粋]*
─あるワンシーン─
[皆が進路について語るシーンの中。
誰かの話の中、どこかに挿入されるだろうワンシーン。
一瞬だけ映るそれは、竹村茜の進路希望調査票。
時期的に、文化祭の後。
嫌がらせも収束を迎えた後のことだ。
W第一希望・☆☆大学保健福祉学部
リハビリテーション学部言語聴覚学科
第二希望・♪♪短大リハビリテーション学科
第三希望・○○専門学校言語聴覚士科
理由・言語聴覚士の資格を得るため。W ]*
『覚醒といえば覚醒、エンジンフルスロットル状態。
むしろオーバーヒートする勢いだろう。>>1:139
しかしそれは代償を生む。
結論から言えば
亜美歌の予感は──当たっている。>>1:135
描いて衝動をぶちまける度
体が悲鳴を上げそうな
脳や肉体が灼き切れそうな感覚。
熱き魂のうねりは内側から
自らを燃やし尽くす炎みたいだ。
事実その負荷は
亜美歌の肉体を少しずつ蝕んでいく。
芸術の高みへ。その先へ。>>0:343』
[ 『─玉響に“なけ”─』抜粋]
─2度目の3年生・9月・図書室─
[そろーっと美術室の扉に近づき、
静かに開けるシーン。
幸阪と違い亜美歌は図書室をあまり利用しない。
本は好きだが静かな環境を保てる方ではないので。
まだ幸阪は図書委員だったか。>>0:42
まだ図書室に通っていたか。
赤い丸は増えたのか。>>9
何も知らないまま亜美歌は図書室に足を踏み入れる。
今までも図書室にいるシーンは数カ所あるが
どれも一瞬で幸阪の姿は映っていない。
避けているのではない、
単純に本人不在のタイミングなだけ。]
― 夏休み/図書室 ―
[細く開けた窓から生温い風が吹きこむ。
夏の日差しが柔らかな黄色をしたカーテンを透かした。
顔を上げた結月は窓の方を見て、
外が見えないことを思い出したのか、視線を戻す。
塾と自宅、それから時々友人宅。
それが受験生である結月の基本的な行動範囲であった。
予想通り全く遊べない事態にはならなかったけど、>>1:74
予想よりも勉強に追われている。
追われているというか、予定が合わないというか。
夏休みに入る前からその気配はあったので、
結月は変わらず週に二回、図書室の担当を請け負った。
三年生だからと後輩が代わりを名乗り出たが、
結月は大丈夫だと言って頑として譲らなかった。]
[奇しくも亜美歌と似た経験をして、
それでいて亜美歌よりずっと優秀であろう幸阪。
>>0:396>>0:397>>0:398
亜美歌が本当に聞きたいことを戸惑うように>>0:403
向こうもまた、声をかけられない状態とは知らないから
声をかけるのに勇気が要った。
亜美歌はそれでも勇気を出して話しかける。
拒絶されるならそれはそれ、
空気読まない振りとメンタル最強の振りは
自分もそこそこだと自負がある。
何より会えた時に話さず終わったら、
そのまま何も言えず互いに
終わる気もしてしまったから。]
ユッキー、ユッキーてさー。ここの本詳しい?
今ちょっと生き物とか風景の写真とか
絵で何かいいのないか探してんだよねー。
なんつーの、図鑑とか写真集?
そういうので何かいいの、ない?
[とは言え最初に切り出すワードは流石に迷って、
まずは自分が探すものについて口にする。
大丈夫、流石に声の音量は弁え中。]
……あれから1年経ったんかー……。
[本についてリクエストした後、
しみじみしたように語る亜美歌。
まるで昔を懐かしむように。]
あの時はさー、青天のペキレキ?
美術部じゃ大分ビッグニュースだったけどさ。
ユッキーは自分で考えて決めたんでしょ?多分。
[松本とのやり取りは知らない亜美歌だ。
彼女2年の退部直後は本人の教室へ行き
「ユッキー!やめたってマ!?」と
突如廊下側の窓をバーン!と全開に開けて
共学に目を見開きながら大声で叫ぶシーン。
本人がその場にいたかどうかはともかく
廊下側の席、窓付近の生徒が扉の開く音と声で
ビクッ!!と盛大に慄いた箇所も映像は捉えている。]
[ふ、と真剣な面持ちで亜美歌は幸阪の方を向く。]
ユッキー、ユッキーの今ってさ、満ちてる?
迷子ってない?迷子になんかなってない?
[やっと言えた、彼女に一番聞きたかったこと。]
……私はたくさん、迷子ったよ。
迷子になって悩んで悩んで、泣いて。
何とかギリ踏みとどまれたって感じ。
[辞めたけど自分にとっては大事な後輩、
大好きで可愛い後輩だ。
だから願わくはどんな道を選んだ彼女であろうと
自分みたいな地獄は味わわせたくないなと]
[本人の背景など何も知らない癖に、傲慢に
それでいて同級生になりながら
先輩後輩ですらもうないのに
辞めたつもりの先輩ヅラが顔を出す。対等のつもりで、いたのにな。]
……今年の文化祭、美術部も展示出すからさ。
よかったらユッキーもおいでよ。
[美濃のことは最後まで口に出さなかった。
美濃とのことは美濃と幸阪の2人の出来事なのだから
関わらない第三者が口を出すのもおかしいだろうと。
2人とも気にかけているし大好きだ、
幸阪が自覚した美濃を傷つけた部分も>>0:403
聞けていたなら「こーら、私の気持ちまで決めつけちまう悪い子ちゃんはどこのどいつだーい?」って
ほっぺもちもち攻撃してたかもしれないな?
幸阪が美濃に対してで有ったこと、でもそこに自分へのことも付随させなくていいんだぞと。それでも自分の気が済まないなら話そうよって言っただろうけど。]
―秋・文化祭・グラウンド―
(ユッキー、来たかな)
[中庭以上の集まりに>>1:136緊張が走る。>>90
人だかりで出来た輪に「汚れないようにもう少しだけ離れてください!」と指示を出す3年生を中心にした部員たち。
人を捌くのに集中していたのと小柄な彼女が
最前列の人を隠れ蓑にしていたのもあり>>90
部員たちが彼女の姿に気づくことはなく。]
ライブペインティングチーム!
準備はいいかー!後悔なく生きてっかー!?
じゃあやっちゃうよ!いざ本番、Let's GO!!
「亜美歌それ私の台詞!!」
[台詞を取られ抗議する美術部部長に謝り、
円陣という声に従い円陣を組んだ。
────曲が、流れる。
最新の流行曲を中心に音源使用の許可を得た
生徒や教師作詞・作曲の曲の数々も。
(ステージパフォーマンス勢の
宣伝も兼ねた一石二鳥の技。
ステージでパフォーマンスする勇気はないが
自分の詩を、曲を、演奏を誰かに聞いて欲しいという
引っ込み思案な誰かさんたちのために。)]
[まずは黒地の水張りパネルに
鮮やかなエメラルドグリーンが舞った。
他の部員たちがそれを龍に変えていく。
気品漂う神々しい、水神のような龍を。
そこに亜美歌たち別メンバーは銀の虎を横に書く。
こちらは対照的に荒々しいが、
大地に生きる獣の野生を宿すように堂々と。
これらが完成すればさらに上から
鮮やかな山吹色が黒地を所々残しながら
絵の大半を塗りたくった。
絵の上からさらに別の絵を重ね
別の絵を構築していくライブパフォーマンス。
過去が何であろうと自分で動けばい続きは作れる。
次から次へと塗り重ね、過去を無しには出来なくても
過去と今の努力を合わせた結果、
生まれるものがあると信じたい亜美歌のメッセージ。]
皆さーん!何かリクエストはありますか!?
憲法法律著作権に引っかからない範囲で
描いて欲しいのあったら何でも描きます!
[即興でサグラダ・ファミリア描いてる部員の横で
拡声器要らずの大声で叫ぶ亜美歌。
コールアンドレスポンスを繰り返しリクエストに答え
テントやキャンプ場、夜空の月に紅葉と雷鳴など
いろんなモチーフを描き続けて最後に出来たのは
大神高校校門前、満開の桜の花吹雪たち。
どこまで見届けられたか亜美歌たちには分からない。
>>91>>92>>93>>94
心に灯す何かはあるか?
私たちは何かの火種になれたかな?
なれてないかもしれないけど
それならそれだね、だってみんなの人生だ。]
[みんなという人生の、交差点に過ぎない。
信号も横断歩道も歩道橋も地図もない、
整備されてない道の中で
みんなは一体、どんな道を進む?
どんな道を進みたい?]
― 初夏・飯島センパイと ―
[>>70 花の名前はどちらも 聞いたことはあるが、
その容まで思い出せずに。
続く話題に移ったときの重苦しさは>>71
二年生、で留学生、の自分には少し遠かった。
その淡々とした口調に苦痛が滲んでいたら少しは
気取れただろうが。どうだっただろう、
何にせよ、飯島にとって面白くない話題なのは確かなようで、]
へえ、頭いいんだ。
でもキツそうだね。
[落としたのは羨ましい、も頑張れ、も含まない呟きと
一瞬の強張りから得た推測。
掘り下げたい悩みでないのなら、これ以上追及はしないつもり。]
[物言わぬ制服姿が映る少女と>>7>>8
砂浜にしゃがみ、顔を突っ伏し声を上げず
1人静かに泣く少女たちの過去が
交互に映し出される。>>1:48
青春と呼ばれる時期に過ごした少女たちのこころと姿を
海は見ていた、海は知っていた。
そしてスクリーンに映し出された今、
感じるものの差こそあれシーンを見た人たちが
彼女らの一面を新たに知るであろう、海以外の目撃者。]
[ティザームービーにあった、
一瞬映し出される2人の少女の映像の正体。
映像は海から空へ、文化祭の空へ。
移り変わろうとする
冬の空へと切り変わった。>>98**]
[ゆっくり近づいて、椅子の傍らで屈んだ。
白い塊を手にした後、そっと彼の肩を叩こうとする。
視界に入るように身体を傾ければ、ツインテールが零れて揺れた。]
これ、違う?
[結月の小さな手に乗っているのは消しゴムだ。
彼の物か別の誰かの落とし物かは分からない。
囁くような声で尋ね、彼――飯島の返答を待った。]*
― 初夏・飯島センパイと ―
[>>70 花の名前はどちらも 聞いたことはあるが、
その容まで思い出せずに。
続く話題に移ったときの重苦しさは>>71
二年生、で留学生、の自分には少し遠かった。
その淡々とした口調に苦痛が滲んでいたら少しは
気取れただろうが。どうだっただろう、
何にせよ、飯島にとって面白くない話題なのは確かなようで、]
へえ、頭いいんだ。
でもキツそうだね。
[落としたのは羨ましい、も頑張れ、も含まない呟きと
一瞬の強張りから得た推測。
掘り下げたい悩みでないのなら、これ以上追及はしないつもり。]
正直でよろしい。
[>>72 少し空気が和らいだから、
ケンも冗談めかした言葉を選ぶ。
いつもの乏しい表情ではあったが、軽口の類だと伝わった筈だ。
飯島からふたつの感謝の言葉を受けて立ち上がる。]
ジュースかスポドリね、了解。
オレは…………カフェオレで。
[>>73 リクエストに答えれば、それぞれ購入した飲み物の
交換がなされただろうか。
心地よい冷たさは手のひらにも喉にも伝わって、
まだうだるほどではない、それでも熱を覚えた身を和らげる。]
飯島さんは自分で思ってるより、
真っすぐな人間だと思うよ。めんどくさいけど。
[空になったペットボトルを潰して、
今回はペットボトルにした。
帰り際 ついでみたいに口にする。]
じゃ、また。
オレも約束守るから。
[来年か今年の冬か、>>54>>60
花が開くまで手伝うと口にした。
飯島がここでの作業時間が負担になる時がきたら
誰か園芸部員でも捉まえて教えてもらうつもりで。]
― 秋・文化祭・グラウンド ―
[>>94 小柄な少女の謝罪の声に、
眼前の青年は目に見えて狼狽える。
当惑した男性の声この学園の生徒のようで、
ケンのものではなかった。
だから、分水嶺を越えた一粒を己が見た と唱えるのは
いささか正しくないだろう。]
[すり抜けるための彼女の動きは、その場を離れる寸前
別の壁に邪魔される。
彼女の足取りは不確かなものではなかったから、
これはつまり意図的な遮蔽だ。]
いいの?
[何に対してのものなのか、分からなくて当然の
独り言みたいな呟き。幾度も視界に明滅したシルエットは
すぐその場を離れたから、恐らく耳には届かなかった。]
[>>90>>91 今回はも、だろうか先に気づいたのはケンのほうで
食い入るようにというには距離のある 眼差しの横顔が
どうしても目に入る。
視線の先には本日のライブパフォーマンス。
今日の演出がこの間と趣を異にするものだとしても、
彼女の様子は場の賑わいとも他の観客とも隔たりがありすぎた。
完成を待たずに踵を返す姿。
一年間、折につけそのツインテールを捉えるうちに
彼女が恋に苦しむ少女ではないことはとっくに気づいていた。]
[>>92 真正面でなくてよかった。
少し離れた場所、斜めの角度からも跳ねた雫
――――これはただの錯覚だ。
の鮮烈さで揺り動かされてしまいそうだから。
自分は部外者で、彼女の理由を見通せはしない。
ただ、思い切り泣けばいいのに、と思う気持ちと
一粒で堪える気概を讃える気持ちが湧き上がる。*]
/*
飯島くんとのどこかしんとした静かな交流も好きなんだよな
花壇本当に楽しかった……根岸にもこの話はさせたい
結月の心境もネタバレになるので本編で書こうね
ケンくん的な刺激はしないように一応気をつけてはいる
他の人に対してもそうだけど、役割が別の方と被らないようには ね これでも 一応 がんばってる
できてるかは別とします
─2度目の3年生・夏の補修と補講と見知らぬ後輩への世話焼き留年生─
[声をかけた生徒、>>1:191少し周りを見回す。>>20
あっこれ自分に声かけたと気づいてないパターン?
周囲に人影ないから自分、自分で合ってるってと
言う前に向こうから疑問そうな声が投げかけられた。
……そうだ、普通級に見知らぬ人から
親しげに声かけられたらそうなるわな。]
いんや全然?そっちも記憶ないなら
多分初めましてじゃね?
てゆーか知らん人間に急に声かけられたら
普通はそうなるわなー。
忘れてたわー、ごめんごめん。
[たはー、と手を頭に当てうっかりうっかりという顔。]
いやさ、私も補習帰りなんだけど
早く終わったからアイス買いに行ったら
キャンペーン?かなんかでアイス当たったんよ。
でも自分のアイス買っちゃったし
溶かすんも勿体なくね?ダメにするぐらいなら
出てきた誰かに頑張った1日のご褒美で
プレゼントした方がよくね?って。
[とりあえず初めましてかどうかと、
声かけた経緯を説明。
水羊羹については「何か良さげな和菓子屋見つけたから寄ったんよ、椿屋?だっけ。」
亜美歌は初見、姫野も街の老舗としか知らないけど
アイスと水羊羹が別々になった袋をぶら下げ
「そーゆーこと。怪しかったわな」で
相手にごめんなーと言って謝る。
悪気は完全になかったからこそ、口調は軽くも申し訳ないと言う心からの謝罪。]
アイス溶けるんも勿体無いし
知らん生徒に
アイスもらうの気がひけるってんなら、
人助けだと思って協力してくんない?
あと夏休みに頑張ったごほーび。
これは本当のことね。
[これで受け取られないならそれでもいい、
その時は自分で食べるからと告げて再度袋を差し出す。]
水羊羹は冷蔵庫に入れて冷やして
竹筒の後ろ楊枝でつつくんだってさ。
家の人らとか部活のことか、和菓子好きとか
誰かいたら一緒に食べな、先輩からのお節介。
[同年代に彼女はいなかった気がしたので後輩と思い込み、水羊羹の袋もずいと差し出す。断られたら1人持ち帰ろうかなと考えてはいるけれど。急に話しかけた見知らぬ人間ということもあり受け取られない可能性も承知済みだ。]
今日1日、お疲れちゃん。
[相手の心にすら残らないかもしれない些細な時間。
その後どんな時間を過ごしたか、
やがて話に一区切りついたなら]
人生満ちてる?今楽しい?幸せ?
幸せならちゃーんと、逃さず大事にしなよ。
じゃーねーーーー、ばーははーーーーい。
[恐らく相手視点不審者(?)な留年生は
後輩へ手を振り、そろそろ帰ろうと
校門の方へぽん、と足を踏み出し歩き始めた。]
ー 文化祭・部活棟にて下級生と ー
いや、俺は大丈夫。こう見えて結構丈夫だし。
[>>85 周囲の男子に比べて小柄な自分は、よくこういうことがある。
だからつい口をついて出てしまったが、自分よりも小柄な女子生徒にぶつかって、しかも力があるようにも見えないのに、何かあるなら色々とまずい。大分ひ弱ということになる気がする。
どこも痛いということはない。むしろ相手の方が心配だった。]
大丈夫ならいいけど、痛かったら言って、いや、保健室で湿布もらって。
[言われたところで何ができるわけでもないと気づいたので、そう言った。
もし、痣になってしまっても、養護教諭だったら適切に処置してくれるだろうと考えて。]
んえ?
[>>86 続く言葉に、間抜けな声を洩らした。
口をぽかんと開けて、暫し呆然とした後に、我に返って否定する。]
いや、違う違う。俺はここの展示を見に来た人。
部活には入ってないし、地図を作るのにも協力してない。
だからそのお礼は、他の人に取っといてあげて。
[他人の功績を意図せず盗むことになるかと思い、慌てて否定する。
そんな風に誰かの役に立ち、感謝もされているのに、その想いが適切な相手に届かないのは嫌だと思った。
それから、言葉をつけ足す。]
つーことは、君も制作に協力はしてないの?
でもごめん。ちょっと質問させて。
どういうとこが為になったの?
見れば分かる、とかだったら、そう言ってくれていいから。
[何となく興味を掻き立てられたので、そう質問した。]
― 文化祭後の図書館 ―
[たまに行く、放課後の図書館。
そういえば、今日くらいならまだ、『お勧めの本』が残っているタイミングのはずだ。
ふと思い出し、足を向けた。
図書館に入ると、ちらりとカウンターを見る。>>100
今日はたまに会う先輩…幸阪先輩はいないようだ。
そういうこともよくあったので、特に気にしないで、そのまま目当てのコーナーへと向かう。]
あ
[『お勧めの本』の棚に向かって目に入ったのは、新刊でも、POPでもなく、何故か目立たないように置かれていた古い絵本だった。>>100
『絵本の方が好き』>>1:140と言っていた彼女のことを思い出す。
自然と手に取り、カウンターに向かおうとしたその時、窓際で、図書館の外の、何かを見ているまさにその彼女の姿を見つけた。>>99
先輩は、何故か、自ら片側のテールに指を差し込むと、梳くように髪をほどいた。
ほどけた髪が、日差しに当たって明るく映える。]
[と、彼女がこちらを振り返った。
いや、違う。
何故か、今は誰も座っていない、利用者用テーブルのとある一席を見つめている。]
先輩。
[そこで近づいて、声を掛けた。]
こんにちは。この絵本、きっと、先輩のお勧め、ですよね。
もっと、POPとかつけて派手にお勧めするんだと思ってました。
でも、先に借りられなかったから、良かった。
好きなんですか?この人の絵。
[さて、絵本にはどんな絵が描かれていただろうか。
どんな話になったにせよ、きっと自分は借りるそのチャンスを逃さなかっただろう。]*
― 真夏の校舎前花壇 ―
[これが、陽キャ…!
まさに自分に話しかけられたと気づいて>>129からの第一の感想はそれだった。
あまり自分の人生で接したことのないタイプの人で、ついまじまじとその顔を見てしまう。
接するのに辛くはない。
中学の頃は、沢山の中に溺れるのが辛かったのであって、1対1なら特に今はもう、全く言葉が出てこないということはない。
だがしかし、今はただ、言葉を挟む隙がない、というのが正解だった。]
あ。
ありがとうございます。
[アイスの袋を再度差し出されて、さらに羊羹の袋もずいっと差し出される。>>131
別にどちらも嫌いではない。
寧ろうれしい。
今度は素直に受け取って、しかしそのまま去ろうとする彼女>>133には、なんとか言葉を挟むことに成功した。]
あの、お名前聞いてもいいですか。
いや、知らない人から食べ物貰うなって、親から教わってるんで…
[きっと何とか名前を聞き出すことには成功しただろう。
真夏の暑い最中に、台風みたいな先輩に出会ってしまった。
一度知ってしまえば、その存在と名前は忘れられない。
その後ももしかしたら、様々な噂を聞くことがあったかもしれない。]*
─舞台裏・NGシーン1─
[幸阪退部直後のシーン。>>107
バァン!!と廊下側の窓が勢いよく開く音。]
ユッキー!!
──台詞忘れたァッッ!!!
[ガラガラガラッ、ピシャンッッッ。
勢いよく廊下側の扉が閉まる。
……無言、のち窓の向こうで
ふるふる震えながら座り込む姫野。]
……すいません、もう1回お願いします……。
[その声は今にも消え入りそう。
カットの声に根岸に対し
「ごめんなさい!ごめんなさい!」と
両手を合わせて謝罪する芸歴2年差先輩だった。**]
― 秋の文化祭・部室棟 ―
いえ、本当に大丈夫ですよ。
そんなに勢いよくぶつからなかったですよね。
[保健室で湿布貰って、というどこか大げさな言葉>>135に思わず笑って返す。
見ず知らずの自分に、優しい人だな、と思う。
そして、続く言葉>>136には、こちらの勘違いだったとわかり、何かすみません、と再度頭を下げることになる。
しかし、展示のどこがためになったかと聞かれると、一瞬ぽかんとした顔で彼を見てしまった。]
ええと、いや、本当、見ればわかるんですが…
あ、町の猫たちの縄張りベン図とか、おはなちゃんまんじゅうの中身切り替え時期詳細とか、喫茶店長時間耐久とか、無人販売所情報とか、そういうのはためになるかもしれません…
[なんというか、地図上の情報が雑多すぎて、最終的には『見てくれ』としか言いようがないのだ。
少しでも彼の欲しい情報が得られただろうか。
少しの疑問を残しつつ、展示室に入ろうとする彼の様子を見つめていただろう。]*
─2度目の3年生・真夏の補習・補講終わり校舎前─
[これが、陽キャ…!
もし声に出されたら>>139まさかの感想そこ!?と
思わず突っ込んでたかもしれないイフの世界。
相手の境遇やら接したことないタイプやらは
全くあずかり知らぬ亜美歌なもんだから
まじまじ見られても何かついてるんかな?な顔しつつ
気にもとめずマシンガントーク。
相変わらず相手に言葉を挟む隙を与えてなくて
後からしれば亜美歌のあちゃー案件が
もう1つ増えたことだろうに、今はそんなの露知らず。]
― 冬の庭 ―
[ちゃぶ台が、こたつテーブルに入れ替えられた。
外は寒く、もう窓を開けておくこともない。
今は植木鉢がいくつか表に出されていた。
梅、花桃、そして寒桜だ。
どれも今はまだ、青い芽も出ていない。
けれどもこれから陽が伸びるに従って、まだまだ寒い中でも緑の芽を少しずつ出していくというのだ。]
2月とかなんて、本当にまだ寒いのにね。
先生、3月になったら、みんな同時に咲いているところ見れるかな。
[ノートに数式を書きながら、炬燵の隣の辺に入っている先生に何気なく問いかけた。
先生からは、全然関係ない答えが返ってきた。
一瞬、息が止まりそうになった。
『鬼束さん。
私、この3月でこの家を引き払うの。
婚約して、都会に行くのよ。』]
ん?
[呼び止められ、くるっと振り返り>>139>>140
どしたの?と不思議そうな亜美歌。
呼び止められる理由に心当たりがなかったから。
でも続きを聞けばああ、と得心した顔。]
おーそーだったそーだった。
名前言ってんかったね、そーいえば。
防犯意識しっかりしてんねー。
[質問を慎重さと防犯意識と亜美歌は捉えたためか、
相手の質問に感心した口ぶりで手放しに褒める。
ちゃんと自分から話しかけられる子だってのも
亜美歌の中では高得点ポイント。]
……真宮寺亜美歌、3-B.
もしまた縁があって、ひょんな気が起きたら
3-Bか美術室においで、私大体そこにいるから。
[もしかしたら普通であれば
出会わなかったかもしれない出会い。>>140
噂について意識すれば留年のことや前年度、
卒業式に出なかった話も耳に出来ることだろう。]
後はティーチャー……じゃ通じないわな。
松本先生、松本志信先生も私のこと知ってるわ。
“しのぶ”ってゆーか
“黄昏てる”って感じのセンセーだけど。
絵具つけた白衣着てっからすぐに分かるっしょ。
後校内でピンクのつなぎ見て
絵描いたり何かしてる学生いたら
十中八、九私だわ。
何かあったらいつでも声かけな。
袖触れ合うもコショーの縁って言うっしょ?
[すっかり顔なじみに話しかけるかのような、
馴染んだ態度で話しかける亜美歌。
向こうが忘れられないと感じた時。>>140
亜美歌もこの子のこと、忘れたくないなーって
軽い気持ちで質問を返す。]
/*
サンドイッチはできるだけ回避していく!
間に合えば…!
そしてお返事まで…
ありがとう真宮寺さん…
初期不在が多かったのが悔やまれる村だーー
自分は?言いたくなかったらそれでもいーよ。
[答えは帰らなかったかもしれないけど、
どちらにしても「サンキュ!」と礼を言って
相手に話したいことがなさそうなら今度こそ
校門へ向かい帰路に姿を消すことだろう。
亜美歌が台風のようと捉えられた時、>>140
亜美歌は紅葉を迎えたカツラの木を思い出していた。
黄色くなった葉をちぎると綿菓子のような、
醤油せんべいのような
香ばしく甘い匂いを仄かに漂わす木。
すっくと天に昇ってまっすぐ立つ幹。
しっかりと自分と言う根がありそうな雰囲気。
歯を拾ったり近づけいた人間でないと気づかなそうな
ハート形の葉の形の愛らしさ。
髪色も黄色く染まった時のカツラの木みたいで雰囲気ぴったりだなーって呑気に思う。]
[動じぬ落ち着きを孕む木は、
見た目に際し繊細な花をつける。
そんな印象を感じた彼女のことを
亜美歌もまた、心に刻んでいた。
彼女とはその後どうなったかって?
それは原作と映画を知る人だけのお楽しみ。**]
― 冬の庭 ―
[ちゃぶ台が、こたつテーブルに入れ替えられた。
外は寒く、もう窓を開けておくこともない。
今は植木鉢がいくつか表に出されていた。
梅、花桃、そして寒桜だ。
どれも今はまだ、青い芽も出ていない。
けれどもこれから陽が伸びるに従って、まだまだ寒い中でも緑の芽を少しずつ出していくというのだ。]
2月とかなんて、本当にまだ寒いのにね。
先生、3月になったら、みんな同時に咲いているところ見れるかな。
[ノートに数式を書きながら、炬燵の隣の辺に入っている先生に何気なく問いかけた。
先生からは、全然関係ない答えが返ってきた。
一瞬、息が止まりそうになった。
『鬼束さん。
私、この3月でこの家を引き払うの。
婚約して、東京に行くのよ。』]
[先生の顔を見たまま少し固まった後、視線をノートに映す。
頭がふわふわする。
ノートを見ているが、何も考えられない。
何て言ったらいいかもわからない。
いや、おめでとうだ。
おめでとうって言うんだ。
声を出そうとしたとき、喉から出たのは小さなしゃっくりのような音だった。
また顔を上げて、先生の顔を見た。
ああ、何も言葉にならない。
また、中学の頃みたいになってしまった…
涙が静かに頬を伝った。
先生が、私の傍に来ると座って、肩を抱いてくれた。
ゆっくりと、温かい先生の胸元に顔を寄せる。
そして、いつかの中学生の頃と、全く同じように泣いた。]
先生…
ごめんね先生、わたし、子どもだね…
[伝えたいことが何一つ言葉にならない。
胸元で啜り泣きながら、先生に謝る。
返ってきた先生の言葉は、予想をしていないものだった。]
『いいえ、鬼束さん。
貴方はもう小さな子どもじゃない。
大人よ。
大人の女性だわ。
だから私は、ここを離れるのよ。』
[一瞬で涙が止まった。
思わず顔を上げて、先生の顔を呆然と見上げた。
ああ、先生は、全部知っていたんだ。
知っていて、ずっと、こうやって抱きしめていてくれていたんだ。
顔がかあっと赤くなっていく。
同時に大粒の涙がぼろぼろ溢れた。
恥ずかしいし、申し訳ないし、情けなかった。]
先生は、大人だね。
優しいね。
…ずっと迷惑をかけていたんだね。
ごめんなさい、ごめんなさい…
[さっき以上に泣く私の身体を、先生は正面から抱きとめて、背中をあやすようにゆっくりと叩き続けた。
先生は、優しい。
そういう所が、好きだった。
世界で一番大好きだった。
涙が収まるまで、先生はずっと自分をあやし続けてくれた。]**
― 記者の自宅訪問7 ―
女教師はね、きっともう、春からもう駄目なんだなって、そう思っていたと思いますよ。
鬼束という高校生の好意はわかりやすく女教師に向けられていましたから。
けれども、この四季は、女教師にとってもとても貴重な、素晴らしい一年だったと、そう思います。
もしかしたら、鬼束という高校生に流されてもいいと、そう思ったときもあったんじゃないかと思います。
でも、ここは教師としての分別を保ちましたね。
もしこのままずるずると教え子に流されていたとしたら、わたしはきっと、この教師を許せなかった。
若い先生が初恋の相手、よくあることですよね。
それは、一時の、青春の、気の迷いなんですよ…
あ、雨が降ってきましたね。
記者さんは傘持ってきましたか?
ビニール傘で良ければ1本差し上げますよ。
[平屋の屋根を、ぽつ、ぽつと雨が叩く音がしてきた。
その音の強さを聞くに、どうやら大降りにはならなそうだ。
立ちあがると、縁側の方へと向かい、少しがたがたする窓を開け、庭へ降りる用のブロックに置いてあるつっかけを履いて外に出る。]
すみません、洗濯物を取り込ませてください。
すぐ終わりますんで。
[実際に取り込みはすぐ終わり、再び籠を持って縁側の内側に戻った時点でも、自分の身体はさほど濡れてもいなかった。
とはいえ、髪は少し濡れたので、取り込んだばかりのタオルで軽く拭う。]
すみませんね、あ、見えました?
今は寒桜が綺麗に咲いているんですよ。
大家さんの都合もあって鉢植えですけど。
春はまた別の花がきれいに咲きますよ。
ネモフィラに、ディモルフォセカに、デイジーに…
え、映画で出てきた庭みたいって?
[少し遠くを見るようにした後、私は記者あてに微笑んだ。]
そう。本当に、こういうことがあったんです。
私、やっぱりこの町が好きなので。
2年ほど離れた後、戻ってきて、ここで一人で住んでいるんですよ。
移り行く庭の花々は、今もずっと、綺麗です。
変わらず鮮やかに咲く花々を見るたびに、私は花々とあの子と共に有ったあの一年のことを思い出す…
[そして視線を一旦外した後、また笑った。]
なんて、冗談ですよ。
田美院先生の小説じゃないんですから。
ね、記者さんは映画は全部見ましたよね。
あのあと、皆はどうなると思います?
私はきっと、みんな幸せになったって思います。
悩んで、泣いて、挫折して、だけどみんな、幸せになったんだって、そう思ってますよ。**
―秋・文化祭/美術部展示前―
[穏やかに笑う姿へ安堵し微笑み返した後輩部員。>>75
真剣な目つきにかつて彼女がいた日々を思い出し、
原作でも懐かしさを覚えていたシーン。
片付け忘れのメモに後輩たちは気づいていない。>>65
揺れる髪に隠された表情すらも。]
「はい、勿論です!」
[握られたチラシ、貰ってもいい?に
嬉しそうに頷く後輩たち。>>76
ぜひ来てくださいと歓迎の意を示す。
けど人が増え、気まずそうな表情に気づいたら
何だかすみませんと申し訳なさそうに
視線を彷徨わせた。でも本人がそれを変えたのか
すぐに空気が和らいだように見える。
見れるかは分からないとのことだけど>>76
「それはもう無理しないでください!」と
幸阪に向けて頷く後輩たち。
気持ちだけでも王配たちは十分嬉しかったから。]
「ありがとうございます、
先輩もご自分のお仕事頑張ってくださいね。
……あと、来てくださって
ありがとうございました。」
[深々と感謝の気持ちをお辞儀で表して、
時間を気にするようなそぶりに気づけば
慌てて「すみません!」とその姿を見送った。]
「先輩、来てくれたね……。」
「うん、先輩たち知ったらきっと喜ぶよ」
[見送った後、去った方向を見つめる後輩部員。
なになに?と尋ねる合流組に後から教えると
引き継ぎと確認作業に映るのだった。]
「あっ!ちょっとメモこんなとこに置いたの誰!?」
[うっかり置き忘れられたメモは>>65
見られたと気付かず>>75回収する女子生徒。
もー、と言う声を皮切りにシーンは
別のものへと切り替わった。**]
/*
時折脇役って言葉見えますけど村建て視点全員主役級ですよー!
輝かしい1人1人のシーンのキラメキに触れられて村建ては毎日幸福でした、改めてありがとうございます!
―オーディション合格後―
[羽藤が今作のオーディションに合格したと聞いて、劇団のメンバーは喜んでくれた。
舞台以外でそれなりに科白やシーンもある役を演じるのは初めてだ。
こっちでええ役寄越す前に外に出よって、と座長には乱暴に頭を掻き混ぜられ、違う世界で揉まれてこいと先輩や同期にも激励された。]
「やけどお前、ええんか?」
[ロケ地はお前の故郷だろう、と。
親ほど年の離れた座長はそれを心配しているらしい。
母親と妹が家族と青年との間を繋いでくれているが、父親とは劇団に入る前に大喧嘩をしてから没交渉だ。]
そりゃあ、まだ親父と和解出来るとは思ってませんけど。
この役演ってみたかったんですもん。
今回を逃したら、一生、演じられんかもしれんでしょう?
[青年はその憂いを払おうとするようにへらりと笑う。]
[実家に戻るつもりはない。
撮影時は、ビジネスホテルにでも泊まる心算だ。
映画の情報が公開される頃には、撮影はひと段落しているものだ。
撮り終えた後にどれだけ関わるかはまだ分からないが、それでも。
羽藤がどんな役を演じるのか、雑誌やTVのCMなどを通して家族が知るのは一般人と同じタイミング。
その時には青年はこちらに戻っている。
妹には怒られるかもしれないが、まぁいつものように宥めるとしよう。]
座長も原作読んだでしょ。
俺と海藤は違う。
混同したりなんかしません。出来へん。
海藤と俺がもっと似てたら、こんなに演じたいなんて思わんかった。
俺とほんの少―しだけ似てて、殆ど違う海藤やから、演ってみたいんです。
[青年は、海藤と自分とを明確に分けている。
まるで友人や兄貴分のように。
なれたかもしれない自分だなんて思わない。
自分はこの世界でしか生きていけないのだから。**]
/*
とりあえず、休んだ分の遅れは取り戻せたかな(ここはそーいう村じゃないです、まず村建てがリアルと体調大事にしなさい)
/*
>>A38
あっ、これは体調不良で先例作った自分が悪かったな。
リアル爆発だけ申告していただけたら「OKOK無理せず!」でOKにする村のつもりだったので、
本日お休みまでは書かなくても大丈夫をwikiで伝えられなかった村建ても海藤さんに向けてごめんなさいを。
グレーゾーンですが一応村建てとしてお伝えしておかなきゃかな?
村建て全然怒ってませんし、書き方難しいの分かるのでお気になさらないでくださいね!
どう伝えたらいいのかは悩みどころだと思うので、後でご意見いただけたら嬉しいです。
/*
灰公開の後に落とすのが申し訳ないので、覚書のみ。
飯島、最初は家庭の詳しい中身まで決まってなかったけど、性格の由来は家庭環境にあるということだけ。
明るい良い子になってくれ、明良と名付けられ、応えようとした結果。
特別、毒親というわけではないつもりだけど、そういう子もいるよね、と(書いてて両親がいるビジョンが見えなくなってきたので片親の可能性がある。それでも普通の子を意識して作った。)
でもどうなんだろう?普通からは逸脱しないように心がけたい。
普段やってる子と別方向の葛藤を書きたいから。
考えている時にローテーションしてた曲。
https://youtu.be...
https://youtu.be...
https://youtu.be...
/*
Q.美濃先輩の肖像を見てたのは何故?
A.芯を持っている人の象徴だったから。
彼女は主人公側だと感じてるので、どこかもやもやとした気持ちがある。
/*
幸坂ちゃんは凄く飯島は自然体でいられる相手だな。と。
ケンくんはカッコいいなと憧れるけど、どこか遠くて、時々苦しい。
/*
海藤さん、村建てです。
この度はリアル爆発御愁傷様です……どうか無理せずそちらに専念されるためゆっくりお休みください、と前置きまして。
>>2:A38メモでお知らせくださった
>本日リアル爆発により、体力がまずい為、休ませて頂きます…。大変申し訳ございません。明日以降にしっかりと拾わせて頂きたく。
これについてちょっとだけお話しさせてくださいね。
※怒ってるとか、重大な違反というお話では全くありませんのでその点はどうかご安心くださいね。
次からはちょっと気をつけていただけたら嬉しいなーという程度ですので。(続)
/*
入浴中に気づいたんだけど、そもそも夏休みの図書室エンカが全体フリーだったのは承知の上だったとして、自習室が大丈夫かどうかの下りに一個人が返答するのは何か違ったのでは……!?
完全に自宅のような顔をしている図書委員 よくない
みんなの図書室です これは反省会
/*
(続)
>本日リアル爆発により〜
ここは問題ありません、wikiでも申告OKにしていますので大丈夫なのですが
>体力がまずい為、休ませて頂きます…。
>明日以降にしっかりと拾わせて頂きたく。
>一足先に、お疲れ様でした。
こちらが見ようによっては「オンオフの申告をした」と捉えられかねないため、ここだけ少しお話しさせてくださいね。
勿論そんなつもりはなかったであろうとこちらも認識しておりますので、次からは表記を気をつけるでOKです!(続)
/*
(続)
一応村ルールとして
【コアタイム、接続状況(在不在・在離席など)の記載は禁止(ロルでの*,**記号利用はOK)】
要するに
「今からオン・オフだと分からないようにする」
「理由(体調不良、リアル爆発etc)だけ告げて『あっ(察し)』してもらう」村なので
もしこれがOKに見えてしまうと、他の方がついうっかりルール違反につながる可能性の懸念もあるので、心苦しいのですが村建てとして立場上伝えさせてください。
/*
何度も繰り返しますが全然怒ってませんし「次気をつけてね!」程度ですので本当お気になさらないでくださいね!
リアルのこともありますので返信は不要です。
まずはゆっくりお休みくださいませ。
次からは似たような事例があれば「リアル爆発した、ごめん!」だけでOKですよ。
村建てもルール表記に悩んだため定義が曖昧で申し訳ありません、
もしご意見あればリアル落ち着き次第エピでお話いただけたら幸いです。
以上失礼いたしました。[お辞儀]
/*
鬼束さんの話綺麗にまとまってていいな〜
画がずっと綺麗だし先生との関係も淡くていい
そして取材で最後にちらっと匂わせる塩梅もいい とても好きでした
そんな人とほのぼのお話できたの嬉しかったな
/*
あっ、ちょっと待って飯島さんもかな。
これ亜美歌申告しなきゃよかったなー、今度するときがもしあれば申告一切禁止でもいいかな?
オンオフやコアタイムがはっきり明記できない方が参加しやすいようにという村なので、そう銘打ってる以上村建てとしてお話しせざるを得ないのです。
全く怒ってませんし「次気をつけてね!」ぐらいの気持ちなのでお気になさらないでくださいね、第一それで言ったら肝心の村たても怪しいので……!
/*
いやうーん、大丈夫か?生存報告と捉えればそれはそう。でも
>今日中にお返事書けそうにないので〜
村wiki
>【コアタイム、接続状況(在不在・在離席など)の記載は禁止(ロルでの*,**記号利用はOK)】
オン、オフの申告ではないよね。悩ましいなー……
繰り返しますが飯島さんはどうかお気になさらず。
ここ表記きちんと想定してなかった村建てが原因ですので
/*
何せそれで言ったら村建ても
>休養した結果無事回復しましたのでこれから徐々にお返しできると思います。
オン・オフやコアタイムと捉えられないよう気をつけたつもりですけど怪しいっちゃ怪しいですから。
うん、これは亜美歌も原因だなー……。もう少し定義について(自分の中で)詰めればよかった。
村建て視点重大な違反をした方がいらっしゃったとは考えてません。
いっそリアル体調不良遅筆顔出し遅れそう理由一切問わず【リアル事情CO!】だけ書いて周りは「あっ(察し)」する村にしてもいいか。
誰かアイディアあったらください
/*
村の感想を残したい村建て人生でした
(エピローグ突入前に起きてようか寝ようか悩む微妙な時間帯に起きてしまった村建て)
/*
今回亜美歌は美術部に1人はいそうな、くっちゃべってばっかりで手が全然進まないタイプの人間。
美濃は玄関に自画像が飾られているだけのちょい役のつもりだったんですがどうしてこうなった?
村は生き物と言いますが自分も予想外の展開すぎて困惑してます、何というか俺TUEEEEに見えない?大丈夫?
村建てPCズは映画にぽっと出るちょい役でいいんです!
あと幸阪さんのシーン勝手に絡めて確定したり、
心情確定に見えかねない描き方して本当申し訳ありません。後時系列気にしなくていいとはいえ流石に自分の返しがバラッバラすぎて読み返して自分で引きました。
幸阪さん全員のロルにホームラン打ち返すのすごすぎません?
/*
鬼束さんは女性教師との展開にドキドキしました!
裏での街紹介コーナーも誰か描いてくださったら嬉しいなーと考えていたので、鬼束さんに色々描写していただけて嬉しかったです。
後例のツチノコログ拝見した際思わず二度見しましたよ!?そちらについてもありがとうございました!
/*
幸阪さんは終始お世話になりっぱなしで頭が上がりません
全ての拾いが丁寧でお返事も早く、葛藤と村テーマについて最後まで絡めてくださりと村設定に苦労した分、最後まできちんと考えてよかったなと嬉しくなりました。
ほぼ全員の方と展開と言いますか、ドラマが生まれてますよね?
交流とフットワークの軽さに終始尊敬の日々でした。
あともっと幸阪さんの設定拾いたかった
/*
竹村さんは主題歌作ってくださりありがとうございます!
Wikiの設定珍しいなと思いきや、何度も予想を裏切られる展開で目で追いっぱなしの人生です!
絡めなかったのは残念ですが例のお題挑戦してくださってありがとうございます。
他の俳優さんたちに引けを取らない存在感、輝きを感じました。
余談ですが青春って聞くと真っ先に竹村さんの顔が思い浮かぶ村建てです。
/*
ティーチャーこと行平さん!
この度は村建てPCズが大変お世話になりました。
落ち着きの中に見せる熱さと、役とご本人の共通点という描写。
脇役とか仰ってますけど十分主役級だと思います(断言)
生徒さんたちとの関わりシーン大好きです。
心情描写とか息遣いすごすぎません?
これ以上書くと好きで埋まりそうなのでここまで!
/*
飯島さんは丹田で絡みたかったNo.1でした!
なぜ丹田に囁き発言がないんですか※そう設定したからです
丹田の心境ですが、飯島さんについて共演した経験もあって気にかけておりますし直接声をかけられたら真剣に相談に乗るつもりでした。
ただ自分からお節介はかけたりは出来ないだけ。
何かにつまづいてるけどそれを乗り越えた時、闇夜の海に咲く大輪の花火のような存在感を放つ彼だと感じているようです。
それを自ら覆い隠しているように丹田さんからは見えてます。
/*
千木良さんは役とご本人のギャップが好きでした。
あまり乗り気じゃなさそうなご本人、役は映画で改変が加えられている。
でもそれが不思議とご本人の魅力にマッチして……とハマり役に見えてました。
色々拾えずごめんなさい、余裕あれば一貫校拾いたかった
/*
海藤さん、烏藤さんはこれまた役と性格にギャップを感じるお人柄。
正反対な竹村さんとのシーンは、Nixさんとの会話になると逆転現象が生じて双方の視点や言葉に散りばめられた4つの視点の一幕が楽しすぎました。
後個人的に関西弁な台詞好きなので嬉しいです、後撮影場所地元だったんですね〜
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