【鳴】 護衛 オスヴァルト

勝負の行方

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[余計な感情を抱きたくなかった、に、頷いた。
自分も同じように思っていた時期があった、はず。]

　…ベタ褒めだな。ありがと。

[捲し立てるように言葉が紡がれていく。
元の世界で会えてたら、かぁ。
俺は俺の世界で、ウタと出会ったけど、
いつか帰る人だ、とずっと思っていて。]

…俺もだよ。

[別れるのは、悲しい。辛い。

終いにはしがみついてきた彼女を慌てて抱きしめる。
狭い椅子の上ではそのままでいられないから、
隣の椅子へ戻すように、彼女を支える。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

…思い出作りをするために抱くのは無理だ。
ウタがよくても俺がいやだ。
そんな無責任なことしたくないし、
…ただの思い出になりたくねぇよ。

[彼女はどんな顔をしただろう？
彼女がなけなしの勇気を奮ってくれた願い事を、
あっさり断ってしまったから、嫌われたかもしれないな。
せっかく好きあってるってわかったのになぁ。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

…でも、キスはしたい。……しても、いいか？

[キスだけで我慢できるのかは置いておいて、だ]*

【鳴】 佐次詩羽

[あなたから好きだと告げられて>>2:=41
わたしからも好きだと伝えて>>2:=52

男女が互いに好きと言えば
やる事は一つではないのか？違うのかああん？
恥を忍んで言った>>2:-76のに、わたしの願いも虚しく
隣の椅子へと体を戻される>>=1]

　……………。

[ショックだった。
お酒飲んでれば振られても笑い飛ばせる？>>2:=44
嘘だった。
だって、振られた事がなかったから。
熱に浮かされたような潤んだ瞳は、
じっとりとした恨みの視線に変わる。

そのままオズ君をねめつければ、
何やら高らかに敗北宣言をされて>>-70]

【鳴】 佐次詩羽

　
　……んもぅ……何言ってんのよ……

[思わず、ぷっと吹き出した。
ついでに目の端から涙がぽろっと零れる。
え〜ん、やだ……泣きたくないのに。
しかも、それを二本とも食うつもりか。
そう。あなたはわたしを抱く前にデスフードを喰らって逝くのね（）]

【鳴】 佐次詩羽

[悔し涙を浮かべるわたしにオズ君は告げる>>=2]

　無責任……って真面目か。

[ちょっと脱力してしまう。こっちは生娘じゃないのに]

　でもそこがあなたのいい部分だよね。

[知ってた。そこも好きだし]

　ただの思い出になりたくないって言うけど、
　もうすぐ離れ離れになってしまうのに、
　思い出以外の何になりたいのよ。

[少なくともわたしの頭の中にはまだ、どちらかの世界に向かう（または留まる）という将来が思い描けていない]

【鳴】 佐次詩羽

[不満をタラタラ溢すわたしに、オズ君の表情にも焦りが見える。
嫌われたと思ってる？
残念でした、この期に及んでまったく嫌いになれませんから。
そうしたら、何ということでしょう。
あなたから、キスのおねだりをされてしまった>>=3]

　……っ、

[まるで中学生だ。必死な様子に口元が緩んでしまう。
つまりあれだ。好きな相手なら、どんな態度を取られても愛しいって思うやつ]

【鳴】 佐次詩羽

　
　仕方ないなぁ……別にいいけど、
　するなら紅の鳥を食べる前だからね

[後だとわたしも●ぬ]

【鳴】 佐次詩羽

　
　何なら、

　…───今すぐしなさいよ

[もう一度両手を彼の方へ伸ばす。
肩に掛かったら、両腕を首に巻き付けて引き寄せて、]
　
　……。

[部屋の壁に投げられた二つの影は、一つに重なっただろうか。**]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[上気した頬に潤んだ瞳、からのジト目、
からの吹き出す様子にホッとしたのもつかのま
ポロリと溢れた涙にあわあわとする。
ウタのころころ変わる表情に振り回される。
そうさせているのは自分だけど…。

その艶めかしい表情に思わず生唾を飲み込んだのはばれてないといい。]

[別に初めてじゃないって心のボヤキが聞こえていたら、
そういう問題じゃないって眉をしかめただろう。ウタがあちらに帰ってから、俺の子できてましたってなったらどうするんだよって話だよ。]

………。
何になりたいかって別に…。

まだ今すぐさよならってわけじゃないから、
何かいい方法がないか、考えてみようぜ。
[これに限っては、二人で思い悩むよりも、誰かに相談した方が打開策が得られるかもしれないし。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[我ながら、さっきから身も蓋もないことばかり言ってる、と自覚がある。
だから、恋人にするのはちょっと…と言われてしまうんだ。なぜか口説いた覚えがない相手からも言われたことがある。なんでだ。
それはさておき、嘘偽りのない気持ちだし、これが俺だし、仕方がない。

そんなことより、今は目の前のウタだ。]

…口直し、じゃ駄目か。それはそうか。

[軽口を叩いたものの、お許しが出たので撤回されない間に、と、彼女と向き合おうとすれば、再び彼女が両手を伸ばしてくる。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

…いただきます。
[彼女が食事の前に口にする言葉を真似しながら、
唇を重ねた。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[そうして翌朝、紅の串は無惨な姿となって（原型を留めず）、ミルクベースのお野菜たっぷりスープとして生まれ変わり、スタッフに美味しくいただかれました。あかあかしさは残して。]


[それから、いつものルーティンにおはようのキスが加わって、二人きりの時限定で、ご褒美のキスをねだる姿がみられるようになった、かもしれない]*

【鳴】 佐次詩羽

[まあね。無責任はしたくない>>=2と聞いた時点で、
彼がリゾラバしたくないって気持ちはわかったから。
わたしのことは遊び相手として見てなくて、
真剣な気持ちを向けてくれてるのだなぁ、と思ったから。

ただ、わたしはというと、ショックで寂しい気持ちが上回ってしまって、
彼がわたしが妊娠しちゃうことまで考えてくれてるとは、
この時は思いもよらなかったけど。

ちなみにこの部屋に避妊具があるよって伝えても
オズ君の決意は揺るがないかな……まあ、
そんな気分でなくなってきたし、今夜はもう深追いはやめよか。

※ちなみに避妊具はベアトリクスさんに生理用品を
もらいに行った時にいただいたものです、へへへ]

【鳴】 佐次詩羽

[彼の口から、何かいい方法がないか考えよう>>=2と
言ってくれたのは嬉しくて救われた。
わたしは目元の涙をぬぐって、おとなしく頷く]

　そうだね、……いい方法って何かわからないけど、
　聖子さんとか、他の人にも聞いてみるね。

[特にランディさんから結婚を申し込まれたという聖子さん。
彼女なら二人で幸せになれる、何か良い方法を知っているかもしれない。
そう考えたら、ちょっとだけ気持ちも上向きになった。

オズ君の真面目な考えに阻まれて、
わたしの浅はかな思いは遂げられなかったけど、
（それで思わずショックで泣いちゃったけど）
振られたわけじゃないってわかって、ホッとした]

【鳴】 佐次詩羽

[その証拠に、キスしたいってねだられて]

　口直し……何言ってんの

[ほんと笑っちゃう。ムードもへったくれもないな。
赤い串を賭けて口説き文句勝負を持ち掛ける人だからそうか。
わたしもそういうノリ嫌いじゃないから、
常にロマンチックじゃなくてもいいけど]

　……オズ君みたいな人、こっちの世界ではね

[彼の方に手を伸ばして互いの距離を縮めながら、
吐息と一緒に囁く]

　残念なイケメンっていうんだよ　……知ってた？

[問いかけの答えを得る前に、わたしたちの唇は重なった]

【鳴】 佐次詩羽

[さて、そのあとはお互いに前後不覚になるまで飲んで
（だって意識がはっきりあるうちにベッドに入ったら、
ムラムラしてコトに及びたくなるから）
翌朝は重い二日酔いの頭を抱えて、墓場から起き上がるゾンビの体でベッドから這い出る]

　おはよ………うう、っう……

[固形物が入りそうな胃の調子じゃなかったけど、
用意してくれたちょっと赤いミルクスープは大変おいしくいただいた。
胃に粘膜が作られて、辛みがちょうどよい刺激になったんだと思う]

【鳴】 佐次詩羽

[で、この日の夜はオズ君は帰っていった（たぶん）]

　もうこの部屋に泊まっちゃえば？

[って言ってみたけど、解決策が見つかるまではお互いヘビの生殺し状態だし、きっと却下されただろうね。その代わり、]

　おはよ

[毎朝一番に部屋の扉を開いて、リクエストしたお花を受け取りながらキスを交わす。そんな仲にはなった。なりました。**]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[そういうことじゃないって、
避妊具の存在を教えられたら、頭抱えそうだけど、
それと同時にギルド手厚いって感心もするだろう。
しかし、彼がその存在をするにはまだ先の話…？]

…残念…イケメン？

[何だ、それ？って顔したら、ちょっとは説明してくれたかな。
どうやら褒め言葉ではないらしいが、
内容はともあれ甘い囁きに気分は盛り上がって、
それ以上は何も言わなくてもって言わんばかりに彼女の唇を塞いだ。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

全部飲み切るつもりか？
[無理はするなよ、と、飲みを再開してからの、
ウタの勢いに心配しつつも、自分もほどほど飲んだ。
流石に今日は強く止めることはできないので、
自分も飲むことで彼女の酒量を抑えることに。]

…おやすみ。

[すっかり酔いつぶれた彼女をベッドに寝かしつけて、今日は自分も彼女の隣で眠ることにする。
彼女の寝顔は見ていて飽きないけれど、
食べそびれた紅の串をどうにかしないとだ。
寝返りうちつつも起きる様子がなさそうなので、こっそり啄むようにキスをして…

今夜のことは忘れないでいてほしい… いや、本人としては消したい箇所はあるかもだけど。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[そうして、翌日もぐったりしているウタと、
スープを飲んだ後は、
後片付けをしてのんびり過ごした。
でも、昼過ぎには引き上げたのではないかな。
夜ご飯の調達をしにいく名目もあったかもだ。]

ばっ…。

[なんだかんだいつもどおりな空気になってると思って油断した。このまま泊まっちゃえばって言い出されて、激しく動揺。]

俺だって、惚れてる女とずっと一緒にいて、
いつまでも耐えられと思うなよっ!?
[言うつもりのなかった本音をこぼして、露骨にしまった、って顔をする。そして逃げた。]

【鳴】 護衛 オスヴァルト

[今は、おはようのキスだけで満足ってことで。
そういうことにしておこう。隙あらば、前より距離は詰めるようには、なったとは思うけど*]