【叫】 五十嵐螢

［詩ちゃんが僕の愛撫でどんどんと乱れていく。
淫らに華咲く天使だろうか。元から天使だが。
本人に言うと否定されるが僕にとってはそれくらいの存在である。
強気なところや男勝りなところもまた良いのだが今の状況は普段の言動が一転しているのでまたぐっとくる。

　もどかしさはあるだろうが奥にと尋ねたのはまた重いと言われるかもしれないが僕自身の心のケジメの問題でもあった。
逸物を埋めればきっと今よりも気持ちがいいことが分かっているのに止まれているのは抱え込んだ想いの重さからだが、詩ちゃん自身から催促されると答えは「はい」が「yes」しかありえない。
潤んだ瞳が僕の意志を容易く砕いてくれる］

　じゃあ、挿れるよ……っとその前に――。

［手を伸ばして枕を取ると一つは詩ちゃんの頭の後ろに、もう一つは腰の後ろに入れてもらう。
ところで布団は大きめ広めの一組しかなかったのに枕は二つ。
一緒に寝ろというお達しなのだろうか、酔ってなければどうなっていたんだろう］

【叫】 五十嵐螢

　はい、脚はこっちで――。

［僕は膝立ちになりその膝に詩ちゃんの太腿の裏をかけていく。
自然と脚を広げる格好になり最早僕の視界を遮るものは薄らとした恥毛しかない。
逸物は反り返っているので僕は前屈みになりながら蜜孔へと先端の位置を調整し、腰をゆっくりと進めていく。

　入口はすっかりと蕩けており媚肉は柔らかく吸い付いてくれる。
これだけでも気持ちがいいがまだ奥がある。
少しずつくぽくぽと先端を挿れては抜きを繰り返し、愛蜜が十分に纏わりつけば抵抗を感じるまで先端を埋めた］

　ん、ん……いくよ、詩ちゃん。
　片手、僕の手を握ろうか。

［片手を伸ばして詩ちゃんの手を取り恋人繋ぎをして握る。
もう一方の手は詩ちゃんの腰に触れしっかりと固定するとタイミングを見計らう。
詩ちゃんの胸が上下するのを見つめ、息を吐くに合わせてその抵抗を逸物で貫いた］

【叫】 五十嵐螢

［僕に痛みはないが詩ちゃんはどうだったろうか。
蜜孔から愛蜜に交じり流れ落ちる赤い筋が赤い牡丹柄の浴衣の生地に伝い落ちていく。
その結果を見るのは後になろうか、僕が見えるのは詩ちゃんの表情だけで腰は勝手に動いてしまう。
ゆるりゆるりと逸物は僕の熱を帯びて狭い中を押し広げながら奥に進む。
抵抗たる抵抗は最早なく、股座と股座が触れ合う頃には僕の先端は詩ちゃんの胎の最奥に届きノックする］

　ぐ、行き止まり、全部、入った――。
　詩ちゃん、どう？

［気持ちいいだろうか、痛いだろうか。
表情を覗き込み頬に唇にとキスをして様子を伺う**］

【叫】 佐次詩羽

[もどかしそうに腰を揺らせばけーくんがひとつ頷いて。
枕をクッション代わりに頭と腰の後ろに敷いてくれる。
大きく脚を開かされれば視界を遮るものは何もなく…
彼の前にひくひくと開閉しているアタシの秘所が露になる。

そこにぴったりとけーくんのモノが押し当てられ、
軽く擦りつけるような動きをした後、
ぐぐ……と腰が進められていく。]

ん、ふ……っ……

[入り口に先端が埋まってくれば、
ぎち、と強い圧迫感を感じる。
言われるがままけーくんの手を握り、こくりと頷いて。]

【叫】 佐次詩羽

んぎゅぅぅ………っっ！？！

[先程までのふわふわとした気持ちよさから一転、
身体を肉棒が貫く痛みと圧迫感が身を襲い、思わず顔を歪めた。

なんせ今日まで指も碌に入れたことがなかったのだ。
当たり前と言えば当たり前だけれど、
破瓜の痛みはすぐに馴染むようなものではなくて。]

（いっっっ……た………　んんっ……？
アタシ……なんで　…けーくんとなに、して……？）

[強い痛みに、一瞬酔いが醒めかける。
けれど現状を正しく認識するまでには至らず。
理性はどろりとした熱の中に混ざって有耶無耶に消えていく。]

【叫】 佐次詩羽

ぅく………　いた、い………………
なんか……、いっぱいに、はいって………

[問いにはじんわりと目に涙を浮かべ、正直に話す。
異物がぎっちりと奥まで入り込んでいて、中から侵略されているような。
ただ痛みの底に、妙な満足感――とも言えるようなものがあり、何だか不思議な感覚ではあった。

縋るように強く手を握り、はふはふと浅く呼吸を繰り返す。**]

【叫】 五十嵐螢

［僕が詩ちゃんの中で感じた抵抗を貫くとその表情が途端に苦悶のものに変わる。
言葉でも痛いと言うのに僕の腰は別の生命体のように歪む表情を見ながら逸物を奥まで送り込んだのだ］

　うん、ごめんね、痛くして――。
　僕が詩ちゃんの中にいっぱい入ってるんだ。

［腰を押さえていた手で腰回りをゆっくりと撫でていく。
お尻から太腿にかけて、そして臍下の下腹部をゆるりゆるりと撫でていく。

　僕はただただ気持ちが良いだけの状態だ。
どろりとした熱の中に埋まる逸物が異物を取り除こうを蠢く媚肉の刺激を心地好いと感じている］

　ゆっくり呼吸して、そう――。

［僕は強く握り返される手をしっかりと握り返す。
指はしっかりと絡めているから離れることはない］

【叫】 五十嵐螢

［涙の浮かぶ目元に口づけを落とし、頬に、鼻先にと口づけを落としていく。
腰に触れた手は痛いの飛んでいけというように、唇は泣きそうな詩ちゃんを慰めるように肌にキスを続けていく。

　唇にもキスをしよう。
喉元や胸元にもキスをしていき浅い呼吸で揺れるおっぱいにも吸い付こう。
先端の色づきにも身体を折って吸い付くがそうして動けば僕の逸物は詩ちゃんの胎底を先端の膨らみで擦り刺激してしまう。

　破瓜の痕は逆にぎっちりと押さえつけているものだから流血は次第に止まっていくだろうが、詩ちゃんか僕のどちらかが身動ぎをすれば中にいっぱい広がり入っている逸物は欲の源泉を否応なしに刺激してしまう］

　落ち着いたら――気持ち良くなるかな。
　気持ち良かったところも触ってみるね。

［腰回りを撫でていた手を股座へと伸ばす。
僕の手はその親指を敏感すぎる反応を示した秘芽に触れ、優しく撫でまわしはじめていった**］

【叫】 佐次詩羽

ふ…　はぁ…っ
　
[痛みを和らげようとするように
下腹を撫でるけーくんに言われるがまま
ゆっくり息を吸って吐くのを繰り返す。

宥めるように体のあちこちにキスが落ちて
そうしてじっといると少し馴染んできたのか
最初よりも痛みが引いてきたような気もする。］

んん…　あぁ…っ

[けーくんが下に手を伸ばし、秘豆を触りはじめる。

さっきは刺激が強すぎて戸惑ってしまった場所だったけれど…
今は中をみっちり貫いているものに
意識を持っていかれている状態だからか、
刺激で痛みがいい感じに中和されてくれる。

ーーつまり、さっきより気持ちいい、かも…］

【叫】 佐次詩羽

はぁぁっ…んん…　あぁ…っ♡
ぁぁん…っ♡ぅ…　ん…ッ　

[けーくんの指の感覚を拾っているうちに
アタシの声に色めいたものが乗りはじめる。
快感を感じればそれだけ愛液も分泌されていき
中の滑りも良くなってくることだろう。］

(はぁぁぁん…♡な、なんだか…♡
は、はいってる、ところが、あつく、て…♡
あぁぁっ…♡へ、へん、に…　だめ…)

[次第に余裕が出てくれば
自身の中に居座っているものの感触を
膣の肉ヒダが味わいはじめる。
きゅぅん、きゅぅん、と中が蠢くたびに
胎の奥に甘い疼きがじんわり広がり、
それがどんどん強くなっていく。］

【叫】 佐次詩羽

あぁぁぁん…けーくぅぅん…♡
あ、あたし、へんに、へんになって、はぁぁ♡
あぅぅ、らめ、やぁぁ〜〜ん…♡♡

[痛みが完全に消えたわけではないのに、
奥から沸き上がってくるたまらなさに
甘い吐息を堪えられず。

困ったように眉を下げ、戸惑いの声を漏らす。**］

【叫】 五十嵐螢

［秘芽を愛でていくと次第に詩ちゃんの中の潤いが増していく。
ギチギチとした逸物への刺激が和らぎ包み込むようなものへと変わっていく。
苦しそうだった表情も緩んできたか。
声にもまた甘い色が混ざっていくのを感じる］

　いいよ、詩ちゃん……もっと変になって？
　また少しずつ蕩けていこうね。

［繋いでいる手を握り直して柔らかく微笑むと唇を重ね合わせよう］

　う、ん……キスも、気持ち良いよね。
　もっとしよ、入ってるとこも、良くなるかな？

［僕が詩ちゃんを味わっているように詩ちゃんもまた僕を堪能してくれているのだろう。
変わらず秘芽を優しく撫でながら僕は余裕の出来た蜜襞に逸物の固さを教えていく。
奥まで埋めたままに腰を円を描いて動かし、胎の底をぐりぐりと撫でていく］

【叫】 五十嵐螢

［浅いところにある場所は指で触れることができたが奥は逸物でなければ届かない。
その届かない場所に感度が良い場所があるか、または感じてしまうようになる場所はないかと少しずつ角度を変えて探る。
円を描く動きは次第に八の字を描く動きになるがまだ竿自体を抜き挿しして破瓜の痕を擦ることは極力避けながら詩ちゃんが変になるように仕向けていく］

　聞こえる？
　少しずつ詩ちゃんの中からえっちな音が聞こえてくるよ。
　中もすんごい、気持ち良い……。
　僕も変になっちゃう。

［甘い疼きが広がれば愛蜜もさらに分泌されていくだろう。
僕の逸物はそれを掻き混ぜ、詩ちゃんの耳に届くように奏でていく。

　困ったように下がる眉も、戸惑いの声も快楽に溺れていけばいいか。
このまま僕に溺れていってほしいと、様子を見ながら僕は少し竿を引き抜き奥にまだ挿れてこつりこつりと子部屋の入口をノックしよう**］

【叫】 佐次詩羽

ん……　ふ…　ぅぁあぁ……ん……っ♡

[キスも緩やかに身体が解けていくのを後押ししてくれる。
何度も何度も唇を重ねるのを繰り返しながら
けーくんが少しずつ動き始めて。
ぐりぐりと硬いものが円を描いて奥を刺激すれば
そこからぶわりと熱いものがこみ上げてくる。
指での刺激ともまた全然違う、
一番深い所を侵略されている、という感覚。]

あぁぁぁん…ッ♡
な、に、これ……ぇ♡あぁぁっ…！ふぁぁぁぁっ♡
はぁぁ〜〜ん♡ら、らめぇぇ…♡♡

[けーくんが腰を動かすたび、ぐち、ぐち、と
湿ったいやらしい音が結合部から響く。

行き止まりのところを先端がこつこつと叩き、
その刺激にぶわっと甘い波が押し寄せてきて
頭の中がいっぱいになっていく。]

【叫】 佐次詩羽

けー、くん……ッ♡あぁぁっ…！それぇ…♡
あぁぁぁ、けーくん……！！
ふかいの、やらぁぁ…♡♡あぁぁ〜〜ん…！！

[痛みと快感が混じり合ってどろどろで、ぐちゃぐちゃで、
彼が動くたびに何が何だか分からなくなっていく。

次第にけーくんの動きが大胆になっていけば
未知の感覚にいっぱいいっぱいになって、
どこか自分が知らない所で溺れていきそうで怖くて…
目に涙を浮かべ、足をけーくんの腰に回して縋る。]

んぅぅぅっっ♡♡や、ぁぁっ…！！
けー、くんっっ♡なん、か、くるっ、あ、ぁ…！

[また手足の感覚がなくなってきて、頭の奥が白く明滅する。
さっきよりも強い波に備えてぎゅうっと強く手を握った。**]

【叫】 五十嵐螢

［詩ちゃんにとっては侵略で、僕にとっては仲良くしようという挨拶回りの行為。
僕の動きで詩ちゃんが快楽に溺れていき甲高い嬌声が大きくなる。
心地好くなっていってくれているのか逸物を包み込むように刺激してくれ初めていた媚肉たちはまたその襞で全方位から取り囲み、強く締め付けてくれている］

　すごい、すごいよ、詩ちゃん……。
　ダメかもだけど、深いのすごく、いい。
　どんどん締め付けてくれて、中、すごく気持ち良い。

［詩ちゃんが乱れれば乱れる程に淫猥な音は大きくなり、僕が逸物から得られる快楽も強まっていく。
一度腰を動かし始めれば止められなくなっていく。
腰が勝手に動くのだ。
腰骨に響き渡る甘ったるい刺激が僕の命令を無視していく。

　詩ちゃんが涙を浮かべているというのに僕は感じる快楽に嬉しそうに笑みを浮かべてしまう。
詩ちゃんの脚が腰に回り抱きついてくる形になれば前のめりとなり口づけを何度もしていこう］

【叫】 五十嵐螢

　いいよ、なにか、きちゃうなら。
　それに乗って――僕も、一緒だからね。
　怖くないよ、ほら、ここに、いるから。

［強く手を握られれば僕も同じくらいの強さに思えるように手を握り返す。
前に倒した身体で揺れるおっぱいを胸板で押しつぶし、身体の動きをある程度固定すれば後は腰が勝手に動き逸物の先端は幾度も胎の底を尋ねては開門を申し出ていく］

　うっ、んっ、ぁぁ、ぼくもでそ……。
　詩ちゃん、僕も、一緒に――。

［腰と股座が触れ合えばぐりとそこを押し付けて、その動きで逸物の先端は詩ちゃんの胎の中。
昼間に力を注ぎ込んでいた場所辺りをぐいと刺激しその入口に自身の鈴口を押し当てると、ぁ、という間に僕は果ててしまう。
果てるとともに僕の指は詩ちゃんの秘豆も強めに圧し、くりくりと捏ねて絶頂を促していた］

【叫】 五十嵐螢

［逸物の先端からは一度目におっぱいの谷間に注ぎ込んだ白よりも余程に多い量の精が飛び掛かる。
熱い僕の体温が直接詩ちゃんに伝わり逸物が震えるたびに、ドクン、ドクンと襲い掛かる。
こちらの方が侵略と呼ぶに相応しい行為か、中を染め上げる白は詩ちゃんの中を僕の居場所に変えていく］

　う、たちゃん……。

［秘豆を愛でていた手を詩ちゃんの背に回して抱きしめる。
僕の腰は達したのにも関わらずまだカクカクと勝手に動き震えていて、暫くは止まりそうにないが逸物からは一旦休憩でーすみたいなノリで勝手に血潮が引いていくのを感じている。
本当に一旦休憩なのはそうなのだろう。
僕の根源にはまだ余力があるかのように欲が渦巻いているが詩ちゃんはきっと限界だろうからと――腰を引けば緩み縮んだ逸物がずるりと抜け出て繋がっていた秘穴から白がどろりと垂れ落ちる**］

【叫】 佐次詩羽

[けーくんが前のめりになれば
自然と身体同士が密着する形になり、
けーくんの動きも段々と早くなっていく。

ぐちゅぐちゅと肉を打ち付け合う
卑猥な音が結合部から鳴り続け、
体の芯が燃えるように火照って…。

口づけた舌が絡み合い、胸の先端を擦り潰されながら
ぐりぐりと何度も子宮口を小突かれ、
ぶわりと一際大きな波が奥底からこみ上げてくる。]

あっ♡あぁぁあっ♡♡けー、くんっ……！！
んん〜〜〜っ、ああぁっぁぁぁぁぁああぁっ…！！

[膨らんだ先端がぐーーっと奥を押し上げ
秘豆を圧されて、甲高い絶叫が部屋内に響く。
びくんと腰が大きく跳ねたかと思えば
背に絡めていた両足をぴんと伸ばし、
頭の中が真っ白になるような絶頂を迎えていた。]

【叫】 佐次詩羽

〜〜〜〜〜っっっ……！！！！

[けーくんのモノが一番奥で
びくびくと脈打って射精している。
それをきゅうきゅうと強く締め付けながら
荒れ狂う快楽の奔流に身を委ねていた。]

ふ、ぁあぁっ、んんんんっ……♡ひぅぅっ…♡♡

[その間もけーくんの腰は動き続けており
まるで精液を子宮に擦りつけるような動きを繰り返す。

達したばかりで敏感な仲には刺激が強く、
びくん、びくん、と跳ねながら
声にならない声を上げて呻いていた。]

【叫】 佐次詩羽

ふ……うぅ……ぁぁ………♡♡

[やがて、射精を終えて萎んだモノが体内から出ていく。
栓の役割をしていたそれが抜け、
どろりとした体液が中から溢れるのをぼんやり感じながら。]

……　け、　くん………。

[酔いと絶頂による疲労のダブルコンボ。
更に抱きしめてくれる体温の心地よさもあり、
急速な睡魔に襲われて。

起こされなければそのまま、
すややかに寝落ちてしまったことだろう。**]

【叫】 五十嵐螢

［僕は詩ちゃんが絶頂する様子をつぶさに見つめていた。
こんな風になるのかと性差の神秘を見ては感動すら覚えてしまう。
跳ねる身体も優しく抱きしめていたが見方を変えれば胤付けから逃さない動きでもあった。
存分に詩ちゃんの子部屋を精で染め上げた僕もまた心地好い疲れを感じていた。
僕の場合は主に身体の芯に残るダメージと詩ちゃんに注ぎ込み目減りしている力によるものだがそこに射精後独特の疲れが合わさってくる］

　ぅん……ぅた、ちゃん……だい、すき……。

［そのまま健やかに寝息を立てはじめる詩ちゃんを起こすことはしない。
もっとしたい衝動はあるが身体が動くことを拒否し始めていく。

　僕は唇にキスをし、胸元や首筋、耳元にもキスを落として労わりを伝える。
もっと触れ合っていたいと腰の帯びを解きお互いに生まれた時の姿となって浴衣の間にサンドイッチされる形でその上からお布団を羽織る。

　脚を絡め、手を繋ぎ、背中に手を回して抱きしめ寝てる間に離れないように繋ぎ止めた。
僕は詩ちゃんの豊かなおっぱいに顔を埋めるとすやすやと寝息を立てはじめた。
この瞬間が永遠であれば良いのにと――願いながら］

【叫】 五十嵐螢

―翌朝―

［僕は電池が切れると起こされた後もしばらくぼんやりしている。
ちゅんちゅんとスズメの鳴き声は流石に雪山の山奥であるから聞こえないが窓からは明るい陽射しが差し込み始める頃合いだ。

　精あるものを食べたからか、それとも湯治の効果か、はたまた詩ちゃんとエッチしたからか僕は肌艶もよく、芯に残るダメージもすっきり消えて力の充填も十分だった。
満たされ切っていることは幸福である。
夢の中でも詩ちゃんと一緒なのだから眠りは深い］

　うにゅん……うたちゃん……すき……。

［朝になっても僕は詩ちゃんの身体を離してはいなかった。
それこそ詩ちゃんが尿意で目覚めたとしてもだ。
体温が心地好い。
それがお布団に包まれることでぬっくぬくなのだ。
そんなわけで僕は詩ちゃんが切羽詰まってもすやぴーと起こされない限りは動き出すことはないだろう**］

【叫】 佐次詩羽

う………

[必死に記憶を辿っていたアタシだけれど、
ぶるりと身体が震えて思考が中断された。
生憎どこまで混乱していても生理欲求というものは正直で、時と場所を選ばない。
お風呂場で一度出したとは言え（覚えてないけど）昨日飲んだお酒たちは形を変えてたっぷりアタシの膀胱に溜まっているのだった。
うん、考えるのは後。取りあえず先にトイレ行こ。]

…ちょっ…………　

[のそのそと身体を起こそうとするも、
けーくんががっちりアタシをホールドしており
離してくれる気配を見せない。]

……けーくん！！離して！！！

[ぐいぐいと身体を押して腕の中から逃れようとし、
それが叶わなければ容赦なく揺すって起こそうとする。**]

【叫】 五十嵐螢

翌朝

【叫】 五十嵐螢

　ふへへ、詩ちゃんだぁ。おはよお。
　今日も好きだよ。
　離す……うん、あと五分……。
　おはようのちゅーでもがんばる……。

［そんなぼやけたことを宣いながらすりすりと身体を擦り寄せて――おや、肌が直接触れ合ってる感覚がするなと昨夜の状況が微妙に思い起こせずにいる。
ところで僕は健全男児なので朝になれば当然股間のものは勃っており、それも抱きしめる動きに合わせて詩ちゃんに擦りつくのである。

　容赦なく揺すられるが小柄な詩ちゃんの膂力である。
意識は「あはは、揺れてるなぁ〜」くらいの感覚で眠りにつけないが覚醒もしない曖昧な領域を反復横跳びしていた**］

【叫】 佐次詩羽

[アタシが抜け出そうとじたばたしても
けーくんはうにゃうにゃと寝言を言いながら
依然離してくれる様子はなく…どころか、
もがけばもがくほどに強くホールドされてしまう。]

なーーーにがおはようのちゅーだぁ！！！
寝ぼけてんじゃねえぇ！！はっなっせぇ！！！！
……うぅっ……叫ぶと頭に響く………

[じったばった。
生憎こっちはそれなりにピンチである。
目が醒めると余計に尿意をはっきりと意識するわけで。
そんな夢に付き合っている余裕はない……ないんだけど、
がっくがっく容赦なく体を揺らしても
向こうは幸せそうな笑みを浮かべてすやすやしている。
くそっ。こいつこんなに寝起き悪かったっけ。
こっちの気も知らず呑気に寝ているのが腹立たしい。
そして揺らすたびに硬いものがゴリゴリとお腹に当たるわけですよ。
これ何……いやなんか覚えがあるようなないようなだけど……あああもう！！]

【叫】 佐次詩羽

う゛〜〜〜〜………はーーなーーしーーてーー！
トイレ行きたいんだってばあぁ……！

[聞きたいことは滅茶苦茶あるけど、
色んな追及はこの際後回しだ。

突き上げるような尿意にもぞもぞと布団の中で腰をくねらせ、
懸命に解放を願う事しかできないのだった。

嗚呼、アタシは無力である。**]

【叫】 五十嵐螢

［僕は普段は寝起きは良い方だ。
然しながら昨日の実習と大変健康的な食事と運動により身体が癒しを求めている。

　朝から元気な詩ちゃんの声が聞けてとても良い。
余計に好き好きと抱きついてしまう。
その声が悲愴なものになっていくと漸く目蓋をぼんやりと開くようになる。
腰をくねくねとされると僕の身体にもダイレクトに動きが伝わってきて大変心地好うございます。
それにお布団の外は寒かろう。
少なくとも互いの体温で温かな空間よりは寒い］

　んぁ……おといれ……おしっこ？

［『トイレ』と聞えたのでぼんやり尋ね返すと僕はもぞもぞと身体を動かし始めた。
詩ちゃんを抱きしめたままにお布団を押しのけながら上半身を起こす。
身体を起こしたことでお布団の膜がなくなり途端に寒気が来たのでまたぎゅっと詩ちゃんを抱きしめた］

【叫】 五十嵐螢

　さむい……さむい……んしょ、一緒に立とうね〜。

［まだ寝ぼけている僕は昨日したように詩ちゃんの腕の下に手を入れて背中で腕を組むと片膝をついて立ち上がる。
二の腕の力瘤に柔らかなものがあたるの気持ち良いねと横乳の感触に感想を浮かべながら腕の位置をお尻の方に下ろすとそのままひょいと軽々ではないが詩ちゃんを持ち上げた］

　おといれ……おといれ……。
　え……どこ？

［ところで僕はこの部屋にきてからトイレの場所は確認していなかった。
よって昨日の記憶により僕に運ばれるとお風呂場に連れていかれてお風呂の椅子の上に着座させられるが、トイレの場所を指示されればちゃんと便座の上に着座できるだろう**］

【叫】 佐次詩羽

[暫しじたばた抵抗しているとようやくけーくんが目を開けて
ほっとしたのも束の間、
あけすけな物言いに　う、と言葉に詰まった。

デリカシー！！と言いたい所だけど、まあ、
とにもかくにも今は起きてくれたのならそれでいい。
これで離し……]

んんっ……！？？？？

[……てくれると思ったんだけど、
依然アタシを抱きしめたままで……？]

なんでやねん！！いーーから！とっとと離せぇ！！
トイレくらい一人で行けるっつーの！！！

[抗議、再び。
この小柄で非力な体を今ほど憎いと思ったことはない。
抵抗しているのにそこは男女の力差もあり、
あっさり持ち上げられてしまう。]

【叫】 佐次詩羽

[っていうか、布団の外寒っ！
布団から出たことで急速に冷えを感じて、
またぶるぶるっと震える。
全裸なのもあり、これは大変膀胱によろしくない。]

ぁぅぅ　ん………っ
（や、ば……っ、もれ……そう……　
　お、おしっこ、は、はやく……）

[モジモジとお尻を揺らし、苦悶の表情で括約筋を締め付ける。
そしてアタシもトイレの場所は知らない。
なんせこの部屋に来てから行く機会なかったからね。
なので指示することも出来ず、
けーくんの手で浴場へと運ばれていき……
そのままお風呂の椅子の上に着座することとなった。
ひんやりと冷えた椅子にお尻が直接密着したことで
また大きく身震いをしてしまう。]

【叫】 佐次詩羽

はうっ……！！いやお風呂じゃん！なんでよ……っ　
んんっ……　ね、ねぼけてないで……　トイレ……っ

[アタシは昨日ここでした記憶がないので、
けーくんの言動の理由もただただ寝ぼけてる故だとしか思わない。

けど、けーくんが降ろしてくれた今がチャンスかもしれない。
たぶんトイレはお風呂の横にあった扉の筈。
ここから立ち上がって普通に向かえばいい……]

んっ…　あ、れ……？？

[立ち上がろうとして違和感に気づく。
なんか…腰が重くて上手く力が入らない…。
力入れようとしても足がぷるぷるするだけで…え、なにこれ……？？？]

【叫】 佐次詩羽

んんっ……は……ぅぅぅぅ………

[あ、あ、あ、待って、やばい。
裸で脚広げて座ったこの体勢、
からだが「出していい」って勘違い、して…っ]

や、ぅ、だめ……っ、出ちゃ……っ
あ、あっち行って……！！

[でも、流石にけーくんの前だ。
前屈みになってふるふるしながら弱弱しく訴える。**]

【叫】 五十嵐螢

［詩ちゃんは時々関西弁になるよね、関西弁の時も可愛い。
眠気も合間って僕の中のデリカシー成分は蒸発しているようだった。
何せ廃ビルとお風呂で二度見たのである。
二度あることは三度あるかのように受け入れきってしまっている僕がいる。

　トイレは一人でいけるらしいが余りにも寒いので僕は離れたくないという我儘だ。
詩ちゃんも震えてるしちゃんと暖房入ってるけど相対的に冷える。
ところでお股が痛くてたどり着けない可能性はあったのだろうか。

　すぐだよーと連れ込んだのは浴場の方。
昨夜もここで致したこともあり、湯で流せばいいか精神が働いた］

　え……昨日もここでしてたし……あれ？

［あれは夢だったのだろうか。
寒さで少しずつ目が醒めてきたので改めて周囲を確認するが浴室である。
椅子は冷えているし湯舟の湯は温そうだが栓を捻ればまた温かい湯と入れ替わっていくだろうことは伺える］

【叫】 五十嵐螢

　……おお、お風呂じゃん、ここ。
　あれ、でもここでしてたよね……、あれ？

［そう言えばお風呂の横にトイレの扉があったっけとのろのろと抱きしめていた詩ちゃんから離れていく。
すると途端に寒さが増すのだから詩ちゃんあったけぇ。

　身体を離すと詩ちゃんは脚を開いていて可愛い秘所が丸見えだった。
僕は朝勃ちとは別の意味で勃たせてしまうと中々立ち上がるのが難しくなってしまう］

　出ちゃダメ？　ここにいればいい？
　でもあっちに行くの？　どっち？
　お、おうふ、立て、な……。

［廃ビルの時は泣いてしまった記憶が蘇ったので退避しようとするが僕は這う這うの体で正面から立ち退いた。
僕が正面から立ち退くとそこには姿見があり、冷えているから曇ってもいないためしっかりくっきりと詩ちゃんの姿を映し出している。

　正面から立ち退き横にずれ、扉の方にゆっくり移動して振り返れば僕も姿見越しに前方からの詩ちゃんを見られるわけで――震えている詩ちゃんも見えると一度そこで立ち止まった］

【叫】 五十嵐螢

　も、も少しで出るから！
　あっちだよね！

［でもね、勃ってると動きにくいん。
じりじりと後ろ向きに交代していく。
どうして後ろ向きかと言えば詩ちゃんから目が離せなくなってしまったからだ。
牛歩な僕が扉の外に出るのと詩ちゃんが限界を迎えるのどちらが先だろう**］

【叫】 佐次詩羽

は！？！？そそそんなことしてないし！！！
してない……うん、してな……………？？

[そう言われると昨日ここで…おしっこしたような……
木製のお風呂の床にちょろちょろと叩きつけられていく小水。
その光景をアタシは見たことが…ある……
脳裏に確かな既視感が過り、
結果として余計に尿意を意識してしまう。

出してもいい場所だと体が認識して――、
ぶるぶるっと背筋が震え、発射の準備を整えてしまう。
あ、だめ。もう猶予ない…！]

【叫】 佐次詩羽

はぁっ！？！？あんたは！！出てくの！！
ちょっと考えたらわかるだろぉぉ！？！？
空気よめバカっ！！

[こっちはピンチだってのに、
何を思ってかぼけっとしているけーくんに
キレ散らかせばようやっと彼がどいてくれる。

そのまま浴室を出てってくれれば
一応は何とかなる…ってのに、
ふと顔をあげればなんでか振り向いてそのまま
突っ立っている彼の姿が姿見に映っていて。]

【叫】 佐次詩羽

いーーから！！！
さっさと出てけっ！！！！今すぐにっ！！

[普通にそのまま出て行けば10秒もかからないだろうに
けーくんは何でかじりじりと牛歩の構えだ。
（けーくんの臨戦態勢にまで思考を巡らせる余裕はない）

ってかなんでガン見してんのかな！？！？！？
この助平野郎！最低最低！！！！
頭の中で罵倒を並べ立てたけれど、それも虚しく……]

ぅ、ぁ、……んっ、…だめっ……！！！
見るな、ったらぁ……！！！

[ぶるっっ、と大きく震え、呆気なく限界は訪れた。
秘所から黄色い放物線が発射され、
ちょろちょろ……と音を立てて流れ始めた]

【叫】 佐次詩羽

……っ、ふ…ぅ　　……　ん………っ♡

[最初は控えめだった水流は、
次第に太いものへと変わっていく。
びちゃびちゃと水を叩きつける音が浴室内に響き、
膀胱が空になっていく感覚を味わう。]

はぁ―――………♡

[暫くして全て出し切ってしまえば、無意識に深く息を吐いた。]

【叫】 佐次詩羽

〜〜〜〜……………

[さて、ことが終わった時には
足元には黄色い水たまりが広がっており……
浴室には独特の匂いが充満している。

状況を理解したあたしの顔が耳まで真っ赤に染まっていき
まだそこにけーくんが居たならば、じろっ……と睨みつけて。]

けーくんのっっっ、大馬鹿ぁぁああぁぁあ！！！！！

[隣部屋まで聞こえそうな絶叫が響いたのだった。**]

【叫】 五十嵐螢

［詩ちゃんは浴室ではしていないというが僕の記憶では確かにしていたので最終的に小首を傾げる結果となる。
記憶の詩ちゃんは大変へべれけ状態でもしかすると記憶に残っていない可能性にたどり着く。
たどり着けたからどうだというものではない。
例により罵倒されながら撤収しようと試みるが最終的に身体半分退散できたくらいに終わる。

　そもそも下半身が全開状態だと大変動きにくいものがある。
助兵衛はのは最早覆ることがない事実である］

　ぉぉぅ……。

［浴室の扉を閉めることは叶わず、僕は一部始終を見聞して解放に悦に入っている詩ちゃんを見てまた下半身に熱を集めてしまうのである。
姿見にはこう、するつもりがなくとも頭だけ隠せていない僕が映っており、睨みつけられるに至る］

【叫】 五十嵐螢

　わ、わ、わ――。

［大声で本気で怒鳴られると驚いてぴょんと飛びのいてしまう。
あ、なるほど、エビみたいに飛べば早かったのかと気づいたのはこの瞬間で悟るには時間がかかるものだった。

　絶叫が終わると僕はまたぴょこんと顔を出した。
選択肢はいくつかあったが何やっても詩ちゃんは暫く話をしてくれなさそうだったので前に出ることにした］

　あの、動ける？　シャワー出そうか？
　へぷしっ、うう、ここさむ……。

［すっきりすれば動けるようになるだろうか。
大馬鹿決定らしいので弁明するのは後回しとして、一先ずは黄色い水たまりを流そうかとお手伝いの声をかけるが要らぬ世話ならば脱衣所で裸で正座待機することになるだろうか。
うん、動くに動けないのだ。
詩ちゃんが羞恥を感じているのと同等以上に僕はその痴態で動けない――まさか幼馴染の粗相で興奮するようになってしまうとは**］

【叫】 佐次詩羽

[怒鳴り付ければけーくんが驚きに顔を引っ込めて(最初からそうしろとアタシは言いたい)
またおずおずと顔を出し、様子を伺ってくる。］

っっ、だ、大丈夫だからっっ

[ぶわ、と再び顔を赤らめたけれど
確かに後始末をしてしまわねばならず。
相変わらず腰が重たいのは重たいんだけれど
ゆっくりとなら何とか動けるっぽい。

そろそろと壁に手をついて立ち上がり、
シャワーを取って足元の水溜まりを流してしまう。
ざっと流して脱衣場に行けば
けーくんが全裸で正座待機していただろうか。

脱衣場にあったバスタオルでひとまず全身をおおい、じとっとけーくんを見下ろす。
勃起したそれが見えたらちょっとぎょっとして、
慌てて視線を逸らしたけれども。］

【叫】 佐次詩羽

…なにやってんの？着たら？服…

[寒くない？？
勃してると動きにくいだなんて
男子の体の事情はアタシにはわからんので、
ただただ訝しい眼差しを向け。

というか、寝起き早々の
ハプニングでやや飛んでたけど、
お互い全裸で抱き合って目覚めたってのが
アタシにとってはもう異常事態だ。
うう、なんでこんなことになってるんだよぉ…。］

てか……あのさ…　昨日、何があったわけ…？
ご飯食べたあとのこと、
あんまり覚えてないんだけど…。

[なんか聞くのが怖いけど、聞かねばなるまい。
恐る恐るけーくんに尋ねる。**］

【叫】 五十嵐螢

［浴室からシャワーの音が聞こえてくる。
今流してるんだろうなとわかるのは昨日僕自身がそうしたからだろう。

　全裸正座待機していると詩ちゃんがじと目で見てくるが視線を逸らしてしまった。
ナニを見たのだろうかと僕も視線を落とせばそこには僕のナニがあり、なるほど？　と首を傾げる］

　あー、服は部屋に戻らないとないし。
　その……勃ってると大変動きにくいので。

［こうして腰をかがめていれば動けるのだけれどそうすると先程のような動きになるわけで、視線の訝しさに僕は乾いた笑いあげるしかない。
それに脱衣所に着替えなどないので僕もバスタオルを腰に巻くくらいが関の山か］

　昨日、昨夜……は……。
　夕ご飯美味しかったしお酒もたくさん飲んだもんねぇ。

［バスタオルを巻いた詩ちゃんだがおっぱいが大きいのですんごい盛り上がりがあり、裾の方は少し動けば見えてしまいそうなほどにミニ状態だ。
これなら丸見えの方がまだ興奮の度合いは薄く僕は更に動けなくなる。
ススと視線を逸らして頬をかく。
どうやら覚えていないようだ］

【叫】 五十嵐螢

　詩ちゃんが酔っぱらって服を脱ぎ始めたのが始まりで。

［話の始まりからして不穏なことを伝える］

　そのまま取り押さえるのも難しかったので
　お風呂入っておいでって勧めたら全裸で浴室で転げた。

［うん、全部丸見えになってたと頷く］

　助け起こしてって言われたので助け起こして、
　このままお風呂で転んだらまた打ち付けて
　頭でも打ったら危ないから一緒にお風呂に入りました。

［お酒呑んだ状態でのお風呂危ないねーと僕は更に言葉を重ねる］

　で、僕が詩ちゃんを洗ってるとお互いにエッチな気分になり。
　最終的に身体の関係を持つに至りました！
　……その、お股とか痛くない？

［昨日は痛そうだったし浴衣を拾ったら乙女だった証が残ってるはずである。僕はをぽんと打った］

【叫】 五十嵐螢

　途中から記憶が曖昧だけど、
　そのまま寝ちゃったからね。
　お風呂入り直した方がいいかも。

［くんかくんかと自分をにおうと汗のにおいがするし体液のにおいもする。
たくさん運動したので当然と言えば当然だが詩ちゃんも汗まみれでお互い抱きしめあって寝たのだからお互いのにおいがついてるかも、とそこで視線を戻して詩ちゃんを見つめる］

　そんな感じです！

［きっちり親の謀略にハマりましたと伝えよう**］

【叫】 佐次詩羽

[尋ねればけーくんがちょっと気まずそうに頬を掻き、
昨晩の一部始終を話し出す。
のっけから不穏な出だしにアタシは眉を寄せたけれど。]

……は？？

[ぽかんと口が開いてしまう。
黙って聞いていればあんまりにもさらりと告げられる
「酔った勢いで体の関係を持った」という事実。

俄かには信じられないけれど―――……
状況証拠が揃いまくっていて……
それに、確かに下半身に異物感はある……。
青くなったり赤くなったりを繰り返し。]

【叫】 佐次詩羽

[あまりのことにショックを受けているアタシを他所に、
けーくんは元気よく締めくくる。

……その態度があんまりにも呑気と言うか、
あっけらかんとしているものだから。]

………………………。

[アタシはなんだか、怒りを通り越して悲しくなってしまった。

なんせぼやぼやとした断片的な記憶しかないし、
彼の語る顛末をそのまま信じるならアタシのやらかしが大半というか、けーくん一人に責任があるとは言えないのかもしれない。

でも、アタシ、昨日恋を教えてほしいってって話したばかり。
ちょっとずつ歩みを進めていくつもりだったのに、
やっと昨日それが出来るかなって思えたのに、
こんな事故みたいに一足飛びに関係を持って、気持ちが追い付くはずない。
…初めてだったのに。]

【叫】 佐次詩羽

[なのに…けーくんは気まずさも罪悪感も大して感じてなさそう。
ただ単にエロいこと出来てラッキー、みたいな軽い感じなのかな。
何にせよアタシとは決定的に温度差があるんだなって。]


………。帰る。


[硬い声で告げて、そのまま浴室を出て行こうとする。**]

【叫】 五十嵐螢

　わー、待って！　待って！

［待ってどうしてもらうのかというプランなどないがそんな過去最高の硬い声で告げられては僕はあたふたと立ち上がろうとする。
凄まじいへっぴり腰になってしまうが割と歯を食いしばりながら耐える。
耐えながら後ろから身体を抱きしめる。

　何一つ取り繕うことなく話したのは詩ちゃんにどこからどこまでの記憶が残っているのがわからないからだ。
下手に嘘偽りを混ぜるよりはまだマシだろう。
それにあの反応が可愛かったとかそういう話も無いわけでつまり淡々と語るしかなく、寝起きの頭は昨夜の行為により一時的ハイを与えられていることもあり困難に対して軽薄になるという防衛反応を呈していた。
繋がる前は罪悪感や後ろめたさはあったが行為により流され幸せ脳状態になってしまっている今は詩ちゃんの反応に困惑するしかなかった］

【叫】 五十嵐螢

　ぐ、ぅ……いや悪いのは僕なんだよな……。
　最終的に選択したのは僕だし、
　何一つ弁明の余地もないし……ないな。

［待ってと言いながら少しずつハイの状態が解除されていきしおしおと萎れていく。

　そうなのだ。昨日約束したばかりだったからずっと後ろ髪を引かれていたのに自分一人すっきりした後に向けられた視線でタガが外れてしまった。

　身体から力が抜けていき膝から崩れ落ちる］

　ぅぅ、あの時もっと強い意志を持っていれば……。
　詩ちゃんの魅力に抗っていれば……。

［お酒には強いが飲めば気分は大きくなるし思考力も落ちればテンションもハイになる。
その状態での耐性が甘かったのだろう。

　立ち上がったものの僕はそのままへたりこみ、土下座の型を取り詩ちゃんの足首を弱々しく掴むに留まった］

【叫】 五十嵐螢

　約束したことを速攻で破りました……ごめんなさい。

［最早合わせる顔もない。
床に額を擦り付けたまま動けなくなった。

　それ以外、何も思いつかない**］

【叫】 佐次詩羽

[アタシが本気な気配を察したのか、
出ていこうとすればけーくんが慌てて引き留める。
アタシはアタシで亀の歩みなだけに
止めるのは割と簡単だったことだろう。

弁解しようとしたけーくんは
急速にしおしおと萎れていき、
やがて膝から崩れ落ちて土下座の体勢になる。
それでも足首は掴んだままなのが、
絶対行かせたくないという意思を感じて。

その様子をじっと見下ろした後、
はあ…と深くため息をついた。］

【叫】 佐次詩羽

サイテー…。

…って言いたいとこだけど、
親に嵌められたってのもあるし。
それに、その…あんまよく覚えてないけど…
アタシも…割と前向き、だったんでしょ？

[うう、口にするのも恥ずかしい…。けど…。
お互い酔ってたとはいえことに及んだのなら
たぶんけーくんだけが悪いって訳じゃない。

なんかあんまり覚えてないなりに、ふわふわと気持ち良かった、みたいな記憶はある。
全くその気じゃないのに無理やりされたのなら
たぶんもっと今嫌な気持ちになっていると思うから。

…なんていうか、アタシにとっては大事なことなのに
軽く流そうとされてムッとしただけで。

要するに気持ちがついていってない、
感情の行き場がないってだけ。］

【叫】 佐次詩羽

顔あげなよ。

ま、まあ…なんつーかその……
過ぎたことは仕方ないっていうか……
今回は事故だって思うようにする、から……。

[実際に忘れられるかどうかは置いといて、
アタシの中でもそのくらいが落としどころである。
なんかほっとくと本当にこのまま
地面に顔くっつけたまま動かなさそうだし…。

なんかアタシがフォローしてるし、
ほんと、しょーがないなぁ。
強くてかっこいい、思わず惚れちゃう男にはまだまだ遠そうだ。

でも、］

【叫】 佐次詩羽

まだ破られてないと思うけど？約束。

["約束"の内容は、
アタシを恋する乙女にすること。の筈。>>1:C27
それなら別にまだ違えられてはいない。
今後のけーくんの頑張り次第だ。］

それとも、もう諦めるの？
アタシの初めて奪ったくせに。

[ここで投げたら本当にダメな男だぞ。
と、少し恨みがましく付け加えて、
呆れ混じりの苦笑を浮かべた。**］

【叫】 五十嵐螢

［足首を掴んでいる手の力は強くはない。
脚の力で振り払われたらそこまでだったが覚悟もできていない状態でその先の恐怖に動けなかった。
ため息も、続く最初の言葉もびくびくと肩を震わせることになる］

　……ハイ、むしろ最初は止めてました。

［全裸になる勢いで脱ぎ始めたので慌てて止めていて、
その後身体を洗い始めてからは流されるままだった。
水に流すつもりはなくてもそう取られたのは僕があまりにも有頂天状態すぎたからで事の重要性の捉え方が違いすぎた。

　顔を上げろと言われても上げられない。
今あげると僕は詩ちゃんのバスタオスを巻いただけの簡易ミニスカートを下から覗くことになる。
そこで何も履いてないことも確定しているのにそんなことできない。

　僕はいやいやと首を横に振る］

【叫】 五十嵐螢

　事故……かもだけど、僕は嬉々としてたわけで。
　それは変わらないし、うん……。

［無かったことにはならないし事故と思われるのも悲しいことだが、そう思ってもらわないと前に進めない現在である。
なかなかに情けない状態で理想像なんて遥か彼方の話なのもそうだ］

　うん……約束……は、諦めない、諦めたくない。
　初めては、うん、はい、もらいました……。

［僕自身は投げたくはないけれど詩ちゃんに許されないと進まない話で、再度僕は床に額をつけたまま首を横に振った］

　僕は詩ちゃんに惚れてもらいたいから……。
　これからも、頑張りたい。

［足首を掴む手に力が篭る。
絶対離さないぞという意志が乗ったように振り解けない力加減になり――、でも離さないと僕はずっと頭あげられない状態でもある］

　……諦めなくても、いいでしょうか。

［最後に確認の言葉を投げて――平服し続けよう**］

【叫】 佐次詩羽

[もう絶対に酒は呑まねえ…！
と、固く決意したのは置いておいて。

嬉々として、にはうーん、と唸り。]

まあ、それは………
でも渋々したとか言われる方がムカつくし…。
手出した事実が変わんないなら喜んどけよとは思うけど…。

[この後に及んで流されて仕方なく〜とか
そっちが誘って来て〜とか言い訳されるよりは
僕がやりたくてやりました！と言われた方が
まだ清々しくて好感が持てると思う乙女心だ。

顔をあげてと促しても、けーくんは五体投地状態のままだ。
どうもこのまま顔上げたら色々丸見えなのを気にしてるっぽい。

窺うような台詞とは裏腹に、
ぎゅっと足首を掴む手に力が籠り……
仕方ないなあ、としゃがみこんでけーくんの方に体を向けた。]

【叫】 佐次詩羽

だーから、そう言ってるじゃんか。

………まあ、なんだ……
けーくんが婚約者である以上、いつかはするんだし………？
予行練習みたいなもん…って思えば、うん……。

………その、ぼやっとしか覚えてないけど
きもち、よかった……よーな気が…しなくもないし……

[ごにょごにょ。
まあ、ガチで許せなかったら止められようが泣かれようが振りきって出てって婚約破棄なりなんなりして貰ってるだろうから
そうしてない時点で答えのようなもんだ。

変な話だけど、一線超えてしまったんならもうしゃーないかな、っていうか。
けーくんと将来結婚することに対して
アタシもちょっと腹が据わったって言うかさ。

いやまあ、親がそういうのを見越して
既成事実作ろうとしてたのかと思うと
滅茶苦茶腹立つから言わないけど……。]

【叫】 佐次詩羽

ほら、だからいーかげん起きろって。
アタシなんか腰怠くてまともに歩けないんだからさ。
責任もって介抱しろよな〜。

[まあさすがに風呂は一人で入るけどさ！！！
えっちなことしたからって
お触りを許したわけじゃないんだからね！
そこらへんは今まで通りなんだからね！

てか、ほんと………何でなんにも覚えてないんだろ……
昨日あったことの証は下腹部に残るじんわりとした痛みだけ。
裸になってけーくんと抱き合って？なんか色んなとこ見せて？？
それでアレとソレが……うわああああ………]

【叫】 佐次詩羽

[おずおず聞きかけて、ぼふっと顔が熱くなる。
ああああ無理！！！聞くの怖い！！！！]

ああああやっぱなんでもないっ！！！
アタシやっぱ体流して来るから！！
その間に服着とけよなっ！！

[けーくんが手首を離してくれたなら。
そう言い残して浴室にUターンするのでした。**]

【叫】 五十嵐螢

　誓って、渋々じゃあなかったです。

［ずっと想ってた相手に渋々とかはなくそこは誓える。
誓う意味はないかもしれないが、幸せぼややんハルウララ脳になるくらいには嬉々としていた。

　だから掴んでいた足首の動きでこちらを向いたのがわかり、気配でしゃがみこまれると余計に頭を上げられない状態が続く］

　それは……その、いつかはするのはそうだけど。

［肯定も否定もできないのですがと言葉に詰る。
僕から見た詩ちゃんは大変気持ち良さそうだったがそれを語るとまた大馬鹿と怒られてしまいそうである。
難しい、何をどこまで語っていいのかわからない。
語り始めれば調子に乗るなとも言われそうだ。

　僕は最初から詩ちゃんをお嫁さんにする気しかなかったものだから、これから意志を固めてもらう詩ちゃんとは意識の持ちようが違うので――］

【叫】 五十嵐螢

　お、起きたら見えちゃう！
　でも介抱はするよ！

［がばっと僕は目を瞑り頭をあげる。
問題の地点を通りすぎれば目の前には詩ちゃんの顔が見えるわけで、顔が見えると安心する。

　お風呂の中まででも一緒に――は流石にか］

【叫】 五十嵐螢

　あ、はい。

［言葉を区切られるとそこで止まる］

　それがいいと思う、うん。
　でも僕もお風呂入りたいから待っててもいい？

［足首からは手を離した。
詩ちゃんが浴室に入っていくのは見送って、よろよろと立ち上がる。
身体の芯にあったダメージは回復したみたいだが今の精神ダメージでふらふらだ。
でも僕自身も汗をかいてるしお風呂に入りたいのはそう。

　一先ずはと腰にタオルを巻いてから昨日脱ぎ散らかしたままの下着や衣服を集めて畳んでいこう。
詩ちゃんの下着やインナー――インナーはいいが下着は畳んでたら怒られるだろうか。
取り合えず軽く畳んでまとめてマッサージ台の上に置いておこう。

　それから部屋に戻るとお布団の合間とかには私物はないので荷物をまとめて、詩ちゃんが上がったら交代でお風呂に入りたいところ**］

【叫】 佐次詩羽

[しゃがんだら角度的に足で中身は見えなくならない？
と思っての行動だったけど、
もしや却って危なくなるのだろうか。分からん。

突っ伏してコメントし辛そうに
もごもごしていたけーくんが
がばっと頭を上げた後に目を開ける。

仔細を事細かに語られる心の準備は出来ていなかった為、
途中で追及をやめたのは英断だったと言えよう。]

【叫】 佐次詩羽

分かった。
じゃあちょっと待ってて。

[それは別に構わんというか二人の部屋の風呂だしな。
再び浴室に向かい、ざっと汗やら何やらで
汚れた体を洗い流して出て来れば
着ていた服が丁寧に畳まれて置かれていた。
多分けーくんが置いておいてくれたのだろう。

そっちは有難くバッグに片付けて、
持ってきた新しい服に着替え、けーくんにお風呂を明け渡す。
浴衣を畳んだり髪を乾かしたりしながら
そう言えば朝ごはんって運ばれて来るんだったっけ？
あれから皆どうしたかなァ…とか思いながら
けーくんが出てくるのを待っていようか。**]

【叫】 五十嵐螢

［こう、近づくのが危険なのだ。
見えそうなのが近づくと見たくなってしまう。
僅かでも角度がずれると見えてしまうのだから心を鋼にして耐えねばならない。
丸見えもエロティシズムがあるが、見えそうで見えないや、ちら見えも同じくらい危うい。

　その辺りは理解されなさそうなので僕は耐えることにして、詩ちゃんが上がってくるまでの間暫し待つことになった。
子細を語る日は来るのだろうか。
多分、次にそういうことする時にあるかもしれない。

　詩ちゃんがお風呂から上がると僕も入ってシャワーで汗水流して浴槽に使って軽く汗をかいてからまた身体を洗う。
くんかくんかと自分を匂うが同じシャンプーやボディーソープをしてるのにどうして匂いが違うのか不思議だ。

　お風呂を上がると身体の水滴を拭いてバスタオルは干し台にセット。
後は宿の人が片づけてくれるでしょう。
髪を乾かして普段よりも手指も動くようになっているので今日はしっかりとネクタイも結べる。
白いシャツに黒のズボン、ネクタイも黒系で符を入れたケースをおさめたホルダーを着けてからベストを羽織る］

【叫】 五十嵐螢

　詩ちゃん、お待ちどうさま。
　朝ご飯はもうすぐかな……あ、来た。

［タイミングを計ったかのように仲居さんが朝食を運んできてくれる。
お布団はささっとしまわれてテーブルがセットされ、布巾で拭かれたテーブルの上に並ぶのはほかほかの白米に豆腐と揚げ茄子のお味噌汁、焼きシャケに卵焼き、納豆とノリにお浸しというものだった。
昨夜は多めだったのでシンプルかつ外さぬメニューが並び、ご飯はお櫃から入れるらしい。

　最後に緑茶が用意されれば仲居さんは退室していった。
僕は着替えをビニールに入れて空気を抜いて圧縮してからカバンに入れてから席についた］

　ご飯食べよ、食べたらお土産見ていく？
　あとは宿前で写真を撮りたいな。
　二人で記念写真。

［どこか出かけてもそういう写真を撮ることもなかったし、記念に欲しいなとお願いしながら手を合わせて一緒にいただきますとしてから朝ご飯を食べていこう**］

【叫】 佐次詩羽

[その内心を口にされていれば
…見なきゃいいんじゃ？と
冷ややかな目で言う他なかったので、
多分言わないのがお互い平和であった。
詩羽には男心の機微が分からぬ。

次にそういうことをする機会については
それこそ今後の進展次第だろう。

お風呂を上がって荷物を片付けていると
着替えたけーくんが上がって来る。
ちなみにアタシは上はニットパーカー、
下は膝丈のショートパンツに黒タイツだ。

ちょうどいいタイミングで
仲居さんが朝ごはんを持ってきてくれる。]

【叫】 佐次詩羽

おー、いただきまーす！

[昨日がっつり食べたし呑んだせいであんま食欲ないし
あっさりしたものが食べたいと思ってたから
流石にお宿の人も分かってるね！]

お土産見る見る！
何買おっかな〜。美味そうなお菓子あるかな〜。
ん？写真？いーよ。

[ま、色々あったけどこれも記念っちゃ記念だ。
後から振り返ったらいい想い出に……なるかな、なるといいな。

ともあれ、いただきまーすと手を合わせ、
のんびり朝食を頂くことにしようかな。**]

【叫】 五十嵐螢

［見なければいい、とても正論だがこう勝手に動いてしまうのが悲しいところである。
正論はとても効く、とてもだ。

　だってニットパーカーにショートパンツ姿も可愛い〜ってなって見てしまうのだもの。
いろいろな意味で詩ちゃんから目が離せないので床や地面を見つめるしかないのだ。

　朝食は大変美味である。
卵焼きは甘くはないが大根おろしがついておりお醤油をかけて一緒に食べられる。
焼きシャケは骨を外して身をほぐしてご飯の上に。
そこに緑茶をかけてお茶漬けにさせてもらう。
焼きシャケの塩味と脂がお茶に溶けてご飯が美味しい］

　ん−、僕はキーホルダーとか？
　ここの名物って何だろうね。
　お菓子だと焼き菓子とかチョコ系があるといいな。
　それなら家のと、詩ちゃんの家のも買えるし。

［お茶漬け美味しいと食して納豆もノリも全部頂く。
朝から元気なのは久方ぶりだ］

【叫】 五十嵐螢

　やった！
　じゃあ仲居さんにお願いして撮ってもらおうね。

［食べ終わればご馳走様と手を合わせる。
歯を磨いて整容を整えれば、詩ちゃんと二人で部屋を後にしよう。
廊下は温かだが朝の清純な香りがする。

　お土産屋さんでお土産を買って僕は荷物を纏めて家の方に宅配してもらう。
帰ればそのまま年末なので実家に帰ることになるのだろうし手ぶらになれるので一石二鳥だ］

　また来ようね。
　今度は授業とかじゃなくて普通にね。

［外に出れば底冷えする寒さだけれど山の朝特有の澄んだ空気が肺に美味しい。
宿の外で二人で写真撮影をして、帰り道は手を繋いで帰れたらそうしたろう**］

【叫】 佐次詩羽

[朝ご飯は素朴な味わいながら美味しかったです。
（けーくんのお茶漬けがおいしそうだったので真似した）
お土産を一通り眺めて互いの家用のを買い、
大きな荷物は実家に送ってしまって
リュックを背負って宿を出る。]

ん。まー……次来ることがあれば
もっとゆっくりしたいもんだね。

[宿の前で写真を撮って貰い、
朝の澄んだ空気の中帰路に着く。

少しだけ変化した関係。
それは繋がれた手が示しているだろうか。

これからも色々あるだろうけれど、
こうして日々を二人で歩いていく。**]