低唱B吟 トラッシュ

[『子供』達を守り、慈しむために造られたナニーは
我が子のように見守る者と、己を造った母を
守ろうとした、デイジーは

　確かに守ったのだ

悪魔から、母の心臓を]

　――　ッ！

[執事型のデイジーは、掴まれていた手が離れた際に
ナイフを一緒に持って行った>>2:140
手を離す際に刃まで抜けると思っていなかったため
脇腹をしめては、いなかった
腹に埋まっていた質量の喪失は、バランスの崩壊を招く
射手には致命的であるそれが、
機械の心臓目掛けた射撃を反らす一手となった

いや、それだけではなかった]

低唱B吟 トラッシュ

[1秒で。悪魔へ向け集い、爆発を起こしたデイジーらは
ギリギリのところで心臓部への致命傷を避けさせた

当たったのは、その団子になった爆発型デイジーに]

低唱B吟 トラッシュ

[爆風を受け、離れきれなかった執事型デイジーの
『残骸』とともに吹き飛ぶ悪魔
集合体の爆風とともに腐食の液は飛び散り、
母艦の壁面に付着し、それを柔らかくすることとなる

つまりは？

思いっきりぶつかった悪魔を、残骸と一緒に
艦外に放出したってわけだ]

低唱B吟 トラッシュ

[堕ちてゆく

悪魔が、雨が降り始めた天へと放り出されて


人の手でかつて穢された、地上へと*]

羊塔監 ラム-16

ドガァン！！！

［ラムの脇腹が膨らみ、爆音と共に炎と煙を吐き出す。
膨らんだ部位はそのまま千切れ、執事デイジーとトラッシュの下敷きになるように一緒に落ちていくだろう。

一方ラムは、内部での爆発による衝撃とダメージで、ゆっくりと横倒しになっていく。
倒れながら、近くにあったビルを巻き込み、瓦礫と共に地面に巨体を横たえ。

中の工場を剥き出しにしたまま、降り始めた雨の音を聞くだろう］**

低唱B吟 トラッシュ

[羊籃の一部と共に堕ちた悪魔は
ボロボロの体から流れる赤を雨に交じらせ
大地にしとどに、しみこませている
　
それでも、この広大な廃墟の瓦礫の中では
染み入るのは人1人の赤であればちっぽけなもので
雨混じりの痕はきっと、太陽が昇れば
その痕跡すら掻き消してしまうのだろう

いのちって、ほんっと、すぐ消えちゃうのね
それが自分の番ってだけで――まだかもしんないけど
この場に留まっていたら確実にそうなるわ

落下のダメージは焼けてなおふわっとした羊の毛が受け止めたものの、至近距離の爆発のダメージは確実に体に蓄積され
腹の上で未だ熱を発している残骸を
蹴り飛ばすくらいしかもう、動けず

私は通信を開いた]

低唱B吟 トラッシュ

[爆発の影響で飴細工みたいに
何かぐにゃってる通信機

あ、もーつかえなくなっちゃったやつだ
これ本格的にまずい？
意識も、遠のいて



　　　　　　　　　……**]

紫花天 タリアｰ04

[　わたしは02の翼だったものへと
　 急ぎ飛んで、近寄った。>>2:141
　
　 そのとき、背後では爆音が響いた。>>4
　 ラムが巨体を瓦礫の海に倒していく。
　
　 すぐさま通信が入ったことで、
　 ラムの中枢が無事らしいことは知れた。>>*2　]
　
　
　　……雨、……


[　降り始めた雨がわたしの髪や衣類を濡らす。　]

紫花天 タリアｰ04

[　わたしの胴には損傷がある。
　 応急処置程度しかできていない。
　 水に濡れれば内部がショートするかもしれない。
　
　 もはや戦闘どころではなかった。
　 急ぎ、雨の避けられる場所に行かねば。
　
　 わたしは墜ちた『片翼』に手を伸ばし
　 奪い去ろうと試みた。>>2:139

　 もし付近にいる人間の言葉が聞こえたなら
　 一言二言返答するかもしれない。　]**

軽業師 パリアッチョ

雨が、降る。

軽業師 パリアッチョ

[ざぁざぁと雨が降る中。
　ボクたち、テントを手早く解体してラムの大きな体の上に被せる。
　ちょっと穴が開いてるけど、>>1:71>>1:72無いよりマシだ。

　ボクたちと団長、コロンビーナにレオーネ。
　Circo dell'alba全員で団長の修理を見守りながら。
　周囲に敵が来るなら全力で応戦するだろう。

　サーカステントを即席の雨除けに使いながら]


　ラム、ラムっ……、おかあさんっ！


[ボクたちは知らないはずの”母”を呼ぶ。
　それは、ラムに感じた温かく守ってくれた今までのデータから導き出された”母性”への呼びかけ]

軽業師 パリアッチョ

[ボクたちCirco dell'alba全員。
　テントを雨除けにラムの修理作業と防衛にあたる。


　もし誰か来たのなら、応じるかもしれない。
　会話でも、戦闘でも。**]

中継長虫 メッセンジャー

　　うぉおおお！　大丈夫っすか？！

［ナナハンは横転。

　バイクの軍用装甲の形は歪になったが
　おおむねエンジン系統は無事そう。
　軍用に強化されていない通常のバイクであれば
　半壊だっただろう。

　横転したバイクを咄嗟に盾として
　片腕を捥がれたコーチマンは蹲っている。
　トリアージタッグは黄か。

　自分は後方に投げ出された時何とか後頭部だけは庇った。
　アーミーキャップは簡易ヘルメットを兼ねた仕様
　
　��星�≠ｪ降りて来るのを横目に捉えた。>>2:141］

中継長虫 メッセンジャー

［何とか体勢を立て直し
　隙のある��星�≠ﾉアサルトライフルを向けたが］


　　『おねえちゃん！』

［その言葉に──毒気を抜かれて。
　トリガーを引く手を留めてしまった］


　　なん、だよ、それ……。

［イカロスの左羽は既に抱き抱えらていたろうか>>8
　肩と腕の継ぎ目部分に血が付着してはいたが
　その輝きは全きまま。瑕一つない］

中継長虫 メッセンジャー

［ナガムシ、と小さく呼びかける声が横合いから。
　いつの間にか、コーチマンが傍に来ていた。
　左腕の肩から血がぽたりぽたりと……
　ちょうど人体と機械の継ぎ目を撃ち抜かれたらしい。

　右腕もバイクが横転した時に一部損傷したようだ。
　こちらは蜘蛛の巣のように細かな傷痕が着いている。
　現時点では機能的に問題があるかどうかはわからない]

中継長虫 メッセンジャー

［間もなく、轟音が轟いた！！　>>4、>>7

　──　続けて、雨が………　*］


　［その雨は、どちらの軍にとっての慈雨だったろうか？
　　いずれにせよ、イカロスの左羽は奪い去られたに違いない］

紫花天 タリアｰ04

[　わたしが02に呼びかけたとき、
　 疑問を呈する呟きが聞こえた。>>13
　
　 見ると、アサルトライフルを向けられている。
　 ……が、撃たなかったらしい。　]
　
　
　　『おねえちゃん』は、このパーツの持ち主、
　　タリア-02が「そう呼んでほしい」と
　　望んだ呼称だ。
　　
　　人間の姉妹はそう呼ぶから、と。
　　
　　
[　わざわざ説明する必要は無いのだが、
　 ……話したかったのかもしれない。

　 敵だから会話をしない、などという感情処理は
　 わたしには存在しなかった。　]

紫花天 タリアｰ04

[　義手を失った人間は救助が必要そうだ。>>14
　 追撃の機会ではあった、が……
　
　 わたしも、この場に長居はできない。

　 『片翼』を抱き抱えると、わたしは
　 仕方なくその場を飛び去った。
　
　 向かうのはもちろん、ラムの元。　]*

紫花天 タリアｰ04

[　ラムの元へ戻れば、機体には
　 テントの布がかけられていた。>>10
　 ラムは現在修理中らしい。　]
　
　
　　02の翼……だったものを片方だけ取り戻した。
　　原型は留めていないが……。
　　素材として使うことはできるだろう。


[　サーカス団の面々とラムへ声をかけたあと、
　 辺りを見回す。
　 雨を避けるには屋根の下に入るしかなかろうか。
　 そう思って近くのビルへ移動しようとして、　]

紫花天 タリアｰ04

[　見つけた。>>5
　 2度も目の前で逃げられてしまった『悪魔』を。
　
　 かろうじて命がまだあることは
　 センサーによって認識できた。
　
　 ならばここで殺してしまうのが良かろう。
　 時間もかけられない。
　
　 わたしは左腕を伸ばし、胸に狙いを定めた。
　
　 もし誰も割って入ることがないのなら
　 そのまま実弾を撃つだろう。
　 だが、もし誰かが止めに入るなら……？　]**

羊塔監 ラム-16

団長殿、翼は、タリア-04の修復に使ってください。

［地面に倒れ、土手っ腹に大穴を開けた羊は、静かな声で伝え始める。
それはどこか、遺言のようにも聞こえてしまうかもしれない］

ジブリール。あなたの、神罰を下さないという決断を、後悔しないで。
それはあなたの優しさ。あなたの中の、大切にするべき優先度。
仲間を守ることを悔いる心も、地球を汚したくないという心も、大事なものです。

パリアッチョ。ほんとうはね、わたくしは、何体もいるのです。
わたくしも、あなたとおんなじ量産型。運良く長くわたくしという一体が稼働していただけ。
だから、ね。泣かないで。きっとまたどこかで出会える。
お母さんって呼んでくれて、ありがとう。

羊塔監 ラム-16

タリア-04、そこに、いますか？
02とのお話、してあげる約束を、守れるかわからないけれど。
あなたのおねえちゃんは本当に、とってもあなたを大好きだって話してくれました。
だから、翼はあなたが使うべき。
わたくしはデイジーを呼んでいるから、大丈夫。
おねえちゃんとあなたがあの子を呼ぶたび、あの子はとても嬉しそうで。
きっと本当の姉妹のようなのだと考えたのを覚えています。

［たくさんのことを話して疲れたかのように、羊の頭が少し地面に近づく。
機械にはありえないはずの睡眠。その前兆のように声は少しだけぼんやりとし始めて］

執事デイジー
あなたには、酷いことをしてしまった。
戦わないようにラウンジに縛り付けて。わたくしの、遊びのような家族ごっこに付き合わせて。
あなたも、きっと戦いたいと思っていたはずなのに。

［ラムを守りたくてラウンジを抜け出した執事デイジーの行動を、ラムは戦いたかったからだと勘違いしているよう。
けれど機械に本能があるのなら、戦いたいと感じるだろうとラムは考えるから、その勘違いは誰かが教えないと気づけないだろう］*

軽業師 パリアッチョ

[ラムの修理中にタリアが来てくれた。>>18
　持っているのは義手。
　０２、お姉さんのパーツの一部……]


　え、でもこれはタリアのお姉ちゃんの……、


[素材に使えると言われてボクたち戸惑う。
　だって、そんな大切なもの……、
　逡巡してる間にもタリアは去っていく。

　そうしている間にラムが話しかけてくれる。>>20
　静かな声がまるで最期の言葉みたい。
　ボクたち、おろおろラムの話を聞くんだ]

軽業師 パリアッチョ

　
　……うん、０２のパーツはタリアの修復に使うね。
　そしたらタリアはおねえちゃんとずっと一緒。
　ボクたちには０２のメモリーはないけど、
　でも、ラムとタリアの会話で大切な機体だって分かるから。

　──……。

　うう、うぅー……、量産型とか関係ないよぉ。
　ボクたちが会ったのはラムだけだもん。
　泣いてないもんっ。
　これは、これはっ……、雨水だもんっ……、


[ぽたぽたとボクたちの頬から涙のように水滴が流れてく。
　それが雨なのか、冷却水なのか、本物の涙なのか、
　分からないままぐしぐしと袖で水滴を拭う]

軽業師 パリアッチョ

[雨は機械の天敵だ。
　防水加工がある程度されているとはいえ、長期間雨に濡れれば雨水が回路に染み込みショートする可能性も高い。

　早く修理を終わらせなければ──、
　サーカス団全員に緊張が走る。

　それに、団長の修復作業も虚しくラムの機能は弱まっていくよう。
　ぐったりとした様子に>>21ボクたち慌てる]


　ラム、しっかりして！　ラムー！！！


[ボクたちは頬から雨水を流しながら懸命に呼びかける。
　瓦礫に染みるちっぽけな雨痕。**]

紫花天 タリアｰ04

[　ラムが02のことを話す。>>21
　 わたしが近くにいると、気付いていないようだ。
　
　 聞かされた話は、わたしの観測結果では
　 感じ取れなかった情報を含んでいた。　]
　
　
　　……02の感情処理は、よくわからない。
　　ラム、あなたのものも。

　　なぜ人間は、そんなにも
　　機械を人間に近づけたのだろう……。


[　わたしの視線の先には、まだ『悪魔』がいる。
　 ……だが、ラムの音声の変調で
　 わたしの思考はぶれてしまい、　]

紫花天 タリアｰ04

[　『悪魔』からは狙いを外さないまま、
　 そっと後退し、ラムたちに近づいた。

　 ラムの体にかかるテントの隙間に
　 わたしも隠してもらえないだろうかと。　]
　
　
　　あそこに『悪魔』がいる。
　　……どうする？
　
　
[　充分に近づいた後、尋ねた。

　 ラムとパリアッチョは好きにしろと言うだろう。
　 過去の通信記録からはそう予測できた。

　 が、わたしは……自分ひとりで
　 決定ができなくなっていた。　]*

軽業師 パリアッチョ

[どうやらタリアは思ったより近くにいたみたい。>>*6
　タリアがテントの隙間に隠れれるよう、ボクたちテントを動かしタリアを隠しつつ。>>26

　『悪魔』がいる。
　どうする？

　そう聞かれれば、ボクたち迷わずこう言うよ]


　……やっつけてよ。ラムを壊した『悪魔』でしょ？
　壊さない理由なんてないよ。そうでしょ？


[ボクたち、頬から雨水を流しながら。
　子供みたいに無邪気な顔でタリアを見上げて首を傾げる。
　どうして？どうしてそこで迷うの？って]

軽業師 パリアッチョ

[そうしてしばらく雨音が響く中。
　でも、ボクたち恭しく一礼してみせて]


　……ですが、天使様の御心のままに！
　好きにしていいんだよ、タリア。


[そう、タリアのデータ通りの返答を返した。**]

羊塔監 ラム-16

わたくしと戦った戦士です。
この雨の中、生き残るならそんな運命だったということ。
放っておいていいでしょう。

［アレッキーノの修理が進むも、それ以前に胎内に入った水分で工場のショートも進む。
タリアに告げた言葉も通信に乗せることなく、空間に響く音として伝わるだろう。

ぽこぽこと、羊の毛皮が膨らみ始める。
パリアッチョがその動きを見るのは2回目だろう。
ぽこん、と生命が生まれるように小さなラムが飛び出す。いくつも、いくつも］

だいjouぶ、でsuよ
すこぅsi、ねむる、だke

［ノイズが走り、途中途中で機械仕掛けの声に戻ったりしながらも、その声は優しく。
ぼふんと鈍い音がして、心臓部の近くが爆発する。

ぽこんぽこんと小さなラムは奇跡のように生まれ、周りを取り巻くもの達の周りで無邪気に跳ねる。
小さなラム達の心臓部には、ラムのパーツがさまざまに入っている。
それは新たな羊塔監を作り出す時にパーツを再利用する機能でもあり、今にも眠りそうなラムが最後の力を振り絞って作り出す陽炎のようなかけら達］*

中継長虫 メッセンジャー

［その話を聞いてコーチマンが眉を顰めた。>>16
　何か思う所があったらしい。
　後で自分も聞くことになるだろうが、
　コーチマンは、そのパーツの元の形を知っていたからだ］

　　『そうか。そうだったのか。

　　　だが、今両腕を返すわけにはいかないんでね。
　　　痛み分けと行こうか』

［そういうが早いか、彼は何かの錠剤を飲み込んだ。
　ついで、俺も無理やり飲まされた］

　　『鎮痛剤だ。お前も飲んどけ。
　　　さっきの跳び方、普段のお前じゃなかったぞ』

［そんな会話をしているうちに、
　��星�≠ﾍ飛び去ってしまったか。>>17］

中継長虫 メッセンジャー

　　まずい…羊頭の方向だ。
　　てか、さっきの爆音すごかったですよね。

［解毒剤なんかも持ってないですかねーと聞いたが
　それはさすがに持っていないようだった。
　コーチマンはさっきバイクの陰で止血剤を
　患部に自己注射したらしい。
　次第に血が止まってきている。応急処置ではあるが］

　　『ナガムシ、手伝え。腰を入れてそこを持て』

［そのままバイクを起こすのを手伝った。
　一時撤退かと思えば、後ろに乗れという］

　　　え？まさか？まさかですよね？
　　　『追うぞ。��妹�≠�、な』

　　　ちょ、待って下さい！
　　　片手運転？自転車じゃないんだからぁ！

中継長虫 メッセンジャー

［何か問題が？という顔をされたので
　仕方なく？──いや、仕方なくじゃねぇな。

　俺らのBa…いや、マザーなら言うだろうよ。

　　『汝、強襲せよ。

　　急襲せよ、迎撃せよ、突破せよ、撃破せよ。』　*］

紫花天 タリアｰ04

[　パリアッチョの助けで、わたしは無事
　 雨から逃れられた。>>27
　 一時的に安全を確保できたといえよう。　]
　
　
　　……そうだな。
　　殺さない理由はない、の、だが……。
　　
　　
[　パリアッチョの返答は尤もだ。
　 何を迷っているのか自分でもわからなかった。　]

紫花天 タリアｰ04

[　そこへ、ラムの言葉がかかる。>>29　]
　
　
　　なるほど、確かに……
　　あのまま救援が無ければ死ぬだろう。

　　ここで生き残るのであれば、あの『悪魔』も
　　生を望まれる存在、ということ。
　
　
[　今、自分たちが必死にラムを
　 修理しようとしているように。　]

紫花天 タリアｰ04

[　答えが得られた気がして、狙いを外す。

　 必要とあらばすぐ向かえるだろう。
　 機械翼は人間が走る速度よりは速い。
　 乗り物との比較では劣るかもしれないが。
　
　 そして、ぽこんぽこんと生まれ始める
　 小さなラムを見て、　]
　
　
　　……大丈夫だ。これは、ラムを
　　作り直すときに使える。
　　ラムの機体が大破したとき、
　　流用可能なパーツを再利用するための機能だ。
　
　
[　戸惑うであろうサーカス団への説明を試み、
　 じっと本体のラムを見つめる。
　 まるで生物が眠りに就くときの姿に思えた。　]*

紫花天 タリアｰ04

[　ジブリールはラムの言葉を聞き、
　 何を返答したものかと思考を巡らせていたが──
　
　 タリア-04と一度接触した人間たちが、
　 移動を開始したのを捉え>>31、通信を入れた。
　
　 そうしてジブリールは潜んでいたビルの内部から
　 ラム周囲へと銃口を向ける。床に伏せて。
　
　 倒れ伏す『悪魔』の元へ、あるいはラムの元へ
　 辿り着いた人間たちが上空を見渡せば、
　 瓦礫と化したビルの上階で
　 銃口が光を反射するのが
　 見えることもあるかもしれない。　]*

軽業師 パリアッチョ

[団長の修理の腕は一流。
　でも、こんな大きな機体を雨の中での修理では……。
　そうしてる間にも胎内はどんどんショートする。>>29

　まるで、最期の命の灯みたいにラムの毛皮が膨らんでく。
　そうしていくつもいくつも生まれるプチラムたち！]


　ラム……！うぅ……、おやすみ、なさい。
　アリーヴェデルチ！


[ぼふんと胎内のどこかで爆発音が聞こえた。
　ボク、最期は笑顔でお別れするよ。
　大丈夫、また会えるよね。

　たくさんのプチラムたちに囲まれて。
　おやすみなさい、ラム。
　大丈夫、ボクたちもう悲しくないよ]

軽業師 パリアッチョ

[そうしながら、タリアと話をする。>>33
　タリアはラムとの会話で何か考えてるようだ。>>34
　しばらく見守って──、

　狙いが外されたのを見て。>>35
　それが天使様の、神の意思なら従おうってボクら頷く。
　あの『悪魔』は神の御心に任せよう……。

　そうしてタリアとプチラムを見つめる]


　！　そうなんだ。じゃあこれもラムの一部だね！
　創り直せばまたラムに会えるかな？
　ふふふっ、楽しみだなぁ。


[子供みたいに無邪気に笑ってボクたちはしゃぐ]

軽業師 パリアッチョ

[そこにジブリールからの通信が！！>>*7
　ボクたちサーカス団一同は顔を見合わせる。

　この雨の中、長期戦は機械のこちらが圧倒的不利！
　そう思えば取るべき決断は──]


　総員てったーい！　だよね、団長？


[ボクたち、団長に問いかける。
　すると団長も頷いて同意してくれたんだ。

　だからボクたち。
　たくさんのプチラムと一緒にその場を後にする。
　テントを切り取り即席の雨除けを掲げつつ。
　大急ぎでその場から立ち去るんだ。

　タリアはどうするか分からないけど、サーカス団一同はその場から雨宿りできそうな場所まで撤退していくつもりだ。*]

羊塔監 ラム-16

［最後にぽこんと生まれたプチラムは、タリアに駆け寄ってその手に擦り寄る。
そうして毛皮と中身をプチラムに変えてすっかり小さくなってしまったラムの本体は、頭部パーツを残すだけ。
頭部パーツの中でもふわふわとの継ぎ目にあったメインCPUは最後のプチラムに抱えられている。

タリアが見つめる最期のラムの表情は、最後までタリアやジブリール、デイジー達を心配するものだっただろう。
それも、最後のプチラムが離れた後、空気が抜けるような、最期の吐息のような音と共に消えていく］

『ニゲヨウ！タリア！アリアガクルヨ！』

［CPUを抱えたプチラム以外は集まっていたデイジー達を護衛にサーカス団と逃げていく。
一体と一騎だけ残った、少しだけ大きいデイジーとプチラムは、タリアが逃げるまでそばを離れる様子はない］*

中継長虫 メッセンジャー

Arrived in the battleground

中継長虫 メッセンジャー

　　トラッシュに水はぶっかけたか？

［キーパーが傍にやってきて言うには
　バズーカ砲分位はぶっかけたのだとか］

　　雨も降ってるしな？

［──酸性雨…知ったこっちゃねぇ］

　　火傷にはよ、
　　後から水をかけ続けるのも効くんだぜ？

　　おーい、トラッシュ、生きてるか？

［トラッシュの傍に寄って］

中継長虫 メッセンジャー

　　生きてるよな、戦乙女。
　　コルナにリーダーを返還するまでは
　　生き抜くんだろ？

　　さっき、サージオンから連絡入ったぞ。
　　コルナ、目を覚ましたってよ。
　　戦線にはまだ復帰できないかもしれないが。

　　無事…元気だとよ。

［連絡が入ったというのは嘘である。
　はったりも、時には効果があるのではと祈って。**

　それに、本当に復活してるかも？
　何せ��永劫回帰�≠ﾁていう二つ名があるんだろ？］

紫花天 タリアｰ04

[　ジブリールの通信を聞いて、すぐに
　 サーカス団は撤退を決めた。>>39
　
　 最後のプチラムが駆け寄ってくる。>>40　]
　
　
　　そうだな。撤退しよう。
　
　
[　わたしも撤退を決め、プチラムと共に駆けて
　 サーカス団の簡易雨除けの中に入れてもらった。
　 もちろん、02の翼だったものを持って。
　
　 行先は廃墟の中、比較的マシな形で
　 残っている建物になるだろう。
　 わたしたちが属していた軍事拠点の跡地だとか。
　 そこでならラムの再生もしやすいだろう。　]

軽業師 パリアッチョ

寄り道・壕の中で見つけた命の種

軽業師 パリアッチョ

　
　うふふ、夜明けの花は咲かせられなかったけど。
　こっちのお花もとってもステキ！
　さっそく植えて育てなきゃ。

　あ、はーい！　ちょっと待っててー。


[ボクたち、団長に呼ばれて慌てて地面に落書きするんだ。
　花に囲まれて笑うピエロの落書き。

　『Arrivederci！　By lirio』

　書き終えたら壕から出てきてみんなと合流！
　再び雨宿りできる場所まで撤退してく！]

軽業師 パリアッチョ

雨宿りの合間の休息

軽業師 パリアッチョ

[約束したんだ。>>2:*20>>2:*21
　戦いが終わったらみんなでお花を植えるって。

　まだ戦いは終わってないけど、でも。
　雨宿り中のこの一時に花を植えたい。
　生き残ったみんなと一緒に。

　ボクたち、壕の中で見つけたスコップで土を耕す。
　レオーネも穴掘りを手伝ってくれたよ。
　プチラムたちも応援してくれるみたいにもこもこって跳ねてる]


　ふふ、お花が咲いたら花冠を作ろうね！
　ボクたちがタリアとジブリールに作り方を教えてあげるんだぁ。


[そう言いながら、土を耕し、雨水を水やり用に溜めて。
　ボクたちみんなでお花の種を植える]

軽業師 パリアッチョ

[戦いの合間の束の間の休息。
　まだしばらく決着はつきそうにない、けど。


　今この時は生き残ったみんなと花を植えよう。
　──”命”の輝きに胸の回路がほんのり熱を帯びた。**]

羊塔監 ラム-16

『めー』『べえぇ』『......？』『んめぇー』

［パリアッチョの、否、リリオと呼ばれた一体の周りに、プチラム達が集まる。
おしくらまんじゅうのように集まりすぎて、数匹はころころ弾き飛ばされていたりも。
そんなふうに集まったプチラム達は、リリオに擦り寄り、鼻先を押し付け、戯れるように体重をかける。
それはどこか脚先で戯れていたラムを彷彿とさせる仕草］

めーぇ

［タリアによりそう一匹は、少し低い声でタリアの手に鼻先を擦り寄らせる。
それはジブリールは無事かと聞いているようでもあり、早く体を拭きなさいといっているようでもあり。
どこか元のラムの母性を感じられるかもしれない］

軽業師 パリアッチョ

[ボクたちの１体の周りにプチラムたちが集まってる。
　オサムクンと遊んだリリオって呼ばれたボクたちの１体だ]


　きゃっきゃ！　くすぐったいよプチラムたちー。
　わーたすけてっ、こわれちゃうー。


[ボクたち、きゃっきゃもふもふプチラムたちと遊ぶ。
　あの時と同じようにふざけてみたり。>>0:146
　前より小さいからむぎゅって抱き締めて押し倒してみたり。

　それを見た残りのボクたちもプチラムたちと遊ぶんだ。
　もふもふふわふわ！楽しいね、ラム！*]

低唱B吟 トラッシュ

[雨が降っている
――私の運命が変わる時は何時も雨が、降っていた


物心ついてから最初の記憶は、雨の降る中に走り去る背中
多分、あれは親なのだろう
ここで待っていてと言って置いていかれた廃墟
何日も待ち続け、帰ってこないのを知っても
動くことを忘れたかのようにその場にいた

あの時、桜色が飛び込んできて
一緒に行こうと手を引かなければ
今の私は、なかった

あの天使を引きずり堕とした時
最期に妹を呼ぶ声が銃弾に途切れ
油痕が大地に流れていくのを掻き消すように
雨が、降り注いでいた

そして今――……]

低唱B吟 トラッシュ

[これ、そーまとーってやつ？
はは、これはもーだめかも

機械の天使に銃口を向けられたし？
あ。でも遠ざかってった
ゆっくり死ねってことかしら

背中のふわふわが衝撃を散らしたから
辛うじて生きてる私の意識が途切れる寸前
声がした>>42
ナガムシだね、この声。君も生きてて何より]

　……-――、　―――

[生きてる、いや、どーかな
声にならぬ声。唇だけで返答しようとして]

低唱B吟 トラッシュ

　　っ、ぅ！！！


[こるな、め、さまし――
目から涙がこぼれる。よかった
ああ、よかった

明らかに気力を取り戻す様子はどう見えたか
とりあえず

……トリアージ赤ですね。間違いない]


　ぷりーず、れすきゅー……*

中継長虫 メッセンジャー

　　……お！生きてたな！

［しかしトリアージタッグ赤だ──。>>54
　火傷だけでなく、あちこち怪我している様子。
　幸い何かクッション状のものが偶然？あったらしく
　骨折は免れているようだ。靭帯損傷くらいはあるな。
　追加報告でキーパーから、
　トラッシュの脇にナイフの傷があると聞く。
　鎮痛剤は打ったかというと、それは既に処置済み］

　　ざっと見たとこ、火傷は第２度まで。
　　奇麗に治るぞ！若いからな！

［深い傷にもし火傷が重なっていれば…
　そこだけは危ないかもしれないというのは俺の見立て。
　勿論本人の前では言わないが、医療班の見立てはどうか。

　──今すぐ長距離移動は無理だろう。］

中継長虫 メッセンジャー

　　こんな時腕のいい医者が応急処置してくれれば…

　　──ん？いるじゃんよ。いるはずじゃね？！

［イオニス自身の容態はわからないのだが
　とにかく近くにはいるのでは？

　と、思い、通信機を取り出す。*］

中継長虫 メッセンジャー

［さて、わらわら工兵が湧いて出るといっても>>41
　現在は、祖父の時代のように一個中隊が
　150〜200名もいるわけではない。

　急場で集めることができたのは一個小隊位か。
　どこも人手…というか人類全体が減っているので。
　まあ、最大で一個中隊人数分位動かしていいという
　権限をもらっているということだ。
　それでも、祖父と同じ階級まできたという
　自負はある。

　一個小隊30人〜40人からのマイナス。

　自軍も随分減った…被害状況を見渡す。

　まだ動ける工兵に、
　簡易担架を造れる廃材がないか指示を飛ばす。
　勿論、消火活動も続けるが
　そちらは雨のおかげもあって大分鎮火したか　*]

低唱B吟 トラッシュ

[綺麗に治るぞ、と声がする>>55
別に、傷だって勲章よ。って言いたかったけれど
流石にしんどい。口を開くのも実は結構

肺の方は焼け爛れてないんだけど、こう
痛いと声出したら余計痛くなるよね、ってやつ


まあ、イオニスか。或いはアリアのメンツかに
応急手当をして貰ったあとは、
マーチェンドに担架を回してもらって
拠点に運ばれることには、なるのだろう


雨に流されてしまった私の血も、機械の残骸から出てた煙も黒の油痕も再び流されることになるのだろう]

　――、　……。

[Who'll sing a psalm?
　　　　　　　　　　　唇だけで、紡ぐ歌は――]

低唱B吟 トラッシュ

[なお、拠点にて


コルナより重症と判断された私が治療される際
めたくそ痛くて絶叫が響き渡ったことだけは、追記しておく**]

中継長虫 メッセンジャー

月は出ているか

中継長虫 メッセンジャー

［それから、マーチェンドに、折り返しで
　コーチマンの義手の予備を持ってくるよう頼む。
　できれば、両腕分。もしもに備えて。

　間もなく、トラッシュを乗せたジープが走り去る]

　　『ナガムシ、お前はどうする？』

［コーチマンに聞かれて。
　左手でぐっぱーを何度か繰り返してみる。

　背中の痛みは薬でひいている。
　機動力30％減から10％減へと。］

　　『バトラーから��月�≠ｪ出てると連絡が入ったぞ』

［一瞬で、身体が金縛りにあったようになる］

中継長虫 メッセンジャー

　
　　『確かに、既に大局は決している。

　　　だが、悔しいなら意地を貫け。
　　　機械軍に、爪痕の一つでも遺せ。

　　　――さあ、もう一度、武器を取れ。』>>0:210

中継長虫 メッセンジャー

［瓦礫から両の足をぺりぺりと引きはがすようにして。

　それから、軽く屈伸運動を何度か。

　……よし、行ける］

　　取りあえず、バトラーさんと合流します。

［言うが早いか、俺は不可能に挑むために駆け出す。**］

中継長虫 メッセンジャー

Sanctuary（天使禁猟区）

中継長虫 メッセンジャー

　　マナさんや軽症者達は？！

　『大丈夫だ。とっくに彼女が誘導して>>2:51
　　マルコシアスの地下拠点に移動済みだ』

［──その時塔の小窓から、向かい側に
　��月�≠ﾌ光が遠く煌めくのが見えた。

　神の御使いであり、神の代行者だという天使。
　中でも、四大天使のジブリールは。

　　白百合（マドンナ・リリィ）をマリアに贈ったという天使だ。
　
　いや、そんなはずはない。
　本物の天使の存在は普通の人間には見えないという。

　だから天使、ではなく。

　あくまで天使の姿を模した機械、のはず──…］

中継長虫 メッセンジャー

［傍らのバトラーに聞く。］

　　赤弾は残ってますか？

　　『使い切ってしまった』

　　奇遇ですね、俺もです。青弾はあります。

［つまりは──
　バトラーが持っているのは現在は実弾のみ。
　俺が持っているのは青弾と実弾だ。
　ここへ辿りつくまで苦労した。
　少し前にここに位置取りしたバトラーも同様らしい。

　色んな奴らに邪魔されたのだった。
　タリアには遠射で躱されたかもしれないし
　イオニスが機能の一部を削いでくれたはずのライオン>>2:46
　またはどこかの子羊の活躍もあったのかもしれない。　**］

中継長虫 メッセンジャー

/*
＞トラッシュ>>-92
元々スペインの挨拶で「Hasta la vista」（さよならまたね）みたいなのがあって。
ターミネーター2の台詞で「Hasta la vista, baby.」��baby�≠ｪくっついて世界的に有名になったのだとか。
日本語字幕が「地獄で会おうぜ、ベイビー」ってあてられたのもカッコイイよね。

さて、少し離脱。次は夕飯終えてからくらいになるかな〜
（つまり今日はわりと出れる）
皆とすれ違いになっても、色々繋げてくれてもいいよー
>>66には余白があるので、塔に着くまでに多軸になってもよいよ。（まあ、ここまでで俺とバトラーは生きてるし、振り切ったていだが、少々負傷してるかもしれないな？）

捌ききれなくなったら、アリア公式の台詞を使わせてもらおうｗ
「戦場に混沌が在らん事を」←　　**

中継長虫 メッセンジャー

/*
ああー、ごめんなさい、まちがった！
>>67は灰色の発言です！！！
慌てて気づいて消そうとしたけど…25秒過ぎちゃってたのかな？消せなかった（涙）

中継長虫 メッセンジャー

［芬軍��白き死神�≠ﾌ再来と言われるバトラーの
　特注スナイパーライフルと
　自分のアサルトライフルの弾には互換性がなく
　青弾を彼に渡すわけにもいかなかった。　
　七つの塔は全てが綺麗に遺っているわけではなく
　屋根のある所、ない所、片側が崩れている所、色々だ。
　この塔も崩れている部分も。

　果たして��月�≠ﾌ銃口が反射したのが見えたのは>>-7
　ここより高い位置のビル上階であったかどうか。
　だが、ほぼ正面の方向ではあるように思う。>>65
　小窓もスナイパーが多少は打ち分けられる幅があるか］
　
　　��月�≠ｪ移動したかどーかはわかんねーけど。

　　俺、なるべく貴方の射線を通すように動きますんで。
　　援護して下さい！

［言うと同時、崩れている部分からパルクールで跳び出す］

中継長虫 メッセンジャー

［��蛇�≠ｪ��月�≠ﾉ敵わないのは分かっている。

　ただ、祖父の脳以外を全て奪った��月�≠ﾉ
　一矢でも報いたかっただけ。

　神の御使いに弓引こうとする��蛇�≠ﾉ

　──……神罰は下るだろうか？　**


　ミドガルズオルムの蛇は��神殺し�≠ﾌ異名を持つという］

紫花天 タリアｰ04

軍事拠点跡地

紫花天 タリアｰ04

　
　
　　花冠……。
　　きっと、02なら楽しそうに作ったろうな。
　　
　　
[　ずっと傍についているプチラムは、
　 何か言いたそうに思える。>>50
　 しかし、推測には限界があり、
　 なかなか具体的な言葉はかけられなかった。　]
　
　
　　早く雨が止むといいな。
　　そうすればジブリールも戻ってくる。
　　
　　
[　話しながら、わたしは改めて負傷部位の修復を
　 始めた。ボディパーツの修復には翼の合金は
　 使用しない。02の翼だったものは、
　 当分その姿のままだろう。　]*

紫花天 タリアｰ04

月季天

紫花天 タリアｰ04

[　さて。
　 ジブリールは同胞と同盟軍が退却したのを見届け
　 残る人間を探そうと辺りを注視していた。
　
　 そうしたところ、向かい側のビルの上階に
　 赤外線反応がある。>>69
　
　 気付いた次の瞬間、ビルから人影が跳び出した。
　
　 戦闘直後に遊び半分で行う行動ではあるまい。
　 敵と見做すほうが妥当性が高い。
　
　 だがジブリールは性質上、動き回る的を
　 狙うには向かない。
　 当たるかどうかは賭けなのに加え、
　 自分の居場所を明示することにもなりかねない。
　
　 それよりも窓から見えそうなものを全て隠し、
　 ビル内を移動しながらセンサーに頼って
　 敵の動向を見定めるべきであろう。　]

紫花天 タリアｰ04

[　ジブリールはすぐにその判断を行動に移した。
　 窓辺から離れ、更に上階へと移動する。

　 その判断自体が読まれそうではあるが、
　 既に捕捉されていた場所からの行動よりは
　 優位性を確保しやすいだろう。
　
　 そうして素早く移動を終えると、
　 先ほどとは別の角度の窓から再び
　 向かい側のビルの様子を窺った。
　
　 そうして赤外線反応にもっとも近い位置、
　 ……今の反応が見えないようであれば
　 先ほど反応があった位置へと射撃し、
　 すぐに身を隠した。
　
　 当てるのが狙いというよりも、
　 敵の反応速度を見定めるのが狙いであった。　]*

中継長虫 メッセンジャー

　（ピシュッ）

［バトラーのサプレッサーが取り付けられた銃から
　弾丸が飛び出す。

　だが、弾丸が届いた時には
　もうターゲットは移動していた。

　おそらくはもっと上階だ。>>75
　バトラーは銃を持って
　別の塔に移動するには時間がかる。
　コーチマンの剛腕のようにはいかない

　急がなければ射線を切られてしまう］

　　ちっ。こんな時羽があれば！

［舌打ちしつつ、自分はさらに
　瓦礫の海の中を駆ける、駆ける　*］

中継長虫 メッセンジャー

月光

中継長虫 メッセンジャー

［肩から背中にかかっていたバンドごと
　アサルトライフルを投げ出して。

　──丸腰？ちげーな。
　だが５キロ減だ。

　天使が昇ってゆく廃墟ビルの壁に足をかける。
　どうやらトラッシュもやっていたようだが
　��上る��
　これがパルクールのパルクールたる所以。

　おまけに、あちこち瓦礫だらけ。
　もしもの時はそれを盾に。
　またはそれを蹴って。
　やがて廃墟ビルの壁の割れ目から中へ滑り込む］

中継長虫 メッセンジャー

［��月�≠�追ってバベルの塔を駆け上る。
　　月�≠ﾉ向かって吠える！］

　　　おい！

［月は振り返ったかどうかはわからない。
　向けるのはハンドガン。
　ハンドガンの有効射程距離は50メートル程度。
　まだまだ届かないが、これはブラフ。
　弾はワイヤーへの着色弾。
　もしも、赤弾があると思ってもらえばもうけもの。

　本命はこっち］

　（ブン！！！）

［リリオに投げた三日月型のワイヤーカッターだ。
　俺の表情は険しく獣に見えたかもしれない。
　いや、黒い虫けらかもしれないけどな　*］

中継長虫 メッセンジャー

Never Say Goodbye

中継長虫 メッセンジャー

［そうして今、落下中。

　──走馬灯が駆け巡るってやつ？

　例えば、見えたかもしれないな。

　黄金の花畑が。（命の輝き）

　マリーゴールドの古名はマリア・ゴールド（聖母マリアの黄金の花）なんだってな。

　Never Say Goodbye（別れを告げるな、まだ可能性は残っている）

　──神の御心次第。　**]

紫花天 タリアｰ04

月は見ている

紫花天 タリアｰ04

[　振り返れば、人間はハンドガンを手にしている。
　 冷静に観測すれば射程外だが、
　 それよりも特殊弾の脅威のほうが
　 先に思考に浮かんだ。
　
　 だが人間は銃を撃つことは無く、
　 代わりに何かを投擲した。
　
　 マスクから覗く目は険しく、
　 爬虫類のごとく冷徹に見えた。
　
　
　　「何だ、……？」
　
　
　 避けることは難しくなかった、が
　 投擲物は掠めた髪を切り落としていく。　]

紫花天 タリアｰ04

[　どこへ飛んで行ったかと見定めようとする間、
　 次いで声が投げかけられる。>>80
　
　 “Remember me（記憶せよ）”
　 ──それが命令であったかのように、
　 彼の声紋、容姿、使用した武器、etc……
　 関連情報がメモリーに刻み込まれた。
　
　 壁に何かが当たった音がして、
　 ジブリールは咄嗟に伏せた。
　
　 もう一度、さっきの投擲物がビル内を飛び
　 再び髪を掠めて切り落としていった。
　
　 計算して投げていたなら、なんと執念深い。
　 そういう粘り強さは人間ならではのもの。
　 そして、感情処理を組み込まない機体には
　 存在しえないものでもあった。　]

紫花天 タリアｰ04

[　あの人間の行先を捜索したいとは考えた。

　 だが、それよりも向かいのビルに潜む
　 狙撃手のほうがより大きな脅威である。
　 不用意に窓までは近づけない。
　
　 移動をすべきか。
　 更に上階へ移動するほうが、妥当性は高かろう。
　
　 だが、それが効率的な思考であるからこそ、
　 ジブリールはその階に留まった。　]

紫花天 タリアｰ04

[　あの人間が飛び出した窓へ、体を伏せたまま
　 静かに近づき、先の銃撃を元に、
　 慎重に敵の位置を推測する。
　
　 そうしてその位置に撃てる銃口の角度を計算し、
　 理論上その目標地点にに弾丸が到達するように
　 銃口を位置づけ、引金を引いた。
　
　 その弾丸は何も為さないかもしれない。
　 ただ居場所の推測材料になるだけかもしれない。

　 赤外線反応に頼って位置を確認したほうが
　 確実性はあるというのに、それを避けたのだ。
　 敵がその場所に留まっている保証がない。　]

紫花天 タリアｰ04

[　撃った銃はすぐに隠すつもりだったが
　 果たして敵の目がそれを許すのか。
　
　
　
　 いつの間にか日は落ち始めていた。
　
　 いずれ夜空に月が昇り、
　 戦いの行く末を見届けるだろう。　]**

中継長虫 メッセンジャー

月はいつもそこにある

中継長虫 メッセンジャー

［確かに、今のままでも向こうが上位の位置。
　射撃の腕が互角であればあちらが有利。

　けれども、機械ならばもっと合理的思考なのでは？
　さらなる絶対的有利を求めて上を目指すのでは？

　とても、不思議な瞬間だったという。

　そのコンマ何秒かの思考の間に弾丸が飛んでくる>>86
　さすがに今度当たれば身体がどうなるかわからない。
　
　銃の固定はそのまま、身体だけ脇に跳び退る…！
　今度はスコープが破壊された。

　すぐに戻って��月�≠ﾉ狙いを定めるも>>87
　次に撃つ弾丸は彼を射堕とすことは適わないだろう］

中継長虫 メッセンジャー

［　──もうすうぐ、月が昇る。

　太古からこの星を見守っていたが
　この星に愛想をつかしたように少しずつ
　宇宙（そら）へと遠ざかっていると囁かれる
　美しい白銀の月が──……　**］

低唱B吟 トラッシュ

終章：それは私とツグミは啼いた

低唱B吟 トラッシュ

[あら、おバカさん
貴女が私の声になるって？やだわやめてよ

貴女の声は皆を鼓舞する声
貴女の足は皆より先に駆けてく足
貴女の瞳は、前を向いて突き進む目

私1人のものになんて、なっちゃだめ
愛しい私のファム・ファタール
ほら、イオニスの方お見舞い行きなさいってば
ケリスだって待ってるんだから

それからナガムシ君やキーパー君には
沢山お世話になったからお礼伝えといて
あら、好みの人がいたかって？やあね
妬いてるわけ？かーわい。大丈夫一番は貴女よ

なによ、最後ってわけじゃないでしょ
最初に出逢ったときみたいに、呼んだげる
貴女の背を、押してあげるわ]

低唱B吟 トラッシュ

　　――いってらっしゃい、
　　　　　”おねえちゃん”**

　

紫花天 タリアｰ04

[　やがて、長く降り続いた雨が小降りになる頃、
　 わたしたちは種を植えた。
　
　 その頃になってやっと戻ってきたジブリールは
　 新たなる敵との交戦報告をした。
　 滅すべき敵が『悪魔』以外にもいるのだと。
　
　 そう、戦いはまだ決着していない。
　 雨が止み、天候が安定し次第、
　 わたしたちは再びこの地を戦場にするだろう。
　
　 いずれ勝敗は決する。
　 勝利を掴むのはどちらなのか……。
　
　 仮に人間が勝とうとも、その栄華は
　 ほんの一時のものであろうが。　]**

軽業師 パリアッチョ

繰り返す夜明けと夜の公演

軽業師 パリアッチョ

　サーカスが来たよ！
　　サーカスが来たよ！
　　　君たちの街にサーカスが来たよ！
　
　この世界の夜明けを告げに、サーカスが来たよ！
　次の公演はどんな演目になるかなぁ？
　クスクスッ！　楽しみだねぇ。


[人間と機械、どちらが勝つかはお楽しみ！
　演者のボクらも観客に巻き込んでショーは続いてく。
　どちらかの亡骸が地面を覆いつくし、
　ショーの幕が下りるその時まで。

　楽しいたのしいサーカスは続いていく。**]

中継長虫 メッセンジャー

暁闇

中継長虫 メッセンジャー

［鎮痛剤も麻酔も数が不足しているそうだ。

　リハビリには容赦がない。

　──元に戻るっていうからがんばるけどよ。

　良い結果を得るためには、
　見えない努力や苦労が潜んでいるってこと。

　BOSSが時々言ってるな、そういえば。
　運だけを宛てにしちゃあ、ダメだ。

　──まあ、こうして痛みを感じられるのも
　　　生きていればこそってか］

中継長虫 メッセンジャー

　　あ、フットマン、どこ行くの？
　　上官の見舞い？

［てっきりバトラーの見舞いに行くと思ったら。
　イオニスの所だという］

　　それはダメ！

［松葉杖をつきながら追いかける俺。

　ほんの暫し、戦士の休息だ　**]