星狩りの国-暁の街-


26 ― 境界の先への手紙 ―


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


机城勤務 コルンバ は 越境貿易商 マーチェンド の前に死神のカードを置いた。


泥の男 ガァド は 越境貿易商 マーチェンド の前に死神のカードを置いた。


越境貿易商 マーチェンド は 越境貿易商 マーチェンド の前に死神のカードを置いた。


"トラッシュ" イオニス は 越境貿易商 マーチェンド の前に死神のカードを置いた。


疼躊化葬 コルデリア は 越境貿易商 マーチェンド の前に死神のカードを置いた。


越境貿易商 マーチェンド に 5名が死を宣告した。

越境貿易商 マーチェンド の命が儚く散った。


【赤】 机城勤務 コルンバ

疼躊化葬 コルデリア! 夜の闇に飲まれるがいい!

2024/09/26(Thu) 10:00:00

翌朝、 疼躊化葬 コルデリア の姿が消えていた……。


現在所在が確認できるのは 机城勤務 コルンバ、 泥の男 ガァド、 "トラッシュ" イオニス の 3 名。


【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 こうして、俺らのトーチバードは、パンパス・コートの空へ発つ。
 

(+0) 2024/09/26(Thu) 10:00:11

"トラッシュ" イオニスは、 "トラッシュ" イオニス を投票先に選びました。


机城勤務 コルンバ


[“軍勢の砦”の、まさに砦たるビルの一塊の周りを、
 「満月」は欠けることなく、さらに満ちゆくこともなく、
 変わらぬ球形からやわらかな光を放って巡り続ける。]
 

(0) 2024/09/26(Thu) 10:01:14

機械音声(村建て)、メモを貼った。

(#0) 2024/09/26(Thu) 10:02:12

机城勤務 コルンバは、 "トラッシュ" イオニス を投票先に選びました。


机城勤務 コルンバは、 泥の男 ガァド を能力(襲う)の対象に選びました。


机城勤務 コルンバ

[ここは、MT本局ビルの最下層階。
 建造物の全てが空中に浮いているのだから、
 「地上階」でも「地下階」でもなく、あくまで「最下層階」だ。]


 ああ、目覚めたかい、「わたし」。


[窓無き暗い一室を訪れたコルンバの人型と鳩型は、
 小舟を模した木棺に納まった、鳩型を抱く人型を見下ろす。
 その人型――「幽幻の妖し」は、両目を開いたまま、
 まさに寝起きの態でぼんやりと視線を移ろわせていた。]

(1) 2024/09/26(Thu) 10:02:57

机城勤務 コルンバ


 「わたし」の最後の就眠時からは、
 ***************経過しているよ。


 「……今度は、そう長くは眠っていないのか」


 ああ。いつぞやのように、根源倫敦エレメンタルロンドンに暫く
 小旅行に行く――などということができる程に
 心身の修復は済んでいないのだろうね。


 「…………、そうみたいだ。
  数多の種族が行き交うこの地にあっても、
  わたしの幽幻の身体は、上手く癒されないのだね」


 それが、かの島の幽幻の妖し、というものなんだろう。
 

(2) 2024/09/26(Thu) 10:09:49

机城勤務 コルンバ


 さて、まずは「わたし」から借りていた本を返すとしよう。


 「借りていた? 今度は何を」


[コルンバの機体の人型は、傷ついた装丁の古書を1冊、
 暗紫色の丸テーブルの上に音立てずに載せる。]


 イニシュから「わたし」が持ち出した唯一の書だよ。
 実は「わたし」の休眠中に、わたしの充電時のトラブルで
 15頁分のデータが消失してしまってね――
 急ぎデータの再取得を行っていたんだ。


 「そうか。生命無きメカの記憶というものも、存外に
  脆いものなんだね、“わたし”」
 

(3) 2024/09/26(Thu) 10:11:09

机城勤務 コルンバ


 まったくだよ。


[棺から身を起こす人型の妖しに向けて、
 人型の機体は、あからさまな溜息の仕草をしてみせた。]


 わたしが「わたし」のコピーに過ぎないとはいえ、
 あの書の記憶を欠落させたまま、というのは
 「イニシュのコルンバ」としては心許ない。
 かの戦争で失われるところだった「物語」の
 存続を望んだ幽幻のもの、その人格の複製として。
 

(4) 2024/09/26(Thu) 10:11:45

机城勤務 コルンバ


 それと、「わたし」には幾らか問いたいことがある。
 「わたし」の血の巡りが戻った頃にでも、
 わたしは探偵か刑事ばりに詰め寄るからその心算で。


[鳩型の機体は、くちばしに咥えていたひとひらの紙を、
 燐火の如く揺らめく鳩の魔のくちばしに差し出した。]

(5) 2024/09/26(Thu) 10:12:29

机城勤務 コルンバ



[――…この朝拾い上げた、血痕付いたメモのほうは、
     人型の機体の後ろ髪に括りつけたまま。]

 

(6) 2024/09/26(Thu) 10:13:12

机城勤務 コルンバ、メモを貼った。

(A0) 2024/09/26(Thu) 10:17:39

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
さてさてどうしましょうか。

(-0) 2024/09/26(Thu) 10:18:35

【墓】 疼躊化葬 コルデリア



 “ 愛されることには失敗したけど 
  愛することなら、うまくゆくかも知れない。
  そう、きっと素晴らしい泡になれるでしょう”

 

(+1) 2024/09/26(Thu) 10:21:05

越境貿易商 マーチェンド、メモを貼った。

(a0) 2024/09/26(Thu) 10:21:54

机城勤務 コルンバ、メモを貼った。

(A1) 2024/09/26(Thu) 10:24:12

疼躊化葬 コルデリア、メモを貼った。

(a1) 2024/09/26(Thu) 10:27:22

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
Q.一体なんでメモでこんな自作自演>>a0>>A1しているんですか村建て人
A.ぼく(マーチェンド)が村建てさんじゃない一般参加者だったら多分こうなってたと思うので……一応この辺りはちゃんと視点分けして動きたい者です……

(-1) 2024/09/26(Thu) 10:28:29

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
>>+1そしてコルデリア ほんとうに このせつなさが もう もう!!!!

(-2) 2024/09/26(Thu) 10:30:47

越境貿易商 マーチェンド、メモを貼った。

(a2) 2024/09/26(Thu) 10:39:08

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 トーチバードが離陸した時、既にパンパス・コートは陽が落ちる時間帯だった。
 譬え地表が――森を拓いて作り上げた城と街が不夜のごとく眩くとも、空にはちゃんと黄昏の藍さが広がっているんだ。地平線との境界近くの空に延びる赤紫がどことなく妖しく――美しくも、かなしくも――見えたのは、元々この地に生きていた妖精たちの息吹がそこに滲んでいたからなんだろうか。

 そのまま、地上から特に変わった無線通信を受け取ることもなく。
 俺らを乗せたトーチバードは黄昏の空の果て、この王国/森リージョンの境界の先の“混沌”へと、金と紅蓮の翼を広げて飛び立っていた。

(+2) 2024/09/26(Thu) 11:54:12

【独】 泥の男 ガァド

/*

さてはマーチェンドまにあわなかったな(どんまい

(-3) 2024/09/26(Thu) 12:02:22

泥の男 ガァド、メモを貼った。

(A2) 2024/09/26(Thu) 12:05:12

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 それから暫く――翌日になって、くらいの時が経過してから。
 元々積んでいた貨物の内、無事で済んだ積荷の幾らかを届ける為に、とあるリージョンへと着陸した。
 依頼主側はこの大幅遅延に大層ご立腹だったが、それでも無事に届くだけまだマシ、とのことで……。直近の手紙の文遣いから察するに、今はもう落ち着いて怒りも収まっているらしい。はあ。

 ――自動掃除機の新種も、そろそろ出てる頃合いかね。
 何せ今来たこの電気街リージョン、リージョン内外の(主に)人間向けに販売している家電の品揃えが半端じゃない。しっかり吟味しようと思えば何日も滞在する羽目になっちまうが……まあ新種に絞って探せば1日でも十分だろう。

(+3) 2024/09/26(Thu) 12:10:31

泥の男 ガァド





あめがふる たきはおちる

たきにおちる やみにおちる どろにおちる

■ちて ■ちて ■ちて

さいごにのこった ■■■をはたす

(7) 2024/09/26(Thu) 12:30:55

泥の男 ガァド





便りの小瓶を送り出したあと
死に体になりながらも 大樹のある樹林のほうへ
なんとか身体を引きずり歩く。

体内に空の小瓶を格納しているせいで
時折カランカランと音がする。

雨は一層強くなるばかりだ。
このままでは虚の中の巣に戻ることさえできなくなる。

滝なようなそれに打たれながら、
泥人形は体を動かし始めた

まだ届けていない■■のために

(8) 2024/09/26(Thu) 12:34:49

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 パンパス・コート出立時には当然渡航先についても事前に届け出ているし、トーチバード宛ての手紙も、メール・トルーパーズが真っすぐこちらに郵送してくるだろうとは考えていた。
 短期滞在とはいえ、今の場所については突発的な訪問という訳じゃないからな。

 だが、手紙がこちらに届く前に――。
 電気街の街頭ビジョンによって、ある一つのニュースが伝えられた。
(電子通信技術が進んでいるのもこのリージョンの特徴だ。とはいえ、リージョン間の通信にはタイムラグも起こるみたいだが……)

(+4) 2024/09/26(Thu) 12:41:42

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


《――リージョン「パンパス・コート」当局は昨日、
 反政府組織“涙を謡う夜の女王”による国王暗殺計画
 及びテロ計画を阻止したと明らかにしました。

 当局は、両計画合わせてXX名の構成員及び、
 犯行に加担したX名の容疑者を逮捕しました。
 なお昨日開催の建国記念行事「ファッション・デイ」は
 予定通り催行され、大きな混乱もなく終了―― 》
 

(+5) 2024/09/26(Thu) 12:42:01

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



 ――…確かにさ、俺は。
    革命の騒乱を望んだりしちゃあいねぇんだよ。
    誰かの命が奪われるっていうのも、願っちゃいない。

 ――…それでもさ、俺は、笑えなかったよ。
    ああ、この雑踏を通り過ぎていく住民ひとびとは、
    誰も、こんな俺の顔を見ちゃいないんだろう、な。
 

(+6) 2024/09/26(Thu) 12:48:32

疼躊化葬 コルデリア、メモを貼った。

(a3) 2024/09/26(Thu) 12:58:35

【独】 疼躊化葬 コルデリア

/*
とても死にそうなロルを書いてはいたが どっこいまだ死にません

(-4) 2024/09/26(Thu) 12:59:20

越境貿易商 マーチェンド、メモを貼った。

(a4) 2024/09/26(Thu) 12:59:21

越境貿易商 マーチェンド、メモを貼った。

(a5) 2024/09/26(Thu) 13:04:35

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
よ よかったコルデリアさんまだ死なないでいてくれる……
>>a3見てものすごくほっとした人)

(-5) 2024/09/26(Thu) 13:06:16

疼躊化葬 コルデリア、メモを貼った。

(a6) 2024/09/26(Thu) 13:13:49

【独】 疼躊化葬 コルデリア


 エンデにて発生した突然変異。
 元より保持していた病原菌が樹木変異の煽りを受け
 宿主の体内にて変化していった形となる。

 体内にある病原菌は宿主の体内を
 栄養を吸収出来る形へ作り変える。
 その際に頭痛や吐血、呼吸器症状等の
 多様な症状を引き起こさせる。
 元より終末期の患者ゆえ症状は酷似しており
 見分けは難しい。

 病原菌は保菌者キャリアを死なせないよう、
 その生を長引かせる習性がある。
 元来死んでいてもおかしくないような状態でも。

 とはいえ、保菌者の限界が来れば
 病原菌もまた死に至る。

(-6) 2024/09/26(Thu) 14:20:56

机城勤務 コルンバ、メモを貼った。

(A3) 2024/09/26(Thu) 14:22:17

【独】 机城勤務 コルンバ

/*
このくらいの内容なら、最初から村建てのメモで書いてしまって良かったですね……<村建てロルに挟んでしまって〜
地上から見たら本当に一体何があったのかって感じになってしまいました……。ガァドさん、失礼いたしました……!

(-7) 2024/09/26(Thu) 14:32:36

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
ちょっと独り言で手紙の内容書き出しておこう。

(-8) 2024/09/26(Thu) 16:43:01

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
 こんばんは。
 誰か、其処にいますか?


 ここは静かな海。
 今は、雨が降りやまぬ島。


 雷が鳴ります。
 雨が世界を白くします。


 いつもは静かな海も
 今頃はきっと嵐の海。


 この嵐の果てに、誰かいますか?

(-9) 2024/09/26(Thu) 16:50:12

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*

 ■は今、木の穴の中にいます。
 木の穴の中でこれを書きます。

 ■は泥から生まれたものだから
 綺麗な水が苦手だから
 触れないから、逃げて、逃げてここにいます。


 逃げたから安全です。
 貴方の居るところは安全ですか?


 嵐はよくない事件を起こしますから
 貴方の居る場所に嵐がありませんように。

(-10) 2024/09/26(Thu) 16:50:34

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*

 ■は、■■を ■■■■ほしく、ないので
 ■は、物語を贈ります。

 物語を ■■にみて、■■■て
 気付い■ 欲しくて
 ■を ■■れないで、ほしいので

 なので、貴方にも物語が届くと嬉しいです。

(-11) 2024/09/26(Thu) 16:50:59

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
「ぜえっ、はあっ…!う、ウィル!あなた一体何をやらかしたんですか!!!」

「まてまてっ…!!! 私はただ酒場で聞き込みをしていただけだ!!!何もしてない!!!」


たくさんの暴漢に追い立てられながら、
ふたりは何度も曲がり道を曲がり、追手を振り切ろうとする。
全く、おかしい。何に彼らがおこっているのか
わからないままにげていく。 たとえば 今の探しびとに何か?と思うところもあったが…それにしてはわけもわからず追われている

(-12) 2024/09/26(Thu) 16:51:31

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*

 何故か、生きるだけで事件に追われる者がいます。
 事件から隠れるために逃げるのは"ずる"でしょうか?

(-13) 2024/09/26(Thu) 16:51:51

【墓】 疼躊化葬 コルデリア




    『 ──コルデリア、コルデリア、
      寝てる?……まだ、具合悪い? 』

    『 いや、強がるのは良くないから……
      ああほら言わんこっちゃない 』

    『 ううん、今はまだ書きかけで
      出来るまで楽しみにしておいて 』


(+7) 2024/09/26(Thu) 16:56:43

越境貿易商 マーチェンド、メモを貼った。

(a7) 2024/09/26(Thu) 17:00:16

【墓】 疼躊化葬 コルデリア



   『 ■■■■■ 』

 

(+8) 2024/09/26(Thu) 17:00:26

【墓】 疼躊化葬 コルデリア



 「 …… あ、…… 」


 口の中に溜まっていた血を煩わしく思う。
 目が覚めた安堵と、目覚めてしまった落胆。

 荒れ放題の部屋の中を見回しつつ、
 あれからどのくらい時間がたっていたかを
 まだ半ば夢心地の頭で思い出す。
 いい夢を見ていた気がする、から。

 時計をみて、それから日付、……
 覚えている日からおおよそ3(10x1)日後。
 

(+9) 2024/09/26(Thu) 17:06:59

【墓】 疼躊化葬 コルデリア



 「 ……三日も 」


 点滴はとうに空になっていた。
 新しいものにして、あちこち散らばった部屋を
 どうにか片付けてと、やることを考える。
 生きてしまっているから、いそがしい。

 それから、増えている見覚えのない瓶の存在。
 返事が来たのだろうか、……また中身を見なくては。
 

(+10) 2024/09/26(Thu) 17:12:03

【独】 机城勤務 コルンバ

/*
そういえばこれ、自分でずっとすごく気に掛かっていたので今落とすのですが(今までちゃんとした独り言を落とす余裕がなかった村建て人)

1dの独り言で、過去にわたしが建てた村で「進行中に即日お返事うっかりやっちゃった人」がいたという話をしているのですが、これは本当にうっかりミスだったそうで、何か悪意があって……という訳ではなかったんですよね。そうした人のことを「出た」と言ってしまうのは非常に失礼だったな、と反省しています。
(この時のわたし自身にその心算は無かったのですが、この表現、「オバケが出た」等のニュアンスに見えてしまうなと思ったので……)

その時の参加者さん、また上で挙げたわたしの独り言を読んで気分を悪くしてしまった方、本当にごめんなさい!

(-14) 2024/09/26(Thu) 17:18:00

泥の男 ガァド、メモを貼った。

(A4) 2024/09/26(Thu) 17:19:41

泥の男 ガァド





あめがふる ばしゃのはしるみちをかける

がすとうがひかる あかいきりがでる

はやくはやく はやく ■■のところに

なあ きいてくれ ■■■■

うれたんだ ■たちの ものがたりが

なあ よんでおくれよ ■■の■■を

■■に ■■がないなんて そんなことを いわないで

(9) 2024/09/26(Thu) 17:29:07

泥の男 ガァド





とび■をひらく ■■だんをか■あがる

■■ に ■■■ ほし ■■た

■■が ■■の■■から■■える

そ■な ■■■■■を

なあ    ■■ ■  ■

(10) 2024/09/26(Thu) 17:32:01

泥の男 ガァド





 ………


………

  … ど■  し  て  


……■■の■■が ■  ■ ■に

         な  っ   てい  るの?


(11) 2024/09/26(Thu) 17:35:53

"トラッシュ" イオニス


 ざあざあ、ざあざあ。
 屋根を叩く雨の音は、耳に残る。


 安普請というわけではないけれど
 この"トラッシュ"は雨量がそれほど多くない。


 いや、瞬間的に大雨が降るということは
 何年も逗留していて初めての経験だった。 
 

(12) 2024/09/26(Thu) 17:36:20

"トラッシュ" イオニス


「"掘り"にはいけないかなぁ…」


 いつもは太陽がある空は
 今は分厚い雲に覆われて、その光を遮っている。
 そうなれば当然、クレーターに行くのは自殺行為で


 空を見上げて、息を吐くのだ。
 珍しいものを拾い上げてこないと、と思ったのに。
 そして、町の人たちの頼まれごとは
 先日殆ど済ませてしまったから、本格的に暇が出来た。
 

(13) 2024/09/26(Thu) 17:36:57

"トラッシュ" イオニス


 降りしきる雨を窓越しに眺めて。 
 手の中に納まっている物体を目前に持ち上げる。


 それは小瓶。
 目が覚めた時に手の中に納まっていた。


「…"トラッシュ"っていっても限度があるでしょ。」


 たんぽぽの手紙といい、"招待状"といい
 そしてこの瓶の手紙といい。
 

(14) 2024/09/26(Thu) 17:38:02

【独】 机城勤務 コルンバ

/*
それと1dの件でもう一つ。コルンバメモに記載した
>うっかりは誰にでもありますので、皆様もお気をつけくださいね
これは特に誰のことという訳ではなく、どの参加者さんも(勿論村建て人自身も)うっかりミスはあるあるだからやっちゃった分にはどんまい!くらいの意図の発言だったんですが……
「気を付けて」の言葉を入れてしまったことで「もしかして他にも既にうっかり案件が出てきている?」と参加者さん側を不安に思わせてしまっていたかもしれません。もしそうだったならごめんなさい!
(蓬儡さんの区切り記号の件は確かにありましたが……)

何かしらのミスやルール違反を村建て人から指摘するなら、「誰に対しての注意であるか」を明言しないと、実際には何の関係ない方まで「もしかして自分がやらかしているのか」と不安にさせてしまうおそれがあるんですよね。
それは良くないなとわたしも考えているので、この辺りはもう少し慎重に言葉を選ぶべきだったと考えています。

(-15) 2024/09/26(Thu) 17:38:29

"トラッシュ" イオニス


 なにがどうなってるんだのかさっぱりわからない。
 "クレーター"が何か悪さをしているのだろうと思うけど
 全容を解明しようとした人たちは、とっくに諦めたんだ


 だからもう明確な害になると判別できない限り
 この摩訶不思議な現象と付き合うしかないのだろう。 
 

(15) 2024/09/26(Thu) 17:38:34

泥の男 ガァド








■■■ に なった ■■のふうとう

■■に よごれ た  ながら  それをてにとる

■■■■  の  ■■■ の  こと■

■■ を  よんだ よまなきゃ ■■■■■

(16) 2024/09/26(Thu) 17:38:56

"トラッシュ" イオニス


 瓶の中から取り出した紙片。
 其処に記されていたのは…誰かに充てた便り。
 少なくとも明確な特定個人に充てられたものなら
 私が読むことは憚られたけれど、宛名もなく署名もない。


 起きた時に私の手の中にあったものなのだし
 読む権利くらいはあるだろうと手紙を広げて目を通す。
 

(17) 2024/09/26(Thu) 17:39:09

"トラッシュ" イオニス


 拙い文字だけれど、その内容には文字とは違うギャップ。
 途中で出てきた何かの物語の一節に
 そしてその物語の内容に言及したかのような疑問。


 それは即ち、拙い文字とは対照的な言語能力を。
 この便りの主は持っているのだろう。
 

(18) 2024/09/26(Thu) 17:39:36

泥の男 ガァド





『……ー、ーーー、ーーーー!!!!』


 

(19) 2024/09/26(Thu) 17:40:17

【独】 机城勤務 コルンバ

/*
ちなみにプロローグ中の蓬儡さんの区切り記号について村建て人から特に何も言わなかったのは、プロローグ独り言でも既にちらっと書いていますが
入村文での出来事だったということもあり、多分これ本当についうっかりなんだろうな……!と考えられたからです(うっかりの場合にはペナルティはないってwikiに書きましたしね!)
これが仮に二度三度と続いたり、或いは他の参加者さんも区切り記号を使い出したりしたら、流石にひとこと言わないとダメかなと考えたのです、が!

(-16) 2024/09/26(Thu) 17:40:31

"トラッシュ" イオニス


「それにしても…」


 抽象的に感じる文章。本人の状況を示してるようで
 それとは違って、何かの比喩のようでもあって。


「でも、嵐を吉兆に例えているのだから、やっぱり比喩かな」 


 何某かの出来事の影響を受けていて
 それを止めることは出来ないけれど、凌ぐことは出来る
 そういう場所に逃げることが出来た。 
 これも比喩表現なのだとしたら
 どういう状況なのだろうと、想像の翼が膨らんでゆく。
 

(20) 2024/09/26(Thu) 17:41:42

"トラッシュ" イオニス


 もう一度、窓を見やった。
 此方は文字通りの嵐ではあるけれど
 雨露を凌げる場所はあるし
 何よりこれがずっと雨が降り続ける事なんてない。
 


 開けない夜もなく、止まない雨もない。
 この差出人の状況とは違って、随分楽観的な話だ。
 

(21) 2024/09/26(Thu) 17:42:25

"トラッシュ" イオニス


 綺麗な水が苦手。触れられない。
 それはつまり雨の事だろうし
 文字をその通りに認識するというのなら
 この差出人の世界は、"雨は綺麗なもの"という認識がある。
 つまり、あまり機械的に発展してはいない世界、ということ。
 

(22) 2024/09/26(Thu) 17:42:56

泥の男 ガァド





『 ■■■、■■■…!!!

 ■を ■して 、 ■して …!!!』

 

(23) 2024/09/26(Thu) 17:43:10

"トラッシュ" イオニス


「そんな世界は山ほどあるけどね。」


 特に妖魔が治めてる世界なんて大抵…というよりほぼそうだろう。
 彼らは機械の扱いが得手ではないから。
 

 何処かに変わり者の妖魔の王がいて、機械を使っているだとか
 そういう話も 耳がどこかから拾っては来ていたけれど
 

「まあ、妖魔の君なんて全員変わり者だし…」


 思考がズレていったのを訂正して手紙を読みに意識を戻す。
 次の一枚は文字がかなり潰れていて、判別できない。
 

(24) 2024/09/26(Thu) 17:43:49

"トラッシュ" イオニス


 この存在のことを見聞きしたり、話したりしていれば
 きっとこの潰れた文字の内容も想像出来るかもしれないけれど…
 今の私にはヒントのないクロスワードパズルなわけで。


「…うーん。
 忘れないで、欲しい…とか?」


 文字の潰れ具合からそんな予想を立ててみたけれど
 それっぽく見えるだけで、そうだと証明できる方法はなくて。
 文学とかそういうものの造詣が浅い私の考えなんて
 当たっているわけないか、と苦笑い。
 

(25) 2024/09/26(Thu) 17:45:18

慚愧 ガァド






"     わ  か  っ   た     "




 

(26) 2024/09/26(Thu) 17:45:26

"トラッシュ" イオニス


 次の一枚は更に毛色が変わる。
 あからさまに何某かの話の一部の抜粋。


 さらさらと流暢に記されたその物語の一節。
 トラブルメーカー、というのは私も出会った経験がある。
 何をやっても、どうやり過ごそうとしても
 運が悪かったり、自業自得だったとしても
 "今、その事が起きなくてもいいじゃない"という絶妙な不運。
 そういう間の悪さを持つ人は確かに存在していた。
 

(27) 2024/09/26(Thu) 17:45:57

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
そしてコルンバで独り言を落としている間に増えていたログにぼくは大変悶えているよ……
コルデリアさんも表のおふたりも もう この この じんわり …… (マーチェンドさん早くお手紙受け取りましょうね)

(-17) 2024/09/26(Thu) 17:46:28

"トラッシュ" イオニス


「ずる、ねぇ。」 


 生きるだけで事件に巻き込まれる人。
 だから事件の起きないところに逃げる。
 これ自体は理に適った対応だろう。


 そして、それだけを見るのならば、私には"ずる"だとは思わない。
 冒険者時代に、権利だけを貪って、果たすべき義務から逃がすよう
 そういう依頼を受けたこともあった。


 余人に多大な迷惑をかけるその行動に比べれば
 ただ"逃げる"だけの事、大したことではない。
 

(28) 2024/09/26(Thu) 17:46:33

"トラッシュ" イオニス


「……」


 思いつくだけの言葉を記して、封をする。
 此方に来たのと同じように、小瓶に入れる。


 彼が文字通り、雨が降りやまない場所にいるのなら
 水が入ってしまえばきっと手紙はダメになるだろうから
 しっかりと水が入らないようにして。
 

(29) 2024/09/26(Thu) 17:47:34

"トラッシュ" イオニス


 届くのか、届かないのか。
 書いても意味がないのではないか、そういうことは考えない。
 届かなかったとしても、手紙を無視したと後悔するよりは
 対応したけど届かなかったとなる方が、遥かにマシだろうから。
 

(30) 2024/09/26(Thu) 17:48:05

【秘】 "トラッシュ" イオニス > 泥の男 ガァド


 こんにちは。


 あなたの手紙を受け取った者です。
 ここは寂れた小さな町。


 嵐の果てなのかどうかはわかりませんが
 いつもは静かなこの場所も
 今は沢山雨が降っています。
 

(-18) 2024/09/26(Thu) 17:48:53

"トラッシュ" イオニス から 泥の男 ガァド へ、秘密のやり取りが行われました。


泥の男 ガァド



『…………?』


虚のある大きな大樹のもとに戻る。

どうやら 嵐の豪雨からはようやく逃れたようだ。

全身が泥と水に汚れて形を維持するのがやっと。

…■■を送るのは あまり相応しくなさそう。

濁流に飲まれて混沌に消える可能性のほうが高そう。

…あと。あまり ■■■■■を ぬらしたくない。

あめをしっかりふせげるようにしようと
どろのおとこはゆらりと虚の中に入っていった。

(31) 2024/09/26(Thu) 17:49:06

【秘】 "トラッシュ" イオニス > 泥の男 ガァド


 私は今、間借りしている部屋でこれを書いています。
 昔、悲しい出来事があって、それから逃げて、逃げて
 一人でいることが悲しいから、孤独が怖いから
 優しい人が沢山いるここにいます。


 あなたのいるところが安全でよかった。
 私の居るところは安全だと思います。


 私の居るところで沢山雨がふることはないので
 今の大雨もきっと、すぐに止むことでしょう。
 

(-19) 2024/09/26(Thu) 17:49:30

"トラッシュ" イオニス から 泥の男 ガァド へ、秘密のやり取りが行われました。


【秘】 "トラッシュ" イオニス > 泥の男 ガァド


 逃げることが"ずる"なのかどうかと言われれば
 それはきっと立ち向かうことよりも"ずる"なのでしょう


 でも、"ずる"をしてはいけないと決められてること以外で
 "ずる"はしてはいけないということはないでしょう。


 あなたは"ずる"がいけないことだと
 そういう風に考えているのではないでしょうか。


 けれど"ずる"は"道具"と同じで。
 必要だと思える時は使う必要があるもの
 私は、そう思っています。
 

(-20) 2024/09/26(Thu) 17:51:56

"トラッシュ" イオニス から 泥の男 ガァド へ、秘密のやり取りが行われました。


【秘】 "トラッシュ" イオニス > 泥の男 ガァド


 きっと大事なのは、自分で決める事。
 そして後悔しないように決める事。


 もしも、"ずる"をして。
 それをして、とても後悔したり、「やらなきゃよかった」
 そうずっと思い悩んでしまったのなら、それはきっと駄目。


 そしてそれは"ずるをしない"と決めた時でも同じこと。
 "ずる"をしてずっと後悔があるのなら
 "ずる"をやめてしまいましょう。
 

(-21) 2024/09/26(Thu) 17:53:06

"トラッシュ" イオニス から 泥の男 ガァド へ、秘密のやり取りが行われました。


【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
あっでもこれは今のうちに言わせてください(マーチェンドが墓落ちしたので漸くこちらの顔で堂々と言える)

>>3:+15ベアーちゃんたち組にほっこりしている中でのイマジナリー勝訴からの実は敗訴だったってずるい ずるすぎるってば!!! (コルンバ側で最初に見た時思いっきり吹いてしまってまし た)

(-22) 2024/09/26(Thu) 17:53:13

【秘】 "トラッシュ" イオニス > 泥の男 ガァド


 偉そうに言ってしまってごめんなさい。
 私は"ずる"をすること選びました。
 その時は後悔しました。許されない事だと自分を責めました。
 ですが、今は後悔していません。


 きっと、自分に必要な時間だったと今は思えますから。
 今の私は、立ち向かう事を選ぼうと思っています。
 胸を張って。正解だと確信して。
 

(-23) 2024/09/26(Thu) 17:54:33

"トラッシュ" イオニス から 泥の男 ガァド へ、秘密のやり取りが行われました。


【秘】 "トラッシュ" イオニス > 泥の男 ガァド


 願わくば、あなたが
 あなたの選んだ選択が、未来が
 あなたの後悔で彩られたものではありませんように。


 "ゴミ箱トラッシュ"の中より
 

(-24) 2024/09/26(Thu) 17:55:04

"トラッシュ" イオニス から 泥の男 ガァド へ、秘密のやり取りが行われました。


【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
>>3:+22>>3:+23そしてこちらも こちらも ね 旦那まじ大変でしたね……

ベアーさんも蓬儡さんもそれぞれにのんびりほっこりで癒されるお墓描写で、その中にまたさらっと見えるコミカルさがたまらなくてですね……!

(-25) 2024/09/26(Thu) 17:58:39

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
こんなもんかな…。
RPはさんでごめんなさいね

(-26) 2024/09/26(Thu) 18:02:40

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
クレーターがボロとかじゃなくて
ベアルファレスのカルス・パスティードみたいになっとる(古い)

色んなところに沢山財宝があって
お金稼ぎをする人たちであふれかえってる。

深層(真相)探索を目指す人たちもいるけれど
大半はそれよりも財宝なんかによせられてきている…

とするのならば、このクレーターは
寧ろ誘蛾灯のような存在で
深部には不老不死の為の秘宝が…!?

(-27) 2024/09/26(Thu) 18:06:21

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
(尚、本物のカルスにはアザレの石なんてものはなかった模様
 実際にはあったかもしれないけれど、全部古代人の掌というね)

 そうすると大分いろいろ書きやすいかもしれない(ほんとか?)
 ゴミ箱みたいに色々引っ張るのは、デュプリケイターみたいのが悪さをしてるんだろうきっと(適当)

(-28) 2024/09/26(Thu) 18:09:17

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
あ、最深部に不老不死の秘宝とかありませんよ流石に。
このクレーターの最深部にあるのは色んなものを引き寄せる機械装置というだけの話。送る方は大抵失敗する。

今回はもう二人しかいないんでダイス振らなかったけど(

(-29) 2024/09/26(Thu) 18:13:06

【独】 泥の男 ガァド

/*

やさしすぎる〜〜〜〜!!!
ないちゃう

めんどい男ですまん…すまん…やさしさにおぼれつつまれる…

(-30) 2024/09/26(Thu) 18:14:14

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
今日はこれでおしまい。
明日の為にラスボスと戦うロールを作っていこう。

(-31) 2024/09/26(Thu) 18:15:54

【独】 泥の男 ガァド

/*

実は探偵作家は自死した時点で生涯は完結してて、
ガァド自身は生前のことそこまで気にしてないというか、


本能的に物語をばらまいたり質問したりするけど、過去の苦しい思い出とかは全く覚えてない感じ描写したいんだけど、コルデリアに送ったお手紙が探偵作家の自我かなり出てるのでどうしようね〜〜〜(楽しんでる顔)

全方位にめんどくさいスワンプマン投げてごめんなさいと先に謝罪だけしとこうごめんなさい

(-32) 2024/09/26(Thu) 18:16:38

泥の男 ガァド


木の虚の入り口に 
嵐の中歩いて吸い取り生成された泥や
嵐で折れてしまった頑丈な木の枝を
幾重にも重ねて簡単なバリケードを作る。

もとももこの木はしっかりとした厚みがあることや
地下の方向に向かって穴が開いているおかげで
ほとんど雨風は入ってこない。

入り口を占めたおかげか
光るキノコも 心なしか前より明るく発光していて
ボロボロの鞄と小瓶の近くに腰を下ろせば
達成感?のようなものがじんわり広がった。

…その鞄の上に、別の手紙。一通の手紙。
小瓶のほかのお手紙は、別の誰かがきた証。
戻ってきてすぐは驚いた。
この場所を、どうやって知るんだろうかと

(32) 2024/09/26(Thu) 19:38:12

泥の男 ガァド








そして次は、もうすでに書き上げられた
物語の遺書たちを 持ち帰った小瓶に詰めていく作業。

できるだけ目印をつけられるように、
泥の封蝋にはしっかりと親指のスタンプをつける。

■■ に よ■ で ほしい
■かに  ■■いて ほし い…

…とど ■ て ほ シイ

おわって しまった ■■■■■ 

(33) 2024/09/26(Thu) 19:43:01

泥の男 ガァド





… …… つみかさなっていく 
こびんのものがたり


だれかのための ものがたり
 

(34) 2024/09/26(Thu) 19:44:22

泥の男 ガァド


しばらくそのような作業を続け
ある程度の遺書が小瓶にしまわれたなら 
満足したように 泥の男はごぶりと喉を鳴らす。
(おそらく、ほっと一息ついたのだろう)

なにかに どこかに 届く可能性の高い?それに
と■いてほしいと願いをかけながら。


…満足したようならば、
今度は貰い物のお手紙へ向き直る。

きれいな小瓶。きれいな封筒。

まずは、先に貰った方からうけとろうか

(35) 2024/09/26(Thu) 19:47:39

泥の男 ガァド




まず開いたのは 封筒代わりの小瓶だった。

きゅるり、ぽんっと音を立て
指を細くして中に差し込み、
しゅるりと取る。 その言葉に目を傾ける

(36) 2024/09/26(Thu) 20:45:05

泥の男 ガァド




『………』



 

(37) 2024/09/26(Thu) 20:47:21

泥の男 ガァド




『………???』


 

(38) 2024/09/26(Thu) 20:48:09

泥の男 ガァド



泥は 手紙を眺めながら
何度もしきりに首を傾げていた。

どうも 理解しきれていないところがあるのか
もう一度最初から読み直す。

 

(39) 2024/09/26(Thu) 20:49:31

【独】 泥の男 ガァド

もとになった あやかし。
あやかし…はとうようのモンスター
ようま、や、まものとおなじもの。

それで… …それで このてがみ のひとは
あやかし……じゃなくて あやかしにつくられた?
奇怪 機会 機械 キカイ きかい
どうやら にんげん のつくった どうぐ …らしい

ひとりの べつのいきものを もとにしてできた

べつの… ひとつの いし ?

…………で あって いるのだろうか
わからない けど このひょうげんならしっくりくる

べつのこたい べつのいし べつの なにか

(-33) 2024/09/26(Thu) 20:54:38

泥の男 ガァド




『…ヴィ… ヴァン……』



 なにかを 懐かしそうにそっとつぶやく

(40) 2024/09/26(Thu) 20:55:50

煙霞山 山主 蓬儡、メモを貼った。

(a8) 2024/09/26(Thu) 20:58:29

【独】 泥の男 ガァド



にんしきのずれ ひょうかのずれ 

この …きかい?のひとも かんちがいされるらしい

がんばって きもちをひょうげんしようとしても

うまくつたわらなかったり

じぶんのきもちをかんちがいされる は うれしくない

それは わかる 。

なやんだ。から。 ■は。

だから ■■■■を やめよう と
がんばって いた きがする。

(-34) 2024/09/26(Thu) 21:00:22

【独】 泥の男 ガァド



『…………』

 

(-35) 2024/09/26(Thu) 21:01:58

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



  「いやーあの時はすみませんでした、
   ついカッとなってああ書きましたが、
   マーチェン氏だって危険な状態だったのに」

「いえいえ旦那、お気になさらず。
 腹が立つのも解りますよ、
 私だって納品遅れの時にはイラっとしますし……」
 

(+11) 2024/09/26(Thu) 21:02:37

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


  「大変と言えば、そうそう、昨日の
   パンパス・コートのテロ事件、いや未遂でしたか。
   お宅、大丈夫だったんですか?」

「ああ、こちらは全然でしたよ。
 街の方は、警備が多少増えてたってくらいで
 特に大して変わったこともなかったですし。
 いやあ本当に、今日のニュース見た時は驚きましたよ!」
 

(+12) 2024/09/26(Thu) 21:03:16

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


  「…――そうそう、それで最近ですね、
   『からでば』の最新作が発売されたんですが――…」

「…――へえそりゃまた、面白そうな!
 その題材なら、外リージョンの市場でも
 十分売れるんじゃないですかね――…」
 

(+13) 2024/09/26(Thu) 21:03:35

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



    「………………、はあ」

 流石に、取引先でこんな顔を曝すことはできなかったさ。
 発着場近くのビジネス旅客向け宿泊所のごく狭い客室に戻ってきて、漸く、もう笑い続けなくていいって思えた。
 客室の備品のテレビジョンを付ける気には、今は、なれない。
 ……“彼女”たちのことが燻る一方で、ある種の好奇の滲んだニュースのコメントに触れるのが、嫌だったんだ。
 ――ああ、このまま泥みたいに眠ってしまおうか。

 「……… は、」

 ――何だよ。“泥みたいに”、なんて、さ。
 ベッドに倒れ込んでから、自分で勝手に浮かべた思考に自嘲して。そのまま本当に眠ってしまおうかとぼんやり思った時。

(+14) 2024/09/26(Thu) 21:04:58

泥の男 ガァド





『 ………… 』


どう やら  たの し んで  くれたようだ
 

(41) 2024/09/26(Thu) 21:10:09

泥の男 ガァド





『………………』



 

(42) 2024/09/26(Thu) 21:11:20

【墓】 越境貿易商 マーチェンド

 烏色の羽の帽子を被ったままのクロウから、無言で、2通の手紙を差し出された。どちらも、宿泊所に引き返した時にフロントで受け取ったものだ。

「悪い、クロウ。
 今はそんな気分じゃ――… ……」

 クロウが差し伸べたアームを軽く払いのけようとした手が、紙の感触を得た。
 紙の手触りのあたたかみ――なんて言っちゃあ陳腐な表現だが、けれどそんな感触で、少しだけ、俺の気が変わった。……気を和らげてくれたんだと思う。

(+15) 2024/09/26(Thu) 21:11:38

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 ――ああ、そういや。
   旦那からの手紙、まだ返事、書いてなかったな。

 いや、気長に待ってくれるって話ではあったんだが……。
 あの便りの中でも、パンパス・コートについての話があったと覚えていた。今の俺に、そのことについて冷静に書けるかは知れなかったが――。

「……ありがとな、クロウ」

 細かいことは抜きにして、俺は今日届いた2通の手紙を受け取った。それから、あの旦那からの白地の封筒も手荷物の中から取り出して、壁際のひどく狭いデスクに向き合って。
 まずは、まだ読んでいない手紙の確認から始めたんだ。

(+16) 2024/09/26(Thu) 21:20:15

越境貿易商 マーチェンド、メモを貼った。

(a9) 2024/09/26(Thu) 21:26:54

【秘】 泥の男 ガァド > 机城勤務 コルンバ

こるんば へ

こん ばんは。
おへ んじを ありがとう。
ものがた り  を  よんで くれて  ありがとう。

■ は  がぁ ど と いうなまえ 
だっ たと  おもいます  おもいます
そ れいがいは あまり わかりません
きれいが にがてで うそつき が きらいなことだけ
かける こと が すくなくてもうし わけないです


■ は  この ものがたり の なまえ  を
おぼ えて いません でした わからない でした

けど『うぃラーど・ヴァンダイン』
なぜ か ききおぼえ があります。しっています。
…あなた はこのものがたりを しっていた 
もしかして この もの がたりは たくさん     よまれましたか

(-36) 2024/09/26(Thu) 21:32:13

泥の男 ガァド から 机城勤務 コルンバ へ、秘密のやり取りが行われました。


【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
とりあえず過去回想まではごぎつけられた。
後は…ラスボスの登場とバジル逃がすシーンかな。

表ログで書けるかどうかわからないけど
割とたんぽぽ便箋の人のお話が
思い出すためのキーポイントになってたりします。
後は明確に(黒で隠したやんけ!)マーチェンドの手紙で
色んな事を思い出してますね。

断片的な記憶が結合されたとき
"自分に都合のいい妄想"ではない、と確信を持てるので
なんとかラスボス倒せるルートですね…。

(-37) 2024/09/26(Thu) 21:37:12

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
自己犠牲でいい気持ちになっても残された方はゲロ苦労するんで
生きる事こそ正義! 生きなきゃ意味がない!
だから私は何があってもどんなことがあっても無事に生きる!

その決意を固めることが出来たって感じですね。
エッセンスとしてガァドのお手紙も少し入ってます。

いやあ、他人の事は全然触りもしないのに
自分だけ助かって立ち直るなんてほんと鬼畜外道だなイオニスは!

(-38) 2024/09/26(Thu) 21:40:22

【秘】 泥の男 ガァド > 机城勤務 コルンバ



… あな たの ことば はふしぎです。
まるで コルンバが ふたり い るようです。

きかい の コルンバ あやかし の コルンバ
けど にんじょう の ひょうげん わからない
おそろい?ですね。ふたりとも



にんじょう は  ひょうげんが むずかしい だから
きっと にんじょう あなたにもあるのでしょう
おてがみ に おへんじくれたのだからきっと そう。


うまくそれ を ひょうげんできたら 
■も ウィラード も ちがった? の で しょうか

(-39) 2024/09/26(Thu) 21:42:45

泥の男 ガァド から 机城勤務 コルンバ へ、秘密のやり取りが行われました。


【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
BGMはLastBattle T260Gって気分じゃないんだよな。
四魔貴族バトル1かBelieving My Justiceって感じ。

後は深刻さではなくて希望が前面に出てたら
The Soul of Fireな感じかもしれない。

バトル2はオリジナルの方がいいけど、新規曲いいのそろってるよねミンサガ。

(-40) 2024/09/26(Thu) 21:49:44

【秘】 泥の男 ガァド > 机城勤務 コルンバ

メッセージの裏側には物語が書かれている。
どうやら、裏側の文字を書いた人とは少し違うようだ。


「…〜〜〜!!!だからってねえ!!!あんたねえ!!!
 僕のケーキを焼くために!!!
 事務所を全焼させるやつがありますか!!!???

 あの時の倫敦爆破未遂よりひどい惨状なんですが!」

「だって!!!だってだってだって!!!!倫敦爆破も行方不明事件も解決したのに!!!お前への祝いも何もなしで何もしてやれてないから!!!だから!!!こっそりがんばったのにーーーーー!!?!」

「そういうのは一人でやるなっていつもいってるでしょうがああああ!!!」

ノックスはわああああ!と涙を流すウィラードに向けて思いっきりげんこつを落とす!!!全く、なんて裏切りだろう。これだけ事件のために駆けずり回ってこの仕打ち!!!彼の腕の中のケーキとやらは完全に消し炭状態である。本当に目も当てられない。

「まったく…なんだって、こんな無茶したんですか…!いま消防隊の人たちが頑張ってるっていうのに…!!!」

「だって、だってさあ…!!!」

(-41) 2024/09/26(Thu) 21:54:20

泥の男 ガァド から 机城勤務 コルンバ へ、秘密のやり取りが行われました。


【秘】 泥の男 ガァド > 机城勤務 コルンバ



…紙の隅に走り書きがある。

原稿用紙とよく似た茶色の文字。





" きみ に ただ よろこんで もらいたかったんだ"



 

(-42) 2024/09/26(Thu) 21:56:14

泥の男 ガァド から 机城勤務 コルンバ へ、秘密のやり取りが行われました。


【秘】 泥の男 ガァド > 机城勤務 コルンバ


コルンバ  


■ は ■がなんなのかは わかりません が
あなたの はなすこと やふたりいることや
ものがたり のかんそう が うれしい から


また  この  あらしがすぎたら
このおてがみが とどいて はなせるように
なったら いいなと  お もいます


■■をこめて

■■■■■・がぁど■■■

(-43) 2024/09/26(Thu) 21:59:34

泥の男 ガァド から 机城勤務 コルンバ へ、秘密のやり取りが行われました。


泥の男 ガァド




したためたへんじは もとの小瓶に戻して閉じる。

いま まわりには 一緒に詰められるものはない。

それが すこしざんねんですが。

なんとなくこのてがみは 何もなくても届く気がします

(43) 2024/09/26(Thu) 22:00:56

【独】 机城勤務 コルンバ

/*
と とりあえずこれだけ
ウィル君本当に一体なにやってるの??????? 面白過ぎてつらい


マーチェンドのほうは ちょ ちょっとげんかいにつき あす……!!

(-44) 2024/09/26(Thu) 22:05:23

【独】 疼躊化葬 コルデリア

ウウウウ

(-45) 2024/09/26(Thu) 22:53:56

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[そうして迎えた翌日。
朝は大門の傍にある広場の一角を借りて鍛錬を行った後、汗を流してから朝食を頂いた。

鳥の手羽先に葱と剥き海老の入った粥、油条、茶葉蛋。
ナムルに野菜炒め、菜包などが並んでいた。]

沢山食べなさい。

[護衛達も弟子達もよく食べる。
それを満足そうに眺めながら、男は硝子のコップに入った豆乳を口にした。

よく寝て、食べて、鍛錬をすれば強くなれる──とは、男のいつも言っている事だが、彼らと気楽に食事をする機会はこういった時でないと持てない。]

(+17) 2024/09/26(Thu) 23:34:11

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[朝食が終わって腹も落ち着いてくれば、“お楽しみ”の始まりだ。
催しがあるからと、一行は別室へ通される。
室内は幾つかの衝立で仕切られていて、控えていた者達は一斉に一行を見る。

護衛達は何となくその先に待っているものを察し始めた。
敢えて弟子に何も言わないでおいたのは、少しの悪戯心。
新鮮な反応は、初回でないと得られない。
あれよあれよと連れて行かれる弟子達に、取って食われたりはしないから安心しなさい、と返した。]

はは、これはこれは。

[立ち襟の外套を見て、今回はこういった趣向か、と思う。
フリルギャザーの付いたシャツはゆったりとした袖が窄まった後にフリルがついていた。
革製の手袋に、コルセットベルト。細身のパンツに革靴。
色彩は黒と青鈍色だが、細かな刺繍や装飾が存在感を与える。]

(+18) 2024/09/26(Thu) 23:34:54

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[肌はほんのり白く塗られ、前髪は上げられ、後ろ髪はゆるく三つ編みに結われて男の着つけは終わる。
衝立の隙間を抜ければ、連れは既に済んでいたようだった。

首元には皆、シャツの胸元にはデザインの異なるブローチの付いたクラバット。
弟子達はミニハットに色違いのポロネーズジャケットと膝下丈のパンツにブーツを。
護衛の者達は乗馬服や総柄のフロックコート。
細身のパンツに革靴などをそれぞれ身に付けていた。]

よしよし、皆、無事に終わったようだな。

[そうして、ひとしきり互いの服の感想を言い合った。]

全く、良く揃えたものだ。

[その情熱に男は感心する。
全体的に黒で纏まっているが、それぞれ微妙に異なる色彩が入っていて見応えがある。
並んで歩けば、ゲッカではなく別のリージョンのように見える事だろう。
初参加の弟子達はこれからどのように動けばいいのかをレクチャーされていた。
戸惑いつつも、初めての経験に目を輝かせている。]

(+19) 2024/09/26(Thu) 23:35:56

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

「さては知っておられましたな。」

[落ち着いた様子の男にフロックコート姿の護衛が声を掛けてくる。
それはかつて、男と同じ経験をした者の一人だった。]

まぁ、今回は踵が高くないだけ良いだろう。

[革靴の踵を鳴らし、男は肩を竦める。]

「それはそうですな。」

あれだけ歓待して貰ったのだ。
ショーの一つ、喜んで付き合ってやろう。

[昨日の晩餐は美味だったなどと思い返しながら、弟子達に混じって動きの確認を行った。
“男達にも”と言ったのだから、きっと二部構成なのだろう。]

(+20) 2024/09/26(Thu) 23:36:27

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[朝に食事をしていた場所は、会場となっていた。
部屋の中央には膝丈程度の高さの台が置かれ、舞台の花道のようになっている。
真直ぐに歩き、一度回って戻れば、後は舞台の上で大人しく立っていればよい。

ランウェイの最前列には、山主の席と思われる豪奢な椅子が置かれていた。
様子を撮る用のカメラが何台か会場の中に置かれている。
室内は灯りが絞られ、ランウェイと舞台に自然と視線が行くようになっている。
照明器具の一部は、外のリージョンで購入した物だろう。
操るのは人間の技師だ。
別のリージョンで見たファッションショーを再現させたというが、回を重ねるごとに洗練されている気がする。]

(+21) 2024/09/26(Thu) 23:37:10

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[昨晩はゲッカ由来の楽器が奏でられていたが、今回は別のリージョンの楽器らしい。
舞台袖から楽師達が席に着くのを見て、弟子達は感心した様子で溜め息をつく。]

「凄いですね…。」

望崋山の主は美貌を至高とするからな。
これらを賄う金も、自ら稼いでいるのだ。

[質の良い蚕を飼い、極上のシルクを織る。
美しい絵に工芸品、家具などと共にそれらを別のリージョンへ輸出し、外貨を稼ぐ。
その際に得た別のリージョンの情報を写真と共に纏めて書籍で紹介する。
音楽や劇を作り、楽団や劇団をいくつも持ち、それらが時には他の山に呼ばれて興行を行う。
ついでにその山の状況を観察し、報告するという役目もある。]

(+22) 2024/09/26(Thu) 23:37:42

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[望崋山の主の目や耳は、ゲッカの遠い僻地にも届くとも言われている。
齊芸鵬を煙たい存在と感じても、彼が倒れれば失われるものはあまりに大きい。
故に、害せない。
武力がそれ程巧みでないからこその強かさ。]

だからこそ、彼との交流は楽しい。

[そうした彼の性質を、男は買っていた。]

(+23) 2024/09/26(Thu) 23:38:15

【独】 煙霞山 山主 蓬儡

/*
ファッションショーは明日に。

中華粥を食べたくなりました。

(-46) 2024/09/26(Thu) 23:39:31

【墓】 疼躊化葬 コルデリア


 使わないと出来なくなる。
 長らく気を失っていたせいか歩き方も
 どこかぎこちない。

 点滴を杖代わりにしつつ、散らばった物や
 広げたままだった手紙を片付けていく。
 すこし動くだけでも息は切れる故、休み休み。

 沈香が香る手紙を手にしつつ、
 いきなり数日空いてしまった申し訳なさが少し。
 

(+24) 2024/09/27(Fri) 02:12:03

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
おおおおおおおおおおお望崋山ファッションショーだ!!!!
すごい すごい >>+18>>+19全体的に黒でまとめているのがこう しっかり耽美な装いで
美貌の旦那半端ないです ああ 美しい……


(本家パンパス・コートのほうが描写薄くなってしまっててたいへんはずかしいですねこれ……)(そのくらいものすごくうれしい中の人)

(-47) 2024/09/27(Fri) 07:45:27

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 先に手にした手紙は――少なくともその筆跡には、心強さを齎すような力強さなんてものは無かった。いや、弱々しい筆遣いだったからこそ、この時の鬱屈としていた心持の自分でも疲れを覚えずに読み進められたのかもしれない。
 ただ、この人の丁寧な筆致にみられた乱れに――筆跡の弱さや薄さも、最初に来た手紙以上だった――何か、胸の奥がざわつくのを感じた。いや、最初の手紙の時から、俺にも想像できていた筈だ。
 血の染みらしきものこそ、菊の押し花に彩られたこの便箋の上には無かったが……。

 読み進めれば進める程に、単なる印象や直感としての嫌なざわつきは、現に差し迫っている可能性への理解に変わっていった。
 その便箋には、“ガード”からの手紙ほど多くは無かったが、判読できない文字もあった。一方で、打ち消し線の下の文章が辛うじて読み取れる箇所も。

 ――ああもう、書き損じくらい
   ちゃんと確かめてから送れ、馬鹿!

 病身と思しき相手に対しては大分酷なことを、内心でひとり毒づいた。……俺はあんなミスやらかしてないからな? ない、筈だ。

(+25) 2024/09/27(Fri) 09:48:28

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 ああ、その箇所さえ見てしまわなければ、こんな風に俺が思っちまうことも無かった筈だ。


 ――ひとりで死にたくなんて、ないんだろ。


 俺自身のことについては、今も昔もひとりきり、なんて悟ってやがる癖に、な。

(+26) 2024/09/27(Fri) 09:49:17

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


   ――なあ、義母さんは、どうだったんだ?


 ――エナガさんは。ヘロンだって。
     どういう心算で、あんなこと。


  ――アイツは今、ひとりじゃ、ないよな?


     ――なあ、アンタは、今、どうなってるんだ?

 

(+27) 2024/09/27(Fri) 09:51:10

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 ……コルデリアに直に会いに行くどころか言葉を手紙で届けることにすら、もう、残された時間は多くないだろう。
 それでも俺は一度、頭を冷やした方がいいと考えて――。
 口の中が妙に苦くなるのを感じながら、草と薬の匂い纏うその手紙への返信を一旦置くことにした。

 ――ああ、そういえば。

「今は、ゲッカ、だったか」

 こんなところで心当たりをふっと零したって、この手紙の送り主に届く訳じゃなかったんだが。序に言えば、ゲッカの情勢をよく知る者たちにも。

(+28) 2024/09/27(Fri) 09:51:53

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 エンデがまだ栄えていた頃、俺はそのエンデを何度か商談で訪れ、現地のとある美術家の水彩画を他リージョンで販売する契約に携わったことがあった。最近その絵の購入者から、今でもその絵を大切にしている旨と感謝とを手紙で伝えられたものだ。
 客からの手紙をアーティスト本人じゃなく仲介人である俺が受け取るようにしているのは、美術家・客双方の個人情報の保護のため。だからこの手紙の内容も、俺から手紙で作者へと伝えている。
 だから当然、その作者の移転先(この人もまた、エンデを出て行った住民のひとりだ)を俺は知っているんだが……。

 ――ええと、どの山の麓だ?

 「山」っていうのは勿論エンデの山って意味じゃない。ゲッカの、ってことだ。
 なんとなくあの望崋山だったような気がしたんだが……短い間に俺もどうにも色々ありすぎて、変なところで度忘れが起きているらしい。まあこれについては追々として……。

(+29) 2024/09/27(Fri) 10:02:56

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 エンデに咲く花の、自然の、いのちの美しさを描き残した絵。花そのものは兎も角として、その花と人との共生による繁栄と美は、もはや絵画と記憶の中にしかありはしないんだろう。
 そして今のエンデに留まるその人の記憶は、もう――。

 この時に少しだけ、あの事故が起こる前のペリアンスの景色が過った。
 倫理的には必ずしも称賛されるもんじゃなかったあの研究所の、俺の中にまだ残っている在りし日の記憶は、あの緑と花の繁栄とはまるで異なる景色だった訳だが――。

(+30) 2024/09/27(Fri) 10:06:55

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



  “あたしの生きる場所はここ。死ぬ場所もここ。
   あたしはね、ちゃんと、ここの森で死にたいの”


 昨日のエナガの声までもが、頭の中に過る。
 こんな風にとりとめもなく巡り始めた追憶を一度払う形で、俺は、今日受け取ったもう1通の手紙の文面に目を落とした。

(+31) 2024/09/27(Fri) 10:10:06

泥の男 ガァド


外からはまだ ざあざあと強い雨の音がする

ほんの僅かに空いたバリケードの隙間を覗くと
遠くに雷が落ちるのが見えた
このきにだけは おちないことをねがう

地面全体が濡れてきた影響か
湿気も多くなってくる 
からだがふくれて 
ふうせんみたいになったらどうしよう


足元の泥をもう少しばかり広範囲に広げ
なるべく湿気を吸い取っていき…
湿度を下げられないか試みつつ…

…商人を名乗る男からの手紙の封をあける。
前と変わらぬ手紙、きれいな手紙。嵐のない手紙。

(44) 2024/09/27(Fri) 12:30:33

泥の男 ガァド




『…………!』



 

(45) 2024/09/27(Fri) 12:31:12

泥の男 ガァド





『お願いします。この本を読んでください!
 まだ完成していないけど…
 けれど■と■の物語、絶対に完成させます!
 絶対に売れます!必ずヒットします!!!

 ……だから、読んで、感想がほしいんです!!!
 持っていってくれたって構いません。
 むしろ広めてください

 マーチェンドさん、■はかならず……』

(46) 2024/09/27(Fri) 12:34:05

泥の男 ガァド





    いま の   えいぞうは?

 

(47) 2024/09/27(Fri) 12:34:43

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



 「…………良かった」

 その手紙を読み終えて、ぽつりと零れた一言がこれだった。
 何が良かったのか、っていう話じゃない。決して多くはないその言葉に――感謝に、馬鹿なくらい単純に、張り詰めていたものが融けた気がしたんだ。
 それこそ、救われる気持ちになった、ってやつだ。
 ああ、トラッシュに流れ着いた今のアイツは――イオニスは、本当にひとりきりなんかじゃないって解る。
 同時に、遠く離れた空の下にいる自分だって、アイツの“隣”にちゃんと居られているんだってことも。

 かつて共にいた仲間たちと俺と、どっちがよりアイツを案じているか……なんていうのは、どうでもいい話だろう。そして、亡くした仲間たちの代わりに、俺がそのままなれるとも思いあがっちゃいない。
 それでもさ、なんだかまるでアイツの仲間のひとりにでもなれたような気がして、こんなことを思ったりしたんだ。

(+32) 2024/09/27(Fri) 12:37:34

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



 ――ああもう、泣いちまうくらいかよ!
   俺ってば、泣かせちまったなあ、お前さんのこと!

 

(+33) 2024/09/27(Fri) 12:37:48

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



 ――…俺はあの日から、泣けてない、か。

 

(+34) 2024/09/27(Fri) 12:38:15

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 そんな風にふっと考えたりもしたが、それでも今は、安堵の方が大きかった。
 ……少しだけでも自分の纏っていた鎧を外せたからこそ、アイツも今の俺も、お互いに救われる思いになれたのかもしれないな。

 今は、この手紙に対する返事は綴らないことにした。
 イオニスに改めて手紙を出すのは、トラッシュ行きの日程がきちんと決まってからでもいい。土産話も積もる話も、ちゃんと顔を合わせて話したいことが、たくさんあったから。
 ああでも、あんまり間が空くようなら近況ついでにまた手紙を書こうか……なんて思いもしたんだった。
 それこそ今いるこの電気街リージョンも、この後の渡航先も、本当に色々あるからな。

(+35) 2024/09/27(Fri) 12:38:54

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 パンパス・コート土産のひとつを詰め込んだ鞄は、これから他リージョンに届けに行く積荷共々、トーチバードに積み込んだままにしてある。
 アイツに何を渡す心算かは、新生トーチバード共々、見てのお楽しみってことで。……喜んでくれるといいんだがなあ。


 こうして大分心持が落ち着いた頃に、俺は“女将”から貰っていた便箋と封筒とを手荷物から持ち出し、ペンを執った。

(+36) 2024/09/27(Fri) 12:41:28

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
このタイミングで>>46>>47がみえてぼくは


(どきどきしてみております)

(-48) 2024/09/27(Fri) 12:42:35

【独】 疼躊化葬 コルデリア

/*
さよならスーヴェニア

(-49) 2024/09/27(Fri) 16:13:33

泥の男 ガァド




雨音が聞こえる。 菌糸は光る。
胞子が舞って 手元を照らす。


その手紙にあるものは 曖昧であった意識を
どこかに なにかに むけさせる。
 

(48) 2024/09/27(Fri) 17:32:21

泥の男 ガァド




『……ーー、ーーー。』



みかんせいの それ
なくなった それ 


ひていされた それ

わすれた それ

なくした それ

けしてしまった それ

(49) 2024/09/27(Fri) 17:35:29

【独】 泥の男 ガァド




『ああ、そうか。』


     『たのしんで くれるひとが』


『このせかいには  いたんだな』
 

(-50) 2024/09/27(Fri) 17:36:26

泥の男 ガァド




『…ーーー…ーーーー。ーー』



かんそう に むけての ありがとう。

じぶんじしんをたとえたそれ

かくしていた ないしんのそれ

うそをつきつづけた えがおのそれ

よろいをぬいで やっとえられた それ

■■■■■・■■■■■■には
    ついぞできなかった それ

 

(50) 2024/09/27(Fri) 17:40:54

泥の男 ガァド






"ずっとのうそ は   だれのため?"



 

(51) 2024/09/27(Fri) 17:43:58

【独】 泥の男 ガァド





『そうか。  きみは



     まにあったのだな。』

(-51) 2024/09/27(Fri) 17:44:29

泥の男 ガァド




問われた問いに 目を見開く。


それは確認。それは確信。


いたらなければ ならない答え。
 

(52) 2024/09/27(Fri) 17:46:10

泥の男 ガァド





… "  ■ は   だ ぁれ ?  "




目の前にあるその答えに 泥の男は考える。

みつけなければ ならないそれを 


 

(53) 2024/09/27(Fri) 17:54:50

泥の男 ガァド







Elementary初歩的なことだ,

My Dear Culprit.なあ、わたしよ

(54) 2024/09/27(Fri) 17:55:21

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
出辛い…(

(-52) 2024/09/27(Fri) 18:32:02

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡


[便箋の本文が縦書きになっていることも含め、手紙の装丁や宛名書き、差出人名などは、前回のものと特に変わらない。
 唯一明確に異なるのは、切手の図柄が金の羽の小鳥を描いたものに変わっていること。]
 

(-53) 2024/09/27(Fri) 19:27:53

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡

 蓬儡山主へ

 この度は丁寧なお返事をくださり、ありがとうございます。
 現在、私は既にパンパス・コートを離れ、
 ハルガハラの地にてこの手紙を書いております。

 まず、既に山主様もご存じかもしれませんが、
 先日のパンパス・コートの建国記念日の折に
 反政府組織によるテロが企てられていたとのことです。
 幸い事件は未遂に終わり、また、私自身にも特に
 身の危険はありませんでしたので、ご安心ください。
 

(-54) 2024/09/27(Fri) 19:28:29

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡


 さて、山主様からいただいたお手紙を拝読して、
 己が心に正直であり、数年ごときでは容易く変わらぬ
 妖魔の在り方に改めて触れることができ、
 ささやかな人間の身として、心休まる思いです。

 人の生は短く、それ故に身も心も移ろいやすい。
 悠久を生きる古き妖魔からすれば、人間とは、
 ひどく儚く頼りない存在かもしれません。
 そのような人間のひとりである私の身を案じ、
 労りの言葉を掛けてくださることに、
 改めて、深く感謝申し上げます。
 

(-55) 2024/09/27(Fri) 19:28:47

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡

 ゲッカの地に機械が持ち込まれたことについても、
 私の責ではないとのことで、安堵いたしました。
 山主様がお求めになったからこそ現在のゲッカがあるのですから、
 この件について、私などが気負うのは
 思い上がりも甚だしかったと恥じ入るばかりです。 

 ゲッカの機械化は妖魔との相性もあり遅いとのことですが、
 そのゲッカの土地においても、人間の民には
 機械は問題なく扱えるようですし、
 望まぬ形での文化の消失を防ぐためにも
 過去の事例を知ることは肝要だと私も存じます。
(かのパンパス・コートも、古の妖精たちの森から
  人間の治める王城へと変貌したとのことですが、
  その詳細な経緯は私にも未だ調べられていません)

 そういえば、私がパンパス・コートで出会った者にも、
 機会の扱いが生来不得手にも関わらず、何故だか
 トーチバードの改造を行いたがる妖精がいました。
 基本の改造や整備は専門家の人間が担ったこともあり、
 動かすうえで特に支障は起きていないのですが……

(-56) 2024/09/27(Fri) 19:30:11

越境貿易商 マーチェンド、ペンを走らせていた手を、一度、止める。

(a10) 2024/09/27(Fri) 19:30:19

越境貿易商 マーチェンド、一度目を閉じて――再び、開いて。

(a11) 2024/09/27(Fri) 19:30:28

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡


 かの妖精と山主様とが酒の席で交わす失敗談、
 ぜひ私も、お傍で拝聴したいものです。
 叶うならば、彼女をかの城下街から外に連れ出し、
 ゲッカの山河の美しさを見せたいものだと、
 そんな叶わぬ夢を抱いてもしまいました。

 彼女については積もる話が幾らかあるのですが、
 文にすればあまりにも長大になりかねないため、
 ぜひ次に山主様と酌み交わす時にでも
 お話しできれば幸いです。
 私が落命しかけた笑えない話についても、その折にぜひ。
 

(-57) 2024/09/27(Fri) 19:31:02

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡


 ご自身と相性悪き機械であっても、
 術が巧みならぬ人間たちの暮らしを
 豊かにできればと願われる山主様の御心は、
 山と民を統べる主としての気高き「誇り」の表れであると
 僭越ながら私なりに推察し、敬服いたしました。

 山主様や、ゲッカの他の峰を統べる方々が
 それぞれに至高とするものを守りながらも、
 新たに取り入れたものと共生していく未来を、
 私も心待ちにしております。
 

(-58) 2024/09/27(Fri) 19:31:19

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡

 話は変わりますが、最初にお話した通り、
 パンパス・コートの情勢は特に変わりないようです。
 もし山主様が直にかの王国にお越しになる際は、
 ぜひ来訪のご感想をお聞かせいただければと存じます。

 先程話に挙げた妖精は、下層民街の表通りに面する
 「パッセリン」という宿で女将を務めております。
 もし彼女にお会いすることがありましたら、
 「マーチェンド」の名を出していただければ、
 過度に怖気づきはしないだろう、とは思うのですが……
(彼女にゲッカの妖魔の話題を振った際、
 自分は下級妖魔並みの格かも、と話しておりました。
 妖精としては古き存在でもあるらしいのですが)

 山主様のご友人で、かの王国をよくご存じの方といえば
 望崋山の齊芸鵬様になりますでしょうか。
 「美貌」を至高とし、弛まぬ努力を重ねるあの方の目に
 かの人間らの美が如何に映るか、私も関心を抱いております。
 もし、あの方と直にお会いすることが叶うならば、
 幾らかでも聞き及んでみたいとは存じますが……

(-59) 2024/09/27(Fri) 19:31:52

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



 ――ところで旦那あ……
   あの美しすぎる御方との面会する際に
   俺まで美しく着飾られないようにしながら
   上手く商談に持ち込む方法ってないですかね?


 なんて砕け過ぎた弱音は、流石に書けなかったなあ……。
 いや、これは、実際に件の御方に何かされたとかそういう訳じゃなくって、「美しいもので己の周りを纏めたがる」って話からの悩みだった訳なんだが……。
 まあこの御方に纏わる話としては、今はそれよりも、もっと大事なことが一件あったんだよ。

(+37) 2024/09/27(Fri) 19:32:46

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡


 望崋山といえば、かの山の麓に、
 エンデ出身の美術家が居住していたかと存じ上げます。
 花の他、様々なものの描画に長けた心優しき人間で、
 その者とも過去に、少しばかり縁があります。
 エンデからの移住民は確か、煙霞山の麓にも
 居住する者がいたかと存じ上げますが……

 私がゲッカへ参る際には、そうした民の元をも
 訪ねることが叶えば、幸いに存じます。
 

(-60) 2024/09/27(Fri) 19:33:48

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡


 さて、私が今滞在しているハルガハラの電気街にて、
 早速、自動掃除機の新機種を幾つか見つけました。
 何れの機種を購入するかはもう少し吟味いたしますが、
 ハルガハラは家電の豊富さに関しては有数のリージョン。
 ぜひご期待いただけたら幸いです。
(電子レンジに関しても、幾らか丈夫な新機種を
 時間が許す限り捜し歩いてみる所存です)

 山主様がお変わりないとお伺いし、安心いたしました。
 私のトーチバードの装いはすっかり変わりましたが、
 楽しみにしていただけるのなら何よりです。
 こちらこそ、山主様と再びお会いできることを
 心より楽しみにしております。


  マーチェンド

(-61) 2024/09/27(Fri) 19:34:18

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 煙霞山 山主 蓬儡


[最後に記された署名の後の紙面(つまり、便箋の左端)は、鋭利な刃物で真っすぐに断ち切られている。
 他の端部分と異なり、切り落とし方には幾らかの歪みがあるため、後から便箋を切り落とした痕であることは解るだろう。]
 

(-62) 2024/09/27(Fri) 19:34:34

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



 ―――………。

 書きかけた追伸は、破って捨て……るのが忍びなかったので(何せエナガから貰った便箋だ。枚数には限りがある)、手持ちのカッターでその部分だけ切り落とすことにした。

 なんというか、初めてゲッカの地を訪ねた時から、なーんとなく気にはなっていたんだよ。ただまあ、あの地の雰囲気でそんな気になった、ってだけの気もするし、さあ。
 まるで今更のようにふっと過った思考は、まあ、うん、別に大したことなんてない筈だ。
 仮にあの地が俺の生まれた場所だとしても、俺にとっての故郷は、そこじゃないだろ。

 けれども、まあ……。
 あの妖精ひとから貰ったものの一部、ってこともあって。
 切り落としたその紙片を捨てることはなんとなくできず、筆記用具のケースの中に仕舞い込んだんだった。

(+38) 2024/09/27(Fri) 19:35:51

【独】 越境貿易商 マーチェンド

追伸

 数十年前に、ゲッカのいずれかの山の麓にて、
 馬姓の者で「茜渡」という名の人間の赤子が


[筆記用具のケースに仕舞い込まれたまま、送られることのない紙片がひとひら。]

(-63) 2024/09/27(Fri) 19:36:22

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
そろそろいいか?

(-64) 2024/09/27(Fri) 20:05:51

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
いや、出辛いのってみんなのロールプレイがお洒落だからでね?

私みたいのはかなーり場違いかなーって思っただけの話ですよ!
村が楽しくないとかそういうんじゃないんですよ!

(-65) 2024/09/27(Fri) 20:07:09

"トラッシュ" イオニス


 バケツをひっくり返したような
 そんな猛烈な雨は一晩ですっかりとあがって。


 そして、その全てはクレーターに流れ込んだのだろう
 街には雨の影響を感じられる部分は少なかった。


 畑の作物ですら雨でやられてしまうこともなく、
 元気に陽の光を浴びているのだから。
 本当に恐れ入る話だ。
 

(55) 2024/09/27(Fri) 20:08:30

"トラッシュ" イオニス


 そして、今朝。
 瓶を置きにクレーターにやってきたものだけれど
 外側に水の通り道になったであろうぬかるみはあれど


 クレーター内部はぬかるみや水たまりなど
 そういうものは全く見られずに
 いつも通りの様相を示していた。
 

(56) 2024/09/27(Fri) 20:08:55

"トラッシュ" イオニス


「本当に、なんなんだろうね。此処は」


 神様の手違いで出来てしまったユートピアか何か
 そんな馬鹿げた推理すら出てしまうほどに
 この世界のクレーターは不思議な存在だった。


 もう、嵐なんて起きようもないのだろう。
 起きたとしても、これクレーターがどうにかしてくれる
 自然災害からすらも、住人を守ったのだから、と。
 

(57) 2024/09/27(Fri) 20:10:39

"トラッシュ" イオニス


 だから、私は油断していた。
 "此処"はきっと良いモノだと錯覚したのだ。


 けれどこれは良くも悪くも何物の意思の介在しない
 雨の事に関しては"たまたまそうだっただけ"であって
 結果的に住人の味方になったに過ぎないというだけのこと。


 "嵐"の種が燻っていることに
 この時の私には気付くことは出来なかった。
 

(58) 2024/09/27(Fri) 20:11:21

泥の男 ガァド







 じぶんが な ん  なのか

  この   きも  ち  は  なんなのか

    さ  いしょ  から  たどって  みよう

 

(59) 2024/09/27(Fri) 20:31:33

泥の男 ガァド


蛍火のような 菌糸の灯りに照らされながら

泥人形は そこに書かれた名前を何度も見返す


『■■■■■・■■■■■■』


見覚えがある。 この名前を 知っている。

……のだが これが 自分の名前かと聞かれると
少しばかり 首を傾げる。

なじみはある。呼ばれたことはある気がする。
なのに なぜか ただ単にそうだというのには、
しっくりと来ない。

なにか たりない。きがするのだ。

(60) 2024/09/27(Fri) 20:36:05

泥の男 ガァド


不定形な体を見返して、始まりの頃から思い返す。


『…………』



目が覚めたとき ■は砂浜に倒れていた。
呆然としたままなぜここにいるのかもわからず
しかしそれに頓着せず 何が自分を自分にしているのか
ぼんやり考えていた気がする。

…そして…ガラクタの中から、鞄を見つけた。
思い返すと、随分とガラクタやゴミなどのある場所に
惹かれていた…ような 自分の仲間みたいに感じて

…鞄を見つけたあとは…そう。
ひたすら だれかにきづいてほしくて 
手紙をおくっていた ■のおわったものがたりを

(61) 2024/09/27(Fri) 20:42:27

【独】 泥の男 ガァド

 




おもえば そのときから
じぶんがここにいる …
いきるいみをさがしていたのかもしれない
 

(-66) 2024/09/27(Fri) 20:44:21

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
冷静になってみたらやっていいのかどうかわからんくなった…。

(-67) 2024/09/27(Fri) 20:44:39

泥の男 ガァド

つぎのひからは…メッセージが 届くようになった。
ずいぶんと都合のいい話だが 他の人から
手紙を受け取るほど 何かを考えることが多くなった。


さいしょのてがみは むくなこどもから 
とてもうれしかった。 むくですなおなことばが。
うそのひとつもないことばが。



つぎのてがみは おわりにむかうほしのこから
ふしぎだった。どうしてのこってしまったのか。
おわりにむかうのがわかりきっていたことなのに。
ただこのころは 
すなおにそとのせかいをたずねることばが
とてもとても すきだった
そんなおわりのひとのさいごのものがたりが
しあわせではないかって おもうと ■■だった

(62) 2024/09/27(Fri) 20:50:35

【独】 泥の男 ガァド




すなおがすきで  おしまいはかなしい

 

(-68) 2024/09/27(Fri) 20:50:59

泥の男 ガァド


…次の日に来た手紙は

また むくなこどもからのものと
うそつきだった商人からのもの。

やはり、素直な言葉は好ましかった。

だが一方で浮き彫りになったことがある
素直な嘘のない言葉には好ましく感じ……
『誰かのために嘘をつく』行為をする人間の姿に
強く反応してしまうほど、、
心当たりがあったということ。


嘘つき。嘘つき。嘘つきが嫌いということ。
嘘を押し通したことで、犠牲になった人間とは?

(63) 2024/09/27(Fri) 20:56:44

【独】 泥の男 ガァド





 ■■■■がしんだ。■■■した。

 たんていが だいじょうぶだからと

 おまえはきっとげんきになれると

 ざんこくなうそを つきつづけたから。

(-69) 2024/09/27(Fri) 20:57:58

泥の男 ガァド




…そうならないで ほしいとおもったなら


たぶん おそらく  そうなったことがある

(64) 2024/09/27(Fri) 20:58:36

泥の男 ガァド



…では うそつきなじぶんは なんでいま

うそをついていないのだろう?
 

(65) 2024/09/27(Fri) 20:59:17

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
手紙村のコンセプトの真骨頂って感じのロールだぁ…
美しいな。

(-70) 2024/09/27(Fri) 21:00:27

泥の男 ガァド

次の日に届いたのは3つ。

山の主をする妖魔。終わりの物語の子。
そして読み忘れてしまった 機械とあやかしの二人。

…そういえば。妖魔の主の話を読んだとき…
とてもとても、しっくり来た感情があったのを思い出す。
ゆるされたかった ゆるされないからここにいる
だから ■は■■■にうまれた
ゆるされない■が どこにもにげないように


ゆるされない ゆるせないものがあって。

それは、うそつきのことだというのは、
次の手紙を開いた瞬間、すぐにわかった。
自分に嘘をつき続けること。他人のためだと嘘を吐くこと。納得してないのに仕方なかったと嘘をつくこと。どうしょうもない終わりは仕方のないことだと諦めること。全部全部全部全部…どうしようもなく、責め立てたくなるほどに、それを壊してしまいたいほど忘れさせてやりたいものだった。

(66) 2024/09/27(Fri) 21:05:52

泥の男 ガァド





…目の前に ■■■■■がいなくてよかった。
いたならきっと 本能のままに

おそらく自分は 彼女を食い殺していたにちがいない

そんな本能、『人間』には存在しないはずだ。
それなのに何もかもを優先して 
溢れてしまったこれは…?

 

(67) 2024/09/27(Fri) 21:07:52

泥の男 ガァド



…もうひとつ。特筆すべきは。

思いのままに書き散らし続けた

遺書の中の一通に書いた言葉。
 

(68) 2024/09/27(Fri) 21:08:22

泥の男 ガァド




 "にげるのは   ずる  でしょ うか?"


 

(69) 2024/09/27(Fri) 21:09:17

泥の男 ガァド


おもえば おかしな話だ

物語を読んでほしいだけならば 

なぜそんなことを聞いたのだろう。


まるで 逃げ出したことが悪だと 
再確認するように。

自分の責任から逃げたために 
やるべきことをしなかったために
どうしようもなく 終わってしまったのは事実なのに
悪くないと 言われたいように
言い訳がましい 未練がましい 
逃げたせいで お前が逃げたせいで

(70) 2024/09/27(Fri) 21:13:20

【独】 泥の男 ガァド





嫌悪感があふれてくる。
逃げるということに対して。

逃げる、避ける、無視をする。
きちん■■■■のしに むきあわなかったくせに

(-71) 2024/09/27(Fri) 21:15:16

泥の男 ガァド



…そして。今日読んだ2通。

読み忘れてしまった 一通は
…最初はよくわからなかった。
もとになったあやかし?がいるキカイ?というのが
二人いるみたいで うまく認識が行かなかった。

…一人をもとにした。二人の存在。


もう一通は…そう。
嘘つきをやめた商人の 
答え合わせのお手紙。

…おいついた。いまここに。
間に合ったのだと安心した。
彼は うまくいったのだと。
この安心が、あるということは……。

(71) 2024/09/27(Fri) 21:21:48

泥の男 ガァド




嵐の中で見た幻影
手紙を通して見た映像。

視界の様子は 自分のもの。

だけれど 一つ線が引かれていた。

…そういえば うそつきのあいつが

嘘をつかずに 吐いた言葉は ………

(72) 2024/09/27(Fri) 21:23:18

マッドマーダー ガァド




… ……

ああ  そういう  ことか

 

(73) 2024/09/27(Fri) 21:26:26

【独】 マッドマーダー ガァド

       インクにしては妙に茶色い、
       粘性のある物体が文章を描いている。
          まるで 答え合わせをするように


Dear Merchent

こんばんは。マーチェンド。
お手紙を 受け取りました。

…■の 言葉や 物語が 
貴方の力になったなら嬉しいです。
■は 結局気づくことが 間に合わなかったから。

うそをつくと 大切なものは重くなってからになって
そして砕けてなくなってしまう ものなのですから。

…マーチェンドが 貴方の大切な妖精さんとの
この先の未来を 見つけられてよかった。と、思います。

(-72) 2024/09/27(Fri) 21:32:00

【独】 マッドマーダー ガァド




…尋ねてくれたことについて、解答すると
■はとても 悩みました。答えを。


『ハーヴィス・ガードロイド』

とてもとても 馴染みのある名前。
なのに それを 自分のものと言うには
自分には『足りない』 と思ってしまった。

『ハーヴィス・ガードロイド』が持つもの

『ハーヴィス・ガードロイド』にはあって
泥の化物の自分にないもの

『ハーヴィス・ガードロイド』にはなくて
泥の化物の自分にはあるもの

(-73) 2024/09/27(Fri) 21:38:27

【独】 煙霞山 山主 蓬儡

/*
自分の書きつつ、どきどきしながら見てます。
マーチェンドさん、流石の拾いっぷりだし、イオニスさんにも風の噂で知られてるっぽい。
ありがとうございます…!

(-74) 2024/09/27(Fri) 21:39:38

【独】 マッドマーダー ガァド


ひとつ 昔話をしましょう。

ハーヴィス・ガードロイドは
小説家をしつつも本業は探偵をしていました。
…探偵には 助手がつきもの。 
そう、例えばノックスのように。

……探偵作家の助手は、精神を病んでいました
自分自身に価値がないと常に思い込み、探偵作家が何かをすれば…功績を上げれば、
そのぶん『自分はここにいる価値がない。おいてけぼりだ』なんて嘆いたりしていたのです。彼には彼の才能があり観察眼があったというのに。

…探偵作家の本が初めてヒットした日に、
彼は命を絶ちました。理由は簡単。
自分をエンタメに利用され
当て馬役をさせられる毎日に
ほとほと絶望しきったためでした。

(-75) 2024/09/27(Fri) 21:43:44

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
マーチェンドからの手紙を受けての>>53>>54この流れが見えて おおおおついにガァドさんが何者なのか明かされる……!!!! って良い意味で鳥肌が立ったんです よ !!
それだけにそのほぼ直後のタイミングで当のマーチェンドがこんな軽い話>>+37を落としてしまったのがひじょうにはずかしくてですね……


(そしてやっぱり ふたり いたのね!>>71 となっとくしています)

(-76) 2024/09/27(Fri) 21:48:41

【独】 マッドマーダー ガァド

…探偵作家は、物語に出てくる
ウィラードを演じていました。常日頃から。

誰よりも頼もしい名探偵がそばにいる。
誰よりも優秀な名探偵が君のことを認めている。
誰よりも愉快な探偵が大切な君のための本を書く。

もちろん、わざとです。君は元気になるとか。自分の価値はすぐ見つかるとか。都合のいい嘘八百を並べ立てて、なんとか彼がポジティブになるように仕向けていたのです。

自分たちは大丈夫だと笑って笑顔の鎧で固めて…
いつか死んでしまうのではないかと怯えていたのも、
自分を卑下し続ける友人にもっと大切にしてくれと
泣きそうになったのも、
いい加減に自分自身を見ろと怒りをぶつけ
怒鳴りつけそうになったのも。

全て全て隠して、
彼が望む通りの馬鹿な探偵を演じていました。
そうしているあいだだけが 
まだ彼が生きていると感じられたから。

(-77) 2024/09/27(Fri) 21:50:06

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
そしてイオニスのこれ>>57>>58の不穏さにたいへんどきどきしております……ど どうなってしまうのイオニス……

(-78) 2024/09/27(Fri) 21:51:27

【独】 マッドマーダー ガァド




じぶんのかちも じぶんのしあわせも

けっきょくは 本人が自ら見つけて気づかないと

なんの意味もなかったのです。


自分はだめだから、無理だから、価値がないから。
そう言って自ら友は自分を捨ててしまったのです。

嘘をつかなければこうならなかった?
いいえ、いずれはこうなっていたのかもしれません

けれど、『ハーヴィス』はそれを強く悔いたのです

(-79) 2024/09/27(Fri) 21:52:43

【独】 マッドマーダー ガァド



助手を 親友を助けるためだけに
必死になって嘘をつき続けた彼の地位は

根源倫敦では、非常に華々しいものでした。
それは友人の死の上にできたもので
また自分ではない誰かの功績そのものでした。

その事実が 彼は耐えられなかった。

生まれてから。助手の彼が死んでから幾数年。
彼は 生まれて初めて ……
心のそこから嘘偽りない 願いをこぼしたのです。

誰か 私を殺してくれと

(-80) 2024/09/27(Fri) 21:57:03

【墓】 爆発爆散 ベアー

ここは畑ではなく庭、研究員に種の話をするとこうやって植えるための準備を整えてくれたのだ。

研究員は慣れた手つきでポットに種を植える。
一方のベアーは種を植えるのを見るのはこれが初めてなので、じっくりとその様子を観察している。

「なあなあ、なんでじめんにうえないんだ?」

ベアーにとって植物は地面から生えるものだ、それなのになぜ種は地面に植えないのか不思議で仕方ないのだ。

『種はすぐに枯れてしまうから、こうやって……ポットで育ててから植えるんだよ』

さあ、やってごらんと種と土の入ったポットを差し出す。
ベアーは真剣な顔で手紙とポットを見比べる。こうやって頭の中で手順を整理しているのだ。

「よぉし……やるぞ!」

(+39) 2024/09/27(Fri) 21:58:29

【独】 マッドマーダー ガァド




………■ は おそらく

『ハーヴィス・ガードロイド』が抱いた
最後の本音の願いなのだと思います。

『ハーヴィス・ガードロイド』は嘘つきでした。
彼には嘘しかありませんでした。
友達を救いたいのも自分のためだったのに。
すべてを失ったあと、彼は生きる気力をなくしました。


嘘をついて自分を殺す愚か者を殺したい。
そう強く願いました。

だから…彼を殺した犯人はおそらく■になるのでしょう。
探偵殺しの犯人 というとあまり印象はよくありません。

(-81) 2024/09/27(Fri) 22:01:28

【独】 マッドマーダー ガァド

 


……嘘を吐き続けた探偵作家は
嘘の笑顔の鎧になって そのまま消えてしまって。

その心の奥底の 傷ついて悲しんで苦しんだ

『君に笑ってほしい』という本音が

『君を笑わせられなかった嘘を殺せ』と願うのが

■の存在を うんだ。

妖魔、というものがいるも聞きましたが
なんとなく…それが自分には近いのだと思います。

…だから 本人だけど本人じゃなくて
貴方を知るけど 知らない。から。 
こういうときはどうすればいいのでしょう?謝るのは何か違う気がするので、はじめましての挨拶からすればいいのでしょうか。…すごく悩みます。

(-82) 2024/09/27(Fri) 22:07:19

【墓】 爆発爆散 ベアー

手紙の手順通りに種を植えていくベアー。
失敗したときはこっそり研究員がリカバリーしていく……まさに鉄壁の布陣だ。

「これでおわり!」

腰を伸ばして種を植えたポットたちを見やる。
初めての経験にちょっと興奮気味だ。

「なあなあ、これどーすんだ?」
『後はこれを温室に運んで、芽が出てちょっと大きくなったら畑の一部を花壇にして、そこに植えるんだよ』

花壇とは何なのか?ベアーにとっては初めて聞く言葉だったが、花を植えるのならきっと素敵なものだろうと思ったのだ。

(+40) 2024/09/27(Fri) 22:11:36

【独】 マッドマーダー ガァド



…… けど。 探偵作家本人 ではないけれど。
あなたにはいいたい、つたえたい。


みしらぬひと みしったひと
かつて出逢い、そして初めて巡り合う人。


…あのとき
まだ完成していない 
拙い原稿を
それでも受け取って 
読んでくれて ありがとう
感想をくれて ありがとう
嘘をつかなくて ありがとう
しあわせになってくれて ありがとう

(-83) 2024/09/27(Fri) 22:12:07

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 ところであの旦那への手紙の中で、俺はエナガについても幾らか書いたんだが――…。

 今日入ってきた街頭ビジョンのニュースでは(あんな電波事情のリージョンからのニュースってことは、おそらくパンパス・コート当局に都合の良い内容しか外部には報道されないだろう)、具体的な逮捕者名については触れられていなかった。
 だからエナガも、そしてヘロンも、今どうなっているのかは定かでない。

 そのエナガからの便箋も、残り僅かだ。封筒は2枚残っている。
 ここで書くべき――伝えるべき言葉を整理しながら、ひとつ深呼吸して、次の返信に取り掛かる。
 ……吸い込んだ空気の中には、ほんの微かに植物の香りと薬の香りが混じって感じられたものだった。

(+41) 2024/09/27(Fri) 22:12:35

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 ……ところでここで、「便箋がないなら買えばいいじゃない」と思った面々もいるかもしれないが、この電気街リージョン――ハルガハラにおいてはそうはいかない。
 というのもこのリージョン、電子通信技術があまりにも発展しすぎているんでな。

 何が言いたいかというと……つまり、だな。
 この電気街でわざわざ紙の手紙を書く住民なんて殆どいない、ってことだ。だからレターセットの需要も著しく低い。
 そしてあのメール・トルーパーズのポストすら、街中に設置されてはいないんだよ……。

 だから俺がここで書いた手紙は、宿泊所のフロントに預けることになる(昼に会った顧客の旦那も、何かしらの窓口で俺宛ての手紙を取り扱って貰ったんだろう)
 そのフロントを通じてメール・トルーパーズに手紙が預けられるってことなんだが、この流れで実際に相手の元へと届くのにどの程度の時間が掛かるかは……まあ……スタッフの頑張り次第なんだろうかね……。

(+42) 2024/09/27(Fri) 22:13:08

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
>>+39これマジでそうだよなって頷いてしまったよ……<種はすぐに枯れてしまうから〜

こちらはまた別の意味でどきどきしちゃいますね! お花!!

(-84) 2024/09/27(Fri) 22:17:08

マッドマーダー ガァド





「………………」


 

(74) 2024/09/27(Fri) 22:17:38

【独】 マッドマーダー ガァド



……自分がどういうものなのか
なんとなくわかった今…

このあと どうなるのか 
ちょっとわからないのです

オバケは正体がわかると いなくなるといいます
この手紙を送ったら ■は消えるのでしょうか。

またこの世から消えてズルをするのでしょうか。
ズルばかりの人生だった気がしますが
ズルをしないように 
ズルする嘘つきを 殺してみたつもりでしたが

どうなるのか ほんとうにわからないから
……まあとりあえず 嵐がすぎるのを待とうと思います。

(-85) 2024/09/27(Fri) 22:21:29

【独】 マッドマーダー ガァド


…もし 嵐が過ぎても


■がいきていたならば


そのときには あなた に 


てがみを くれた  たくさんのひとに


であって   みたいです


あなた に も であいたい です まーちぇんと


だから  それまで   いつか

(-86) 2024/09/27(Fri) 22:23:42

【独】 マッドマーダー ガァド









          信愛を込めて

            探偵殺し
            物語を護るもの
                
                    ガァド

 

(-87) 2024/09/27(Fri) 22:25:06

爆発爆散 ベアー、メモを貼った。

(a12) 2024/09/27(Fri) 22:28:43

マッドマーダー ガァド




書き終えたそれの裏側には
何も書かれていなかった。
丁寧に丁寧にその手紙を折り畳む。まるで願うように。


それ以外の余った原稿用紙を折りたたんで封筒にする。
泥の素材で接着し、原稿用紙の便箋を滑り込ませれば
きれいに丸く封蝋を落とす。

宛先は…Dear Merchent.

……………この謎の答えをくれた貴方に。

(75) 2024/09/27(Fri) 22:31:39

【墓】 爆発爆散 ベアー

『そうだ、全部花壇に植えるんじゃなくて、一鉢ベアーの部屋に置けるようにしてあげようか』
「はち」

それはどういうことか?ベアーは首を傾げた。

『花の種を送ってきた人はきっとベアーに花を見てもらいたかったんだと思うんだ、だからいつでも見られるようにね』
「それしたら……」

その方が喜ばれるんならそうしたい。

「はち、へやにおく!」

花を見ながら花が咲いた報告をするのは……きっととても楽しいと思ったから。

(+43) 2024/09/27(Fri) 22:33:43

越境貿易商 マーチェンド、メモを貼った。

(a13) 2024/09/27(Fri) 22:34:35

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
よしベアーちゃんからもOKいただいたので俺はコルデリアさんとあわせて二人分の手紙を4d中に出すぞーーーーーーーー!!!! がんばる!!!!


(こるんばのほうも わすれ ないで ね !)

(-88) 2024/09/27(Fri) 22:37:57

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
>>75そしてこれにぼくはたいへんてれております お手紙にどきどき(明日には読めてしまうのね……!)

(-89) 2024/09/27(Fri) 22:41:06

【独】 マッドマーダー ガァド

…便箋となった裏側に
物語が書かれている。 
…泥を落とせばすぐ広げられそうだ



「…おかしいと思っていたんだよ。なぜ君の兄の名前を出せば出すほど、あの町の住民が暴走するのか…。
…"モリアーティ"とは人名じゃない。あの街に蔓延るドラッグの名前だったんだ。
    

…君が広めた…ね。
 
全ては君の自作自演だったのだろう?
自らドラッグを広めそして人探しと称して探させる。その過程で…自らに楯突くものを倫敦から排除して殺し…ドラッグを求める者たちは更に躍起になって探し続ける…いずれは倫敦にもくるだろうな。…そうして気がつけば世界は混沌の渦、というわけだ。」


「…君が この事件の犯人だ。 
 自作自演の  レディ・ボーデン」

…その答えに 淑女はくすくす笑いを上げた。
ああようやく至ってくださったのね。そんなふうにいわんばかりに。 

(-90) 2024/09/27(Fri) 22:45:15

探偵殺しの泥 ガァド





 い   つか  


      あな た   たちと


       であえ る  ひ  が


          おと ずれ  ます  ように


 

(76) 2024/09/27(Fri) 22:48:11

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
うーん…。美しいなぁ…。

(-91) 2024/09/27(Fri) 23:03:08

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[静まり返った会場では、招かれた賓客のショーへの期待感が膨れ上がっていた。
始まりを告げる齊芸鵬の言葉の後、密やかな音楽の始まりと共に、幻想の霧が立ち込める。
霧の立ち込める別のリージョンというのがコンセプトだ。

最初に歩くのは、ステッキや旅行鞄を持ったプロのモデル達だった。
彼女達もまた、トーンを落とした色のドレスに身を包んでいる。
七人がランウェイを歩き終えれば、彼女達は軽やかに一礼する。

会場からは歓声が聞こえる。
もっとも声の大きいのは齊芸鵬だ。
自らが選んだ服のどこが素晴らしいかを、熱っぽく語っている。

彼女達が舞台から引けば、煙霞山一行の出番である。
彼らは忠実にモデルとしての仕事を務めた。
素人でも様になって見えるのは、“堂々と歩いて下さればいい、貴方達はこの衣装がとてもよくお似合いなのだから”という演出の言葉があったからだろうか。
舞台裏で緊張を解してくれたモデル達のお陰だろうか。]

(+44) 2024/09/27(Fri) 23:07:08

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[歓声を浴びて面映ゆそうにしている弟子達の隣を抜けて男もまた悠然とランウェイを歩く。
前回よりはずっと歩きやすいので微笑みを浮かべる余裕もあった。
黒いコートの裾が男の歩調に合わせ、広がる。
突き当たりまで行けば、男はくるりと回ってみせた。

踵を返してランウェイを歩き終えた男が舞台に戻ると、皆で揃って一礼する。
演出を付けられた通り、男は左手を胸に添えて。

男達が舞台袖にはければ、今度は冒頭のモデル達が違うドレスに着替えて順番にランウェイを歩いていく。
先程までが少女のようであったなら、今は貴婦人然としている。
歩調や仕草まで変えてみせるところなどは流石プロである。

最後に、男達も併せて出演した全員で舞台に出て会場に向かって一礼する。
拍手が送られる中、モデル達に先導されて舞台からはけていった。
こうして第一部は特に大きなトラブルもなく、終了した。]

(+45) 2024/09/27(Fri) 23:13:37

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

「いやー、本当に最高だったよ!
やっぱり私の目に狂いはなかったな。
皆、協力してくれてありがとう!」

[二部までの間は昼食休憩を挟む。
化粧を取り、衣裳を脱いで人心地ついた男達は、興奮した様子の友人に出迎えられた。
一部の評判は上々だったらしい。

関係者用の部屋で一行は、油淋鶏、回鍋肉、煎餅果子、焼売、小籠包といった料理に舌鼓を打つ。
マンゴージュースに弟子達は感激していた。]

この後は、私達はあちら側で見ていいのだろう。

[前髪を直そうと苦戦しながら男は聞いた。]

「……あ、その事なんだけど。
儡兄にお願いがあって。」

[緩く機微を傾げる男に、友人はにんまりと笑うと手招きした。]

(+46) 2024/09/27(Fri) 23:15:07

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[ゲッカは、混沌の中で男神の体から生まれたと言われている。
人程の大きさだった男神は日ごとに大きさを増し、その成長と共に天地が分かたれた。
大きくなり続けた男神は死に、その遺体はばらばらになり、山海や川や太陽となった。

神の一柱の女神は、始めは黄土から自身を真似て妖魔を作った。
その後に縄と泥から人間を作り、ゲッカの中には黄土でできた妖魔と泥でできた人間が混在した。
妖魔と人間とで能力に優劣があるのはその為である。

その兄であり夫でもある男神が、様々な文化をつくった。
家畜の飼育や調理法。漁法や狩り。
鉄製を含む武器の製造を開発し、人間は住む場所を増やしていった。]

(+47) 2024/09/27(Fri) 23:16:26

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[けれどそれは順風満帆とは言えなかった。
ゲッカの人の手の及んでいない場所には、陰気から生じた魔物が跋扈していたのである。
術を駆使し、それに立ち向かう事のできる妖魔達が魔物を倒し、山海を制した。
人間はそれを喜んでその後に付き従った。

やがてゲッカの山々には優れた妖魔が山主として君臨し、近隣に住む人間は山の麓で妖魔の庇護を受けて暮らす事となった。


──それが、ゲッカに伝わる伝承の一つである。
恐らくは妖魔の広めたものだろう。
自らの正当性を謳うために。
もしも妖魔より人間の方が強ければ、黄土から出来たとされるのは人間の方だ。]

(+48) 2024/09/27(Fri) 23:16:58

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[ショーの二部の始まりだというのに、男は舞台裏に控えていた。
顔の上半分が隠れる仮面をつけ、手には部隊用の大剣を持っている。
纏っているのは金の刺繍の入った派手な赤の長袍。
更に黒い毛皮を羽織っている。

あの後、嫌な予感がしつつも顔を寄せれば、囁かれたのが二部の構成。
一部とはいえ、ネタバレを食らってしまった上に、演者の中に加われという無茶ぶり。
男は魔物と戦う妖魔の役を指名された。
それが終わってやっと一人の観客としてショーを楽しむ事が出来る。]

……全く、人使いの荒い事だ。

[男は芝居用の大刀を担いでそう独りごちる。
けれど楽しげに口の端を上げられていた。]

(+49) 2024/09/27(Fri) 23:18:20

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[二部では、ゲッカ独自の楽器が多く並べられている。
長大な川の流れを示すような古き曲に、外来の楽器が加わる事で音の響きも異なって聞こえた。
神話になぞらえて男神の遺体からゲッカが生まれ、女神によって妖魔と人間が生まれ、男神によって様々な文化が生まれた。

やがて曲調はがらりと変わって不穏なものとなり、銅鑼や鈸、太鼓が打ち鳴らされる。
おどろおどろしい音楽に合わせて魔物に扮したモデル達が舞台の上を縦横無尽に動き回る。
怯える人間達の前に、大刀を持った妖魔が姿を現す。

一振り、二振り。
妖魔の振るう大剣によって、魔物は打ち倒された。
客席から歓声が上がる。

領巾を振るモデル達が舞台袖から現れ、喜ぶ人間の姿を現した。
彼らは妖魔を称え、劇は終わる。]

(+50) 2024/09/27(Fri) 23:20:02

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[舞台袖に引っ込むと、男は仮面を外して毛皮を脱いだ。
そうして裏口を通って速やかに身内の許に戻る。
男に気付いて何か言おうとした弟子に、自分の口の前に人差し指を当ててみせた。
気付いて口をしっかりと噤んだところはやはり偉い。

男が身内の用意してくれていた席についた頃、様々な形の衣装に包んだモデル達がランウェイを歩いていた。
まるでゲッカの長い歴史を表すように、順を追って時代は下ってゆく。
古い形を元にしながら、今風のアレンジが施された衣装達は圧巻だった。

舞台の上を入れ替わり立ち代わるモデルの中に、齊芸鵬の姿はあった。
先の女神を演じていたのも彼である。
時に男性、時には女性。
どちらの装いも見事に着こなし、演じ分けていた。]

(+51) 2024/09/27(Fri) 23:21:20

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[そうしてショーのトリを務めるのは齊芸鵬。
彼が着ていたのは、一見して、夜空を溶かし込んだような色をした普通のコートだった。
その下はハイネックと幅広のパンツにハイヒール。
それらはいずれも同じ色で、彼の美しい水色の髪も、黒い鬘で覆う徹底ぶり。

観客達は皆、不思議そうな顔をする。
最後を飾る衣装がこれである意味を懸命に読み取ろうとした。

ランウェイの突き当たりまでやってきた齊芸鵬は嫣然と微笑み、両手でコートのベルトを外し、くるりと回る。


すると、そこに変化が起きた。
コートの後ろ身頃はぱっくりと分かれていたようで、ベルトが外れた事でその奥に隠れていた極彩色の光沢のある布地が広がった。
最初の印象では色味が抑えられていた分、現れた極彩色は人の目を引く。

それは明け方の空にも、夕暮れ空にも見えた。
あるいは、電気の通う歓楽街にひしめくネオンライトにも。
懐かしさと新しさが同居しているような。
今のゲッカの姿でもあるようにも思えた。
]

(+52) 2024/09/27(Fri) 23:23:13

【墓】 煙霞山 山主 蓬儡

[上がる喝采の中、彼は二度、三度と優雅に回ってみせる。
まるで蝶が舞うように。

やがて、彼は観客の視線を一身に浴びながら、ランウェイから舞台上に戻った。
他のモデル達も舞台袖から舞台上に出てきて並ぶ。]

ん?
私もか?

[男は観客に戻った心算で拍手を送っていたのだが、齊芸鵬に舞台上から呼び寄せられて、舞台上に危うげなく飛び乗る。
二部に参加していたモデル達が出揃い、揃って頭を下げた。
拍手は暫く鳴りやまず、齊芸鵬の終わりを告げる声も暫くは届かなかった程。

こうして、望崋山 山主主催のファッションショーは大盛況で幕を下ろした。]

(+53) 2024/09/27(Fri) 23:24:44

【独】 煙霞山 山主 蓬儡

/*
中国神話のアレンジとなります…。
思いついたらやりたくなってしまった。
シリアスパターンも考えていたんですが、こっち方面に流れましたね。
皆さん、健やかに生きて欲しい…!


Q:ファッション詳しくないのに何でランウェイ歩かせたんですか?
A:これを逃したらやらないだろうと思ったからです。

(-92) 2024/09/27(Fri) 23:27:36

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
ロールは出来てる感じなんだけども…。
落としていいものかどうか…。

(-93) 2024/09/27(Fri) 23:27:42

【独】 煙霞山 山主 蓬儡

/*
あああ
大剣→大刀に変更した弊害を発見!
(修正ミス)

(-94) 2024/09/27(Fri) 23:30:23

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
うーん。端折ろう。いや端折っちゃだめだ…。


ぐぬぬぬぬ…。
もっと早くお墓に行くような感じになりたかった!
(このロールの後に出せるもんじゃないんだよなぁ…)
その為のラスボス戦なんだもん。


ガチ村でもロールプレイ村でも
私最後まで残るべきじゃないじゃんって状況ばっかじゃん…。

(-95) 2024/09/27(Fri) 23:36:00

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
本物のジェノサイドハートの仕様にすることを考えたら
ちょっと色々大変だな…。

まあ、乱反射するレーザーカーネイジだけもってくることにしよう。
本当はメイルシュトロームとか受けたかったけど…。


ううん、ロールを端折りたい…。

(-96) 2024/09/27(Fri) 23:49:21

【墓】 疼躊化葬 コルデリア


 何もかもが終わると思っても
 案外なんて事のない顔をして続く。

 それを知らなかった。故に、
 終わりがこうも長いと思わなかった。

 今の私はどっちつかず。
 終わると思っている。そのつもりでいる。
 けれどもそれはおそろしいこと。怖いこと。
 でも終わらなければずっと苦しい日々が続く。
  

(+54) 2024/09/28(Sat) 01:18:38

【墓】 疼躊化葬 コルデリア


 ──誰かがいれば 違ったのだろうか。

 失うものがなくなった私はその分、
 なにを失くすことを恐れる必要はなくなった。
 けれどもそれに乞い焦がれるようになった。

 無いものを求めるように過去を悔いるか、
 興味を絶って自身の周りに目を向けるか、
 思い出さないでいるのも難しい。
 あの日々の延長の先が今なのだから。

 だから今もまだ、時折、夢に見る。
 

(+55) 2024/09/28(Sat) 01:24:25

【墓】 疼躊化葬 コルデリア


 愚かしい行いに嘘を重ねて後悔の味がする。
 良い夢は現実をより悲惨なものに思わせる。
 苦しみで思考を塗り潰せば考えなくて済む。

 手紙での回顧は、それらの固まった感情を
 幾許か解し、── 琴線を暴露させもした。

 まったく穏やかな訳ではないけれど。
 

(+56) 2024/09/28(Sat) 01:30:05

【墓】 疼躊化葬 コルデリア


 それでも自然と、新しい便箋へと向かいつつ。
 

 「 ……あの子が居たなら、
   よろこんで描いてそう、……ね 」


 聞き及んだゲッカの風景から想像をして。
 咳の合間、そんなことをぽつり漏らす位は
 出来るようになれた、ようだ。
 

(+57) 2024/09/28(Sat) 01:32:03

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
と、グダグダ悩んでたらこんな時間。
ええい、覚悟を決めるんだ馬鹿イオニス!

(-97) 2024/09/28(Sat) 01:35:38

【秘】 疼躊化葬 コルデリア > 煙霞山 山主 蓬儡

あなたの元に届くまで、しばらくの時間を要した。
前回と同じ、押し花をあしらわれた便箋に
変わらず弱々しく丁寧な筆致が並んでいる。

中には手紙が数枚と、花の描かれた栞が一枚。
水彩で描かれたらしい栞の花は、
エンデ特有の色をした種類の花のようだ。

(-98) 2024/09/28(Sat) 01:41:05

【秘】 疼躊化葬 コルデリア > 煙霞山 山主 蓬儡

蓬儡様

お返事をお待たせして申し訳ありません。
お察しの通り、あまり体調が思わしくなく。
今は多少はよいので、こうして返事をしたためています。
できる限り、長くやり取りはしたいと思っております。

私が想像していた以上のすごい方の所へと
手紙が届いていたのでしょうか、と
今更になって思い至り、驚いております。
普通であればこの様な縁も無い身分の違いでありましょう。

移民の受け入れにも、改めて感謝をいたします。
本当にありがとうございます。
彼等が遠い地で健やかに過ごせているのならばこれ以上のことはありません。

(-99) 2024/09/28(Sat) 01:50:41

【墓】 疼躊化葬 コルデリア



 「 …… ゴホッ、 」


 ほんとうです。それを願っていますから
 

(+58) 2024/09/28(Sat) 01:52:04

【秘】 疼躊化葬 コルデリア > 煙霞山 山主 蓬儡

他のリージョンのお話を聞くことも滅多にありませんから、
あなた様におしえていただいた風景を、
封筒に貼られていた山々の絵とともに想像しました。

不思議な形をしているものが多くあって、
景色を見ているだけでも楽しめそうですね。
さぞ空が広く見えるものかと思います。
花々の彩もいつか目にする機会があれば

エンデの景色は高く連なる嶺とは正反対です。
私の家は半地下ですから、窓からの景色もそうありません。
常より暗く、夜と朝の継ぎ目も忘れられてしまいました。
突然変異が起こる前までは、もっと開けた場所もあったのですが。

(-100) 2024/09/28(Sat) 02:13:35

【秘】 疼躊化葬 コルデリア > 煙霞山 山主 蓬儡

変わり映えのしない、濃い緑色の森と死の香りの中に暮らしています。
どっちを向こうが木が目に入らない方角がありません。

昔は珍しい花の咲く小高い丘もあったのです。
そこには一見すると白なのですが、たまに緑色にひかる花が咲き誇っていました。エンデ特有の色だそうです。

そこにお弁当を持っていき、のんびりと過ごすことが好きだったのですけれど、昔のお話です。
友人が描いてくれたその花の栞が家にまだありましたので、お裾分けをいたしますね。
いつかにあった、エンデの景色の一部です。
……こんな感じで、よいでしょうか。

それでは、今回はこの辺りで。

コルデリア

追伸 以前の手紙、よい香りがしましたね。
景色も見られるかもと枕元で共に眠りました。
いい夢を見られたような気がします。

(-101) 2024/09/28(Sat) 02:28:52

【墓】 疼躊化葬 コルデリア


 ペンに籠る力が段々となくなっていく。
 取り落とすのも何度目のことか。

 そっと封をして、閉じる。
 またひとつを手放して。
 

(+59) 2024/09/28(Sat) 02:44:40

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
更新まで6時間30分。

(-102) 2024/09/28(Sat) 03:28:05

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
グラデーションでも作ろうかなって思ったけど
難しそうだし止めるか。

(-103) 2024/09/28(Sat) 03:36:59

"トラッシュ" イオニス


 夜の帳が降りた頃。
 私はバジル少年を抱えて疾走していた。


 速度と持久力のバランスを考えて
 出せる範囲の最高速をだしているのに
 なかなか"敵"を振り切れないでいる。
 

(77) 2024/09/28(Sat) 03:43:17

"トラッシュ" イオニス


 いや、"振り切らないで"いた。
 追いかけてきているのは戦闘用ドローンのようで
 奇襲攻撃で私の家を焼き払われたものだから
 私にはこいつらを全滅させるという選択肢しかなかった。


 警告もなしの先制攻撃だったもので
 放置すれば此処の住人にとって困ったことになる。
 それにまぁ、大事なものも殆ど灰になったであろう恨み
 それも骨髄になってるのは否定できない事実だ。
 

(78) 2024/09/28(Sat) 03:43:33

"トラッシュ" イオニス


 こんな状況に陥った理由。
 それはバジル少年が発掘したメカのコアだ。
 瓶を置いて、クレーターから脱出する最中、少年と出会った。
 喜色満面で戦利品を見せてきた彼に、私も感嘆したのだ。


 メカのコアというものは非常に価値の高いもので
 上手く売り抜けることが出来ればかなりの金子を得られる。
 少年自体、お金を欲していたのもあったので


 私は彼がこれを売るのだろうと思い、やってくるであろう商人
 紹介してみようと考えたのだが、少年は私に頼んだのだ。
 

(79) 2024/09/28(Sat) 03:43:47

"トラッシュ" イオニス


「イオニスにこいつを組み立ててほしい」と。


 メカというのは組み立てるのもそうだが、維持費というのもある。
 彼自身、身寄りのない子供を集めて暮らす施設で生活してるので
 金銭的余裕などないに等しい筈。


 まあ、頼まれれば私はやらないことはないのだ。
 メカを組み立てる費用に関しては、私が甘い顔をすればいい
 しかし問題になるのは、使用に当たってのランニングコスト。


 そのまま売り払う事のメリット、メカを手元に置くことのデメリット
 それらを過不足なく伝えられたと思うので、選択を促した。
 しかし、その鋼の意思は曲がることはなかったようで。
 そうなるともう、私が彼の提案を拒否する理由はなくなった。
 

(80) 2024/09/28(Sat) 03:44:48

"トラッシュ" イオニス


 そうして、コアの解析をするために一緒に自宅に帰って
 分析を開始し始めたわけだが、中身はほとんどブラックボックス。
 しかも、既存の企業の製造形式ではなく、類似品もない。
 かなり昔の存在だという事と、戦闘用のメカだということ。


 この二つを解析できた瞬間に、ドローンがやってきて
 私は少年を抱え、少年はコアを抱えて
 ナパーム弾を撃ち込まれた家から脱出できた。


 この辺りで私はこのドローン連中を斃す決意を固めたが
 問題になるのがお米様抱っこをしている少年の存在だ。
 

(81) 2024/09/28(Sat) 03:45:19

"トラッシュ" イオニス


 最初の方、バジルはかなり動揺してはいた。
 ひょっとしたら道迷いした時に襲われたことを思い出したのかも
 そう考え至った私は、追いかけてくるドローンにたいして
 地面や木々の幹などに弾丸を乱反射させて倒しつつ、
 少年を小脇に抱えて励まし続けていた。


 その甲斐あって、だいたい16体ほどを仕留めた時に
 バジルは落ち着きを取り戻すことに成功できたようだ。
 

(82) 2024/09/28(Sat) 03:46:27

"トラッシュ" イオニス


 「オレがこんなもの見つけてきたから。
  組み立ててほしいなんて言ったから」なんて
 そんな殊勝なことを言い出したので、乱反射させた銃弾で
 追加で二体ほどのドローンを破壊しながら、笑い飛ばした。


「こんな物騒で傍迷惑なセキュリティを仕掛けた奴が
 一番悪いに決まってる」
 

(83) 2024/09/28(Sat) 03:47:01

"トラッシュ" イオニス


 そう。セキュリティ。
 どうやらこのドローンはこの戦闘メカのコアが奪われぬよう
 その為に用意されたセキュリティ。或いは奪還の為か。


 それが知れたのは単純な話
 私ではなく、戦闘力皆無の少年を標的にドローンが動くから
 通常、早期に無力化すべきなのは戦闘力を持つ方なのだから


 それを利用して付け入ることは出来たものの
 ドローンが打ち止めになる気配がないし、仕込んだ
 弾倉の残りが目減りしている故に、そろそろ格闘戦を考える
 その必要に迫られていた。


 バジル少年を抱えたまま肉薄するというのは
 流石にクレイジーが過ぎる話だ。
 

(84) 2024/09/28(Sat) 03:47:36

"トラッシュ" イオニス


「ねえ。バジル。
 君が掘り出したコア、ちょっと貸してくれないかな。
 そろそろ拳銃の弾が切れそうなんだよね。」


 切り出した私の言葉に、少年の息をのむ気配。 
 この少年は察しが良いものだから、それだけで理解される
 なんてのは少々甘い算段だったようで。
 

(85) 2024/09/28(Sat) 03:48:19

"トラッシュ" イオニス


「イオニス…。死なないよね?」


 そんな的外れな心配に、私は虚を突かれてしまった。
 そのあと、とてもおかしくなって、
 マガジンを交換しながら大笑いしてしまうのだ。
 

(86) 2024/09/28(Sat) 03:48:52

"トラッシュ" イオニス


「何を馬鹿な事を言ってるの。
 私がこんな奴に負けるわけないじゃない。
 ただ、全部倒しきるまでに拳銃が持たなくて
 そうなったら後は殴る蹴るしかないけど…

 君を抱えたままだったら、流石に君を守り切れないからね」


 だから、ここから走れ。全力疾走で走れ。
 私が戻ってくるまで、森に人を入れるな。


 そう続けようとした私が
 けれど自分の言葉で、目を醒ますことが出来た。
 

(87) 2024/09/28(Sat) 03:49:26

"トラッシュ" イオニス



「逃げろ、逃げるんだ。逃げろと言ってるだろ馬鹿イオニス!」


 部屋の中の仲間の声に、弾かれたように顔を上げる
 仲間の声。今もはっきりと脳裏に焼き付いているその声。
 その叫びに、怒声に、私ははっきりとこう答えた。


「…無理、無理だよ…! できっこない!
 そんなこと、出来るわけないじゃないか!」


 どうして、助けてくれって言ってくれないのか。
 何故、逃げろなんて薄情な事を言うのか。
 置いて行かれるような気がして、悲しくて、辛くて
 涙を止める事なんてできなかった。
 
 

(88) 2024/09/28(Sat) 03:49:59

"トラッシュ" イオニス



 昨日まで笑いあっていた仲間達。
 誰も彼もが私の兄貴分、姉貴分で
 楽しかった日の事。色々な思い出が去来して
 それがもう過去のものになるのだと言われてる気がして
 世界が終るのだと、そういう心持だったことは覚えてた。


「イオニス! いいかよく聞くんだ。
 今の爆発で、どこにどんな影響が出たのか解らん。
 それを一刻も早く伝えないと、大変なことになる。
 それが出来るのはイオニス、お前だけなんだ。

 だから行け! お前は生き延びるんだ!」
 

(89) 2024/09/28(Sat) 03:50:35

"トラッシュ" イオニス



 何度も、何度も私に向かって叫ぶ仲間。
 他の皆も同じ意見のようで頷いていた。
 手を伸ばそうとしても、部屋に入ろうとしても睨みつけられ
 目線で止められてしまう。


 最早、私はただ、目の前の現実を拒否するかのように
 大きく頭を振り乱しながら
 


「嫌だ! 嫌だ!」
 

 そんな風に拒絶することしかできなかった。
 

(90) 2024/09/28(Sat) 03:51:05

"トラッシュ" イオニス



「…イオニス。もう俺たちは助からん。
 それに、この爆発で大事故なんかが起こって
 もしも、大勢の人が犠牲になるってことになったら
 俺らは晴れて大量虐殺者ってわけだ。

 そうなったら、俺たちの家族やら何やらが
 後ろ指を指されることになるかもしれん。

 この事実を一刻も早く伝えて、危険なら避難をさせる
 それが出来るのはイオニス、お前だけなんだ。」


 噛んで言い含めるような声。
 理解はしても、納得は出来なかった。
 でも、時間は刻一刻となくなっていく。
 

(91) 2024/09/28(Sat) 03:54:22

"トラッシュ" イオニス



「イオニス!
 お前は、仲間を大量虐殺者にするつもりか!
 俺たちの事を考えてくれてるのなら
 こんなところでぐずぐずしてるんじゃねぇ!


 さっさといけ! 走れ! 全力疾走だイオニス!
 脇目も降らず、振り返らず、逃げるんだ! 行け!」


 最後の方はぐぐもった声で
 もう何もかもが手遅れだという事実を突きつけられて
 私は走った。涙を流しながら、息を切らしながら。
 全力で、全力で走って走って走り切って。
 

(92) 2024/09/28(Sat) 03:55:26

"トラッシュ" イオニス



 人間が見えたら、大きな声で叫びながら伝言をして。
 依頼主にも報告をしたら、とんぼ返りをしようとして
 けれど途中でもう足が動かなくなって、力尽きて倒れた後。
 

(93) 2024/09/28(Sat) 03:55:57

"トラッシュ" イオニス


 
 私は、咆哮のような慟哭を挙げたんだ。
 

(94) 2024/09/28(Sat) 03:56:33

"トラッシュ" イオニス


「なん…」


 なんで、忘れていたんだろう。
 なんで、思い浮かばなかったんだろう。


 あんな状況に陥ったら、
 私に助けなんて求める筈がないのに。
 逃げろって。生きろっていう筈なのに。


 私だって、自分がどうなろうとも
 何があったとしても手を差し伸べない理由なんてないのに。


 私は、皆の事が。
 皆は、私の事が、掛け替えのない大事な存在だったから。 
 

(95) 2024/09/28(Sat) 03:57:05

"トラッシュ" イオニス


 でも、私は知ったんだ。
 こうやって誰かの為に犠牲になったら
 その人はきっと、ずっと、苦しむことになるのだって。私はずっと苦しかったんだって


 何かあればすぐに涙がこぼれそうになるし
 辛くて苦しくて悲しくて、眠れない日を何日も過ごした。
 仲間の犠牲で永らえた命だから、捨てる事すら出来ない。


 なら、簡単なことだ。そんなのは此処で止めてしまえばいい。
 私には、それを理解してるのだから。
 残される人間の苦しみを、悲しみを。
 こんな苦しみを知る人間は、少ない方が良いに決まってる。
  

(96) 2024/09/28(Sat) 04:01:02

"トラッシュ" イオニス


「死ぬわけないじゃない。
 残された人間が苦しむのは私が知ってる。
 悲しい思いをするのは私一人で十分だからね。」


 私は、少年を下ろして、背中を押す。


「さあ、走るんだ。後ろを振り返らずに全力疾走。
 私が戻ってくるまで、森に入らないように言うんだよ。」


 私は少年に背を向け、ドローンたちと正対する。
 少年は少し逡巡したようだけど、念を押すように
「帰ってきてよ!」と声をかけた後、私の言うとおりに
 全力疾走をしたのだろう。急速に気配が遠のいてゆく。
 

(97) 2024/09/28(Sat) 04:01:53

"トラッシュ" イオニス


 コアを所持していないのをドローンどもは承知しているのだろう。
 先ほどまで執拗に狙っていたはずの少年を完全に無視し
 私の方に標的を切り替えたようだ。


 ここから、街までは幾らもかからない。
 それに少年は同年代の子供と比べてかなり鍛えられている。
 心配をする必要もないだろう。
 

 一足に距離を詰め、ドローンの一体を手にした剣で突き斃す。
 

(98) 2024/09/28(Sat) 04:02:58

"トラッシュ" イオニス


「まあ、街には戻れるだろうけれど。
 時間が掛かると足手纏いを大勢連れてくるかも知れないし
 ちょっと"巻き"でいったほうがよさそうだ――ねっ!」


 言葉と同時に振るった剣から放たれた衝撃波が
 上手くドローンを数体巻き込んだようだけれど
 どうやらどんどんと増援が送り込まれてるようで。
 "敵"の数は減っているようには思えなかった。


 ここから先は、我慢比べになるのだろうか、と
 少しだけ、私は辟易とした気持ちになったのだ。
 

(99) 2024/09/28(Sat) 04:03:55

"トラッシュ" イオニス




「――ほい、っと」


 といっても、無限に兵力があるわけでもないようで。
 50を超えたあたりから数はどんどん目減りしていった。
 握りしめた拳で打ち据えて、そのまま地面に叩きつけたドローン。
 今ので斃した数は70程。周辺には敵性物体は感じられず


 武装だけを見れば十分このドローン群は危険だったので
 潰しきれたことに安堵が出る。


 しかし、これだけの量のセキュリティを擁しているなんて
 あのコアの中身は一体何なんだろうか、なんて、思考を巡らせた時
 

(100) 2024/09/28(Sat) 04:05:33

"トラッシュ" イオニス


 一際大きな気配に弛緩した空気が引き締まった。 
 そして気付いてしまう。あの大量に迫ってきたドローン群
 あれは単なる時間稼ぎに過ぎないのだという事を。


 この"大物"を持ち出すまでの繋ぎでしかない事に。
 ゆっくりと此方に向かう戦闘用であろうメカ。
 人の形をとって、人より大きく、けれど大きな球体を頭部に持つ
 その戦闘用メカは、今までのドローンとは比べ物にならないと
 確信した私は油断なく構えを取る。


 しかし、戦闘用メカの行動は、私の予想を超えるものだった。
 

(101) 2024/09/28(Sat) 04:07:06

"トラッシュ" イオニス


「――」


 メカが起動音を鳴らした直後、周囲の景色が変化してゆく。
 といっても、どこか別の場所に移動したというわけではない。
 目に映る光景が、現在地とは全く異なる姿になっていった。 


 足元は金網の床。薄暗い室内のような場所。
 宙空に浮かぶのは幾つものモニター。
 周囲を取り囲むように配置されたその画面の中。
 モニターに映されているのは、テストパターンのよう。
 

(102) 2024/09/28(Sat) 04:08:13

"トラッシュ" イオニス


 嫌な予感がした。本能、勘ともいうべきそれに私は従う。 
 身体に活力を与え続ける印を術で刻む。
 持久力を上げる事なんて普段はやらない。
 それをするまでもなく、無力化すればいいのだから。


 しかしどうやら、この"大物"はとても頑丈そうに見えて。
 自然、長期戦への備えを選んでいた。



 その行動は果たして正解だったのか。
 答え合わせをするのにさして時間はかからない。
 

(103) 2024/09/28(Sat) 04:08:45

"トラッシュ" イオニス


 メカから聞こえる機械音と共に、頭部にある"目"のようなもの
 そこに光があつまってゆく。
 収束した光は宙空に浮かぶモニターに放たれ――


「――やば」


 モニターからモニターへ、すさまじい速度で乱反射してゆく。
 光を追うのは途中で止めて、防御姿勢を取ったのは無意識だ。
 

(104) 2024/09/28(Sat) 04:09:42

"トラッシュ" イオニス

 
 叩き込まれた光。衝撃、熱、痛みに膝をついてしまう。
 腹部にあてがった掌が熱を帯びる。
 術による負傷の回復を図ったけれど、それを邪魔する様に
 "敵"は腕部に出力させたブレードで突進攻撃を敢行してきた。


 あの"乱反射するレーザー"は対処が非常に難しいけれど
 直接的な攻撃ならばいくらでも対応が出来る。
 突進攻撃の後、間隙なく放たれる"敵"の攻撃を回避しつつ
 なんとか負傷の治癒に成功したけれど、"敵"はまた
 甲高い音を立てて光を収束し始めた――
 

(105) 2024/09/28(Sat) 04:10:26

"トラッシュ" イオニス


 何度か乱反射する収束レーザーを受けて傷を癒して
 読み取れたことがある。
 収束レーザーは一度はなってしまえばそれなりのクールタイムが要る
 どうやらこの収束レーザー以外に"敵"には直接的な攻撃しかない。
 そして、間隙の直接的な攻撃は十分に対処が可能。


 つまり、こいつの攻略方法は…


「レーザーに耐えて動かなくなるまでぶん殴ればいい、か」


 身も蓋もない話だが今の私に出来ることは少ない。
 こちらが傷を癒すことが出来なくなるまで消耗する前に
 "戦闘メカだったもの"に変えてやれば万事解決する。
 ならもうやることは一つ。何も考えずに殴るだけ
 

(106) 2024/09/28(Sat) 04:11:10

"トラッシュ" イオニス



「それじゃあ、もう一、回我慢比べといこうか――」
 

(107) 2024/09/28(Sat) 04:11:58

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
疲れた。眠い。寝よう。おやすみなさい!

(-104) 2024/09/28(Sat) 04:12:38

【独】 "トラッシュ" イオニス

/*
眠すぎて句読点の位置間違えとるぅ! あーっ!


恥ずか死する…

(-105) 2024/09/28(Sat) 04:14:08

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
いーおーにーすーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

(-106) 2024/09/28(Sat) 07:26:18

【独】 越境貿易商 マーチェンド

/*
>>96このルビも ほんとうに もう ……!

いやもう本当に表もお墓も、全方面にサイリウム振りっぱなしにしたい気持ちいっぱいなのですが
いまはおてがみのほうがんばってまとめましょうね

(-107) 2024/09/28(Sat) 07:37:32

探偵殺しの泥 ガァド



 …嵐が吹き荒ぶ
 風雨が 雷が 穏やかな海を襲う
 虚の闇に逃げ込んだ動物たちは その泥は
 皆々 自分のところに落ちてはくれるなと
 願い続ける 祈り続ける

 

(108) 2024/09/28(Sat) 08:50:14

探偵殺しの泥 ガァド



" ザアアアッ ザアァァァッ "

     "ガララ…ガララララ……"

"ドオォンッッツ パチパチ…パチパチ…"



     "ガララ…ゴロロ…ガラララ…"




     "  カッッ!!!  "


”  ピシャアァアン!!!  "


 

(109) 2024/09/28(Sat) 08:55:36

探偵殺しの泥 ガァド



『……  ………ーー!!!!』


遥かな上からパチパチと 何かが爆ぜる音がする。
先程の雷鳴 空を切り裂く雷霆の怒りが
…これまで 護ってくれていた
偉大な大樹に降り立ったのだ。
罪人を隠すことを咎めるように


『…っ、……っっ』


バチバチ、パチパチと爆ぜる音。
どうやら衝撃で幹そのものに火がついたらしい。
葉が多いために雨風から 身を守れていたそれは
今は自らを蝕む炎さえ護り そのまま諸共燃え上がる。

(110) 2024/09/28(Sat) 09:01:25

探偵殺しの泥 ガァド



当然いずれはここが燃え上がる。
そうでなくても、上層が燃え上がっている以上ここにも熱は伝わるだろう。
泥の体が蒸発してしまうと一体どうなるのか…想像しようにも そうなったことのない以上泥の頭ではすることなど出来はしない。

『……っ、 …‥……ッッッ』

バリケードで入り口を塞いでいるせいで、
外に出ることも、手紙を出しに行くことも
鞄や無数の小瓶たちを外に連れ出すこともできない。

上の方では何かが崩れるような音がする


終わる こんどこそ


すべてが  ものがたりが   ぜんぶ

(111) 2024/09/28(Sat) 09:20:56

探偵殺しの泥 ガァド





  おわっ て し  まう


  なにも   かも


  ■に つたえたかった ものがたりが

  
  ようやく  みつけた


  ■■■■■・■■■■■■の 


  さいご の ■■■が

(112) 2024/09/28(Sat) 09:23:09

探偵殺しの泥 ガァド






………… 化物はその体を溶かす。


どろり 身体の形を無くしてしまうまで


増え続ける泥の肉体で 


護るべきものの上に覆いかぶさる


そうしたい そうありたいからそうするんだ

(113) 2024/09/28(Sat) 09:27:07

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 疼躊化葬 コルデリア

[封筒や便箋に使われている紙やインク、差出人記載の内容については前回と変わりない。
 丁寧で少し力強めの筆致も、以前と大差ないが――]


 コルデリアさん

 私からの手紙にお返事をくださり、ありがとうございます。
 偶然受け取ったものとはいえ、過去に訪れた星からの
 お手紙ということもあって、不思議な縁を感じます。

 そういえば、私が初めてエンデを訪れた際に、
 少しだけですが、公園や墓地の辺りで
 エンデの子供たちと話した覚えがあります。
 私が他の惑星の人なのかとか、この花が綺麗だよとか、
 そんな他愛ない話程度ではありましたが――
 もしかしたらその際に、コルデリアさんと
 お会いしていたことも、あったのかもしれません。

(-108) 2024/09/28(Sat) 09:29:31

探偵殺しの泥 ガァド





…だって  そう
だれか に   きづいて  ほしいから


"きみ" に  であって  ほしいから


この  ものがたりを    しゅうえんを


"  きみ " の せかい に とどけたいから

(114) 2024/09/28(Sat) 09:31:56

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 疼躊化葬 コルデリア


 私がお会いした美術家の方が、コルデリアさんの
 ご友人かもしれないとのお話に、少し驚きました。
 あの方は花だけでなく他の題材の絵画にも優れ、
 また、物腰も人となりも優しい印象だったことなど、
 コルデリアさんのお話と符合するところが、
 確かに幾らかあるように覚えています。

 その美術家の方は現在、ゲッカに居住しています。
 美しいものを愛し、美術・工芸品の輸出にも携わる
 妖魔が治める山の麓で暮らしていた筈です。
(幾らか前に作品の感想の件で手紙をお送りしたのですが、
  その方からのお返事をまだいただいていないため、
  もしかしたら今は、別の山の麓などに
  移られているかもしれませんが……)
 

(-109) 2024/09/28(Sat) 09:33:40

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 疼躊化葬 コルデリア


 私が現在のエンデを訪れることについても、
 思うところを率直に伝えてくださり、ありがとうございます。

 今コルデリアさんがいるエンデは、本当に、
 あの頃の美しく豊かだった小惑星からは
 かけ離れた姿になってしまったのですね。

 かつて、私が訪れたことのあるリージョンの中にも、
 それまでの平穏が一夜にして崩れた国がありました。
 かの国の体制は必ずしも理想的とは言えませんでしたが
 町の人々の明るさと自然の美しさは、確かに存在しました。
 けれどもその思い出も今では、革命による争乱を経て、
 傷ついた人々と瓦礫の街の記憶に塗り替えられています。

 それだけに、美しく暖かなあのエンデの思い出を
 記憶の中だけでも綺麗なまま残してほしい――
 コルデリアさんのその思いは、私にも理解できます。
 

(-110) 2024/09/28(Sat) 09:33:58

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



 ――……。


 返信を綴っていた俺はこの時、終焉の星から手紙を送ってきたその人に対し、“沈黙の嘘”を吐くのをやめた。
 別に、説得のためだとか考えた訳じゃない。ただ、俺「も」打ち明けるべきだと考えたからだ。……向こうにその心算は無かったんだろうが、さ。

(+60) 2024/09/28(Sat) 09:34:35

探偵殺しの泥 ガァド







…燃え上がる 大樹の下。
爆ぜる音の向こう側。
嵐は止まぬ。嵐は荒れる。


しじまのうみを 飲み込んで。

(115) 2024/09/28(Sat) 09:34:40

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 疼躊化葬 コルデリア


 実をいうと私自身も、既に故郷を失っている身です。
 厳密にいえば、故郷があった場所にはまだ
 同郷の友人らが僅かに残って暮らしているのですが、
 それでもかつての姿からは変わり果てたと聞きます。

 とはいえ、人と木々が共生していたエンデとは異なり、
 私の故郷は、さる大企業が実験・研究目的で
 設立した人造のリージョンのため(「ペリエンス」といいます)
 必ずしも「美しく暖かな」場所だったとは言えません。
 それでも共に過ごした人々との優しく穏やかな日々は、
 私の記憶の中に確かに残っています。
 
 ペリエンスは実験中の事故が原因で廃棄され、
 今はリジェットXという名で呼ばれています。
 もしも私が、今のリジェットを訪れたならば、
 かつての故郷で過ごした日々や
 あの事故で失った家族たちとの思い出が
 私の中で一体どうなるのか、考えもできません。

(-111) 2024/09/28(Sat) 09:35:01

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 疼躊化葬 コルデリア

[この文面の文字には、丁寧さの中に幾らかの乱れがみられる。
 文章の後のほうになればなるほど、文字の乱れが目立つようになる。]


 その意味でも、思い出は綺麗なまま残してほしい、
 という思いは理解できます。
 その一方で、私には拭えないままの未練もあります。

 あの実験の事故で帰らぬ人になった私の義母は、
 その最期の時に、果たして誰かに傍にいて貰えたのか。
 私はどうして、あの事故が起こった時に、
 自分さえ望めば傍にいることのできた筈の
 義母の元にいなかったのか、と。

 自分が譬え誰もかれもを助けられるヒーローでなくても、
 あの人だけでも助けたかった。助けられずとも、
 せめて、ひとりきりにはしたくなかった。
 あの人がいくのなら、私も共に死にたかった――
 そんな後悔の念に、今でも駆られてしまうのです。

(-112) 2024/09/28(Sat) 09:35:21

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



  ……いや。
    未練を、苦悩を、痛みを、
    吐き出したかっただけ、なんだろうな。

 

(+61) 2024/09/28(Sat) 09:36:24

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 疼躊化葬 コルデリア

[これ以降は再び、最初の方の文面と同様の、少し力強く整った文字が並んでいく。]

 私の身の上を長々と綴ってしまいましたが、
 こうした想いがあるが故に、もしもあなたが、仮に、
 ひとりで最期を迎えることを恐れているのなら――
 会ったこともないかもしれない私でも良いのなら、
 せめてコルデリアさんの傍にいたい、と望んでいます。
(もてなしのことについては、どうか、お気になさらず)

 勿論、私がエンデの地に辿り着く時までに
 間に合うかはわかりませんし、
 今からではもう遅いのかもしれません。
 もし間に合わなかったその時には、
 遺体は埋葬いたしますので、ご心配なく。

 よく見知った知己よりも、縁もゆかりもない他人にこそ
 頼みやすいこともこの世にはありますから、
 私で差し支えなければ、ぜひお任せください。
 私は人の頼みを背負うことには慣れているので、
 どうか、謝らないでいただけると嬉しいです。

(-113) 2024/09/28(Sat) 09:37:06

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 疼躊化葬 コルデリア


 あなたの未練について、エンデの人々に話してしまうと
 恥ずかしい……というのであれば、
 ひとまずそれについては、私たちの間だけの
 内緒話ということにしてしまいましょうか。

 たとえ過去のことについて忘れてしまっても、
 今を幸せに生きられるなら良いと、私も思います。
 そしてそう思えるコルデリアさんも、本当に
 心根の優しい方なのだと、私は思いますよ。

 最後になりましたが、労りの言葉をありがとうございます。
 こちらも慌ただしい身ではありますが、
 無理なく日々を過ごしています。
 どうかコルデリアさんも、無理なくお過ごしくださいね。


  ハルガハラの街の、夜空の下より
  マーチェンド

(-114) 2024/09/28(Sat) 09:38:20

【墓】 越境貿易商 マーチェンド



 ――………………。


 あの人への返事をここでしたため、封をした今。
 残りの便箋も封筒も、1枚ずつが残るのみ。

 ――あの妖精/人間ひとたちの安否を問う手紙は、
  多分、俺からは、今は送っちゃいけない。
  あの日のヘロンからの最後の忠告は、部外者である俺に
  あの国のことを記憶させながらも、
  それでも「革命」の巻き添えにさせないためだったんだろうから。

(+62) 2024/09/28(Sat) 09:42:43

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 ――………………。
   これは少し、気が早いかね。
   例のステアが治まったってニュースも、
   あれから特に見かけてはいないし。


 それでも手元に在る最後の1枚を、
 アイツに送ろうと考えたのは――

(+63) 2024/09/28(Sat) 09:44:40

【秘】 越境貿易商 マーチェンド > 爆発爆散 ベアー

『ベアー

 おひさしぶり。マーチェンドです。
 このてがみが とどくころには ステアも おさまっているはずだ。
 このまえは ステアについてしらせてくれて ありがとうな!

 このまえ、「まっててね」ってかいてくれたのに、
 またずに てがみをおくってしまって しつれいするが……

 おれは いつか、リジェットXにかえってくる。
 いつ かえれるかは まだ きまってはいないが……
 かならず ちゃんと かえってくるさ!

 それはそれとして、ベアーとのぶんつうも
 つづけていけたら うれしい。
 またいろいろな はなしを きかせてくれよ!

  マー・チエンドゥー』

(-115) 2024/09/28(Sat) 09:54:16

【墓】 越境貿易商 マーチェンド


 ああ、「帰れたらいい」なんかじゃなく、
 はっきりと「帰ってくる」って、伝えたくなったからさ。

  ……ああ、これは、ずっと抱え込んでいたものを、
    ここで吐き出せたお陰、だったのかもしれない。

(+64) 2024/09/28(Sat) 09:56:18

【独】 机城勤務 コルンバ

/*
よし! こちらで待機!!!!!


コルンバからのコルデリアさん宛だけまだ書けてないんですが、
エピで秘話という形で送った方が抽出しやすいかな、というのも考えての先送りなので(マーチェンド→蓬儡を後にしたのも実は同じ理由からでした)、エピでちゃんとお返事しますね……!

(-116) 2024/09/28(Sat) 09:58:26

【独】 机城勤務 コルンバ

/*
いまのうちに まにあうかな


マーチェンドの独り言も含めてルール周りのお話を幾らかしていますが、
基本、表(メモ)で言っていないことについては ぜんぶ だいじょうぶです!
というのを全力でお伝えしますね!

(-117) 2024/09/28(Sat) 09:59:51



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59回 残1126pt
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ベアー(3d)
コルデリア(4d)

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蓬儡(3d)
マーチェンド(4d)

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