情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
仔猫 チビ は 南の羊飼い バーバ の名前を書いた紙を箱に入れた。
西の魔女 フローラ は 仔猫 チビ の名前を書いた紙を箱に入れた。
南の羊飼い バーバ は 仔猫 チビ の名前を書いた紙を箱に入れた。
記者 ライト は 仔猫 チビ の名前を書いた紙を箱に入れた。
仔猫 チビ に 3名が票を入れた。
南の羊飼い バーバ に 1名が票を入れた。
仔猫 チビ が断頭台の露と消えた。
今朝は全員が顔を見せた。
何もなかった?
もう怯えなくてよいのだろうか。それとも──……。
村人達は互いに手を取り合う。
ああ、血の恐怖に怯える日々は去ったのだ──……!
名前 | ID | 生死 | 勝敗 | 役職 |
---|---|---|---|---|
赤い木の実 ハムスター | master | 2日襲撃死 | 勝利 | 村人 (村人を希望) |
仔猫 チビ | もっぎゅ![]() |
5日処刑死 | 敗北 | 人狼 (人狼を希望) |
自律魔法人形 ユキナ | moggyu![]() |
4日処刑死 | 勝利 | 村人 (村人を希望) |
西の魔女 フローラ | sakura-mochi![]() |
生存 | 勝利 | 村人 (村人を希望) |
農家の娘 ペコ | sirotae![]() |
3日処刑死 | 勝利 | 村人 (村人を希望) |
南の羊飼い バーバ | milkxxxx![]() |
生存 | 勝利 | 村人 (村人を希望) |
記者 ライト | オレット![]() |
生存 | 勝利 | 村人 (村人を希望) |
/*
お疲れ様です!!
手紙村、初めてでしたがとっても楽しかったです!
みんなの物語がこれからどうなっていくのか楽しみ!!
/*
お疲れさまでした〜!楽しかった。同村ありがとうございました。
フローラも素敵な提案ありがとうでした!!
チノ!!チノちゃん!!見てるか!!!君の話あるよ!!お大事にね!!!
/*
ライトーー!!
新聞にチノちゃんの大陸冒険記の連載OKくれてありがとう!
チノちゃんはこれからもチェーラ大陸を自由に旅してくんだ。
最終話で南の地でのどかに畑を耕して暮らすんだ……!!
(うきうき執筆する魔女さん)
チノちゃん体調お大事にだよ!!
チノちゃんもちゃんとこの村に生きてるよ!!
/*
手紙のお返事はまた後でゆっくり返していきます。
バーバラ待っててくれー!何かエモいお返事返したい。
ユキナのお返事も迷う……!!
フローラ悪い魔女として学びの塔に乗り込んでユキナを攫って「こっちのほうが面白い物語になりそうだろう?」とか言って箒で西の空に飛び立っていきたい……!!(ほわほわ想像するだけ)
うおお!!お返事考えるの楽しいね。
ペコちゃんも墓下で人形の鱗を首飾りにしてくれて嬉しかった!
ペコちゃんのお手紙は可愛くて癒し!(ただ、ペコちゃんって言うととある有名なお菓子のキャラを思い出してしまうんだ……!!)
/*
お疲れ様でした!
手紙村、久々で楽しかったです。
お返事は……ちょっと今日は身内が発熱してどったんばったんしてるため今から返すのだけで……もしそれにお返事いただいても、明日になるかと。すみません
延長、ないかしら……とチラ見しておきます
[トットが布団の虫をやめて
お父ちゃんに話しに行こ、って声をかけた時だったろうか
ひらひら舞うは、光の蝶々
窓の外からやってきたそれがあたしの膝に留まり
青い封筒に変わる様子を、弟は目をぱちくりってさせて眺めてた]
ふふ、凄いでしょ。
文通してるの、あたし。
[誰と?って尋ねられたから
素敵なひととよ、って返してそっとそれを開いたら]
/*
着席はまだ先ですが、みなさまご参加本当にありがとうございました。
可愛いセットで村したい〜!がスタートだったので、とても楽しかったです。
とりあえず延長しておきます!
(ご参加は任意で大丈夫です)
村の設定が変更されました。変更された箇所は以下の通りです。
村の更新日が延長されました。
わ、ぁ……。
[弟も感嘆の声をあげたのは
穏やかな風があたしたちの頬を撫でて、
波の音が部屋に響いたから
川のせせらぎの音とは違うそれに、耳を傾けて
ふんわり香るのは、甘いものと、塩のようなもの
甘いのはお花?塩みたいなのは……これが海なの、かな
あたしたちの村から遠いから、海、いったことないの
だから想像なんだけどさ]
トット、ちょっとまっててて。
あたしお返事書きたいから。
[いいよ、って言われたから
あたしも机の上に広げた草原の馬の便箋に
古びた万年筆でお返事を書く
その様子はとてもうきうきして見えたと、弟談。]
『親愛なるフローラへ』
[返信用の封筒があったから、それに入れる
一回り小さな空の青の封筒には
宛名、必要ないかもだけど
でも、親愛を示すって意味でも
つい書いちゃうのよね]
今日届いたお手紙は、開いたら漣の音と
甘くて、一寸しょっぱい香りと海風が通り抜けたのよ
弟も丁度一緒の部屋にいたから、びっくりしてた
とても素敵だったわ。ありがとう
白い貝殻も可愛い。まるで、朝露に濡れて咲いた
スノードロップみたい
ユキナさんからのお返事が来るのが楽しみだわ
お友達、なれたらいいな
フローラさんは桃色の髪をしているのね
ガーベラは色んな色があるけど、フローラさんと
お揃いの色をユキナさんが選んだのは
きっと、フローラさんを想っての事だと思うわ
お互いが、お互いを大事に思ってるんだろうなって
見てて微笑ましくなったわ
(大丈夫、年齢に関してはシークレット、ね!)
トットにもフローラさんのお話してみようかなって思うの
絶対ワクワクドキドキする筈だわ!
若しかしたらトットも文通したい!っていうかも
冒険。素敵な響きだわ
小さな冒険なら、今からでも始められそうだし
隣村までしかいったことないけど
慣れたら少し足を延ばしてみてもイイかも
知らない国、までとかね!
文通も冒険譚の1つなのだとしたのなら
これも素敵な、サプライズってやつなのかも!
あたし、七色の流れ星に願ったこと
叶っちゃったのかもしれないわ
あたし、恋とかはしたことなくて
家族以上に大事なものとかないから
その気持ちがわかる、とは言えないけど
でも文字を指で拾って、目で追って
その出会いが、フローラさんにとって
とてもとても愛しくて。大事で
人魚姫を好きでい続けてるんだってわかるわ
今も、なお
きっと人魚姫はとても魅力的な子なんでしょうね
語られる続きが、楽しみだわ
追伸:星の欠片を気に入ってくれて嬉しい!
素敵な香りのお礼に大地の贈り物を送付します
次は初夏まで採れない、年2回のとっておき!
南の地より恵みを添えて ペコ
[小瓶に入れた、この時期最後に採取された蜂蜜を添えて
返信用の封筒に入れれば、蝶々は飛んで行く
凄いでしょ?ってトットに微笑めば
凄いね!って目をキラキラさせていた
――ああ、やっぱりすごいな。手紙って!
弟がこんなにきれいな笑顔を浮かべたの、久しぶりだもの]
/*
延長ありがとうございますと、ユキナさんは村建てありがとうございました!
ところで届いたお手紙は魔法ではなく普通に郵送されたで大丈夫でしょうか……?
(なおミントテロには中の人がとてもにこにこしている)
/*
>>-12ペコ
すみません!ユキナからの手紙は魔法で飛んでいっております!
ご都合悪ければ発見した人が届けてくれたていで…
ペコからのものは郵便で届いてます
/*
いえ!発送方法がかいてなかったので
どっちかな?と思った次第で(お返事の順番的な意味で)
ありがとうございます、では魔法の蝶々で届いた
ということにしますね……!
[空に飛び立った光の蝶々。眺めていれば
入れ替わりにまた、光の蝶々がやってきた
あれ?届かなかったの?と弟]
違うわよ!ほら、これ
さっき飛ばしたのと色ちがうもん。
クリーム色でしょこれ……わ!
[掌に少し重みのある手紙が落ちてくる
重みがあるって、思ったのは
手が身じゃなくてラッピングされた青い包み紙のものだった
なんだろ?ってトットも覗き込む。
あたしが包装を開けたら――]
わ。チョコレートだよ!
[美味しそう!!とトットも目を丸くしてる
あたしは、これだ!とぴんときた]
トット。あんたお父ちゃんだけじゃなく
お母ちゃんも今から呼んできて。
そんでね、4人でお茶をしながら
あんたの夢、言ってみなよ。
大丈夫、あたしがついてるし。
甘いもの食べながら怒る人ってあんまいないし。
2人で分けても食べきれないなら
家族みんなで食べよ。これ
[甘いあまい夢のようなそれのように
弟が語る夢は物語みたいに非現実的かもしれなくても
夢は、見なければ抱かないし
夢は、努力しなきゃ叶わない
そーでしょ?ライトさん。と手紙の主に心の、中で
―――それから――――]
『北のライト・ベルターリ様』
お手紙と、プレゼントをありがとうございました
驚いたけど、凄く素敵で嬉しかったです!
あれからトットに寄り添って、暫くして
漸く、お布団から顔を出してくれました
それで、トットが勉強したいっていった理由
ゆっくりだけど、教えてもらいました
弟は、蒸気機関のものを作りたいって
機関車の改良とかだけじゃなくて
あたしとかがおばあちゃんになった頃でも
歩くのが大変じゃないような乗り物とか
収穫のお手伝いをしてくれる農耕器具とか
そういったものを考えて、作る人になりたいって
多分、ライトさんは男の人、でいいのかな?
ライトさんに指摘されなかったら
あたしトットにどうしてなんで教えて!って
ぐいぐいいってトットから教えてもらえなかったかも
だからどうしたらいいのかって悩んだ時
アドバイスくれて、ありがとうございました
チョコレート、実は2人だけじゃなくて
お父ちゃんとお母ちゃん交えて4人で食べました
食べながら、お茶をのみながら
雑談って感じでトットがちゃんと、どうして勉強したいか
お父ちゃんに伝えることができました
お父ちゃん怒ったり悩んだり色んな顔してたけど、でも
そこまでいうなら、とことんやってみろって言ってた
それでね、村の学校の先生とかと色々はなしあって
シルワの学校に夏に、トットが勉強しにいくことになったの
そこで数年学んだあと、ソルの国の首都で蒸気機関のお勉強
産まれてからずっと2人一緒だけど離れ離れになっちゃうの
ちょっと寂しいけど、凄く嬉しいの
だってトットが夢、諦めなくてすんだから
多分ね。トットが留学したらあたしとっても淋しくなっちゃう
だからまたお手紙書かせてね
トットの行くシルワのこと知らないから、シルワのこと知りたいなとか、隣んちの幼馴染が馬の糞投げてくるんだけどどう撃退したらいいかとか
もっとたくさん、ライトさんとお話したいわ!
追伸:蒸気機関車、おっきくて早くて凄いから
好きだなって思うのはわかる気がするわ
運転手さん、制服着てびしって
手を伸ばして汽笛を鳴らす姿、格好良いよね
是非遊びに来て!搾りたての牛乳とか
美味しいチーズとかふかふかのパンとかあるから!
ライトさんの夢は、とても素敵だったのね!
チョコレートに家族で舌鼓 ペコ
[空の青の封筒に宛名を記し
草原と馬の便箋に想いをしたためて
あたしは駅に留まる蒸気機関車へと駆け出していく]
運転手さん!これ!!
[硬貨と、それから感謝を込めて
日持ちのする、今年採れた蜂蜜でできた飴玉が入った
小瓶を添えて、お願いしますと手渡して
空に煙を棚引かせる蒸気機関車がシルワに向けて走り去るのを
ずっと、ずっと、見送っていた]
[それから、少し経って
トットが荷造りしてるの手伝ってたら
窓辺に光る蝶々が留まっているのを見る
カタン、と窓を開けたらあたしの掌にとまって
そして上質な紙の封筒へと変化した]
わ。ユキナさんからだ!
お返事書かなきゃ。
[空の青の封筒に綴る宛名は先日送ったのとおなじ
住所も、宛先も。その人物の名前も
でも、中の馬が草原を駆けてる便箋に綴られた
最初の一文は。前とは違って]
友達のユキナさんへ
お友達になってくれて嬉しい!
ユキナの名前を名付けてくれたの、誰かしら
ユキナが自分で、つけたとか?
学びの塔にも、馬は居るのね
牛からは牛乳、羊からは羊毛が採れるから
そのまま飲む牛乳、或いはバター、チーズっていったものに加工したり
羊毛は毛糸にして服に使ったり
色々、もしかしたらユキナの身近にソルの国の製品が
あるかもしれないわね!
自分の手で、命が生まれる瞬間に立ち会うと
なんか凄いぶわあって、きらきらがね
見えるかのように感動しちゃうの
蒸気機関車は、石炭と歯車とかそういったので動くけど
あたしの日常だと逆に魔法でいろいろできるっていうのが
凄いなって思うのよ。珍しいから
この手紙の蝶々だって、凄いなっておもうの
魔法の研究する場所、そんなところがあるんだ。凄いのね!
ユキナもそこの生徒さんなのかしら?
傍に居て欲しいっていうことは
博士にとってユキナは大事な人なのねきっと
弟とは喧嘩したりもするけど仲良しよ
ユキナは一人っ子なのかな
でもこの夏に、弟はシルワに留学しちゃうから
ちょっと寂しいなって思ってる
魔法と植物。って関係性があるのかな
研究ってことは植物が早く育つようにとか?
種、嬉しいな。ありがとう
丁度育ててたものを収穫しちゃったから
次何植えよかなって考えてたの
是非育てさせてもらうわ。お茶にするの楽しみ!
追伸:春先にあたしが刈った羊の毛で作った
毛糸を2つ贈ります
小麦を栽培するだけじゃなくて
こんな感じのものを作って、
出荷してたりするのよ。あたしたち
ユキナの1日が毎日、素敵な物でありますように
貴女の友達 ペコ
[丁度、今日の昼に行商人さんが広間にやってくるから
その時に託さなきゃって出かける準備
ペコ、ユキナさんってだーれ?
と尋ねる弟に、にっこり笑う私は言うの]
あたしの、お友達!!!
[行商人さんに手紙を託した時に
渡されたのはバーバからのお手紙
それに添えられた2人分のマフラーと
震える文字に、書かれた内容に
あたしは歩きながら読んでいたのを止めて
手に持って、掴んで。走り出した]
トット!!!
[留学用の荷物は梱包し終えて
後は留学するまでの間、のんびり皆と別れを惜しむ
……という弟の予定を狂わせる姉が私だ]
バーバんち、いこ。
お母ちゃんとお父ちゃんに言って
一緒にいこ。
[え?何???と言ってたけど
手紙を見せたら、トットも頷いて
お母ちゃんにも見せようと、2人で母を呼びに行った
結果。お母ちゃん含め3人で
『届け先』の住所まで、蒸気機関車に乗って行くことになったのだ]
[蒸気機関車から見る景色は普段だったらとてもわくわくするけど
今でもとってもきれいだけど
焦燥のようなものがあたしを呼んでいる
あたしの首にはマフラーがまかれ、緑の鱗の首飾りがその下にある
トットにも同じ色違いのマフラーがまかれてて
あたしが作った、白い貝殻にひもを通した首飾りをつけてる
お母ちゃんも、何処か心配そうな様子で窓の外を、見てて
駅に到着したら、今度は馬車でその場所へ
到着までに退院してたのなら
馬車でバーバんちにいくかもだけど
もしまだ、バーバがその場所にいたならそこで]
バーバ!!
[あたしと、弟と、お母ちゃんが貴女に、逢いに来たの]
/*
バーバへのお返事は
手紙の返信というより入院先に逢いに行ったで!!
ってなってしまったという。
バーバ体調不良らしきなので
ペコ一家マイナスお父ちゃんが逢いに行ったよーだけで
……顔見せしたよだけでかまいまへん
リアル大事に……
──学びの塔:博士の部屋──
[今日も人形は博士のためにトーストを焼く。
昨日よりは焦げなかったトーストを博士は美味しそうに食べる。
いってらっしゃい、といえば頬にキスをされる。
今日も博士は”正気を失っている”状態であった。]
……体の調子は、悪くない?
[思わずそう聞いてしまったのは、博士の”正気を失っている”期間がいつもより長いからだった。
今までは一晩眠ればまず治っていた。
こんなに続くのは初めてだ。]
[大丈夫だよ、と博士は笑った。
そうして人形の頭を優しく撫でる。
──お前がいてくれるのだから、元気だよ。
──ずっと、パパと一緒にいておくれ。]
……パパ、は、わたしがいると嬉しい?
わたし、必要?
……そう、そうなの……
[肯定されてしまって人形は何も言えなくなった。
じゃあねと出かけていく博士の背中を見送って、閉まっていく扉をぼうっと眺めている。]
[ここにいる人形は博士の役に立っている。
だって博士は嬉しいって。幸せだって。元気だって。
それなら──きっと、これでいいんじゃないか。
そう答えをだす自律思考とは別に、別の考えを紡いでしまう。
……だってわたしは、外に出たい。
もっと他の人の役にも立ちたい。
博士とわたしだけではなくて、フローラやライトやペコや、もっと見知らぬ人たちと出会って。
羊を見て、明るい夜を見て、海を見たい。]
[人形なのに、思いが二つある。
矛盾した結果を吐き出してきた自律思考は、それ以上はどうにもポンコツのまま沈黙している。]
―新聞社 昼間のオフィスー
[お昼休み終わりの心地よい眠気。少しずつ暖かくなってくる気候。
くわぁっ、と猫科動物のように大口をあけ欠伸をすれば、先輩に丸めた紙の束で小突かれた。]
いてっ!…えっ、全然寝てないですよ!セーフ!っす!
[慌てて目尻の涙を拭って背筋をびしっ!と伸ばせば、先輩は呆れたように笑った。
ちゃんと手紙番の仕事するんだぞ、と声を掛けられ敬礼で見送る。]
……ふぅ、行ったか?
いやぁ、こんなに天気が良いとどうも仕事をする気にならない…
って言ってたら手紙来たな。
[窓からまるで甘い匂いに誘われるかのようにふらりと入ってくる蝶々。
手に取れば返信用封筒に押された薔薇の封蝋。
すぐにピンときた。例の西の魔女だ。
早速、しかしゆっくりと丁寧に開封し中身を読む。]
……西の外れかぁ、それはちょっと遠いな。
でも行けって言われたら多分行かなきゃいけない、よなぁ。
[何かが建った音がしたが気のせいだ。
兎に角この内容を編集長に確認してもらって。]
それから報酬の話と、契約の書類と……文通で原稿貰うならレターセットもこっち持ちが良いよな。
[あの西の魔女の新連載!と告知も載せた方が盛り上がるはず。
その辺りも相談しなければ。]
/*
延長ありがとうございます!!
おおお、素敵なロルがいっぱいだ……!!
今、着席したのでお手紙来た順番にお返事返していきます!
しばしロル書きの海にざぶーん。
[ある先輩は、]
「えっ、西の魔女が短編書くの!?物語コレクターと噂のあの魔女が!?
うわぁ、色んな文章に触れてる人が書く物語なんてご馳走じゃん!」
[と飛び跳ねて喜び。別の先輩は]
「願いを叶える魔女が新聞社相手にお願いしてくるの、なんだか面白いな。
話題性抜群だし、売り上げ伸びるし良いことだらけだな。」
[と面白がりながら回りまわって懐に入ってくる物に思いを馳せる。
大体この2つの評判に割れていたが、目の前の編集長は若干違った。]
「……願ったりかなったりだが、本当に何も裏は無いのか?
我々が何か彼女にお願いをしているという形になれば、代償が発生したりしない?」
いやいや無いでしょ!だって元々はこっちがお願いしている訳じゃ無いんですから!
[魔女からの手紙と原稿を二度、三度眺めて編集長は煙草の煙を吐く。
苦手なんだよなぁ、この匂い。]
兎に角、宣伝打てば売り上げ自体は上が筈なんで僕達にも悪い話じゃないですよ!
ほら、契約書もある程度書いてるんスから、ちゃちゃっとOK出してくださいよ
正直彼女のネームバリューが無くても面白い短編なんですから、大丈夫ですって!
[ね?と首を傾げて編集長を見れば、煙草を灰皿に押し付けているところで。
まぁいいか、その代わり、と編集長は顔を上げた。]
そのかわり?
[ライト、お前一回見てきて信用できそうかどうか一応確認して来い。
……頭の隅に追いやっていた予感が当たってしまった。]
西の魔女フローラ様へ
早速原稿をいただき、ありがとうございます。
編集長に確認を取りましたところ、このまま早速掲載したいくらいだ、との言葉を貰いました。
僕は今回の舞台である「白の街」は行った事が無いのですが、情景が目に浮かび実際に訪れてレモンスイーツを食べたいと感じました。
飛び入り参加の舞台も非常に魅力的ですね。このまま無事に色んな場所を楽しく駆け回って欲しいと感じる、素敵な少女でした。
つきましては、このまま契約をさせて頂きたく思います。
詳しい内容につきましては別紙で契約書を添えますので、内容ご同意いただけるようであれば署名をご記入の上返信用封筒で送り返していただければと思います。
追伸
今回の連載の編集担当ですが、引き続きこのまま僕が務めさせていただく事になりました。
何かお困りの事や相談事があれば、お気軽にお手紙ください。
カルカイト新聞社
シルワ帝国
ライト・ベルターリ
[本文の通りに書類が1枚、返信用封筒が1枚同封されている。]
[次の日も、博士は”正気を失った”ままだった。
一度だけ扉越しに視線があった助手の人は、人形を睨みつけていた。
だけど博士は人形を必要だと言ってくれた。
いてくれれば幸せだと。
それならわたしは──博士の役に立っているのではないか?
自律思考はそれを肯定。肯定。肯定する。
自律思考を何度回してもそれは肯定だった。
だからわたしは博士の役に立っている。]
…………でも……、わたしは……
[かたり、と郵便受けに音がする。
人形は思わず閉じたばかりの扉に駆け寄った。]
[そこには空の色の封筒が入っている。
宛名も同じ、だとすれば差出人は一人。
封を切って立ったまま中に目を通す。
伝えられる情景は、人形の想像を超えるものばかり。
思わず手紙片手に台所へいって、今日使ったバターをひっくり返してしまった。]
あっ、ソルって書いてある!
すごい、ペコの国の、バターかも……。
[一つ発見したらもう一つ気になるというもの。
人形はしばらく手紙片手に、自分の服や博士の服などをひとしきりひっくり返していて、一通り埃をたててからようやっと返事を書き出した──……]
[魔法で蝶になって飛んできた封筒は紫色で、白猫の絵が描かれている。
中はお馴染みの真っ白い便箋に、少し角張った文字が並んでいる。
たどたどしかった線は少しだけ自信を持って、文字を綴っていた。]
友達のペコへ
ユキナの名前は、お友達のフローラつけてくれました。
西の魔女、とも言われています。
ペコのことはフローラから教えてくれました。
この手紙は、フローラが作ったものです。
だからフローラはすごい!
馬は乗ったり、馬車を引いたりします。
わたしも、ソル国のバターつかってました。
博士のセーターもソル国のものでした。
つながり、ないと思ってたけど、あってうれしい。
毛糸ふわふわで嬉しいです。
羊、絵では知ってるけど見たことないので。
あの毛がこの毛糸になるの、ふしぎです。
これも、とても魔法だと思う。
博士は、わたしは大事じゃないです。
だけどわたしはそれでもいいと思う。
博士の役に立ててるなら、いいと思います。
ペコは弟の仲良し、いいな。
わたしは同じ素体の人形いません。
違う素体の人形はいたけど、全部活動止めました。
離れると寂しい、いないと寂しい、わかります。
でも遠くても手紙あると嬉しい。
ペコの手紙とても嬉しいです。
だから手紙書くといいと思う。
博士はしていないけど植物と魔法の研究あります。
早く育つようにとか、魔法の力を植物からもらうとか、いろいろ。
早く育つかはわからないです。
でもあまり枯れないから大丈夫。
お礼にあげるものがなくてごめんなさい。
博士の部屋から見える景色を描いておくります。
ペコも毎日素敵な日を過ごせますように
友達のユキナより
[便箋をめくれば最後に一枚、色鉛筆で書かれた絵が入っている。
窓の外から見える別の塔とその周りを囲む森、そして空を飛ぶ鳥がかろうじて認識できる程度の、明らかに子供が描いたような絵であった。
端の方には小さく「ユキナよりペコへ」と描かれている。]
/*
わああ!!!ライトが西の孤島に来てくれるだってぇ!?
うふふ!!楽しみに待ってようっと♪
[今日は海辺の街に元人魚と訪れていた。
あれから、何個かの劇団のオーディションを受け。
彼女を受け入れてくれる劇団を見つけた。
その名もセイレーン劇団。
小規模ながらも今勢いのある歌唱特化の劇団だ。
そこの住み込み団員として働く事になった彼女。
劇団や住居の契約を諸々済ませれば、
彼女との騒がしくも楽しい同居生活もおしまいだ。
ボクは特に寂しがるでもなくサラッとして、
別れの挨拶と、彼女の夢の応援をする]
じゃあ、これでお別れだね。
七色の星に願った人間になる夢は叶ったが、
今度の夢は一筋縄ではいかないよ。
まあせいぜい頑張るといい。
ああ、相応の対価を差し出すなら君の願いも叶えるが?
なぁんてね、フフフッ!
[ボクは悪どい笑みを浮かべて見せて、
彼女が「自力で叶えるわよ!」と怒る様子を見守る。
そう、それでいい。
夢は自分で叶えてこそ価値がある]
[彼女との別れ際。
劇団のチラシやグッズなどを押し付けられつつ。
(彼女なりの感謝の気持ちなのだろう)
孤島の家に帰れば、いつもより広く静かに感じた。
まあ、軽い感傷だ。
すぐに一人の暮らしになれるだろう、と思い直す。
と、窓辺に伝書鳩が止まっているのに気付く。
手紙を開くとそこには──]
ああ、なんて美しい願いだ……!
[ほう、と吐息を零して手紙を抱き締める]
[さっそく手紙をしたためよう。
魔女として伝書鳩より魔法で届く手紙の方に信頼を置いていたが、この伝書鳩は賢いらしく返事を書き終えるまで待っていてくれた。
思えば、最初の手紙も伝書鳩が届けてくれた。
だから今回も書いた手紙を伝書鳩に託して飛ばそう。
パンくずと水を与えて伝書鳩を労えば、
手紙を携え飛んでいくその後姿を見送ろう]
[伝書鳩に託した手紙。
蒼い封筒に真紅の薔薇の刻印。
白い便箋には流麗な筆致で文字が書かれている]
親愛なるバーバラへ
美しく素敵な願いを聞かせてくれてありがとう。
とても心が揺さぶられたよ。
ああ、やはり物語は──、世界は美しい。
バーバラの願いはきっと叶うよ。
西の魔女が断言しよう。
もちろん対価はいらないよ。
だってこの物語に魔女が入り込む余地はないからね!
西の魔女、フローラより
[伝書鳩を見送っていると魔法の封筒が舞い込んでくる。
これは、学びの塔のもの。
書かれた文字の筆跡からユキナからのものとすぐ分かった。
早速読もうとするが、
封筒の端に遠慮がちに収められた編み紐を見つける。
ピンクと赤と白で編まれた可愛いものだ。
手紙を読んでみると、どうやら編み紐はミサンガらしい。
可愛らしい贈り物に微笑みつつ。
魔法でミサンガを操り左手首に結んでおこう。
願いが叶うおまじないだ。
それにこれなら対価もいらない優れもの!]
[手紙を読みながら、
ユキナの語彙力が増えて彼女の成長を感じる。
質問も増えて色々な事を考える時期なのだろうと、
子を見守る親のような眼差しになる。
ただ、博士が元気がないと聞けば少し悩む。
10年前にユキナを作った博士だ。
娘に似た人形を作る姿に危うさを感じていたが。
ユキナの手紙からはどう博士に元気がないのか分からない。
体の病気か、それとも心か。
それによってアドバイスも変わってしまうから。
いつもより慎重に、考えながらペンを走らせる]
[ひらひらと光る蝶が蒼い封筒に変わる。
真紅の薔薇の封蝋に、今日の便箋は海底で人魚が泳ぐ絵が描かれたもの。
そこにいつもより丁寧な筆跡で書かれた文字が並ぶ]
親愛なるユキナへ
首飾りを喜んでくれて嬉しいよ。
今日の便箋に描かれているのは海に住む人魚の絵だ。
歌が上手く海で生きる子たちだよ。
ユキナって名前も喜んでくれて嬉しいよ。
ボクの名前は誰が付けたかって?
ボクの場合はボクを生んだ母親だったよ。
花のように美しい子になるようにと名付けてくれたそうだ。
ユキナがペコとも友達になれたらいいな。
二人の友達エピソードも聞かせてくれると嬉しいよ。
博士と仲良く暮らしているようでよかったよ。
星の話や歴史の物語もいいものだ!
フフッ、ユキナも物語好きでなによりだ。
だが、博士は元気がないのかい?
”ちゃんとした博士”には元気がないとダメなんだね。
手紙からは判断が難しいが……、
まずは博士にユキナの気持ちを話してはどうだろう?
言葉にしないと伝わらないものもあるからね。
その上で博士とどうすれば元気になるか話し合えるといいが……
……話し合いによる解決、これは時に人間同士ですら難しい。
どうしても手に負えない時はボクを呼ぶといい。
久しぶりに学びの塔に行くのも楽しそうだ。
ユキナに心はあるとも!
心があるから美しさを感じたり悩んだりする。
花は色褪せないよう魔法をかけてガラスで保護してから本のしおりとして愛用しているよ。
ミサンガ(この紐の名前だ)もありがとう!
さっそく手首に着けてみたよ。
願いが叶う日を楽しみに待つ事にするよ。
ユキナは博士が大切なんだね。
どうか博士が元気になるように……。
西の地から祈っているよ。
ユキナにも素敵な一日を!
君の友達フローラより。
[飛んで行く蝶を見送りつつ。
ユキナが心配する博士が元気になるといい。
どうかボクが学びの塔まで出向く事がないように祈ろう。
(だってボクは悪い魔女!
行動基準は物語が面白くなる方へ!なのだから。
こんなバケモノを世に放たないでくれよー?)
そう、切に切に祈っておこう]
/*
こんばんはぁ。
のんびりペースの参加でごめんよぉ。
ペコとフローラはお返事ありがとうねえ。
のんびりお待ちいただけるとうれしい。
[そうして空を見上げていると飛んでくる蝶。
返信用の封筒に入った青空の便箋にふっと微笑む。
相変わらず素直な感性が瑞々しい文章だ。
便箋の他に、今日は小瓶も入っていた。
黄金色のとろりとした甘い香りは蜂蜜のもの!
貴重な贈り物に微笑みつつ、
ならばボクからも、と贈り物を添えよう。
そうだ、セイレーン劇団の土産物があったはず。
持ち帰ったものの中から良いものを選び。
便箋にペンを走らせていこう]
[ひらひらと蝶が舞い降り蒼い封筒に変わる。
いつもの薔薇の刻印と便箋に返信用の封筒。
それと小さな手の平に収まる木箱が一つ。
蓋を開けるとゼンマイ仕掛けのオルゴールが美しくも陽気な音色を奏でだす。
封筒の中には便箋の他にもチラシが一枚。
セイレーン劇団の最新の演劇の宣伝が入っていた。
内容は陸に憧れた人魚が人間となり様々な試練を乗り越え王子と結ばれるロマンあり冒険ありの一大エンターテイメントらしい]
親愛なるペコへ
フフッ、喜んでくれたなら嬉しいよ。
この前の便箋には魔法で海の記憶を染み込ませたんだ。
海を知らないペコへのサプライズだよ。
白い貝殻も気に入ってくれたならよかった。
スノードロップは逆にこちらでは珍しいな。
ペコの住む地方の話も海暮らしのボクには新鮮だな。
よかったらまた美しい自然の話を聞かせておくれ。
ユキナとは10年ほど前からの付き合いかな。
ペコとユキナもそれくらい友情が続くといいと願うよ。
(フフッ、年齢はレディのトップシークレットだからね)
トットとの文通も歓迎するよ!
それにしても、仲のいい兄弟のようだね。
文面から滲む仲の良い感じが微笑ましく思うよ。
冒険はいいものだよ!
知らない国へ思いを馳せるだけでも良いものだ。
もし本当に知らない国へ行くのなら、西のマーレにある白の街に来るといい。
ボクはその近くの孤島に住んでいるからね。
来ると聞けば観光案内くらいはできるはずさ。
今日入れたチラシの劇団も白の街にあるものさ。
オルゴールも劇で歌う曲らしい。
ミュージカル役者を目指すボクの知り合いがくれたんだ。
これも素敵なサプライズかもね!
ペコの願いが叶えられたならよかったよ。
さてと、この前話した人魚姫の話をしよう。
ボクは人魚姫に人間になる対価に様々な試練を与えた。
人魚姫の想いが本物か確かめるためにね。
だが、人魚姫は負けなかった!
最後は王子に想いを伝えて結ばれる。
そうしてボクはそんな二人を遠くから見守るのさ。
人魚姫が愛したこの海と、人魚たちの幸せをね。
どうだい? 素敵なハッピーエンドだろう?
[そこまで書いて、ふっと自嘲する。
ああ、なんて陳腐なハッピーエンドだ。
本当のあの子は海の泡になって消えたのに。
可哀想な人魚姫。
王子に幸せをゆだねなければ、
魔女に願いをゆだねなければ、
あるいは違う結末だったかもしれないのに。
──そう、数百年前からもしもの結末を考え続けている]
ああ、きっとボクは今でも人魚姫が好きだよ。
そしてこの海のことも大好きだ。
でもね、ペコと話していると思うんだ。
広い草原や黄金の稲穂の広がる麦畑。
そういう世界も見て肌で感じてみたいなって。
もしかしたらフラっとペコのいる場所に行くかもね。
その時はとびっきりのサプライズを用意しよう!
追伸、素敵な大地の恵みをありがとう!
蜂蜜はボクも大好きさ。
お茶や料理に大事に使わせてもらうよ。
蜂蜜入りホットミルクが大好きなフローラより
[飛んで行く蝶を見送りながら。
どこか晴れやかな顔で空を見上げた。
もう数百年と悩んだんだ。
そろそろ新しい物語を綴り始めよう。
ボクと、ボクの周りの人々との物語を。
潮風が頬を撫でる]
──ああ、世界は……美しい。
[ボクは夢見る少女のように呟いた]
/*
うぅー、ライトにお返事書きたいけど夜も遅いし寝ちゃうね。
お返事ゆっくりまっててねー。
おやすみなさい(すやぁ……)
/*
そういえばペコが「願いが叶う条件」の話をしてましたが
墓落ち=願った通りに願いは叶う
墓落ちなかった=叶うかも叶わないかも
なのでどちらでも大丈夫です。
[ひらひらと蝶が窓辺にとまって封筒になる。
カルカイト新聞社の社印が押されたもの!
さっそく封を開けばよしっとガッツポーズ!]
よし! 物語だ!これで物語が書けるぞ!
ふふっ、どうしようかな。
このまま西の地をしばらく旅するのもいい、
東のルーナに行くのもいい。
南のソル地方の牧歌的な地も良いな。
んんー、取材旅行に行きたいくらいだ!
[うきうきと人狼少女の物語に想いを馳せる]
[このまま西の国編で色んな観光地を巡るのもいい。
人魚たちとの触れ合いもあるといいな。
ルーナ編では学びの塔はもちろんのこと、
最新の魔法技術などの不思議なものの話もしたい。
ソル編では蒸気機関車に乗る人狼少女を書きたい!
ああそれに、豊かな農業地帯や美しい景色も!
最終回ではソルの美しい農村で畑を耕し穏やかで幸せな暮らしを人狼少女は送っていくんだ……]
フフ……、フフフフフ……。
[思い浮かぶ様々な物語の構想に笑いが止まらない。
(傍から見ると悪い魔女が悪だくみをしているようにも見える)]
[さっそく、返事を書こう。
返信用封筒が入っているのはありがたいことだ。
さらさらと契約書に同意のサインをし……]
そういえば、いつも誰かの願いを叶えていたボクが。
新聞社に願いを叶えてもらうなんてねェ……。
なかなかに面白い。
対価は原稿の執筆という労働、かな?
ああ、それなら……、
[くすっと悪戯っぽく笑いながらペンを走らせる]
[ひらひらと舞う蝶が返信用封筒に姿を変える。
真紅の薔薇の封蝋に、便箋が一枚。
それと契約書への同意書とサインが添えられていた]
親愛なるカルカイト新聞社、ライト・ベルターリ様へ
物語の連載を許可していただき感謝します。
ライト・ベルターリ殿とは今後も編集担当として今後も良い関係を築けていければと思っております。
契約書への同意の旨を記入した同意書を添えますので、
何か不備があればお申し付けください。
今回の人狼少女の訪れた白の街はボクの住む孤島の近くにある海辺の街です。
ベルターリ殿もぜひ西の地を訪れた際は訪れてみては?
その時はボクが案内いたしましょう!
追伸
困り事ではありませんが。
常に人々の願いを叶えていた魔女が願いを叶えてもらうのは不思議な心地がしますね。
よければ願いの対価に原稿以外に何か差し上げましょうか?
ささやかなものしか贈れませんが。
西の魔女フローラより。
[封筒の中に返信用の封筒が添えられていた]
[ひらひらと封筒を蝶に変えて空に飛ばす。
追伸にちょっとした魔女ジョークを添えたのだが。
さて、どんな反応が返ってくるだろう。
どこか上機嫌に歌を口ずさみ、
飛んで行く蝶を見送っていた]
[それは、あたしとトットとお母ちゃんが
蒸気機関車に乗ってバーバに逢いに行く前のこと
いざバーバのところへ、と行くと決めても
あたしん家は畑だけじゃなく、農耕用の馬も牛も飼ってる
数日留守にする際には、ご近所さんに言って手伝ってもらわなきゃ
お父ちゃん1人じゃ作業が夕方くらいまでかかってへとへとだ
なので、こういったときは近所同士の助け合いが行われている
隣家の幼馴染一家にお願いして明日に出発しようってなったとき
窓辺からやってきた蝶々が。紫と白猫の封筒を、運んできた]
あら、誰、だろ
[どこか可愛らしい、もの。フローラとは違うし、ライトさんとも違いそう
だから――……もしかして、と文字を見れば、あっ。やっぱりユキナだ]
[あたしは、お返事にと便箋を……]
ああっ!買ってない!!
行商人に見せてもらうの忘れてた!
[うあーっ、と叫んでたら
トットが、空色の封筒と草原から伸びる線路を駆ける
蒸気機関車の便箋を差し出してきた
あたしが、フローラから貰った貝殻を
ネックレスにして渡したから、そのお礼だって
ありがと!と受け取って。あたしは返事を書き始めた
宛名は何時もと同じ。そして書き出しは]
お友達のユキナへ
フローラが名付け親なのね!
あれ、物書きさんだとばかり思ってたけど
魔女様でもあったのね!凄いわ!!
この蝶々になるお手紙も?とても綺麗でびっくり
フローラからの御縁で、あたし、ユキナと文通出来て
お友達になれて、とても嬉しいわ
そっか、蒸気機関車になじみがないなら
移動手段は大体馬車や直接馬に乗ってになるのね
ソルの国でも、其方で研究している魔法にお世話になることもあるの
例えば、季節外れの植物を栽培する時とか
どうしても自然では難しいものだったりしたらね
そう考えたら、実はあたしたちが知らないだけで
調べればまだまだ繋がりがあるのかもしれないわね
身近な1歩が冒険であったり、知りえたことが魔法みたいなものだったり。そういった気づきを得るのって、楽しいなってあたし思うの
博士はユキナが大事じゃないけど
ユキナは博士の役にたちたくて
でも、ユキナは同じような兄弟みたいな存在はいなくて
トットみたいに兄弟がいるのがいいなと思って
寂しいも嬉しいも、ユキナは感じて
なにかいてるかわかんなくなってきたけど
ええとね。そのね
ユキナは、もしかして博士に
ユキナ自身を見て貰えてないんじゃないかな
それでもいいって思いこんでないかなって、思ったの
それはとっても淋しい、なって
だってあたしは、ユキナが大事だもの
あのね。もしもユキナが少しでも
淋しいとか、嫌だなとか、そういったの思ったら
自分の心が壊れる前に、逃げていいのよ
あたしん家にでも、フローラさんのとこでも
幾らでも、ユキナの居場所はあるんだから!
あたしなんていっつもヤなことがあったら
丘の上に仕事終わったら駆けて行って叫んでるわ
素敵な絵をありがとう
あたしは、ユキナが見る世界を見れてとても嬉しいわ
大事にするね!
追伸:貰った種を鉢にうえました
今日から数日、隣村に行くので
鉢植えも一緒にぷち冒険です
芽が出たらその時の感動をお知らせするわ!
あなたの幸いを祈る、あなたの友達ペコより
[貰った絵は大事にベッドの上の壁に飾られて
種を植えた鉢植えを一撫でしながら
あたしは翌日、蒸気機関車に乗る時に
この手紙を車掌さんに託します
その時に、1年に1回、新調する予定だった赤の
レース編みのリボンを手紙に結ぶことでしょう
―――子供っぽい絵と、たどたどしかった筆跡が
段々とはっきりとしていく様を想いながら
どこか、情緒が豊かになってゆく文字を追いながら
ユキナが。友達が。どうか淋しくないようにと
あたしは星降らぬ空に祈るのでした]
/*
きっとフローラさんのお手紙は
蒸気機関車内で受け取るはず
ちょっとだけお風呂離脱してくるのでお返事はおまちくださ……
(帰宅後ドジャース戦見てたCOするあたしであった)
[昼食を持って帰ってきてくれた博士も”正気を失っている”状態が続いていた
次の授業があったと慌てて出ていく博士を見送ろうと扉の近くまで来ていたところ、横から伸びてきた手が扉を開けたままにする。
手の主は、いつも博士の近くにいる助手の人だ。
人形は見上げる。
特に言えることはない。
助手はその目を眇めて。低い声で吐き捨てた。
──いつまでも、こんなのがいるからだ。
お前なんかいなくなればっ……
そのことばに、人形の自律思考はどう反応するかを考えました。
考えて、考えて、ぱち、と瞬きをしました。]
[泣いている博士。
笑っている博士。
焦げたトーストを食べてくれるのは愛だって。
ずっとそばにいろとはいうけれど。]
いなくなったら博士が悲しむなら。
わたしはここにいる。
[それが”正気ではない”博士の願いだったとしても。
それが博士の願いであるならば、魔法人形はその未来を望む。]
[でも、でも、とさらに思考は続きを紡ぐ。
不安定な状況要素を取り入れて、人形を取り巻く外の人々のことを取り入れて。]
……でも、わたしだって元気な博士がいい。
人形のわたしを、大事にしてくれる博士がいい。
だから、わたしができることならがんばる、か、ら……
[顔を歪ませている助手に、震える足を踏み出す。
手を伸ばして、相手の服の裾を掴もうとしたが交わされた。
それでもまだ、扉は閉められていない。]
はかせ、げんきにするほうほう、しってます、か?
[必死に紡いだ言葉は確かに扉の向こうへ響いたはず。
けれども目の前で、ばたりと閉じてしまった。]
/*
おおおてがみいただいていた!!
時系列できにちょっと先のお手紙かな!? と思うので先にフローラにお返しします!!
(もう時系列はわからなくなった人形)
/*
ペコちゃんがバーバラの所に向かうのわくわく見守ってる。
おばあちゃんのお見舞いに蒸気機関に乗る……。
こうっ、情景が目に浮かんでいいね。
ユキナと博士の関係もどうなっていくのかわくわくだ!!
みんなの物語を糧に今日も生きる魔女さんだ。
[勇気を振り絞ったのに、何も変わりはしなかった。
人形は今まで通りの己の無力さを感じながら、積み上がった博士の本を片付ける作業に戻る。
精神について、魂について、思考について。
ぱらりとめくろうとしたところで、ふわりと細く開いた窓から蝶が飛び込んできた。
封筒は──青い、水、これは海だ。
そこにいるのは、人魚というものだろう。本の挿絵で見たことがある。
人形は作業を中断して、手紙を読み出した。
それから、しばし考え込んでから万年筆をとることにする。]
[フローラへ、と今までよりかなり丁寧に宛先の書かれている星空の封筒の中には、きっちりおられた便箋が入っている。
便箋に並ぶ文字はこれまでより自然な筆記体に近いものの、それでも少女らしからぬやや角張った──文字を教えてくれた博士の名残を残しているものである。]
親愛なるフローラへ
海の人魚、とてもきれい。
ありがとうございます。
歌がじょうずなのすごいです。
わたしはとってもじょうずじゃないです。
フローラはお母さんいるんですね。
わたしにはお母さんはいませんけど
わたしの名前はフローラがつけてくれました。
嬉しいです。ありがとうございます。
ペコには友達なりました。
花の種贈ってくれました。
大事に育てます。
じょうききかんしゃとペコの弟にあいたいです。
博士は、元気はないです。
ごはんは食べています、笑ってもくれます。
でも博士は、ちゃんとした博士ではないです。
頭を撫でてもらうの好きです。
でも今の博士はほっぺにキスします。
博士なくなら、わたしは(ぐしゃぐしゃに消した形跡)
わたしは、ユキナじゃなくていいです。
でも博士の気持ち、きいてみます。
ありがとうフローラ。
呼んだらきてくれる、のうれしい。
心、ありますか。
わたしは、わたしのきれいだとおもうのも
博士元気になってほしいのも
フローラの友達、うれしいのも
わたしの心でいいですか。
魔法のつくった道具の心でも
ユキナの心でいいですか。
それなら、博士はわたしがたいせつな博士です。
がんばります。
フローラの願いが叶いますように。
友達のユキナより
[手紙を書き終えた人形は、封筒が空に飛んでいくのをじっと見送る。
見送ってから──しばらく言葉を考えている。]
/*
博士におはなし→ペコのお手紙→お返事
な予定の明日ですけど先におへんじかも
と予定をつぶやいて寝ます
/*
フローラは殴り込んできてもみまおりスタンスでも大丈夫ですからね!!(いちおう)
なんでも美味しくいただけます
/*
ユキナ健気だなぁー、遠くから見守ってるぞ!!
と、言いつつ今日は眠いのでこれにて失礼。(すやぁ……)
[その蝶々があたしの膝に留まったのは
あたしたちがバーバの所に向かう蒸気機関車の中で
窓の外から入ってきたものを手に取り
読むすがたを。トットも眺めていた
あたしが、お返事どうしよ。と悩んでいたら
トットが持っていた鉢、僕が持つよと言ってくれたから
機関車の壁に便箋をおしつけて、
揺れるからちょっとだけ歪な字でお返事を書くのでした
封筒は空の青。便箋は草原を走る蒸気機関車
まさに今ね!!!]
親愛なるフローラへ
そうだったのね!
海を運んでくる蝶々に。
サプライズをつれてきてくれたフローラに限りない感謝を
そっか、スノードロップはちょっと高い丘がないと生えないから
西だとあまり見かけないのはそれでかも
冬のお花だから、今度見かけたら押し花にして贈るわね!
春近くになったら、あたしらが住む農村付近の河原では
つくしが一斉に顔を出すの
それを煮てあくをとって食べたりするんだよ
他にも春先ならフキノトウとか、動物たちは若芽を食んだり
雪解けは生命の始まりだ、なんてお母ちゃんはいってる
春の森は柔らかな黄緑色に覆われて本当にきれいなの
フローラにも見てもらいたいな
あたしも。10年、それ以上に続くといいなって思う
トットが、このお返事隣で見てるんだけど凄く喜んでる
実はこの便箋、トットがくれたんだ
トット、蒸気機関車好きだからこの絵柄にしたみたい
今は蒸気機関車の中でお返事書いてるから
字がちょっとがたがただったらごめんね!
トットのお手紙は、お家に帰ってから次のお手紙からになるかな
わ、素敵ね!
いってみたい。今のご用事が終わったら
お母ちゃんにいけないかを聞いてみる!!
その時は一緒に白の街を歩きましょう
オルゴールも、ありがとう。素敵な音色ね
人魚姫と王子様はハッピーエンドだけど
フローラさんにとっては、ハッピーエンドだったの?
誰にとっても完全無欠のハッピーエンドはないと思うけれど
貴女から聞いたお話、だから
フローラさんにとってのハッピーエンド、じゃなければ
あたしそれはハッピーエンドではない気がしてるの
もし、そうだとしたなら
切なくてもフローラさんにとっては
素敵な物語。だったかもしれないわね
でもあたしだったら
若し思いが叶わなくても、幸せを願っているけれど
貴女の事が誰より好きよ、って言っちゃいそう
心の拠り所1つあれば
もしハッピーエンドのその後に、人魚姫が
王子様と喧嘩したり、辛くて耐えられなくなったら
最期に頼って行ける場所として、フローラさんを
尋ねてくるのかもしれないな、なんて
あたしたちがいるとこに
フローラさん尋ねてきてくれるなら嬉しいわ
その時は沢山、あたしにとって素敵な場所を案内するわね!
追伸:蜂蜜、気に入ってくれてよかった!
あたしもホットミルクに
蜂蜜入れるの大好きなの
スノードロップはないけれど
春の訪れを添えて
オルゴールの音色にトットと耳を欹て ペコ
[手紙に添えたのは、赤いリボンがついた
春の花で作ったポプリの袋
空を舞う蝶々が見えなくなるまで。あたしは窓の外を
じっと見つめて、いたのでした]
/*
実質今日の夜が最終日かしら
あたしが今日は午後からほぼ見られないので
うにゃあんってなりながらお仕事……がんばう……
/*
ペコちゃんのお手紙、優しい……。(じーん)
お返事は、夜になっちゃうかなぁ……。
今日の夜で実質最終日、上手くまとめられるのか……!?
まとめられなかった時は各自脳内で補間いただければと!
きっとフローラは今後も物語コレクターとしてたまに新聞の連載の取材旅行で各地を訪れたり、元人魚の女の子が順調にスター役者になっていくからその劇を見に行ったりとかしていくんだ。
[夜がきても博士は帰ってこない。
人形は一人待つ部屋で、先ほど届いた手紙への返事を書いていた。
かた、と音がして博士が帰ってくると、人形は手紙を書く手を止めて駆け寄った。
最初の一歩は何より勇気がいる。
昼と同じく娘の名前を呼んで微笑む博士は、きっとこの後驚いて悲しんで嘆いて人形を傷つけて自分も傷ついてしまうだろう。
それがわかっているからこそ一歩がすくむけれど、
”どうしても手に負えない時はボクを呼ぶといい”
そう、友達のフローラは言ってくれたから。
人形は勇気を出せる。一歩を踏み出せる。]
おかえりなさい、博士。
[人形の言葉に博士は固まる。
彼が何かを言う前に、人形は繰り返した。]
おかえりなさい。
私は、自律魔法人形YU-K110。
あなたの娘ではありません。
[淡々といった人形に博士の顔が歪む。
違う、違う、と言われたけれど人形はそこで止まらなかった。]
あなたは、わたしの尊敬する博士です。
わたしをつくった博士です。
[肩を掴まれた、ので、人形も彼の手首を掴んだ。
離してください、と押しやると以外にもその手は離れていった。
唇を噛んでしまった博士を見上げて、人形は懸命に声を出す。]
博士は、わたしが大事ですか?
自律魔法人形YU-K110が大事ですか?
わたしは、博士が大事です。
[大事ではない、のならそれでよかった。
でも──ペコが手紙に書いてくれたように。
人形は、人形のことを博士に見てほしかった。
娘の代わりとしてではなく、モノとして、自律魔法人形YU-K110を扱ってほしかった。]
[人形は尋ねる。
博士が何も答えないから、同じ問いかけを繰り返す。
うう、とかああ、とか言葉にならない嘆きを散々繰り返した末に、博士はその顔を手で覆った。]
……はい。わたしは自律魔法人形YU-K110。
魔法でいきる、人形です。
[どうしてこんなことを、夢を見せていて欲しかった。
そんなことを言うのは博士が人間だからなのだろう。
だから人形はそれを飲み込んで、人形であるが故に答えを返す。]
道具ですから。
役に立ちたいです。
役に立たないなら、壊れていいです。
[それは十年かけて自律思考の編み出した答え。
人形に計測機能はない。人形に演算機能はない。人形に戦闘機能はない。人形に魔法補佐機能はない。人形に薬草育成機能はない。人形に調理機能はない。人形に護衛機能はない。人形に飛行機能はない。人形に介護機能はない。人形に記録機能はない。人形に運搬機能はない。人形に冷却機能はない。人形に清掃機能はない。人形に、]
[博士はゆらりと崩れる。
人形は彼の上半身を支えて、激突だけはどうにか避けた。
腕が力無く人形の体に回る。
大きな手はゆっくりと人形の頭を撫でて、人形が待っている返事をくれる。]
……壊れないでほしい
それが、博士の望みですか?
[そうだよ、と掠れた声は返した。
ひどく疲れていそうだったが、それでもそれはきちんとした博士の返事だった。]
[疲れてしまった博士をベッドに寝かせて、水を渡す。
ありがとう、と言われて人形は嬉しくってこくこく頷いた。]
名前、フローラにつけてもらいました。
ユキナです。
ユキナと呼んでください。
[そういえば博士は目を丸くしてから、頭を撫でて。
──ユキナ、おやすみ。
……と言ってくれた。]
[人形は微笑む。
嬉しくって、唇が勝手にほころぶ。
これが嬉しいである。これが喜びである。
自律思考が内側の感情を定義づける。]
はいっ!
おやすみなさい、博士。
[人形は返事をして、寝室を出ていった。]
お友達のペコへ
フローラ物書きなの初めて知りました。
物語は好きだと聞きました。
わたしも、ペコとお手紙やりとり、嬉しいです。
じょききかんしゃ見に行きたい。
少し遠い、なので難しいけど。
魔法が役に立つのは嬉しい。
役に立てるのは、とても嬉しい。
道具もきっと喜んでいます。
わたしが勉強したことも、ペコに役に立つといいな。
ペコの言うのあってた。
わたしは、博士にわたしをみてほしかった。
人間のかわりじゃなくて、人形のわたしをしってほしかった。
ありがとうペコ。
ちゃんとお話ししました。
博士は、人形のわたしでいいといってくれた。
人形でも大事だっていってくれた。
ペコもわたしを大事にしてくれてありがとう。
壊れないでがんばるね。
嬉しくないことはたくさんあるけれど。
わたしは成長する、自律思考だから大丈夫。
心配は嬉しい、ありがとう。
わたしもペコの居場所になれるといいな。
ペコが困ったときは教えて。
ペコはわたしを助けてくれたから。
芽が出た報告、待ってるね。
たくさんの良いことがありますように
ユキナ
/*
ど、どうにかまとめました…!
設定だけ作ってノープランだったけどお手紙のおかげでユキナは成長できました きっとね
/*
おおお……!!!よかった!!よかった!!!
博士が正気に戻ってよかったね!!
ユキナが手紙を通して成長してく過程が見てて楽しかったよ!
/*
フローラは名前くれてありがとう
どこかで博士につけさせるか自ら名乗るか…と思っていたので嬉しかったです
─少し後の話─
[そのあと、人形は魔法の授業に出席するようになった。
東の魔女に魔法を習って、フローラにも手紙で質問をしたりなどしながら。
人形だから魔法は使えなくても、魔法の理論を学ぶことはできるし、魔法道具の開発には関われる。]
……で、ここの石の配置を……
これだと魔法がうまくできなくて
博士っ! ちょっと見てください!
[人形だろうと疲弊はするから早く寝なさいと言われながらも、今日も遅い時間まで勉強を研究を続けている。]
[目標がある。
いつか海を見にいって、蒸気機関車を見にいって、明るい夜を見にいって、もっと、もっと、もっと、見たいものがこの世界にはたくさんあるのだから──……]
昨日は片足だけ外に出れたんですよ。
……ちょっと危なかったですけど……
ご、ごめんなさい博士! おやすみなさい!
[伝えていなかった事項を呟いたら、優しい博士の顔が険しくなったので、人形は慌てて博士の部屋を飛び出した。
慌てすぎて裸足のまま飛び出してきてしまう。
ぺたぺた、と廊下を歩きながら。
──そうだ、手紙を書こう。と思いついた。]
[青いバラの描かれた美しい封筒がライトの元へと届く。
宛名は青いインクの万年筆で、ととのった文字で書かれていた。
封筒を開けば、封筒と揃いのバラの便箋が現れる。]
親愛なるライト・ベルターリ様へ
お久しぶりです、自律魔法人形のユキナです。
この間、ルーナ国の新聞の取材を受けました。
もしかしたらシルワでも読めるかもしれません。
飾っている青いバラのことを聞かれました。
博士に頼んで魔法をかけて長持ちするようにしているので、バラはいまでも咲いています。
大切な友人にもらったものだと答えました。
奇跡は起きないかもしれません。
でも奇跡を求めることはできます。
あなたの贈り物はわたしにそのことを気がつかせてくれました。
いつか明るい夜を見に行きたい。
いまのわたしはそれを目標に頑張ります。
そしていつか、あなたにも会いたいです。
あなたに幸福と、少しの奇跡がありますよう。
ユキナ
[フローラの元へ金と青のインクで花の模様が描かれた封筒が届く。
同様の装飾がされている便箋の端には、いつからか小さなピンクの花が必ず描かれるようになっていた。]
親愛なるフローラへ
お久しぶりです、先日はありがとうございます。
あの後の新聞社の取材の時にもらった首飾りをつけてたら褒めてもらえました。
名付け親からのものです、って答えたら詳しく聞かれたけど誤魔化しました。
この間の理論構築はうまくいって、一歩だけ外に出られました。
わたしが、塔の敷地の外に出れました。
すごい進歩、大進歩です!
いつか海を見に行ける日がもう一歩近づきました。
そのときは海を案内してください。絶対ですよ。
博士はいつも元気です。
わたしの発達?発展?が予想外だったらしくて、同じ研究を続けろと言われて大変みたいです。
ちょっといいきみなので助けてあげません。
代わりに博士のすきなホットケーキ準備してあげようと思います。
コツを教わったから、ふわふわにできるんですよ。
今度フローラにも焼きますね。
だからフローラの物語の続きを、聞かせてください。
たくさんの感謝を。
あなたの名付けたユキナより
/*
コアはもともと深夜のつもりだったけれど
想像上にリアル案件とリアル体調が重なり、
ようやくこの時間に顔出せる日ができたよぉ。
接点持てていない子の諸々に手を付けれなくてごめんねえ。
お返事優先させていただいてあとでゆっくり読ませておくれ。
/*
ユキナとフローラはこんばんは。
いろんな方面からかわいい気配は
ずっと感じていたよお。バーバは幸せ。
/*
うふふ!この村は可愛い子がいっぱいで幸せだったね!
バーバラも照れ差分が可愛かったよ!
いくつになっても女の子は可愛いものサ!
/*
照れ差分みんなかわいい
可愛いのでこのチップセットを使いたかったのです
みなさんマイペースでいいですからね
わたしもそろそろお休みします
──何年も後──
[そこは海の見える街。
最近線路を伸ばしてきた蒸気機関車が、近くの駅に到着する。
扉からひらりと、人形が飛び降りる。
ふわっとういた帽子を片手で押さえた。
遠くに少しだけ見える海を見つめながら、人形は出発前に受け取った手紙を握りしめている。]
おーい!
[待ち合わせていた人にか。
それとも街にか。
あるいは海にか。
人形は明るい声でそう叫んで、手を振った。
そうして、駅から外へと足を踏み出した。]
/*
海に行きたかったのです!
そんなわけでみなさまご参加ありがとうございました。
村建てのmoggyu/もっぎゅでしrた。
黎明街のチップ使ってRP村したいけど時間そんなとれない〜〜!!!とうめいていたわたしに、みゆさんが相談にのってくださり開催できた手紙村でした。
わたしも手紙村システムの参加初めてでしたが、お手紙の返事を翌日かけるのでコアズレ問題ないのよかったですね。
みなさんの物語とても楽しかったです。
改めて、ご参加本当にありがとうございました。
またお会いできたらよろしくお願いします。
[ひらひらと舞う蝶が星空の封筒に変わる。
中を開けて便箋を見るとまず驚くのはユキナの文字がいつもより自然で美しく上達していたことだ。
やや角張った文字の名残も残しつつ]
あの子も成長しているんだなぁ……。
[と、子を見守る親の心地で呟いた。
便箋を読み進め。
ボクはユキナに寄り添うように和んだり、時に気難しく考え込んだり、学びの塔に想いを馳せるように東の空を見つめたり。
読み終えれば、ペンを取り返事を書き綴ろう]
親愛なるユキナへ
人魚は歌が好きでよく歌っているから上手なのさ。
ユキナも練習すれば上手くなるかもね?
ボクにもお母さんはいたよ。
よく絵本を読み聞かせてくれた優しい母さ!
そういえばボクがユキナの名付け親になるのかな?
それなら、ボクのことを母と思ってくれてもいいんだよ!
まあ、母らしいことは何もしていないけどね。
ペコと友達になれたのか!それはよかった!
花の種の贈り物なんて微笑ましいね。
ボクもペコの手紙でしか知らないからね。
いつかボクも会ってみたいな。
博士の様子は思ったより深刻なようだね。
ユキナの苦悩が伝わってくるようだよ。
もし何かあればボクは箒で飛んでいくし、
少なくともボクはユキナの味方だよ。
それだけは覚えておいてくれ。
ユキナの心のままに動くといい。
ボクは西の地から応援するよ。
ボクの願いが叶うのを祈ってくれる友達。
そんなユキナの願いが叶うのをボクも祈ってる。
その美しい心がどうか曇らぬように。
ユキナの友達のフローラより
[手紙を送って何日か経った頃。
再びユキナから返事が来た!
ボクは焦る気持ちをおさえて手紙を読む。
美しい花の封筒や便箋の端に描かれたピンクの花。
和やかな日常が書かれた文面に、
ユキナが幸せに暮らしているんだと安堵する。
さっそく返事を書こうとペンを走らせる]
[ひらひらと舞う蝶が蒼い封筒に変わる。
真紅の封蝋に、プルメリアの花が咲く便箋を添えて]
親愛なるユキナへ
元気そうだね!よかった!
新聞社の取材も来たのか。楽しそうだね。
首飾りも大切にしてくれていて嬉しいよ!
なんと!学びの塔の外に一歩でも出れたのかい?
すごいじゃないか!!
いつかユキナが外に出れる日が楽しみだよ!
その時はボクが海辺の街を案内してあげよう。
人魚の知り合いもいるんだ。
歌を聞かせてもらうのもいいかもしれないな。
ああ、今から夢がふくらむね……!!
博士も元気そうでよかったよ!!
フフッ、ユキナとの仲も良くなったようでなにより!
ホットケーキは美味しそうだね!
ボク、ずっと思っていたんだ。
毎日トーストばかりで飽きないのかなってね。
だから、次はホットケーキを焼いてあげるといい。
(もちろん、他にも色んな料理もね!)
今度、学びの塔に寄らせてもらおうか。
その時にホットケーキを頂くよ!
お土産にボクの物語を持ってね。
ユキナの物語に祝福あれ!
ずっと君の友達であるフローラより
/*
えへへ、ユキナが海辺の街に来たから会いに来たんだ!
学びの塔から自由に出れるようになってハッピー!
いっぱい観光案内するぜするぜー!!
レモンケーキ食べて観劇するぜいえーい!!
[窓辺にひらひらと舞う蝶が封筒に変わる。
中身は、青空の下で草原を走る蒸気機関車が描かれた便箋のもの。
筆跡はいつもより歪んでいる。
どこか旅先で書いているのか、と思ったが。
読み進めると機関車の中で書いているのだと分かる。
急いで書かなくてもいいのに、と思いつつ。
早く返信を書こうとしてくれた気持ちが嬉しい。
そうして読み進めてみて──]
[私にとってのハッピーエンド……。
そう問われ、手紙を読み進め、
そうして、自然と涙が頬を伝った。
──ああ、ボクのハッピーエンドは……。
こんなに簡単なことだった。
流れる涙を拭いつつ、静かにペンをとる]
[ひらひらと舞う蝶が蒼い封筒に変わる。
真紅の封蝋に人魚姫モチーフの便箋を添えて。
(便箋の端が何か水滴が落ちた跡で歪んでいた)]
親愛なるペコへ
ペコからも春の訪れをありがとう、とてもいい匂いだ。
ボクもお返しに海辺の花の押し花を贈ろう。
本当は瓶詰めいっぱいに贈ろうかと思ったが、
旅先で荷物が増えてはいけないからね。
その花はプルメリアという海辺の花だよ。
色褪せないよう魔法をかけておいた。
スノードロップの押し花も楽しみにしてるよ!
[封筒を傾けると甘い花の香りと共にプルメリアの押し花が入っている。
ピンクや白、黄色など色鮮やかで美しい]
ペコの書く自然の美しさは読むだけで心が弾むね。
身近に自然を感じているのもあるが、
それを表現できる文章力も素晴らしい!
もしかしたらペコは文字書きの才能もあるかもね!
少なくとも、ペコの手紙を読んでボクは南の地に行きたくなったよ。
もしかしたら春先に会いに行くかもね。
その時は素敵な場所を案内してほしいな!
トットとの文通も楽しみだよ!
蒸気機関車はボクはあまり詳しくないが、
ロマンの詰まった乗り物というのは分かるよ。
いつか蒸気機関が主題の物語も書いてみたいものだ。
白の街に来るなら歓迎するよ!
その時にペコたちに会えるのが楽しみだ。
人魚姫の物語は──……、
本当はボクの好みの結末じゃなかった。
美しいはずなのに、尊いはずなのに。
だからずっとずっと違う結末を想像しては悩んでいた。
でも、ペコの言葉で一つの答えが見つかったよ。
ボクは最初から自分の気持ちを伝えるべきだった。
ちゃんと話して、ぶつかって。
そうしてあの子の幸せを願っていられれば。
きっと素敵な物語になったんじゃないか、と。
ああ、今ならそう思うよ。
素直な感想をくれてありがとう、ペコ。
ボクは少し心が軽くなった気がするよ。
約束するよ。
春の雪解けの頃、ペコのいる地に会いに行こう。
そうして世界の美しさを語り合おう。
もちろん!とびっきりのサプライズも用意してね!
その時を楽しみにしていてくれ。
追伸、贈り物のポプリは枕元に置いてあるよ。
蜂蜜入りホットミルクも飲むとぐっすり眠れるんだ。
これはすごい、魔法みたいだ。
ペコも魔法使いだったんだね。
姫よりもぐっすり眠る魔女、フローラより
── その後、春の雪解け頃・南の地にて ──
[あれからペコやトットとも文通を交わし続け。
春の雪解けの頃。
ペコの村に西の空から箒に乗った魔女がやって来た。
上空から優雅に微笑み、
魔法でプルメリアの花を降らせてご満悦]
やあ! ボクはフローラ、西の魔女だ。
この村にペコという子はいるかな?
[そう問いかけながら、ふわりと地上に降り立ち。
やがて歩き出すだろう。
美しい新緑が芽吹くペコのお気に入りの場所へ。
スノードロップがキラキラと、雪解け水を浴びて春の日差しの中で輝いていた]
/*
私もこのへんで失礼いたします。
もっぎゅ村建てさんは素敵な村をありがとうございます。
リアル優しい村でまったりペースで遊べました!
みなさん初めましてsakura-mochi(桜餅)です。
RP村をまったり遊ぶRP民です。
またどこかでお会いした時は楽しく遊びましょう。
それでは、さよーなら、またいつか!
[バーバのお見舞いに出かけ、トットとの暫しのお別れも近づいた頃
とある田舎の農村に、季節外れの花吹雪が降り注ぐ
あたしは、トットと空を見上げ。]
………!
[大きく手を振った。
素敵な素敵なサプライズに、満面の笑みを浮かべて。
手に持った手紙は、七色の星の時から続く縁。
今日の来訪者と、お友達と、恩人と、それから。
あたしは、それらを抱きしめながら
西からやってきた貴女の名前を、呼んだ]
/*
何とか〆れた!
手紙村楽しかったです。お手紙交わしてくれた皆様ありがとうございました。
村たて同村ありがとうございました。またいつかお会いできたら嬉しいしろたえでした。
/*
うふふ!ペコちゃんに会えてよかった!!
フローラは幸せだよ。
またどこかで会えたらいいね!!
/*
お迎え来てくれてた!
お母さん(名付的に)と呼ぶ日もあるかもしれません!
みなさん本当にご参加ありがとう!
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新