20 ― 遺されたモノたちの手紙 ―
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ごめん、ダニー。今夜はお喋りしない。
なんか、変だな。変な思考でエラー出ちゃいそうだ。
エラーなんて出たら、あの機械への返事は書けないから。
うん。だから、また、明日ね。
(41) 2024/05/16(Thu) 09:09:00
火葬想 イサリビは、夜明けの礼拝堂で、ペンを執る。
(A8) 2024/05/16(Thu) 09:09:46
一人の女の子の傍で働いていたキミへ
手紙の返事をくれて ありがとう!
ボクが出したあの手紙に、キミが本当に真剣に
考え抜いて、答えてくれて 嬉しかった
手紙を受け取ってくれたのが キミで良かった
前の手紙ではきちんと自己紹介してなかったよね
ボクの型番はUT-Xng-3C
人間からは「イサリビ」の愛称を貰ってた
どちらでも キミの呼びやすい方で呼んで
住んでる場所は 小さな孤島なんだ
(-66) 2024/05/16(Thu) 09:09:59
まず、キミ自身のことを教えてくれて ありがとう
ご主人様に好かれてはいたけれど
恋、という感じはしなかったんだね
恋のこと自体全然知らないのに
問いに答えてくれて 本当にありがとう
(重ねての感謝になっちゃうけれど 書かせて!)
キミの話を読む限り ご主人様である女の子は
キミのことを、家事用の機種の機械、を超えて
本当の家族として愛していたと、ボクも思う
プレゼント何貰ったの? って気になったけど
これは本題と関係ないし、答えなくてもいいよ
人間の家族の在り方は、傍からではあるけれど
ボクも間近に目にしてきたし、
ボク自身も、島に住む子供たちから
「きょうだい」として慕われたものだったから
(-67) 2024/05/16(Thu) 09:10:38
キミのご主人様のご両親が
家にほとんどいなかったことも考えると、
もしキミの姿が人間らしからぬモノであっても
キミを親のように慕い、信頼していただろうと
ボクは考えるし、信じている
それでも 人間みたいじゃない姿でも
好きでいてもらえる!って信じるのが
実はただの自分の願望じゃないか……って
不安になっちゃう気持ちは 理解できるよ
(-68) 2024/05/16(Thu) 09:11:00
ボク自身はわりと単純で
言われたこと そのまま信じちゃう方だけれど
ボクらみたいな、人間との対話が前提の機械は
思考回路も単純には造って貰えないな、って
思っちゃうこともあるんだ
作り物の心でも、嬉しい時は嬉しくて、
苦しい時は苦しい それに変わりはないのにね
それにさ、見た目じゃなく中身を愛してほしい、
って思う権利はボクらにだってあるし!
確かに ボクらの姿は役目に即したものに
造られはするけれど
心、の部分は外装の内側にあるものだし
結論、キミの抱くその不安もわがままも、
在ってもいいものだと、ボクは言い切る
もしこれが良くない、おかしい感情だとしたら、
悪いのはキミじゃなくて製作元ってことで!
(-69) 2024/05/16(Thu) 09:11:37
上の文章で ボクは単純 って書いたけど
実を言うと 今日、ボク自身も
大事な人のことを少し疑ってしまった
それは別に、不安になるようなものじゃなくて
単に「本当はどうだったの?」って
気になる程度のものだったし……
そもそも彼は ボクの「ご主人様」という
わけではなかったけれども
(「墓守」は島の公共物だから)
[ この疑いの切欠が、マリールアからの手紙の
「動く存在が自分以外にそれっきり」という
話にあったことを、イサリビは伏せている。 ]
だから、ボク自身の経験から言っても、
大事な人のことをボクらが疑うことも
ままあることかな、って考えたんだ
(-70) 2024/05/16(Thu) 09:11:52
―― “罪” ――
[ 収監者―――受刑者らの記録は
基幹システムとは別途参照できるよう
紙媒体でも記録保管されている。
しかし、保管庫であった部屋の床は
数年前の嵐の夜にとうとう抜け落ちてしまった。
分厚いファイルも綴じられた紙の束も
窓枠から吹き込む風雨と砂礫に曝され
旧い物ほどひどく破損し穴が空き、
閲覧はほぼ不可能となっている。
ただ、所々読み取れる単語から
おおよその内容は掴むことができるだろう。
尤も、これらの記録情報を欲する者らは
もうこの世界には存在しないのだけれど。 ]
(42) 2024/05/16(Thu) 09:14:34
[ J----- ・ ---nd---
医師・医学研究者
XXXX年X月XX日、
懲役■■■年の求刑確定により収監
〇〇シティの医療研究施設にて従事
………細胞の…… ……の生成成功と
………年………における惨事で………を契機に
『死の超越』を提唱し、支持者とともに
大規模な………を編成し………を進める。
しかし……相違からXXX年、組織分裂………
……員の一部が暴走し、患者の…………
XX人が死亡………… 施設責任者として捕縛し…
7年前の……にも関与していた疑いで
調べを進め……… ]
(43) 2024/05/16(Thu) 09:15:53
―― “希” ――
[ 長い夜の綴じ目から朝の陽光が差し込んで
今日も、昨日と同じ一日の始まりを告げる。
定められた経路、定められた順に
誰もいなくなった房を辿り、敷地の外まで巡回し
複雑な形で別棟を繋ぐ渡り廊下へと。
極東の国ほど豊かな季節の概念を持たぬ地でも
ここのところは天気も気温も穏やかだ。
空で弧を描くのはいのちある鳥の羽ばたき。
ふと道を逸れ、外庭に降りる。
施設を囲う外壁の割れて途切れた場所まで行くと
そこに背を預け、時々そうするように外を『眺めた』。 ]
(44) 2024/05/16(Thu) 09:17:50
[ ここが監獄の境界。一歩外に出れば外界。
何重もの重厚な門に厳重な警備が付き
多くの時間を獄中に縫い留められた人々とは
まるで異なるありふれた平和が広がっていた世界。
今は内も外もない様相になっているけれども
罪と規律に縛られた壁の内側のヒトビトは
それでも外の世界を希求しただろうか。
どうであっただろう。
己の中の、『わたし』に問いかける。 ]
(45) 2024/05/16(Thu) 09:19:57
…… いや、尋ねるまでもありませんでしたね。
[ 機械人形のこの身は、
与えられた任に忠実に動作する。
誰阻む者なくなったとて、
爪先一ミリたりとも外に出ることはない。
―― 万一、経年劣化や内部のバグによって
制御装置に不具合が生じるようなことがあろうと
『わたし』は此処で『生き』、此処で『死ぬ』のだ。 ]
(46) 2024/05/16(Thu) 09:20:44
[ その日を迎えれば、
己は強制的に機能を停止する。
但し、それは定期的に“ヒト”の手が
入ることを見越して定められた耐用期間であり
■■年もの間、検査も整備も行われないことを
想定して創造られてはいなかっただろう。
大なり小なりの不具合は計算に入れているが
今、唯一の懸念は
■■■年■月■日を待たずに
何らかの不具合を起こし機能停止に至ること。
ヒトビトが絶えてから、
責務 ――― 否、“義務”を
果たせぬ『覚悟はしている』が
叶うなら、最期まで罪を贖うだけの時間を。 ]
(47) 2024/05/16(Thu) 09:21:38
―――――、
[ それはおそらく、突然に訪れる。 ]
(48) 2024/05/16(Thu) 09:21:57
/*
……落ちロールを打っていたらインダラクスさんのメッセージがっ ううう、おやさしい………
出られないことと刑期満了での機能停止は決まっていることだけど、これは多分一時停止ということで猶予は持たせよう…。
SAW-GKさんのお返事も書きたいですしね。
(-71) 2024/05/16(Thu) 09:26:04
話は変わって ボクからの問いのこと
自分の心を受け取り、それに何かを返してくれる
そんな存在であれば何者でも愛する、
その言葉が腑に落ちたし、ボクも同意する
「自分以外に動くモノがいなかったら、
それが自分のために動いてくれたら」
っていうのも、この一環かなと思った
「仲間」から「友達」に、あるいは「家族」に発展していく
人間でも機械でも、それは同じなのかな
ボクが人間に対して友好的で共感的なのは
「墓守」の役目上必要だからってだけだけれど、
たとえそうだと解っていても、人間は
ボクに「心」の存在を見ちゃったんだろうな
ボクに恋したあの人自身は、ボクについて
「人の心がなくてもいい」とは言ったんだけどね
あの人はプログラマーだったからかな、
元々はボクら機械を冷淡に突き放すところも多かったんだ
(-72) 2024/05/16(Thu) 09:49:16
……さっきの文章で
ボクらの心は内側にあるって書いたけれど
ボク自身に心なんてものがあるだなんて、
正直に言うと、今までは断言できなかった
それでもさらっと心のことを書けたのは
同じ機械のキミが、ボクが書いた手紙に
「心」の存在を見て取って、
それをボクに伝えてくれたから、かな
なんだろうな、それが、ちょっと嬉しかった
人間の勝手な押し付けとは違う目線で
キミの感覚や意見を伝えて貰えた気がして
(-73) 2024/05/16(Thu) 09:49:36
話を戻すね
実際のところがどうだったか、なんて
全人類にアンケート取らなきゃ判らないよね……
今更そんなことできるわけもないし
キミの言うことが尤もだった、うん
それでも、機械に恋する人間が一定数いたなら
あの人に対しても「あなたはおかしくない」って
ちゃんと伝えてあげられる
それで、「恋」と「愛」の境目のこと
ボク自身も、内蔵されたライブラリーと
島の人々から聞いた話や観察くらいからしか
知識は得ていないんだけれど
(-74) 2024/05/16(Thu) 09:54:15
[ イサリビは、ここで一度ペンを止める。
途中まで綴られた手紙は、この時には送られない。 ]
(-75) 2024/05/16(Thu) 09:54:58
…………嵐、近いのかな。
[ 礼拝堂の窓辺に吹く風と湿り気を思いながら、
イサリビはペンを止め、戸締りを行う。
この日、夜明けの海岸に何かしらの機体が降りることはなく
途中まで書き綴っていた手紙も、
この日には、海を越えなかった。 ]
(49) 2024/05/16(Thu) 09:57:08
/*
意訳:お返事間に合わなそうだと判断し ちょっと明日に 持ち越します……暫くおまちください……
(-76) 2024/05/16(Thu) 09:58:35
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