菓子屋 コウセツ

[ くるくると周る君を抱きとめて、
　君の鼻についた誰かが散らせた花びらを、唇で拭う。
　
　そのまま差し掛かった曲の切れ目に、
　悪戯を仕掛けるように一度触れるだけのキスをして。
　
　薄幕ですら隠されていない周目の中、
　周囲が一瞬わぁ、と声を上げたものの。
　すぐに私達を見守る目は温かなものになっただろう。 ]
　
　……いつか式をあげる時も、
　この村でこうして祝われながら
　花嫁姿の君を抱き上げたいものだな。
　
[ 君の体を抱きしめて、幸せそうに微笑む。

　今日の白いワンピースも、
　ささやかな花嫁衣装のようだけれど。
　本当に式をあげる時は、二人で衣装を選べたらいい。 ]

菓子屋 コウセツ

[ やがて、踊りのBGMが緩やかに止まり
　それにあわせて踊りも一時休憩や
　人の入れ替わりになっただろう。
　
　またすぐに再開するものではあったが、
　ただでさえ慣れない踊りをひとしきり踊った後だ。
　
　軽くきれた息を整えるようにしながら、
　輪の外に彼女を連れ出そうとするだろう。 ]
　
　はぁ……。あれだけやれば、きっと男たちだけでなく
　村中に知れ渡る事になるだろうな。
　
[ まだどこか可笑しそうに笑いながら。
　ラヴの腰を抱いて、少しばかり休憩しようと
　邪魔にならない端に寄る。
　
　君は私の贔屓目だというけれど、
　私にはとてもそうは思えなかったから
　あれだけ見せつければ十分だろうと、満足げな顔をして。 ]

菓子屋 コウセツ

[ 依然賑やかに盛り上がる広場の祭りを見ながら、
　私は君に口を開く。 ]
　
　そういえば…
　もし今日君に想いを伝えてその想いが叶ったなら、
　君に見せたいものがあったんだ。
　
[ 今日という日、君に想いを伝えると決めてから準備していたのは
　首飾りや踊りの練習だけではない。
　
　けれどその全てを持ってくることはできなくて、
　まだ家に眠っているのだが。 ]
　
　この後、よかったら見てもらいたい。
　祭りで気になる店があるなら寄ってからでいいんだが、
　私の家に寄ってもいいだろうか。
　
[ そうして彼女を誘ってみよう。
　彼女が行きたい場所があるのなら、
　そのままそちらを優先するつもりで。** ]

石工 アロイス

広場外れ

呼び捨て、ですか？それは…

[いいのかな。そんな思いが>>1:374先生に言われてなおあったりもしたが。]

じゃあ……えっと、…リトリコ。

[こちらもこちらでちょっと尻すぼみみたいになってしまったけれど、そう口にしてみた。
そのうちこの呼び方にも慣れていくのだろうか。それならそれで、今この時の新鮮な気持ちは忘れないようにしたいな、と思った。]

石工 アロイス

太陽みたいな…ですか。
自分では全然そんな気はしてないんですけど、そう思ってもらえるのは嬉しいかな。

でも…それだけじゃないと思うけど、自分でも気づかない事も多いだろうし。
なかには格好悪いところも見せてしまうかもしれないけど…
お互い様かもしれないけど。

さっきの呆気にとられた顔、今まで見たことなかったけど
すごくかわいいと思ったし…そういう事もあると思うから。
もっと色々な、違う角度から近くで見られたらいいなって。

だからリトリコに俺の事もっと知ってもらえたら嬉しいし…俺も知りたい、です。

…よろしく。

石工 アロイス

[改めてそう言ってから顔を離し、口元を隠すのに合わせて>>1:378ふっと笑った。]

じゃ、行きましょっか。それで――――

[日が暮れたら、リトリコの時間に。
ちょっとだけ驚いて、それから満面の笑みが浮かんだ。]


喜んで！！


[そう言って手を差し出す。
手を繋いで、一緒に広場に踊りに行った。]

石工 アロイス

広場

[そうして、俺と先生…リトリコは広場に行って、踊った。

俺は踊りの類はあまり詳しくないけれど、昔から村にいたから、
祝祭の時の踊りのやり方は一応わかる。
そういうやつなら、無難にこなせる。

逆に、それ以外の洒落た社交ダンスみたいな踊り方はちょっとわからず、見よう見まね程度になってしまう。
リトリコはどうだろう。

でも、今日はせっかくだから、あまりうまく踊ろうとはしなかった。

代わりに、とにかく楽しんで、手を取りあう彼女との一挙手一投足を楽しんだ。]

石工 アロイス

[ステップを踏んで、互いに合わせて、距離を取り、また近づき、手を離し、握り、回って……
その俺達の様子は、広場にいる村のみんなの目に入るだろう。

俺の思う人はリトリコで、リトリコの思う人は俺だ。
それがみんなの目に入ればいい。
とても楽しくて、微笑ましくて…　そう思ってくれればいい。
あなたが俺の傍でこんなにも輝いている様子を知ってくれたら、それが一番いい。]


……ああ。なるほどそうか…

[途中、きっとラヴとコウセツの踊る様子>>6>>8が見えた。
報告を受けるまでもなさそうだ、二人とも幸せそうにしている。

フローラとシルヴァン>>1:373>>1:393はその時もいただろうか？いたら、それを見る俺の顔はきっと微笑ましそうだったろう。]

石工 アロイス

リトリコ！

楽しいかな。
俺は…今、すごく楽しいんだ。

[そう言って、ふわりと彼女を抱き上げて、横抱きにくるくると回り、その顔を見つめながら笑った。

そんな風にして、少し疲れたら休み、何か軽く飲んで、店を見たり、また踊ったり…

そんな風にして、きっと日は暮れていっただろう。]

錬金術師 ラヴェーナ

[お世辞にも上手な踊りとは言えないし、
スマートなエスコートとも言えないかもだけど。
コウにいも楽しそうに笑ってて、>>14
それだけで何だか胸の中が温かくなった。

…恋、って、楽しいんだな。
振り回されたり傷ついたり――それ以上に、
柔らかく心を満たしてくれる。

皆知ってるそんな当たり前のこと、
今日君が勇気を出してくれてなければ
きっと気づくこともなかった。
ボクは今日の事をずっと忘れないだろう。]

石工 アロイス

日暮れ

[そうして日は暮れ、その頃になれば、組み上げた木に着けられた火は勢いを増して立ち上がり、暗くなった広場に居並ぶ人々の顔を照らし、祭りは一層盛り上がるだろう。
宴もたけなわとなるにはまだまだ早い、むしろこれからというところか。

その頃には、俺達は少し盛り上がりの中心から離れた場所にいたと思う。]


…疲れてないかな、リトリコ。

[俺の体力に付き合わせたらもたないから、そこは楽しむと言ってももちろん抑えたけれど、どうだったろう。ともかく、隣の彼女の顔に目を落としながら]

日が暮れるまで俺に付き合ってもらっちゃったから。
約束通り、今からはリトリコに付き合うよ。
何でも、いつまでも。好きなだけ。

今から、どうしようか？

[約束通り、そう尋ねて、彼女>>1:378にエスコートをお願いした**]

錬金術師 ラヴェーナ

えっ、……

[曲の切れ目、ふいにコウにいの顔が近づいて。
鼻に唇が触れたかと思えば、そのまま一瞬だけキスをされる。
ヒュウ、と誰かが口笛を吹いて思わず顔が熱くなった。>>16

た、確かに見せつけるって言ったけど
こんな人前で堂々と……

いや、でももういいや。
今日くらい浮かれたって、きっと誰も気にしやしない。]

……うん。
式を挙げる時も皆、祝ってくれたら嬉しいな。

[父さんも母さんも、もういないけど。
幸せそうな花嫁のボクを見たら
良かったなって思ってくれるのかな。
だったらいいな、とくすぐったそうに目を細めた。]

錬金術師 ラヴェーナ

[そうして曲が一段落して
少しの休憩が挟まる間に入れ替わりになる。
コウにいに腰を抱かれて輪を抜け、
邪魔にならないように端に寄った。

その途中でアロイスとリトリコ先生の姿が見えて。>>23
ああ、アロイスが好きな人ってそうだったんだ…って思いながら、上手くいったみたいで良かったなって微笑ましくなる。]

そうかもね。狭い村だから。
……暫く村のおばちゃんたちにあれこれ聞かれそうだなぁ…
コウにいも覚悟しとかないとね〜。

[誰がくっついたとか振られたとか
お祭りの次の日はその話題で持ちきりで、
ある意味風物詩と言える。

ボクは特に、恋なんてしないから！！で長年通してきたから
一体どうやって射止めたのって質問責めが
彼にも向かうことは容易に想像できたけど、
まあそれも見せつけ税ってことでね。頑張ってほしい。]

錬金術師 ラヴェーナ

[くすくす笑いながらそんなこと言ってると
彼が見せたいものがあるって言い出して。>>18
なんだろ、と首を傾げる。]

うん、いいけど……

[気になるお店…は特にない。
ただボクには一つ、思い残しがあって。]

…その前に工房に寄ってもいい？
ちょっとうちに忘れ物しちゃって。

[そう尋ねてみる。
コウにいから否定が返って来なければ
そのまま先に自宅に寄って貰うだろう。]

錬金術師 ラヴェーナ

[すぐ済むからそこにいて、と言って
コウにいには家の前で待っていてもらう。

棚から幾つか包に入った粉末と鉱石を出して
少し大きな特製のガラス瓶に
魔法式を描いたメモの切れ端と一緒に
それらを全部入れて蓋を閉める。

小さく呪文を唱えれば中にボ……と虹色の火が灯り
静かに燃え始めたのを確認して、
瓶を布で何重かにしっかり巻き、少し大きめの鞄に入れた。

たぶんこれでオッケー。…のはず。
鞄を手から提げて家から出れば
そこにコウにいは居てくれたかな。]

お待たせ。行こっか。

[そう告げ、再び手を取ろう。**]

飴職人 シュクル

工房

[言葉がある方が意志が強いということは、言霊って本当にあったりするのかなって。
この理解が正しいか分からないけど、雰囲気で何となく感じながら。]

私達が危ない目に遭わない悪戯ばかりで精霊さん達の優しさを感じる…

[精霊達の気持ちを知ることが出来たら理由が分かって仲良くなれるかもしれないけど。
>>10それが出来るのはまだ難しそう。]

いつでも話せるわけじゃないんだね。
むぅぅ、ちゃんと見えるようになるまでどれくらいかかるかな…

[今はライトが言葉で導いてくれるから分かるだけで、一人だったらきっと気づけない。
でも意識したら出来るようになるんだったら頑張りたいな。
だっていつも守ってくれてるんだから、お礼言いたいもん。]