呪術師 ライト

工房

そう、村の中にいる精霊はそんなに悪い子じゃないね。
見えないけれど村で一緒に生活しているわけだし。

本当に悪い精霊は森で迷子にしたり、
『こっちだよ』って囁きながら崖に案内するんだ。

村の中だと悪い精霊は赤毛熊を怖がって、
入ってこないからね。


［>>31優しい精霊だけではないことはちゃんと伝えておこう。
言霊という意味合いで合っている。
物を捧げることで祈り、言葉で願うことでお呪いをする。
言葉の使い方で精霊も働き方が変わるからそこは少しずつ覚えるしかなく、"ジジ"から教わった生活の智慧はどれも呪術に通じている］

呪術師 ライト

ぼくは一人で見えるようになるまで結構かかったよ。
最初はこうして引っ付いて見えるようにして、
仲良くなれたら精霊から姿を見せてくれるかな。


［だから毎日くっついておこうねとくっつく理由を一つ作りはしゃぐ姿に目を細めてまた身体を抱きしめていた。
シュクルは得意気なときは本当にいい顔をしているし笑顔は笑顔で可愛いことを改めて感じる。

でも、そうして意識すると余計にくるものがあり、やはり小さく唸るしかなく］


ん、んーん疲れてはいないよ。平気。
ぐっ、……それはしてもらいたい、けど。
してもらうと踊りに行く時間が減りそうだよ。


［疲れていないのは本当でシュクルと踊りたいのも本当だけれど、瞳を覗き込まれるとまた言葉に詰ってしまい視線を右往左往とさせてから小さく吐息を零した］

先生 リトリコ

—広場外れ—

［呼応するように、同じく徐々にか細くなっていき やがて 優しい声音で呼ばれる自身の名。>>19
　我儘を叶えてくれた彼に 緩み切った表情で、はいと噛み締めるように応え。］


　……。
　そうやって、自分の気持ちを真摯に伝えようとする貴方が好き。
　こちらこそ、よろしくお願いいたします。

　
［ゆっくりと吐き出される言葉は、当たり障りのないものでなく。此方の顔色を窺ったものでなく。真に、彼がそう思っているんだって、その言葉のリアル感にふわりと笑んだ。だからこそ、私からの提案にも、笑みを浮かべて 応えてくれるその言葉も、きっと本当のものなんだって。>>21］
　

先生 リトリコ

　……ええ、アロイス。


［未だ慣れない呼び方を口にしながら、差し出された手へと指先を伸ばせば 、きゅうと掴まれる。彼に引かれるままに、広場へと向かう足取りは何時になく、軽くて。］
　

先生 リトリコ

—広場—

［流れる音楽は、聞き馴染んだものではない。>>22
　背筋をしゃんと伸ばして 角度を意識することも、
　歩幅を合わせて 一定の間隔の中で身体を動かすことも。
　古くに口酸っぱく教えられた知識も必要なこともあるが、それ以上に大切なものがあると知った。］


　私も、……楽しい。


［喜色溢れる目の前の彼の、———想い人の笑顔。
　一緒に軽快に踊っていく彼の、その表情が
　ステップの踏み外しなんて些細なものだと、覚えさせた。
　途端、意図しないふわりと浮遊するような感覚に目を大きく見開いて、腕の中で周囲が見えず彼だけが支配する視界の中で ゆるりと笑みを落とす。>>24

　きっと、彼の隣でこんな日々が続いていくのだろう。
　彼が楽しいから楽しいと、彼が嬉しいから、嬉しいのだと。
　踊った後、屋台を見回ったり、彼と一緒に飲んで、———その間、繋いだ手を外さずに。心中を満たす幸せは、今までの人生の中で知らないもので、ひどく甘く。］
　

先生 リトリコ

日暮れ

　大丈夫ですよ、……疲れよりも楽しさが勝っちゃいました。
　貴方と、一緒だからでしょうか。


［賑やかさを背景にふふりと笑みを零しながら密やかにこうやって語り合う様は まるで此処だけ世界を切り取ったかのよう。
　あれほど澄み渡っていた空は陰りが見え、夜が近づいていた。>>26
　彼の時間から、私の時間に移り変わっていく景色を眺めながら すいと目を細める。
　未だちらほらしか見えない頭上の光から目を逸らして、彼の方へと向き直し。］
　

先生 リトリコ

　一緒にやりたいな、と思ったことがありまして。

　学校の近くに公園に、子どもたちとよく行くのですが。
　夜に行く公園から見える景色が、———空がきれいで。
　あなた……アロイス、と一緒に見ることができたならって。


［途中、少し寄りたいところもありますが、と加えて。それが自身にとって大切なことだというのは、今はまだ伏せたまま。そっと、彼の方へと手を差し出した。それは、彼が自身をエスコートしたときと同じように。］


　一緒に参りませんか。
　

［その応えの先に対しての推測に、きっと誤りはないだろう。だって、私と彼は同じ気持ちだとそう思えるから。
　———いつまでも、好きなだけ、彼と共にいたいと。安心の中で、繋いだ手を引き寄せることができるのは、彼がしっかりと言葉で表してくれるからだ。>>26］

先生 リトリコ

-広場　→　学校-


丁度、仕事から帰る時に こうやって上を見上げるんです。
……星も少しずつ見えてきましたね。


［彼を引き寄せて、連れ添いながら歩いている最中 頭上へと視線を向ける。
　未だ深まっていない夜の空、星は顔を幾らか出す程度だが、その中でも月は煌々と輝きを放ち。］


遠方の国では、「月が綺麗ですね」とお伝えすることと
その方を慕っていると、告白することは同じ意味なんですって。


［月灯りに照らされる中で、隣で歩く彼へと 顔を向けて。］

先生 リトリコ

ねぇ、アロイス。「とても、月が綺麗ですね。」


［だなんて笑みを見せて、道中を進んでいく。頬の赤みまではどうか照らさないでくれるといいのだが。*］

呪術師 ライト

それじゃあ膝枕をお願いしていいかな。
ぼくの部屋に行こっか。


［こっちだよとシュクルの手を引いて自分の部屋へとエスコートしよう。
歩く時には当然のように指を絡めて手を繋いで廊下の途中にあった扉の一つに向かう。
扉を開くと自分が使っている部屋だ。
向かって正面の窓際には机がありハーブやお花を置いている他は紙が何枚も散らかっている。
紙は見てみるとシュクルに贈った首飾りのデザインを描いているものなのはわかる。
右手の壁際にはクローゼットや壁掛けのフックがあり部屋に入るとサーコートを脱いでそこにかけておく。

ベッドは左手にあり一人用のもので一応シーツはなおしてある］


えっと、ベッドの方でいい？


［精霊の悪戯がどんどんと効果を発動していき顔はもう熱くてしかたがないほどで潤んだ瞳でシュクルを見つめて尋ねた*］

錬金術師 ラヴェーナ

あ〜〜〜………そだね、
確かに、今にして思えば
色んな人に心配をかけていたんだろうな。

[多分皆ボクの強がりに気づいてて、
その上で自分が一歩踏み出すまで
見守ってくれてたんだろうなと思う。>>40

一人一人、背を押してくれた村の人々の顔を
思い浮かべてちょっとだけしんみりし。]

…………。
（………怒るくらいじゃすまないだろな……）

[別に彼を脅したいわけでもないので
あらぬところを呪うとかなんとかそんな話が出たことは
本人には言わないでおくけど。
ただ、ちょっとだけ半笑いになった。]

錬金術師 ラヴェーナ

[さて、自分の方の用を終えて、改めて暁亭へ。

勝手知ったる店ではあるけど
さすがに菓子を作っている工房にまでは普段入らないから
どこかふんわりと甘い匂いが漂う店内で物珍しそうにしていた。
積まれた調理器具の中にはボクがいつかあげた鍋もある。

へえ〜…いつもここでお菓子が作られてるんだな…って
きょろきょろしてると、コウにいが冷蔵庫の中から何かを持ってきて。

蓋が開けられて中を覗き込めば、
真っ白なケーキがそこに鎮座していた。]

石工 アロイス

日暮れ

[どうやら、俺の方が彼女を振り回して疲れさせてしまったりすることはなかったらしい。
その事に、ほっとする。楽しんでくれた事にも]

よかった、楽しんでくれたんだ。
俺と一緒だから…　そう言ってくれて、すごく嬉しいです。

俺はそういうの素人ですけど、背筋もすごくしっかり伸びてて、歩の取り方とか意識してる感じで。
もしかして、リトリコ…ダンスも習ってたのかなって、ちょっと思った。


[空を見上げると、ちらほらと星が見える。
とはいえ、今日の広場は火が焚かれるから、星を見るには向いていないのは間違いない。
月も出るだろうか、そう思いながら、提案>>52を委ねた。]

石工 アロイス

学校の近くの公園…　あ、あー。あそこか。
懐かしいな、俺も生徒だった頃よく行きましたよ。
でも遅くまで遊んでると怒られるし、あの頃は星なんかあんまり興味なかったもんなあ。

そこに行くんですね。うん、行きましょう。
他に寄るところがあるなら、そこにも。
どこまでも付き合いますよ。

[昼間は俺から差し出した手を、今度は彼女が差し出す。
その手を取って、痛くない程度にしっかり包み込み握りしめた。
つなぐだけではなくて、指をしっかりと絡めて。そして2人、歩き出す。]

石工 アロイス

広場→学校

学校帰りにここから…本当だ、良く見える。
もしかしたら俺の仕事場からよりよく見えるかも。
あっちは木は茂ってないけど石切り場の中だからなあ…

[夜のせいか、他に誰もいないからか、昼間よりつなぐ手はしっかりと。
向こうの広場の方で赤々と火が焚かれている。

その向かいには月が煌々と青く、アイオライトよりはより白く。
彼女の語る言葉>>54に耳を傾けた。]


へえ…遠方の国ですか。
コウセツの出身よりもっと遠いのかな…

月が綺麗って言うと、告白することになるんですか。
なんだかちょっと回りくどい気もするけど…
でもわかりあってる同士なら、きっと通じ合うんですかね。

錬金術師 ラヴェーナ

綺麗。…だけど、これって……

[コウにいのお店のお菓子って
彼の故郷のものばかりだった筈で
ボクらがいつも食べてるようなケーキが
店頭に並んでいたことは無い。

だから目の前に現れたそれはちょっと意外で。
驚いたように彼とケーキを見比べていると
コウにいがどこか照れくさそうに解説をしてくれて。]

…………、……へっ、
こ、これボクのイメージなの！？！？

[確かに全体の色合いとかは
ボクの髪や目、よく着てる服っぽいけど。
な、なんか、なんか、すごいものを貰っている気がして、
ボクは一瞬言葉を失ってしまって
代わりにどんどん顔が赤くなっていく。]

石工 アロイス

…………

[リトリコがこちらを向くのに合わせて、ふと歩を止めて顔を向けた。
月明かりに照らされる彼女の顔>>55。月明かりの中だから少しわかりにくいけれど、その表情はと言えば。]


ああ、…本当だ。

『本当に、月がとても綺麗ですよ。』


[二重の意味を込めてそう応えて、歩き出す。うまく伝わってくれるといい*]

錬金術師 ラヴェーナ

…………え、ええ――――……
そう………　そう、なんだ…………

[コウにいってもしかして相当ボクにベタ惚れなんじゃ？？？？？？
…なんて口に出したら「そうだが？」とか言われそうで、
ただただじいっとそれに魅入っていた。

白黒のクリームもチョコレートも、黄色い琥珀糖も、
すごく繊細で、きらきらしてて綺麗で。
大事に大事に、想いを込めて作られたんだってことが一目でわかる。

ボクに対する気持ちもだけど、コウにいが今まで生きてきた中で目にした大事なものがいっぱい詰まってるんだ。
そう思うと、じーんと胸が熱くなって。]

錬金術師 ラヴェーナ

……えっと、その……あ、ありがと……
ありがと、…って言葉じゃ足りないくらいだけど。
なんか、感動しちゃって。　うまく言えないや…

[やっぱりどこか緊張してるのか、
ボクの様子を窺うコウにいをまっすぐに見つめて。
ぎゅっと手を握って満面の笑顔を浮かべる。]

……あのね。すっっっごく素敵だよ。
ケーキそのものも、コウにいの気持ちも。

……すごく、嬉しい。

[苦く笑う様子にはちょっと笑っちゃったけどね。
確かに、こんなの用意してるなら
さっきやんわり止めてよ！って思わなくもないけど。]